2005年05月04日

やはり高すぎる

エノテーカ・ピンキオーリ
最寄り駅:銀座
料理:イタリア料理
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):25,000円以上
用途:夕食

息子の結納まがいでこのお店を使うことにしたので、下見の夜と本番の昼と2回経験しました。
夜は真ん中の
MENU FANTASIA
ファンタジアメニュー 15,750円

昼は最上の 
メニュー メディチ 12,600円
でした。

まず夜から

Budino di asparagi bianchi con granchio al coriandolo fresco
ホワイトアスパラガスのプディングとズワイガニのコリアンダー風味
Code di gamberoni scottate al rosmarino con olive nere ,
pomodori secchi in vellutata di porri ; gelato alla cipolla
車海老のローズマリー風味と新玉葱のジェラート、ポロネギのベルッタータ、
黒オリーブとドライトマト添え
Filetto di trota arrosto con lattuga e battuto di carciofi brasati
虹鱒のソテー、サラダ菜とアーティチョークのブレゼと共に
Ravioli di coda di bue e burrata con carotine novelle e fonduta di parmigiano
牛テールの赤ワイン煮とブッラータチーズのラヴィオリ、
フランス産新人参とパルメザンチーズのフォンデュを添えて
Petto di anatra con semolino e uvetta , polpette delle cosce e salsa al peperoncino e cacao
鴨胸肉のロースト セモリナとレーズンのポレンタ、腿肉のコンフィで作ったポルペッティー添え
カカオとペペロンチーノのソース
Carrello dei formaggi
ワゴンチーズより
Assortimento di dolci
本日のデザート
Piccola pasticceria e caffè
小菓子、コーヒー

いろいろ出てきたのですが、僅か10日前なのに記憶に残るのは、認知症のせいかラビオリと、ラビオリの代わりに頼んだレモンのリゾットのみ。
レモンのリゾットは美味しそうで頼んだのですが、でてきたのは薄っぺらなややこげたリゾット。それなりの味でしたが、きっともっと美味しいレモン味の、おこげの美味しそうなのってできそうなのを作れるだろうという発見をさせてくれたことに感謝します。(どこかで誰かが作らないかな。)しかしこれが一皿5000円というのは、さすがに呆れました。世の中の物価の10倍を行っています。
最後まで行くとさすがに満腹になりましたが、実際にはちょこちょこといろいろ出されて待てずに食べたパンとワインとガッサータで満腹になったという感じ。

さて、本番になったお昼の会食では
Terrina di fegato grasso affumicato con mela, aceto balsamico e gelatina al caffè ;
crostino di pane alla cannella
フォアグラの燻製のテリーヌ、リンゴとコーヒーゼリーのミスティカンツァ
シナモン風味のブリオッシュとバルサミコビネガーと共に
Coda di scampi al vapore con asparagi bianchi rosolati al limone;
spuma di crostacei con peperoncino
手長海老の蒸し煮とホワイトアスパラガスのレモン風味のソテー、
ぺペロンチーノ風味の泡と共に
Raviolini di piselli e pancetta con stracotto d’agnello da latte
グリーンピースとパンチェッタのラヴィオリーニ、じっくりと焼き上げた乳飲み仔羊と共に
Lombo di vitello al forno con sformato di topinambur e zabaione di carciofi
茨城産仔牛ロース肉の薄切り、菊芋のスフォルマートとアーティチョークのザバイオーネと共に
Terrina di capra fresca con insalata di fave al pepe nero
フレッシュカプラチーズのテリーヌ、タイムとブラックペッパーで和えたそら豆のサラダ
Coppa di fragole cotte e crude alla menta gelato alla vaniglia
苺のコッパ、ミント風味 ヴァニラのジェラートを添えて
Piccola pasticceria e Caffè
小菓子、コーヒー

でありました。これは量は適当に少なくて、お昼はこれくらいで健康によいだろうという感じ。たくさん食べる若者にはやや不足でしょう。そうたしかにここは「おい、君は20年早いよ」というような店だとすれば、私のような50過ぎを対象にしているのであれば、それはそれなりに健康を考えてくれているのでしょうが。。。。。。まあそんな考えはないでしょうね。実際に多くの客は20−40代のカップルやグループとおばさんたち。みんなお金があること!評価がよかったのは手長海老の蒸し煮とホワイトアスパラガスのレモン風味のソテー、あるいはやはりラビオリと乳のみ小羊の肉。しかしそれぞれ外の物価の十倍です。

やっぱりこれをイタリア料理の真骨頂として評価するのには抵抗があります。私は多くのグルメの皆さんのような具体的な評価はできませんが、これらはイタリアで食べるなんとも美味しいイタリア料理ではないですね。全ての料理は日本では日本人向けに作られるとはいえ、この店がこんなことではイタリア料理全体が誤解されてしまいます。フィレンツェの本店には今度ぜひ寄ろうと思いますが、おそらく大きく違うことは容易に想像されます。とにかくメインがどれだかわからない、忘れてしまうような懐石料理であることでは失格でしょう。

お店が雑踏著しいコアビルの中にあるとはいえ、エレベータを降りて、あのワイン回廊を歩くうちに知らず知らずよい世界に入っていけるという点では、どなたかの意見とは相容れません。私たちは今回一番奥の個室を使わさせていただいたので、ムード的には申し分ありませんでした。サービスも極上とはいえませんが、まあ適切だったかと思います。その意味で、何も悪いところはないのですが、ごく単純な量と対費用効果が異常だということにつきます。これら特別費用がかかるとしても、そして単なるリストランテでなく、いくら最上の繊細なメジチ家の料理を用意するといっても、一般物価のせめて5倍程度以内にすべきでしょう。

ワインリストはどこもかなうものがないでしょう。このすばらしいワインリストはコピーして写して帰りたいほどのものですが、ワインは全て1万円以上、シャンパンは2万1千円以上、tastingも一番安いもので3セットで1万円から、グラスワインもたくさんありますが、3500円くらいから上はきりがありません。グラスワインがボトルワインの値段という異常さ。

要するに貧乏人の来るところではないといわれているようなところが、腹が立つのです。お金をだせば美味しいのは当たり前、そういう極上のサービスを適正な価格でするのであれば、いくら銀座四丁目といっても、もっとどうにかなるはず(ロージェ、アピシウスと比べてみればよくわかります)、あるいは思いっきりイタリアらしい料理ぶりにすべきだと感じました。であればそれはそれで納得、いくら残すことになっても、仕方なくユーロ気分で払いましょう。

ですから、どこも遜色なしなのですが、現在の3.7の評価を上げることには賛成できかねるので★★★とします。ピンキオーリの支配人もたまにはこれを読むことを期待して。これは私だけの意見ではなく、知人の多くの有識者かつ決してお金がないわけではない人たちの嘆くところであることを、ぜひご理解いただきたい。


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