「コロナワクチン被害者駆け込み寺(駆け込み寺、鵜川和久代表)」が制作したドキュメンタリー映画『真実を教えて下さい 被害者遺族の後悔と自責の念より』が全国各地で上映されている。国賠訴訟の弁護費用を賄うためで、映像貸し出しによる自主開催を呼び掛けている。

 4月24日には、「駆け込み寺」の本拠地、京都市内で上映会と特別対談が開かれた。主催は『愛のててつなごう』サークル(伊藤裕美子代表)で、キャンパスプラザ京都内の講義室いっぱいの約200人が集まった。対談に臨んだのは、中村篤史・ナカムラクリニック院長と南出賢一・泉大津市長、鵜川氏の3人。国政に期待せず、事実を伝えていく粘り強い活動の必要性が口々に語られた。

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ドキュメント映像に見入る満員の参加者(2022.4.24筆者撮影)

「小さな子供たちにこんな悲しくつらい思いさせるなんて」

 前半は『真実を教えて下さい』が上映された。およそ90分のドキュメンタリーで、プロの手は借りない完全な自主制作作品である。手紙での出演も含め6人の遺族が登場するほか、池田利恵・日野市議やロバート・ケネディ・ジュニア、浅井富成・浅井医院長ら新型コロナワクチンと戦う識者や活動家らの談話や演説などがちりばめられている。

 遺族の証言は、涙なしには聞けない。鎌倉市では2021年10月、13歳の男子中学生が接種4時間後、自宅の浴室で亡くなっていた。このことを突き止めた長嶋竜弘市議は翌月、議会の一般質問で認めさせようとする。議会は個人情報を盾に質問を止めようとするが、同年12月、遺族から託されたメールを読み上げた。

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映像の一コマ。長嶋議員が遺族の手紙を読み上げる(2022.4.24筆者撮影)

 「私の大切な大切な子供は、ワクチン接種数時間後、あまりにも突然変わり果てた姿となり、旅立ってしまいました。あれから何もかも信頼できず、他人の声も入って来ず、悲しく、苦しく、もがき続けながら日々を生きています。子供の生きた証しを少しでも意味のあるものにしたい。ようやくそんな気持ちを持ち始めましたが、どうすればよいのか、何が正しいのか分かりません」

 谷本誠一・呉市議会議員はインタビューで「全国有志議員の会」を組織したことを明かし、「遺族が地元の議員に伝え、議会で報告することが大事。次の犠牲者を出さないため、手を携えて戦っていただきたい」と呼び掛ける。その上で、「マスコミが取り上げないと、国民は知るすべがない」と指摘。「われわれも講演やSNS、議会で発信していくし、多くの市民が『政府の言っていることはおかしい』と気付き、自分で調べる人が増えていかなければ」と強調した。

 21年8月、神奈川県に住む47歳の男性会社員は接種3日後、独り暮らしの自宅で顔を床に付けたまま倒れていた。救急搬送されたが、すでに死亡していた。死因は「急性心機能不全症」。兄が遺体を見たわずか2時間後に、警察から解剖結果を聞かされた。

 「こんなに早く結果が出るのはおかしい」と、兄は納得がいかない表情を浮かべる。「悔しい気持ちでいっぱい。野球を教えてもらっていた私の息子もショックで、食事が喉を通らない。母は心身共に憔悴(しょうすい)しきって通院し、普通の生活がままならない。治験中で人が亡くなっているのに接種を一向にやめない政府の考えに、不信感と怒りがある」と、抑えきれない胸中を吐露した。

 この死亡診断書について中村氏は、「急性心不全はほぼ書いてはいけないくらいの死因。亡くなるときは心臓が止まるから。このようなやっつけ仕事がまかり通るのは、警察と法医学者のなあなあの関係がある。警察としては、事件性がなければどうでもいい」と指摘。担当した監察医について「この人のやっていることは端的に言って犯罪」と指弾した。

 筆者の涙腺を崩壊させたのは、宮城県で21年10月に亡くなった36歳男性の話である。妻は妊娠8カ月だった。接客業で客や従業員への感染を心配していた上、町は「妊婦は感染後、重症化しやすいので、本人とその家族は早めの接種を」と促していた。「やっと打てるね。これで安心だね」と、安堵(あんど)の表情を見せたという。

 3日後、時間になっても起きて来ない。様子を見に行った長男が「大きい声で起こしても、パパ起きないよ」と告げた。嫌な予感がし、2歳の娘を抱えて寝室に入ると、呼吸をしていなかった。

 葬式を終えても状況を理解していない娘は、「パパと遊びたい。いつ帰ってくるの」とせがむ。長男は「大丈夫だよ。みんないるからね」となだめる。妻は「小さな子供たちにこんな悲しくつらい思いをさせるなんて、私は悔しくて悔しくて、仕方がありません」と号泣する。会場から、すすり泣く声が聞こえた。

 映画の中でロバート・ケネディ・ジュニアは、人々を洗脳から解く方法を伝授する。ある有名な精神科医の言葉を引き、「1人ずつなら必ず転向させることができる。実際に何が起こっているのか知れば、元に戻ることはない。データではなく、心にアプローチすること」と説く。例えば、「感染を防げないワクチンで、パンデミックを防ぐことができるでしょうか」と穏やかに問う。「COVID-19による子供の死亡リスクはないのに、子供たちにワクチンを接種すべきでしょうか」と心に言葉を残そうと呼び掛ける。

 終盤、鵜川氏は神奈川県で亡くなった47歳の男性の兄の言葉を紹介する。遺族による集団訴訟について、「弟が残してくれた使命だと思うと言っていた。一番彼らがしてほしいことは、何で死んだか国に認めてもらうこと。お金は二の次」と代弁する。

 「ワクチンを打って死んで、死因が分からんと言われる遺族のつらさ。そして、どこへ行っていいか分からんという不安の中で、国に言っても知り合いに言っても、何の答えも返ってこない。この国はおかしい。だからみんなで声を上げていきたい」と抱負を語る。

 作品は、次のテロップで締めくくられていた。

 「この映像を全ての被害者に捧げる」

 やり場のない無念さを抱えた全ての遺族に、この映画が知れ渡ることを願う。(後)に続く





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(上映スケジュールも掲載)

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