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新聞やテレビがつくる「社会標準」から解放されれば、人類は本来の豊かな人生を送れると確信します。

政治

山本太郎氏が街宣の重要性と「大人の」野党対応を強調 政権奪取に向け

 れいわ新選組の山本太郎代表は7日夕、日本ジャーナリスト協会(旧自由報道協会)主催の記者会見で、マスコミが無視する中で2議席と政党要件を確保した要因について「草の根、人々の力」と分析するとともに、腰の引けた野党に「大人の対応をする」と共闘を模索する考えを示した。

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記者の質問に答える山本氏(2019.8.7筆者撮影)

 冒頭、主催者が小泉純一郎・細川護熙(もりひろ)の両元首相や石原慎太郎・小池百合子の元現東京都知事の名を挙げ、「1人の人物に象徴され物事が動いていくことがある」と、山本氏に指導的立場への自覚をただした。

 山本氏は「私に力があると思っていない」としながら、「今までそういったムーブメントを起こされてきたリーダー的存在の背後には、マスコミがいた。大々的に宣伝され、全国的にその名が広がって、空気が醸成された。はっきり言って、山本太郎は選挙中、ほぼ取り上げられない。どちらかといえば、草の根で(運動を)つくった。横につながって。比べようもない」と述べ、置かれた立場の違いを強調した。

 在京テレビ記者から、7月の参院選の前後で社会の空気に変化はあったかとの質問があった。山本氏は「選挙前・中から自分たちの存在を知っていた方はそのままだと思う。ただ、選挙中一切取り上げていなかったテレビメディアなどが選挙後取り上げてくださるようになって、初めて知った方が増えたのは確か」と淡々と返した。

 同記者は杉村太蔵氏がテレビ番組で山本氏に東京都知事選への立候補を期待したことと、小泉進次郎衆院議員の結婚発表へのコメントも求めた。これに対し、「(都知事選への立候補は)排除しないと言っておこうか。選挙特需も終わり、そういう(結婚)報道も出てくるから」とやゆした。

 今回の選挙をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と街頭宣伝活動に頼った同党だが、大手紙の記者がSNSの活用で心掛けていることを尋ねた。山本氏は「インターネットによって情報が拡散できるというのはあるが、それが票につながるかといえば、そうではない。2013年の選挙からも考えると、動いているのは草の根、人々の力」と述べ、現実世界での働き掛けが重要との見方を示した。

 自身の街頭活動重視の姿勢について、6年前を振り返り「初めて国会の中に入って思ったのは、金にならないことは話が進まないことにショックを受けた。メディアがほぼ取り上げないし、やらかしたとき以外は。そう考えると街宣、街に立って話を聞いてもらおうとのスタンスになって、全国を回り始めた」といきさつを吐露した。

 野党共闘についてフリー記者から質問があった。旧民主党政権が「4年間消費税は上げない」との公約をほごにしたことを踏まえ、「立憲民主党が下げるから共闘しようと言ってきたらどうするか」と尋ねた。

 山本氏は、「れいわ」主導で全て決められない現状を考慮し、「野党で連立するには消費税5%への引き下げを共通公約にすることで早い段階でかなう」と共闘に前向きな考えを示す一方、ほごにした場合は「お仕置きです。そんときは本気でぶっつぶす」とN国の立花代表のポーズをまねた。

 参院選前、戦う姿勢を見せない立憲を名指しで批判したことに触れ、「それに対し、かなり(苦情があった)。野党共闘しているのに野党側のことを言うなと。はっきり言うが、私はかなり大人の振る舞いで、あそこまでしか言っていない。本気で殴りに行ってない。私が最初、政治に対して不信感を持ったのは、自民党の前の政権」と明かした。

 山本氏は「私が本気で殴りかかったら、そんなもんじゃすまない」とすごむ一方、「あくまで大人の対応をする。なぜなら、政権交代が必要だから」と共闘を呼び掛けていく考えを示した。

 記者が「安倍首相が5%で衆院解散を打ってきたら」と向けると、「奥さんの件があるから」と森友疑惑での財務省との闇取引から可能性の低さをほのめかすも、「野党は3%か廃止しかない。廃止で政権交代を目指す。この辺が感覚的に理解できないなら、もう政治をやめた方がいいんじゃないか」と挑発。その上で、「この国に生きる人々の生活を理解しているのは野党だと思っている」と補足した。

■参考記事


「片山さつきろくでもない」、山本太郎氏が生活保護切り捨てを糾弾

Net IB News https://www.data-max.co.jp/article/30755

 れいわ新選組の山本太郎代表は1日、東京・JR新宿駅西口で街頭記者会見を開き、2012年ごろからの自民党による生活保護の受給バッシングを糾弾。大勢の聴衆と「片山さつき、ろくでもない」と唱和した。

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質問を求める山本氏(2019.8.1新宿駅西口で筆者撮影)

 7月の参院選後、初めての街宣となった。山本氏は「落選した山本太郎と申します」とあいさつすると、「頑張れ」「応援しているぞ」と声援を浴びた。選挙公示前まで行っていた質疑応答を復活させた。

 貧困問題や日韓関係、吉本報道などの質問の後、「精神障害者2級」の男性から「親に迷惑を掛け、情けない思いをしている」と告白があった。

 山本氏は男性が仕事上の責任感から適応障害になった経緯を聞き出し、「責任を背負いすぎではないか。国や親から面倒を見てもらうことに対して、申し訳ないとか思わないでいい」と返すと、賛同の拍手が湧いた。

 「自分の状況に困ったり、困ろうとしているのに、手を差し伸べない国や行政に存在している必要があるのか。胸を張って国に面倒を見てもらってください」と鼓舞した。

 山本氏は、毎夜飲み歩いたり朝から晩までパチンコに興じられるほど生活保護が手厚くなく、生活保護を必要とする者がそれを受けられる捕捉率はわが国の場合2〜3割(所有資産も考慮した場合)にとどまることを挙げ、「これを100%に近付けなければ」と訴えた。

 捕捉率が低い理由について、「水際で止めているから。もっと働けるだろうと。申請に行くのをやめて死んだ人もいるのに」と福祉事務所での窓口対応をやり玉に挙げた。「水際作戦」とは、生活保護の申請を受理しないこと。そうすることで、支出削減とともに保護不開始率の高さの隠蔽(いんぺい)もできる。

 さらに山本氏は、「生活保護を受ける人に対し、恥と思えという空気があるが、これをつくり出したのは自民党。片山さつき、世耕(弘成・ひろしげ)さんです」と断言した。

 選挙期間中、名古屋・甲府・新宿の3カ所で大合唱した竹中コールに倣い、「片山さつき、ろくでもない」と3回声を合わせた。

 生活保護法は2013年の改正で、福祉事務所の調査権限の拡大や罰則強化とともに、申請時に資産や収入、扶養義務者の状況などの書面提出を義務付けた。つまり、「水際作戦」の合法化である。

 同改正の前年に自民党生活保護に関するプロジェクトチーム座長に就いたのが世耕氏。同じ年に片山氏が、生活保護を受けている親(不正受給はなし)を持つお笑い芸人への批判をテレビで繰り返し、世耕氏が加勢した。片山氏は「日本人が本来持っていた『恥の文化』が失われている」などと主張してきた。

 山本氏は憲法13条の「個人の尊重」を挙げ、「子供と親は別人格。親とのあつれきがあったり、折り合いが悪くても、子が親を面倒見るのか」と疑義を唱えた。

 「結局、自民党が言っている『家族を大切にしよう』とかは、ただ単にコストダウンでしかない。『家族を大切にしよう』とか言っている自民党が、どうして子供を持てる経済状況をつくらせない社会にしているのか。でたらめ」と糾弾した。

 山本氏は、安倍内閣が掲げる「介護離職ゼロ」もやり玉に挙げた。「それならキャリアが途絶えないよう、行政が安定した手立てを考えなければ。『家族を大切に』とか言って結局、嫁さんに面倒見させるんだろう。その昭和のおっさんメンタリティー、いい加減やめろ」と突き放し、喝采を浴びた。

 山本氏は、生活保護がわが国唯一の安全網であると強調。不正受給が(件数で)2%未満であることを踏まえ、「98%適正受給のものに対し、ほとんどが不正受給ととられるような印象操作を国会やマスコミが行ったからこそ、生活保護を受ければ『生活保護を受けている人はろくでもない』『不正受給だらけじゃないか』となる。何言ってんだ。もういい加減にしろ」と報道陣をにらみつけた。

 その上で山本氏は、「今のセーフティーネットは、完全に沈没してからしか使えない。何もかも失ってからでは、立ち直りに時間がかかる」として、生活・住宅・医療など8種類の扶助からなる生活保護について、「生活」の食費や「住宅」などが単給で利用できるような制度改正を主張した。

 わが国の生活保護の捕捉率は、所得のみで見ると15〜20%。英国の90%、フランスの91.6%、ドイツの65%と比べても著しく低い。

 地方創生担当相の片山氏は、旧大蔵省出身の「小泉チルドレン」。2005年の総選挙で郵政民営化に反対する元自民党議員の刺客に立った。世耕氏は同PT座長時、自身のブログに「本件を放置すると保護費の増大から財政への悪影響という公益上の問題が発生する」と書き、目的が予算削減にあることを告白している。

■参考記事(連日の不正受給たたき)
生活保護費を不正受給 詐欺容疑で51歳男を逮捕 神奈川県警
生活保護費を不適切支給 横浜市職員、手続き怠る
生活保護費の不適切処理、横浜市南区 私費で補てんも
生活保護費570万円不正受給で起訴

山本太郎氏落選も「れいわは大きく前進」、衆院選に意欲

Net IB News https://www.data-max.co.jp/article/30545

 れいわ新選組の山本太郎氏は22日朝、自身が落選する結果になったことについて「一切後悔はない。2議席を獲得し、政党要件も付いた」と述べ、次の衆議院選挙に立候補する意思を示した。

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当確が出そろった後、記者会見に応じる山本氏(2019.7.22筆者撮影)

 参院選の当確情報が出尽くした午前5時すぎ、東京・平河町にある同党の開票センターで選挙ボランティアの市民の前に姿を見せた山本氏は、ガッツポーズを見せ、「一切後悔はない」と言い切った。「2議席を獲得し、政党要件も付いた」と続けた。

 記者団に受け止めを聞かれると、「10人通せなかった責任は感じるが、政党要件を持たない諸派が初めて政党要件を満たした。決して負けていない。山本太郎は失ったが、れいわ新選組は大きく前進した」と胸を張った。

 ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後(ふなご)靖彦氏と重度障害者の木村英子氏の当選によりわが国の障害者施策やバリアフリー化が進むことに期待をかけ、「私の議席と引き換えに手に入れたものは、比較にならないほど大きい」と評価した。

 次の衆院選挙に向けては、「政党要件があるのとないのでは、天と地の差がある。今の選挙制度では、互角に戦える条件が整った。衆議院選挙で大きく議席を増やす準備をしたい」と抱負を述べた。

 自身の立候補について意向を問われると、「出るしかないでしょう」と意欲を見せた。

 どの政党の支持層から票が流れたか聞かれると、「野党から削るなどというせこいことは狙っていない。一番大きな狙いは無関心層、浮動票」と答えた。

 寄付金は7月20日までに4億205万に達した。「これは人々の悲鳴だと受け止めている。死にたくなるような社会、やめてくれという」と述べ、対処療法ではない大胆な生活底上げの政策が必要との考えを示した。

 選挙期間中、マスメディアが同党をほとんど取り上げなかった影響については、「テレビが取り上げれば、もうちょっと議席が伸ばせたかと問われれば、その通りだと思う。ほぼ街宣で稼いだ票。報道されるのとされないのは天と地の差がある」と吐露した。

 選挙区で300万円、比例代表で600万円の供託金については「制度を変えるべき。お金がかからないようにすべき」と述べるとともに、「これを変えるには、政権を取る以外ない」と現制度で戦う覚悟を見せた。

 政党要件を満たしてもNHKが討論番組に出さない場合の対応について尋ねられた。NHKは2015年の「生活の党と山本太郎となかまたち」や2013年の「みどりの風」を出演させていない。その際、国会議員5人以上と直近の国政選挙で2%以上の得票の両方が必要との独自の基準を示している。

 山本氏は「山本太郎となかまたちのときは、嘆願書を持ってNHKに抗議しに行ったりしたら、途中から出してくれるようになった。またやってきたら、NHKをぶっ壊す」とこぶしを振るポーズを取り、「受信料の不払い運動を始めた方が早い」と戦う意向を見せた。

れいわ新選組が新宿を占拠、マスコミの黙殺はねのけ

Net IB News https://www.data-max.co.jp/article/30538

 参議院選挙最終日の20日夕、東京・JR新宿駅西口は「れいわ新選組」支持者で埋め尽くされた。前川喜平・前文科事務次官も応援に駆け付け、同党が安倍政権に引導を渡すことに多くの国民が期待を寄せた。山本太郎代表は「徹底的に戦う集団を国会に」と支持を訴えた。

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午後7時ごろのJR新宿駅西口。れいわ候補者の肉声を聴こうとする人々であふれた(2019.7.20筆者撮影)

 この日の演説会は「新宿センキョ」と名付けられ、午後3時50分から始まった。音楽演奏や歌唱などを交え、大阪・通天閣下での路上ライブに出演中のやすとみ歩(あゆみ)氏を除く9人の候補が演説した。

 午後6時前、東京・多摩センター駅前から移動した山本氏が姿を見せると、あたりは一斉に拍手と歓声に沸いた。小田急百貨店前は立錐の余地もない。駅ビルの中にも人垣が続き、100メートルほど離れた小田急ハルク前の歩道橋にも聴衆がびっしり並ぶ。テレビや新聞にほとんど無視されている状況をはねのけて。

 トラックのステージに立った山本氏は、「今日、こんなに集まって、何があるんですか。小泉進次郎さんでも来るのかな」といつもの道化を演じる。「太郎は太郎でも河野太郎さんではございません。水道民営化して日本の水道を海外に売ろうとした太郎でもございません。永田町の野良犬、山本太郎と申します」とあいさつした。

 わが国では子供たちの7人に1人、高齢者の5人に1人、一人暮らし女性の3人に1人が貧困状態にあることを挙げ、「国は人々に対する投資をする気もないどころか、増税まですると言っている。緩やかに殺しに来てますよ。このまま食い物にされていたら終わってしまう。それを変えるために、今回の選挙がある」と喚起した。

 続いて、山本氏から東京選挙区を引き継いだ野原ヨシマサ氏が登壇。沖縄創価学会青年部の立場から玉城デニー知事誕生に貢献した候補者は、「現在の安倍政権は辺野古新基地建設の目的を中国の脅威とか、国防とか、いろいろ理由を付けているが、あれは金なんです。一部のゼネコンをもうけさせるためでしかない」と一蹴した。

 平和と福祉を掲げる公明党が戦争法や共謀罪法に賛成し、生活保護の切り下げや年金給付を減らすマクロ経済スライドにも賛成したことを挙げ、支持母体の創価学会の変質を糾弾。「はっきり申し上げます。公明党をつぶせば日本の社会は良くなる」と断言した。

 その上で、「公明党がこれまでやってきたこと、山口那津男がこれまでやってきたことと、今回私がこの選挙戦でずっと主張してきたことのどちらが筋が通っているか、どちらが正しいのか。東京都民の皆さまに判断してもらおうと思う」と呼び掛けた。

 サプライズで前川氏が登壇すると、聴衆が沸く。マイクを渡された前川氏は、「私は立候補していない」と口を開き、笑いを取った。「安倍政権は倒さなければいけない。国民にうそをつき続けている。国民をだまし続けている」と安倍内閣の退陣を主張した。

 昨年5月に愛媛県から出てきた文書に2015年2月25日の加計孝太郎氏と安倍晋三首相の面談が記されていたことに触れ、「そこで加計孝太郎さんが新しい獣医学部の話をした。それに対して、安倍さんは『その考えはいいね』とコメントしたと書いてある」と述べ、国民にうそをつき続ける人間が6年半首相の座に居続ける異常さを強調した。

 再び登壇した山本氏は、東京の行方について「ふたが開くまで分からない。こんなこと誰もやったことないから」と構える一方、「市民の力で国政政党をつくる。皆さんの声を直接伝えて、それを形にするどころか、永田町の論理に一切関わらない、あなたのためになるかならないかのみの判断で徹底的に争う集団を国会の中につくってくださるんですよね」と促した。

 同党への寄付金が3億9000万人を超えたことを報告。「あなたの力ですよ。外食を我慢したり、1週間分のおかずを1品減らしたりして、何とか絞り出した1000円、500円。それぞれが我慢して、何とか今の閉塞感に風穴を明けてくれとのみんなの力で、私たちは今回の選挙に出ることができた」と謝辞を述べた。

 山本氏は消費税廃止や奨学金徳政令、公的住宅の確保などの政策を提案し、人間が生産性で測られる社会の現状を批判。「あなたは存在しているだけで価値がある。生きてて良かったと思える社会にしようよ。それができるのが政治」と向けた。

 「この国の労働環境はぶっ壊されて、非正規も今や4割。この最悪な状況にしたのは小泉・竹中」と始めると、前日から始めたコールを連想。「これだけ大人数の中だから、やってみたいな」と聴衆に促した。

 「小泉・竹中ろくでもない」「小泉・竹中ろくでもない」

 新自由主義に汚染された2人の売国奴を責め立てる大きな声が、夜の新宿に響いた。

 演説を再開しようとするとマイクが切れ、そのまま選挙運動が終わる8時を迎えた。「野原」コールが自然に湧き上がる。大きなうねりとなった後、「れいわ、れいわ」そして「太郎、太郎」の唱和に変わった。不正だらけの世の中に一筋の希望を見いだした国民に、新宿はすっかり占拠されていた。

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「小泉・竹中ろくでもない」、大コール響く山本太郎の演説

Net IB News https://www.data-max.co.jp/article/30539?rct=nation

 「小泉・竹中ろくでもない、小泉・竹中ろくでもない」。街中に市民の大コールが響いた。れいわ新選組から比例代表で立候補している山本太郎氏(44)の演説中、山本氏に促された聴衆が、小泉・竹中の両氏が行ってきた国家破壊の責任を糾弾している。

「小泉・竹中ろくでもない」と連呼する群衆(2019.7.20JR甲府駅前で筆者撮影)

 小泉純一郎内閣時、閣僚として二人三脚で郵政民営化や公共事業の削減、医療保険料の自己負担引き上げなど亡国施策に明け暮れた竹中平蔵氏は、現在も安倍晋三内閣で産業競争力会議や国家戦略特区諮問会議などの民間議員を務め、グローバル資本のための規制改革を「提言」している。

 19日正午すぎ、名古屋市の中心部、栄(さかえ)にある松坂屋前には、山本太郎氏の演説を聴こうと、約600人の市民が足を止めていた。山本氏は消費税廃止の必要性を訴えた後、50年来続く少子化問題に言及。「奨学金徳政令」を提案した。

 現在、奨学金を借りたり、返している人は555万人。大学生の2人に1人が借り、うち6〜7割が有利子で返済する形の契約だ。「この利息だけで年間350億円が金融機関の懐に入る。おかしくないですか。もうすでに若い人たちは食い物にされている。それを加速させたのは誰か、小泉政権時代。ろくでもないですね」と糾弾した。

 山本氏は「名古屋に来て脱原発とか言ってるときに、『純ちゃん』とか言った人いるんじゃないですか」とやゆした後、「この国の労働環境をぶっ壊したんですから、竹中平蔵と一緒に。そればかりか、米国の世界戦略、大義のない戦争に、大量破壊兵器があるという米国にどの国も手を挙げなかったときに、日本が真っ先に賛成してイラク戦争に突入した」と責任を問うた。

 イラク戦争はいまだ終息していないと指摘し、「IS(イスラム国)が誕生する原因を作った、その片棒を担いだということを、この国に生きる人々はずっとシェアしていかなければいけないと思う」と主張。

 「ろくでもない、小泉・竹中ろくでもない」と吐露した後、「ちょっと私1人で言ってたら心細いから、みんなも一緒に言ってもらっていいですか。小泉・竹中ろくでもない」と音頭を取り、唱和を促した。

 百貨店前の歩道を埋め尽くす黒山のような聴衆は、「小泉・竹中ろくでもない」「小泉・竹中ろくでもない」と声を張り上げた。

 4度、繰り返すと、「皆さん、大きい声出し過ぎですよ、本当に」と笑いながら制止する。小泉氏が自民党をぶっ壊すと言いながら日本をぶっ壊し、新自由主義的な考え方で国を切り売りし、国民を踏み付けてきたことを説明していると、聴衆から「派遣法やめろ」とやじが飛ぶ。

 山本氏は「おっしゃる通りです。派遣法の始まりは、中曽根時代ですよ。まずは最初、特定した仕事だけという話だった。それを最大限まで拡大したのが小泉・竹中」と指弾。「非正規労働者が4割ですよ。半年後の自分、1年後の自分がどうなっているかイメージできない。いつまで働けるか分からないんだから、将来に希望なんて持てませんよ」と訴えた。

 小泉・竹中の両氏を糾弾するコールは翌20日も、山梨・JR甲府駅前の演説で実施された。「皆さん、本当に思ってるんですか」と挑発して始まった唱和の後、「国会議員辞めてんのに、今も自分の都合のいいときには大学教授みたいな話にして、民間議員の立場で自分たちにどんどん利益を横流ししている。本当にろくでもない話」と重ねた。

 現在、東洋大学教授の肩書きを持つ竹中氏は人材派遣会社、パソナの会長に就きながら、派遣先を広げる派遣業法改正や、人材会社に300億円の予算が流れ込む労働移動支援助成金制度を「提言」し、実現させてきた。2015年から始まった「外国人家事支援人材」事業は国家戦略特区諮問会議で自身が提案し、パソナを含む6事業者が認定されている。

「緩やかに殺しに来ている」と歴代政権を告発する山本氏(2019.7.19名古屋・栄で筆者撮影)

名古屋・栄でのコール時(2019.7.19筆者撮影)

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       高橋清隆

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反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。ローカル新聞記者、公益法人職員などを経て、2005年から現職。『週刊金曜日』『ZAITEN』『月刊THEMIS(テーミス)』などに記事を掲載。  著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)『亀井静香が吠える』(K&Kプレス)『亀井静香—最後の戦いだ。』(同)『新聞に載らなかったトンデモ投稿』(パブラボ)。           

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