土葉会の趣旨です。
昭和32(1957)年、千葉大学園芸学部、日本園芸生産研究所、千葉県農業試験場(現千葉県農林総合研究センター)、みかど育種農場(現みかど協和種苗(株))等に勤務する蔬菜園芸学研究室関係者が中心となって、蔬菜の育種採種技術、栽培技術、技術開発、その他の研究の成果等の情報を交換しあう研究会を発足させ、その名を「土葉会」とした.これは,主として土曜日に活動を行なったことから、および栽培の基本となる「土」と、千葉の「葉」をとったものである。
当初約30名余で出発したこの会も,50年を越える歴史と共に、年々その参集範囲と会員数が増えつづけ、現在では、関東全域にわたる試験場職員、専門技術員、普及員、JA指導員、種苗会社、園芸資材会社等の関係者200名余の組織になっている。
活動としては、年間5回程度の例会を実施し、そのうちの2回は会員による「研究発表会」、およびその時々の話題についての「特別講演および話題提供会」、またその他の2回を「産地見学会」(うち1回は1泊2日の見学旅行、あとの1回は日帰り見学会)、年末には大きなテーマを設けて議論をおこなう「シンポジウム」を開催している。
開催場所は春の研究発表会、12月のシンポジウムを千葉大学園芸学部で、1〜2回を各県の試験場や種苗会社農場で見学と研究発表を兼ねて行なったりしている。近年は、韓国、アメリカ、ヨーロッパ、中国等、「諸外国への見学視察旅行」も行っている。
現在、千葉大学関係者が全体の50%程度を占めているが、趣旨に賛同する方は誰でも入会できるので、近年は千葉大学以外の会員が増加している。本会は、研究発表・情報交換・仲間づくりや研修の場として大いに活用されており、通算320回以上を数えるに至っている。
会の性格上、会員は全て「個人単位」で、団体会員はない。また全会員は1回以上は研究発表や情報提供などをすることを原則としている(非常にゆるやかではあるが)。年会費は現在1,500円である(郵便振り込み又は会場で直接納入できる。このHPの入会案内参照)。会費は主として、通信費,資料作成費、外部講演者交通費、総会や見学等の補助的経費として使用される。「5回の例会のうち1回でも参加すれば会費以上の情報が得られる」を研究会のかくれたモットーとしている。
会の規約や会長ほか役員などの設定は行っておらず、参加している会員相互の任意の勉強会(会に賛同する仲間同士の研究会)という設立当初の性格を貫いている。
会の運営は、毎年会員の中から「幹事長」と「幹事数名」を選出して行い、「事務局」としては千葉大学園芸学研究科と園芸植物育種研究所が交互に担い、実務は蔬菜園芸学研究室の教員と学生達が担当している。