メゾフォルテからあなたへ

ちょっと違う視点から歴史を語りたい。

次のような論文をみつけた。

資料紹介 太宰治「作家生活に対する構へ、覚悟。」・ほか
―― 太宰治と保田与重郎をめぐって ――  山内祥史」によると

「新潮」昭和11年の「新年特大号」(第33年第1号、昭和11年1月1日発行)に
作家としての心構へ・覚悟(回答)との題で、23人の作家の回答が掲載されているとのこと。

この回答について、保田與重郎が「文学への覚悟を語つたのは太宰治一人であつた」と「日本浪漫派」昭和11年2月号で述べているのだという。

以下がその太宰治の回答である。

一、薄命たることを忘却し、ただ、ひたすらに、おのれの美人たることをのみ思ひたまへ。
一、竹林の七賢人は籔より出づべし。出でてわがを身を都塵にまみれさすべし。
一、「へん、いい気なもんだ。」さうささやかれ、うしろ指さされて笑はれても、知らぬふりして通りすぐべし。之また、作家精神の重要なる1エレメントなりと知るべし。
一、結論としては、つねに平和をこそひそやかに祈願すべき也。
一、われらブルジョア文學の佳きものは、完全なるむなしきものにして、その美は、およそはかなきものなり。これをしも、はじめから覺悟して取りかかつて居る者、思ひのほかに少しと知るべし。「もしや。」などの助平心は、かたくつつしまざるべからず。
以上。「新潮」編輯者のお言ひつけの「作家の生活に對する構へ・覺悟。」といふ題にて。
(「もの思ふ葦」より。)

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なるほど、まるでさらさらと筆を使って書いたような文章である。
青森中学で同期だった阿部合成は作文に自信があったのに、太宰治の上手さに脱帽し、画家になったのだとか。
ただ・・・・太宰治は小学校卒業後1年してから旧制中学に入学している。
兄弟の中で優秀だとされていて、その1年間はどのような教育を受けたのか
気になっている。

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