無題6546954


6 :代行ありがとうございます 2012/12/29(土) 21:21:07.15 ID:vribgMne0

~鶴賀麻雀部・部室~

ガラッ

モモ「こんにちはーっす!……ってありゃ、まだ誰も来てないんすか」

モモ「まあ、誰もって言ってもむっちゃん先輩とかおりん先輩の二人しかいないんすけど」

モモ「先輩と元部長の二人は受験勉強で忙しそうっすからね」

モモ(と言っても、ここに遊びに来る元部長を先輩がよく連れ戻しに来るような……)

モモ(気にしたら負けっすね)

モモ「にしても一人だとやっぱり暇っす……何かして時間を潰さないと」

モモ「そういえばもう年末っすから、そろそろ部室の掃除もしといた方がいいかもっすね」

モモ「ふっふっふ、今のうちに部室を綺麗にして先輩たちを驚かせてやるっす!」

モモ「ここから先は捨てるっすモモの独壇場っすよー!」

………
……



13 :>>11モモ違いですいません 2012/12/29(土) 21:23:27.42 ID:vribgMne0


……
………

睦月「こんにちはー……あれ、モモはまだ来てないのか?」

睦月「おかしいな、先に来てると思ったんだけど」

睦月「今日は妹尾が面談だから遅くなるし……!?」」

本「」ペラッペラッ

睦月「本が勝手に動いてる……訳ではないよね、当然」

モモ「あ、むっちゃん先輩こんにちはっす」スゥッ

睦月「うむ……桃子、その本は?」

モモ「これっすか?掃除してたら棚の奥のほうから出てきたんすよ」

モモ「何かボロボロだったんで気になって、最初の方を読んでたっす」

睦月「それ、掃除中に一番やっちゃ行けないパターンのような……」

モモ「うっ……それを言われると何にも言えないっす」ガクリ



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:25:30.06 ID:vribgMne0

睦月「それにしてもこんな本、いつの間に部室にあったんだろう」

睦月「表紙が本当にボロボロ……というか少し焦げてる?」

モモ「お?確かにそうっすね。燃やして処分しようとでもしてたんじゃないすか?」

睦月「うむ……一体誰のなんだろう」

モモ「中身は日記みたいっすよ。もしかしたら私たちの大先輩の遺した本かもっすね」

睦月「蒲原先輩がどこかから拾ってきた可能性の方が高い気がするけど……」

モモ「……否定できないっすね」

睦月「とりあえず、私も一緒に読んでいいか?」

モモ「勿論良いっすよ!まだ読み始めたばかりっすから、戻って最初から読むっす」

睦月「うむ」



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:26:57.36 ID:vribgMne0

~~~~~~~~

□月○日

今日はわたしのたん生日。お母さんからのプレゼントでこの日記をもらいました。
だから今日から日記をつけようと思います。
楽しいこと、うれしいこと。あとはちょっぴり悲しいことも。
あとでふり返った時にその時のことを思い出せるような、そんな日記にしていきたいです。

□月△日

今日は学校が終わってから××ちゃんと遊びました。
××ちゃんは元気で、あちこち走り回って大変でした。
わたしはそんなに走れないので付いて行くのに必死でした。
でも日が暮れるまで遊んで、いっしょに笑えて、今日は楽しかったです。

□月◎日

今日は体育で水泳のじゅ業がありました。
わたしは泳げません。水の中にいるのは冷たくて気持ちがいいんだけど。
そういえば、夏休みに××ちゃんたちと海に行くみたいなので、わたしはすごく楽しみです。
かわいいお魚さんとか見られれば良いなあ。

~~~~~~~~



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:28:29.83 ID:vribgMne0

睦月「見たところ普通の日記だね」

モモ「そうっすねー、漢字の使い方を見るに小学校四、五年生の子が書いてるみたいっすね」

睦月「じゃあ部の大先輩の日記だって推測は消えるなぁ」

モモ「それよりも、この『××ちゃん』って誰のことっすかね……?」

睦月「……見事なまでにそこだけ字がかすれてて読めないね」

睦月「ここまで読めないと、むしろ誰かが意図的に消したように見えるけど」

モモ「その可能性もあるっすよ、特定されないように消したとか」

睦月「じゃあそれこそ、誰が何のためにこの日記を書いたんだろう……?」

モモ「俄然気になってきたっすよ。ともかく続きを読んでみるっす!」

睦月「う、うむ」



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:30:02.81 ID:tyoZpq760

おいおいホラーか



25 :>>21どもっす 2012/12/29(土) 21:30:33.15 ID:vribgMne0

~~~~~~~~

□月#日

図工の宿題で、好きな絵をかくことになりました。
モデルになってと××ちゃんにたのんだら、少し照れながらも引き受けてくれました。
××ちゃんのかみはピンクです。でも、どちらかというと赤っぽいので色を作るのが大変です。
それに××ちゃんの髪は少し特徴があります。ちょっととがってる所があるのです。
何とか苦労してかき終わったら、××ちゃんが自分にそっくりだ、とほめてくれました。
がんばったかいがありました。

□月@日

最近暑くなってきました。もうすぐ夏休みです。
九月になるまで学校のみんなとはしばらく会えないのでちょっぴりさびしいです。
夏休みの間は、家の手伝いをしたり、友達と遊んだりしたいです。
宿題もあるので、夏休み中に終わるように毎日やっていきたいです。
××ちゃんは宿題をわすれて遊んじゃうから、わたしが注意してあげないと。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:32:21.42 ID:vribgMne0

□月±日

今日から夏休みが始まりました。
通学路を歩いていると、セミがうるさいくらいに鳴いています。
今年の夏も楽しくなると良いな、と思いました。


□月&日

今日は××ちゃんの家族と、わたしの家族で海に行きました。
わたしが思っていたよりもたくさん、きれいなお魚さんを見ることができました。
××ちゃんは、遠くまで泳いだりしていました。わたしもあんな風に泳げたらなぁ。
海から帰ると、××ちゃんといっしょにおふろに入りました。
おふろから上がると、××ちゃんがかみをとかしてくれました。
かみのけの金色がきれいだね、とほめられて私はうれしくなりました。

またいつか、××ちゃんと海に行きたいです。



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:34:56.95 ID:vribgMne0

□月◇日

今日は家で手伝いをしました。
せんたく物をほして、おふろをあらって、せんたく物をたたんで。
お母さんは、きっと良いおよめさんになるね、とほめてくれました。
大人になった時、わたしがどうなってるかは分かりません。
でも、自分が「楽しい」と言えるようなお仕事をしたい、と思いました。


□月▽日

今日はおばあちゃんの家からスイカが届きました。
せっかくだからと、××ちゃんの家にスイカを持っていきました。
××ちゃんは笑顔で受け取ってくれました。

××ちゃんはいつも笑っています。
時々おこったり照れたりもしますが、よく笑います。
××ちゃんの笑顔を見ているとわたしもうれしくなります。
××ちゃんの笑顔はとっても大好きです。



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:37:33.74 ID:vribgMne0

○月+日

近所で夏祭りがありました。
××ちゃんはりんごあめやチョコバナナ、わたがしなど、色々なものを買っていました。
どうやら××ちゃんが言うには、あまいものはベツバラ?だそうです。ほんとかなあ?
私は金魚すくいにちょう戦してみましたが、一ぴきもすくえませんでした。
でも、××ちゃんがちょう戦して三ひきすくって私にプレゼントしてくれました。
やっぱり××ちゃんは優しいです。

夜になると、打ち上げ花火が上がりました。
空に咲く花のように、どの花火もきれいでした。
帰る時に、××ちゃんが「また来ようね」と笑って言ってくれました。
本当に今日は楽しかったです。


○月$日

今日は××ちゃんの家でいっしょに宿題をやりました。
夏休みだけあって、たくさん宿題が出されたので大変です。
××ちゃんは今日まで一切手をつけていないらしいので、聞いてびっくりました。
この分だと明日も××ちゃんの家で宿題をやることになるかもしれません。
××ちゃんは集中力が無いので、わたしが遊ばないように注意しないといけない、と思いました。



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:39:17.95 ID:vribgMne0

○月○日

どうして私は病院のベッドの上にいるんだろう?



どうして私の足はとてもいたいんだろう?



どうして私の足は動かないんだろう?



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:40:19.37 ID:fD8zMPus0

雲行きが怪しくなってきた



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:41:45.91 ID:vribgMne0

~~~~~~~~

睦月・モモ「……!?」

モモ「ど、どういうことっすか!?めちゃくちゃ急展開っすよ!?」アワアワ

睦月「う、うむァ……」

睦月「多分この日記を書くまでの間に何かあったんだろう」

睦月「この続きを読めばおそらく書いてあると思うけど……」

睦月「……どうする?モモ」

モモ(むっちゃん先輩も、何かに薄々気づき始めてるっすね)

モモ(……信じたくないっすけど、この日記を書けるのはおそらくあの人しかいないっす)

モモ「そりゃあ……ここまで来たら、最後まで読むしかないじゃないっすか」

モモ「こうなりゃとことん読んでしまうっすよ!」

睦月「……うむ」

~~~~~~~~



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:43:55.20 ID:vribgMne0

~~~~~~~~
○月△日

昨日から一晩たって、色々なことがわたしの頭に流れこんできました。
ショックでわすれていたことも、新しく教えてもらったことも。
今から一週間前、私が××ちゃんの家に勉強をしに行った時、××ちゃんの家が火事になりました。
火事の原因は分かりません。もしかしたら放火かもしれない、とお母さんは言っていました。

私の覚えているのは、こげくさいにおいと真っ赤な火でおおいつくされた一階でした。
××ちゃんといっしょに一階に下りて、げん関から逃げようとした時に柱がたおれてきて……。
そこから先は覚えていません。気づいたらもうそこはベッドの上でした。
××ちゃんは無事なんだろうか。不安に思いました。
お母さんに聞いてみたら少し顔をゆがませてから「だいじょうぶ」と言いました。

もし足が動けば××ちゃんのところに今すぐにでも行くのに。

○月◎日

今日、お医者さんがわたしの足のしん察をしてくれました。
右足の骨が折れていて、左足の骨にもヒビが入っているみたいです。
でも、リハビリをしっかりすれば元通り歩ける、と先生は言ってくれました。
あとは、それまで車イスで生活しなければならない、ということも付け加えて。

車イスに乗れば、××ちゃんのところにも行けます。
明日、お母さんにたのんで連れて行ってもらいます。



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:45:48.15 ID:vribgMne0

○月#日

××ちゃ..は、病室のベッ....上で静かにねむ....いました。
入..したとき..ら意しきがもどら....そうです。
..んなのって..いよ。ど..して..×ちゃん..こんなことにな..ちゃったの。
もっと早くわたし..火事に気づいて....ばこんなことにならなかったのに。

神様、どう..お願いです。わたしの足が元通り..ならな..てもかまいません。

××..ゃんの目を..ましてあ..てください。

××ちゃ..にまた、あ..明るい笑顔を取りもど....てあ..てください。

(所々文字がにじんでいて読めない)



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:48:21.45 ID:vribgMne0

○月&日

今日からリハビリが始まりました。
たい院して学校に行くときに、一人でもなるべくこまらないように、だそうです。
一人で車イスを動かすのはとても大変です。
でも、わたしががんばれば××ちゃんもがんばって目を覚ましてくれるかもくれない。
そう思ってがんばっています。

××ちゃんは今日もベッドの上でねむっています。
まるで長い長いゆめでも見ているかのように、静かに目を閉じて。
わたしが話しかけても、ずっとずっと目を閉じたまま。

神様、本当にいるんならお願いです。××ちゃんの目を覚ましてあげてください。



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:51:29.58 ID:vribgMne0

○月±日

今日、知らない女の子から声をかけられました。どうやら人ちがいだったみたいです。
どうやら、その子の知り合いの子も車イスに乗っていて、かみの毛も金色だそうです。
そんな話を聞くうちに、わたしたちはすっかり仲良くなりました。

わたしはその子に、××ちゃんのことを話しました。
そしたら、××ちゃんがその子の家族に似ているというので、おどろきました。
だから、二人で××ちゃんのねむっている病室まで行きました。

その子は「きっとすぐに目が覚めるよ」と言ってくれました。
なぜだか知らないけど、その言葉を聞くと、わたしはすごく安心しました。

また、あの子といっしょに話してみたいです。

○月◇日

××ちゃんが目を覚ましました。
お医者さんやナースさんたちがバタバタと走り回っています。
危ないから、自分の病室にもどるように、と先生からは言われました。

本当の本当に良かったです。
××ちゃんが生きてて本当に良かったです。
神様、ありがとうございます。



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:54:35.73 ID:vribgMne0

○月□日

神様は一つだけ、××ちゃんから大事なものをうばっていきました。
××ちゃんは、目を覚ますかわりにあの明るい笑顔を失いました。

××ちゃんは、ふつうの顔と、笑った顔しかできなくなりました。
お医者さんは、けむりが脳に入ってしまったせいだと言いました。
××ちゃんの笑顔は、お面を顔につけたような、冷たい笑顔になりました。

おこった顔も、泣いた顔も、照れた顔も。そしてあの笑顔も。
全部××ちゃんから無くなってしまいました。


○月×日

今日、××ちゃんと話しました。
××ちゃんは、いつもの××ちゃんでした。
でも、顔はあのお面のような笑顔でした。

××ちゃんはそれから「ごめんね」と言って泣きました。
「助けてあげられなくてごめんね」
そう言った××ちゃんの顔は、お面のままでした。
でも、目からはなみだが次々と××ちゃんの目からあふれてきました。

私も泣きました。いっしょに泣いて、いっしょにあやまりました。



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:58:05.05 ID:vribgMne0

○月♪日

××ちゃん、ごめんなさい。
本当は、××ちゃんのことを少しこわいと思っていました。
表情が変わらない××ちゃんを見ると、××ちゃんが変わってしまったように感じていました。

でも、××ちゃんは変わりませんでした。
笑顔はぎこちないけど、中身は前のままの、明るくて元気な××ちゃんのままでした。
少しでも××ちゃんをこわいと思ったわたしが、自分でもゆるせません。
本当にごめんなさい。

××ちゃんは笑ってゆるしてくれました。
でも、まだ自分では自分のことをゆるせないので、日記に書いて残しておきます。
ゆるせる時が来るまで、このことを覚えているために。

○月*日

わたしと××ちゃんは、今日で病院をたい院します。
わたしはリハビリのおかげで、車イスで長い時間動けるようになりました。
××ちゃんは、今でも笑った顔しかできません。
でも、何度か手じゅつを受けたりして、昔のような明るい笑顔にもどってきました。

××ちゃんはあれから毎日笑っています。
顔だけでなく、心の底から笑っています。
自分が辛い顔をしていると、みんなが心配するから、と言って、また××ちゃんは笑いました。
まだ少しぎこちなく、でも周りも元気にさせるような、あの明るい笑顔で笑ってくれました。



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 21:59:07.35 ID:ihpxtmES0

なんだよ怖い話かと思ったら普通に良い話じゃないか



57 :ごめんなさい>>56はミスです 2012/12/29(土) 22:02:59.76 ID:vribgMne0

○月☆日

今日でたい院してから一週間ほどがたとうとしています。
××ちゃんは、まえと同じで、笑ってみんなと遊んだりするようになりました。
わたしは、まだ車イスですが、できないことはみんながよく手伝ってくれます。
でもわたしは自分で出来るかぎりのことはやろうと思います。
つらくても、苦しくても、どんな時でも笑うことしかできない××ちゃんをささえるためにも。
××ちゃんが私に色々なことをしてくれた分だけ、今度はわたしが××ちゃんを助けてあげます。
××ちゃんを支えるそのことが、たぶんわたしの出来る、せいいっぱいのことですから。


○○○○年 □月▽日
見返すと、小学生の私は随分かわいい決意をしていたんだな、としみじみ思います。
毎日××ちゃんに振り回されては結局やりくるめられる、今の日々を見せてあげたいなぁ
何か恥ずかしいので、この日記は学校にでも隠しておこうかな。

本当は縦に真っ二つに破りたいけれど、それはやっちゃいけない気がするので止めました。
いつか私の後輩になる人がこの日記を見つけ、そして何かを考えてくれることを願います。

(日記はこのページで終わっている。)

~~~~~~~~~~



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:05:45.37 ID:vribgMne0

モモ「…………」

睦月「…………」

モモ「……これは凄いものを見てしまったっすね」

睦月「う、うむ……いやでも、人違いってことも」

モモ「流石にそれは無いっすよ、むっちゃん先輩」

モモ「他に誰がいるっすか?この日記にあてはまるような人たちが」

モモ「幼馴染で、髪の毛がピンクと金。そしていつも笑っている……」

モモ「……もう特定してくださいって言ってるようなもんっすよ」

睦月「…………」

ガラッ

モモ・睦月「!」



60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:08:45.26 ID:vribgMne0

佳織「もう、智美ちゃんったら受験生でしょ?12月なのに部室に来てて大丈夫?」

智美「……ワハハー」

佳織「何で目を逸らすの!?」

智美「お、むっきーにモモ!頑張ってるかー?」

佳織「話題を変えたのが見え見えだよ智美ちゃん……」

佳織「というわけでごめんね二人とも、遅くなっちゃった……あれ?」

佳織「東横さんが普通に見える……調子でも悪いの?」

モモ「!」ビクッ

モモ「や、ややだっすねかおりん先輩、べべ別に私は何ともないっすよ」ダラダラ

睦月「う、うむァ……」ダラダラ

智美「ワハハ、何か二人とも尋常じゃない量の汗が出てるぞー?」



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:14:11.34 ID:vribgMne0

睦月(ど、どうする、桃子……)ヒソヒソ

モモ(これは……もう諦めて罪を認めるしか無いっすよ)ヒソヒソ

智美「ワハハ、二人して何を話してるんだー?」

モモ「蒲原元部長」

智美「?」

モモ「蒲原元部長が実はこんなに苦しんでたなんて知らなかったっす」

モモ「日記を勝手に見たのは申し訳無いっすけど、こんなこと隠すなんて水臭いっすよ!」

モモ「かおりん先輩だけじゃなく、私もむっちゃん先輩もずっと先輩を支えてあげるっす!」

佳織「……え?え?」

モモ「もちろん加治木先輩も話せば力になってくれるっすから私のほうから」

智美「あーモモ、ストップストップ」



62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:17:04.78 ID:vribgMne0

モモ「何すか?私今おかしいことでも言ったっすか?」

智美「その、モモは何について話してるんだー?」

モモ「そりゃ、このかおりん先輩の日記帳に書かれた昔の先輩たちについてっす」

佳織「……私、こんな日記帳使ってた覚え無いよ?」

睦月・モモ「!?」

睦月「ええっと……どういうこと?」

佳織「確かに私、日記は書いてるけど……でもこんな日記帳に見覚えはないの」

モモ「じゃあこの日記帳は……?」

睦月「一体誰の……?」

モモ「もしかして、この日記は別の人のものだったっすか……?」

睦月「いや、こんな偶然があるわけ……」



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:17:52.25 ID:cHL0qOFYO

やっぱりホラーじゃないっすかー



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:20:40.37 ID:vribgMne0

智美「…………!」

智美「ワハハ、思い出したぞー」

睦月「何か知ってるんですか、蒲原先輩!?」

智美「ああ、この日記はなー……」

~~~~~~~~

~回想・龍門渕家~

衣「智美、何をやっておるのだ?」

智美「ワハハ、部の皆にドッキリを仕掛けようと思ってなー」

智美「折角だから皆が驚くような壮大なものを考えてるんだー」

衣「それは感興をそそられるな!衣も協力したい!」

智美「衣も協力してくれるのか?それは有難いなー」

衣「うむ、如何を問わず吃驚仰天するものを作り上げてやろう!」

衣「……そうだ、せっかくだからとーかたちにも力を貸してもらおう!」

………
……



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:24:33.69 ID:vribgMne0


……
………

純「なあ、途中に火事を入れるのはやりすぎなんじゃね?」

一「分かってないなー、純君。こういうのは話を大きくした方が引っかかりやすいんだよ」

透華「そうですわ!それにもう少し話を練りこまないといけませんわね」

純「これ以上練りこんだら現実と大差ねーだろが!」

智紀「大丈夫、途中でドッキリだと分かるように仕掛けも作っておいた……」

一「もう少し飾付を焼け焦げさせるのはどうかな?」

透華「確かに火事に遭ったなら表紙はボロボロ……その案、採用ですわ!」

透華「ハギヨシ!本の外装作りをお願いしますわ!」

ハギヨシ「ハッ」


智美「ワハハー、皆凄い情熱だなー」

衣「一つのことに腐心しすぎるのがとーかの欠点だな」

智美「……やること無くなっちゃったなー」ポツーン

衣「……そうだな」ポツーン



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:29:55.92 ID:vribgMne0

~~~~~~~~

智美「てな感じで作ったんだー、ワハハ」

智美「部室に置きっぱなしですっかり忘れてたんだなー」

睦月「じゃあこの火事に遭ったっていうのは?」

智美「それは嘘だぞー」

モモ「元部長が笑うことしかできなくなったのも?」

智美「それも嘘だなー、ワハハ」

睦月「ええー……」

モモ「あまりにそれっぽく書かれてたから信じちゃったじゃないっすかー!」プンスカ

智美「そこはまあ、ドッキリだから騙すために作ってある訳だしなー」ポリポリ

智美「でもかおりんが骨折してて車椅子を使ってたのは本当のことだぞー」

睦月「いや、それも嘘っぽいんですけれど」

佳織「あ、それは本当だよ?」

睦月「!?」



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:32:53.83 ID:vribgMne0

モモ「かおりん先輩、車椅子で生活してたんすか!?」

佳織「うん、一時期はね……あの頃は本当に大変だったなぁ」

睦月「やっぱり不便だったりしたの?」

佳織「ううん、そういう訳じゃないの」

佳織「智美ちゃんがね、車椅子を良く押してくれてたんだけど」

佳織「その時の運転が荒くて荒くて……」

モモ「蒲原元部長、その頃から既に運転が荒かったんすか!?」

智美「ワハハ、そんなこともあったなー」

睦月「蒲原先輩、目をそらさないで下さい」

智美「……ワハハ」



74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:36:27.23 ID:vribgMne0

モモ「ところでさっきの話を聞いてると、一つ気になることがあるんすよ」

智美「どしたー、モモ?」

モモ「さっきの話の途中で龍門渕のメガネさんが言ってたじゃないっすか」

モモ「『ドッキリだと分かる仕掛け』があるって」

智美「ああ、それなー。文章をちゃんと読めば分かるんだぞー?」

睦月「いえ、割としっかり読んだんですけど全く分かりませんよ……」

睦月「だからこそ引っかかった訳ですし」

モモ「蒲原元先輩の文章だったらたぶん気付くっすけど」

モモ「どうしても気付かないから教えて下さいっす!」ペコリ

智美「ワハハ、何かモモ辛辣だなー?」

智美「ともかく、この日記の最後のページを見てみると分かると思うんだけどなー」

智美「『本当は縦に真っ二つに破りたいけれど、』ってあるだろー?」

智美「この文章が鍵なんだなー」



76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:42:13.33 ID:vribgMne0

佳織「縦に真っ二つ……?この日記を破っちゃうとか?」

モモ「かおりん先輩、流石にそれはどうかと思うっすよ……」

睦月「何かの暗示みたいなものですか、蒲原先輩?」

智美「ああ、そうだぞー」

智美「この文章どおり、縦に真っ二つにするようにして読むんだー」

智美「早い話が縦読みって訳だなー、ワハハ」

モモ「えーっと、真ん中あたり……あ、この列っすかね」

睦月「うむ?どれどれ……『どっきりでしたわはは』」

睦月「……『ドッキリでした ワハハ』!?」



78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:44:38.66 ID:ihpxtmES0

分かりづらいわ!!SSの弊害だろうけど



79 :>>78ゴメンね、これがやりたかっただけなんだ 2012/12/29(土) 22:45:28.35 ID:vribgMne0

智美「ほらなー、確かにドッキリって分かるだろー」

モモ「なーるほど、確かに分かるっす……ってそんな訳ないっす!」

モモ「ここ一番最後のページっすよ!?そこまでが衝撃の事実の連続で普通気付かないっすよ!」

モモ「というかヒントもヒントで遠まわしすぎて分かりにくいっす!」

モモ「ドッキリならドッキリって最後に大きく書いておけばいいんすよ!」ウガー

智美「モモ、キャラが崩れてる崩れてる」

睦月「……とりあえず先輩」

智美「?」

睦月「それ相応の報いは受けて貰いますよ?」

智美「ワハハ、突然何を言い出すんだむっきー?」

睦月「先輩がすっかり忘れてたドッキリの報いを受けて貰うと言ってるんです」



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:47:37.82 ID:vribgMne0

智美「いや、考えたのは私だけど龍門渕の皆も協力して作ってたし……」

智美「というか、そもそも勝手に見つけて読んだのはむっきーとモモの方じゃ……」

睦月「そんな言い訳は聞きたくなかったです……モモ、ホールド」

モモ「了解っす」ガシッ

智美「ワハッ!?」

睦月「蒲原先輩、覚悟はしといて下さいね?死なない程度には抑えておきますから」ニコッ

智美「ちょ、牌は投げる物じゃないぞむっきー!こっちに狙いを付けるなって!」

智美「か、かおりーん……」

佳織「ごめんね智美ちゃん。今回はかばい切れない、かな」

智美「ワ……ワハハ……」タラリ



81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:49:36.44 ID:tyoZpq760

分かるわけねえwwwww



82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:50:48.09 ID:vribgMne0

睦月「神へのお祈りは済ませましたか?では……」

睦月「照準良し……風向き良し……視界良好……」ヒュッ

睦月「喰らえェ!」

ドズッ ドズッ

智美「」

佳織「うわぁ……三元牌が顔にめりこんでる……」

モモ「……ご愁傷様っす、蒲原元部長」



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:54:38.78 ID:vribgMne0
 



……こうしてこの事件(命名:「つーかい!ワハハ日記事件」)は

後輩たちに受け継がれ、そして時には酒の肴として話される伝説となりましたとさ




カン!



88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:56:20.98 ID:vribgMne0

おまけ

佳織「ねえ智美ちゃん、この日記なんだけどさ」

智美「どしたー、かおりん?」

佳織「途中に私?が病院で女の子と出会うことが書かれてるよね」

佳織「これ、実際にあったような気がするんだけど……智美ちゃん覚えてる?」

智美「ああ!確かにあった気がするなー」

佳織(……何か覚えてなさそうな反応なんだけど、大丈夫かなぁ)

智美「通りであの時変な気持ちになった訳だなー」

佳織「?」

智美「合宿のときに皆と一緒にいたろー?」

智美「何かあの時、病院であった子みたいな匂いを誰かから感じたんだよなー」

佳織「え、そうなの!?」

智美「ワハハー、不思議だなー」





今度こそカン!



90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 22:57:36.47 ID:fD8zMPus0

むっきーが投牌戦士と言う風潮



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 23:00:00.20 ID:vribgMne0

お粗末様で御座いました
投下中は保守・支援ありがとうございました

結局色々やりすぎてよく分からなくなった感



98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 23:28:08.53 ID:nrH7wyhq0


途中照かと思ったわ



 
To LOVEる-とらぶる-ダークネス 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]




他の咲SSも読む↓↓
洋榎「男のくせに器小さいんとちゃうか?」セーラ「俺は女や!」
憧「穏、3万円でどう?」
咲「エ○ゲーって楽しいよね!」
穏乃(憧ってもしかして、私のこと好きなのかな?)
照「菫、旅行に行こう」
照「私が咲の事が大好きで大好きで堪らない超シスコンという風潮?」




聖闘士聖衣神話EX フェニックス一輝(新生青銅聖衣)
S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーナイトサバイブ
ROBOT魂 [SIDE MS] ガンダムサンドロック改
僕は友達が少ない 柏崎星奈 (1/7スケール PVC製塗装済み完成品)
アーマーガールズプロジェクト MS少女 GP-03 ステイメン