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北海道の真ん中あたりにある糠平湖には温泉街がある。
ここから更に国道237号線を音更川に沿い北上すると、山に向かう道と標識がある
幌加温泉への入り口だ。

そこから約2キロ弱、車で山へ登ると…


古びた一軒宿、鹿ノ谷温泉


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下は渓流の崖っぷちに建つ一軒宿が「鹿ノ谷温泉旅館」だ。
まさに秘境。
かろうじて送電線は来てるが電波は来ない。


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家庭的な〝ロビー〟である。
こちらはどちらかと言えば湯治客かよほどの温泉好き向けの宿。
 
年代物の旧式テレビが鎮座しているが、そもそも地上波もラジオも携帯電話も圏外である。
通信手段は有線固定電話のみという昭和世界。

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基本的に自炊であるから、食事と飲み物は自分で用意して行く。
いわゆる〝素泊まり〟で1泊4,500円(税込)です。

プロパンガスによる自炊用の台所が各階にあり、電子レンジやトースターが使える。
お湯は源泉からホースで引いた温水がキッチンですら掛け流し♨️
素晴らしい。

ルールは『ゴミは持ち帰り』『夜9時以降は静粛に』であり、あとはチェックイン・アウトも割りと自由。
温泉も24時間利用できる。

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予め伝えて昼にチェックインさせて貰いました。
たっぷりゆっくり温泉を楽しみます。

私は3回目の宿泊ですが、今回の部屋は宿で一番いい部屋でした🎵

2方向に窓があり風が通り気持ち良く、見晴らし良い。
それに小さいが冷蔵庫もある。
(冷蔵庫ある部屋は二つだけ。あとは各階廊下に共用の大型冷蔵庫有り)

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部屋からの眺め①
山々に囲まれた秘境である。

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部屋からの眺め②
いきなり渓谷崖っぷち。
そして迫るような森林が眼前に。


魅惑の露天風呂には鹿がくる

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二階建である宿は崖に沿って奥行きある細長い配置。
一番奥に内湯がある湯殿が。
そこから更に奥に露天風呂がある。


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露天風呂は硫黄泉らしい。

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一応〝男女仕切り〟?の腰壁に源泉からの湯の花が流れ石化している。

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約70℃の自然湧水で加温・循環無しの本物温泉。


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鹿ノ谷温泉ではエゾシカは普通の光景だ。
温泉成分を吸った草は旨いらしく、3頭が現れて草をモグモグ。


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撮影できても電波無いからインスタグラムにアップできないし(笑)


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裸の人間に慣れており、こちらを無視して食事にいそしむ姿を見ながら、ぬるめの丁度よい湯加減で長湯する。


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旨いか?


鹿ノ谷の駐車場

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子鹿を含む数頭が駐車場の整備をしていた。


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周りの草刈りか。

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子鹿は一生懸命身だしなみを。

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草を食みながらもミラーで身だしなみチェック。


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服を着ていても人間ら無視(笑)


内湯は三種の泉質が温泉好きを泣かす

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ここ鹿ノ谷の内湯は、なんと三つの異なる泉質がそれぞれ浴槽に満たされているのです!

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手前がナトリウム泉、真ん中が鉄鉱泉、奥がカルシウム泉。
一軒で複数の泉質があるのは大変珍しい。

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シャワーは無いが、昔風タライに源泉からの湯が途切れずに流れ込んでいるので不便さはない。


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ちなみに脱衣室はしっかり男女別。
ドアを開けて湯殿に入ると、そこは混浴世界。
そのへん利用者は、変にはしゃいで騒いだりはしない。

夜の温泉も雰囲気よく

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日中は日帰り入浴のお客さんもいるが、夜は宿泊者の独り占めだ。

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この日はお盆休みど真ん中でもあり、宿泊者は私達、ライダー兄さん、中年夫婦、単独御老公だけ。

思う存分内湯も露天風呂も独占気分。


外国人観光客が増えた

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前回は確か五年くらい前か。
今回は外国人カップルが多かった。

日中の日帰りで訪れたのは、私がご一緒しただけでもインド系カップルや白人カップル数組。

こんな隠れ家みたいな宿すら、いまや外国人の人気スポットに。
日本の温泉文化を楽しんでくれたかな。


利用のコツコツ


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自販機も無いからビールにしろ飲料水にしろ、クーラーバックに氷塊を入れて必携です。


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自炊用の台所はありますが、ここで妻様に料理なんかさせちゃいけません。

オードブルとかお刺身を、来る道中にスーパー(幌加から38キロ離れた上士幌町のAコープ)で仕入れました。

クーラーバックに入る程度だから、こぶりなパックを複数チョイスしました。

不足しても買い出しに行くような範囲に店おろか人家も無いので、いろいろ考えてぬかり無く準備します。


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内陸部だからスーパーの刺身盛り合わせが、内容と不釣り合いな高額(笑)
単品パックを数点買いましたが、それでも安い。


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これは朝ごはん用のお弁当。
我輩は焼きそば…

まあ、簡単に電子レンジで済ますのがいいのは、宿には空調無いからガスコンロの前は余計に暑い。

知恵を絞って簡単らくらくで、そこそこ満足を。
これもキャンプっぽくて好きだ。


タオルやサニタリー類は全て持参です。ドライヤーやティッシュ類も。
基本的に宿からのサービスは『寝具』と『ポットにお湯と茶葉』と『笑顔』です。


スマホ依存に改めて気づくのも貴重な時間

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部屋にテレビはない。
携帯電話は圏外。
インターネットは存在しない。

だからSNS以外の時間の過ごし方となる。

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読書するのもよし。


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昼からビールとフランクフルトもよし。


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ただ、何もせずボーッとするもよし。


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朝散歩に出たら、玄関先にエゾシカからの贈り物が。

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こんな環境にいると、いかに自分が「電波に依存」しているか痛感する。

夜中の露天風呂に入ろうと部屋を出たら、宿泊者のライダー兄さんが困った顔していた。
部屋の鍵を置いたままドアロックして出てしまったそうだ。

「呼んでも誰もいない。経営者はどこにいるのでしょう?」

私は「あ…」と。
経営者の女将さんは高齢なうえ難聴だから、呼んでもまず聴こえないはず。
若いスタッフさんもいるが、どこで休んでいるのか…

私がライダー兄さんにアドバイスしたのは
「宿の電話番号にかけてみたら?宿直が応答するかもよ」
「あ!そうですね!…でも部屋に全部あるから…」
「大丈夫、私の携帯から掛けて…」

ふと気づく。
ここは電波の届かない世界(。´Д⊂)


結局二人で
「すいませーん!すいませーん」と夜中に騒ぐ羽目になりごめんなさい!

あ…私が謝ることないか(笑)
ライダー!次は気を付けるんだぞ
(`Δ´)💨


女将さんの珈琲

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温泉世界ネコ歩き。
朝散歩から戻ったら、女将さんが珈琲を落として振る舞ってくざさいました。

これはいつものお約束。
宿泊者は女将の珈琲を頂いてからチェックアウトするのです。


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そしてチェックアウト。
車が見えなくなるまで、女将さんとスタッフさん(雰囲気が女優の小雪似?)が見送ってくださいました。

女将さん、ずっとお元気でいてください!




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