2006年03月27日

書名:ライ麦畑でつかまえて 著者:J.D.サリンジャー

ジャンル:英米文学 / 青春小説
50126807.jpg一度読んでみたかった有名な本。

「大人社会への少年的反抗」が描かれているという風によく紹介されているけれど、とびらの場合は読んでいてあまりその辺のテーマには惹かれなかった。

作品全体を通して描写され続ける主人公の突飛な行動。
まず、その舞台や情景がとても綺麗に感じてしまって、場面を想像するだけで、少年の喪失感溢れる目が映し出す”美しいくらいに荒んだ”景色に酔うことができた。


そして、最後の場面でひらりと飛ぶ思考。
ここでもやはり情景は最高だ。

かなり好きな作品でした。

2006年03月26日

アルバム名:Sarah Brightman sings the music of Andrew Lloyd Webber アーティスト:Sarah Brightman

ジャンル:Adult Contemporary
453cceca.jpgご存知歌姫のサラ・ブライトマン。
彼女が歌うアンドリュー・ロイド・ウェバーの歌集。

なんとなくほんわかしたいときに、最後に残しておいたデザートをゆっくりと味わうように聴くことが多いです。

2006年03月10日

アルバム名:Quidam アーティスト:Cirque Du Soleil

ジャンル:NEW AGE
da87407a.jpg衝動買いしたCD。

冬季オリンピック@トリノ
女子フィギュアスケートで村主さんがエキシビジョンで使っていた曲。

もう村主さんの演技がとても綺麗、それに加えてこのアルバムに入っている "Seisouso" という曲の美しさ。
相乗効果でジーンときて、すぐにネットで調べて注文してしまいました。

届いて聴いてみると、アルバム全体的に少しの悲壮感と哀愁が漂っていて、とびら好みな感じ。ハマりそうです。
舞台も見てみたくなったなぁ。

2006年02月26日

書名:世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 著者:村上 春樹

ジャンル:小説 / ファンタジー
ff688b06.jpgこの人の文はなかなかクセがあるな。
更に小説の描き方にもかなりクセがある気が。
まずそう感じた。

が、意外にもスラスラ読めてしまったのは何故だろう。

まず、とびらとは全く違った視点から眺めた世界。
それらについての描写を純粋に楽しめた。
また、随所に散りばめられている凝った比喩にもかなり笑わせてもらったし、淡々としているはずなのに、所々強烈なフェチズムを感じさせる部分が急に現れるというそのバランスもおもしろい。
主人公がとりとめもなく考えているであろうことを、そのままのカタチで覗き見ている感覚に陥ってしまえるというのも好きだった。

色々書いてはみたけれど
うーん、なんかまとまらない。。。

何が面白かったのかよく把握できないのだけれど、やっぱり面白かった。
そういう変な本でした(逃げ

2006年02月18日

作品名:『フルメタル・ジャケット』 監督:スタンリー・キューブリック

0bfc2da7.jpg何がすごかったのかわからない。

でも、良い映画を観た後の、あの独特の”ジーン”というか”ジワー”っていうかそんなようなものがとても大きかった。

色々な見方ができる映画だと思う。


しかし、これは言えるかもしれない。

「戦争」を人間の営みの一つとして淡々と冷静な目つきで捉えようとしている監督の目が、そこにはある。

2006年02月11日

アルバム名:I LOVE U アーティスト:Mr.Children

ジャンル:J-POP / ROCK
183a77c8.jpgご存知ミスチル。
このアルバムは今までのどのミスチルのアルバムよりもとびらは好きだった。

何よりも、ここまで赤裸々に自分をさらけ出していく姿勢に清々しささえ感じたのだ。

特に、この人は、自分の弱さをよく知っている。
そしてその弱さを日々克服しようとしているが、
なかなか思うようにいかない。

そんな弱い人間の心を、”正直”に歌っている歌は、同じく弱い心を持っている人には強烈に響く。
とびらも弱い心をたんまり持っているので、例外ではない。

「人は正直過ぎてはいけないのよ」
「でも、それが美しいことだって教えてくれたのはあなたよ」

こんなセリフを思い出したり。

アルバム名:free アーティスト:LIBERA

ジャンル:NEW AGE
f63de23f.jpgこのアルバムを聴いていると

昇天しそうになる。

”フランダースの犬”の日本アニメ版の最終回、ネロが最後のときを教会の中で迎えるその瞬間、天上から射し込む光と共に天使が舞い降り。。。

ちょうどそんな感じである。


イギリスの少年合唱グループだそうな。
賛美歌とかそういう感じのが聴きたい人にはオススメできる気がします。

人間の声ってこんな…すごかったっけ。。。

などととびらは驚いたりしてました。

アルバム名:加爾基 精液 栗ノ花 アーティスト:椎名林檎

ジャンル:J-POP / ROCK
39167483.jpgまず、ものすごいアルバム名。。。

でも
内容は…

この人は天才なんだな、と思わせるくらいに素晴らしいと思います。
まず一番好みなのが、メロディーライン。
これはとびらのツボでした。

更に、アレンジに始まるサウンドのおもしろさ。
(シタールが出てきたと思ったらパイプオルガンが切れ込んで来る! とか)
ここまでやるのか、という工夫。

前に何かの番組でこの人の特集を組んでインタビューされていたのを見た事があるのだけれど、そのとき感じたこと。

「うわ、この人キレるなぁ」
「なんて物事をシッカリ考える人なんだ」

その純粋さゆえの感性の鋭さが、世の中と自分の矛盾に苦しんだとき、そのまま作品として昇華されている。
この人の音楽はそんな風にできているのかな、と感じました。

アルバム名:Completely Recorded アーティスト:槇原敬之

ジャンル:J-POP
b47ab49a.jpgご存知マッキーのシングルコレクション。
どの曲も独特の工夫と味があって、槇原敬之を存分に満喫できる内容だと思う。

うーん、特にやっぱり”どんなときも。”がお気に入り。

とびらは小学3年生のときに、クラスでこの曲を合奏した楽しい思い出が深く残っているので、どうにもこのメロディーには弱い。
訳も無く懐かしい気持ちになります。

今になって歌詞を吟味してみると、ちょうど今のとびらの心境を代弁してくれているような共感を感じられたり。

うん、いい歌ですね。

アルバム名:Discreet Music アーティスト:BRIAN ENO

ジャンル:AMBIENT
0b982b31.jpgまだ物心つかない子供の頃、
毎日、時間も忘れて外で遊んでいた。

泥でだんごをつくったり、
鬼ごっこしたり、
野山を走り回ったり、
秘密基地を造ったり。。。

そんなとき、
5時の鐘がいつも、うちに帰る時間の合図だった。
記憶の地層に深くまで染み込んでいる懐かしい音。

このアルバムはアンビエントミュージックなのだけれど、正に昔聴いた「5時の鐘」が、止むことなく、静かに鳴り続けているようなサウンド。

寝る前に読書でもしながら聴いていると、妙な落ち着きが舞い降りてくる気がします。

2006年01月28日

作品名:『E.T.』 監督:スティーヴン・スピルバーグ

712306be.jpg最近少し山場を越えたと判断したので、怠け気味のとびら。
その一環で、前から観たかったこの映画を観てみた。


今回はひどくネタバレなので注意です。










宇宙船。
どうやら地球に着陸して、何かを調べているような宇宙人達がいる。
最初のシーンは長くに渡ってセリフが無い。

ここで様々な想像を観客に喚起させることが監督の狙いだったのかな、なんて後から思った。でもそれは後からのことで、そのときとびらはちょうどその通り場面を見ながらイロイロと想像していた。



こんな宇宙船を創れるということは、彼らの知能レベルは人間と同じかそれ以上なんだろうなぁ。しかもどんな形であれ共同作業(連携能力・コミュニケーション能力)ができるやつらなのだろう。でなきゃこんな宇宙船は創れないはず。

お互いのコミュニケーションにはどんな手段を使っているのだろう。
その手段によって「心」の”次元”が決まってきそうだけど。。。

そんな彼らはどんな心をもっているのだろう。



などと考えた。



そして、一人の宇宙人がアクシデントに巻き込まれ、地球にただ一人置いていかれてしまう。



残された彼の心理を自分に置き換えて想像してみた。

やむを得ない事情だったのだろうけど、一人、仲間に捨てられ、きっと彼らにとっては宇宙の果てなのであろうこの地球に取り残されたのだ。人間不信、いや宇宙人不信とでも言うのか。それはもう凄まじかっただろう。
更に自らに降りかかってくる”死の試練”とも呼ぶべき不可避のサバイバルに、恐怖し、絶望しただろう。
とびらならば自殺を選んでいたかもしれない。。。
しかし彼は自殺しなかった(自殺しちゃったら映画が終わってしまうっていうのは置いといて)。

そればかりか彼は、決死の覚悟で異星人(人間のこと)とコミュニケーションを取ろうと試みる。
これは一見非常に軽率な行動に見えるかもしれないが、きっと彼にとっての「生きる」ということは、肉体の死を超える何かが基準だったのじゃないかと思う。
人間で言えば、一種の宗教みたいなものか。
そういうのを仮定しないと、人間以上に賢いはずのE.T.があんな行動は取れないように思えた。


彼は少年に近づき。。。そして少年の仕草の真似する。。。


このときの彼(E.T.)の行動の崇高さと言ったら…。
なんと平和的な生命体なのだろう。
人間なんか足元にも及ばないじゃないか。

既にこんなところで涙が溢れてきたりしました。
うーん。これ小学生のときとかに観ても、ここまでは感情移入できなかっただろうなぁ…。
そんな風にも思いました。



あー いい映画だった。

2006年01月24日

書名:重力ピエロ 著者:伊坂 幸太郎

ジャンル:小説
01710e1e.jpg「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」
と登場人物に言わせる伊坂幸太郎。

伊坂さんの作品はどれもセリフが少し気取ってる感があるけれど、それを許容できる人ならば、結構楽しめるんじゃないかと思う。


この作品でのテーマは「家族」でしょうか。
こういう終わらせ方、すごく好きです。
静かに、ジーンときました。



以下amazonレビューからの抜粋

半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。町のあちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場近くに、スプレーによるグラフィティーアートが残されていることに気づく。連続放火事件と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ、自分が存在しない、という矛盾を抱えた春の危うさは、やがて交錯し…。

書名:チョコレート工場の秘密 著者:ロアルド・ダール

ジャンル:児童文学
b422fd3b.jpgいわゆる教訓というか、「ほら、こういう子供に育っちゃダメだよ」みたいな、そんな児童向けと思わせておいて、実はそれ以上にギラリと光る作者の視点こそが本作品の醍醐味だととびらは感じた。


根本の部分でものすごいブラック。
"無茶苦茶さ" と言ってもいいかもしれない。
でもその無茶苦茶さは、総じて世の中の無茶苦茶さを忠実にシンボル化してあるだけなのだ。
そのシンボル化に際しての着眼点が怖いぐらいに鋭い。
ロアルド・ダールという人がかつて戦闘機乗りだった。その事実が否応無く頭に蘇ってくるほどに。

あとは…
ああそうだ。
あれだ。
ちょうど、"グリム童話" が含有しているような怖さも内在していた気が。


でもそんな怖さが見え隠れしているのに、どこかファンタジックにやわらかくまとまっているのが更にすごいなぁ。

なかなかどうして、おもしろい作品でした。

作品名:シュナの旅 作者:宮崎 駿

1巻完結
3cdacbce.gifチベットの民話を宮崎駿が独自に解釈して、「絵本」という媒体に表現した作品。
『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』の原点にあたるものだと思う。

友人に連れられて初めて "VILLAGE VANGUARD" なる書and雑貨のお店に行ったときに、ふと見つけたので買ってみた。

家に帰って読んでみるとまず



「うわぁ…。なんて絵が綺麗なんだ」



もう…ね。
ホント、それだけで買った甲斐があった。
この人の色彩感覚はすごいなぁ。。。
美大出てるわけでもないのに。
あ、学習院大学政経学部卒らしい。知らなかった。。。

ストーリーも深々と進んでいくとでも言うのか、どこか厳かにゆっくりと進んでいく。この感じはマンガというより本当に絵本に近い。


うん。とてもいい作品でした。

2006年01月21日

雪だ。

a191ae67.jpg久しぶりに見た気がする。

最近、家にこもりっきりで研究していると、ほとんどの時間をパソコンのディスプレイとにらめっこしている。
だから、ふとしたことで外に出ると

「なんて綺麗なんだ」

と、なんでもないことに気持ちが動く。

更に、今日は雪。
心が子供の頃に還っていくよう。




追伸:

色んな人に薦められて読んだ本やら映画やら音楽やらについて書きたいとは思うのだけれど、今は時間がないようです。
見通しがついたら書くことにします。

2006年01月12日

アルバム名:The Velvet Underground & Nico アーティスト:The Velvet Underground

ジャンル:ROCK
b93924b2.jpgポップアートの先駆者、アンディーウォーホルによるバナナのジャケットはあまりに有名。
とびらはこのロックの伝説的スタンダードというべきアルバムを、以前誕生日プレゼントかなにかで知人にもらったのだけれど、もらった当時はあまり良さが理解でききずにいた。

しかし何度か聴くうちに、次第になんとも言えない高揚感を覚えるようになった。
メジャーコードで構成されているにもかかわらず、退廃的な音楽。
特に7曲目の "Heroin" の激しいノイズ性は、John Coltraneの死ぬ前の演奏に通じるものを感じてしまう。とにかくカッコイイ!

このアルバムに参加しているNicoなる人物は、下に紹介してある Bill Evans / Moon Beams のジャケの女性だと聞いたのだけれど本当だろうか。

2006年01月09日

アルバム名:Moon Beams アーティスト:Bill Evans Trio

ジャンル:JAZZ (trio)
415026b3.jpgう〜ん、美ジャケ度高し。
内容も、独特な内省的雰囲気を持ったアルバム。

特に好きなのは1曲目、"Re: Person I Knew"
この禁欲的なコード進行の上にのせるべき旋律を、心を鎮め、遠くを見つめるようにして静かに選び出していくエヴァンスが浮かんでくる。
その感性の鋭さが、ナイフの刃先のように鈍く光ってみえる。

2006年01月06日

アルバム名:OH MERCY アーティスト:Bob Dylan

ジャンル:ROCK
858f21a0.jpgしゃがれ声がいい。
シンプルで力強い。

同じ声なのに、
正しいと思うことをするような時に聴くと鼓舞されているように感じ、
自分の非を感じているような時に聴くと、まるで糾弾されているように感じる。

不思議な声の持ち主だ。

2006年01月02日

作品名:『ビッグ・フィッシュ』 監督:ティム・バートン

b788dbbb.jpgむむむ?
ファンタジー?
これは…変な映画だけれど…面白くて、すごく「活劇」という感じだなぁ。
それに観終わった後の感動の爽やかさが、最高にいいじゃないか!


ティム・バートン監督。
なんともユニークな映画を創れる人がいるもんだなぁと思った。

かなり昔に観た『シザーハンズ』ももう一度観てみよう。
全然感じるところが違うかもしれない。


あ、『チャーリーとチョコレート工場』も観なきゃな…。


どんどん観たいものが増えていく。
しかし自由にできる時間はどんどん減っていく。
ぐー、ジレンマ(ノ-_-)ノ

2005年12月31日

電車男保管ログより

230 名前:電車男 ◆4aP0TtW4HU 投稿日:04/05/08 10:27

みんなサンクス

なんかここまでこれたのが未だに信じられない
これまでの人生ってなんだったんだろとか思う。

232 名前:Mr.名無しさん 投稿日:04/05/08 10:28

>>230
今までの人生がなかったら、今がないんだぜ。


(作者不定)


何気ないけれど…
こういう励まし方ができる人ってスゴイ!
って思いました。

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