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5
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:21:33.86 ID:NUnjSdoS0

恒子「♪だーれにも内緒でー おー出ーかーけなのよー♪はい、すこやん!」

健夜「え… ど、どーこに行こうかなー…?」

恒子「さあ始まりました『はじめてのおつかい』!!」
  「司会進行はわたくし、ふくよかじゃないスーパーアナウンサー福与恒子と!」

健夜「すこやかじゃない小鍛治健夜でお送りします」

恒子「あちらがスタジオゲストの皆さんでーす」

久「よろー」

豊音「よろしくねっ」

衣「よろしく頼むぞー」

セーラ「よろしくやでー」



7
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:22:39.30 ID:NUnjSdoS0

恒子「皆さんははじめておつかいしたのいつ頃でしたー?」

豊音「うーん、ちょうど天江さんくらいの大きさだった頃かなー」

セーラ「ひゃー想像つかんなあそれ」

久「トヨネにも子どもサイズだった時代があるのねー」

衣「む 衣は子どもじゃないぞ!」

久「あら、じゃあおつかい経験もバッチリなのかしら?」

衣「もちろんだ!このまえ落としものを持ち主に届けたぞ!」エヘン

健夜(このまえなんだ…)

久(やだ、かわいい)キュン



8
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:23:35.17 ID:NUnjSdoS0

恒子「ちなみにこれがすこやんのおつかいデビュー時の写真です!」スクリーンババン!

健夜「!?」

衣「おー」

久「これはこれは」

セーラ「ちっちゃいなー」

豊音「ちょーかわいいよー!」

健夜「な、なんでこんな物が!?」

恒子「すこやんのお母さんに借りました!」

健夜「お母さん!!?」

恒子「7、8歳の頃の写真だそうなので、だいたい30年前くらいですかね?」

健夜「20年前くらいだよ!!」



9
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:24:13.93 ID:NUnjSdoS0

恒子「お、そろそろ始めないとですね」

健夜「そ、そうだねっ 早く始めよっ」

恒子「そんじゃあ天江さん、一発お願いします!」

衣「うむ!VTR、スタートだぞー!」


10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:25:18.38 ID:NUnjSdoS0

――――――…
霞『ここは、大阪のひめまつ幼稚園(ナレーション)』
 『おつかいにチャレンジする恭子ちゃんはこの幼稚園に通っています』
 『恭子ちゃんについて、幼稚園の先生にお話を聞いてみましょうか』
 『インタビュアーの――クロちゃーん』

玄「おまかせあれっ!」

美穂子「ええと、これに向かって話せばいいんですよね…?」

玄「はいっ 恭子ちゃんはどんな子なんですか?」

美穂子「はい とってもいい子ですよ 優しくて、しっかりしてて」
   「それにすごい頑張り屋さんなんです」

セヤロー、サスガヤロー オ、オ母サンハ後デオ話伺イマスカラ… ア、スンマセン…

美穂子「お母さんとも仲良しで、羨ましくなっちゃうくらいです」フフッ

玄「わー すてきですねえ」



12
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:26:39.14 ID:NUnjSdoS0

霞『ではそのお母さんに話を聞いてみましょう』
 『恭子ちゃんのお母さんの、洋榎さんです』

玄「よろしくおねがいしますっ」

洋榎「待ちくたびれたでー!あんなー、うちの恭子はなー……」ペラペラペラペラ

玄「なるほどなるほど」

洋榎「ペラペラペラペラ」

玄「なかなか、ふーむ」

洋榎「ペラペラペラペラ」

玄「ふーむふむう」

洋榎「ペラペラペラペラ」

(セーラ)「はー よう喋るなー」(※名前カッコはワイプ)

(豊音)「あははっ ほんとに大好きなんだねー」

洋榎「ペラペラ…ってかんじなんやけどな」
  「…でもちょっと心配なとこもあんねん」

玄「ふむう?」



14
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:27:58.94 ID:NUnjSdoS0

玄「心配、と言うと?」

洋榎「うーん…ちょっといろいろ慎重すぎるっちゅーかなあ」

玄「ふむふむ」

洋榎「やるより前に考えすぎるっちゅーか」
  「そのせいかちょっとメゲっぽかったりもすんねん」
  「人に対しても、すこし引っ込み思案ぎみでなー」
  「ちょっと人見知りっぽいねん」

玄「なるほどー お母さんとしては心配になっちゃいますねえ」

洋榎「せやろー」
  「やからおつかいで、なんちゅーか…自信つけさせてあげたいっちゅーか」

(久)「親心ねえ」

(衣)「洋榎はいいお母さんだなー」

洋榎「おつかいのプランもそういうかんじにしたい思てんねん」

玄「なるほどなるほど」
――――――…



16
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:29:58.95 ID:NUnjSdoS0

恒子「はい」
  「というわけでこちらが今回おつかいに行く恭子ちゃん5さいです!」スクリーンババン

衣「おお、衣よりちっちゃいぞ」

豊音「ちょーかわいいよー!」

恒子「さてすこやん、おつかいプランの説明よろしく!」

健夜「ええ!? え、ええと…今回はお友だちの誕生日祝いの」
  「たこ焼きパーティーのための材料を買ってきてもらいます」

久「たこ焼きパーティーかあ いいわねえ」

セーラ「うんうん、手づくりは美味いし楽しいでー」

健夜「さらに人見知り克服のためにご近所さんたちに協力してもらって」
  「何かおつかいを頼んでもらって交流を持とう、という」



19
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:33:54.10 ID:NUnjSdoS0

衣「むー?けっこう大変なのだな?」

健夜「お母さんの希望でちょっと難しめにしたそうです」
  「簡単だとたぶんさらっとできちゃうから、」
  「すこし大変めなのを乗り越えてほしい、と」

久「親バカっぽいのにしっかりしてるわねー」

豊音「がんばれ恭子ちゃーん」

健夜「ちなみにおつかい経路では」
  「スタッフが隠れて恭子ちゃんを見てるのでご安心を」

恒子「おっけー!ナイス説明だったよすこやん!」
  「よしじゃあおつかい行っちゃいますか!」
  「セーラさん!バシッとお願いします!」

セーラ「よっしゃ!恭子ちゃんはじめてのおつかい、始まりやでー!」



21
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:37:07.24 ID:NUnjSdoS0

――――――…
霞『さあ今日はお友だちの漫ちゃんの誕生日』
 『お母さんはなるべく自然に、恭子ちゃんを呼びます』

洋榎「きょ、恭子ー?」

霞『はじめてのおつかい、お母さんもドキドキです』

きょうこ「んー…なにー…?おかあさん」ウトウト

霞『あらあら、恭子ちゃんまだ眠そうね』ウフフ
 『でも無理もありません まだ朝の9時ですからね』

洋榎「あんなー、きょう漫ちゃんのたこ焼きパーティーやろ?」

きょうこ「うん」

洋榎「その材料をな、恭子に買ってきてほしいねん」

きょうこ「うん」

洋榎「お願いできるか?」

きょうこ「??」

洋榎「ひとりでおつかい、できる?恭子」

きょうこ「おかあさんは…?」



22
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:42:10.73 ID:NUnjSdoS0

霞『不思議と不安がおりまざった顔で恭子ちゃんが尋ねます』
 『そうよねえ』
 『お母さんの買い物をお手伝いしたことはいっぱいあるけれど』
 『ひとりで買い物なんてしたことないものね』

洋榎「お、お母さんは…」

霞『お母さんだって心配なのはいっしょ…』
 『でもお母さん、ここが頑張りどころです』

洋榎「…お母さんは、付いていかれへん」

きょうこ「!!」

洋榎「お母さんは今日のパーティーのために、いろいろ準備せなあかん」
  「だから今日は恭子ひとりでお買い物行ってきてほしいんや」

きょうこ「……」



24
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:44:21.85 ID:NUnjSdoS0

洋榎「できる?」

きょうこ「……」

洋榎「……」

きょうこ「…うん」

洋榎「! ほんまか?」

きょうこ「うん おかいもの、できるで」

洋榎「!! そーか、そーか…えらいで恭子!」ダキッ

きょうこ「ん、おかあさ、あつい…」



26
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:48:22.96 ID:NUnjSdoS0

霞『ごはんを食べてパジャマも着替えて、さあいよいよ出発です』
 『眠そうだった顔も、だんだんシャキッとしてきました』
 『大きな買い物バックをぶら下げて、がんばるぞって顔です』

洋榎「よし、準備オッケーやな」

きょうこ「うん」

洋榎「買うものはこのメモにぜんぶ書いてあるから、忘れたら見い」

きょうこ「うん」

洋榎「お財布、なくさないようにちゃんとカバンにしまっとくんやで」

きょうこ「わかってるで」

洋榎「あとな、なんか困ったことがあったら、恥ずかしがったらあかん」
  「周りの大人のひとに助けてって言うんやで」

きょうこ「…」
    「うん」



27
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:49:54.07 ID:NUnjSdoS0

洋榎「よし、じゃあ頼んだで」

きょうこ「うん、いってきます」

洋榎「いってらっしゃー…ってそうやったそうやった、忘れとった」

きょうこ「??」

洋榎「お隣のお姉さんも、恭子におつかいお願いしたいって言ってたで」

きょうこ「おとなり?」

霞『お隣は、たまに見かける大学生のお姉さん』
 『お母さんと話してるところなら見たことあるけれど、』
 『恭子ちゃんは話したことがありません』

洋榎「せや、あのお姉さんや」
  「おつかい行く前にピンポン押して話聞いてみ」
  「お姉さんもなんや困ってるのかもしれへん」

きょうこ「……」

洋榎「そんな怖がらんでもだーいじょうぶや、優しいお姉さんやから」

きょうこ「…わかった いってきます」ガチャ

洋榎「くるまに気をつけるんやでー」



29
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:52:47.16 ID:NUnjSdoS0

霞『わかったとは言ったものの恭子ちゃん』

きょうこ「……」

霞『まあ、戸惑っちゃうわよねえ』ウフフ
 『お隣の玄関の前でじいっとなにかを考えます』

きょうこ「……」

霞『大人のお姉さんなんてお母さんと幼稚園の先生しか話したことがありません』
 『チャイムを押すか、押さないか』
 『迷っているのかし――あら?』

きょうこ「……」オシッ

ピンポーン

??「はいですよー」



30
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 02:56:01.82 ID:NUnjSdoS0

初美「どちらさまですかー」ガチャ

きょうこ「えっと」

初美「おー、恭子ちゃんですかー」

きょうこ「……」

初美「??」

きょうこ「おっ、おはようございますっ」

初美「おはようございますですよー」

きょうこ「お、お母さんから、困ってるって聞いて」

初美「??」

きょうこ「お、おつかいをするって」

初美「あーそうでしたそうでした 実は困っちゃってるのですー」
  「大事なものが壊れちゃったので買いかえなきゃいけなくてですねー」



32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/10/20 02:58:17ID:AgXFlKNx0

ハッちゃんがお姉さんですと



33
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:00:17.53 ID:NUnjSdoS0

初美「お金を払って注文したんですが、それが今日お店に届くんですー」
  「でも今日はどうしてもお店に行く時間がなくてですねー」
  「よかったら代わりに取りに行ってほしいのですよー」
  「いいですかー?」

きょうこ「…」
    「うん」

初美「わー ありがとうですよー それじゃあお願いしちゃいますー」

きょうこ「なにをおつかいするん?」

初美「東と北ですよー」



35 : >>34 最後だけ訂正・・・[] : 投稿日:2012/10/20 03:06:26ID:NUnjSdoS0

きょうこ「とんとぺ?」

初美「ですー」

霞『きょとんとしてる恭子ちゃん』
 『麻雀なんてやったことないもの』
 『さあどうしようかしら』

(衣)「トントペ トントペー」

(豊音)「トントペー」

きょうこ「…」
    「…」
    「わからへん」

(セーラ)「おっ、ちゃんと言えたで」

(久)「えらいわねー」

初美「ああそっか、ごめんなさい」
  「ちょっと待っててくださいですよー」ヒョイン

きょうこ「うん」



36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:10:14.29 ID:NUnjSdoS0

初美「お待たせしましたー」ヒョコン
  「これが東と北ですよー」

きょうこ「…」
    「ぶろっく?」

初美「うーん ブロックとはちょっと違うのですよー」

きょうこ「??」

初美「麻雀って遊びに使う道具なのですー」

きょうこ「まーじゃん?」

初美「ですー 恭子ちゃんのお母さんも麻雀上手なのですよー」

きょうこ「? おかあさんもあそぶん?」



38
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:12:33.03 ID:NUnjSdoS0

初美「遊びますよー ときどきわたしと一緒に遊んでるのですー」

きょうこ「そうなんや」

初美「でも東と北がないと遊べないのですよー」

きょうこ「? とんとぺあるよ?」ユビサシ

初美「よっつずつ必要なのですよー」
  「けど今ひとつずつしかないのですー」

きょうこ「あそべへん」

初美「なのですー」
  「恭子ちゃん、東と北を取りに行ってもらえますかー?」

きょうこ「うん」

初美「ありがとうですよー」



39
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:22:08.20 ID:NUnjSdoS0

霞『恭子ちゃん、ちゃんとお隣さんとお話できました』
 『えらいわねえ』

初美「これがお店までの地図ですー」
  「着いたらこの注文票をお店の人に渡してください」
  「そしたら東と北がもらえるはずですからー」

きょうこ「わかった」

初美「よろしくですよー」

きょうこ「うん」

初美「いってらっしゃいー」フリフリ

きょうこ「…」
    「いってきます」フリ

霞『さあ、いよいよおつかいに出発です』
 『うふふ、ドキドキするわねえ』



40
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:25:24.78 ID:NUnjSdoS0

霞『さてさて街に出ました』
 『まずはお母さんとよく買い物に行くスーパーへ向かいます』

きょうこ「……」テクテク

霞『ぜんぜん迷いが見えません 通い慣れた道だものねえ』
 『ちなみに恭子ちゃんの後ろをスタッフがこっそり追ってるわ』

モモ「任せるっす」
  「わたしは誰にも見つけられないっすよ」スゥー
  「カメラが入ったらモロバレなとこもわたしが行って撮れば大丈夫」
  「ステルスモモの独壇場っす!」

きょうこ「……」テクテク

霞『ふんふむ 本当に気付く気配ないわねえ』

??「お、恭子ちゃん?」

きょうこ「?」フリムキ

霞『あら、商店街のひとに話しかけられたわ』
 『誰かしら』



41
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:28:20.01 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「たこすやさん」

優希「おう、今日も今日とてタコス屋さんだじぇ!」

きょうこ「おはよう」

優希「おはようだじぇ」
  「ん?今日はお母さんと一緒じゃないのか?」

きょうこ「うん、おかいものいくんや」

優希「おおっ おつかいかっ」

きょうこ「うん」

優希「それはえらいじぇ!」

きょうこ「……」

優希「そんなえらい恭子ちゃんにはタコスをやろう!」

きょうこ「いまおなかいっぱいや」

優希「だいじょーぶ!紙袋に入れてあげるじぇ!」



43
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:31:21.40 ID:NUnjSdoS0

優希「ほれっ」ワタシッ
  「サービスしといたじぇ?」ニカッ

きょうこ「おおきに」

優希「いいってことよっ」ポンッ
  「おつかいがんばるんだじぇ」

きょうこ「うん」

優希「おなかが空いたら食べるんだじぇー」フリフリ

きょうこ「うん、ばいばい」フリ

霞『おつかいしたらタコスがもらえました』
 『よかったわねえ恭子ちゃん』ウフフ

(久)「タコス屋なんて珍しいわねー 大阪には割とあるものなのかしら」

(セーラ)「いやー大阪でもあんま見んけどなー」

(豊音)「ちょーおいしそうだったよー」

(衣)「おー、スーパーが見えてきたぞー」



44
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:34:42.40 ID:NUnjSdoS0

――スーパーもんぷち

霞『ひとつめの目的地、スーパーに着きました』
 『メモを片手にたこ焼きの材料を探します』
 『さあ、ちゃんと見つけられるかしら』

きょうこ「……これ」トリ

霞『あら』

きょうこ「……これと、これ」トリトリ

霞『よくお母さんのお手伝いをしてるとはいえ』

きょうこ「……これと、これと…これ」トリトリトリ

霞『すごい あっという間だわあ』ウフフ

きょうこ「……」メモナガメ

霞『あとは…ふんふむ もうたこだけね』
 『これもすぐ見つけられそ――あら?』

きょうこ「……これ?」ジィ

??(ん、あの子ども…)



45
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:38:16.63 ID:NUnjSdoS0

純(あの子ども、買い物カゴを見るにたこ焼きの材料を集めてるっぽいが…)チラ
 (だとすると…んー…)

霞『あらあら』
 『確かにそれもたこなんだけど…』

きょうこ「……」ジィー
    「…これ」トリ

霞『あら、困ったわあ』
 『恭子ちゃん、酢だこをカゴに入れてしまいました』
 『どうしましょう、気付くかしら』

純(んー…別にたこ焼きを作るんじゃないのかもしれねえが…)

きょうこ「……」テクテク

霞『あらあら、レジへ一直線です』
 『恭子ちゃん、それじゃないわー』

純(……いやっ、)

きょうこ「……」テクテク

純(ほっとけねえっ!)
 「ちょっと、そこのお嬢ちゃん!」

きょうこ「!?」ビクッ



46
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:41:32.80 ID:NUnjSdoS0

霞『あらら?』
 『恭子ちゃん、他のお客さんに呼び止められました』

モモ「あのひと、仕込みとかじゃないっすよね?」

霞『ふむ 反応見たかんじ、知りあいでもないみたいねえ』

きょうこ「…?」ビクビク

純「あー、いや悪りぃ…怖がらせちゃったか?」
 「ごめんな」

きょうこ「べっ、べつに…」

純「んー?」

きょうこ「べつに、こわないで」

純「ははっ、そりゃあ良かった」



48
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:44:30.97 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」

霞『よかった、怖いひとじゃなさそうね』
 『恭子ちゃんも、ふふっ、どこかほっとしたようす』

モモ「ふう、よかったっすー…」

霞『スタッフも一安心ねえ』
 『でも何で呼び止められたのかしら』

純「お嬢ちゃん」
 「お嬢ちゃんはたこ焼きの材料を買いにきたんだよな?」

きょうこ「!?」
「……なんでしってるん?」

純「なんでってまー…」
「んー…」

きょうこ「……」ジィー

純(すげー見てるな…)
 (どう答えたもんかね…)



49
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:47:42.96 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」ジィィー

純「あー…」

きょうこ「……」ジィィィー

純「実はな…」

きょうこ「…うん」

純「魔法使いなんだ、俺」

きょうこ「!!?」

純「秘密にしてくれよ?」

きょうこ「…」
    「わかった」

霞『あらあら』

(セーラ)「筒抜けやないかーい」

(衣)「魔法使い…だと…」ガクゼン

(久)(あらら、こっちも信じてそうね)クスクス



50
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:50:54.46 ID:NUnjSdoS0

純「それでまあー魔法でたこ焼きを作ることを知ったわけだけどー…」

きょうこ「うん、ぱーてぃーなんや」

純「パーティー?」
 「あ、うん、それも知ってたけどな…?」

きょうこ「……」パアァ

純「ふう…」
 「でもお嬢ちゃん、それじゃあダメだ」

きょうこ「??」

純「そのたこじゃ、おいしいたこ焼きは作れねえ」

きょうこ「!?」

純「お嬢ちゃん、よく見てみろ」
 「そのたこ、なんて書いてある?」

きょうこ「……だこ」

純「…?」
 「ああそうか、漢字読めないのか」

きょうこ「よめへん」



51
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:53:15.00 ID:NUnjSdoS0

純「これは酢だこって書いてあるんだ」

きょうこ「すだこ?」

純「そうだ、普通のよりずっとずっと酸っぱいたこだ」

きょうこ「!?」

純「だからたこ焼き向きじゃねえ」

きょうこ「そうなんや…」

霞『ふんふむ 思わぬ助けが入ったわねえ』
 『おかげでおいしいたこ焼きが作れそう』
 『よかったわねえ、恭子ちゃん』

純「ああ」
 「だからそれは元の場所に戻して、あっちの普通のたこを買いな」

きょうこ「わかった」

純「よし」



53
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 03:56:29.74 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「おおきに、まほうつかいのおねえちゃん」ペコ

純「おう、おつかいがんばれよ」フリフリ

きょうこ「うん」フリ

(セーラ)「ん? お姉ちゃん?」

(久)「けっこう胸あったじゃない」

(セーラ)「え、マジ?俺とかいうから俺てっきり…」

(豊音)「あはは、セーラさんも俺って言ってるよー?」

(セーラ)「!?」

純(ふう)
 (柄にもないことしちまったな)

モモ「……」スゥ
  「ありがとうございましたっす」ボソッ

純「!?」フリムキ
 「だ…誰もいない…!?」


54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/10/20 03:58:34ID:5duEVAWAO

純くんさすがいいお父さんになりそうな咲キャラナンバー1や



55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:00:45.58 ID:NUnjSdoS0

霞『さあ、たこも普通のものにして、いよいよレジです』
 『これが終わればスーパーでのおつかいはほぼクリアーねえ』

透華「いらっしゃいまし!(レジ)」

きょうこ「おねがいします」ゴトン

透華「あら、いつもの」ピッ
  「今日はお母さんと一緒じゃないんですの?」ピッ

きょうこ「うん、ひとりでおかいものなんや」

透華「おつかいですか、素晴らしいですわ」ピッ

きょうこ「うん」

透華「おうちに着くまでがおつかいですから、帰りもお気をつけなさいまし」ピッ

きょうこ「うん」

透華「ふふ、がんばってくださいね」ピッ
  「5点で680円、いただきますわ」

きょうこ「はい」

透華「680円ちょうどいただきます こちらレシートです」
  「まいどありがとうですわ またいらっしゃいまし」

きょうこ「うん、おおきに」



56
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:03:14.34 ID:NUnjSdoS0

霞『さあスーパーでの買い物を終えました』
 『お姉さんからもらった地図をじいっと見つめる恭子ちゃん』
 『ここからは東と北の牌を受け取りに行く旅です』

きょうこ「…こっち」

霞『この先の道はあまり来たことがない道です』
 『恭子ちゃん、慎重にね』ウフフ

(久)「ちっちゃい子と大きいバッグの組みあわせってなんかいいわよね」

(セーラ)「突然なにを言い出しとんねん」

(久)「あの体に対してバッグがいっぱいいっぱいなかんじが堪んないわ」

(豊音)「かわいいよねー」

(衣)「こ、衣もそういうの分かるぞ! うん、堪らぬな!」

(セーラ)「無理せんでええで?」ポン

(衣)「…っ!?」

(久)「でも無理してる天江さんもなかなかイケるわよ?」

(衣)「!!?」



57
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:06:12.63 ID:NUnjSdoS0

霞『ここはもう、お母さんとも来たことがない道です』

きょうこ「……」キョロキョロ

霞『周りを見回しながら進みます』
 『知らないものばかりで不安もいっぱい』
 『けど、ちょっと楽しい』

きょうこ「……」キョロキョロ

霞『そんな表情の恭子ちゃんです』

ザワザワ ザワザワ

きょうこ「…?」キョロ

霞『あら、向こうがすこし騒がしいわね』
 『何かあったのかしら?』

きょうこ「……」テクテク

霞『うふふ、見に行ってみることにしたようです』

エクスキューズミー… ア、エット、ソ、ソーリー…
エクスキューズミー… ノ、ノー、キャントイングリッシュ…

きょうこ「…?」



58
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:09:27.10 ID:NUnjSdoS0

霞『ふんふむ、これは…』

??「エクスキュー…アッ」
  「……」ショボン

きょうこ「……」ジー

霞『どうやら外国人の女の子のようです…中学生くらいかしら』
 『なにか困ってるようだけど…』

きょうこ「……」ジー

??「……」キョロキョロ
  「!」

きょうこ「…?」

??「エ、エクスキューズミー」

きょうこ「!?」



59
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:12:18.77 ID:NUnjSdoS0

霞『女の子は目があった恭子ちゃんに声をかけてきました』
 『でも恭子ちゃん、英語が分かりません』
 『ふんふむ…どうなるかしら』

エイスリン「エクスキューズミー、ペラペラペラペラ(英語)」
     「ペラペラペラペラ」
     「ペラペラペラペラペラペラ?」

きょうこ「…」
    「わからへん」フルフル

エイスリン「!」
     「……」ショボボン

霞『女の子を見つめる恭子ちゃん』
 『じいっと何かを考えています』

きょうこ「……」
    「おねえちゃん」



60
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:15:21.37 ID:NUnjSdoS0

エイスリン「?」

きょうこ「うち、えいご、わからへん」ジブンユビサシ
    「おねえちゃん、にほんご、わからへん?」エイスリンユビサシ

霞『身振りでなんとかコミュニケーションを取ろうとする恭子ちゃん』
 『どうか通じるといいのだけど…』

エイスリン「ニ、ホンゴ…? ……ジャパニーズ?」

きょうこ「じゃぱにーず?」

エイスリン「……」
     「…ワタシ、ニ、ホンゴ……」
     「…………」
     「……キャントスピーク」フルフル

きょうこ「??」



61
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:18:23.40 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」

エイスリン「……」

モモ「……」

霞『…これはもう自分たちが出て行ったほうがいいかしら』
 『そう、スタッフたちが思っていた、その時でした』

エイスリン「…シロ」

きょうこ「しろ?」

エイスリン「シロ、マイフレンド」

きょうこ「…?」

エイスリン「……シロ、シロォ…」ウルッ

きょうこ「…」
    「…」
    「うん」



62
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:21:08.59 ID:NUnjSdoS0

エイスリン「…?」

きょうこ「おねえちゃん、ちょっとまっててな」タッタッタ

エイスリン「アッ、ウェィ…ト…」
     「……」グスン

霞『恭子ちゃん、いったいどこへ行くのかしら』
 『スタッフも恭子ちゃんを追いかけます』
 『走って人通りの多い場所に出ていきました』

きょうこ「……」ハァハァ
    「……」キョロキョロ
    「…」
    「あの」ソデツカミ

??「ん?」

きょうこ「おねえちゃん、えいごわかる?」

??「英語?」

きょうこ「たすけてほしいんや」



63
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:24:11.79 ID:NUnjSdoS0

エイスリン「……」グスングスン

きょうこ「おねえちゃーん」タッタッタ

エイスリン「!?」

きょうこ「えいごわかるひと、つれてきたで」ハァハァ

ゆみ「この子か、君が言ってた外国の子は」

きょうこ「うん」

エイスリン「??」

ゆみ「ハロー、アイキャンスピークイングリッシュアリトル」

きょうこ「!!」

エイスリン「!!」パアァ



64
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:26:32.15 ID:NUnjSdoS0

(セーラ)「おー、英語や」

(久)「バリバリのキャリアウーマンってかんじねえ」

エイスリン「ハ、ハイ、アイペラペラペラペラ(英語)」
     「ペラペラペラペラ」
     「ペラペラペラペラペラペラペラペラ?」

ゆみ「……」タラッ
  「ソ、ソーリー、モアスローリープリーズ…」

きょうこ「おねえちゃん、なんていってたんや?」

ゆみ「…もうちょっと待ってくれ」

きょうこ「? うん」



66
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:33:44.98 ID:NUnjSdoS0

霞『恭子ちゃん、OLさんに助けを求めて戻ってきました』
 『すごいわあ これでなんとかなりそうです』

ゆみ「ペラペラ?」

エイスリン「ペラペラ」

ゆみ「…よし、だいたい分かったぞ」

きょうこ「! ほんま?」

ゆみ「ああ」
  「彼女は修学旅行でここに来た中学生で、どうやら友だちとはぐれてしまったらしい」

きょうこ「うん」

ゆみ「そこでその友だちに連絡を取ろうと思ったが、携帯電話の電池が切れてしまっていた」
「どうしたらいいか分からず助けを求めてみたが、みんな自分を避けていってしまう」

きょうこ「うん」

ゆみ「そこに通りかかったのが君、というわけだ」
  「…こんな説明で大丈夫か?」

きょうこ「うん、おおきに」

ゆみ「それで、どうする?」

きょうこ「うーん」



67 : まちがえた[] : 投稿日:2012/10/20 04:34:36ID:NUnjSdoS0

きょうこ「うーん…」

ゆみ「…」
  「わたしとしては、コンビニかなにかで携帯の電池を買って、」
  「友だちと連絡を取るのが一番かと思う」

きょうこ「!」

ゆみ「それでいいか?」

きょうこ「うん!」コクリ

ゆみ「では彼女にもそう提案してみよう」

きょうこ「あ、そうや」

ゆみ「ん?なんだ?」

きょうこ「おねえちゃんのなまえ、きいてほしいんや」

ゆみ「わかった、だが…そうだな」
  「わたしは加治木ゆみというんだが、君はなんて名だ?」

きょうこ「? きょうこや」

ゆみ「ふむ…」



69
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:38:36.68 ID:NUnjSdoS0

ゆみ「ヘイ!」

エイスリン「?」

ゆみ「アイムゆみ、ヒアイズきょうこ、アンドユーアー?」

エイスリン「!!」パアァ
     「エイスリン!」
     「エイスリン・ウィッシュアート、デス」

きょうこ「…いまの、なまえ?」

ゆみ「ああ」
  「名前を聞くときは先に名乗ったほうがいい」
  「たぶん、万国共通だ」

きょうこ「ばんこ…?」

ゆみ「日本でも、外国でも、という意味だ」

きょうこ「!」
    「わかった、おおきに」コクン



70
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:43:16.35 ID:NUnjSdoS0

――コンビニエンスぶんどむ

文堂&深堀「いらっしゃいませー」

ゆみ「この機種なら…」

きょうこ「……」ジーッ

ゆみ「あった これで充電できるはずだ」

きょうこ「……」ジーッ

ゆみ「ん?」
  「なんだ、どうかしたか?」

きょうこ「えいすりんねえちゃんのけいたい、かわいいな」

ゆみ「ああ、なんだそんなこ――」
  「…いや、そうだな」チラ

エイスリン「??」

ゆみ「それなら直接言ってやるといい」ヒソヒソ
  「簡単な英語だから教えてやろう」ヒソヒソ



71
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:46:09.66 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「! ほんま?」ヒソヒソ

ゆみ「ユアセルフォンイズキュート、だ」ヒソヒソ

きょうこ「おおきに!」ヒソヒソ

ゆみ「構わない」
  「じゃあ、わたしはこの充電機買ってくるから」スタスタ

きょうこ「うん」

エイスリン「??」

文堂「いらっしゃいませ」
深堀「ポイントカードはお持ちですか」

きょうこ「えいすりんねえちゃん」

エイスリン「?」

きょうこ「ゆ、ゆあ…」



72
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:50:59.65 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「ゆあ…ゆあ……」
「……ゆーあ…」

エイスリン「??」

きょうこ「…」
    「…」
    「Cute.」

エイスリン「!!」ドキッ

霞『あら、いい発音だわ』

(セーラ)「いや、そこやないやろ」

(久)「大胆ねー」クスッ

エイスリン「…セ、」
     「…センキュー」ドキドキ

きょうこ「??」

文堂「ありがとうございます」 深堀「またお越しくださいませ」

ゆみ「買ってきたぞ――って なんだ、なにがあった?」
  「エイスリン、耳まで真っ赤じゃないか」

エイスリン「……」ドキドキ



73
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:53:34.40 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「ゆみねえちゃん、せんきゅうってなんや?」

ゆみ「? ありがとう、って意味だな」

きょうこ「おおきに?」

ゆみ「そうだな、だいたい同じ意味だ」

きょうこ「わかった、おおきに」
    「えいすりんねえちゃん」

エイスリン「?」

きょうこ「せんきゅうは、おおきにや」

エイスリン「…??」
     「オー、キニ?」

きょうこ「…」
    「せんきゅう」ペコ
    「おおきに」ペコ

エイスリン「!」ポン
     「オーキニ」ペコ

きょうこ「!」パアァ
    「そや、そんなかんじや!」

エイスリン「フフ、オーキニ」ニコッ



75
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:56:14.01 ID:NUnjSdoS0

――河原

霞『エイスリンちゃんの友だちとは無事連絡が取れました』
 『迎えに来てくれるとのことなので、近くの河原で待つことにしました』
 『仲良く3人並んで座って、年の離れた姉妹みたいねえ』ウフフ

エイスリン「ペラペラ」

きょうこ「ゆみねえちゃん、なんて?」

ゆみ「ああ、連絡が付いてよかった、うれしい、と言っているな」

エイスリン「ペラペラ」

ゆみ「友だちに会えるのが、本当にうれしい、とさ」

きょうこ「そっか」
    「よかったなあ、えいすりんねえちゃん」

ゆみ「ペラペラ(通訳)」

エイスリン「イエス!」コクン
     「ペラペラペラペラ」
     「ペラペラペラペラ」グゥゥゥウー

ゆみ「!」



77
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 04:59:23.68 ID:NUnjSdoS0

エイスリン「ソ、ソーリー…」カァ

ゆみ「空腹のようだな」
  「さっきのコンビニで何か買ってくるか」

きょうこ「? えいすりんねえちゃん、おなかすいとるん?」

ゆみ「そのようだ」

きょうこ「…」
    「……」ガサガサ
    「たこすあるで」バッ

ゆみ「!!」

エイスリン「??」

(セーラ)「出た!タコスやでー」

(衣)「おー、いっぱい入ってるぞ!」

きょうこ「はい、えいすりんねえちゃん」ワタシ

エイスリン「??」



78
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:03:59.67 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「ゆみねえちゃんのぶんもあるで」ワタシ

ゆみ「すまないな」

きょうこ「いただきます」パク

ゆみ「いただきます」パク

エイスリン「? イタ、ダキマス」
     「……」ジーッ
     「…」パク
     「!」
     「ヤンミー!」パクパク

きょうこ「??」

ゆみ「美味しい、と言ってるぞ」

エイスリン「ベリベリヤンミー!!」パクパクパク

(久)「これだけおいしそうに食べられると、食べたくなってくるわね」

(豊音)「おなかすいたよー」



79
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:06:10.03 ID:NUnjSdoS0

エイスリン「……」パクパク
     「……」パク
     「…」
     「……」ウルッ

きょうこ「? えいすりんねえちゃん?」

ゆみ「…ワッツウロング?」

エイスリン「…」
     「ペラペラペラペラペラ」

ゆみ「!」
  「……」

きょうこ「なんて?」

ゆみ「…いや、それは……」

エイスリン「…プリーズ、ユミ」



80
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:09:49.00 ID:NUnjSdoS0

ゆみ「…アイシー」
  「ふう…」
  「エイスリンに、ちゃんと伝えるように言われてしまったよ」

きょうこ「??」

ゆみ「…日本にいながら日本語が分からない自分がとても恥ずかしい」
  「恭子のような小さな子どもにまで迷惑をかけることになって…」
  「本当に申しわけない――だそうだ」

きょうこ「…」
    「…」
    「うちも」

ゆみ「…?」

きょうこ「うちも、かんじがよめへん」

エイスリン「…ワッツセイ?」

ゆみ「…」
  「ジャスタモーメント」



82
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:12:57.50 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「まほうつかいのおねえちゃんにたすけてもらったんや」

ゆみ「……」

きょうこ「でもがっこうにいったらかんじのべんきょうするって、」
    「みほこせんせいがいうとった」

ゆみ「……」

きょうこ「べんきょうすればわかるで、だいじょうぶや、って」
    「せんせいいうとったで、だいじょうぶや、えいすりんねえちゃん」

ゆみ「……」

きょうこ「ゆみねえちゃん」

ゆみ「…ああ、伝えよう」

きょうこ「…」
    「えいごも、がっこうでべんきょうするかなあ?」

ゆみ「するさ」
  「君ならすぐ話せるようになる」



83
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:15:31.60 ID:NUnjSdoS0

エイスリン「…ユミ」クイクイ

ゆみ「ソーリー、シーセッドペラペラペラペラペラ(通訳)」

エイスリン「!」
     「……」
     「……」

ゆみ「……」

エイスリン「…」
     「キョーコ」

きょうこ「??」

エイスリン「…オーキニ」ニコッ

きょうこ「!」
    「うん」パァ



84
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:18:09.52 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」ウトウト

霞『あら』
 『恭子ちゃん、眠そうに目をこすっています』
 『そうよね、がんばったものね』

ゆみ「どうした、眠いのか?」

きょうこ「うん」ウトウト

ゆみ「なら、少し休むといい」
  「エイスリンの友だちが来たら起こすから」

きょうこ「うん」ウトウト
    「…」ウト
    「……」Zzz

ゆみ「…寝たか」



85
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:21:17.13 ID:NUnjSdoS0

エイスリン「……」ナデナデ

きょうこ「……」Zzz

ゆみ(…少しと言わず、ゆっくり休ませておくか)
  (疲れているだろうからな)

エイスリン「……」ナデナデ
     「…キョーコ」ボソッ

きょうこ「……ん………んー…?」Zzz

エイスリン「フフッ」ナデナデ

??「……いた」



87
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:24:20.79 ID:NUnjSdoS0

??「エイスリン」

エイスリン「!!」フリムキ
     「シロ!」

シロ「……」

エイスリン「シロッ!」ダキツキ

シロ「ちょ……エイス………」
  「……」
  「…ダルいからいっか」

ゆみ「君がエイスリンの友だちか」

シロ「……小瀬川白望です」

ゆみ「加治木ゆみだ」

シロ「…どうも」

きょうこ「……」Zzz

シロ「…??」

エイスリン「シロ、ボード」ハナレ



88
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:27:11.98 ID:NUnjSdoS0

シロ「はい」ワタシ

エイスリン「……」カキカキカキカキ
     「!」バッ

シロ「…………」
  「…なるほど」
  「大変だったね」

ゆみ「…驚いたな」
  「絵で意志疎通できるのか?」

シロ「……まあ、多少は…」
  「…それより加治木さん」

ゆみ「なんだ?」

シロ「……ちょっと、いいですか」

ゆみ「構わないが」

シロ「じゃあ…あっちで」スタスタ

ゆみ「? ああ」スタスタ

エイスリン「??」



90
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:30:18.56 ID:NUnjSdoS0

ゆみ「エイスリンは呼ばなくていいのか?」

シロ「……まあ、ダルいんで…」

ゆみ「…?」

シロ「…エイスリンを助けてもらって、ありがとうございました」ペコ

ゆみ「なんだ、照れ隠しだったのか」フフッ

シロ「……」

ゆみ「…だが、礼を言われるべきはわたしではない」
  「恭子だ」

シロ「……だれ?」



91
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:33:20.27 ID:NUnjSdoS0

ゆみ「あそこに寝ている子だよ」
  「エイスリンはあの子に助けを求めたんだ」

シロ「……」

ゆみ「だが、当然英語が分かるような歳じゃない」
  「そんな彼女が、通りすがりのわたしを捕まえて、何と言ったか」

シロ「……」

ゆみ「…助けてほしい、と言ったんだ」

シロ「……」

ゆみ「外国の女の子が何か困っていて、」
  「どうやら自分に助けを求めているらしい」
  「しかし自分には英語が分からない」
  「だから、その子の英語を日本語にして自分に教えてほしい、とな」
  「…分かるか?」

シロ「……」

ゆみ「代わりに助けてやってくれとは、わたしは一言も頼まれてないんだよ」

シロ「……」

ゆみ「だからわたしは、ふたりの間を繋いだだけだ」
  「エイスリンが助けを求めたのも、それに全力で応えたのも、」
  「恭子だよ」



92
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:36:41.90 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」Zzz

エイスリン「…」ナデナデ

ゆみ「……」スタスタ

シロ「……」スタスタ

エイスリン「…」カキカキカキカキ
     「?」バッ

シロ「…うん、話し終わったよ」コクン

ゆみ「恭子、起きろ」

きょうこ「…ん……んんー…?」ウトウト

ゆみ「エイスリンの友だちが来たぞ」

きょうこ「!」スクッ



93
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:39:13.79 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「!」パアァ
    「よかったな、えいすりんねえちゃん!」

エイスリン「ハイ!」コクン

シロ「…小瀬川白望です」

きょうこ「! きょうこや」

シロ「エイスリンを助けてくれてありがとう」ペコ

きょうこ「!」
    「…」
    「…うん」カアァ

エイスリン「…」カキカキカキカキ
     「!」バッ

シロ「……」
  「…タコス?」



95
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:41:25.60 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「え、じょうずやなあ」ジーッ

ゆみ「みんなで食べたんだ」

エイスリン「キョーコ、ギブミー」

シロ「そうなんだ…」
  「……」
  「…じゃあなにかお返しする」

きょうこ「??」

シロ「ちょい、たんま」ガサガサ
  「…………」
  「……決めた」
  「…変だけど、これで」ワタシ



96
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:44:03.94 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「…?」
    「なに、これ?」

シロ「…お礼」

きょうこ「!」

シロ「……」
  「くるみと、ミニだんご」

きょうこ「お、おおきに」

ゆみ「では、わたしもタコスのお礼をしておこうか」
  「これを、受け取ってくれ」ワタシ

きょうこ「…うめぼし?」

ゆみ「ああ、種なしで食べやすいぞ」

きょうこ「おおきに」



97
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 05:47:24.78 ID:NUnjSdoS0

ゆみ「さて、ではそろそろお別れとしようか」

きょうこ「?」

ゆみ「恭子、バッグを見るに、君はおつかいの途中なんじゃないか?」

きょうこ「…!!」
    「せやった…」
    「とんとぺもらいにいくんや」

ゆみ「…トントペ?」

シロ「…………」
  「……雀牌?」

ゆみ「!!」

エイスリン「バイバイ、キョーコ」フリフリ

きょうこ「うん、ばいばい」フリ

ゆみ「また、どこかでな」フリフリ

シロ「…ダルそうだけどがんばって」フリフリ

きょうこ「うん」フリ



105
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 06:52:47.48 ID:NUnjSdoS0

霞『出会いがあれば別れもある』
 『見てるお姉さんのほうもなんとなくさみしくなっちゃうわ』グスン
 『…でもきっと、またいつか会えるわよね』

モモ(さて、いいかんじに撮れたし、追いかけるとするっすか)

ゆみ「…ところでさっきから、妙な視線を感じるのだが」

モモ「!?」ビクッ

シロ「…ああ、これ気のせいじゃなかったんだ……ダル…………」

モモ「!!?」ビクゥッ

エイスリン「??」



107
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 06:57:21.76 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」テクテク

霞『さあ、東と北をもらいに行くわよ』

きょうこ「……」テクテク

霞『気持ちを切りかえた恭子ちゃんです』

きょうこ「……」テクテク

霞『それさえ終わればあとは帰るだけ……でも』

きょうこ「…」ピタッ
    「…」ジーッ
    「…」キョロキョロ

霞『困ったわあ』
 『地図に書いてある道からは少し外れてしまいました』
 『ちょっと行けば元のルートに戻れるんだけど』

きょうこ「……」テクテク

霞『大丈夫かしら』



108
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 07:01:44.73 ID:NUnjSdoS0

(久)「なんかだんだん裏路地っぽくなってきてない?」

(セーラ)「まあ言うてもこの辺にそんな危ないとこはないはずやけど…」

きょうこ「……」テクテク
    「!」
    「…」ジーッ

霞『あら?なにか見つけたのかしら』
 『向こうのお店の看板を見つめています』

きょうこ「…まーじゃん」

霞『ふんふむ、あら』
 『…たしかに麻雀って書いてあるけど』

きょうこ「……」テクテク

霞『あらあら、向かって行っちゃうわ』
 『恭子ちゃん、そこは違うわよー』



109
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 07:05:21.58 ID:NUnjSdoS0

――まーじゃん喫茶リューイー荘

ガランガラン

佳織「い、いらっしゃいませ!」ペッコリン
  「…あ、あれ?」

きょうこ「……」

佳織「えっと、パパかママは一緒…?」

きょうこ「ううん」フルフル

佳織「どうしよう…」
  「ええと、ここは子どもがひとりで来ちゃダメなお店で…」

きょうこ「…?」
    「とんとぺもらいに来たんや」

佳織「トントペ…?」
  「えっと……て、店長ー!」

??「はいはいー、ちょっと待っときんさーい」



111
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 07:10:09.18 ID:NUnjSdoS0

佳織「ちょっと待っててね」

きょうこ「うん」

まこ「どうしたんじゃー?」

佳織「ええと、この子、ひとりみたいで…」

まこ「んー?」ジーッ
  「なんじゃ、おつかいか?」

きょうこ「うん」
    「とんとぺもらいにきたんや」

まこ「トントペ?…なんじゃ?」

??「なになにどしたのー?」



112
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 07:15:50.66 ID:NUnjSdoS0

まこ「三尋木さん」

咏「うっは、子どもじゃん!」
 「ねーこれ触ってい?」

きょうこ「!?」ビクッ

まこ「やめんさい、怖がっとるじゃろ」

咏「あはは、ごめんごめん」
 「で、どしたの?」

まこ「んーわからん」
  「なんかおつかい中みたいなんじゃがのう」

きょうこ「とんとぺもらいにきたんや」

まこ「んー…トントペのう…」
  「すまんがそれが何だかわからんのじゃ」

きょうこ「……」
    「…」
    「まーじゃんの、とんとぺ」



113
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 07:20:16.63 ID:NUnjSdoS0

まこ「麻雀の?」

咏「もしかして東と北じゃねー?」

まこ「! ああ」
  「こういうやつかのう?」っ牌

きょうこ「! うん!」

佳織「……?」
  「…トントペ…トントペ…」
  「…!」ポン

咏「あっはっは、解決だねい」
 「でもこの店も牌はあげらんないんじゃないかなー?知らんけど」

まこ「いやあげられんよ?」



115
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 07:25:13.80 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「??」
    「とんとぺもらえへんの?」

まこ「んー…すまんがあげるわけにはいかないのう」

きょうこ「…?」
    「……」

咏「……」

(豊音)「まあ、そりゃそうかー…」

(衣)「ううー、衣が行ってなんとかしてあげたくなってきたぞー」

(久)(それはすごい面白いことになりそうね)

咏「……」ジーッ



118
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 07:30:13.47 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」

まこ「あー…すまんがお嬢ちゃん…」

咏「ねえねえ」

まこ「? なんじゃあ?」

咏「この子ちょっと借りていーかな?」

まこ「あんたあ…何考えとるんじゃ…?」

咏「んー?」
 「別に悪さしようってんじゃないぜー?」
 「ね、ちょっとだけ」

まこ「…まあこの子本人がいいなら、わしゃあ止めんけど」

咏「やた、決まりい」
 「よーし嬢ちゃん!」

きょうこ「!?」ビクッ

咏「おねーちゃんと麻雀やらねー?」



119
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 07:35:21.60 ID:NUnjSdoS0

――雀卓

咏「お待たせー」

智美「ワハハ、遅いぞー……って、え?」

咏「んー?どしたん?」ダキカカエ

きょうこ「……」ダキカカエラレ

池田「!?」
  「…」
  「!?」

咲「あの…、誰ですか?その子」

きょうこ「きょうこや」

咏「だってさー」

智美「知りあいの子なのかー?」

咏「いや知らんしー」

咲「どうしてこんなところに子どもが…?」

咏「わっかんねー」



135
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 08:55:34.33 ID:NUnjSdoS0

智美「ワハハー…」

咏「よっこいしょ」スワリ

きょうこ「……」スワリ

池田「!?」
  「…」
  「!?」

咲「あの…どうしてその子を膝に乗せてるんですか?」

咏「んー?」
 「一緒に麻雀やろーかなと思ってねー、知らんけど」

智美「分かるのかー?」

咏「知らんしー」

咲「えっと……」

咏「おねーちゃんが持ってる牌、言っちゃダメだぜい?」

きょうこ「? わかった」



138
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:00:16.70 ID:NUnjSdoS0

智美「んー?」
  「その買い物バッグ、もしかしておつかい中なんじゃないか?」

きょうこ「とんとぺもらいにきたんや」

智美「トントペ?」

咲「東と北じゃないですか?」

咏「うは、一瞬とかマジすか」
 「はー、さすがだねい」

咲「えっ!?」
 「え、えへへ…」テレ

咏「よーしじゃあ打ちますかー」



139 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/10/20 09:03:42ID:i+EYaaYc0

別に戦犯卓ってことでもなかった



140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:05:41.52 ID:NUnjSdoS0

池田「……」ジーッ

咏「あ、特別ルール思いついた」
 「ネコ娘っ!」センスサシムケ
 「お前があたしに勝ったらこの子に東と北をやることにしよう!」

池田「にゃっ!?」

きょうこ「??」

智美「ワハハ、それは面白いかもなー」

咏「だろー、知らんけど」

咲(んー…きょう池田さん負けっぱなしだからなあ…)

きょうこ「ねこのおねえちゃん」

池田「…?」

きょうこ「よろし…――」
    「…………」
    「にゃにゃにゃにゃ」

池田「!?」



141
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:11:03.35 ID:NUnjSdoS0

咏「おいおいどうしたー?」

智美「ワハハ、ネコが伝染ったのかー?」

きょうこ「…?」

咲「……」
 「…もしかしたら、ほんとにネコ娘だと思ってるのかも」

池田「!?」

智美「ワハハ、なるほどなー 人語を解さないものだと思ってるのかー」

きょうこ「??」
    「じんご?」

咏「いやいや、こっちの話だぜい」



142
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:15:04.48 ID:NUnjSdoS0

咏「よーし特別ルールその2!」センスサシムケ
 「ネコ娘は和了るまで人語禁止っ!」

池田「にゃにゃっ!!?」
  (そんな…華菜ちゃんにも人間の尊厳ってものがあるし…!)
  (ていうかこのルール、ただわたしが虐げられてるだけだし!)
  (こんなっ…!こんなルールっ、こんなルールはっ…!!)
  「……にゃー」

咲(従うんだ…)

智美(なんだかんだ言って素直なんだよなー)

咏「よーっし、始めるぜい?」



144
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:20:22.68 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」ジーッ

咏「ロン」

池田「……」

咏「ロン」

池田「……」

咏「ツモ」

池田「……」

咏「ローン」

咲(うわあ、止まらないよう…)

智美「ワハハー、さすがの火力だなー」

きょうこ「……」ジーッ

智美「恭子ちゃんは見てて分かるのか?」

きょうこ「…」
    「わからへん」

咏「次行くぜい」



146
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:25:16.51 ID:NUnjSdoS0

池田「……」
  「!」
  (配牌がいいし!これなら喰いタンなりなんなりであがれば…)

きょうこ「……」ジーッ

咏「ん…」
 「これ捨てとくかねい」

池田(! よし、鳴いてテンパイ!)
  「チ……あ」
  「……にゃー」ツモギリ

智美(んー?なんだ今の?)

咲(え、もしかしてネコ語に徹するために鳴かないのかな…?)ツモギリ

智美「…おっ」
  「ワハハ、ツモっ」

咏「うわー和了られちゃったかー」

池田「…!!」ギリギリ

咲(うわあ…すごい悔しそう…)



148
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:30:01.98 ID:NUnjSdoS0

智美「ワハハ、次行くぞー」

池田(……早く人間になりたい)グスン

きょうこ「……」ジーッ
    「ねこのおねえちゃん、まけとるんか?」

咏「んーまあ今んとこボロ負けじゃね?知らんけど」

咲(ロン喰らったの殆ど池田さんだもんなあ…)

智美(別に狙い撃ってるかんじでもないんだけどなー)

きょうこ「…」
    「ねこのおねえちゃん」

池田「…?」

きょうこ「にゃんにゃ…――」
    「……」
    「にゃんばれ」



149
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:35:20.32 ID:NUnjSdoS0

池田「!!」ドキッ

智美(ワハハ、おいおい…)ドキッ

咲(さすがにこれは…)ドキッ

咏(可愛すぎるだろー!)ドッキーン

池田「うううう……にゃあああああああああああああああああ!!!」

きょうこ「!?」ビクッ

池田「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃんにゃにゃにゃにゃんにゃーにゃにゃにゃ!」



151
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:40:11.85 ID:NUnjSdoS0

智美「んー、なんだ?」

咲(ここから華菜ちゃんの逆転勝利だし、かなあ)

咏「全てがわかんねー」ケラケラ

(豊音)「でも、ギア変わったかんじだねー?」

(衣)「いや……変わったのはそれだけではないぞ」

咲「……」ツモギリ

智美「ワハハ」ステ

咏(んー…?これは…)ツモギリ

池田(来い来い来い来い来い来い来い)ニャー

(衣)「……」
  「――そら」

池田「にゃあああああああああああああああああああああ!!」
  「ツモっ!!」



154
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 09:45:15.08 ID:NUnjSdoS0

咏「あちゃー、やっぱりかー」

智美「はやいなー」

咲(すごい…高い手ではないけど…)

池田「やっと人間に戻ったし!!」

きょうこ「!!?」

咏「うはは、驚いてる驚いてる」フリフリ

智美「ワハハ、そろそろ種明かししてやるかー」



168
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 11:54:27.16 ID:NUnjSdoS0

咏「ツモ」

池田「くっ、まだまだ華菜ちゃんは諦めないし…!」

咏「あっはっは、その意気その意気ー」

咲(結局、三尋木さんが独走で南三局か)
 (4位の池田さんが逆転は正直難しいかな)
 (まあ3位のわたしが言うことでもないけど…)

智美「ワハハー、恭子ちゃんは退屈じゃないのかー?」

きょうこ「ううん、たのしいで」

咏「だろー」

きょうこ「うん」
    「まーじゃんは、たのしいあそびやな」

咏「! んー、遊びかあ…」



170
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 12:02:09.90 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「? ちがうん?」

咏「んー…違うとは言い切れないけどなあー…」
 「でもまあ、それだけじゃあないんだよねー、これが」

きょうこ「??」

咏「んー終わりも近いし、そろそろちょっとレクチャーしてやるかねい」

きょうこ「れくちゃー?」

咏「教えてやる、的な?知らんけど」

きょうこ「!」
    「おおきに」

咏「いいってことよー」フリフリ



173
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 12:10:07.24 ID:NUnjSdoS0

咏「よし、じゃあ始めようかねい」

智美「ワハハ、教えながら打ったりできるのか?」

咏「知らんしー」

(セーラ)「なんやおもろいことになってんなー」

(久)「教えるって、どうするのかしら」

霞『ふんふむ ワクワクのレクチャー、スタートね』ウフフ

咏「まあルールとか覚えようったって一、二局じゃ無理っしょ?」

きょうこ「きょく?」

咏「ん、とりあえずなんとなくの雰囲気重視で行くぜい」

きょうこ「? うん」



175
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 12:18:04.29 ID:NUnjSdoS0

咏「まず、ここが山」

きょうこ「やま?」

咏「そそ」
 「そんでこっちに河ができる」

きょうこ「かわ」

咏「山と河は知ってるだろー?」

きょうこ「うん」

咏「山から来て河に帰る」
 「麻雀は基本この大きな流れに乗っかってんだよねー」

きょうこ「ながれ」

咏「そっ」



177
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 12:26:03.23 ID:NUnjSdoS0

咏「で、この流れのなかで、自分の手を磨くわけよ」

きょうこ「……」

咏「まー見てな」
 「まずは山からこっちへ」ツモリ
 「ここでちょっとあたしの手にせき止められて」
 「河へ流れてく」ステ

きょうこ「ながれや」

咏「わかってきたねい」
 「で、次の人に順番が回るんよ」

きょうこ「じゅんばん」

咏「ただの順番じゃないぜー?」
 「東から南、南から西、西から北で、次また東へ帰ってくる」
 「この雀卓の周りを渦巻くながれがここにもあるってことだねい」

きょうこ「またながれ?」



180
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 12:34:02.13 ID:NUnjSdoS0

咏「んー、そーそ」
 「全体にこう、山の上からソフトクリームみたいな流れがあるかんじ?」
 「まー知らんけどさ」

きょうこ「? しらんの?」

咏「んー」
 「知ってるけどわっかんねーっつーか」

きょうこ「??」

咏「おっ」ツモリ
 「でも感じることはできるんじゃね?ほら見てみ」
 「なんかこの並び綺麗なかんじっしょー?」

きょうこ「……」ジーッ
    「うん」

咏「それが分かればじゅーぶんじゅーぶん」ステ



182
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 12:42:33.59 ID:NUnjSdoS0

(恒子)「おおっと三尋木選手、ここで混一七対ドラドラをテンパイっ!」
   「南三局にして更に駄目押しが来るかー!?」

(健夜)「ちょっ、こーこちゃん!?」

(恒子)「ごめんごめん、ついスーパーアナウンサーの血が騒いでねー」

咏「ごつごつした石が川の流れで丸くなるのは知ってる?」

きょうこ「ううん」フルフル

咏「あれは見たら驚くぜい」
 「いろんなとこにぶつかって角が削れてくわけ」
 「そしたらすげーきれいな丸い石になるんだよねー」

きょうこ「……」

咏「麻雀も同じだよ、わかんねーけど」

きょうこ「……」



185
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 12:50:14.25 ID:NUnjSdoS0

咏「川なんてもんじゃねー、でっかい流れのなかで、きれいな手ができる」
 「そういやあ宇宙とかも流れがあんだよねー、知らんけど」
 「それにあたしらの血だって息だって流れてんじゃん?」
 「だからー、つまりー…」

きょうこ「…?」

咏「んー…、なにが言いたかったんだっけか?」ツモギリ

池田「にゃっ、もうちょっとだろ!がんばって言いきれし!」ツモギリ

咲「……」ツモギリ

智美「ワハハ、意外とロマンチストなんだなー」ツモギリ

咏「んー?これは別にロマンなんかじゃないぜー?」
 「つまりー…」
 「牌組みあわせて遊んでるだけじゃなくてだなー…」
 「なんかそれ以上のものを感じることがあるんだよねい」ツモギリ

きょうこ「……」

咏「こんなかんじが麻雀入門編かな、知らんけど」



187
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 12:58:07.81 ID:NUnjSdoS0

池田「ずいぶん変なとこに偏った入門編だし…」ステ

咏「るせっ」カァ

咲「……」ステ

智美「ワハハ、照れるな照れるなー」ツモギリ

咏「知らんしっ」カアァ

霞『あらあら、顔が着物と同じくらい赤くなってるわ』ウフフ
 『ふんふむ』
 『でも恭子ちゃんは、ちょっと興味を持ったようねえ』

きょうこ「……」ジィィー

池田「にゃ?なんか食い入るように場を見てるなー」

智美「どうしたー、今の話が面白かったのかー?」

きょうこ「うん」ジィィー

咏「!!」



189
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 13:06:22.25 ID:NUnjSdoS0

咏「だろだろー?うははーい」
 「これはなかなか素質があるようだねい!」ナデナデ

池田「はやくツモれよー…」

きょうこ「……」ジィィー

咲「……」
 (…なんでだろう)ドクン
 (すごく、ドキドキしてきたよ…)ドクン
 (なんか、なんか今、わたし…)ドクン ドクン

きょうこ「……」ジィィィー

咲(わたし……勝ちたい!!)ゴッ



191 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/10/20 13:07:48ID:YIdeEJQY0

ぐう畜宮永を許すな



192 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 13:14:05.18 ID:NUnjSdoS0

(衣)「!? この気配… 面白くなってきたな」

(セーラ)「あの地味な子、なんか気合い入ったかんじやなー」ニヤ

咲(この状況、この流れ…)ツモリ

きょうこ「……」ジィィィー

咲(逆転は難しい…)ツモリ

きょうこ「……」ジィィィー

咲(でも…!!)ゴッツモリ

(豊音)「わーすごい引きだよー」

(久)「なんか、ぞくぞくするわね」

咲「……」ゴッツモリ
 「……」ステ

咏(ん、張ったかー…?)
 (んー、振り切れるかねい)ツモギリ



194
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 13:22:04.36 ID:NUnjSdoS0

咲「……」ゴッツモギリ

咏「……」
 「嬢ちゃん」ヒソ

きょうこ「??」

咏「正面の姉ちゃん、よーく見ててみな」ヒソヒソ

きょうこ「…?」

咏「……魔法が見れるかも知んないぜ?」ヒソ

きょうこ「!?」



196
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 13:30:04.00 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「まほう…!?」ヒソ

咏「そう」ヒソ
 「…」
 「山も河も飛び越えていける魔法が、ひとつだけあるんだ」ヒソ

きょうこ「…?」
    「…」
    「……」ジィィィー

咏(よーし、見てる見てる)
 (とは言え、こっちもさせるつもりなわけじゃねーけどー…)ステ

咲「――カン」

咏「!?」
 (……)
 (…ちぇっ、ここかあ…)

きょうこ「……」ジィィィー

咲「――ツモ」ハナフワッ

きょうこ「!!?」



198
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 13:38:14.43 ID:NUnjSdoS0

咲「……」
 「……」
 「…ふう」

智美「ワハハ、嶺上開花かー」

きょうこ「りんしゃん?」

智美「今のやつの名前だぞー」

きょうこ「……」
    「りんしゃん」ポーッ

咏「……」
 「はあ、うまくいかねー」
 「…まあ、それが楽しいんだけどねい」ニヤ

きょうこ「……」ポーッ

池田(よーしオーラスは華菜ちゃんの親番だし連荘かまして東と北をこの子にわた



200
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 13:46:17.15 ID:NUnjSdoS0

咏「ツモー」

咲「うう、届かなかったよう…」

咏「そー簡単に負けてやるわけにはいかんよねー、知らんけど」フリフリ

池田「」チーン

智美「ワハハ、まさか最後に親かぶりでとぶとはなー」

池田「にゃー…」

きょうこ「…?」
    「おわり?」

智美「ワハハ、とりあえずは終わりってとこかなー」

咏「おー?まだ見てたいかんじかねい」

きょうこ「うん」

咏「うはーすっかりハマってんなー」
 「そんじゃま、もう半荘いっときますか」

まこ「そのへんにしときんしゃい」

咏「んあ、店長?」



201
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 13:54:25.71 ID:NUnjSdoS0

まこ「その子、おつかいあるんじゃろ?そろそろ行かせてやらんと」

咏「あー…まあそりゃそっかー」

まこ「のうお嬢ちゃん、東と北を探しとるんじゃったな?」

きょうこ「? うん」

まこ「じゃったら、実はうちもよう利用しとる店が近くにあるんじゃが」

咏「んー?牌屋ってこと?」

まこ「そうじゃあ やっぱり牌には拘りたいけえのう」
  「このへんでまともな牌買おうと思ったらあそこしかないけえ」

きょうこ「??」

まこ「そこなら東と北も売ってるけど、行ってみるか?」

きょうこ「! うん」



204
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 14:02:37.65 ID:NUnjSdoS0

まこ「おーしじゃあちょっと待っときんしゃい 地図描いてやるけえ」

きょうこ「おおきに」

まこ「ええよええよ、常連の相手してくれたお礼じゃあ」

智美「ワハハ、たしかに相手してもらったかんじだなー」

池田「楽しかったし!」

咲「そうですね」
 「久々に熱くなっちゃいました」

咏「んー、これあたしらもなんかお礼したほうがよくねー?知らんけど」

智美「だなー」

池田「賛成だし」

咲「ですね」

きょうこ「??」

咏「よっしゃ、ちょっと待ってなー」ガサガサ



206
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 14:08:35.00 ID:NUnjSdoS0

咏「よっし、嬢ちゃんにはこれをやろう」っボンタンアメ

きょうこ「? おおきに」

智美「また微妙に懐かしいものを持ってきたなー」

咏「いーのっ そっちはどうするんよ?」

智美「ワハハ、わたしはこれかなー」っ笑い袋

池田「そっちのほうが懐かしいし…」

きょうこ「??」

智美「ここを押すと」オシッ

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」

きょうこ「!?」

智美「しかも手を叩くとちょっと飛ぶんだ」パンパン

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン

きょうこ「!!?」



209
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 14:16:13.52 ID:NUnjSdoS0

智美「面白いだろー?」

きょうこ「うん!おおきに」

池田「華菜ちゃんはこれをやるし」っ煮干し

咲「じゃあわたしはこれ」っ瓶入り桜餡

きょうこ「おおきに、おおきに」

まこ「地図描けたぞー……ってえ、なにしとるんじゃあ?」

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン



212
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 14:24:30.63 ID:NUnjSdoS0

佳織「気をつけてね」

まこ「またいつでも来んしゃい」

きょうこ「うん」

咲「じゃあね、恭子ちゃん」フリフリ

池田「変なやつに付いていかないようにな」フリフリ

智美「ワハハ、またなー」フリフリ

咏「がんばれよー 応援してるぜーい」フリフリフリ

きょうこ「うん、バイバイ」フリ



213
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 14:32:03.18 ID:NUnjSdoS0

ガランガラン

咏「あーあ、行っちゃったねい」

まこ「…ところで、なんであの子と麻雀しようなんて思ったんじゃ?」

咏「んー?」
 「んー…なんつーかなあー」
 「麻雀との出逢いは一期一会みたいなとこあんじゃん?」
 「初めて来た雀荘だろーし、楽しませてやりたかったんよ」
 「知らんけどさ」

まこ「……」
  「あんたあ、いいやつじゃな」

咏「なっ…!?」カァ

咲「それにやっぱり…」

池田「ロマンチストだし!」

咏「うっせ、知らんしっ」カアアァ

モモ(また顔真っ赤っかっすね)

智美「んー?なんかいい匂いがするなー?」クンクン

モモ「!?」ビクッ



215
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 14:40:35.32 ID:NUnjSdoS0

霞『ふんふむ』
 『さっきのお店、実はけっこう目的地の近くだったのねえ』
 『恭子ちゃん、もうお店の前まで着いちゃいました』

きょうこ「……」ジー
    「…まーじゃん」

霞『そうね、今度はあってるわよ』ウフフ

きょうこ「……」ジー
    「……」

霞『あら、どうしたのかしら?』
 『恭子ちゃん、お店に入ろうとしません』
 『お店はここであってるんだけど…』



216
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 14:48:11.52 ID:NUnjSdoS0

(衣)「?? どうしたんだ?」

(豊音)「なんでだろー?」

(久)「んー…?」
  「あっ」
  「もしかして……」

??(あれあの子、お客さんかな)
  (ずっと見てるけど…なんで入ってこないんだ…?)
  (んー…… 行ってみるか)

ガランガラン

??「きみ、お客さん?なか入っていいよ?」

きょうこ「!?」ビクッ



219
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 14:56:28.40 ID:NUnjSdoS0

――マージャン牌専門店ONM

ガランガラン

京太郎「どうぞどうぞ」

きょうこ「はっ、はい」ビクッ

京太郎「もしかしておつかいか?偉いなー」ニコ

きょうこ「はっ、はい」ビクッ

京太郎(…あれ、俺怖がられてる?)

きょうこ「……」ビクビク

京太郎(んー、なんかマズかったかな…?)

(久)「あー…やっぱね」

(セーラ)「ん?どういうことなん?」

(久)「恭子ちゃんの周りって、お母さんとか先生とか、女性ばかりでしょ?」
  「今回のおつかいで会った人もみんな女性だし…」
  「お母さんが言うほど人見知りしないなと不思議だったんだけど…」
  「やっと分かったわ」

(セーラ)「??」



221
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 15:04:13.37 ID:NUnjSdoS0

(久)「恭子ちゃんは、あんまり男の人に慣れてないのよ」

(セーラ)「!!」
    「なるほどなあ…そういうことやったんか」

(久)「スーパーの時の人は胸で女性だって分かったんでしょうけど」
  「セーラなんかは一発で怯えられるでしょうね」クス

(セーラ)「!? なにおう!」

霞『ふんふむ、どうしましょう』
 『お兄さんと話すのはちょっと怖い恭子ちゃん』
 『でもこのままじゃ東と北はもらえないわ』
 『がんばって、恭子ちゃん』
 『苦手分野に踏み込むのよ』

きょうこ「……」ビクビク

京太郎(んー…困ったな)
   (あんまり怖がらせてもかわいそうだしなー)
   (ちょっと離れて様子見たほうがいいか…?)

きょうこ「……」ビクビク

京太郎「えーと、俺あっちの方にいるから、何があったら呼んで…」

きょうこ「!?」



223
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 15:12:07.37 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「あ、あのっ!!」

京太郎「は、はいっ!なんでしょう!?」

きょうこ「あの…えっと……」

京太郎「うん…」

きょうこ「と、とんと……」

京太郎「トント?」

きょうこ「えと…その……」
    「……」
    「……」グスッ

京太郎「!?」

きょうこ「……」ウルウル

京太郎「……」
   「…えっとな」

きょうこ「!?」ビクッ

京太郎「…とりあえず、泣いちゃダメだ」っハンカチ
   「泣けば泣くほど悲しくなっちゃうからな」



225
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 15:20:36.21 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」ゴシゴシ

京太郎「落ちついた?」

きょうこ「……」コクン

京太郎「はは、俺ってそんな怖いかなあ?」

きょうこ「…」
    「……」コクン

京太郎「はは、は…まあ金髪だしなあ…」

きょうこ「……」

京太郎「まあでもさ、別にひどいこととかしないから」
   「うーん、なんて言えばいいのかな…」
   「んー……、まあその、安心してくれ、うん」ニコ

きょうこ「……」

京太郎「…な?」ニコ



228
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 15:28:16.59 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」

京太郎「……」ニコニコ

きょうこ「……」
    「…うん」
    「わかった」コクン

京太郎「!」
   「…よかった」

きょうこ「……」

京太郎「とりあえずこっちにイスあるから、座る?」

きょうこ「うん」



234
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 15:36:21.67 ID:NUnjSdoS0

京太郎「それで、今日は何を買いに来たんだ?」

きょうこ「…とんとぺ」

京太郎「トントペ?」
   「うーん…なんだそれ」

きょうこ「……」

??「……どうした?」ヌッ

きょうこ「!?」ビクッ

京太郎「あ、店長」

大沼「……お客さんか?」

京太郎「あ、はい」
   「トントペを探してるって言うんですけど、店長分かります?」

大沼「……トントペ?」



237
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 15:44:07.67 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」ビクビク

大沼「あー……」
  (……トントペと言うのは東と北か?ここは牌屋だしな)
  (牌を買いに来たのか?しかしうちの牌はそこそこ値が張る)
  (子どもにそんな高い買い物を任せるとは思えない)
  (金は払ってあって受け渡しだけのおつかいと考えるのが妥当か)
  (……まあそれは確認すればいいとして)
  (どうやらすごく怯えられているようだな、無理もないか)
  (手に持っているのは須賀くんのハンカチか?)
  (泣いていたのか… 怖がりなのか、男が苦手なのかもしれん)
  (……とすれば、まずはそれをなんとかするのが先だな)
  「……お嬢ちゃん」

きょうこ「…?」ビクビク

大沼「怖がらなくていい」ニッコリ

きょうこ「!?」

京太郎「!!?」



241
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 15:52:06.60 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「…うん」

京太郎(うおう…初めて見たぞ店長のあんな顔…)

大沼「……いい子だ」
  「……探してるのはこういうやつだな?」っ牌

きょうこ「! うん」

大沼「注文票を持ってないか?」

きょうこ「ちゅうもんひょう?」

大沼「おつかいを頼まれるときに、なにか紙を渡されなかったか?」

きょうこ「! わたされたで」

大沼「おじさんに見せてくれ」

きょうこ「うん」



244
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:00:21.79 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「…」ガサガサ
    「これ」ワタシ

大沼「あー…須賀くん」

京太郎「! はい!」

大沼「そこの棚の…823番だ」

京太郎「はい!ええと…」
   「…これですか?」

大沼「渡してやれ」

京太郎「はい!」
   「どうぞ」ワタシ

きょうこ「!!」
    「…」
    「おおきに!」パアァ

京太郎「無くさないように気をつけるんだぞ?」

きょうこ「うん!」



246
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:08:00.98 ID:NUnjSdoS0

京太郎「じゃ、また牌が壊れたらおいで」フリフリ

きょうこ「うん、おおきに」フリ

大沼「ありがとうございました」ペッコリン

ガランガラン

京太郎「ふう…店長、ありがとうございました」

大沼「あー……ハンカチ、よかったのか?」

京太郎「あっ」
   「…まあいいです、なんか、そんな惜しくないっていうか」
   「……それに」

大沼「……?」

京太郎「それにまた、返しに来てくれるかも知れないし」

大沼「……」フッ

京太郎「へへ」



248
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:08:43.52 ID:NUnjSdoS0

大沼「……」

モモ(……なんかあのおじさん、普通にわたしに気付いてそうっす)
  (……ここはささっと退散っす)スタスタ

大沼「……」
  「…行ったか」

京太郎「へ?」



251
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:18:28.47 ID:NUnjSdoS0

霞『さあ、ついにおつかいの目的は全部果たした恭子ちゃん』
 『本当にがんばったわねえ』
 『あとはもう無事におうちへ帰るだけです』

きょうこ「……」テクテク

霞『いちど歩いた道だもの、もう迷ったりしないわ』
 『うふふ、なんだか顔もちょっと頼もしくなったみたい』

(恒子)「♪しょげないでよベイベー♪」

(健夜)「え、ちょっとタイミング遅くない?」

(恒子)「♪ママのー…なーんとかー」

(健夜)「しかも適当!?」

(恒子)「だって今思い出したし、思い出しきれなかったからねっ」ドヤッ

(健夜)「なんで強気なの…」

きょうこ「……」テクテク

ウエェェェェェン オカアサァァァァァァン

きょうこ「…?」キョロ

霞『あらあら?泣き声が聞こえるわ』



253
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:26:07.99 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「……」タッタッタ

霞『恭子ちゃん、声のするほうへ走っていきます』
 『バッグを抱えて、一生懸命』
 『…あっ、見つけたみたいね』

??「うえぇぇぇぇぇ!おかあさぁぁぁぁぁぁ!!」ビエーン

きょうこ「……」ハァハァ

霞『ふんふむ 迷子かしら』
 『恭子ちゃんと同じか、ちょっと年下くらいの子のようです』
 『泣きやみそうにないわねえ…どうしましょう』

??「おかあさっ、どこぉ…!?」ビエーン

きょうこ「……」



256
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:34:02.87 ID:NUnjSdoS0

??「うぇぇ、ひっく…」ポロポロポロポロ

きょうこ「……」
    「!」ポン
    「…」ガサガサ

??「おかあ、さ、ううぅ…」ポロポロポロポロ

きょうこ「…」
    「……」パンパン

??「ううぅ……うえぇぇぇ……………」ポロポロポロ
  「えぇぅ……」ポロポロ
  「…」ポロ
  「…うぅ?」

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン

??「……」ジーッ
  「…? …??」



258
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:42:39.55 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「てをたたくととぶんや」パンパン

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン

??「…??」
  「……」
  「…」パン

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン

??「!」
  「…」パンパン

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン

??「わあー…」パアァ
  「…」パンパン

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン

??「……」パアァァ



260
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:50:05.73 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「…」
    「…これ」っハンカチ

??「…?」

きょうこ「ふいたらええ」

??「…」ウケトリ
  「……?」

きょうこ「ないたの」

??「!」ポン
  「……」ゴシゴシ

きょうこ「うん」

??「? …ありがとう」ペコン

きょうこ「…」
    「うち、きょうこや あんたは?」

??「…」
  「…こまき」



262
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 16:58:59.36 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「そか」
    「こまき、まいごなん?」

こまき「!」
   「…うぅ、うぇぇ……」ポロポロ

きょうこ「!?」

こまき「うえぇぇぇぇ……」ポロポロ

きょうこ「ご、ごめんな、だいじょうぶやから…」

こまき「うえぇぇ…おかあ、さぁぁ……」ポロポロポロ

きょうこ「だいじょうぶや な、こまき?」

こまき「おか、さあぁぁぁん……」ポロポロポロポロ

きょうこ「…」
    「……」パンパン

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン

こまき「うえぇ、ひっ…ううぅ…」ポロポロポロポロ

きょうこ「……」

笑い袋「……」



263
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 17:06:20.77 ID:NUnjSdoS0

こまき「うえええぇえぇ……」ポロポロポロポロ

きょうこ「……わ、」
    「……わはは!」

こまき「…!?」ビクッ

きょうこ「わはは!わはは!」

こまき「…」
   「……?」グスン

きょうこ「わはは!わは……もうだいじょうぶ?」

こまき「??」

きょうこ「……ないたらかなしなるで、ないたらあかん」ゴシゴシ

こまき「…うぅ?」ゴシゴシサレ



266
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 17:14:08.26 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「き、きくで…?」

こまき「う、うん…」

きょうこ「…ないたらあかんで?」ゴクリ

こまき「…うん」ゴクリ

きょうこ「……こまき」
    「まいごなん?」

こまき「!」ジワッ
   「……!!」グッ
   「…うん」コクリ

きょうこ「…そか」ホッ

霞『ふんふむ 今度は泣くのを我慢できました』
 『恭子ちゃんもちょっと安心です』
 『にしても、なんだか不思議なやりとりねえ』ウフフ

(衣)「なんかお姉さんみたいだぞー」

(豊音)「ちょー頼もしいよー」



268
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 17:22:09.05 ID:NUnjSdoS0

こまき「…こまきとおかあさん、おかいものしてて…それで……」

きょうこ「うん」

こまき「……おかあさん、いないの」ジワッ

きょうこ「……」

こまき「……」グッ

きょうこ「わかった」

こまき「…?」

きょうこ「おかあさんさがすで、こまき」

こまき「…?」

きょうこ「いこ」

こまき「い、いいの…?」

きょうこ「? なにが?」

こまき「…? こまきのおかあさんなのに…」



277
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/20(土) 17:53:55.10 ID:NUnjSdoS0

きょうこ「? こまき、こまってるんやろ?」

こまき「うん…」

きょうこ「ならさがすで」

こまき「…ありがとう」

きょうこ「きっとおかあさんもさみしいで、はよみつけたらなあかん」

こまき「…」
   「うんっ」



288
次回予告 2012/10/20(土) 18:27:02.72 ID:NUnjSdoS0

まだまだ恭子のおつかいは終わらない!
恭子に訪れる様々な出会い、別れ、そしてたこ焼きパーティー
恭子の幼い旅は、少女をいかに成長せしめるのか…乞うご期待!



7 :とりあえずこのへんから 2012/10/26(金) 19:33:20.62 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「き、きくで…?」

こまき「う、うん…」

きょうこ「…ないたらあかんで?」ゴクリ

こまき「…うん」ゴクリ

きょうこ「……こまき」
    「まいごなん?」

こまき「!」ジワッ
   「……!!」グッ
   「…うん」コクリ

きょうこ「…そか」ホッ

霞『ふんふむ 今度は泣くのを我慢できました』
 『恭子ちゃんもちょっと安心です』
 『にしても、なんだか不思議なやりとりねえ』ウフフ

(衣)「なんかお姉さんみたいだぞー」

(豊音)「ちょー頼もしいよー」




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 19:34:16.25 ID:XOKNDYxG0


こまき「…こまきとおかあさん、おかいものしてて…それで……」

きょうこ「うん」

こまき「……おかあさん、いないの」ジワッ

きょうこ「……」

こまき「……」グッ

きょうこ「わかった」

こまき「…?」

きょうこ「おかあさんさがすで、こまき」

こまき「…?」

きょうこ「いこ」

こまき「い、いいの…?」

きょうこ「? なにが?」

こまき「…? こまきのおかあさんなのに…」




13 :ここから8分間隔くらいでやりますね 2012/10/26(金) 19:35:40.47 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「? こまき、こまってるんやろ?」

こまき「うん…」

きょうこ「ならさがすで」

こまき「…ありがとう」

きょうこ「きっとおかあさんもさみしいで、はよみつけたらなあかん」

こまき「…」
   「うんっ」

きょうこ「…」
    「……」ギュッ

こまき「!」
   「…」
   「……」ギュッ




17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 19:42:54.47 ID:XOKNDYxG0


(久)「! 見て見てセーラ、手つないでるわ!かわいー!」グイグイ

(セーラ)「うお、ちょっ、久!なに急に元気になっとんねん!」

(久)「!! ねえ小蒔ちゃんほんのり顔赤くない!?赤いわよね!?」

(セーラ)「落ち着けって、分かったから!」

(衣)「?? 健夜ー、久はどうしたのだ?」

(健夜)「えっ、わたし!?」

きょうこ「……」テクテク

こまき「……」テクテク




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 19:50:26.66 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「……」テクテク

こまき「……」テクテク

きょうこ「こまきのおかあさんはどんななん?」

こまき「…?」

きょうこ「うち、こまきのおかあさんしらんで」

こまき「! ええと…」

きょうこ「うん」

こまき「せは、これくらいで…」セノビテノバシ

きょうこ「…うん?」

こまき「かみのけがながくって…」

きょうこ「うん」

こまき「…きれい」

きょうこ「……」




22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 19:53:38.51 ID:9nN03FFn0


かわいいなあ!



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 19:58:08.03 ID:XOKNDYxG0


こまき「あ、おかあさん、やさしいよ」ニコッ

きょうこ「!」
    「うちのおかあさんもやさしいで!」

こまき「!」

きょうこ「ごほんよんでくれたりすんねん!」

こまき「! こまきのおかあさんも!」

きょうこ「! ほんま?」

こまき「うんっ」

きょうこ「……」

こまき「…?」

きょうこ「…すごいぐうぜんや」




27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 20:06:08.22 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「……」ジー

霞『あら?恭子ちゃん、小蒔ちゃんをじっと見ています』
 『なにか気になることでもあるのかしら』

きょうこ「こまき」

こまき「? なあに?」

きょうこ「こまきのおようふく、かわいいな」

こまき「! …ありがとう」

きょうこ「ようふくやさんでも、みたことあらへん」

こまき「…?」




30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 20:14:01.76 ID:XOKNDYxG0


(セーラ)「確かに、巫女服なんて珍しいもんなー」

(豊音)「わたしお正月以外で初めて見たよー」

(衣)「衣も着てみたいぞー」

(久)「あら、買ってあげましょうか?」

(衣)「! 本当か!?」

こまき「おかあさんも」

きょうこ「…?」

こまき「おかあさんも、おんなじふくだよ?」

きょうこ「! すごいな!」

こまき「…えへへ」テレ




33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 20:21:59.93 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「……」テクテク

こまき「……」テクテク

きょうこ「…みあたらへん?」

こまき「…うん」コクン

きょうこ「そか」

こまき「……」ジワッ

きょうこ「だいじょうぶやで」

こまき「! うん」コクン

デサー、シズガサー ヘー、ソウナンデスカ

きょうこ「……」ジー

霞『あら?』
 『恭子ちゃん、こんどは女子高生をじっと見てるわ』
 『どうしたのかしら』




35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 20:30:08.23 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「…」
    「きいてみよか」

こまき「…?」

きょうこ「こまきのおかあさんみてへん?って」

こまき「! うんっ」

??①「それでねー」

??②「はい」

きょうこ「ぴんくのおねえちゃんたち」ソデツカミ

??①「ピンクの!?」

??②「…子ども?」




38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 20:38:17.99 ID:XOKNDYxG0


憧「あー…まあ確かにピンク色の髪だけど…」ズーン

きょうこ「…?」

和「なんですか?」

きょうこ「こまきのおかあさんみてへん?」

和「コマキ…?」

きょうこ「こっちや」ユビサシ

こまき「……」オズオズ

和「…」
 「ええと…」

憧「とりあえずそのお母さんってどんな人なのか教えてよ」

きょうこ「せは、このくらいで…」セノビテノバシ
    「かみがながくて、きれいで…」
    「やさしいおかあさんやねん」




40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 20:46:19.29 ID:XOKNDYxG0


和「…」
 「うーん…」

憧「んー、もうちょっとこれだっ!って特徴ないかな?」

きょうこ「……」

こまき「……」

きょうこ「…」
    「!」ポン
    「こまきとおんなじおようふくやって」

和「? これって、巫女服ですか?」

憧「みたいだねー」

きょうこ「みてへん?」

憧「うーん、巫女服は見てないなー…」

きょうこ「そか…」

こまき「……」

憧「…」
 「あ、でもさ」ポン




43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 20:53:59.05 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「…?」

憧「巫女なら、神社とか行けば分かるんじゃないかな?」

きょうこ「じんじゃ?」

憧「たぶんお母さん神社関係なんじゃないかと思うんだよね」

和「まあ、コスプレの服とかではないみたいですしね」マジマジ

きょうこ「…?」

憧「えーと、お母さんか、お母さんの知りあいとかいるかもってこと」

きょうこ「!」

憧「地元ならあたしも分かるんだけど…」
 「和ー、この辺って神社あるっけ?」

和「ちょっと待ってください、いま検索してみます」ポチポチ




44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 20:56:52.13 ID:UbqbM4D40


アコチャーが神社の娘と言う設定は活かされるのか



48 :すいませんいっこ飛ばしてました>>47のまえにこれです 2012/10/26(金) 21:04:59.95 ID:XOKNDYxG0


和「ええと…いくつかあるみたいですね」

憧「どれどれー」
 「あ、この近くにもあるね」

きょうこ「!」

憧「これなら歩いていけるんじゃないかな」

きょうこ「どっち?」

憧「え?えーと、あっちへ、道なりに真っ直ぐかな」

きょうこ「わかった、おおきに」

憧「ちょ、ちょっと待った!」

きょうこ「…?」

憧「付いてかなくて大丈夫なの?ふたりだけで行ける?」




47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:03:21.82 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「? だいじょうぶや」
    「いこ、こまき」スタスタ

こまき「うん」スタスタ

きょうこ「おおきに」フリ

憧「あっ、待っ――」

和「憧」グイ

憧「? なに?」

和「大丈夫だと思いますよ」

憧「え、なんで?危なくない?」

和「たぶん大丈夫です」
 「テレビのカメラみたいな物を持った人が追いかけていきましたから」

憧「!?」

和「? 結構堂々としてましたよ?」




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:06:14.11 ID:A/bsceJn0


そいやカメラはモモだったな



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:06:45.84 ID:hbZ8l+MN0


モモちゃん丸見えなのか…



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:13:01.43 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「……」テクテク

こまき「……」テクテク
   「…きょうこちゃん」

きょうこ「? なに?」

こまき「きょうこちゃんは、おとなのひとともおはなしできるんだねえ」

きょうこ「…?」

こまき「すごいねえ」キラキラ

きょうこ「…??」

こまき「……」ギュー

霞『あらあら、可愛らしいわ』
 『小蒔ちゃんには、恭子ちゃんが頼れるお姉さんに見えてるのかしら』
 『恭子ちゃんはあんまり気付いてないみたいだけど』ウフフ




55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:22:10.19 ID:XOKNDYxG0


ワタアメイカガデスカー ワタアメヤスウリチュウデース

こまき「……」ジー

きょうこ「……」テクテク

??「お子さんにはおひとつ無料でお配りしてまーす いかがですかー」

こまき「……」ジィー

きょうこ「……」テクテク

??「ん、そこの子どもたち」

こまき「!」

きょうこ「…?」

??「わたあめ食べない?」




57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:30:15.71 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「わたあめ?」

照「こういうの」

きょうこ「……」ジー
    「…」

こまき「きょうこちゃん、きょうこちゃん」クイクイ

きょうこ「…?」

こまき「わたあめたべたい」キラキラ

きょうこ「…」
    「おかねがあらへん」

照「いいよ、いっこずつまでならタダだから」

きょうこ「! ほんま?」

照「うん、いま練習中だからサービスしてるの」

きょうこ「…」パアァ
    「じゃあうちのと、こまきのぶんください!」




58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:38:14.95 ID:XOKNDYxG0


照「わかった」
 「つくるからちょっと待ってて」ガシャン

ギュルルルルルルルルルルル(砂糖をわたあめにする音)

きょうこ「…」マジマジ

こまき「わあー…」パアァ

クルクルクルクル(わたあめのかたまりをつくる音)

きょうこ「…」マジマジ

こまき「わあぁー…」パアァァ

バシュバシュ(わりばしを刺す音)

照「できた どうぞ」




61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:46:16.48 ID:XOKNDYxG0


(衣)「わあーわたあめだー」キラキラ

(セーラ)「なんか変わったつくりかたやったな」

(久)「普通わりばしでわたをからめとるわよね」

(豊音)「バシュバシュってかっこよかったよー」

きょうこ「…」パク
    「! おいしい」

こまき「おいしいー!」パクパク

照「よかった」

こまき「おいしいねえ、きょうこちゃん」パクパク

きょうこ「うん、おいしい」パク




63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 21:54:31.86 ID:XOKNDYxG0


照「? ふたりは姉妹?」

きょうこ「ううん」フルフル
    「じんじゃにいくねん」

照「神社?」

きょうこ「こっちやって、ぴんくのおねえちゃんがいうてたで」

照「ピンク……?」

きょうこ「どこやかしってる?」

照「神社なら…」
 「……」
 「…たぶんあっち」ユビサシ

霞『…あら?』




65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:02:07.87 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「おおきに」
    「こまき、いこ」

こまき「うん」

照「わりばしくわえて歩かないようにね、危ないから」フリフリ

きょうこ「うん、おおきに」フリ

照「……」フリフリ
 「…」
 (おいしいって言ってた…うまくできた…)

??「照、どうだ調子は?」

照「! 師匠」

菫「練習積めてるか?ちょっと見せてみろ」

照「! はい」




68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:06:18.55 ID:A/bsceJn0


SSSさんなにやってるんすか



70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:10:30.47 ID:XOKNDYxG0


ギュルクルバシュ

菫「…うーん まだ刺しこみかたがすこし甘いな」
 「いいか、こうだ」バシュン
 「わたの感触を殺さず、かつわたを落っことしてしまうこともない」
 「そんなシャープシュートを心掛けろ」

照「…はい」

菫「だが…うん、味はいいな」パク

照「! ありがとうございます!」
 「さっきも子どもたちにおいしいって言ってもらえたんです!」

菫「よかったじゃないか」

照「はい!」
 「それで神社に行くって言うからあっちだよって教えたんです!」
 「それで、それで!」

菫「…」
 「……照」

照「? はい」

菫「…神社はそっちじゃない」

照「えっ」




73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:18:02.11 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「……」パクパク

こまき「……」パクパク

霞『あらあら』
 『わたあめ屋さん、神社の場所を勘違いしてたようです』
 『だんだん神社から離れていくわ…気付くといいけれど…』

(久)「…わたあめを食べる子どもってのもなかなかいいわよね」

(豊音)「どういうことー?」

(久)「口が小さいからどうしてもべたべたになるでしょう?」

(豊音)「うんうん」

(久)「それをなんとか取ろうとして手とかで拭いちゃったりして…」

(セーラ)「お、ちょうど小蒔ちゃんがそんなかんじやで」

(久)「!!」




76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:26:11.03 ID:XOKNDYxG0


(豊音)「あー、そしたら今度は手がべたべただよー」

(セーラ)「あはは、気になってしゃーないみたいやな」

(久)「そうなの!これなのよ!」

こまき「……」キョロキョロ
   「……」モジモジ

きょうこ「……」パクパク
    「…?」
    「こまき、どうしたん?」

こまき「…べたべたするの」

きょうこ「?」

こまき「…わたあめ」




78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:34:00.89 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「…」
    「…て」

こまき「…?」

きょうこ「はんかちでふいたる」

こまき「!」
   「…」ソーッ

きょうこ「もうちょっとだして」

こまき「う、うん」

きょうこ「……」ゴシゴシ

こまき「…ありがとう」

きょうこ「うん」ゴシ
    「かおも」ゴシゴシ

こまき「……」カァ



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:42:09.06 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「とれたで」

こまき「…うん」カアァ

(久)「わたしきょうここにきてほんとうによかったわ」

(セーラ)「一周まわって悟ったような顔やな」

(衣)(衣もわたあめ食べたくなってきたぞ…)ジー

(久)「かえりにかってあげるわよ?」ニコッ

(衣)「!? 本当か!?」

(久)「ええ」

(セーラ)「えらいナチュラルに思考読んだな…」




82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:49:21.76 ID:XOKNDYxG0


きょうこ「…」パク
    「……」

こまき「わたあめ、おわったねえ」

きょうこ「うん」

こまき「じんじゃ、どこ?」

きょうこ「……」
    「…わからへん」

こまき「……」キョロキョロ

きょうこ「……」キョロキョロ

こまき「…」キョロ

きょうこ「…」キョロ




83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 22:56:07.15 ID:XOKNDYxG0


ボウハンキャンペーンチュウデスー アキノボウハンキャンペーンチュウデスー

こまき「…ないねえ」シュン

きょうこ「…うん」

??①「むむっ…!むむむっ!」

霞『あら…?』

??①「そこのおふたりさんっ」

こまき「!?」ビクッ

きょうこ「…?」

??①「もしや…迷子さんですか?」

こまき「…??」ビクビク

きょうこ「……」

??②「どうかしましたか?マホ」



85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:03:46.23 ID:XOKNDYxG0


マホ「先輩、先輩、迷子さんかもしれませんっ」

煌「すばらっ どれどれ…」

霞『ふんふむ』
 『声をかけてきたのはパトロール中のお巡りさんたち』
 『優しそうなふたりだけど…』

こまき「…うぅ」ササッ

霞『あらあら、小蒔ちゃんはちょっと怖いみたいです』
 『恭子ちゃんの後ろに隠れてしまいました』ウフフ

きょうこ「こまき、だいじょうぶや、おまわりさんやから」

こまき「…?」ウルッ




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:10:13.04 ID:XOKNDYxG0


煌「すばらっ あなたはこの子のお姉さんですか?」

きょうこ「ううん」フルフル

煌「ではお友だち?」

きょうこ「うん」

煌「それはすばらです」

きょうこ「…?」

マホ「え、ええと、ふたりは迷子さんですか?」

きょうこ「うn――?」

こまき「……」グイグイ
   「……」グイグイ
   「…!!」フルフルフル

きょうこ「…?」



89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:13:55.87 ID:csPs1hBj0


婦人警官すばらめっちゃ想像できる、帽子が似合いすぎてる



90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:16:42.89 ID:ji7XZS7A0


帽子を突き破るオオスバラのハサミ



92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:18:09.70 ID:XOKNDYxG0


こまき「…!!」フルフルフルフル

きょうこ「…??」

マホ「? どうかしたですか?」

こまき「……」プルプル

きょうこ「……」

煌「ふむ……」

きょうこ「…」
    「…」
    「…おまわりさん」

マホ「! はいっ」

きょうこ「…うちら、まいごやあらへん」
    「でも、みちがわからんねん」




94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:26:16.27 ID:XOKNDYxG0


マホ「?? それって――」

煌「マホ」

マホ「! は、はいっ」ビクッ

煌「どうやら迷子だと思ったのはわたしたちの勘違いのようですね」
 「すみませんでした」ペコン

きょうこ「…ううん」フルフル

煌「道、というのはどこへ行く道ですか?」

きょうこ「じんじゃや」

煌「ふむ、神社ですか」
 「マホ、このあたりの地図は持ってますか?」

マホ「も、持ってますっ!」ダシッ

煌「すばらっ!」

マホ「えへへ」テレ



96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:34:08.66 ID:XOKNDYxG0


煌「ええと、神社神社…ああ、そんなに遠くはないですね」

きょうこ「! ほんと?」

煌「ええ」
 「お送りしましょうか?」

きょうこ「……」チラ

こまき「……」フルフルフルフル

きょうこ「…」
    「ううん、ふたりでいけるで」

煌「すばらっ」
 「じゃあ、っと…」カキカキ

きょうこ「…?」

煌「この地図、さしあげます」
 「赤で描いたルートで神社につきますよ」ワタシ

きょうこ「! おおきに」

煌「いいってことです」ニコッ



99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:40:46.18 ID:XOKNDYxG0


煌「では、お気をつけて」フリフリ

マホ「あぶないひとについていっちゃダメですよー」フリフリ

きょうこ「うん」フリ

こまき「……あ、あの」

煌「…?」

こまき「あ…あ、ありがとう、でした」ペコン

煌「すばらですっ」ニコッ

(恒子)「小鍛治プロ、すばらってなんでしょうね、小鍛治プロ」

(健夜)「なんですごい改まったかんじでそこに触れるの…!?」





101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:48:13.39 ID:XOKNDYxG0


マホ「行っちゃったですね」

煌「さてマホ、こっそりふたりの後をつけますよ!」

マホ「! まさか先輩、最初からそのつもりで!?」

煌「気持ちは尊重したいけれど、放ってもおけませんからねっ」ビシッ

マホ「わあー!さすが先輩ですっ!」キラキラ

煌「すばらっ」

マホ「すばらですっ」キラキラ

モモ「すばらっすけど、それには及ばないっす」スゥ

マホ「!?」

煌「すばらっ!?」



106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/26(金) 23:56:10.51 ID:XOKNDYxG0


――神社

きょうこ「ここやな」

こまき「うん」

きょうこ「かいだん、のぼれる?」

こまき「うん」コクン

きょうこ「……」テク テク

こまき「……」テク テク

きょうこ「……」テク テク

こまき「……」テク テク

きょうこ「…こまき」

こまき「?」

きょうこ「なんでまいごやっていうの、いややったん?」




108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:04:12.92 ID:EDVOGNkM0


こまき「……」

きょうこ「おまわりさん、こわい?」

こまき「…うん」

きょうこ「そっか」

こまき「……それに」

きょうこ「?」

こまき「まいごは、こまきだけだから…」

きょうこ「…?」

こまき「きょうこちゃんは、まいごじゃないから…だから…」

きょうこ「……」

こまき「……いやだったの」ギュッ

きょうこ「??」



109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:12:10.80 ID:EDVOGNkM0


――境内

きょうこ「ついた…」

こまき「うん」

きょうこ「……」キョロキョロ

霞『ふんふむ』
 『目的地にはたどり着いたけれど…』

きょうこ「…だれもいないで」

こまき「…うん」

(セーラ)「ちゅーか、随分ボロっちい神社やなー」

(豊音)「なんか出そうだねー」

(衣)「!?」ビクッ



111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:16:15.10 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「…」キョロキョロ

こまき「…」キョロ

きょうこ「…」キョロ

こまき「…」

きょうこ「…」
    「つかれたな」

こまき「うん」

きょうこ「あっちすわろか」

こまき「うん」




112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:20:02.78 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「それでな、まほうつかいのおねえちゃんがきてな」カキカキ

こまき「まほうつかい?」

きょうこ「せや、ほんものやで」カキカキ

こまき「わあー」パアァ

きょうこ「まほうでなんでもわかるんや」カキカキ

こまき「すごいねえ」キラキラ

霞『神社の隅っこでちょっと休憩ちゅうの恭子ちゃんと小蒔ちゃん』
 『わたあめの棒でお絵かきに夢中です』ウフフ

きょうこ「みほこせんせいは、やさしくてびじんやねん」カキカキ

こまき「きれいだねえ」キラキラ




113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:28:00.23 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「こまきのせんせいは?」

こまき「え、ええとね」カキ

きょうこ「うん」

こまき「はるちゃんせんせいは、おこらなくて」カキカキ

きょうこ「ええな」

こまき「うんっ それでね、かわいくて」カキカキ

きょうこ「うん」

こまき「こくとうをくれるの」カキカキ

きょうこ「…」
    「こくとう?」




115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:36:04.04 ID:EDVOGNkM0


霞『さて、神社に来て結構経ったけれど』
 『やっぱり誰も出てこないわねえ』

きょうこ「でな、りんしゃんていうて」カキカキ

こまき「うん」ウトウト

霞『ふんふむ どうしようかしら』
 『またお母さん探しに出るのは、ちょっと大変そうだけれど…』

きょうこ「? こまき、ねむい?」

こまき「うん」ウトウト

きょうこ「なら、ねていいで」

こまき「…でも」

きょうこ「だれかきたらおこすで、だいじょうぶや」

こまき「…うん」ウトウト
   「…」ウト




116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:42:33.57 ID:EDVOGNkM0


こまき「……」Zzz

霞『あら、小蒔ちゃん眠っちゃったわ』
 『うふふ、かわいら――あら?』

ゴオオオオオオオオオオォォ

(衣)「…ほう」

ザワワワワワ カーカーカカーカーカカーカー!

(豊音)「うわっ!」

(久)「烏…?」

(セーラ)「なんや、一斉に飛び去ってったな」

こまき「……」スクッ




117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:48:44.27 ID:EDVOGNkM0


こまき「……」

きょうこ「? こまき?」

こまき「……」

きょうこ「…? ねてていいで?」

こまき「…」スゥ

ビュルルルルルルル!

きょうこ「うわっ」メツムリ

(豊音)「今度はつむじ風だよー!」

(セーラ)「な、なにが起きてるんや…?」




122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 00:56:08.84 ID:EDVOGNkM0


ヒュルルルル…

こまき「……」

きょうこ「…」ツムリ
    「…」パチ
    「こまき、だいじょうぶ?」

こまき「…?」

きょうこ「すごいかぜやったで、けがしてない?」

こまき「……」
   「……」コクン

きょうこ「そっか」

こまき「……」ジメンユビサシ

きょうこ「…?」
    「これ、ちず?」

こまき「……」コクン




124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:03:56.81 ID:EDVOGNkM0


霞『ふんふむ』
 『たしかに、この町の地図になってるわ』
 『これはどういう不思議なのかしら』フム

(久)「…仕込みじゃないのよね?」

(恒子)「当番組に仕込みは一切ありまっせんっ!」

こまき「ここ」ユビサシ

きょうこ「? このまるんとこ?」

こまき「……」コクン
   「トモエとハル」

きょうこ「…?」
    「はるって、こまきのせんせい?」

こまき「……」コクン



126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:12:07.12 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「ここにいるん?」

こまき「……」コクン

きょうこ「…じゃあ、ここいこ」スクッ

こまき「……」フルフル

きょうこ「…?」

カー カカー カー カー

コマキー! コマキイルノー!?

…コマキチャーン




129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:20:12.82 ID:EDVOGNkM0


霞『この声…階段の下からね』
 『小蒔ちゃんのお母さんたちかしら』

(セーラ)「……烏につれられてって? いやいやいや…」

(豊音)「信じられないよー」

コマキー! コマキー!!

きょうこ「…? こえ、こまきのおかあさんなん?」

こまき「……」コクン

きょうこ「そっか」
    「おーい!こまきはここや――」

こまき「……」クイクイ

きょうこ「? なんや、こまき?」



133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:28:10.72 ID:EDVOGNkM0


こまき「……」
   「キョウコ」

きょうこ「…?」

こまき「……」ペッコリン

きょうこ「…」
    「…?」

こまき「…」
   「……ん、うぅ」ウトウト
   「ん…きょうこちゃん……?」ウト

きょうこ「? こまき…?」

巴「!!」
 「小蒔っ!」

こまき「!? おかあさん!」



136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:36:04.28 ID:EDVOGNkM0


巴「どこ行ってたの!心配したのよ!」ダキッ

こまき「うっ、うえ、おかあさあぁぁぁん!」ギュー

春「……」
 (…もう降りてない)

きょうこ「……」

春「…?」
 「…君は?」

きょうこ「きょうこや」

春「わたしは春」

きょうこ「こまきのせんせいや」

春「…?」
 「…知ってるの?」

きょうこ「うん、こまきからきいたで」

春「そう…」




137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:44:07.06 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「……」

春「…小蒔ちゃんと、一緒にいてくれたの?」

きょうこ「? うん」

春「ありがとう」
 「……」ガサガサ
 「…」スッ っ黒糖

きょうこ「…? くれるん?」

春「……」コクン

きょうこ「…」パク
    「! おいしい」

春「それが自慢…」ニコッ




139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 01:52:12.47 ID:EDVOGNkM0


霞『なんだかいろいろあったけど、無事お母さんに会えました』
 『よかったわあ』ウフフ

巴「小蒔を助けてくれて、本当に、本当にありがとう」ペコン

きょうこ「うん」

春「……」スッ っ黒糖

きょうこ「…?」

春「…ぜんぶあげる」

きょうこ「ええの?」

春「…ほんのお礼」

きょうこ「おおきに」

春「……」コクン




141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:00:02.08 ID:EDVOGNkM0


こまき「きょ、きょうこちゃ…うぅぅ…」グスン

きょうこ「こまき?」

こまき「うぇ、うえぇぇえぇ…」ポロポロ

きょうこ「! どうしたんや、こまき?」

こまき「うぅ…きょ、こちゃ…また、また…こまきと…」ポロポロポロポロ

きょうこ「…?」

こまき「まっ…また、こまきと、うぇ…あそんでくれる…?」ポロポロ




143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:08:07.97 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「? うん」

こまき「! ほんと…?」ポロポロ

きょうこ「ほんとや」
    「…」
    「やから、こまき」

こまき「…?」ポロポロ

きょうこ「ないたらあかんで」

こまき「! うん」グスン

きょうこ「わはは」

こまき「わ、わはは」

きょうこ「わはは」

こまき「わははっ」

きょうこ「せや」

こまき「…えへへっ」



145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:15:32.27 ID:EDVOGNkM0


(セーラ)「……」ジーン

(豊音)「……」ポロポロポロポロ

(衣)(衣はおとなだから泣かないぞ…)グッ

(久)「…」クスッ
  「…」ナデナデ

(衣)「ふぇっ!?」

(久)「そういう無理はするもんじゃないわ」ナデナデ

(衣)「ううぅ…無理なんか…」ポロポロ




147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:22:06.95 ID:EDVOGNkM0


霞『…さて、名残惜しいけどお別れね』
 『恭子ちゃんのお母さんも、おうちで恭子ちゃんを待ってます』
 『長かったおつかいも、そろそろお了いが近づいてきました』

巴「その道なら、降りてこっちに行けば出れるはずよ」

きょうこ「わかった、おおきに」

巴「…こっちこそ、本当にありがとうね」フリフリ

こまき「ばいばい、きょうこちゃん」フリフリフリ

春「……」フリフリ

きょうこ「ばいばい」フリ



149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:30:04.48 ID:EDVOGNkM0


――公園前

きょうこ「……」テクテク

霞『さあ恭子ちゃん、どんどん進んでもう家は目前です』
 『たくさんがんばって、ちょっと強くなった恭子ちゃん』
 『お母さんも、きっとたくさんほめてくれますね』ウフフ

(セーラ)「なかなかハードなおつかいやったなー」

(久)「たぶん、お母さんが思ってた以上にね」

(豊音)「でもぜんぶ乗り越えたもんねー すごいよー」

(衣)「天晴れだぞー恭子ー」

(恒子)「すこやんのはじめてのおつかいはどんなかんじだったの?」

(健夜)「今それ聞くの!?」

きょうこ「……」テクテク

??「……」フラ フラ



152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:38:00.41 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「……」テクテク

??「……」フラフラ フラ

きょうこ「…」テク

??「…」フラッ
  「……」バターン

きょうこ「…?」チラ

??「……」バタンキュー

きょうこ「!!」




154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:46:10.20 ID:EDVOGNkM0


霞『たいへん、誰か公園に倒れてるわ!』

きょうこ「おねえちゃん、だいじょうぶ!?」

怜「……ん、だいじょぶ、だいじょぶや」

きょうこ「でも…」

怜「平気や、これ仮病やから…」

きょうこ「けびょう?」

怜「そ、だいじょぶ、ってことや…」
 「よっ、こいしょ…っと」スクッ

きょうこ「!」

怜「……」フラッ フラララ

きょうこ「!!」

怜「…ちょっと、ベンチ座ろかな」フラフラ




156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 02:54:00.26 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「きゅ、きゅうきゅうしゃとか…」

怜「ああ、ええよええよ…それはほんとにだいじょぶやから…」フラーン

きょうこ「…ほんと?」

怜「ほんと たまにこうなるだけやから」フラフラ
 「ふう…」スワリ

きょうこ「…」
    「…へいき?」

怜「うん」
 「うち、ちょっと病弱なんや」ニコ




157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:00:38.74 ID:2XJL1Sb10


すごいアクシデント遭遇率や



158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:02:12.95 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「……」ジー

怜「? なんや、心配してくれるん?」

きょうこ「うん しんぱいや」

怜「そか」

きょうこ「……」

怜「…ちょっと、ここ座って」

きょうこ「?」スワリ

怜「話し相手してくれたら、たぶん楽になるんよ」

きょうこ「? そうなん?」

怜「うん」



159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:10:04.79 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「なら、はなしあいてなるで」

怜「ありがとうな」

きょうこ「うん」

怜「? 買い物ちゅうなん?」

きょうこ「うん、もうおわったで」

怜「そら引き留めてもうて…申しわけないな」

きょうこ「? ううん」フルフル

怜「やさしいんやな」

きょうこ「…」

怜「…やさしさに甘えて、ちょっと、お願いしてもええ?」

きょうこ「…?」




161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:18:07.59 ID:EDVOGNkM0


怜「つらない?」

きょうこ「へいきや おねえちゃんは?」

怜「だいぶ楽になったで」

きょうこ「よかった」

怜「ふう」

きょうこ「…」ヒザマクラ

怜「…」ゴロン

霞『あらあら』ウフフ

(久)「なんかシュールね」クスッ

(豊音)「いいなー、ひざまくら」



162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:25:03.41 ID:EDVOGNkM0


怜「…バッグ、いっぱい入ってるなあ」

きょうこ「…?」

怜「おつかい大変やったんちゃう?」

きょうこ「うん たいへんやった」

怜「なに買うたん?」

きょうこ「たこやきと、とんとぺや」

怜「…? まあなんや分からんけど、えらいなあ」

きょうこ「…」
    「ううん」フルフル

怜「…?」

きょうこ「いろんなひとにたすけてもらったで、えらないで」

怜「……」




164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:32:07.84 ID:EDVOGNkM0


怜「せやなあ、えらくはないかもしれんなあ」

きょうこ「うん」

怜「…でも、しあわせなことやと思うで」

きょうこ「…?」

怜「うち、病弱やから」

きょうこ「……」

怜「独りでなんでもできるひとが、羨ましいこともあるけどな」

きょうこ「うん」

怜「それってちょっとさみしいかも、とも思うんや」

きょうこ「……」

怜「周りにたくさん助けられて、申しわけないけど」

きょうこ「うん」

怜「こころの隅っこで、ちょっと嬉しかったりもするんよ」




166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:40:04.05 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「……」

怜「大好きな友だちが助けてくれる、うちはしあわせやなって思う」

きょうこ「…」

怜「しあわせやって思えることは、本当にしあわせなことやとも思う」

きょうこ「…」
    「うん」

怜「わかる?」

きょうこ「わかるで」

怜「よかった 伝わらなかったら恥ずかしいからなあ」

きょうこ「つたわったで」

怜「ふふ、ないしょやで?」

きょうこ「うん」

トキー トキドコヤー?

怜「おっ、お迎えがきたみたいや」スクッ



167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:48:04.35 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「だいじょうぶ?」

怜「うん、おかげさまや おおきにな」

きょうこ「うん」

怜「あ、そうや」ガサガサ
 「お礼にこれあげるで」ワタシ

きょうこ「?」

怜「ももや、焼き鳥の お昼のあまりやけど」

きょうこ「おおきに」

怜「家に帰るまでがおつかいやで」

きょうこ「うん」

怜「ふふ、ほな」フリフリ

きょうこ「ばいばい」フリ

トキー? リューカ、コッチヤー

きょうこ「…」
    「……」テクテク



169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 03:56:03.72 ID:EDVOGNkM0


――家の前

きょうこ「…」オシッ

ピンポ…

洋榎「恭子か!?」ガチャッ

…-ン

きょうこ「おかあさん」

洋榎「きょーこー!!」ダキッ

きょうこ「!? おかあさん!?」

洋榎「がんばったなあ!怪我とかしてへんか!?疲れたやろ?」ギュー

きょうこ「おかあさ、くるし…」

洋榎「遅いから心配したで!ごめんなあ大変やったやろ!?」ギュゥー

きょうこ「おか…あつ…」



171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 04:04:09.77 ID:EDVOGNkM0


洋榎「きょうこぉおぉおぉ!!」ギュゥー

初美「ほらほら、恭子ちゃん苦しがってますよー」ポンポン

洋榎「はっ! 恭子、だいじょうぶか!?」パッ

きょうこ「…」ケホ
    「だいじょうぶや」

洋榎「ほっ」

きょうこ「…おかあさん」

洋榎「…?」

きょうこ「ただいま」

洋榎「!」
  「おかえりきょうこぉー!」ダキッ

きょうこ「!!」

初美「やれやれですー」



175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 04:16:01.71 ID:2XJL1Sb10


感動の帰宅



180 :すいません猿くらってました 2012/10/27(土) 05:15:02.89 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「これ」っ東と北

初美「わー、ありがとうですよー」

きょうこ「うん」

洋榎「なんや、けったいなもん頼んだんやなあ」

初美「ほんとに助かりましたー」

洋榎「恭子、たこ焼きの材料は買えたか?」

きょうこ「うん、買えたで」っバッグ

洋榎「どれどれ… ん?なんやいっぱい食べもんが入っとるで?」

きょうこ「もらったんや」

洋榎「? 誰に?」




181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 05:24:08.43 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「ゆみねえちゃんとか、ねこのおねえちゃんとか…」
    「…」
    「いろんなひと」

洋榎「ネコ?」

初美「笑い袋なんかもあるんですかー」

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」

きょうこ「てをたたくととぶで」

洋榎「なんやて!」パンパンパン

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」ブーン

洋榎「わははは!おもろいなあ!」パンパンパンパン

初美「すごい楽しみっぷりですー…」

洋榎「あ いいこと思いついたで」

きょうこ「…?」




184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 05:32:57.83 ID:EDVOGNkM0


――たこ焼きパーティー

霞『恭子ちゃんのお手伝いもあってパーティーの準備が整いました』
 『そろそろお友だちとそのお母さんがくる時間です』

ピンポーン

洋榎「はいなー」ガチャ

由子「お呼ばれしましたなのよー」

すず「こ、こんばんはっ」

洋榎「漫ちゃん誕生日おめでとさんさんころころー」
  「さあ入った入った」

すず「おじゃ、おじゃまします」

由子「のよー」

きょうこ「! すずちゃん」

すず「あ!きょーこちゃんや!」




187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 05:41:07.44 ID:EDVOGNkM0


きょうこ「たんじょうびおめでとう」

すず「えへへ、ありがとう」

きょうこ「たこやき、もうすぐできるで」

すず「ほんま!?」

洋榎「それまでこれで遊んどき」っ笑い袋

由子「おー懐かしグッズなのよー」

すず「…? なにこれ?」ツンツン

笑い袋「ワハハ、ワハハ、ワハハ、ワハハ」

すず「ひゃ!しゃべった、きょーこちゃん、しゃべったで!」グイグイ



188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 05:50:12.91 ID:EDVOGNkM0


きょうこ&すず&洋榎&由子「いただきまーす」パクッ

すず「! おいしい!」モグモグ

きょうこ「うん」モグモグ

由子「んー?なんかいろいろ入ってるのよー?」モグモグ

洋榎「恭子がおつかい道中でいろいろもろてきたから混ぜてみたんや」

すず「うちのおいしいで、きょーこちゃん!」

洋榎「それは梅干し入りたこ焼きやな」

きょうこ「うちのもや」

洋榎「そっちは煮干し砕きたこ焼きや」

すず「おもろいなあ!」キャッキャッ

洋榎「他にも桜餡くるみ焼きとか、もも肉焼きとかあるで!」

すず「すごいなあ、きょーこちゃん!」パクパク

きょうこ「うん」パクパク




189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 05:51:10.85 ID:g+2O6M8u0


漫ちゃんも子供なのか



191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 05:58:20.44 ID:EDVOGNkM0


由子「のよー」パクッ
  「!? 熱っ! …この熱くてドロドロのは何焼きなのよー?」

洋榎「あ…それは、ボンタンアメ焼き…です…」

由子「これは普通に食べたかったのよー…」

きょうこ「お団子焼きおいしいで、すずちゃん」

すず「ほんま?いっこちょうだい」アーン

きょうこ「はい」

すず「…」パクッ
  「! おいしい! ありがとうな、きょーこちゃん!」

きょうこ「…」
    「…えへへ」ニコッ
――――――…



193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 06:06:06.98 ID:EDVOGNkM0


恒子「はい、というわけで恭子ちゃんナイスおつかいでした!」
  「グッッッジョブ!!」ビシィッ

健夜「最後、本当にいい笑顔でしたね」

恒子「どうでしたゲスト組のみなさん!」

豊音「ちょーかんどーしたよー!」

セーラ「結構ハラハラもしたけどなー」アハハ

衣「衣もおつかいしてみたくなったぞー!」

久「そろそろ家庭を持つのもアリだなあ…って思ったわ」

恒子「子どもはかわいくて、つい守ってあげたくなるものだけど…」

健夜「…」ハッ

恒子「案外、おとなが思っているよりたくましかったりするものです」
  「そんな子どもの姿に」
  「逆に何かを教えられることも少なくないんじゃないでしょうか」

健夜「…」コクン




196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 06:14:03.29 ID:EDVOGNkM0


恒子「…ではでは、番組も終わりの時間ですっ」
  「司会は今をときめくスーパーアナウンサー福与恒子と」
  「国内無敗の最強雀士小鍛治健夜プロでお送りしました!」

健夜「いいかんじで終わると思ったのに!?」

恒子「ばいばーい」フリフリ



198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 06:22:01.51 ID:EDVOGNkM0


洋榎「恭子ー、そろそろ寝る時間やでー」

きょうこ「うん」ウトウト

洋榎「今日はほんとにお疲れさんやったな、恭子」ナデナデ

きょうこ「…うん」ウト

洋榎「ゆっくり休みや」

きょうこ「…おかあさん」

洋榎「? なんや?」

きょうこ「あした、うちにまーじゃんおしえて」

洋榎「! ええよ、あしたな」

きょうこ「おおきに」



200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 06:30:23.61 ID:EDVOGNkM0


洋榎「…恭子は麻雀見たことあるか?」

きょうこ「きょうみたで」

洋榎「そーかそーか、麻雀はおもろいで」

きょうこ「うん、しっとるで」
    「ただのあそびやないんや」

洋榎「おっ、わかっとるやないか、さすがうちの子や」ナデナデ

きょうこ「…おかあさん、うちな」

洋榎「うん?」

きょうこ「まーじゃんで…かっこいい、まほうつかいになりたい」

洋榎「??」

きょうこ「おやすみ」ウトウト





カン!



201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 06:35:56.50 ID:KG72xA0hO


おつ
面白かったで



203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/27(土) 06:36:32.02 ID:g+2O6M8u0


乙せずにはいられないな




 
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