新型コロナウイルス(COVID-19)が無症状者から感染する根拠について2020年10月22日に厚生労働省に文書開示請求していた件で2月1日、回答が来ていたことが分かった。通知文書は2020年12月16日付けだが、筆者が送付先の自宅を不在にしていたため、確認できなかった。

 同通知文書には厚労省ホームページとそこからたどれる3つの文書の名称が記されている。事実上、根拠となるものは2020年5月1日に台湾で発表された調査論文のみ。サンプル数の少ない貧弱な内容なので、厚生労働大臣宛てに公開質問状を2月3日、提出した。

 通知文書と公開質問状を下に掲げる。

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2021/02/03

厚生労働大臣への質問票


経緯と趣旨
 私、高橋清隆は2020年10月22日、「無症状者から新型コロナウイルス(COVID-19)が感染する根拠を示す文書(科学論文など参考資料で結構です)」について行政文書開示請求をしたところ、同年12月16日付けの開示決定通知書(厚生労働省発健1216第5号)の送付を受けました。
 同通知書には貴省ホームページとそこからたどれる次の文書の名称が提示されていました。

(1) 厚生労働省HP新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q2-3

(2) アメリカ疾病予防管理センター(CDC)ホームページ
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-covid-spreads.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fprepare%2Ftransmission.html

(3) 台湾における新型コロナウイルス感染症発症者の感染力の研究
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2765641?resultClick=1

 無症状者からの感染があるとの主張は、各種自粛要請はじめ、マスク着用や社会的距離の確保、検温、除菌などへの協力を求める根拠になっています。国民生活に制限をかける重大さをかんがみて、以下の質問をさせていただきます。

問1.
 (1)のホームページQ&Aで「無症状病原体保有者(症状はないが検査が陽性だった者)からも、感染する可能性があります。」としており、(2)と(3)の論考を挙げている。(2)は「無症状感染者もまた、そのウイルスを他人にうつす可能性がある」としているが、根拠が示されていないので、(3)について尋ねる。

 この台湾論文は、PCR検査陽性者である「発端患者(index case)」と「二次症例(secondary case)」が同じ場所にいたことがあれば感染したことにしているにすぎず、ウイルス性の伝播があったか不明と解するがいかがか。



問2.
 この台湾論文では、前検査が行われておらず、参加者がもともとPCR検査陽性者だった可能性を否定できないことを認めるか。

問3.

 基本的な問題として、クリスチャン・ドロステン博士が決定し、世界保健機関(WHO)が推奨したPCR検査の方法が臨床検査に堪えられると考える根拠は何か。

問4.

 この台湾論文を仮に額面通り受け止めたとしても、無症状者からの感染確率は0.325%(9人/2761人)にすぎない。

 一方、厚生労働省は2020年2月17日より自らのホームページ上で「新型コロナウイルス感染症とは風邪の一種です」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf)と説明し、国立感染症研究所ウイルス第三部第四室室長の松山州徳氏は2020年8月20日、都内で開かれた第94回日本感染症学会総会・学術講演会のシンポジウムで、「人に感染する風邪のコロナウイルスは今のところ4種類。恐らくこのCOVID-19は5番目になるでしょうね」と述べている。

 国民経済に戦後最悪の落ち込みをもたらすほどの各種自粛要請は、無症状者からの感染防止策として不釣り合いではないか。

問5.
 2020年12月2日の参議院地方創生及び消費者問題に関する特別委員会で、柳ヶ瀬裕文(日本維新の会)の質問に対し、貴省危機管理医務技術総括審議官の佐原康之氏は「PCR検査の陽性判定は必ずしもウイルスの感染性を直接証明するものではございません」「PCR検査の要請判定イコールウイルスの感染性の証明ということではない」と答弁している。
 しかも、台湾論文にCt値は示されていないが、免疫生物学の専門家によれば、データからするとCt値は40程度ではないかと推察される。この程度まで感度を上げると、非特異的な反応が無視できなくなってくる。

 よって、PCR検査を「感染者」の判定に用いたこの台湾論文が指摘する「感染リスク」は、額面通りでないことを認めるか。

問6.
 2020年11月20日、科学雑誌『ネイチャーコミュニケーションズ』が1000万人規模の中国での調査に基づく研究論文(https://www.nature.com/articles/s41467-020-19802-w和訳版https://www.jimakudaio.com/post-10144)を発表した。台湾論文とは文字通り桁違いの調査だが、無症状陽性者の密接な接触者1174人全員に検査陰性が出る結果となっており、無症状者からの感染率リスクが否定された。こちらの方が新しく、規模も大きく、台湾論文より政策の依拠するところとして、より妥当と考えるべきではないか。

問7.
 そもそも、新型コロナウイルスは存在するのか? 国立感染症研究所は2020年1月31日に分離に成功したと発表したが、その後、シーケンス登録を取り下げている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/LC521925.1?report=genbank)と認識する。別の市民が「新型コロナウイルスが存在する根拠を示す文書」を2020年10月22日に開示請求したところ、貴省が回答として示されたものも同文書と理解している。

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