検索という作業では、思いがけない方向へと導かれることがよくある。

太宰治「富嶽百景」は こちら
この作品には何度か触れて来たのだけれど、文末の部分で

 その翌る日に、山を下りた。まづ、甲府の安宿に一泊して、そのあくる朝、安宿の廊下の汚い欄干によりかかり、富士を見ると、甲府の富士は、山々のうしろから、三分の一ほど顔を出してゐる。酸漿(ほほづき)に似てゐた。

なんでホオズキがここで出てくるのだろう、と思った人たちは多いのではないだろうか。
色?形?生りはじめの実? それとも熟れた実が顔を出している姿?

植物ホオズキについて検索をしてみた。
ホオズキについては こちら
私が子どものころはどこかの庭で見かけたりして、ホオズキというものを知っていた。
私の子どもたちは幼稚園か小学校で見ているだろうか。

検索すると、ホオズキを使った例文が出てくる。→ こちら
芥川龍之介や泉鏡花、島崎藤村など、太宰治好みの作家たちであったりする。

この中で寺田寅彦の例文も挙げられている。
寺田寅彦は こちら

寺田寅彦「神話と地球物理学」は こちら
この中で、神話のヤマタノオロチの目が酸漿(ほおずき)に、としているのは 「熔岩流の末端の裂罅(れっか)から内部の灼熱部(しゃくねつぶ)が隠見する状況の記述にふさわしい」とのこと。

日本の神話は地球物理学で読み解けるものであった、というのはなるほどと思う。
寺田寅彦は関東大震災に遭遇している。
寺田寅彦「震災日記より」は こちら
たいへん興味深い。


太宰治「富嶽百景」は、石原美知子との結婚のころに書かれたものであり、
当然のことながら、太宰治は石原家の人たちを意識していたはず。
石原美知子の父石原初太郎について こちら

「富嶽百景」に寺田寅彦がホオズキのように顔を出しても不思議はないと思われる。

寺田寅彦




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