2014年09月15日 14:21

「9・17」からはや12年、電撃解決を望みたいのだが!? 3

あの小泉電撃訪朝は平成14年9月17日。 小泉純一郎首相、安倍晋三官房副長官らが訪朝し、金正日総書記が拉致を認め謝罪した歴史的な日である。

あれからはや12年。 5人の拉致被害者及びその家族の帰国は果たされたものの、それ以降は何の進展もなくまた10年もの年月が過ぎた。 その間にも高齢化したご家族が死亡とのニュースも流れた。

もはやダメなのか、と諦めかけていたところへ今年5月29日、北朝鮮が全ての日本人について再調査するとの申し出をしてきた。 これでマスコミは今度こそ解決へ向かうと楽観視した。

だが当初9月初め頃かと言われていた再調査の結果報告がずれ込んでいる。 無論詳細を詰めている最終段階でまだ発表できないこともあるだろうが、そうだとしても当初の期待は随分しぼんだ印象は否定できない。 帰国する拉致被害者は2ケタ、数十人なんて報道もあったがこれは日本政府側が明確に否定し、その後は徒に時間だけが過ぎているといったところだ。

本当に北朝鮮は真摯に日本に対応してくるのか? これまでのあの国の動きを見る限りそんな期待は今回も出来そうにない。 そう考えるのが常識なのだが、ウチは今あえてポジティブな結果が出る可能性もわずかながらあるかも知れないと期待している。

それが「9・17」である。 記念日を大事にする傾向がある北朝鮮からすれば、父である金正日総書記が初の日朝首脳会談に挑んだ日というのは意味がある日と思える。 まして金正恩第一書記は当時10代の少年で無論後継者とも目されていなかったし、拉致にもかかわっていないのだから少なくとも自身の権威には響かない。 考えたくはないが、金総書記に「死亡、入国の事実なし」と虚偽の報告をして総書記すら事実を知らされていなかった事にすれば、父親の権威も損なわない。 そうした環境を整え、虚偽の報告をした人物を粛清でもすれば筋は通る。 そうして日本側に数十人を帰せば経済制裁も解除されて支援も引き出せ、国内の経済危機も救える。 そんな筋書きはないだろうか?

無論、「死亡」と発表した人を「実は生存していました」とするのは簡単なことではないだろう。 だがそれも体制の問題にこじつければ全く不可能でもない。 北としても再調査を約束し、国家安全保衛部などの組織が関与する以上、これまでのように偽の遺骨を出したり、ゼロ回答を続けるわけにはいかないだろう。 全てをゼロベースで再調査した結果とすれば日本はもちろんの事、北朝鮮国内も傷付かない。 その上で旧体制の邪魔な人間を更迭できれば一石二鳥、三鳥かも知れない。

何かが動くとすれば「9・17」? サプライズが好きなのは安倍政権も同じだから、実は?なんていうことがあるかも? そう思いたいくらい動かないこの問題、是非12年前のような電撃決着を望みたいものである。

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
最新記事
Archives