モモ「妹のあかりっす」 あかり「\アッカリーン/」(前編)

332 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 01:55:17.09 ID:IlRf6r1bo

投下します 
今更ながら宮永姉妹の過去はオリジナル設定ですので嫌いな方は注意してください



333 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 01:55:46.01 ID:IlRf6r1bo

次の日 

あかり「わ~、人がこんなにいっぱい・・・」 

モモ「もう準決勝っすからね。それに白糸台が出るんっすから」 

ゆみ「あかりに合わせて早起きしてきてよかったな」 

智美「私はまだ眠いけどな」 

睦月「せめて先鋒戦だけは頑張りましょうよ」 

佳織「宮永照さんの試合ですから」 

あかり(色んな人が強いって言う咲お姉ちゃんのお姉さんの実力、一体どれほどのものなのか気になるよぉ) 

恒子「会場に最初の選手が入場してきました、あれは・・・白糸台高校の宮永照だぁ!」 

モモ「来たっすね」 

あかり「あれが――ってえっ? 尭深お姉ちゃん!?」 

智美「ワハハ、どうしたあかり?」 

佳織「尭深って白糸台の中堅の渋谷尭深さんのこと?」 

あかり「えっ、えっ? 白糸台の中堅? 観海寺じゃなくて?」 

ゆみ「観海寺? 確か二回戦で白糸台に負けたところじゃなかったか?」



334 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 01:56:52.12 ID:IlRf6r1bo

あかり「ええ~!?」 

あかり(尭深お姉ちゃんが宮永照さんだったの!? あっ、だから咲お姉ちゃんのこと・・・) 

――照「知らない。そんな、奴知らない」 

あかり「・・・」 



恒子「先鋒戦決着~!」 

ゆみ「・・・まさかここまでのものとはな」 

睦月「和了る度にきっちりと点数を上げて行ってましたね。ドラもないのによくあそこまで・・・」 

佳織「千里山と新道寺は協力して流してたみたいですけど、松実さんは気づいてなかったみたいですね」 

智美「まあ、どんな安手でもドラで大化けするんだ。千里山達も差し込みなんてできないだろうからな」 

モモ「ドラローさんも思うように牌が捨てられないっすからね。協力は難しかったっす」 

あかり「でも最後に皆で協力して大きいのを当てたよぉ」



335 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 01:57:22.89 ID:IlRf6r1bo

智美「うん? 千里山の様子がおかしいぞ?」 

佳織「ああっ! た、倒れちゃいましたよ!?」 

あかり「怜お姉ちゃん!」 

睦月「試合中も随分辛そうでしたね」 

あかり「怜お姉ちゃんの力、結構体力を使うって言ってました・・・」 

ゆみ「あれだけの力だ、何か制約があるとは思っていたが・・・」 

モモ「まるでバトル漫画っすね・・・」 

あかり「怜お姉ちゃん、大丈夫かな?」 

あかり(怜お姉ちゃん、善野さんと同じ病院に行くのかな? 売店で何か買ってお見舞いに行くよぉ! ごめんなさい、阿知賀の皆さん) 



晴絵「ドラゴン復活の儀式、始めるよ、玄」 

玄「はい・・・」 

玄(結局また負けちゃった。ごめんね皆、ごめんねあかりちゃん。次はやってみせるなんて言ったのに・・・)

玄(ドラ来ないな・・・当たり前だよね、切っちゃったもん)




336 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 01:58:04.13 ID:IlRf6r1bo

――あかり「でも、なんだか寂しいですね」 

玄(・・・) 

――あかり「どの牌にだってドラになる可能性はあるのに、ドラの時だけ大切にされるのはなんだか寂しいです」 

玄(そうだよね。都合のいい時だけ大事にして、せっかくいい待ちになれるのに平気で捨てるような真似をして・・・) 

玄(だからすぐに見離されちゃうんだ。それなのにこうやって打っていたら戻ってきてくれる) 

玄(私はいつまでも変わらないのに、それでも本当に見捨てることはしないでいてくれてる・・・) 

玄(ごめんね。大事にするってそういうことじゃないよね・・・) 

玄(私は待ってるから・・・いつまでも、いつでも貴方達を待ってるから・・・) 

穏乃「あれ? 玄さんにドラが来てる?」 

憧「ほんとだ・・・えっ? 何泣いてるのよ玄!」 

灼「玄、どうしたの?」 

玄「今までごめんね・・・ありがとう・・・」 

玄(これで、これでいいんだよね、お母さん) 

晴絵「何か大切なことに気がついたのね玄・・・よし、憧! 灼! あんた等もウォーミングアップよ!」



337 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 01:58:42.27 ID:IlRf6r1bo

あかり「えっと、売店売店・・・あっ!」 

照「中々品揃えがいい」 

あかり「尭深・・・照お姉ちゃん!」 

照「・・・!?」 

――照おねーちゃん 

照「光!」 

あかり「えっ? あかりですけど・・・」 

照「あっ・・・ごめん」 

あかり「いえ・・・でも、ひどいですよぉ偽名使うなんて!」 

照「こう見えて有名人だから、騒がれてしまうと面倒だと思ったんだ。すまない」 

あかり「それでしたら二回目に会ったときに言ってくれればよかったのに・・・」 

照「言い出しづらかったんだ、それに色々あって機会も言う暇もなかったというか・・・」 

あかり「あっ・・・」 

照「・・・そ、それはいいとして、どうしてここにいるんだ? 長野の試合は今日じゃないだろ?」



338 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 01:59:18.76 ID:IlRf6r1bo

あかり「阿知賀と怜お姉ちゃん・・・千里山の応援に来ていたんです」 

照「そうだったの、千里山大丈夫かな?」 

あかり「何か買ってお見舞いに行こうと思っていたんですがその前に・・・」 

あかり「照お姉ちゃん、もう一度聞きますけど咲お姉ちゃん、宮永咲という人のこと本当に知らないんですか?」 

照「・・・その子がなんなの?」 

あかり「昔喧嘩をしてそのまま離れ離れなってしまったお姉さんと仲直りがしたいって思ってるそうです」 

照「・・・!」 

あかり「真面目に打たずに怒らせてしまったから、本気で麻雀を打って気持ちを伝えたいって――」 

照「・・・そう、でも無理だろうな」 

あかり「えっ?」 

照「貴女に言われて気になったから二回戦の清澄の試合を見ていた。大将戦、結局1位抜けだったけど、前半後半を半荘25000点と見たらどっちもプラスマイナス0点だった」 

照「それで気になって個人戦の予選の牌譜を見たら、こっちでもプラスマイナス0の試合が何度もあった」



339 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:00:43.77 ID:IlRf6r1bo

照「わざと負けてたんだ、歪な方法で。それのどこが真面目なの? 私には麻雀を侮辱してるようにしか思えない」 

あかり「そ、そんなことないです! 団体戦は凄かったんですよ! 一緒に打った人達だって皆満足するようなそんな麻雀を――」 

照「団体戦はチームメイトの為に嫌々やったんだろう」 

あかり「そんなこと・・・」 

照「・・・じゃあ、私はこれで」 

あかり「あ、あの!」 

照「何? まだ何か用があるの?」 

あかり「え、えっと・・・光さんって?」 

照「・・・! 光は私の従姉妹よ」 

あかり「従姉妹・・・」 

照「魚と泳ぐことが大好きな子だったんだけど病気で身体が不自由になっちゃってね。それでも私た・・・私が麻雀を教えたらプロになるなんて言い出すくらいで・・・」 

照「何があっても前向きな明るい子だったよ。病気になる前も後もずっと健康だった私よりよっぽどね」 

あかり「へぇ~、とっても強い人なんですね。一度会ってみた――」 

照「それは無理。もう、いないから」



340 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:01:22.38 ID:IlRf6r1bo

あかり「えっ・・・あ、ご、ごめんなさい・・・」 

照「気にしなくていい。もう随分前のことだから・・・」 

あかり「でも――」 

恒子「準決勝次鋒戦まもなくスタートです!」 

照「ごめんね、もう行かないと」 

あかり「・・・はい、すいません引き止めてしまって」 

照「それも気にしなくていいから。じゃあね」 

あかり「じゃあ、また」 

あかり(気にしてないわけないよね。光さんの話をする時の照お姉ちゃんとっても辛そうだった) 

あかり(・・・あんまり人の家庭の事情に首を突っ込むのはいけないことかもしれないけど、それでもあかりはこんなの嫌だよぉ) 



咲「うぅ・・・みなも・・・さかな・・・」 

あかり「咲お姉ちゃん、起きてください」 

咲「光ちゃ・・・はっ! あかりちゃん?」



341 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:01:52.86 ID:IlRf6r1bo

あかり「おはようございます、咲お姉ちゃん」 

咲「おはよう。どうしてここに?」 

あかり「咲お姉ちゃんに聞きたいことがあるんです」 

咲「いいよ、なに?」 

あかり「・・・光さんのことです」 

咲「・・・!? そ、それ、誰から――」 

あかり「さっき照お姉ちゃんから聞きました」 

咲「お姉ちゃんから!? お姉ちゃんとお話したの!?」 

あかり「はい」 

咲「お姉ちゃん、私のこと何か――」 

あかり「わざとプラスマイナス0にして負けるなんて麻雀を侮辱しているって」 

咲「そ、そっか・・・そう、だよね。お姉ちゃん・・・」 

あかり「で、でも、咲お姉ちゃんのことを見てくれてたんです! 大丈夫ですよ、絶対仲直りできますから!」



342 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:02:36.91 ID:IlRf6r1bo

咲「・・・うん、そうだね、ありがとう。それで、光ちゃんの話だっけ?」 

あかり「はい。咲お姉ちゃん達の従姉妹さんなんですよね?」 

咲「そうだよ。宮永光。私と同い年でいつもお姉ちゃんと一緒に3人で遊んでた大切な家族だった」 

あかり「咲お姉ちゃんも泳ぐのが好きだったんですか?」 

咲「ううん、私とお姉ちゃんはいつもちょっと泳いだらプールサイドで光ちゃんが泳いでるのを眺めてた」 

咲「身体を動かすより本を読んでる方が好きだったけど、光ちゃんと一緒に遊んでるときはとっても楽しかったの」 

咲「でも、あるとき光ちゃんが病気に罹って身体が不自由になっちゃったんだ。泳ぐことはもちろん歩くことさえ困難になって入院生活を強いられた」 

あかり「それで麻雀を教えたんですね」 

咲「そう。身体も動かせないし本を読むのも嫌いだって言うからお姉ちゃんと一緒に麻雀を教えてあげたの」 

咲「叔母さん・・・光ちゃんのお母さんも強かったからかな、光ちゃん本人もすぐに強くなったんだ」



343 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:03:08.51 ID:IlRf6r1bo

咲「楽しかったなぁあの頃は。光ちゃんがプロになって水族館作るんだって言って、3人でどんなお魚を入れようかななんて話したりしてた」 

あかり「・・・」 

咲「・・・でもある日、光ちゃんが入院してた病院が火事になっちゃったの」 

あかり「・・・!」 

咲「その時の当直は新人さんばかりでね、対応が遅れちゃったんだ」 

咲「・・・次の日起き抜けにそのことを知らされた私達は慌てて光ちゃんが搬送された病院に行ったんだけどっ・・・!」 

あかり「咲お姉ちゃん・・・」 

咲「・・・ごめんね、大丈夫だから。光ちゃんのお葬式が終わってから暫くして、お姉ちゃんが急に麻雀を打とうって言い出したの。打って光ちゃんのこと思い返そうって」 

咲「でも私は嫌だった。辛かったの、光ちゃんのことを思い出すのが。あんなに楽しい思い出だったはずなのに・・・」 

咲「それでもお姉ちゃんに押し切られて卓に着いて、でも泣きそうで牌も切れなかった私は、それまでとは違う打ち方をすることにした」 

あかり「違う打ち方?」 

咲「光ちゃんと打っていた時はいつでも本気で勝つ為に打っていた。だから、負ける為に打つようにしたんだ」



344 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:03:45.78 ID:IlRf6r1bo

咲「そうやって打っていれば光ちゃんのことを思い出すこともなかった。光ちゃんと一緒に打っていた時とは違うんだって思えたから」 

咲「でもお姉ちゃんにすぐ見破られた。怒られて本気にする為にお金までかけるようになった」 

咲「お金を取られるのも嫌だったし、何より私も光ちゃんと向き合おうと思って勝とうとしたこともあったんだよ」 

咲「けどいつまでも涙が出るのは変わらないし、何でいつもそうやって本気を出さないんだって怒られて結局無理だった」 

咲「そうやって負けたらお金を取られて勝ったら怒られてを繰り返しているうちに、私は勝ちも負けもしない打ち方をするようになっていた」 

あかり「プラスマイナス0にするんですね・・・」 

咲「うん・・・最初は騙せてたんだけどその内バレて今までに以上にひどく怒られちゃった。勝ちも負けもしないならお前は何で麻雀を打っているんだって」 

咲「光ちゃんと打っていた時は、いつも負けた人のどこが悪かったかを3人で言い合ってた」 

咲「あそこが悪かった、ここはこうした方がよかったなんて話してる時間もとても楽しかった。だから、勝とうとも負けようともしない私が許せなかったんだと思う」



345 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:04:18.09 ID:IlRf6r1bo

咲「その頃にはお姉ちゃんと会話することも殆ど無くなっちゃって、でも麻雀だけは続けてて、その度に余計に嫌われていって・・・」 

咲「私達の不仲はお母さんとお父さんにも広まってた。気がつけば私達姉妹を分けて別居することになってたの」 

あかり「そんな・・・」 

咲「そして離れ離れになる最後の日、私はお姉ちゃんに言ってはいけないことを言ってしまった」 

あかり「・・・どんなことを言ったんですか?」 

咲「・・・光ちゃんなんかいなければよかったんだって」 

あかり「・・・!」 

咲「光ちゃんがいなければこんなことになんかならなかったんだ。そう、言っちゃったんだ」 

咲「そしたらお姉ちゃんはいなければよかったのはお前の方だ、もうお前は私の妹なんかじゃないって言って、それっきり話もしてくれなくなった」 

あかり「・・・悲しいですね・・・」 

咲「辛かったの! 変わっていっちゃうお姉ちゃんを見てるのが! 大好きだった麻雀を嫌いになっていくのが怖かった!」 

咲「何かの、誰かのせいにしないと耐えられなくて・・・!」



346 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:04:50.20 ID:IlRf6r1bo

咲「ごめんなさいお姉ちゃん・・・ごめんなさい光ちゃん・・・」 

あかり「・・・」ギュッ 

咲「ごめんなさい・・・ごめんなさいっ・・・!」 



あかり「・・・もういいんですか?」 

咲「・・・うん、ありがとうあかりちゃん」 

あかり「いいえ、辛いことを思い出させてしまってごめんなさい」 

咲「・・・お姉ちゃんが怒るのも当然だよね。私が弱虫だっただけなのに光ちゃんに全部の責任を押し付けて・・・」 

あかり「・・・咲お姉ちゃんは悪くないって、あかりには言えません。けど、咲お姉ちゃんだけが悪いわけじゃないと思います」 

咲「ううん、私が全部悪いんだよ」 

あかり「・・・あかりはそうは思いません」 

咲「でも・・・」 

衣「咲、遊びに来たぞ~!」



347 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:05:20.96 ID:IlRf6r1bo

一「こんにちは宮永さんっと、あかりちゃんもいたんだ」 

衣「どうしたんだ咲? なんだか目が赤いが」 

咲「あっ、これは、その・・・怖い夢を見て泣いちゃってたみたいで、ちょうどあかりちゃんが来て起こしてくれたんだ」 

衣「そうだったのか。怖い夢を見て泣くなんて咲は子供だな!」 

一「絵本を読み聞かせないと寝れない衣に言われたくないと思うよ」 

衣「そ、それは内緒だと言ったはずだぞはじめ!」 

咲「ふふふ・・・もうすぐお昼だし、何か食べようか。確か、冷やし中華が残ってたはずだから」 

一「僕達は外で食べてきたからいいよ」 

咲「じゃああかりちゃん、ちょっと少ないかもしれないけど一緒に食べよっか」 

あかり「はい・・・咲お姉ちゃん」 

咲「なぁに?」 

あかり「明日の試合、会場で応援出来ないかもしれませんけど頑張ってくださいね」 

咲「・・・? うん、任せておいて」 

衣「鏖殺だ~!」 

一「あんまり物騒なこと言わない」



348 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:06:02.59 ID:IlRf6r1bo

次の日 

菫「決勝は明日だ。準決勝のような不甲斐ない真似を見せないよう各自しっかり鍛えるように」 

淡「高鴨穏乃・・・今度こそコテンパンにしてやるんだから!」 

尭深「ラス親引けるように頑張る・・・」 

誠子(宮永先輩が稼いだ点差はちょっとやそっとじゃ崩せなかった。それが2位抜けに甘んじるような結果になったのは全部私のせいだ。もう負けられない!) 

菫(このままでは私達は照のお荷物扱いだ。私達のメンツだけでなく白糸台の看板にまで傷をつけてしまう。必ず癖を直してリベンジしてやる) 

あかり「あの、すいません」 

菫「うん?」 

淡「うわっ! どっから出てきたの君?」 

あかり「すいません、照お姉ちゃんはどこにいますか?」 

尭深「照お姉ちゃん?」 

誠子「宮永先輩の妹?」 

菫(なんだ照の奴、やっぱり妹がいるんじゃないか)



349 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:06:41.16 ID:IlRf6r1bo

菫「すまない、照は今日は1人になりたいと言ってどこかに行ってしまった」 

淡「テルーだけは練習の必要ないもんね」 

あかり「どこに行ったかわかりませんか?」 

尭深「聞いてない・・・」 

誠子「そういえば昨日魚が見れるところがないかって聞かれたな。私のよく行く釣り場を教えたけど・・・」 

あかり「そこ教えてくれませんか?」 

誠子「いいよ。えっと地図は・・・あった! はい、ここだよ」 

あかり「わかりました。どうも、ありがとうございました! 練習頑張ってください!」 

淡「うん、テルーによろしくね~」 

菫(ちょっと待て。この子どうやってここまで来たんだ? 来客が来たら外の部員達が知らせに来るはず・・・) 

菫「ちょっと君――」 

あかり(いっぱい部員さんを引き連れてるから見つけやすくて助かったよぉ)\アッカリーン/ 

菫「き、消えた!?」



350 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:07:21.05 ID:IlRf6r1bo

淡「・・・え~っと?」 

菫(照は前に妹がいると言っていた。しかし、今ではいないと言っている。そして突然現れて突然消えた妹らしき人間・・・) 

尭深「もしかして、幽霊?」 

菫「ば、ばばば、馬鹿な! ゆ、幽霊だと!? こんな朝っぱらから!?」 

尭深「でもそうだったら説明がつく」 

淡「そ、そんなわけないじゃん! ゆ、幽霊なんかいないよ!」ダキッ 

誠子「わ、私に抱き着いて言うことか! めちゃくちゃ震えてるし!」 

淡「亦野先輩が震えてるんでしょ!」 

菫「し、しかし、幽霊だとして何故照の居場所を聞いてきたんだ?」 

淡「1人じゃ寂しいから、テルーを連れて行こうとしてるんだよ! た、大変だよ、テルーが危ない!」 

誠子「ま、まさかそんなことあるわけないって!」 

淡「まだ生きていたかった、お姉ちゃんと一緒にいたかったという気持ちがいつの間にか、お姉ちゃんだけ生きて名声を浴びてるのが許せないっていう怨念に変わってあの子を悪霊にしたんだ!」



351 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:07:59.53 ID:IlRf6r1bo

尭深「怨念・・・」 

菫「ば、馬鹿! そんなわけあるか!」 

淡「でも・・・!」 

尭深「・・・怨念がおんねん」 

菫淡誠子「・・・」 

尭深「・・・」 

淡「・・・さむっ!」 

誠子「どうしたんだ、渋谷?」 

菫「お前まさかさっきの悪霊に取り憑かれて・・・」 

尭深「ば、場を和ませようと・・・」カァ 

菫「と、とにかくだ! 幽霊だろうと、本物の妹だろうと照にそっちに誰かが向かったことは知らせないといけない」 

菫「・・・もしも・・・くそっ、電源を切ってるな」 

淡「テルー、無事でいてね・・・」



352 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:08:46.06 ID:IlRf6r1bo

照「・・・」 

――私はもう泳げないから、お魚さんに泳いでもらうのだ 

照「・・・光」 

あかり「ハァハァ・・・やっと見つけました・・・」 

照「・・・! あかり?」 

あかり「ここにいるって聞きましたけど、ずいぶん広いから探しましたよぉ」 

照「・・・なに? 私はもう貴女と話すことなんかない」 

あかり「光さんのこと・・・」 

照「・・・話したくない」 

あかり「咲お姉ちゃんから聞きました。光さんプロになって水族館を作るのが夢だったって」 

あかり「照お姉ちゃんが麻雀を打っているのはその夢を叶える為ですか?」 

照「・・・ええ、そう。2人・・・いや、もう隠しても無駄か、3人の夢だったんだ水族館を作って一緒に回ることは」 

照「あいつは! そんな夢を話したことも! 夢を叶える為に麻雀を打ったことも! 全部なかったほうがよかったって言ったんだ!」



353 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:09:19.92 ID:IlRf6r1bo

照「車椅子を押して水族館を回ったことも、叔母さんを倒そうと3人で朝まで策を練ったことも、全部、全部・・・!」 

あかり「・・・」 

照「私は光のことを絶対に忘れない。それは私の妹も同じはずだ。だから光のことをいなければよかったなんて言う奴は私の妹じゃない!」 

あかり「・・・」グスッ 

照「・・・! なんで、あかりが泣くの?」 

あかり「すいません・・・もしあかりが照お姉ちゃん達と同じ立場だったらどうなったんだろうって思って・・・」 

あかり「大切な人がいなくなって1人じゃいられないくらい辛いのに、他の大切な人は変わってしまって・・・」 

照「私が、変わった・・・?」 

あかり「咲お姉ちゃんはそう言ってました。変わっていく照お姉ちゃんを見ているのが辛かったって。大好きだった麻雀を嫌いになっていくのが怖かったって」 

照「・・・」 

あかり「それでもそれを誰かのせいにするのはよくないことです。でも、あかりも同じだったらそうしてしまうかもしれません」



354 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:10:14.63 ID:IlRf6r1bo

照「辛かったら言えばよかった!」 

あかり「言えなかったんだと思います。照お姉ちゃんが光さんの夢を叶える為に麻雀を打っているのがわかってたから」 

照「・・・っ!」 

あかり「麻雀は4人いないと出来ませんから。咲お姉ちゃんと照お姉ちゃんと、照お姉ちゃん達のお父さんとお母さん。全員いないと」 

照「他に打つ友達だっていた! 馬鹿にするな!」 

あかり「照お姉ちゃんと同じだけの実力の人達が?」 

照「・・・そっ、それは・・・」 

あかり「昨日の準決勝とっても凄かったです。今よりは弱くてもきっと昔からずっと強かったんだなって思いました」 

あかり「でも、なんだか楽しそうじゃなかったです。へこまされてたほかの人達もそうですけど、勝ってる照お姉ちゃんが全然楽しそうに見えませんでした」 

照「なっ・・・」 

あかり「咲お姉ちゃんは、県予選の団体戦決勝戦でとっても楽しそうでした。1人は一度0点まで追い込まれたのに、それでも他の人たちも楽しそうに打って、最後は皆笑っていました」



355 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:10:55.75 ID:IlRf6r1bo

照「・・・だから、なんなの?」 

あかり「・・・照お姉ちゃん達は何で光さんに麻雀を教えたんですか?」 

照「・・・それは、泳ぐことが出来なくなった光を楽しませ・・・!」 

照(そうだ、私は光に笑ってほしくて麻雀を教えたんだ) 

照「そんな・・・だって・・・」 

あかり「自分も相手も楽しませる。夢を叶える為に必死になって忘れちゃってたんですよぉ。大切な気持ちを」 

照「そんなの・・・」 

あかり「咲お姉ちゃんは思い出したんです。光さんと、照お姉ちゃんとの思い出を。そして、それを照お姉ちゃんに伝えたいと思っています」 

あかり「ですから、もう一度だけでいいです。咲お姉ちゃんとお話してあげてください。お願いします」 

照「・・・し・・・って・・・」 

あかり「えっ?」 

照「私だって辛かった!」 

照「卓に着いて牌に触れる度に身を刻まれる思いだった! それでも、光との大切な夢の為に我慢して打ち続けた!」



356 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:11:37.70 ID:IlRf6r1bo

照「私だって逃げ出したかった・・・誰かに支えてほしかった・・・でも出来なかったんだよ・・!」 

あかり「照お姉ちゃん・・・」 

照「私はお姉ちゃんだから強くないといけなかった・・・私だけでも強くいないと咲が本当に潰されてしまいそうだった・・・でも本当は咲に、私と一緒でいてほしかっ・・・!」 

あかり「・・・」ギュッ 

照「もう誰も失いたくなかったのに・・・! 結局咲を失って・・・! 私は、私は・・・!」 

あかり「・・・もういいんですよ。もう、いいんです」 

照「うぅ・・・うぅ・・・」 



照「・・・叶えたかったんだ、なんとしてでも。私と光と、咲の大切な夢だったから」 

照「だから許せなかったんだ。光だけじゃない、私の思い出も全部否定された気がして」 

あかり「咲お姉ちゃんは大切に思っていたからそんなことを言ってしまったんだと思います。大切な思い出だから辛くて、どうしようもなくて追い詰められてしまったんです」 

照「ああ、わかってるよ。そこまで追い詰めてしまったのは私のせいだ」



357 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:12:09.00 ID:IlRf6r1bo

あかり「辛かったら言えばよかったってさっき言いましたよね? それは照お姉ちゃんもそうだったんじゃないですか?」 

照「・・・ああ」 

あかり「・・・まだ間に合いますよ」 

照「そうかな?」 

あかり「はい。咲お姉ちゃんはずっと待ってますし、それに2人ともまだ生きているんですから」 

あかり「これから幾らでもお話できますし、幾らでも思い出を作れますよ」 

照「・・・そうだな」 

あかり「行きましょうか」 

照「・・・うん」 



あかり「失礼します」 

まこ「ん? なんじゃあかりか」 

優希「どうしたんだじょ?」 

あかり「試合前に申し訳ないんですけど、咲お姉ちゃんをお借りしてもいいですか?」 

咲「えっ、私?」



358 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:12:41.62 ID:IlRf6r1bo

久「う~ん、もうすぐ出番だけど、まあいいわ」 

あかり「ありがとうございます! 咲お姉ちゃん、あかりに着いてきてください」 

咲「う、うん」 



咲「どこに行くの、あかりちゃん? あんまり遠くには――」 

あかり「会場の外に出るだけです。恥ずかしいから呼んできてほしいって頼まれましたから」 

咲「誰かが私を呼んでるの?」 

あかり「はい・・・あっ、いましたよ」 

咲「えっ、あれって・・・」 

照「・・・」 

咲「お姉ちゃん!」 

照「・・・! 咲・・・」 

咲「お姉ちゃん、私のこと呼んで・・・」 

照「咲、ごめんなさい。お姉ちゃんが馬鹿だった」



359 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:13:23.60 ID:IlRf6r1bo

咲「えっ・・・」 

照「お前が私と同じで気持ちでいることを強要して追い詰めてしまった。本当にごめんなさい」 

咲「そ、そんなことない! お姉ちゃんは悪くない! 私が逃げたからお姉ちゃんが1人で抱え込んで・・・」 

照「違うんだ。私も逃げ出したかったんだ。それを必死に見えないふりをしてただけなんだ」 

咲「だってしょうがないよそれは・・・」 

照「ううん。私があの時お前に言い出せていれば、こんなことにはならなかった」 

咲「それは私も同じことだよ」 

照「ごめん咲」 

咲「ごめんね、お姉ちゃん」 

照「許すよ」 

咲「私も」 

照「咲・・・おいで」 

咲「うんっ!」ダキッ



360 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:14:52.90 ID:IlRf6r1bo

咲「・・・あったかいね、お姉ちゃん」 

照「うん。それに懐かしいよ」 

咲「私、お姉ちゃんに話したいことがいっぱいあるんだ」 

照「私も咲に話したいことがいっぱいある」 

咲「だったら話そう」 

照「ああ。それがきっと、私達に足りなかったことだから」 



あかり(本当によかったよぉ) 

久「なるほどね」 

あかり「久お姉ちゃん!?」 

久「咲の為に色々動き回ってくれたみたいね。ありがとうあかりちゃん」 

あかり「いえ、あかりも妹ですから。お姉ちゃんが大好きだって気持ちはわかるんです」 

久「そう、モモちゃんが羨ましいわ」 

あかり「久お姉ちゃんも大切なお友達でお姉ちゃんです。だから大好きですよ」 

久「クスッ・・・皆大好きってわけね」 

久(全てのものを愛する心か。だからこの子はあんな力を持っているのね)



361 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:15:34.34 ID:IlRf6r1bo

久「咲、感動の和解に水を注して悪いんだけど、そろそろ戻らないと」 

咲「あっ、はい・・・お姉ちゃん」 

照「うん、わかってる。見てるから。でもまたプラマイ0はやめなさいよ」 

咲「あ、あれは、私にとって麻雀はプラマイ0にする為に打つものって刷り込まれちゃったからなっただけで・・・」 

照「・・・ごめんなさい」 

咲「いや、お姉ちゃんを責めてるわけじゃなくてね! 大丈夫、今なら思い出せるから。勝つ為に打ってたあの頃のことを」 

照「そうか、頑張るんだぞ」 

咲「任せて! あかりちゃん」 

あかり「なんで――」 

咲「ありがとう!」ダキッ 

あかり「わわっ・・・」 

咲「あかりちゃんのおかげでお姉ちゃんと仲直りできたよ! 本当にありがとう!」 

あかり「・・・絶対仲直りできるって言いましたから」



362 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:16:28.20 ID:IlRf6r1bo

咲「あかりちゃんもお姉ちゃんと一緒に見ててね」 

あかり「はい、頑張ってくださいね咲お姉ちゃん!」 

久「このままステージに直接行きましょう。じゃあ、宮永・・・照さん、あかりちゃんまたね」 

あかり「・・・よかったですね、照お姉ちゃん」 

照「ああ・・・きっと光も喜んでくれている」 

照(光、ごめんね。お前がいなくなって私は自分を見失っていた。長くなってしまったけど、ようやく見つけだすことができたよ。お前と同じ、優しい明かりに導かれて) 



あかり「やっぱり人多いですね」 

照「準決勝ともなるとさすがにな」 

あかり「立って見るしかないないみたいですね」 

モモ「うん? あかりじゃないっすか! 朝から一体どこに行ってたんすか!」 

あかり「あっ、お姉ちゃん!」 

モモ「ちょっと用事があるなんて言って・・・ってチャンピオン!?」



363 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:17:05.43 ID:IlRf6r1bo

照「貴女があかりの本当のお姉さん?」 

モモ「本当のって言うとなんか変な感じっすけど、そうっす。私があかりの実の姉、東横桃子っす」 

照「ありがとう。この子のおかげで私は大切なモノを取り戻すことが出来た」 

モモ「大切なモノ?」 

あかり「あかりはそんなに大層なことしてませんよ。きっと咲お姉ちゃんの今の麻雀を見れば、照お姉ちゃんも自分で気がついたはずです」 

照「ううん、きっと私は強情を張って見ないふりをしただろう。だから、あかりがいてくれて本当によかった」ダキッ 

モモ「・・・!?」 

あかり「あかりが喧嘩をしてほしくないって思ってやったことですから、気にしなくていいですよ」 

照「あかりが何を思ってやったかはどうでもいい。私と咲は救われたんだ。だから礼を言う」 

あかり「お礼なんかいりません。ただもう咲お姉ちゃんと喧嘩しないでずっと仲良しでいてください」 

照「ああ、約束するよ」



364 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:18:07.07 ID:IlRf6r1bo

モモ(そういえば、リンシャンさんのこと妹なんかいないなんて言ってたんっすよね。仲直りさせたってわけっすか) 

照「・・・それにしてもこの香りは・・・」 

あかり「て、照お姉ちゃん。髪に顔をうずめたらくすぐったいですよぉ。それに拭きましたけど走り回って汗かいてて汚いですから」 

照「・・・ミラクるんのキャラクターシャンプーの匂いがする。目にしみにくいやつ」 

あかり「ええっ!? な、なんでわかるんですか!?」 

照「得意だから。でも、やっぱりまだ子供だね」 

あかり「ち、違います! 京子ちゃんがおまけが欲しくて買い占めたのを使いきれないからって皆に配って回って・・・」 

チャンピオンダ ナニシテルノカナ オンナノコノカミカイデタゾ マサカロリコンダッタノ 

モモ「あ、あの、そろそろ離れた方が――」 

美穂子「宮永、照さん・・・?」 

モモ(ひっ! いつの間に・・・しかも両目が瞳孔まで見開かれてるっす!) 

照「貴女は?」 

美穂子「福路美穂子と言います。そんなことより、貴女今、何をしていたんですか?」



365 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:18:59.61 ID:IlRf6r1bo

照「この子の使ってるシャンプーを当ててた」 

美穂子「そう・・・あかりを後ろから抱きすくめて髪に顔をうずめて、ね・・・」 

あかり「み、美穂子お姉ちゃん? なんだか怖いですよ?」 

美穂子「うふふ・・・うふふふふ・・・」 

照(な、なんなの、今まで体験したこともない威圧感を感じるんだけど・・・) 

みさき「準決勝大将戦、スタートです!」 

モモ「し、試合がはじまったっす! 応援するっすよ!」 

あかり「う、うん!」 

照「咲、しっかりね」 

美穂子「・・・あかり、肩に葉っぱが付いてるわよ」 

あかり「えっ・・・照お姉ちゃんを探して走り回ってたときに付いちゃったのかな」 

美穂子「・・・! そう、走り回ってたのね。どうりで汗をかいてるわけだわ。足は大丈夫なの?」 

あかり「実はもう結構辛かったりしますけど、大丈夫です。咲お姉ちゃんの試合の方が大事ですから」



366 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:19:32.56 ID:IlRf6r1bo

モモ「それだったら私の――」 

美穂子「だったら私のお膝の上になっちゃうけど、一緒に座りましょうか」 

あかり「そんな、汗で汚いですし悪いですよ」 

美穂子「むしろごほう――そんなこと気にしなくていいのよ」 

あかり「ありがとうございます、美穂子お姉ちゃん! あっ、でもそうすると照お姉ちゃんが1人になっちゃう・・・」 

照「私のことはいい。あんまり無理しても咲も喜ばないでしょ?」 

あかり「・・・そうですね」 

美穂子「それじゃあ、行きましょう」 

あかり「はい、照お姉ちゃん、また後で」 

照「また後で」 

モモ「・・・私の膝に乗るっすか?」 

照「ははは、遠慮するよ」 

モモ(なんだ、昨日はこーこちゃんの言うように怖い顔してたっすけど、ちゃんと笑えるんっすね)



367 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:20:17.51 ID:IlRf6r1bo

みさき「準決勝大将戦、決着! 清澄高校宮永咲選手、四暗刻2回、四槓子1回、とどめに明槓からの数え役満の責任払いで臨海女子をトばして前半戦東四局で勝負を決めました!」 

理沙「バケモノ!」 

咲「あ、あの~・・・」 

ネリー「うわぁぁん! サトハ~!」 

チョコレ「あ・・・? あ・・・?」 

恭子(二回戦では手抜いとったんはわかるけどなんなんやこれ! すっげぇモンスターどころやないやないですか戎能プロ!) 

恭子(2位抜けしてもうたけど、もう戦いたない!) 

咲(うぅ・・・なんでこんな・・・あっ! もしかしてさっきあかりちゃんに抱きついちゃったから・・・) 



あかり「・・・」 

透華「・・・ここまで凄まじいものでしたのね」 

純「あのタコス女の時はここまでじゃなかった。清澄の大将が元々豪運だったんだな」 

一「あの3人、絶対トラウマになるよ・・・」



368 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:21:04.19 ID:IlRf6r1bo

あかり「うぅ・・・ごめんなさい」 

美穂子「あ、謝ることではないわ。あかりは悪くないんだから」 

あかり「でも、あかりのせいで恭子お姉ちゃん達が・・・」 

ゆみ「だから福路の言うように、君のせいではない」 

照「・・・あれが、あかりの力?」 

あかり「照お姉ちゃん、はい、そうです」 

照「接触した相手に幸運を与える力か・・・」 

照(そういえば私も一昨日いつもより調子よかったな) 

あかり「咲お姉ちゃんの今の麻雀を見せられませんでした・・・」 

照「まだ機会は残ってる。決勝と個人戦がな」 

あかり「そうですけど・・・」 

あかり(あかり、明日はこんなことがないように会場には来ないようにするよぉ) 

美穂子「・・・照さんも今日の内に打っておかないといけませんよね?」 

照「そうだな。菫達に合流する――」 

菫「照!」



369 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:21:54.74 ID:IlRf6r1bo

照「菫、皆、どうしてここに?」 

菫「お前がここにいるってネットで噂になってたんだ」 

淡「よかった~、無事だったぁ!」 

照「無事? 何の話?」 

尭深「今朝先輩の妹の幽霊が来て・・・」 

照「妹の幽霊? 咲ならそこに映ってるけど」 

誠子「い、いえ、なんか赤い髪を2つのお団子にまとめた女の子が――」 

あかり「白糸台の皆さん、今朝はどうもありがとうございました」 

淡「うわぁ! 出たぁ!」 

菫「で、出たな悪霊め! 私の癖を直した真シャープシュートで祓ってやる!」 

誠子「落ち着いてください弘瀬先輩! 本当に矢が出るわけじゃないでしょう!」 



菫「すまない取り乱してしまって」 

ゆみ「いや・・・」



370 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:22:34.22 ID:IlRf6r1bo

淡「なんだ、テルーの妹じゃないんだね」 

モモ「私の妹っす」 

誠子「でも本当の妹もいると」 

衣「咲って名前だぞ」 

尭深「何はともあれ無事でよかった」 

照「なんだか心配かけたみたいでごめんなさい」 

智美「ワハハ、人騒がせな奴だなあかりは」 

あかり「あ、朝は必死でしたから・・・」 

照「でも悪霊って・・・ふふふ・・・」 

淡「て、テルーが笑ってる!?」 

尭深「初めて見た・・・」 

菫「や、やっぱり悪霊に取り憑かれてるんじゃ・・・!」 

淡「テルーの中に怨念がおんね~ん!」 

尭深「もう、淡ちゃん・・・!」 

誠子「やめてやれ淡」



371 : ◆5xQPzOlar6 2013/05/30(木) 02:23:18.46 ID:IlRf6r1bo

「だって、菫があんなに慌てて・・・あっははは・・・!」 

菫「わ、私はお前を心配してだなぁ!」 

淡「菫ってば1番ビビってたんだから」 

誠子「お前も大概だったけどな」 

淡「なにおう! 亦野先輩だってブルってたくせに!」 

尭深「幽霊を怖がるのは仕方ないこと」 

佳織「・・・なんだか、にぎやかな人達なんですね」 

智紀「イメージと違う・・・」 

睦月「昨日はあんなに恐ろしく見えたのに、印象が変わりましたよ」 

未春「皆私達と同じくらいの歳なんだから当たり前なんですよね」 

華菜「中々楽しそうな奴等だし!」 

あかり(楽しそう・・・うん、今の照お姉ちゃんならきっと大丈夫だよね。自分も相手も楽しめる麻雀を打てるよね) 

あかり(近くで見れないのは残念だけど、ちゃんと応援しますからね)



378 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:31:58.46 ID:5CCpNYwto

次の日 

モモ「あかり、本当に行かないんっすか?」 

あかり「うん。ばったり会ったりしちゃったらいけないから、少なくとも大将戦が始まるまでは行かないことにするよ」 

智美「そこまで気にすることないだろ」 

ゆみ「君は少し他人に気を使いすぎている嫌いがあるな」 

睦月「それならあかり、これを貸してあげるよ」 

あかり「これは?」 

睦月「ポータブルラジオ。これでどこでも今の試合の状況がわかるから」 

あかり「わぁ~、ありがとうございます、睦月お姉ちゃん!」 

佳織「気をつけてねあかりちゃん」 

あかり「もう1人で歩き回るのも慣れましたから、大丈夫です! それじゃあお姉ちゃん達、応援頑張ってください!」 

モモ「暗くなるまでには帰るんっすよ~」



379 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:33:06.44 ID:5CCpNYwto

あかり「すいませ~ん」 

怜「ん? 誰か来たんか・・・どうぞ」 

あかり「おはようございます怜お姉ちゃん」 

怜「あかり? 何でここに?」 

あかり「怜お姉ちゃんのお見舞いです」 

怜「今日決勝やろ? 長野の子言うとったよな? 阿知賀もおるし・・・」 

あかり「ええ・・・実は――」 



怜「はぁ、くっついた相手に幸運を与える力なぁ」 

あかり「はい・・・」 

怜「それで昨日の清澄の役満連打か・・・そういえばうちもあかりに会うた次の日は調子よかったな」 

あかり「初めはあかりも清澄の人達のお役に立てるならって思ってたんですけど、あかりが手を貸してしまったら咲お姉ちゃん達が自分のことをほめてあげられなくなると思ったんです」 

怜(・・・ま、まあ竜華には枕神だけやのうてゾーンもあったから・・・) 

怜「そうか、そやったら清澄に渡らんかった分はうちが貰ったろか」 

あかり「へ?」 

怜「言うたやん、またしてくれるって」



380 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:34:15.42 ID:5CCpNYwto

あかり「・・・ああ、膝枕ですね。でも、本当の枕さんの方がよくないですか?」 

怜「何を言うとるんや、こんな安枕が膝枕に敵うはずないやろ」 

あかり「そうなんですか?」 

怜「そうや。そもそもどんな高級品でも人肌のぬくもりを感じられる膝枕の方がうちは好きや」 

あかり「そういうものですか・・・じゃあ、失礼しますね・・・はい、どうぞ」 

怜「・・・ふ~、やっぱりあかりに膝枕されとるポカポカするなぁ。例の力が流れて来とるんを感じとるんやろうか?」 

あかり「どうなんでしょう、優希お姉ちゃんも力がみなぎる気がするって言ってましたけど・・・」 

怜「はぁ~、なんでもええけど気持ちええわ~」 

あかり「ふふふ・・・あかりも怜お姉ちゃんがそんなに喜んでくれて気持ちがいいですよぉ」 



恒子「決勝戦先鋒戦スタート!」 

怜「始まったか」 

あかり「はい・・・」



381 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:35:34.18 ID:5CCpNYwto

怜「・・・あ~あ、最初で最後のチャンス逃してもうたな」 

あかり「怜お姉ちゃん・・・」 

怜「あかり、あかりはうちは強くなっとる言うてくれたけどやっぱり遅すぎたわ。強い人と戦って学ぶなんてこと、それこそ宮永照は質も量もうちの何倍もこなしとるんやから」 

怜「もっと早くこの力に目覚めとったら・・・それかもっと力が強くなっとったら・・・」 

あかり「強く出来るんですか?」 

怜「さあな、でもぶっ倒れて目覚めた力や、もう一回ぶっ倒れたら強くなるかもしれへんやろ?」 

あかり「倒れる!? だ、駄目ですよ! そんな危ないこと!」 

怜「そうは言っても準決みたいに使いすぎれば勝手に倒れるしなぁ・・・」 

あかり「そんな無茶しないでください!」 

怜「・・・けど、あん子は無茶して壁を破ったみたいや」 

あかり「えっ?」 



玄「ツモ、タンヤオのみ、400・700です」



382 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:36:22.63 ID:5CCpNYwto

優希(・・・のどちゃんの友達、ドラが全く乗ってないじぇ、どうなってるんだじょ?) 

漫(ドラを捨てて早さを取ったんか? 確かに清澄やチャンピオン相手にするんならその方がええんかもしれへんが・・・) 

玄(・・・東場は憧ちゃん仕込の鳴きで速攻、勝負は南場。それまでドラなしで打って油断したところに大きいのを叩き込む!) 

玄(あれから私はドラをある程度操れるようになった。まだ独占するか全く来ないか極端にしか出来ないけど、対策を取られてるだろう前の打ち方だけじゃ絶対勝てない) 

玄(あかりちゃん、貴女のおかげだよ。でも、清澄にも白糸台にも姫松にだって負けてはあげられない) 

照(阿知賀・・・照魔鏡で見たところドラを操れるようになったみたい。準決最後のドラ切りがあの子の何かを変えたのかな?) 

照(人は予想を超えてくる、か。面白い、それでこそ私も本気を出す価値があるというもの!)ギギギ 

優希(・・・! 咲ちゃんのお姉ちゃんがこわこわ。でも親は流されたとはいえまだ東場、絶対に負けないじぇ!) 

玄(こんなの準決勝じゃ感じなかった、本気出してなかったんだ・・・でも、私だって準決勝までの私じゃない!) 

漫(これで負けたらデコどころか顔中油性で真っ黒けや。負けるわけにいかん!)



383 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:36:58.45 ID:5CCpNYwto

あかり(玄お姉ちゃん準決勝では泣いてたのに・・・照お姉ちゃんも皆真剣に打ってて楽しそう。よかった・・・) 

怜「・・・あん子はドラを切るのに相当苦悩しとった。たぶん本当に大切な何かを捨てるつもりで切ったんやろう。うちももっと早くに覚悟ができとったら或いはな・・・」 

あかり「・・・玄お姉ちゃんはお母さんとの大切な思い出をかけていました。怜お姉ちゃんの大切な何かってなんですか?」 

怜「・・・うちがかけれるものなんか命くらいやろな」 

あかり「・・・!」 

怜「・・・なんてな、さすがに死んでもうたら――何で泣いとるん!?」 

あかり「・・・ごめんなさい、最近死ぬってことについて考えさせられることがあって・・・」 

怜「考えさせられる?」 

あかり「大切な人が死んでしまってずっと苦しんでいた姉妹さんと会ったんです。本当に仲良しだったのに喧嘩をしてしまって・・・」 

怜「喧嘩・・・」 

あかり「なんとか仲直りすることは出来たんですけどね。でも、死ぬってことは自分だけじゃなくて周りの人をずっと苦しめてしまうことなんだって知りました」



384 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:38:20.94 ID:5CCpNYwto

怜「・・・」 

あかり「あかりは死ぬのも死なれるのも前よりずっと、怖くなっちゃいました」 

あかり「あかりが死んだ後お姉ちゃんや京子ちゃん、大切な皆はどうなっちゃうのか、お姉ちゃん達が死んじゃったらあかりはどうなっちゃうのか、考えただけで泣きそうになっちゃいます」 

怜「でもうちとは1回会っただけやん。そんな泣かんでも・・・」 

あかり「ううん、1回だけでもあかりは怜お姉ちゃんのこと大切なお友達だって思ってます。きっと一生忘れませんよ、膝枕が大好きでちょっと悪戯好きな怜お姉ちゃんのこと」 

怜「・・・そんな生き方しんどいやろ」 

あかり「・・・前に1度友達にあかりがタイムスリップして過去を変えようとするっていう紙芝居を作ってもらったことがあります」 

あかり「その中であかりはどんなに辛い思い出でも今のあかりを形作る大切な過去なんだって気づいて結局過去は変えなかったんです」 

あかり「最後は爆発オチだったんですけど、でも本当にそうだなって思ったんです。辛くても小さくても過去が合わさってあかりは出来ているんだって」 

あかり「だからあかりはどんなに小さな出会いでも、大切にして生きるようにしたんです」



385 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:39:20.20 ID:5CCpNYwto

怜「・・・そうか、ええ友達持ったんやな」 

あかり「えへへ、別に京子ちゃんはあかりにそれを伝えるために紙芝居を作ったわけじゃないんですけどね」 

怜「過去は変えられん、なぁ。そうやな、愚痴ったところでどうにもならんもんな」 

あかり「でもやっぱりそう思ってしまうことはありますよ。だから、愚痴を言いたくなったらいつでもあかりを呼んでください」 

怜「・・・ありがとな」 

あかり「いえ、でももう冗談でも命を捨てるなんて言わないでくださいね」 

怜「ああ、辛い思い出でも忘れられん子がここにおるんやからな。それにあかりの笑顔曇るんは嫌やからな」 

あかり「怜お姉ちゃんも笑顔が1番です」 

怜「でも泣いとる顔も可愛えかったなぁ。ほれ、もう1回泣き」 

あかり「ちょ、ちょっと怜お姉ちゃん、頭であかりのふとももを叩かないでください! し、痺れて、んん・・・!」 

怜「おおっ、その顔は色っぽいであかり」 

あかり「い、いいからやめ、やっ・・・!」



386 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:40:09.69 ID:5CCpNYwto

怜「いや~、堪能したで色々とな」 

あかり「もう~!」 

怜「ははは、むくれとるとこも可愛ええであかり」 

あかり「・・・あかり、今度やったらやり返すって言いましたよね?」 

怜「そういえばそうやったな。よっしゃ、じゃあ今度はうちが膝枕したらなな」 

あかり「なんでそんなノリノリなんですか・・・」 

怜「せやけどうち患者服やからな。膝枕はふとももを直接感じられなあかんねん」 

怜「よしっ、脱ぐわ!」 

あかり「ちょっ、ま、待ってください怜お姉ちゃん!」 

怜「止めてくれるなあかり、これがうちのこだわりやから!」 

あかり「身体冷やしちゃ駄目ですよぉ!」 

怜「そこはあかりが暖めてくれるやろ」 

あかり「いや、だから――」 

怜「ほな行くで――」 

憩「怜さん、竜華さんら来た――」 

竜華「怜、元気――」



387 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:41:15.55 ID:5CCpNYwto

あかり怜憩竜華「・・・」 

竜華「と、怜ぃ~! な、なにしてんの!?」 

怜「何って膝枕の準備やん」 

竜華「膝枕するんに何で下脱ぐ必要があんねん!?」 

怜「そら服の上からなんか膝枕やないからやろ」 

竜華「そないなこと――」 

怜「なんなん竜華? うちら女同士やし騒ぐことあらへんやろ」 

竜華「iPS細胞で同性の間でも子供作れるんやで!?」 

怜「いや、だからなんなん?」 

あかり(流行ってるのかなぁそれ) 

竜華「あんた、怜のなんなん!?」 

あかり「えっ? えっと、あかりは・・・」 

怜「竜華、あんまり大声出したらあかりが怖がるやろ。うちらより一回りくらい小さいんやで?」 

竜華「怜、うちよりそん子を――」 

セーラ「その辺にしとけや竜華も怜も」



388 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:42:01.39 ID:5CCpNYwto

竜華「セーラ、でも・・・」 

憩「竜華さん、ここ病院ですから」 

泉「なんですんそない大声出して」 

浩子「園城寺先輩、何でズボン脱げかけてるんですか?」 

あかり「怜お姉ちゃん、もういいですからズボンちゃんと穿いてください!」 

怜「ええっ、しゃーないな」 

憩「はぁ、ほんまに一緒におったら退屈せん人等やな。それにしても、あかりちゃんまた会うたね」 

あかり「はい、憩お姉ちゃん」 

怜「憩と知り合いなん?」 

あかり「準決勝前の阿知賀の人達との練習試合にお邪魔させていただいたんです」 

憩「あかりちゃんそれ内緒――」 

セーラ「ほう、阿知賀と練習試合ね」 

泉「もこちゃん等呼んで何しとるんやろかと思えば」 

浩子「敵に塩送っとったとは」



389 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:42:32.38 ID:5CCpNYwto

憩「あ、あ~っと・・・」 

竜華「け~い~!」 

憩「せ、せやかてボロ勝ちすぎてつまらん言うてましたやん!」 

怜「うちは調子乗りすぎてもうたから気をつけなあかん言うたと思うけど?」 

憩「え、え~っと・・・」 

あかり「憩お姉ちゃんを責めないであげてください! 阿知賀の人達も強くなりたいって必死でしたし、だから・・・」 

セーラ「ああ、うん・・・本気やないから心配せんでええで」 

泉「なんちゅーか冗談通じん子ですね」 

浩子「素直なんか天然なんか・・・」 

怜「どっちもやろうな。な~、あかり」 

あかり「いや、な~とか言われましても・・・」 

竜華「う~・・・」 

憩「まあまあ・・・ありがとなあかりちゃん」



390 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:43:05.89 ID:5CCpNYwto

泉「ふ~ん、長野からなぁ」 

浩子「触れた人に幸運を与えるか。せやからあの時の園城寺先輩あない強かったんやな。なあ、データ取らせてくれへん? 解析出来たら便利そうやし」 

セーラ「データ取ってどうにかなるもんなん?」 

あかり「さあ・・・?」 

憩「でも能力を操れるようになる糸口になるかもしれへんな」 

竜華「・・・操れとらんの能力?」 

あかり「はい、あかりに触れると無差別に幸運に恵まれるみたいです」 

セーラ「やんな~」 

泉「でも不幸になるならともかく幸運になるならいいんとちゃいますか?」 

浩子「そうか、あんた昨日の清澄の大将みたいなんと毎日同卓してもええんやな」 

泉「そ、そら勘弁ですわ・・・」 

怜「幸運でも不用意に振りまくのはやっぱりあかんな」 

あかり「うぅ・・・善処します」



391 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:43:45.23 ID:5CCpNYwto

竜華「・・・ところで、あかりちゃんはいつまでベッドに座っとるん?」 

あかり「あっ、忘れてました」 

怜「人多くなったし別にええやん」 

竜華「シーツがしわになったら看護師さんが大変やん、なぁ憩」 

憩「えっ、うちこんなカッコしてますけど看護師でも医者でもないですよ」 

セーラ「つーか、怜が寝とるんやからしわなんか今更な話やん」 

竜華「う~・・・せやけど近いねん。手触れてまいそうになっとるやん」ボソッ 

あかり「・・・」 

泉「なあ、あかりちゃんはこれからどうするん? うちらとここで試合観るか?」 

あかり「・・・すいませんがそろそろお暇します」 

怜「どしたん、遠慮せんでええんよ?」 

あかり「いえ、ちょっと用事がありますから」チラッ 

竜華(・・・! この子・・・) 

セーラ「用事があるんならしゃーないな」 

憩(元々会場で見る筈やったんに用事?)



392 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:44:23.70 ID:5CCpNYwto

竜華(・・・なんや追い出したみたいで悪い気がするな。あかりちゃんは別に悪いことしたわけやあらへんのに) 

あかり「竜華お姉ちゃん、耳貸してください」 

竜華「な、何?」 

あかり「あかりはまだそういう気持ちわかりませんけど、人を好きになるのはとっても素敵なことなんだって思います。あかりのお姉ちゃんも恋をしてからとっても綺麗に見えるようになりましたから」 

あかり「だから、頑張ってくださいね」 

竜華「なっ・・・」カァ 

泉「おおっ、清水谷先輩がゆでダコになってもうた」 

浩子「自分案外エロかったりするん?」 

あかり「ち、違いますよぉ! あかりはそんなに変なこと言ってませんから!」 

セーラ「竜華は乳デカいくせにうぶやからな~」 

竜華「む、胸は関係ないやん!」 

怜(なるほど、こうやって思い出を印象付けて忘れんようにしようっちゅーことやな。よし、うちも手伝ったるで)



393 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:45:04.24 ID:5CCpNYwto

怜「あかり、ちょっとこっちき」 

あかり「・・・? どうしたんですか、怜お姉ちゃん」 

怜「思い出を大切にする言うても印象なさすぎたら困るやろ。せやから、もうちょいインパクト残したるわ」チュッ 

あかり「へっ・・・?」 

竜華セーラ泉浩子憩「・・・」 

怜「ん? まだ足りへん? やっぱりマウストゥマウスやないと――」 

竜華「怜ぃ! 何しとんねん!」 

怜「見たらわかるやん。ほっぺにチューや」 

竜華「うちは何でそうしたかを聞いてんねん!」 

怜「何でってそないおかしい?」 

竜華「おかしいわ! いつの間にそんな唇軽くなったんや! 欧米か!」 

怜「ふっるいネタ使うな~、それに唇軽いってなんやねん」 

竜華「うちにはしてくれへんのに~!」 

怜「竜華もしてほしいん? しゃーないな」 

竜華「・・・! 嫌や、そんな適当にされたって嬉しない!」 

怜「じゃあどないせいっちゅーねん」



394 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:45:36.74 ID:5CCpNYwto

あかり「あわわ・・・と、止めないと」 

セーラ「ほっとけほっとけ」 

泉「しょっちゅうああやってアホやってるからな」 

浩子「夫婦漫才みたいなもんやね」 

あかり「そう、なんですか?」 

憩「ふふふ・・・けど、ほんまにあかりちゃんとおると楽しいわ」 

セーラ「今度大阪にきぃや」 

泉「ええですね。歓迎するよ」 

浩子「美味いもんたらふく食わせたるからな」 

あかり「ありがとうございます、いつか絶対行きます!」 

セーラ「おう、待っとるで」 

浩子「データ取る準備して」 

泉「そっち目的ですか!?」 

憩「ほな、またなあかりちゃん」 

あかり「はい! また会いましょうね皆さん!」



395 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:46:24.15 ID:5CCpNYwto

あかり「病院にいたのにとてもにぎやかで楽しかったよぉ」 

あかり「あっ、そうだラジオ・・・」 

恒子「先鋒戦決着~! チャンピオン宮永照がトップを独走! しかし稼いだ点数は準決勝のおよそ半分! 他校は沈んでいるもののほぼ平らでまだまだ巻き返せるチャンスは残っています!」 

あかり「・・・やっぱり照お姉ちゃんは強いなぁ。けど優希お姉ちゃん達もしっかり抑えられたんだね。凄いよぉ!」 



玄(やっぱり負けちゃった・・・でも、また前より多い点数でお姉ちゃんに繋げられた!) 

優希(くぅ~、やっぱり咲ちゃんのお姉ちゃんは強いじぇ。けど今は負けても次は負けないじぇ!) 

漫(なんとかノルマは達成・・・うちも思う存分打てたし、まあデコに水性くらいで末原先輩も許してくれるやろ) 

優希「楽しかったじぇ、また打とう咲ちゃんのお姉ちゃん!」 

照「えっ・・・」 

玄「そうですね、楽しかったです。機会があればまた是非」 

漫「うちは当分は勘弁してほしいですけど・・・打てるというのならまた打ちたいです」



396 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:46:57.37 ID:5CCpNYwto

照(いつぶりだろうな、私と同卓した人達がこんなに心から楽しそうに笑っているのは――) 

照(――私が、こんなにも麻雀を楽しいと思ったのは) 

照「ああ、またいつでも相手になってやる!」 

照(咲、光・・・あかり、ありがとう) 

恒子「選手一同満面の笑みで互いの健闘称え合っています。小鍛冶プロも20年前を思い出しますか?」 

健夜「いえ、私の時は皆泣いて・・・って20年前じゃなくて10年前だから!」 

恒子「気にしない気にしない」 

健夜「もう・・・でもよかったです。宮永・・・って今回はもう1人いたんだった・・・照選手が笑えるんだとわかって」 

恒子「チャンピオンはインタビューの時なんかはいつもにこやかですけど?」 

健夜「あれはたぶん作り笑いです。卓上では全く笑いませんし、それに・・・」 

恒子「それに?」 

健夜「・・・私も笑顔作るの苦手なんでわかるんですよ」



397 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:47:26.73 ID:5CCpNYwto

恒子健夜「・・・」 

恒子「以上、笑顔を忘れた悲しきアラフォー、すこやんがお送りしました!」 

健夜「アラサーだよ! あと、忘れてないからね笑顔!」 



あかり「照お姉ちゃん・・・うん、やっぱり笑顔が1番だよぉ」 

あかり「あれ? あれは・・・」 

豊音「神代さん、急いで!」 

小蒔「ちょ、ちょっと疲れました・・・」 

あかり「小蒔お姉ちゃん!」 

小蒔「この声は・・・あかりちゃん!」 

豊音「うん?」 

あかり(う、うわ~、この人確か宮守の大将さん。モニター越しでも大きかったけどやっぱり近くで見ると迫力が・・・) 

豊音「神代さんのお友達? はじめまして、姉帯豊音です」 

あかり「あっ、はじめまして、東横あかりです」



398 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:48:08.33 ID:5CCpNYwto

あかり「小蒔お姉ちゃん達は何をしてるんですか?」 

小蒔「姉帯さんがコミケ? という面白い行事に行くそうなので着いてきました」 

豊音「面白いかどうかは私も初めてだからわからないんだけどね、テレビで見たら人がいっぱいでちょ~楽しそうだったよ~」 

あかり「コミケ・・・そういえば京子ちゃんが参加したとか言ってたような」 

小蒔「あかりちゃんも行きますか?」 

豊音「それがいいよ~」 

あかり「う~ん・・・そうですね、あかりもご一緒させてもらいます」 

小蒔「楽しみは共有した方がいいですからね」 

豊音「ああっ! もうすぐ電車が出ちゃうよ。神代さん、あかりちゃん急いで!」 

小蒔「わわっ、待ってくださ~い!」 

あかり「豊音お姉ちゃん足も長いから速くて追いつけないよぉ!」 

豊音「だったらあかりちゃんは私が肩車してあげるよ~」 

あかり「わぁ~、た、高い・・・」 

豊音「ちょ~軽いよ~、それじゃあ全速力で行くよ」 

小蒔「えっ、私のことは!?」



399 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:48:44.40 ID:5CCpNYwto

小蒔「本当に人がいっぱいですね・・・」 

豊音「すごい! TVで見るよりもずっと多く見えるよ~!」 

あかり「あ、暑い・・・」 

小蒔「気をつけないとはぐれてしまいそうですが、姉帯さんがいるから大丈夫ですね」 

あかり「飛びぬけてますから見失うことはありませんね」 

豊音「でもこの人じゃ場所がわかってもそこまでたどり着くのに一苦労だよ」 

小蒔「そうですね・・・では、あかりちゃん、姉帯さんと手を繋がせていただきましょうか」 

豊音「そうしようか~」 

あかり「いいんですか?」 

豊音「いいよ~」ギュッ 

あかり「手も大きいですけど、綺麗ですね」 

豊音「あかりちゃんのはちょ~ちっちゃくて可愛いよ~」 

小蒔「それでは私も」 

豊音「・・・なんだか嬉しいよ~、TVで見た神代さんとこうして手を繋げるなんて」 

小蒔「私もこの時期はたくさんの人と触れ合えて楽しいです」



400 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:49:37.45 ID:5CCpNYwto

小蒔「ところで、コミケとはどのような行事なのでしょうか?」 

あかり「知らないで着いてきたんですか!?」 

小蒔「楽しいことだと聞きましたから」 

豊音「え~っとね、沢山の人達が自分で描いた本やグッズを売るっていう行事だよ~」 

あかり「アニメや漫画の二次創作が多いみたいですよ。あかりも友達のお手伝いで作ったことがあります」

豊音「本当!? 凄いよ~!」 

あかり「あかりはペン入れとトーンを貼ったくらいですからそうでもないですよ」 

豊音「ううん、それでも凄いよ~、私には出来ないもん」 

小蒔「アニメや漫画の・・・言われてみればこすぷれ? というものをしている人も多いみたいですね」 

豊音「コスプレも行事の1つみたいだよ~」 

あかり(知らない人から見れば小蒔お姉ちゃん達もコスプレしてるように見えるよね・・・) 

小蒔「ふむ・・・確かになんだか楽しそうです!」 

豊音「いっぱい楽しむよ~」



401 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:50:13.95 ID:5CCpNYwto

あかり「や、やっと入れた・・・」 

小蒔「どれくらい待たされたんでしょうか・・・」 

豊音「あれだけ人がいればね~」 

小蒔「はぁ~、それにしても、この会場を埋め尽くすほどに沢山の人達が自分で何かを作って来ているんですね」 

豊音「中にはプロ顔負けのクオリティの物を作る人もいるらしいよ~」 

小蒔「思っていたよりも本格的なのですね」 

あかり「だからこそこんなに沢山の人が集まってくるんでしょうね」 

豊音「シロだったら人の数を見ただけでダルいって言って帰っちゃうかもね~」 

あかり「そうかもしれませんね・・・ん?」 

小蒔「どうしたんですか、あかりちゃん?」 

あかり「あそこに見え覚えのある人達がいるような・・・」 



向日葵「や、やっぱり恥ずかしいです、この格好!」 

京子「そう? 似合ってると思うんだけどな、ひまっちゃんのライバるん」



402 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:50:56.59 ID:5CCpNYwto

結衣「私達だけの時でも恥ずかしがってたのにこんな大人数の目に触れるところでコスプレさせるなよ」 

京子「しょーがないじゃん。ひまっちゃん除いて1番大きい結衣のじゃちょっと足りないんだからさ」モニュ 

ちなつ「キャァ~! 何やってんですか京子先輩! ミラクるん・ドンキ!」 

京子「あいたっ!」 

結衣「全くお前は・・・」 

ちなつ「ゆ、結衣先輩大丈夫ですか!? い、今から私が触って消毒しますぅ~!」 

結衣「しょ、消毒!? お、落ち着いてちなつちゃん!」 

京子「ちなつちゃ~ん、私のならいつでも幾らでも消毒してくれていいんだぜ?」 

向日葵「うぅ・・・視線が痛いですわ・・・」 

あかり「皆!」 

京子「あれっ? あかりじゃん、何でこんなとこいんの?」 

結衣「清澄の試合はどうしたんだ?」 

あかり「そ、それは・・・」



403 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:51:45.26 ID:5CCpNYwto

小蒔「あかりちゃんのお友達ですか?」 

京子「うわっ、巫女さんだ! しかもおっぱいデケェ!」 

結衣「おいコラ京子、失礼だろ」 

豊音「さっき言ってた同人誌描いてるお友達?」 

ちなつ「ひぃ~! ゆ、結衣先輩、巨人です! 巨人が進撃してきましたぁ!」 

結衣「ちなつちゃんも!」 

向日葵「お二方ともTVで見ましたわ。永水の神代小蒔さんと宮守の姉帯豊音さんでしたよね?」 

小蒔「はい、神代小蒔です」 

豊音「姉帯豊音だよ~」 

京子「なんであかりが清澄以外のインハイ選手と一緒にコミケに来てるんだ?」 

あかり「・・・色々あったの」 

京子「そうか色々あったなら仕方ない」 

結衣「それでいいのか!?」



404 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:52:28.16 ID:5CCpNYwto

ちなつ「桃子お姉さまは一緒じゃないの?」 

あかり「お姉ちゃんは会場で清澄の応援してる」 

京子「な~んだ。桃子ねーちゃんなら胸も申し分なかったのに」 

向日葵「・・・今からでも呼んでいただけませんか?」 

あかり「あはは・・・」 

豊音「何売ってるの?」 

結衣「魔女っ子ミラクるんの同人誌と自作アニメです」 

豊音「ミラクるん! 私も大好きだよ~、アニメ作れるなんて凄いね!」 

結衣「本当に大変でしたよ・・・」 

豊音「2つとも買うよ~」 

結衣「ありがとうございます」 

小蒔「これが同人誌・・・普通の漫画と違って平べったくて大きいんですね」 

京子「だから薄い本なんて呼ばれたりもしてるんですよ」 

小蒔「なるほど。うん、私も買いましょう」 

京子「まいどあり!」



405 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:53:03.63 ID:5CCpNYwto

櫻子「あぁ、あっつい!」 

豊音「あれはガンボーのきぐるみ?」 

ちなつ「櫻子ちゃん遅かったね」 

櫻子「歩きにくいんだよぉ! しかもあっついし!」 

向日葵「わがまま言うんじゃありませんの」 

櫻子「本当に暑いんだよ! なんなんだお前は1人で涼しそうな格好して!」 

向日葵「わ、私だって好きでこんな格好をしてるわけじゃ・・・」 

あかり「櫻子ちゃんが入ってるの?」 

櫻子「あ~! あかりちゃん! ちょうどよかった、代わって!」 

あかり「えっ、いいけど・・・」 

櫻子「やったぁ!」 

あかり「うわっ、汗びっしょりだね」 

櫻子「もう~、ただでさえ人いっぱいで暑いって言うのにこんなの着てられないよ」 

向日葵「だったら東横さんに押し付けるのはやめなさいな」 

ちなつ「でもせっかくあるんだし使わないともったいないよ」



406 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:53:59.71 ID:5CCpNYwto

小蒔「なんですかこれ?」 

ちなつ「きぐるみですよ。ガンボーって言うんです」 

小蒔「着てみてもいいですか?」 

櫻子「代わってくれるなら誰でもいいですよ」 

小蒔「それじゃあ失礼して」 

ちなつ(せっかくコスプレしてるのにきぐるみ着ちゃうんだ) 

小蒔「ちゃんと手足も動かせるんですね、凄い凄い!」 

櫻子「ガンボーはなんとかだボって喋り方するんですよ」 

小蒔「そうなんですか・・・ガンボーだボ~」 

ちなつ「あいつ無駄に声だけカッコいいから全然似てませんね」 

向日葵「でも可愛らしいですわ」 

小蒔「えへへ、ありがとうございますだボ~」 

豊音「京子のコスプレちょ~可愛いよ~、私もコスプレしてみたいな~」 

京子「そう? よかったら作ろっか?」 

豊音「本当!? あっ、でも私じゃミラクるんは無理だよ~」



407 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:54:34.33 ID:5CCpNYwto

京子「似合う似合わないなんて関係ないよ。やりたいからやる、でいいじゃん。結衣とか見てよあれで雷香のつもりなんだよ」 

結衣「お前がさせてんだろうが!」 

豊音「ん~じゃあお願いしようかな~」 

京子「じゃあ出来たら教えるから携帯かPCのアドレス教えて」 

豊音「わかったよ~」 

結衣「やけに優しいな」 

京子「同好の士との交流もまたコミケの醍醐味よ」 

あかり「そういえば杉浦先輩と池田先輩はいないの?」 

京子「綾乃と千歳は私がおいてきた。修行はしたがハッキリ言ってこの戦いにはついていけない」 

あかり「修行?」 

結衣「去年連れて来た時に綾乃嫌そうにしてたからそのこと言ってるんだろ」 

あかり(でも部室でコミケの話してる時の杉浦先輩なんだかそわそわしてたような気がするんだけど・・・) 



綾乃「さあ歳納京子、いつでも呼ぶといいわ。本当は嫌だけど仕方なく着いて行ってあげる。仕方なく、仕方なくよ!」



408 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:56:07.60 ID:5CCpNYwto

京子「よぉし! だいぶ捌けたしちょっくら見回ってくる~!」 

結衣「おい京子! ったく」 

櫻子「私も遊びに行ってこよ~!」 

向日葵「ちょっと櫻子! ああもう、この格好であんまり歩き回りたくないというのに・・・!」 

小蒔「皆元気ですね・・・ボ~」 

あかり「まだ着てたんですね・・・」 

豊音「私達も回ろうか?」 

あかり「でも・・・」 

結衣「もうだいぶ少なくなったし大丈夫だよ。行っといであかり」 

あかり「うん、ありがとう結衣ちゃん。行きましょう豊音お姉ちゃん、小蒔お姉ちゃん」 

小蒔「お~だボ~」 

豊音「沢山買ってシロ達にもプレゼントするよ~」 

結衣「やれやれ、私じゃスケブ頼まれても出来ないぞ」 

ちなつ「その時は私が描きますから!」 

結衣「いや、それはやめてあげて・・・」



409 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:56:44.88 ID:5CCpNYwto

ちなつ(気がつけば結衣先輩と2人きり! このチャンスを逃しちゃ駄目よチーナ!) 

ちなつ「結衣先輩・・・少し寒くないですか?」 

結衣「えっ、暑いくらいだと思うけど・・・」 

ちなつ「私がミラクるんの格好してるからでしょうか? ともかくこういう時は人肌で暖まるのが1番だと思うんです」 

結衣「いや、だから私は暑い――」 

ちなつ「結衣先輩! 熱いキスでちなつを芯から暖めてください!」 

結衣「ちょっ、ちなつちゃん! やめて! 人肌はどこにいったの!?」 

ちなつ「結衣せんぱ~い!」 

結衣「だ、誰か助けて~!」 

智紀「・・・ミラ×雷、そういうのもあるのか」 



豊音「――だからねジャンル毎に売り場が分かれてるんだよ~」 

小蒔「そうだったんですね。それではここは何のジャンルの売り場なのでしょうか、ボ~」 

あかり「無理して語尾を付けなくてもいいんじゃないですか?」



410 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:57:26.26 ID:5CCpNYwto

豊音「ここはね~・・・百合物かな?」 

小蒔「百合? お花のですか?」 

豊音「そうじゃなくて、えっと・・・お、女の子同士の恋愛のことをそう言うんだよ~」 

小蒔「女の子同士の・・・最近はあい、あいぴーえすさいぼう? というので同性の間でも子供が出来るそうですからね」 

豊音「TVで見たよ~」 

あかり(TVでやってるんだ!?) 

豊音「・・・神代さんはそういう人いるの? 男の人でも女の人でも」 

小蒔「えっ、わ、私はまだ修業中の身ですし、そもそも巫女ですし・・・姉帯さんはどうなんですか?」 

豊音「わ、私もいないよ~、そもそも周りに同年代の子があんまりいなかったから・・・あかりちゃんは?」 

あかり「えっ、あかりもいませんけど・・・」 

豊音「あはは、安心した。あかりちゃんにいたらなんだかね~」 

小蒔「そうですね年上としては複雑な気分になっちゃいますから」 

あかり「いつか素敵な人と出会いたいとは思ってるんですけどね」



411 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:58:13.02 ID:5CCpNYwto

豊音「・・・じゃあ、いつか素敵な人と出会えた時の為に勉強しようか」 

小蒔「そうですね」 

あかり(勉強するのはいいことだと思うけど、ここの漫画でするのはなんだかおかしな気がするよぉ) 



あかり「ただいま」 

京子「ありがとうございました~・・・おっ、おかえりん」 

結衣「楽しかった?」 

あかり「う、うん楽しかったよ。ただ・・・」 

豊音「・・・なるほど、壁にこう押し付けて・・・」 

小蒔「う、うわぁ・・・い、痛くないんでしょうか・・・」 

あかり(小蒔お姉ちゃん達が順調に間違った知識を覚えていってるような・・・) 

ちなつ(結局結衣先輩に振り切られちゃった。でもチーナはメゲませんよ!) 

向日葵「た、ただいま戻りました」 

櫻子「・・・」



412 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:58:59.73 ID:5CCpNYwto

あかり「櫻子ちゃんと向日葵ちゃん、顔赤いけど大丈夫?」 

向日葵「だ、大丈夫ですわ!」 

櫻子「平気だよ!」 

あかり「ならいいんだけど」 

向日葵「・・・櫻子」 

櫻子「・・・う、うるさい! 知らなかったって言ってるだろ! あ、あんな、あんなエッチな本があるなんて・・・!」ボソッ 

向日葵(・・・本当にああいうことをして気持ちがよくなるのでしょうか・・・って何を考えていますの私は! はしたない!) 

櫻子(くそぉ・・・向日葵の顔がまともに見れない・・・でも、ワハハねーちゃんと撫子ねーちゃん似たようなことしてたし友達同士では普通のことなの・・・?) 

京子「お~、全部売れたぞ。完売御礼だ~!」 

結衣「だいぶ時間余ったな」 

豊音「じゃあ一緒に海に行こうよ~」 

ちなつ「海ですか?」 

小蒔「はい。永水と宮守の皆で行く予定なんです」



413 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 00:59:46.33 ID:5CCpNYwto

櫻子「行きたい!」 

向日葵「ですが水着が・・・」 

京子「心肺ゴム用、私が今日の稼ぎで全員分奢ってやろう!」 

あかり「京子ちゃん、いいの?」 

京子「宵越しの金は持たない主義なのさ!」 

結衣「そうやって考えなしに金使うから漫画買う金探しに部屋を掃除するはめになるんだろ」 

京子「きゃぴぴん!」 

小蒔「では、お昼を食べてから海に集合しましょうか」 

豊音「待ってるよ~」 

ちなつ「は~い・・・って神代さん、きぐるみ着たままですよ!」 

小蒔「・・・忘れてました、ボ~」



414 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:00:40.29 ID:5CCpNYwto

京子「海だ~!」 

櫻子「わ~い!」 

あかり「皆で来るのは久々だね!」 

結衣「綾乃達がいないのは残念だけどな」 

豊音「あっ、来たよ、お~い!」 

エイスリン「アカリ!」 

向日葵「が、外人さん・・・は、ハロー・・・」 

塞「大丈夫、ちゃんと日本語わかるから」 

霞「皆可愛らしい子達ね、あかりちゃん」 

あかり「はい! あかりの自慢のお友達です!」 

ちなつ(う、うわっ、なにこれ本当に胸なの?) 

小蒔「ようやくこのうきわを使う時が来ました!」 

春「萎んでたから空気入れなおした」 

京子「永水の人達はおっぱい大きいなぁ。鹿児島には豊胸にいい何かがあるというのか・・・!?」 

櫻子「・・・うがぁ~! 全部お前が悪いんだ向日葵!」 

向日葵「ちょ、ちょっと櫻子! 水着がずれて――」ポロリ



415 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:01:34.42 ID:5CCpNYwto

白望「ほ~これはこれは」 

向日葵「キャアァ~!」ドゴォ 

櫻子「ゴフッ!」 

巴「お、お腹に膝蹴り・・・以外にアグレッシブな子ね・・・」 

胡桃「バカみたい!」 

初美「中一に胸も身長も負けてるのですよ~・・・」 

向日葵「まったくもう!」 

櫻子「ぐぐっ・・・危うくお昼を戻すところだった・・・」 

霞「元気がよくて大変よろしい。じゃあ、遊びましょうか」 

白望「あかり、水の中ならおんぶできるでしょ?」 

あかり「えっ、そんなにあかりにおんぶして欲しいんですか?」 

櫻子「気を取り直していっぱい泳ぐぞ~!」 

胡桃「そこっ、先ずは準備運動!」 

ちなつ「エイスリンさんは絵を描くんですね。私も描いてみていいですか?」 

エイスリン「ウン! ・・・ストップ! ウェイ! チナツ、ウミアカクナイ!」



416 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:02:29.61 ID:5CCpNYwto

初美「どうやったらそんなに大きくなるんですか~?」 

向日葵「さ、さあ? 石戸さんに聞いたほうがよろしいのではないでしょうか?」 

京子「じゃあ霞ねーちゃん、どうやったらそんなにおっぱいデカくなんの?」 

霞「そうねぇ、意識したことがないからわからないわ。自然とこうなってたの」 

胡桃「豊音の身長も?」 

豊音「そうだね~、村のお仕事を手伝ったりしてたのは関係あるかもね~」 

春「神社のお仕事してたら大きくなるのかも」 

巴「私に喧嘩売ってる?」 

結衣「ま、まあまあ・・・」 

あかり(試合はそろそろ中堅戦くらいかな? 清澄勝ってるのかなぁ・・・) 

春「・・・」



417 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:03:53.59 ID:5CCpNYwto

豊音「アタックだよ~!」 

小蒔「わっ、わっ・・・」 

霞「これは追いつけないわ」 

豊音「やった~、これで3戦3勝だよ~」 

向日葵「バレーであの身長は反則級ですわ」 

胡桃「その分ほとんど1人でやってるけどね・・・」 

初美「まだ片手で数えるくらいしかボールに触れてないのですよ~・・・」 

櫻子(そんなことより向日葵側の人選はなんだよ! 動く度にぶるんぶるん揺れて、私へのあてつけか!) 

ちなつ「出来ました!」 

エイスリン「ミセテ・・・」 

ちなつ「どうです、会心の出来じゃないですか?」 

エイスリン「・・・」 

ちなつ「エイスリンさん? ねぇ、エイスリンさんってば・・・私の絵のあまりの上手さに驚いて気絶しちゃったのかな?」 

白望「ダルい・・・」 

塞「妙にノリ気だと思ったのに、何で地面に埋まってるのかしら?」



418 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:04:41.44 ID:5CCpNYwto

京子「へっへっへ、霞ねーちゃんに負けないくらいのダイナマイトボディに仕上げてやりますよ」 

結衣「砂山2つ建てるつもりなのか」 

白望「それはさすがに重いかな・・・」 

塞「ほどほどにしてあげてね・・・結衣ちゃん、ちょっとあそこまでどっちが速く泳げるか勝負しない?」 

結衣「いいですね。こう見えて陸上部に勧誘されるくらいですから運動は得意なんですよ」 

塞「へぇそうなんだ、中々楽しめそうじゃない。かかってくるがいいよ」 

恒子「刻一刻と迫ってくるオーラス! 今回ラス親を引いた白糸台渋谷選手はオーラスに役満を和了ることが大変多いです! 他校はどう対処してくるのか!」 

あかり(久お姉ちゃんならきっとやってくれるよね・・・) 

春「・・・」 

あかり「わっ、春お姉ちゃん」 

春「遊ばなくていいの?」 

あかり「えっ?」



419 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:05:49.47 ID:5CCpNYwto

春「最初にちょっと泳いで、それからはずっと荷物番してる」 

あかり「見てたんですね・・・」 

春「最初から様子がおかしかったから。試合が気になる?」 

あかり「・・・はい。あかりは元々東京には清澄の応援をしに来ましたから」 

春「どうして会場に行かなかったの?」 

あかり「・・・あかりの能力が咲お姉ちゃん達に渡らないようにする為です」 

春「あかりちゃんの能力・・・幸運譲渡」 

あかり「そうです。昨日は臨海と有珠山の人達に悪いことをしてしまいましたから・・・」 

春「どうだろう。私はあの人達は負けるべくして負けたような気がする」 

あかり「それでもきっとあんなにあっさり負けることはなかったと思います」 

春「・・・一応準決勝まで勝ちあがってるから」 

あかり「あかりは東京に来て沢山の選手さんと知り合って、皆色んな想いをかけて戦っていることを知りました」 

あかり「あかりはそんな選手さん達の想いを踏みにじってしまいました・・・」



420 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:07:20.40 ID:5CCpNYwto

春「もしかして一回戦のあれは・・・」 

あかり「あかりの力です。あっ、でも優希お姉ちゃんは本当に強いんですよ!」 

春「それはわかってる」 

あかり「一回戦の相手は知らない人達でした。でも、その人達だって仲間の皆と練習して、色んな人達の想いを受けて戦ってたはずなのに・・・」 

春(私達は能力の制御の修行の為に来てるとは到底言い出せない) 

春「それは仕方のないこと。あかりちゃんがいなくても結局最後に残るのは1校だけ。皆負ける覚悟はしてきている」 

あかり「それでもあかりは・・・」 

塞「・・・あかりちゃん」 

あかり「塞お姉ちゃん」 

塞「そうやって思いつめちゃ駄目よ。貴女は何も悪いことなんかしてないんだから」 

あかり「あかりの能力のこと知ってるんですか?」 

塞「シロ達が貴女に会った次の日に熊倉先生・・・私達の監督がね。貴女に会いたいとも言ってたよ」 

あかり「あかりに?」 

塞「ええ。あの人有望な人を見つける為に各地を回ってるみたいだから」



421 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:08:28.07 ID:5CCpNYwto

あかり「そうなんですか・・・シロお姉ちゃん達にもついちゃってたんだ・・・」 

塞「・・・あのさあかりちゃん、こんなこと言ったら笑われちゃうかもしれないけど、気持ちの持ち様でいい牌がツモれる時ってあるんだよ」 

春「確かに。清澄の部長さん、ガチガチに緊張してた時は全然駄目だったけど、笑顔で打ち出したら手強くなった」 

あかり「久お姉ちゃんが・・・」 

塞「あかりちゃんのはちょっと表面的に出てきすぎるかもしれないけどさ、誰かに応援してもらってる時って凄いやる気が出て、いい感じにツモれたりするんだ」 

あかり「でも・・・」 

春「貴女の力は強い。だけど何でもない人にあそこまでの豪運を与えるほどではない。清澄の大将さんも先鋒さんも、貴女の力だけじゃなくてちゃんと自分の力も出していた」 

塞「元々の力にあかりちゃんや多くの人達の応援。それが合わさった結果なんだから気に病まないで」 

春「誰かの力を借りることを駄目って言われると、姫様や霞さんなんか神様に力借りてるから困る」 

あかり「・・・少しだけ気が楽になりました、ありがとうございます、塞お姉ちゃん、春お姉ちゃん」



422 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:09:42.09 ID:5CCpNYwto

春「そもそも貴女の能力なんだから好きに使えばいい」 

塞「そうそう、気になるならもう全選手に抱きついて回っちゃえばよかったのに」 

あかり「いえ、それはさすがに・・・すいません、ラジオ聞いてもいいですか?」 

塞「どうぞ」 

健夜「――何度か連荘をされた渋谷選手がオーラスに和了れないのはとても珍しいことですね」 

恒子「他校の選手はわざと親に差し込んで連荘させていたようにも見えましたが?」 

健夜「渋谷選手がオーラスに強いのは今までの局での1打目の牌が帰ってくることが非常に多かったからです。もしかしすると14、15打目を打つとそれが1からやり直しになるのかもしれませんね」 

恒子「なにやらよくわかりませんが、とにかく作戦勝ちということでしょう! さあ、先鋒戦で宮永照選手が稼いだリードもじわじわと詰められております! 勝負の副将戦、まもなくスタートです!」 

春「どう?」 

あかり「中堅戦が終わってまだ白糸台が勝ってるみたいですけどどこもまだ充分勝ち目があるみたいです」 

塞「そっか、私達に勝ったんだから清澄か姫松、どっちかに勝ってほしいわね」



423 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/05(水) 01:10:56.83 ID:5CCpNYwto

あかり「すいません、あかり会場の方に行きます」 

春「今から副将戦なら、ちょうど大将戦が始まる頃に着く」 

あかり「大将戦が始まればもうあかりの能力を心配する必要もありませんから。少しだけ咲お姉ちゃんに会っておきたいですし」 

塞「そっか、じゃあ宮永・・・咲ちゃんによろしくね」 

あかり「はい! ちょっとしか一緒にいられませんでしたけど本当に楽しかったです! それじゃあ!」 

塞「・・・なんていうか難儀な子ね」 

結衣「すいません臼沢さん。あかりのこと慰めてもらったりして」 

塞「あら結衣ちゃん。いいのよ、この前シロが迷惑かけちゃったそうだし」 

春「優しいのはわかるけど少し相手を気にしすぎ」 

塞「そうね、勝負事にはとことん向かない性格してるわ」 

結衣「そうですね。口では強くなりたいなんて言いますけど、たぶん勝とうと思って麻雀を打ってませんからねあかりは。能力より何よりそれが問題です」 

塞「ふふ・・・あかりちゃんのことよくわかってるのね」 

結衣「・・・幼馴染ですから」



430 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:11:00.52 ID:Ek/ZSnIIo

咲(あかりちゃん、昨日のことのせいで会場まで来れなくなっちゃんだよね・・・ごめんね) 

和「咲さん」 

咲「和ちゃん、お疲れ様」 

和「すいません、少し及びませんでした」 

咲「ううん、充分稼いでくれたよ」 

和「後は任せました」 

咲「うん」 

咲(あかりちゃん、どこかで応援してくれてるよね・・・) 

あかり「・・・咲お姉ちゃん!」 

咲「えっ、あかりちゃん!」 

あかり「なんとか間に合ったよぉ・・・」 

咲「来てくれたんだ」 

あかり「少し会うだけならいいと思って・・・あかり気の利いたこと言えませんけど、頑張ってください!」 

咲「任せて」



431 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:11:26.32 ID:Ek/ZSnIIo

あかり「照お姉ちゃんも見てくれてますよ」 

咲「そうだね。あかりちゃんもしっかり見ててね」 

あかり「はい!」 

和「咲さん、もうすぐ時間ですよ」 

咲「うん・・・和ちゃん、あかりちゃん、いってきます」 

和「いってらっしゃい咲さん」 

あかり「咲お姉ちゃんなら絶対勝てるって信じてますから!」 

咲(そう、お姉ちゃんも見てくれてる。今度こそ私の麻雀を見てもらいたい。だけど高鴨さんの能力に打ち勝てるかな・・・) 

和「・・・さて、あかりちゃん。もう観客席は満員でしょうから私達の控え室に行きましょうか」 

あかり「いいんですか?」 

和「あかりちゃんなら皆歓迎してくれますよ」 

あかり「じゃあお願いしますね」 



和「ただいま戻りました」 

久「お帰りなさい。ご苦労様、和」 

あかり「こんにちは」 

まこ「なんじゃあかり、結局来たんか」



432 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:11:53.87 ID:Ek/ZSnIIo

あかり「元々大将戦までには来るつもりでしたよぉ」 

優希「・・・潮の香りがするじぇ」 

久「あらあら、夏を楽しんで来たみたいじゃない」 

あかり「うっ・・・ちゃ、ちゃんとラジオで応援してましたよぉ!」 

まこ「海かぁ、わしも終わったら行きたいのう」 

久「全部終わったら遊ぶために少し残るくらいいでしょ」 

優希「私のグラマラスボディーをお披露目するのは海でもいいかもしれないじょ」 

京太郎「鏡見てから言えよ」 

和「はぁ・・・本当に緊張感のない人達ですね」 

あかり「でもこれでいいんだと思いますよ」 

和「・・・そうですね」 

京太郎「おっ、始まったぞ」 

優希「いっけぇ咲ちゃん!」 

和「頑張ってください、咲さん」 

和(今は敵同士ですが穏乃も・・・)



433 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:12:22.25 ID:Ek/ZSnIIo

恒子「決勝戦前半戦終了! ここまでトップを維持して来た白糸台をまくったのは、阿知賀女子高鴨穏乃選手! 王者を下しての1位抜けは時の運ではなかったようです!」 

健夜「大星選手も宮永咲選手も得意手を封じられて苦戦しているようですね。その分末原選手が食らいついていますが高鴨選手の能力に翻弄されているようです」 

久「天江さんから聞いたけど本当に咲とは相性の悪い能力ね」 

まこ「山の深いところの牌を支配する、なぁ。深いところを支配して配牌や浅いところにまで影響を与えとる。恐ろしい能力じゃな」 

優希「咲ちゃん、南場じゃ1回もリンシャン和了れてなかったじぇ。ありえないじょ」 

和「何度も和了れるほうがありえません。それにしても、穏乃、本当に強くなりましたね・・・」 

京太郎「咲の奴、ショック受けてねぇといいんだけど」 

久「あれでメンタル面は弱い子だものね・・・和、ちょっと行って――」 

優希「あれ、あかりがいないじぇ」 

まこ「ステルスで消えてそこら辺におるんじゃないか? お~い」 

久(・・・ここは照さんとの仲直りを取り持ったあかりちゃんに任せてみましょうか)



434 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:13:45.60 ID:Ek/ZSnIIo

咲(嶺上牌もツモ牌も見えない・・・まるで深い霧の中を手探りで歩いてるようだよ・・・) 

咲(なんだか一人ぼっちになっちゃったみたいで、ひどく寂しい・・・) 

あかり「咲お姉ちゃん」 

咲「・・・! あかりちゃん、どうしてここに?」 

あかり「咲お姉ちゃんが落ち込んでないか心配だったんです」 

咲「・・・少し、キツいかな。マホちゃんやカツ丼さんに取られちゃったりしたことはあったけど、嶺上牌が見えなくなったのは初めてだから」 

あかり「・・・咲お姉ちゃんはどうして嶺上開花をそんなに和了れるようになったんですか?」 

咲「お姉ちゃんから私の名前と同じ意味を持ってるんだって聞いてからずっと練習してたんだ。そしたら出来るようになってたの。でもなんでいきなりそんなこと聞くの?」 

あかり「小蒔お姉ちゃんが能力を制御するのに大切なのは気持ちの持ち様だって言ってました。その時の気持ちを強く想えばきっと和了れるはずです!」 

咲「・・・そうかな、高鴨さんだって強い想いで能力を使ってるはずだし・・・」 

あかり「弱気になっちゃ駄目です! 信じてあげてください、あんなに強かった衣お姉さんに勝った咲お姉ちゃん自身のことを!」



435 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:14:25.66 ID:Ek/ZSnIIo

あかり「お姉ちゃんが言ってました、自分と牌を信じて戦わなきゃ勝てるものも勝てなくなるって」 

咲「・・・さっきから人に聞いたことばっかりだね」 

あかり「えっ! ええっと、その、あかりはまだ弱いですしそんなに大層なことを考えることも出来ないというか・・・」 

咲「ふふ・・・でも、わかったよ、私は今出せる精一杯の力で戦ってくる」 

あかり「・・・これも人に聞いたことですけど応援されてるといい牌が来るようなることもあるそうです」 

あかり「対局室には声は届きませんけど、忘れないでください。あかりも清澄の人達も鶴賀や龍門渕、風越の人達も・・・今は敵ですけどきっと照お姉ちゃんも皆、咲お姉ちゃんを応援してます」 

咲「皆が私を・・・そうだよね、鶴賀と龍門渕の人達はわざわざ東京まで来てくれてるんだよね。だったらその想いに報いないと!」 

咲「ありがとう、あかりちゃん。これで私、戦えるよ」 

あかり「いいえ。1人で対局室まで戻れますか?」 

咲「もしかして和ちゃんから私が方向音痴なの聞いたの? もう、1人でここまで来れたんだから帰れるよ!」 

あかり「えへへ、じゃあ頑張ってくださいね。あかりも頑張って応援しますから!」 

咲「うん!」



436 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:15:42.38 ID:Ek/ZSnIIo

穏乃(宮永さんなんだか前半戦と雰囲気が違うな・・・やっぱり一筋縄じゃいかないか) 

淡(ようやくテルーの妹らしいとこ見せてくれるのかな?) 

恭子(宮永・・・阿知賀の相手だけもキツいってのに・・・) 

咲(・・・相変わらず霧は濃い、でも・・・) 

――あかり「咲お姉ちゃん――・・・」 

咲(――・・・聞こえるよあかりちゃん、貴女の声が・・・) 

咲(力を借りたわけじゃない。でもなんでかな、あかりちゃんが近くにいてくれてる気がするよ。この霧を掃う優しい明かりになって・・・) 

咲「カン」 

穏乃淡恭子「・・・!」 

咲(聞こえる、あかりちゃんだけじゃない、和ちゃん達大勢の人が私を応援してくれてる声が) 

咲「もいっこカン」 

――あかり「その時の気持ちを強く想えばきっと出来るはずです!」 

咲(私が嶺上開花を和了るようになった最初の気持ち。お姉ちゃんとの大切な思い出・・・)



437 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:17:11.24 ID:Ek/ZSnIIo

――照「森林限界を超えた高い山の上。そこに花が咲くこともある」 

咲「もいっこカン!」 

咲(私もその花のように強くなる。約束したんだ!) 

咲「・・・ツモ。清一、対々、三暗刻、三槓子、赤1、嶺上開花。16000オールです!」 

穏乃(長野の決勝と同じ!? しかも今度は親でやられた!) 

淡(イケてんじゃん、さすがテルーの妹) 

恭子(どんだけ役満出せば気がすむねんこいつはぁ!) 

穏乃「・・・やっぱり凄いね宮永さんは。私のテリトリーがこうも簡単に破られちゃうなんて」 

咲「・・・簡単じゃないよ、凄い苦労した。でも、どんなに高く深い山の上にだって花は咲く・・・咲かせてみせる、それが私の名前だから」 

穏乃「そっか・・・でも、もうさせないからね!」 

穏乃(楽しい! もう1000速くらいまで上がってるのにまだまだいけそう!) 

淡(私もそろそろやらないと、高校100年生の名が廃るわね!) 

恭子(・・・もう我慢ならん! これ以上なめた真似させへんで一年坊共! 年季の違い、見せたるわ!)



438 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:18:06.63 ID:Ek/ZSnIIo

優希「咲ちゃんの本領発揮だじぇ!」 

まこ「ようやく調子出てきたみたいじゃのう」 

和「咲さん笑ってますね、長野の決勝と同じ・・・いえ、それよりももっと楽しそうに」 

あかり(やっぱりカッコいいなぁ咲お姉ちゃん) 

久(あかりちゃん、やっぱり貴女に来てもらって本当によかったわ・・・) 



穏乃(まさかオーラスまで来て点数平らになるなんてね・・・) 

穏乃(大星さんも私の能力を破ってくるし、末原さんにもしっかり対応されちゃった) 

穏乃(それでもまだ私が1位! 最後の最後に追い込まれたこの海底さえ乗り切れば私の勝ち! なんだけど・・・) 

穏乃(安牌がない・・・天江さんみたく海底和了れればよかったのに・・・) 

穏乃(安手でも簡単にまくられちゃうこの状況で私が取るべき最善の手は・・・) 

穏乃(海底はカン出来ない。それに宮永さんは直撃を取るタイプじゃない・・・最後の勝負だよ、宮永さん!)パチッ



439 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:18:44.71 ID:Ek/ZSnIIo

咲「ロン」 

穏乃「・・・!?」 

咲「タンヤオ、対々、河底撈魚、8000です」 



優希「やった! 咲ちゃんがやったじぇ!」 

まこ「最後に河底とはひやひやさせおってからに」 

和「咲さん・・・!」 

京太郎「あっ、待てよ和!」 

優希「私達も行くぞ犬!」 

京太郎「だから犬じゃねぇ・・・って今はそんなことどうでもいいや! 咲ぃ!」 

まこ「わしも行くとするかいのう」 

久(・・・このオーラス、咲は二度カンをして二度ともツモ切りした。これは二回戦のあの時と同じ・・・無理やり海底まで持ち込んだ? 一体どうして・・・) 

あかり「久お姉ちゃん、河底撈魚って河の底の魚をすくうって意味なんですよね?」



440 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:19:28.97 ID:Ek/ZSnIIo

久「ええそうよ、それがどうかしたの?」 

あかり「いえ、なんでもないんです・・・」 

――照「魚と泳ぐことが大好きな子だったんだけど――」 

あかり(咲お姉ちゃんにとってもやっぱり大切な人なんですね光さんは・・・) 



咲(光ちゃんってば河底撈魚の意味を知ってからこればっかり狙おうとするんだもん。海底にだってそんなに行くことなかったのに) 

咲(・・・ごめんね、いなければよかったなんて言って。幸せな思い出をいっぱい残してくれてありがとう・・・) 

穏乃「・・・はぁ~、まさか山の最深部で私が負けちゃうなんて思わなかったよ」 

咲「私は山には何もしてないよ。ただ、沢山の魚が泳いでる河から魚をすくいとっただけ」 

穏乃「ああっ、そうかそこは河だもんね・・・う~ん、やっぱり私もまだまだだ」 

和「咲さん!」 

憧「しず!」 

咲「和ちゃん!」 

穏乃「憧!」



441 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:20:49.91 ID:Ek/ZSnIIo

和「やりましたね、咲さん!」 

咲「うん、頑張ったよ私!」 

憧「しず、お疲れ様」 

穏乃「ごめん憧、負けちゃったよ」 

憧「いいのよ、準決越えすら論外なんて言われてたのが準優勝まで来れたのよ? 晴絵の無念も晴れたでしょうし、和とも遊べたんだから文句はないわ」 

穏乃「そうだね・・・でも、どうせなら和と同卓したかったなぁ~」 

穏乃「ねえ和、何で和が先鋒でも中堅でも大将でもなく副将なの? 姫松の伝統まで考えてエースが置かれるだろう位置に私と憧と玄さんをオーダーしてもらったのに」 

和「私達のオーダーは部長が決めましたから・・・ただ私をエースだと考えてくれているのなら新道寺の白水さんと同じ理由ではないかと思います」 

憧(いやたぶん和のオカルトに対する空気の読めなさを危惧してエース、能力持ちがあまり出てこないだろう副将にしたんだ・・・そのわりに長野からこっち結構な能力者と当たってきてるけど) 

穏乃「そっかぁ・・・こんなことなら私も個人戦に出ればよかったよ」 

和「個人戦に出ていないのであれば明日にでも打てますよ。憧と玄さんと、赤土さんも一緒にまたあの頃のように」



442 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:21:25.50 ID:Ek/ZSnIIo

穏乃「うん! また一緒に遊ぼう和!」 

憧「優勝しちゃったし忙しくなるかもしれないけどさ、奈良に遊びに来てよ。ギバード達も会いたがってるからさ」 

和「必ず。コクマもありますし、練習試合の為の遠征費も出るようになるかもしれませんからね」 

玄「その時は出来ればあかりちゃんを連れてきてほしいのです!」 

和「玄さん・・・えっ、あかりちゃんを知ってるんですか?」 

優希「さっきちゃ~ん!」 

京太郎「やったな咲! お前最高だよ!」 

まこ「ようやったのう咲!」 

久「咲、頑張ったわね」 

咲「優希ちゃん、京ちゃん、染谷先輩、部長!」 

あかり「咲お姉ちゃ~ん!」 

咲「あかりちゃん!」ダキッ 

あかり「わっ・・・咲お姉ちゃん?」 

咲「あかりちゃんのおかげで勝つことが出来たよ!」



443 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:21:57.39 ID:Ek/ZSnIIo

あかり「そんな、あかりは何も・・・咲お姉ちゃんが頑張ったから――」 

久「違うでしょ咲。あかりちゃん言ってたじゃない、あかりちゃんのおかげじゃなくて自分の力で勝ったって思ってほしいって」 

久「でもあかりちゃんもちょっと間違ってる。私達がここまで来れたのは清澄の部員だけじゃない、あかりちゃんや鶴賀、龍門渕、風越、その他大勢の人達が支えてくれたからよ」 

久「自分自身も頑張った。だけど優勝することが出来たのは紛れもなくあかりちゃんのおかげでもあるのよ。特に咲に対しては応援以外にも色々してくれたんだし」 

あかり「この優勝があかりのおかげでもある・・・」 

咲「部長の言うとおりだよ。光ちゃんのこともお姉ちゃんのことも・・・あかりちゃんがいなければ私はきっとこんなに晴れやかな気持ちでここに座ってなかったよ。だから、ありがとう!」 

あかり「さ、咲お姉ちゃん、そんなに強く抱きしめられたら少し苦しいですよぉ・・・」 

玄「む~、私もあかりちゃんにお礼を言いたいのに・・・」 

絹恵「元気出してください末原先輩・・・あれ? あかりちゃんやん。なんでここにおるん?」 

照「よしよし、もう泣き止んで淡・・・あっ、あかり」



444 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:22:36.82 ID:Ek/ZSnIIo

優希「じぇ~! あかり、お前どれだけ色んな人知り合いになったんだじぇ!?」 

あかり「・・・数え切れないくらい沢山です!」 



咲「あう~ようやく解放されたよ・・・」 

和「いつも以上に疲れました・・・」 

まこ「そりゃあインハイ優勝に加えてチャンピオンが咲のこと妹じゃと認めたからの」 

優希「長野のレベルが落ちたとか散々言ってたくせにこの掌返しにはなんだか釈然としないじぇ!」 

久「そう言わないの。和以外は学校も選手も本当に無名だったんだから」 

美穂子「おめでとうございます」 

ゆみ「本当に素晴らしい試合だった」 

透華「ま、まあ、私達を倒したのですからあれくらいはやってもらいませんと・・・」 

一「透華、こんな時くらい素直に褒めようよ」 

久「皆・・・貴女達の応援とサポートのおかげよ。本当にありがとう、感謝してもしきれないわ」



445 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:23:14.37 ID:Ek/ZSnIIo

京子「いや~それほどでも・・・」 

結衣「お前は応援すらまともにしてないだろ!」 

櫻子「最後の方しか見れなかったですけど咲ねーちゃんすっごいカッコよかったです!」 

咲「櫻子ちゃんがいるということはこの子達は・・・」 

あかり「あかりのお友達・・・鶴賀中等麻雀部の皆です!」 

ゆみ「他に3人いるんだが・・・」 

京子「綾乃と千歳と部長は西垣ちゃんの改造を受けて人間爆弾に・・・」 

ちなつ「縁起でもないこと言わないでください!」 

衣「相変わらず巫山戯た物言いをする奴だなキョウコ」 

京子「おっ、衣ちゃんじゃん」 

衣「ちゃんではないと言ってるだろう!」 

京子「失敬失敬、衣ちゃんさん」 

衣「貴様ぁ!」 

結衣「失礼だぞ京子! すいません天江さん」 

衣「ふんっ! 衣の気が逸れた内に直撃当てたからといっていい気にになるんじゃないぞ!」



446 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:23:45.82 ID:Ek/ZSnIIo

久「龍門渕の人達とは知り合いなのね」 

向日葵「インターミドルで全国出場したお祝いを高等部の先輩方にしていただいた時に会いましたので」 

透華「そう、お祝いですわ! ささやかながら祝勝会の用意をしてありますのよ!」 

まこ「祝勝会て、わしらが負けとったらどうするつもりじゃったんじゃ?」 

智紀「その時は健闘を労う会になってただけ」 

純「決勝まで来た時点でお祝いものだろ?」 

一「風越に鶴賀、それにあかりちゃんの友達も一緒にどうぞ」 

あかり「あかり達も行っていいんですか?」 

透華「当然ですわ! なんでしたら他の決勝3校の方々もまとめてご招待しましてよ!」 

櫻子「やった~! なんだか知らないけど楽しそう!」 

穏乃「えっ、なになに、何の話ですか?」 

和「いいタイミングで来ましたね穏乃。龍門渕さんが私達の祝勝会を開いてくださるそうで穏乃達もどうですかと」 

穏乃「祝勝会・・・パーティだよね!? 行きたい!」



447 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:24:22.42 ID:Ek/ZSnIIo

憧「ラーメン食べに行くんじゃなかったの?」 

灼「負けた私達が祝勝会に行くのはなんか変だとおも・・・」 

穏乃「ええ~、いいじゃないですか~、行きましょうよ~!」 

晴絵「いいじゃないの。負けた後は恨みっこなしで交流できるって素晴らしいことよ」 

玄「あかりちゃんにお礼と、あのおもちの子とお近づきになりたいのです!」 

向日葵「お、おもち?」 

宥「人がいっぱいいる方があったかいよ」 

久「それじゃあ阿知賀の人達は同行するっと・・・他のとこは・・・」 

洋榎「なんや楽しそうな話しとるなぁ」 

絹恵「お邪魔できるならしたいです」 

恭子「私は・・・」 

由子「恭子、複雑な気持ちなのはわかるけど落ち込んでても仕方ないのよ~」 

郁乃「お酒飲んで騒いだら嫌な気持ちも飛んでっちゃうで~」 

漫「いやお酒はあかんでしょう・・・」



448 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:24:59.99 ID:Ek/ZSnIIo

照「私達も参加させてもらおう」 

咲「お姉ちゃん!」 

菫「おい照、なにを勝手に・・・」 

照「久しぶりに咲と食事がしたいんだ。駄目?」 

菫「ぐっ・・・そこを持ち出すのは卑怯だろ」 

尭深「おいしいお茶があるなら行きます・・・」 

淡「・・・」 

誠子「大星はどうするんだ? 残るか?」 

淡「・・・行く」 

誠子「そうか。お酒は駄目だが嫌な気分は騒いで忘れとけ。お前には個人戦もあるんだからな」 

透華「それでは皆さん行くということでよろしいのですわね?」 

灼「お願いしま・・・」 

洋榎「不味いとこやったら怒るで」 

菫「ああ、すまないがよろしく頼む」 

透華「お安い御用ですわ。ハギヨシ! 人数追加のご連絡を!」 

ハギヨシ「はっ、ただいま」



449 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:25:41.56 ID:Ek/ZSnIIo

京子「いつ見てもどっから出てきてるのかわかんね~、もしかしてあかりと桃子ねーちゃんのにーちゃんなんじゃ・・・」 

桃子「いや、私の姉妹兄弟はあかりだけっすよ」 

京子「そうだよな~あかりはドジっ子だからハギヨシさんとは似ても似つかないよな~」 

あかり「京子ちゃんひどいよぉ!」 

ちなつ「ドジっ子じゃなくてもあの人に似てる人なんて早々いないと思いますけど」 

結衣「ある意味私が見た中で1番オカルトな人だよ」 

久「随分大所帯になっちゃったけどどうやって移動するのかしら?」 

ハギヨシ「僭越ながら、送迎用のバスの手配もいたして参りました」 

まこ「ほんに抜かりのない人じゃ・・・」 

優希「犬も早くあれくらい使えるようになるじぇ」 

京太郎「無茶言うなよ、一生かかっても無理だぞ絶対」 

和「それではバスが来るまで少し待ちましょうか」 

咲「楽しみだねあかりちゃん」 

あかり「はい! こんなに沢山の人と食事するなんてあかり初めてですよぉ! 楽しみだなぁ・・・」



450 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:26:18.15 ID:Ek/ZSnIIo

祝勝会会場 

透華「急遽用意しましたので少し手狭なのが残念ですわ」 

和「手狭・・・この人数が入ってまだまだ空きがあるというのに?」 

洋榎「うまっ! なんやこのからあげごっつ美味いやん!」 

絹恵「お姉ちゃん恥ずかしいからそんなにがっつかんで・・・」 

穏乃「すごい、ラーメンもあるよ!」 

ハギヨシ「ラーメンを食べに行くところだったとお伺いしましたので」 

灼「抜かりなさ過ぎてこわ・・・」 

照「このケーキ高そうだし美味しそう・・・」 

菫「こら、いきなりデザートから食べようとするな」 

あかり「お、お金持ちって凄いねお姉ちゃん・・・」 

モモ「そうっすね、うちの部の予算に回してほしいくらいっす」 

智美「ワハハ、スクリーン上げ下げ遊びもそろそろ飽きてきたしな」 

睦月「今思えばなんであんなことを面白がっていたのか・・・」 

佳織「中等部の方が部室充実してるよね・・・」 

ゆみ「・・・祝いの席だ暗い話はなしにしてとにかく食べよう」



451 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:27:02.18 ID:Ek/ZSnIIo

玄「おおっ・・・中一でこの大きさ、これは和ちゃん以来の逸材・・・!」 

向日葵「あの、玄さん? なんだか目つきが嫌らしいですよ・・・?」 

玄「ちょっとだけ、ちょっとだけだから・・・」 

向日葵「ちょ、手をわきわきしながらにじり寄って来ないでください!」 

晴絵「セクハラやめい!」 

玄「きゅ」 

和「変わりませんね玄さんは」 

憧「・・・和といい玄本人といい、不条理だわこんなの」 

未春「こんなところにも敵が・・・」 

洋榎「あんたがあかりの言うとった京子ちゃんか」 

京子「そうだよん」 

由子「こっちの恭子と違って可愛いのよ~」 

郁乃「え~、末原ちゃんもおめかししたら可愛かったやん」 

洋榎「そのでっかいリボン、うちのに貸したってくれへん?」 

京子「代えのならいいよ~」



452 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:27:43.85 ID:Ek/ZSnIIo

恭子「ちょっと主将! 私付けるなんて一言も・・・」 

郁乃「ええやん、おめかしも気分変えるんにはきくんやから~」 

漫「・・・よう見たらそれリボンやのうてネコミミやないですか」 

恭子「ね、ネコミミ!? 嫌です! リボンならともかくネコミミやなんて!」 

京子「ああそれなら大丈夫、それネコミミじゃないから」 

洋榎「あん? ほんまや! ネコやのうて・・・なんやこのぶっさい○ッキーみたいなん!」 

恭子「そっちの方が嫌ですわ!」 

郁乃「ええから付けてみ~、可愛い服もいっぱいあるから~」 

京子「私もコスプレ衣装ならいっぱいあるよ! 先輩達が来た時用に大きいのも作ったのに使えなくて残念だったんだよね!」 

恭子「や、やめ・・・善野さん助けて~!」 

淡「君もあかりのお友達?」 

衣「そうだが、学友ではないぞ!」 

淡「あかりの後輩か~」 

衣「違う! あかりよりもお前よりも衣の方が年上だ!」



453 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:28:30.52 ID:Ek/ZSnIIo

淡「大人ぶっちゃって可愛い~」ナデナデ 

衣「ふぁ・・・なでるな~・・・」 

誠子「お、おい、大星、その人天江衣さんだぞ!」 

淡「えっ? うっそ、こんなちっちゃいのが?」 

衣「誰が小さいだ! お前なんかシズノに負けて泣きべそかいてるようなゴミ雀士のくせに!」 

淡「はぁ? 泣いてません~、ちゃんと能力破ったから勝ちました~」 

淡「それに貴女が天江衣なら高校2年生でしょ? 私は高校100年生だから私の方が上だよ!」 

衣「何を烏滸言を・・・」 

櫻子「100年生!? 凄い! ちょ~偉いじゃん!」 

淡「君は話がわかるね~、そう、私はちょ~偉くて強いんだよ!」 

衣「お前は高1だろう!」 

淡「実力的には高100なの!」 

櫻子「駄目ですよ衣さん、上級生には敬語を使わないといけないんです」 

衣「ぐぬぬ・・・この阿呆共め・・・」 

誠子「すいません、すいません・・・」



454 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:29:30.87 ID:Ek/ZSnIIo

ちなつ「渋谷さんはお茶好きなんですか?」 

尭深「嗜む程度に・・・」 

ちなつ「本当ですか!? 私も好きなんです! 最初は麻雀部じゃなくて茶道部に入ろうかと考えてたくらいで・・・」 

尭深「私もそう。茶室を部室にしてる劔谷がちょっと羨ましい」 

ちなつ「茶室が部室に、いいなぁ。でも、私が淹れたお茶をゆ・・・皆が美味しそうに飲んでくれるのがとても嬉しいんです」 

尭深「わかる。私も喜んでくれるから色んな茶葉を持っていったりしてる」 

ちなつ「私はとうもろこし茶を作ってみたりしてますよ。とっても美味しいって評判だったんですから!」 

尭深「そう、私も作ってみようかな。よかったら今度作り方教えて?」 

ちなつ「はい! 私も茶葉の種類なんか色々お勉強させてください」 

尭深「うん、わかった」 

智紀「船見ちゃんもゲームするんだ」 

結衣「ええ、そういう沢村さんも?」 

智紀「うん。特に格ゲーとかやってる」 

結衣「私はRPGが多いですね」



455 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:30:12.74 ID:Ek/ZSnIIo

智紀「RPGはとことんやりつくしたくて、ダンジョンとかでわざと行き止まりの方の道に行って宝箱探したりしてしまうから長くやりすぎる」 

結衣「わかります、逆に正解の道に先に行くと損した気分になるんですよね」 

智紀「それで気がついたらボスも楽々倒せるレベルに。でもそれが楽しい」 

結衣「ですよね! ボスを可哀想なくらいあっさり倒すのが快感で!」 

智紀「うんうん」 

結衣「格ゲーも結構やりますよ。でも中々勝てないんです」 

智紀「今はアーケードでやる人は殆ど上級、中級者ばかり。初心者はすぐ狩られて練習もままならないから」 

結衣「自宅に筐体があったらいいんですけどね。全国ランキングの店名に○○自宅みたいに表示されたりして」 

智紀「それいい。今度透華に頼んでみようかな」 

結衣「出来たら私も呼んでくださいね沢村さん!」 

智紀「智紀でいいよ、結衣」 

咲「久しぶりだね、お姉ちゃんとこうしてご飯食べるの」 

照「ああ、懐かしいな」



456 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:30:59.32 ID:Ek/ZSnIIo

咲「・・・お母さんの料理、家族4人でまた食べたいな」 

照「・・・私達が仲直りしたからってお母さん達もそうなるとは限らないから」 

咲「うん、そうだね・・・」 

あかり「2人ともそんな顔しないでください。そうなると限らなくても咲お姉ちゃん達が仲直りしたことは咲お姉ちゃん達のお母さん達の仲直りの為には絶対必要なことだったんですから!」 

咲「あかりちゃん・・・」 

照「・・・お母さんと一緒じゃなくても私は一度そっちに帰るよ。お父さんに謝らないといけないし、光のお墓参りにも行かないといけないから」 

咲「・・・光ちゃん長い間寂しくさせちゃったね」 

照「謝ってそれから沢山話そう。あれからあったことを2人で」 

咲「・・・うん!」 

咲「そうだ、光ちゃんのお墓参り、あかりちゃんも一緒に来てくれる?」 

あかり「えっ? でもあかりは光さんと会ったことありませんよ?」 

照「だからだよ。紹介しないとね、私達がまた光の前に2人で立てるようにしてくれた人だって」



457 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:31:44.07 ID:Ek/ZSnIIo

あかり「そ、そんな大げさですよぉ」 

照「大げさじゃない。あかりは私に本当に大切なことを思い出せてくれたかけがえのない人だ」 

咲「会えてよかったって心から思ってる」 

あかり「・・・あかりも咲お姉ちゃん達に会えて本当によかったって思ってますよ」 

咲「ふふ・・・あの日、あかりちゃんを連れてきてくれた桃子ちゃんとそうするように言った部長にも感謝しないとね」 

優希「咲ちゃん、あかり、なんだか箸が進んでないみたいだけどどうしたんだじぇ?」 

京太郎「馬鹿お前、久しぶりに姉妹が再会したんだから積もる話もあるだろ」 

和「ですが食べないと損ですよ、はい照さんも」 

照「ありがとう原村さん」 

咲「・・・私気づいたんだけど、お姉ちゃんに光ちゃんにあかりちゃん。私を導いてくれてる大切な人達って光に関する名前を持った人が多い」 

京太郎「俺は!?」 

咲「・・・京ちゃんは私をカモにしようと麻雀部に連れてきただけでしょ」



458 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/08(土) 22:32:29.89 ID:Ek/ZSnIIo

京太郎「いや、それがなかったらお前ここにいないだろ!」 

咲「どうかな、部長に探し出されてたかもしれないよ」 

京太郎「ぐぐっ・・・あの人だったらありそうだ」 

あかり「でも咲お姉ちゃんは京太郎お兄ちゃんにとっても感謝してるんだと思いますよ。色々世話を焼いてくれるって――」 

咲「わぁ~!」 

あかり「もがっ!」 

京太郎「咲ぃ・・・ううぅ! 俺、お前の友達でよかったよぉ!」 

咲「わぁっ! いきなり泣かないでよ京ちゃん!」 

照「お、オーバーな子ね・・・」 

優希「うむ、その気持ちを忘れず雑務に励むがよい!」 

和「ゆーき、須賀君はマネージャーじゃありませんよ・・・ところで咲さん。さっきの光に関する名前がどうという話ですが・・・」 

咲「えっ? ああっ、その和ってなんだかこう陽だまりの中にいるようなそんな感じのイメージがするよね~。だよね、あかりちゃん!」 

あかり「もごもがもが」(それより早く手を離してください) 



あかり「はぁ~、少し疲れたからお外に出て風に当たってくるよぉ」 

あかり「あれ、先客さんがいた」



465 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 21:56:52.78 ID:qw3pGgWKo

智葉「――」 

菫「――」 

あかり「菫お姉ちゃんとなんだか怖そうなお姉さんが睨み合ってる!? と、止めなきゃ!」 



菫「メガネを外して髪をおろすだけでここまで変わるものか・・・」 

智葉「・・・あの格好が似合わないとでも?」 

菫「いや、その姿がいやに様になってるだけであれが悪いとは言わんよ。まるでその・・・」 

智葉「そっち系の人だと言いたいのか?」 

あかり「ま、待ってくださ~い!」 

菫「うん?」 

智葉「なんだ?」 

あかり「あ、あかりはどうなってもいいですから菫お姉ちゃんは見逃してあげてください!」 

智葉「は?」 

菫「何か誤解しているようだな」



466 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 21:57:32.94 ID:qw3pGgWKo

あかり「な、なんだ普通の高校生さんだったんですね」 

智葉「そんなに老けて見えるのか私は?」 

あかり「い、いえ老けてるってわけじゃないんです! ただ黒い羽織とかが前にTVで見たその、怖い人達に似てて」 

菫「ふふ・・・これが一般人の目だぞ辻垣内」 

智葉「気に入ってるんだがなこれ・・・」 

あかり「すいませんでした智葉お姉ちゃん」 

智葉「・・・いい、気にするな。ところであかりだったか? 弘瀬とはどういう関係なんだ?」 

菫「照の妹の知り合いの妹だ」 

智葉「ほとんど他人じゃないか」 

菫「だが照に大きな影響を与えてくれた子だ」 

智葉「大きな影響・・・もしかして準決勝の観戦室で宮永が抱いてた女の子って・・・」 

あかり「あかりのことです」 

智葉「そうだったのか。あの鉄面皮がマスコミの前以外で割れたと聞いたときは心底驚いたよ」 

菫「ああ、正直少し嫉妬したよ。私が3年間苦心してもどうすることも出来なかった照を、こんなにあっさりと変えられてしまうなんてな」



467 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 21:58:14.50 ID:qw3pGgWKo

あかり「えっと・・・」 

菫「いや、すまない責めてるわけじゃないんだ。そういえばまだちゃんと礼を言ってなかった。照のこと本当にどうもありがとう」 

あかり「あかりはちょっとお手伝いしただけですよぉ。照お姉ちゃんは元々咲お姉ちゃんのことを大切に思ってたんですから」 

智葉「咲・・・宮永咲か。まさか本当に妹だったとはな」 

菫「そういえばお前の所は彼女に負けたんだったな」 

智葉「あんなの誰が勝てるんだ。ネリーをなだめるのに私達がどれだけ苦労したことか・・・」 

あかり「うぅ・・・ごめんなさい」 

智葉「何故君が謝るんだ?」 

あかり「実は――」 



智葉「――なるほど他人に幸運を分け与える力か」 

菫「それであんなことに・・・」 

智葉「準決勝であれだけのことをやってのけた宮永咲が何で決勝であんなに苦戦していたのかわからなかったが、これで得心がいったよ」



468 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 21:58:42.52 ID:qw3pGgWKo

あかり「ごめんなさい・・・」 

智葉「・・・他人との絆を武器にする相手と戦ったことは初めてではない。私でさえあるんだから世界で戦っていたネリーはもっと経験豊富だったはずだ 

智葉「それで勝てなかったなら単純にネリーが力不足だっただけだ」 

あかり「で、でも・・・」 

智葉「己惚れるな。力はあくまで力、それを使う相手によってどのようにでもなる。決勝を見てわかった、宮永咲は姉にも勝る打ち手だ」 

智葉「その彼女が使ったからこそあそこまでの力を発揮した。決闘で武器の優劣に文句をつけるなど無粋の極みだろう。私達は君というドスに勝る武器を見つけられなかった、それだけのことだよ」 

菫「いいこと言ってるようだがその例えはどうなんだ」 

あかり「ドスってなんですか?」 

菫「小刀のことだ。よく任侠物の映画なんかでヤクザが懐に忍ばせてる」 

あかり「や、やっぱりそっちの人の娘さんか何かなんじゃ・・・」 

智葉「ち、違う! いつも使ってるからとっさに口に出ただけで!」 

あかり「いつも使ってる!?」 

智葉「いや現実で使ってるわけじゃなくてだな!」



469 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 21:59:33.15 ID:qw3pGgWKo

菫「落ち着け辻垣内。あかりちゃんも辻垣内はそんなに怖い奴じゃないから私の影に隠れなくてもいいんだぞ」 

菫「こう見えて近所の幼稚園児に麻雀を教えたりしてるから町内の人気者なんだ」 

あかり「・・・そうなんですか?」 

智葉「・・・後進の育成は先を行くものとして当然の義務だ」 

菫「お前の所は先鋒以外留学生で固めるから報われるかどうかはわからないけどな」 

智葉「厭味かそれは?」 

あかり「でも外国の人達といっぱいお友達になれるんですよね。羨ましいです」 

智葉「まあ確かに外国の文化に触れられるというのは勉強にもなるしいいことだろうな」 

あかり「あかりもこの前留学生さんとお友達になったんですよ」 

智葉「意外にいるものだな。しかし異文化交流もいいものだが困ることもある。ネリーはことあるごとに服装がだらしなくなっていくし、ダヴァンはどこでもラーメンを食いだすし・・・」 

菫「それは外国の文化云々というより本人の問題じゃないのか?」



470 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:00:20.40 ID:qw3pGgWKo

あかり「ところで智葉お姉ちゃんはどうしてここに?」 

智葉「ダヴァンがコンビニ限定のカップラーメンを食いたいと言い出してな。買いに向かっていたら弘瀬が見えたんで話をしていたんだ」 

菫「三連覇を達成できなかった私達を笑いに来たのかと思ったよ」 

智葉「誰がそんなふざけた真似をするか。私達だって同じ相手に負けたというのに」 

あかり「智葉お姉ちゃんは個人戦にも出るんですか?」 

智葉「ああ」 

菫「辻垣内は去年の個人戦3位だからな」 

あかり「えっ、凄いですね!」 

智葉「いや、個人戦はより稼いだ者の順位が上がる。その場合誰と当たったかにもよって大きく差も出るだろう。一概に順位だけで強さを測ることは出来ないさ」 

菫「つまり1位の照にも負けてないかもしれないと言いたいわけか?」 

智葉「ふっ・・・奴とは直接対決して負けたんだ、認めざるを得ないだろうよ。荒川には負けているつもりはないがな」 

あかり「憩お姉ちゃんとは直接打たなかったんですね」 

智葉「いや、2人まとめて負けたんだ。しかし、荒川と知り合いなのか」 

菫「ならこれで去年の個人戦トップ3と知り合いになったわけだ」



471 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:01:08.31 ID:qw3pGgWKo

あかり「考えてみれば・・・結構凄いことですね」 

菫「おまけに今年の団体優勝校の清澄とも懇意にしている」 

智葉「マスコミが知ったら放っておかないだろうな」 

あかり「あかりもそんなに多くのことを知ってるわけじゃないんですけどね」 

菫「照とはどこで知り合いになったんだ?」 

あかり「Aブロックの二回戦の後、スーパーで買い物をしてる時に偶然に会ったんです」 

菫「ああ、皆の為にとか言ってほとんど淡と自分で食べたあの大量のお菓子を買っていた時か」 

あかり「最初に会った時は騒がれたら困るからって尭深お姉ちゃんの名前を偽名に使ったんですよ。だから準決勝で本当の名前を知った時は驚きました」 

智葉「まあ奴の名はかなり知れ渡っているからな」 

あかり「それでその日の夜、あかりは清澄のお部屋にお泊りさせてもらってたんですけど、ロビーのテラスでまた偶然に」 

菫「同じ宿泊所だったのか・・・」 

智葉「偶然にしても出来すぎてる感があるな」



472 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:01:36.08 ID:qw3pGgWKo

あかり「照お姉ちゃんってば飲めないのにブラックコーヒー飲んで噴出しちゃったんですよ」 

智葉「飲めないのか。それは意外だ」 

菫「ああ見えて甘党なんだ」 

あかり「それから・・・」 

――照「・・・あかり、満足しないかもしれないけどでも、今はこれで我慢して」チュッ 

智葉「・・・? どうした?」 

菫「顔が赤くなったが・・・」 

あかり「い、いえ、何でもありません! 何もなかったですから!」 

菫(照の奴、一体何をしでかしたんだ?) 

智葉(ネットではあかりを抱いてたからロリコンじゃないかなんて噂も立てられていたが、まさかな・・・) 

あかり「ああそうだ、月です!」 

智葉「月?」 

あかり「はい、月が綺麗ですねという言葉のもう1つの意味を教えてもらいました」



473 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:02:12.06 ID:qw3pGgWKo

菫「ああ、愛の告白がどうだのいうやつか」 

あかり「知ってるんですか?」 

智葉「それなりに有名な話だ。だが作り話じゃないかという説もあるそうだがな」 

あかり「えっ、そうだったんですか・・・なんだか綺麗な話でいいなぁって思ってたんですけど・・・」 

菫「真偽はともかくここまで広まっているんだ。問題なく使えるだろう」 

智葉「下らん話だがな。自分の気持ちすら素直に伝えられないようで何が愛だ。私がそう言われたらだからどうしたと返してやる」 

あかり「智葉お姉ちゃんははっきりと告白されたいんですね」 

智葉「回りくどいのは嫌いなんだ。それに告白されるよりする方が・・・」 

菫「くくく・・・」 

智葉「・・・忘れろ」 

あかり「智葉お姉ちゃんは勇気がありますね」 

菫「くく・・・辻垣内に告白される方はもっと勇気が必要そうだけどな」 

智葉「やかましい!」



474 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:03:12.27 ID:qw3pGgWKo

智葉「・・・ったく、私はそろそろ行くぞ。ダヴァンが腹を空かせているだろうからな」 

菫「気をつけろよ。コンビニの店員を脅かさないようにな」 

智葉「お前な・・・」 

あかり「また会えたら嬉しいです」 

智葉「ああ、そうだな。君も麻雀を打つなら少し指南してやろう」 

菫「園児に教える先生だけあって子供には甘いな」 

智葉「言っただろう、後進の育成は先を行くものの義務だ。強い打ち手が増え、それと打てるなら私も楽しい」 

あかり「よかったらネリーお姉ちゃん達ともお友達になりたいです」 

智葉「いいだろう。あいつらも何だかんだ言って子供好きだからな」 

菫「同じ子供とはいえ中学生と幼稚園児はだいぶ違うだろ」 

あかり「あかりそんなに子供じゃないですよぉ」 

智葉「そう言ってる内はまだまだ子供だ」



475 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:03:43.47 ID:qw3pGgWKo

智葉「じゃあな。どっちの宮永にも伝えておけ、私は負けるつもりはないから全力で来いと」 

菫「わかった」 

あかり「智葉お姉ちゃんも頑張ってくださいね」 

智葉「・・・」(腕を挙げて去っていく) 

あかり「・・・なんだかとってもカッコいい人でした」 

菫「真っ直ぐではっきりとしているからな。気持ちのいい奴だよ」 

あかり「智葉お姉ちゃんと仲いいんですか?」 

菫「大会の時に何度か会ったぐらいだが、なんというか馬が合うんだ。辻垣内は私ではなく照にご執心のようだがな」 

あかり「ライバルなんですね」 

菫「照の方も辻垣内を意識しているところがあるからそう言ってもいいだろう」 

あかり「なんだかいいですね、そういうの」 

菫「あかりちゃんにはそういう子はいないの?」 

あかり「え~っと、いるにはいるんですけど・・・」 

――マホ「あかりちゃん、あかりちゃん! マホ、遂に1度もチョンボせずに1日を乗り切ったんですよ!」



476 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:04:22.12 ID:qw3pGgWKo

あかり「智葉お姉ちゃんとはタイプが違うというか・・・それにあかりはまだ大会に出たことありませんし・・・」 

菫「まあ他校の生徒でなくとも、同じ部の仲間同士でだって切磋琢磨し合うことは出来るんだぞ。白糸台なんか部内にいくつものチームがあって私達虎姫もその1つにすぎないんだから」 

あかり「部員さんいっぱいいますもんね」 

菫「多くの打ち手と出会い、打てば強くなっていける。いつか君が本当に強くなって私の前に現れる日が来ることを願っているよ」 

あかり「どれくらいかかるでしょうか?」 

菫「君の実力を知らないからなんとも言えないな。ただ、私もここで止まるわけではないからそう簡単には追いつかせないよ」 

あかり「照お姉ちゃんに負けないようにですか?」 

菫「・・・そうだ、今はまだ届かずともいつか必ず照も辻垣内も射抜いてみせる」 

あかり「頑張ってくださいね、あかり、応援します」 

菫「・・・さっきは辻垣内にも頑張れって言ってたよな?」 

あかり「皆を応援することはおかしいことじゃないって憩お姉ちゃんから教わりましたから」 

菫「そうか、なら素直に受け取っておくとするよ。ありがとう」



477 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:05:04.51 ID:qw3pGgWKo

玄「あかりちゃん、1人?」 

あかり「玄お姉ちゃん。さっきまで菫お姉ちゃんと智葉お姉ちゃんと一緒にいたんですけど、今は1人です」

玄「智葉お姉ちゃん? まあそれはともかく暇なら私とお話しようか」 

あかり「いいですよ」 

玄「じゃあ先ずはお礼をね。ありがとうあかりちゃん」 

あかり「・・・? 何のお礼ですか?」 

玄「あかりちゃんのおかげで私はドラを少しだけ操れるようになったんだよ。だから決勝戦で宮永さんの点を抑えることが出来た。充分稼がれちゃったけどね」 

あかり「・・・あのときあかりが言ったこと、そんなに気になりましたか?」 

玄「あかりちゃんに言われて少しドキってしたんだ。私はドラを大事にするあまりに他の牌を蔑ろにしてきたんじゃないかって」 

玄「あの優しかったお母さんがそんなことしろなんて言うはずないのにね」 

あかり「・・・あの、もしかして玄お姉ちゃん達のお母さんって・・・」 

玄「・・・うん、私達がまだ小さい頃に遠くにいっちゃったんだ」



478 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:06:14.74 ID:qw3pGgWKo

あかり「・・・大切な思い出だったのに、あかり何にも知らないであんなこと言ってごめんなさい」 

玄「いいんだよ、実際あかりちゃんの言ったことは間違いじゃなかったんだから」 

あかり「・・・寂しくなかったんですか? その、お母さんがいなくて」 

玄「お姉ちゃんがいたからね。それにこう見えて友達も多かったんだよ?」 

玄「麻雀教室がなくなってから皆が戻ってくるまでの2年間は少し寂しかったけどね」 

あかり「帰ってこないかもしれないって思ったことはなかったんですか?」 

玄「時々はあったけど信じてたからね。またいつか楽しいことがあるかもしれないってね」 

あかり「玄お姉ちゃんは強いですね。あかりだったら絶対途中で諦めちゃいます」 

玄「私も麻雀教室の年少組の子達遊びに来てくれてなかったらどうなってかわからないよ」 

玄「でもあの2年があったから私は皆のことをもっともっと大切だって思えるようになったのかもしれない」 

あかり「・・・」



479 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:06:50.49 ID:qw3pGgWKo

玄「だから今はあの別れにも感謝してるよ」 

あかり「・・・あかりは怖いです。誰かと別れてしまうこと」 

玄「そうだね、感謝してるって言ったって私も出来ればもうずっとあんな体験したくないって思ってるよ。でもね、大切な人との別れっていうのは必ず来ちゃうんだ」 

あかり「悲しいですね・・・」 

玄「うん・・・でも、悲しい感じられるから嬉しいって感じることも出来るんだと私は思うよ。今の悲しいはいつかの嬉しいに繋がるんだってね」 

玄「だからいつか来る別れを恐れずに色んな人と仲良くしようよ。大丈夫、もしも二度と会えなくても思い出は残るから」 

あかり「思い出は残る・・・」 

玄「思い出があればいつだってそこでまた会えるよ。私はねあかりちゃん、あかりちゃんとの思い出をいっぱい作りたいって思ってるんだ」 

あかり「あかりとの思い出を?」 

玄「うん! あかりちゃんといるとなんだか心が暖かくなって楽しい気分になれるんだ。そんなあかりちゃんといつでも会えるように、いっぱい思い出がほしい」 

あかり「そ、そうですか? そこまで言われると照れますよぉ・・・」



480 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:07:19.24 ID:qw3pGgWKo

玄「えへへ、私もちょっと恥ずかしい・・・でも、あかりちゃんは私に大切なことを教えてくれた人だからね」 

あかり「あかりが教えたわけじゃ・・・」 

玄「もう! そうやって謙遜するのはいいけどあんまりやりすぎるのもよくないよ。他人からの感謝は素直に受け取るものなのです!」 

あかり「えっと、じゃあその、どういたしまして」 

玄「はい、よろしい」 

あかり「・・・お礼を言われてるのに変な感じですね」 

玄「ふふん、玄お姉ちゃんの指導です」 

あかり「くす・・・あかりも玄お姉ちゃんといっぱい思い出を作りたいです」 

玄「じゃあ作ろう、私達は個人戦にも出てないしこれからいっぱい時間あるから」 

あかり「はい! いっぱい遊びましょうね玄お姉ちゃん!」 

玄「うん!」



481 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:07:59.97 ID:qw3pGgWKo

あかり「そういえば玄お姉ちゃん。玄お姉ちゃんが前に言ってたおもちってお胸のことなんですね」 

玄「そうだよ~おもちみたいだよね~」 

あかり「玄お姉ちゃんのはそうかもしれませんけど・・・」 

玄「向日葵ちゃんが規格外なだけでまだ中学生だから普通だよ。桃子ちゃんもあかねさんも大きかったしそのうち大きくなるよ」 

あかり「・・・和お姉ちゃんは小学生の頃から大きかったんですよね?」 

玄「う、うん・・・」 

あかり「玄お姉ちゃんがあかりと同じくらいの頃はどうだったんですか?」 

玄「う、う~ん・・・」 

あかり「・・・やっぱり大きい人は昔から大きいんじゃないですか」 

玄「いや、でも、和ちゃんだって昔より大きくなってたし、確かに成長するんだよ!」 

あかり「大きくなる素質があったからなんじゃないですか?」 

玄「うう・・・でもね、大きければいいってものじゃないんだよ! それは大きいに越したことはないんだけど、形がいいとか手触りがいいとかそういうのも・・・あっ・・・」 

あかり「・・・玄お姉ちゃんのエッチ。いつもそんなこと考えてるんですね」 

玄「そ、そんなことないよ! 私だって四六時中おもちのこと考えてるわけじゃないよ! ドラのこととか考えてるときあるもん!」



482 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:08:48.17 ID:qw3pGgWKo

あかり「大体手触りがいいって、玄お姉ちゃんそんなに色んな人のお胸を触ってきたんですか?」 

玄「ええっ!? そういうわけじゃなくてね、なんというかフィーリングで・・・」 

あかり「・・・あかりのはその、形がよかったり手触りがよかったりするんでしょうか?」 

玄「へっ?」 

あかり「玄お姉ちゃんに見てもらったり、触ってもらったらわかりますか?」 

玄「ちょ、あかりちゃん!? な、何を言ってるの!?」 

あかり「だ、だって、お姉ちゃんは年々大きくなっていくのにあかりは小さいままで、あかりだけ取り残されてるみたいでちょっぴり不安なんです」 

あかり「だから、お胸に詳しい玄お姉ちゃんに色々アドバイスを受けたいんです!」 

玄「私も女だからその気持ちはわかるけど、でも・・・」 

あかり「駄目ですか・・・?」 

玄「あかりちゃんは恥ずかしくないの?」 

あかり「恥ずかしいですけど、お医者さんに見せるんだと思って耐えます!」



483 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:09:23.41 ID:qw3pGgWKo

玄(お医者さん・・・そう、お医者さんごっこだと思えば・・・あかりちゃんの悩みを解決できるなら・・・) 

玄「わ、わかった。玄お姉ちゃんにおまかせあれ」 

あかり「本当ですか!? じゃあ早速お願いします!」 

玄「わぁ~! ここで服脱いだら駄目だよ~!」 



玄(こ、こんな人気がないところに連れ込んで・・・本格的にいけないことをしてる気分だよ・・・) 

あかり「ここならいいですよね。じゃあ――」 

玄「待って! ふ、服は脱がなくていいよ。触ったら形はわかるからね」 

あかり「服の上からでいいんですか?」 

玄「私くらいになると服の上からでも大丈夫なんだよ!」 

玄(さすがに直接だと色々と問題が・・・いや、服の上からでも問題大有りなんだけど・・・) 

あかり「それじゃあよろしくお願いしますね」 

玄「う、うん・・・」



484 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:10:04.41 ID:qw3pGgWKo

玄(お医者さんごっこ、これはお医者さんごっこ・・・)モニュ 

あかり「んっ!・・・」 

玄(お医者さんごっこ、お医者さんごっこ・・・)モニュモニュ 

あかり「んんっ!・・・」 

玄(お医者さん・・・ふぅ~む、なるほどなるほどなるほど~、まだまだ未成熟だけど形もいいし、触っていてとても気持ちがよくなるおもちなのです!)モニュモニュ 

あかり「く、玄おねえちゃ・・・!」 

玄(これはなかなかのなかなかだね。このまま大きくなれば最高のおもちに――)モニュモニュ 

あかり「あっ・・・! く、玄おねえ・・・ちゃん、そ、そこは駄目です・・・!」 

玄「えっ・・・ああっ!?」 

あかり「んんっ・・・はぁはぁ・・・」 

玄「ご、ごめんね・・・大丈夫だった?」 

あかり「だ、大丈夫です・・・」 

玄(何やってるの私! 途中から完全に楽しんでたでしょ!)



485 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:10:46.76 ID:qw3pGgWKo

あかり「そ、それで、どうでした?」 

玄「えっ、えっとね・・・うん、形もよかったし手触りも申し分ないよ。でもやっぱり大きさが物足りないというか・・」 

あかり「・・・そうですか」 

玄(あ~、何言ってるんだろ私は! こんなこと言ったら落ち込むのわかってるのに!) 

あかり「・・・お胸大きくするのってどうすればいいんでしょうか?」 

玄「・・・どうするんだろうね、私も特に気にしたことなかったから」 

あかり「霞お姉ちゃんもそう言ってましたよぉ。はぁ・・・やっぱりあかりはずっと小さいままなのかな・・・」 

玄「そ、そうだ! 揉んだら大きくなるってよく聞くよ!」 

あかり「揉んだら?」 

玄「うん! だから私がもっと・・・」 

あかり「嫌です。玄お姉ちゃん手つきがいやらしかったですから」 

玄「い、いやらしくなんかないもん! それに揉んでもらわなきゃ駄目だって聞いたよ」 

あかり「えっ、そうなんですか・・・う~ん・・・さっきみたいにエッチにしたら嫌ですからね」 

玄「えっ、いやその、今から?」



486 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/11(火) 22:11:25.08 ID:qw3pGgWKo

あかり「だって玄お姉ちゃん以外にこんなに恥ずかしいこと頼めませんし・・・」 

玄「や、その、やりすぎると逆効果なの! だからさっきいっぱい揉んだから今日はもうおしまい!」 

あかり「む~、やっぱりそう簡単にはいかないんですね。それじゃあまた今度お願いしてもいいですか?」 

玄「う、うん、いいよ!」 

あかり「えへへ、ありがとうございます玄お姉ちゃん!」 

玄(勢いで頷いちゃったけど本当にいいのかな・・・) 

あかり「霞お姉ちゃんは無理でもお姉ちゃんと同じくらいにはなりたいなぁ」 

玄(・・・まあ、あかりちゃんが笑ってくれてるしいいよね。これもいい思い出になる、のかな?)



489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/11(火) 23:04:24.79 ID:oyvhVryCo

乙~ 
×弘瀬 ○弘世



493 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:01:08.62 ID:UisobIP2o

>>489 
ガイトさんを気にするあまりに菫の方を間違えてしまうとは・・・指摘ありがとうございます 

投下開始します



494 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:01:40.20 ID:UisobIP2o

小ネタその1 

智美「ワハハ、ナデコ~遊びに来たぞ~」 

撫子「・・・あんた受験勉強はどうしたのよ?」 

智美「その受験勉強が行き詰まったから来たんだよ」 

撫子「そう、あいにく私はさくさく進んでるの」 

智美「それならちょっと休んでも問題ないだろ?」 

撫子「・・・ハァ、わかったわよ。ちょうど昼時でご飯作らなきゃいけないし」 

智美「私のは大盛りで頼むぞ~」 

撫子「当然のごとく食べていくつもりなのね・・・」 



花子「あっ、ワハハのお姉さん、久しぶりだし」 

智美「ワハハ、久しぶりだな花子。櫻子はいないのか?」 

撫子「ひま子んとこ。まったく、あの馬鹿ですら勉強しようと努力ぐらいするっていうのに・・・」 

花子「宿題するのは当然だし、別に褒めることなんかじゃないし」 

智美「花子は偉いな~、私なんか宿題の存在すら忘れるのに」 

撫子「1回頭診てもらった方がいいんじゃないのかって一時期は本気で心配してたわ。もう慣れたけど」



495 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:02:19.27 ID:UisobIP2o

智美「う~ま~い~ぞ~!」 

撫子「そんな大声出さない」 

花子「でも撫子お姉ちゃんの料理は本当においしいし。櫻子はいつも宅配に頼ろうとしたり、無駄に大量に作らないとおいしくできなかったり散々だし」 

智美「櫻子も料理できるんだな」 

撫子「私だけじゃキツいからあいつにも覚えさせたんだけど、未だに塩と砂糖を間違えるレベルよ」 

花子「花子が作った方がマシだし」 

智美「色々大変だな~」 

撫子「あんたはいいわね、能天気そうで。あんたが大学受験失敗するんじゃないかって心配してるこっちが馬鹿みたいな気分になるわ」 

智美「ワハハ、失敗しても家業を継げば問題ないからな~」 

撫子「金持ちはこれだから。こっちは落ちたら何にもないってのに」 

智美「ん~? 落ちたら私に毎日味噌汁作るようになるのが早まるだけじゃないのか?」 

花子「味噌汁?」 

撫子「・・・気にしなくていいわよ花子・・・馬鹿」



496 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:02:49.81 ID:UisobIP2o

撫子「花子、留守番頼んだよ」 

花子「任されたし」 

智美「1人で大丈夫か?」 

花子「余裕だし! いってらしゃいだし、お姉ちゃん達!」 

智美「夕飯楽しみにして待ってるんだぞ」 

撫子「その口ぶりだと夕飯まで一緒にするつもりのように聞こえるけど?」 

智美「何か問題が?」 

撫子「1人分増えるだけでも作業量結構変わるんだからね」 

智美「ワハハ、気にするな。大勢食べた方がおいしいんだからその為には労力を惜しんではいけないんだ」 

撫子「その労力私1人に圧し掛かるんだけどね・・・帰りにスーパー寄りなさいよ」 

智美「わかった~、それじゃしゅっぱ~つ!」 

撫子「ちょっと智美、私まだシートベルト――きゃあ!」 

花子「・・・櫻子があんな風になったのもわかるし。花子が乗るようなことにはなりませんように・・・」



497 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:03:21.15 ID:UisobIP2o

智美「とうちゃ~く!」 

撫子「・・・あ~もう、フラフラする」 

智美「貧弱だなぁナデコは。しょうがないからそこのベンチで膝枕してやろう」 

撫子「誰だってこうなるわよ・・・」 



撫子「は~・・・」 

智美「大丈夫かナデコ?」 

撫子「なんとか・・・ねえ智美、あんたが運転荒いのは本当だけど、私と2人の時はわざと荒くしてるでしょ?」 

智美「なんでそんなことしなきゃいけないんだ?」 

撫子「・・・こうやって膝枕とかするため」 

智美「ワハハ、バレてたのか」 

撫子「振り回されるこっちの身にもなりなさいよ」 

智美「でもわかってて付き合ってくれてるんだろ?」 

撫子「・・・うるさいわよ」



498 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:04:07.28 ID:UisobIP2o

智美「そうか? 私は毎日だってナデコに好きだって言っても足りないくらいだぞ」 

撫子「・・・さっきもそうだけどあんたってほんとそうやってすぐ、恥ずかしげもなくそういうこと言うわよね」 

智美「いや?」 

撫子「・・・言わなきゃわかんない?」 

智美「ワハハ、本当に中々言葉にしてくれないな~」 

撫子「なんでもやりすぎるのはよくないのよ。毎日同じ物食べてたら飽きるのと同じ」 

智美「えっ、ナデコは私に毎日味噌汁作ってくれないのか?」 

撫子「私が言いたいのはそういうことじゃないわよ。ハァ・・・あんたって実は櫻子より馬鹿なんじゃないの?」 

智美「・・・私はあんまり頭がよくないから、遠まわしにナデコに好きだって伝える方法を考えつかないんだ。はっきりとした言葉や行動でしか示せない」 

撫子「はっきりとした言葉や行動、ね。それで顔が下がってきてるわけか」 

智美「言葉ではもう示したからな~」 

撫子「言葉で示したなら行動はもう――」 

智美「・・・いらない?」 

撫子「・・・いる」 



智美「――今度はちゃんと言葉にしてくれるんだな」 

撫子「そうしないと伝えられないなら、こっちもそうしないと伝わらないかもしれないじゃない」 

智美「嬉しいけど察しはいいんだ。麻雀とナデコとの付き合いで鍛えられたからな」 

撫子「それを同列に並べるから馬鹿だっていうのよ・・・」



499 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:04:41.31 ID:UisobIP2o

撫子「それにしてもあんた、本当に大学の方は大丈夫なんでしょうね?」 

智美「ワハハ~」 

撫子「笑ってごまかすな・・・どうやったら本気で勉強してくれるのかしらこの子は・・・」 

智美「・・・インカレ」 

撫子「インカレ?」 

智美「ナデコと一緒に目指せるなら私も本気が出せるぞ」 

撫子「・・・そうね、宮永照はプロに行くだろうしあんたが考えてあげてもいいわ」 

智美「本当か!? やる気があふれてきたぞ~!」 

撫子「それはいいんだけど、あんた志望校どこにするのよ? あんたが決めてくれないと私が決められないでしょ」 

智美「・・・? ナデコと同じ七森大だけど?」 

撫子「あんたが入れるわけないってずっと言ってるでしょうが!」 

智美「そんなことないぞ~、ナデコがみっちり勉強教えてくれるからな」 

撫子「あんたが大学受かったらインカレ目指すって条件出して、何で私が勉強まで見るのよ」



500 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:05:17.54 ID:UisobIP2o

智美「そっか~、じゃあゆみちんに頼むか」 

撫子「・・・いいわよ、私が教えてあげる」 

智美「お? 嫉妬かナデコ~」 

撫子「うるさいわね・・・あんたやっぱりさっきのはっきりとした言葉がどうだのって嘘なんじゃないの?」 

智美「ワハハ、さあてどうだか」 

撫子「あんたがそうやって偉そうにしてるのなんかムカつく」 

智美「なにおう、私はこう見えても鶴賀麻雀部の元部長なんだぞ」 

撫子「ほとんどの人から加治木が部長だと思われてたようなお飾りの部長でしょ」 

智美「それでも部長は部長だ」 

撫子「はいはいそうですか・・・っと」 

智美「もう膝枕はいいのか?」 

撫子「ええ。ほら、手繋ぐんでしょ?」 

智美「今日はなんだか優しいなナデコ」 

撫子「たまにやるからいいってことはたまにはやるってことよ」 

智美「ワハハ、やっぱりナデコは可愛いなぁ」 

撫子「ふん・・・あんたには負けるわよ」 

小ネタその1 カン



501 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:05:56.04 ID:UisobIP2o

小ネタその2 

あかり「モモちゃん、起きて。もう朝だよぉ」 

モモ「ふぁ・・・おはようっす姉さん」 

あかり「おはよう。もうご飯出来てるよ」 



モモ「姉さんは相変わらず朝が早いっすね、夜も9時に寝ちゃうし、高校生でそれは逆に不健全っすよ」 

あかり「そ、そうかな?」 

モモ「中一の私ですら日を跨ぐまで起きてるのが普通なのに・・・」 

京子「桃子~! そこにいるのはわかっている、早く出てこ~い!」 

あかり「あっ、京子ちゃん達が来たよ」 

モモ「チャイム連打はやめてほしいって言ってるんっすけどね」 



モモ「うるさいっすよキョッピー先輩」 

京子「出たな怪人ステルス姉妹!」 

結衣「おいコラ。すいませんあかり先輩」 

あかり「ふふふ・・・いいんだよ。いつも元気だね京子ちゃん」 

モモ「それだけが取り柄っすから」



502 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:06:31.41 ID:UisobIP2o

京子「こんな美少女捕まえて元気だけが取り柄とは何事だ~!」 

モモ「本当の美少女は自分のこと美少女って言ったりしないんっす。ねえ姉さん?」 

あかり「えっ? あかりは京子ちゃんのこと美少女だと思ってるけど・・・」 

京子「ふ~む、性格もよくてこんなに可愛いあかり先輩に今まで浮いた話がないなんておかしい」 

モモ「見えてなきゃ意味ないっすからね」 

結衣「恐るべしステルス能力・・・」 

あかり「あはは、あかりにステルスがなくてもそんなに人気者になるとは思えないよぉ」 

京子「いや、きっとこの世に舞い降りた天使だって一部の人達に祭り上げられて・・・」 

結衣「それは人気者とは言わないだろ」 

モモ「他の誰が知らなくとも姉さんの魅力は私が知ってるっす。それで充分っすよね」 

あかり「そうだね。人気者になれなくてもあかりにはモモちゃんと京子ちゃん、結衣ちゃんがいるから」 

モモ「・・・キョッピー先輩達もっすか」



503 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:07:10.62 ID:UisobIP2o

京子「なんだよ~、私がいちゃ不満か~?」 

モモ「姉さんをコスプレ衣装の着せ替え人形にする人なんていらないっす」 

京子「だってアニメのキャラって大抵高校生くらいだからさ、それくらいの人に着てもらいたいじゃん」 

あかり「あかりも可愛い服いっぱい着れて楽しいよ」 

モモ「私も姉さんのコスプレ見れるのは楽しいんっすけどね」 

結衣「でも本当にもったいないですね。こんなに綺麗な人なのに・・・」 

京子「なんだったら私と付き合う?」 

モモ「駄目っす。それだったら私と付き合うっす!」 

あかり「ええっ!? えっと、その、女の子同士だよ?」 

京子「知らないのあかり先輩、iPS細胞ってので同性の間でも子供ができるんだよ」 

結衣「子供作る段階まで見越してるのかお前」 

あかり「そ、そうなんだ・・・でも、どうしよう・・・」 

結衣「そんなに深く考えなくていいですから。どうせ適当に言ってるなんですし」 

京子「適当じゃないぞ! 私はあかり先輩の圧倒的なコスプレ力に心奪われた。この気持ちまさしく愛だ!」 

モモ「やっぱりただコスプレ衣装着る人がほしいだけじゃないっすか」



504 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:07:43.65 ID:UisobIP2o

あかり「別に付き合うとかそういうことしなくてもいつでも手伝うよぉ」 

結衣「重ね重ねすいませんねあかり先輩」 

京子「じゃあ今度これ着てみて!」 

モモ「絵・・・? なんすかこの申し訳程度に大事なところだけ布で隠したような服?は」 

京子「この前海岸でこれ来たねーちゃんがアイス食っててさ」 

結衣「これつけてじゃない、着て外出する人がいるのか・・・」 

京子「あかり先輩なら気づかれないし恥ずかしくないでしょ?」 

あかり「う、う~ん・・・」 

モモ「駄目に決まってるっす! 変態じゃないんっすから!」 

結衣「そのお姉さんに失礼だぞ桃子」 

京子「ちぇ~、じゃあ去年のインハイに出てた永水のちっちゃい巫女さんの服なら・・・」 

モモ「似たようなもんじゃないっすか! キョッピー先輩、姉さんに露出してほしいだけっすよね?」 

京子「だって想像してみ。大勢の人に見られるかもしれないってびくびくしながらこの格好で歩くあかり先輩。興奮するじゃん?」 

結衣「朝っぱらから何を口走ってるんだお前は!?」



505 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:08:42.20 ID:UisobIP2o

京子「そんなこんなで学校に着いたぞ!」 

結衣「何でわざわざ口に出す」 

モモ「じゃあ姉さん、私達はあっちなんで」 

あかり「うん。ちゃんと勉強頑張るんだよ皆」 

京子「あかり先輩もコスプレのこと考えといてね!」 

あかり「わ、わかったよぉ」 

モモ「だから駄目だって言ってるじゃないっすか」 

京子「だったら桃子が着る?」 

モモ「嫌っす。自分で着ればいいじゃないっすか」 

京子「やだよ恥ずかしい。じゃあ間を取って結衣に着てもらおう!」 

結衣「自分が恥ずかしいと思ってることを他人やらせようするんじゃねぇ!」 

京子「馬鹿だな~、恥ずかしがってるところを見るのがいいんじゃん」 

モモ「それには同意するっす。だからって姉さんにはさせませんっすけど」 

結衣「お前等な・・・」 

あかり(ふふふ・・・さて、あかりも勉強頑張らないとね!)



506 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:09:13.59 ID:UisobIP2o

あかり「はぁ・・・今日もまた番号順に当てられてたのに飛ばされちゃったよぉ・・・この分だとちゃんと出席取られてるかどうかすら心配になってくる」 

あかり「高校に入ったら何かが変わるかもって思ってたけど、余計にステルスがひどくなった気がするよ」 

あかり「・・・モモちゃんはきっと楽しくやってるんだろうなぁ」 



ちなつ「こんにちは・・・って誰もいない」 

モモ(いるんすけどね) 

ちなつ「お茶の用意をして待ってよっと」 

モモ(ちょっとおどかしてやるっす) 

ちなつ「あれ? 窓が開いてる。さっきまで開いてたっけ?」 

モモ(はい、お茶っす) 

ちなつ「えっ、な、なんでお茶がここに? 確かにさっきまでなかったはず・・・」 

モモ(コップもないと駄目っすよね) 

ちなつ「ひぃっ! こ、コップが宙に浮いてる!? な、なんなの、お化け!?」



507 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:09:46.10 ID:UisobIP2o

モモ(モフモフさんは臆病っすね~、背中つついてみるっす) 

ちなつ「そ、そんな、幽霊が出るって噂は聞いてたけど本当だったなん――ひゃあ! 今何かが背中を~!」 

モモ(ふっふっふ・・・やっぱりモフモフさんはいじりがいがあっていいっすね) 

京子「京子ちゃんが来たぞ~!」 

ちなつ「・・・もう京子先輩でもいいや。京子先輩!」ダキッ 

京子「ち、ちなつちゃん!? どどど、どうしたのそっちから抱きついてくるなんて・・・」 

モモ(毎日自分から抱きつきに行ってるくせに相手からこられるとこれなんすから。ヘタレというかなんというか・・・) 

ちなつ「ゆ、幽霊です! 幽霊が出たんです!」 

京子「幽霊? まさかそんなのいるわけないじゃん」 

ちなつ「でもお茶出してきたり背中つつかれたんですよ!?」 

モモ(氷も出すっすよ~) 

京子「おわっ! な、何!? 背中に冷たい物が入った!? こ、氷?」 

ちなつ「ほ、ほら! ポルターガイストってやつですよ! 勝手に物を動かしてくるんです!」 

京子「そんなまさか・・・」



508 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:10:28.00 ID:UisobIP2o

千鶴「・・・入り口で立ち止まるなどけ」 

京子「うわっ! 千鶴」 

千鶴「氷が床に落ちてる・・・暑いからって氷で遊ぶな」 

京子「いや、遊んでたわけじゃないよ!」 

ちなつ「ポルターガイストが勝手に持ちだしたんですよ!」 

千鶴「は? ポルターガイスト?」 

モモ(メガネ借りるっす) 

千鶴「うわっ!」 

ちなつ「こ、今度は池田先輩のメガネが勝手に!?」 

モモ(そしてキョッピー先輩にかけさせる!) 

京子「ぐわっ! 度キツッ!」 

千鶴「くそっ、返せ歳納!」 

京子「ちょ、ちょっと千鶴待って・・・うわぁ!」 

モモ(お~、キョッピー先輩が押し倒されたっす) 

千鶴「くっ・・・なんで倒れるんだよ!」 

京子「いや、だってメガネの度がキツくてフラフラしてたから・・・」



509 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:11:04.68 ID:UisobIP2o

千鶴「だったらすぐ返せ!」 

京子「わかっ・・・ちょ、千鶴!? どこ触って、んっ!」 

千鶴「ぼやけてよく見えないんだよ!」 

京子「私が返すからまっ・・・そ、そこはやめ――」 

綾乃「歳納京子~! 貴女また掃除当番サボって・・・」 

モモ(おっ、修羅場っすね) 

綾乃「と、と、歳納京子~! 何やってるのよ!?」 

京子「何って・・・ちょっと千鶴やめて、くすぐったい!」 

千鶴「ああくそっ! もっと顔近づけないと見えない!」 

綾乃「ちょっと千鶴さん!? どうして歳納京子に顔を近づけてるの!? や、やめなさい!」 

京子「ち、千鶴・・・顔が近いよ・・・」 

千鶴「うるさい、ド近眼なんだからしょうがないだろ!」 

綾乃「あっ、ああっ・・・」 

モモ(あやのん先輩が涙目になってるっす。こっちもこっちでいじりがいがありそうっすね) 

千鶴「まったく・・・」スチャ



510 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:11:43.64 ID:UisobIP2o

綾乃「えっ、メガネ?」 

千鶴「そうですよ。このアホが私のメガネを取りやがって、それを取り返そうとしてただけです」 

京子「だから取ったの私じゃないってば!」 

千鶴「だったらなんでお前がかけてんだよ!?」 

ちなつ「ポルターガイストがかけさせたんですよ! あ、悪霊に弄ばれてるんです私達!」 

綾乃「な、なんだメガネか・・・よかったぁ・・・」 

モモ(ほっとしてるところ悪いっすけどまだまだステルスモモの独壇場は続く・・・ろ?) 

りせ「・・・」 

ちなつ「で、出た~! って部長だった・・・」 

千鶴「何もないところを掴んでる?」 

モモ「相変わらず底が知れない人っすね部長」 

綾乃「東横さん!?」 

京子「桃子! 今までのはお前の仕業か!」



511 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:12:14.17 ID:UisobIP2o

りせ「・・・」 

モモ「おいたがすぎる? だってモフモフさん達いじってて楽しいんすよ」 

千鶴「部長の声聞こえるのか」 

りせ「・・・」 

モモ「・・・わかったっすよ。皆さん、少しやりすぎてしまったっす。すいませんでした」 

ちなつ「もう! 本当に怖かったんだからね! 京子先輩に抱きついちゃうくらいに!」 

京子「それはどういう意味なのかなちなつちゃん!?」 

千鶴「・・・メガネを取るのはやめてほしい。本当に何も見えなくなるから」 

モモ「じゃあ今度はメガネを取る以外のことするっすね」 

千鶴「いじること自体やめろ」 

京子「これはもうあかり先輩に例のあれを着てもらわなきゃ私の怒りは収まらないぞ!」 

モモ「それとこれとは話が違うっす」



512 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:12:44.40 ID:UisobIP2o

モモ「ふぅ~、疲れたから冷蔵庫にあったプリンでも食べるっす」 

綾乃「そ、それ私の!」 

モモ「美味いっす~」 

綾乃「高かったのに~!」 

京子「お前全然反省してないだろ」 

モモ「そんなことないっすよ。次回は今回の反省を活かしてより面白いことをするつもりっす」 

千鶴「変なとこ反省するな!」 

モモ「次回もステルスモモの独壇場に期待して待ってるっす」 

りせ「・・・」 

モモ「次もやりすぎたら止める? やってみるといいっすよ。言っておきますけど今日の私は本気を出してなかったっすからね!」 

京子「あんまりひどいとあかり先輩に言いつけるぞ!」 

モモ「そ、それだけは勘弁しなすってほしいっす・・・」 

ちなつ「あかり先輩って桃子ちゃんのお姉ちゃんだよね」 

モモ「私の自慢の姉さんっす!」 

京子「自慢しても見えないけどな」



513 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:13:21.77 ID:UisobIP2o

千鶴「姉もステルスなのか・・・」 

ちなつ「なんというか不便だね」 

モモ(・・・朝はああ言ってたっすけど本当は寂しいんっすよね姉さん。早く私にとってのここのような場所を見つけられるといいんすけど・・・) 



智美「ワハハ、負けたぞ」 

睦月「強いですねこの人。いつも来てくれる人でしょうか?」 

ゆみ「名前がデフォルトのままだからわからんが、打ち方から見て間違いないだろう」 

睦月「どうします?」 

智美「いかない手はないだろ」 

ゆみ「そうだな」 



あかり「なんとか勝てた・・・やっぱり強いなぁ麻雀部の人達は」 

あかり「ん? チャット・・・お強いですね、かぁ。そちらこそっと」 

あかり「えっ、もしよろしければ麻雀部に入ってくれませんか・・・」



514 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:13:49.88 ID:UisobIP2o

あかり(あかりが麻雀部に? そ、そんな、いいのか――)ドンッ 

クラスメート「あっ、ごめん!」 

あかり「う、ううん。いいんだよ気にしないで」 

クラスメート「ほんとごめんね・・・あんな子クラスにいたっけ?」 

あかり「・・・」 



睦月「返信来ませんね・・・」 

智美「おっ、来たぞ。なになに・・・申し訳ありませんけど、お断りさせてもらいます。きっと迷惑をかけてしまうから?」 

ゆみ「迷惑? どういうことですか」 

睦月「・・・見えなくて見つけることも出来ないと思います。だから本当にごめんなさい・・・」 

智美「落ちちゃったぞ」 

ゆみ「見えなくて見つけることも出来ない・・・?」 

智美「ワハハ、エニグマティックだな~」 

ゆみ「・・・」



515 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:14:25.58 ID:UisobIP2o

あかり(麻雀の団体戦って確か5人必要なんだよね。部員足りないのかな・・・でも、あかりが入っても仕方ないよね。いてもいなくても誰も気づかないんだから・・・) 

モモ「――」 

あかり「あっ、モモちゃ・・・」 

京子「ハーゲンだぜのラムレーズンで許してやろう」 

モモ「あれ高いじゃないっすか」 

ちなつ「私はボロナミンCね」 

モモ「・・・はぁ、仕方ないっすね。ユッピー先輩は何にするんすか?」 

結衣「えっ、私はいいよ。何もされなかったし」 

モモ「いつものお礼ってことにしておくっす」 

結衣「そう? じゃあブラックコーヒーをお願いしようか」 

京子「私もお礼と謝罪分で2つな!」 

モモ「キョッピー先輩には色々迷惑もかけられてるからお礼はなしっす」 

京子「なんだよそれ~」 

あかり(・・・邪魔しちゃ悪いよね)



516 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:14:57.20 ID:UisobIP2o

モモ「ただいまっす~」 

あかり「おかえりなさいモモちゃん」 

モモ「姉さんにファンチ買って来たっすよ。はい」 

あかり「ありがとう・・・ねえモモちゃん」 

モモ「なんっすか?」 

あかり「モモちゃんは麻雀部にいて楽しい?」 

モモ「・・・楽しいっすよ」 

あかり「そっか・・・」 

モモ「何かあったんすか?」 

あかり「・・・高等部の麻雀部の人に入らないかって誘われて、でもきっと能力のせいで迷惑かけちゃうからって断ったの」 

モモ「・・・」 

あかり「あはは、クラスの子達にも忘れられてるくらいだもん。これでよかったんだよね・・・」 

モモ「・・・そうっすね。姉さんがいいと思ってるならそれでよかったんだと思うっす」 

あかり「うん・・・よかったんだよ・・・」



517 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:15:39.90 ID:UisobIP2o

モモ「でも姉さん、覚えておいてほしいっす。他人と関わる上で完全に相手に迷惑をかけないなんてこと出来ないっす」 

モモ「迷惑をかけてしまうことを恐れていたら人と関わりを持つことは出来ないんすよ」 

あかり「モモちゃん・・・」 

モモ「私は姉さんにいっぱい迷惑をかけてると思うっすけど、それは姉さんとそれだけいっぱい関わってるってことっす」 

モモ「姉さんが私と関わるだけでいいと思ってるならそれはそれで嬉しいっすけど、それじゃ寂しいって言うなら遠慮せずに色んな人と関わっていってほしいっす」 

あかり「・・・ありがとうモモちゃん。あかり、もう少し考えてみるよ」 

モモ「・・・でも私のこと寂しくさせないでくださいっすね」 

あかり「うん! どんなに多くの人と関わりを持ってもモモちゃんのこと忘れたりしないよ」 

モモ「はい。大好きっす姉さん」ダキッ 

あかり「あかりもモモちゃんのこと大好きだよぉ」



518 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:16:07.78 ID:UisobIP2o

ゆみ「IPを表示するようにした。これでどこの教室から繋いでいるのかはわかるはずだ」 

智美「ワハハ、強攻策に出たなゆみちん」 

睦月「後はあの人が来るのを待つだけですね」 

智美「来てくれるかな~」 

ゆみ「信じて待つしかないさ」 

睦月「・・・! 来ました!」 

智美「えっとこのIPは・・・」 

ゆみ「1のAか! 蒲原、引き止めておいてくれよ!」 

智美「了解~」 



あかり(う~ん、昨日の今日でやっぱり入りますなんて言うのはおかしいかなぁ?) 

ゆみ「失礼する!」 

あかり「あの人、3年生の人だ。何の用事があるんだろう?」 

ゆみ(それらしい奴はいない・・・しかし、必ずここのどこかにいるはずなんだ!)



519 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:16:40.10 ID:UisobIP2o

ゆみ「私は麻雀部の加治木ゆみだ! いつも部のネトマに来てくれる人、私は君が欲しい!」 

あかり「・・・!?」 

あかり(ど、どうしてここが・・・それにあんなこと言ったのになんで・・・そんなにあかりのことを必要としてくれてるの・・・?) 

ゆみ「お願いだ、出てきてくれ!」 

あかり(下級生の教室にまで来て、恥ずかしいだろうにあんなに大声を出して・・・) 

――モモ「他人と関わる上で完全に相手に迷惑をかけないなんてこと出来ないっす」 

あかり(そっか、もう迷惑かけちゃったんだね・・・) 

ゆみ(見えないというのはこういうことか・・・どうする、それらしい人について聞いて回るか?) 

あかり「あかりでよければ・・・」 

ゆみ「・・・!」 

あかり「あかりでよければ、力になります!」 

ゆみ「・・・ふっ、なんだちゃんと見えるじゃないか」



520 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:17:15.98 ID:UisobIP2o

ゆみ「ただいま戻った」 

智美「おっかえり~、見つからなかったのか?」 

ゆみ「いや隣にいるんだが・・・」 

睦月「えっ?」 

あかり「・・・」 

智美「おわっ! ゆみちんの隣から女の子が!?」 

睦月「見えないって比喩とかじゃなかったんだ・・・」 

あかり(初めのインパクトが大事だよね。よ、よ~し!) 

あかり「皆のハートにどっきゅーん! はじめまして、東横あかりだぴょ~ん!」 

ゆみ睦月智美「・・・」 

あかり「・・・」 

あかり「・・・帰ります~!」\アッカリーン/ 

ゆみ「ま、待て! 待ってくれ!」ガシッ 

智美「ワハハ、中々個性的な奴だな」 

睦月「なんというか明るい人なんですね」



521 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:18:01.37 ID:UisobIP2o

あかり「うぅ・・・」 

ゆみ「まあそのなんだ、私達に強い印象を付けたかったのはわかる。だが焦らずともいいだろう。これからは同じ部の仲間として多くの時間を共に過ごすことになるんだからな」 

智美「何にもない部だけどよろしく頼むぞ~」 

睦月「歓迎しますよ東横さん」 

あかり「皆さん・・・!」 

ゆみ「ようこそ、麻雀部へ!」 

あかり「はい! よろしくお願いします!」 



あかり「それじゃあモモちゃん、行ってくるね」 

モモ「行ってらっしゃいっす」 

モモ(・・・麻雀部に入ってから姉さんは毎日楽しそうにしてるっす。それはいいんっすけど、加治木先輩とやらのことばかり話すのが非常に気にかかるっす) 

モモ(姉さんの為に恥ずかしい思いをしてくれたらしいから当分は見逃してやるっすけど、あんまり調子に乗らないでくださいっす。最後に姉さんが笑いかけてくれるのはこの私っす) 

モモ(・・・それはそれとして姉さん、その服はちょっと気が早いんじゃないかと思うっすよ)



522 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:19:00.81 ID:UisobIP2o

あかり「先輩!」 

ゆみ「やあ、あかり・・・な、なんだその格好は!?」 

あかり「妹のお友達に作ってもらった服です」 

ゆみ「もはや服の体をなしていないだろう!」 

あかり「大丈夫ですよ、先輩にしか見えてませんから」 

ゆみ「わ、私に見せられても困る!」 

あかり「見てもらいたいんです、あかりのことを見つけ出してくれた先輩に、あかりの全てを」 

ゆみ「す、全てって!?」 

あかり「それに先輩もあかりの為に恥ずかしい思いしたんですからこれでおあいこです」 

ゆみ「わ、私は別にそんなこと望んで・・・」 

あかり「もしかして見苦しいですか?」 

ゆみ「んぐっ・・・そ、そんなことないぞ、とても、綺麗だ・・」 

あかり「よかったぁ」 

ゆみ「・・・まったく、君には毎度毎度驚かされるよ」 

あかり「ふふふ・・・じゃあ行きましょうか」ダキッ 

ゆみ「そ、その格好で抱きつくのはやめてくれ・・・」 

あかり「赤くなった先輩が可愛いんで嫌です」 

ゆみ「あ、あかり・・・」 

あかり「えへへ、これからもあかりのことちゃんと見ていてくださいね先輩!」 

小ネタその2 カン



523 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:19:41.47 ID:UisobIP2o

小ネタその3 

エイスリン「アー・・・ココドコ?」 

櫻子「あれ、エイスリンねーちゃん?」 

エイスリン「・・・! サクラコ!」 

櫻子「こんなところで何してるんです?」 

エイスリン「エイガミヨウトオモッテ。デモミチワカラナクナッタ・・・」 

櫻子「迷子ですか・・・シロねーちゃん達は?」 

エイスリン「・・・ワタシヒトリ。ケイタイモワスレチャッタ・・・」 

櫻子「携帯を忘れるなんておっちょいですねエイスリンねーちゃん。しょうがない、私の携帯の地図で・・・」 

エイスリン「ガメンマックロ」 

櫻子「・・・ふ、ふん! この私にかかれば地図なんかなくたって道案内くらい楽勝!」 

エイスリン「ツイテキテクレルノ?」 

櫻子「当然ですよ! 私に任せてください!」 

エイスリン「サンクス! サクラコ!」



524 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:20:14.43 ID:UisobIP2o

櫻子「ところで何の映画を見るんですか?」 

エイスリン「・・・マジョッコミラクルンッテアニメ」 

櫻子「エイスリンねーちゃんもミラクるん好きなんですね」 

エイスリン「トヨネガオモシロイッテイウカラミニイク。ミルノハハジメテ」 

櫻子「そうだったんですか」 

エイスリン「コドモムケッテイウカラミンナトミニイクノハズカシカッタ。トヨネハモウミタッテイッテタカラ」 

櫻子「だから1人で出てきたんですね。でもミラクるんって子供向けなんですかね。私も時々見ますけど話わからない時がありますよ」 

エイスリン「ソウナノ?」 

櫻子「はい。それにコミケでミラクるんの同人誌買っていく大人の人沢山いましたし」 

エイスリン「ソウナンダ・・・サクラコハナンデココニイルノ?」 

櫻子「え~っと・・・あれ、なんでだ?」 

エイスリン「・・・」 

櫻子「な、なんですかその目は! そ、そう! 散歩です散歩!」



525 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:20:44.15 ID:UisobIP2o

エイスリン「サンポ・・・」 

櫻子「そうです! たまにこう歩きたくなるんですよね!」 

エイスリン「デモアメフッテル」 

櫻子「・・・あ、雨の中を散歩するのも楽しいもんですよ! ほ、ほらいつもと足音も違いますし!」 

エイスリン「ナルホド、サンポモオクガフカイ、ダネ」 

櫻子「そうそう。それで、どこの映画館に行くんですか?」 

エイスリン「ウ~、キンジョ!」 

櫻子「近所って言われても・・・あっ! そういえば歳納先輩がこっちの方でしか上映してないアニメが見たいって言って、一緒に探し回ったっけ・・・」 

櫻子「確か・・・こっち!」 

エイスリン「ワタシソッチカラキタ・・・」 

櫻子「・・・や、やっぱりあっちです!」 

エイスリン「ホントニダイジョウブ?」 

櫻子「し、心配しないでください! なんたって一度行ったんですから!」 

エイスリン「・・・ワカッタ、イコウ!」



526 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:21:14.82 ID:UisobIP2o

櫻子「あれ、おっかしいな~」 

エイスリン「サクラコ?」 

櫻子「見覚えあるし道は間違ってないはずなんだけど、う~ん?」 

エイスリン「サクラコモマイゴニナッチャッタ?」 

櫻子「そ、そんなことないですよ! もうちょっと行けばきっと・・・」 



櫻子「あ~! 遂に知らないとこに出ちゃったよ~!」 

エイスリン「ミツカラナイネ」 

櫻子「くそ~! 確かめちゃくちゃ大きかったはずなのにどこに行ったんだ!?」 

エイスリン「イッカイモドル?」 

櫻子「・・・そうですね。戻ってる時に見つかるかもしれませんし」 



櫻子「結局エイスリンねーちゃんと会ったところまで戻ってきてしまった・・・」 

櫻子「ぐぬぬ・・・なんでだよ! 確かに行ったはずなのに!」 

エイスリン「サクラコ、モウイイヨ。ムリシナイデ」



527 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:22:02.19 ID:UisobIP2o

櫻子「いや! ここで諦めたら道案内もまともにできないんですのとか向日葵に馬鹿にされちゃう! 絶対に見つけてみせる! 今度はあっちに行ってみましょう!」 

エイスリン「サクラコ、ダカラソッチハワタシガキタホウコウ・・・」 

淡「あれ? サクラコじゃん。何してんの?」 

櫻子「淡ねーちゃん!」 

淡「一緒にいるのは・・・あっ、地区大会でテルーより和了ったとかいう外人! 確か・・・タンバリン?」 

エイスリン「エイスリン!」 

淡「そうそうそれそれ、で、サクラコはインスリンと何やってるの?」 

エイスリン「インスリンジャナクテエイスリン!」 

櫻子「エイスリンねーちゃんが映画館探してるって言うから道案内してたところです!」 

エイスリン「イッショニマヨッテタヨウナ・・・」 

淡「映画館? あそこにあるけど」 

エイスリン「エッ? ニホンノシアターアンナニオオキイノ?」 

淡「違うって、ショッピングセンターの中に映画館があんの」 

櫻子「もう~! わざわざ探さなくてよかったじゃないですか!」



528 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:22:47.00 ID:UisobIP2o

エイスリン「ゴメンナサイデシタ・・・」 

淡「探すってサクラコが道案内してあげてたんじゃないの?」 

櫻子「えっ、いやその・・・とにかく行きましょうエイスリンねーちゃん! またね淡ねーちゃん!」 

淡「うん、またね~」 

エイスリン「ジカンムダニシチャッタネ。ホネオリゾンッテイウンダッケ?」 

櫻子「えっ!? エイスリンねーちゃん骨折れちゃったんですか!? びょ、病院行かないと!」 

エイスリン「ヒユダヨサクラコ! オチツイテ!」 



エイスリン「ヒロイ・・・コノナカデマタマヨッチャウカモ・・・」 

櫻子「大丈夫です! 一度行きましたから!」 

エイスリン「ソレサッキモキイタ・・・」 

櫻子「さ、さすがにお店の中まで入ってしまえば迷いませんよ!」 

エイスリン「ホントニ?」 

櫻子「本当です! ほら、こっちですよ!」



529 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:23:27.35 ID:UisobIP2o

櫻子「駐車場に出た・・・」 

エイスリン「・・・」 

櫻子「い、いや~、まさか映画館の場所が変わってるなんて思わなかったな~、あっ、あんなところに案内板がある! あれでどこに行ったか確認しましょう!」 

櫻子「うっ・・・お店多すぎてどこだかわからない・・・えっと映画館は・・・」 

エイスリン「・・・カケタ!」 

櫻子「えっ?」 

エイスリン「シアターノカイダケダケド、エニカイタ。コレデマヨワナイ!」 

櫻子「うわっ! 凄い完璧に写してる!」 

エイスリン「フォローミー、サクラコ!」 

櫻子「ふぉ、ふぉろー?」 

エイスリン「ツイテキテッテイミダヨ!」 



櫻子「やぁっと着いた~・・・」 

エイスリン「クロウシマシタ・・・」



530 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:23:58.31 ID:UisobIP2o

櫻子「ミラクるんの上映時間は・・・」 

エイスリン「・・・! モウスグ! ベストタイミング!」 

櫻子「・・・ふ、ふっふっふ、実は私はこれを狙ってわざと迷ったふりをしてたんですよ!」 

エイスリン「サクラコ、スゴイ!」 

櫻子「あっはっはっは、凄いでしょ~・・・偶然だけど」ボソッ 

エイスリン「ナニカイッタ?」 

櫻子「う、ううん、なんでもないですよ! あっ、私ポップコーン買っていいですか?」 

エイスリン「ウン! オレイニワタシガカッテアゲル!」 

櫻子「えっ、そんな悪いですよ」 

エイスリン「エンリョイラナイ! スイマセ~ン!」 

櫻子(うぅ・・・罪悪感が・・・) 



ライバるん「ねえ、ねえ、ミラクるん! ねえ、何してるのよこんなところで! ねえ、こら、冗談やってる場合じゃないでしょ? ねえ、ミラクるん! 目を開けてよ! あんたみたいなのがいないと皆が困るでしょ・・・?」 

ガンボー「もうやめるボ・・・楽にさせてやらなきゃボ・・・というか目開いてるし」 

ライバるん「だって・・・ミラクるんなんですよ?」



531 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:24:38.36 ID:UisobIP2o

エイスリン「ミラクルン・・・」グスッ 

櫻子「ぐ~・・・」 

櫻子(はっ! いかん、意味わからないから寝ちゃってた・・・エイスリンねーちゃん泣いてるしきっと面白いんだ、ちゃんと観ないと・・・) 



ミラクるん「ゲームオーバーだド外道~ッ!」 

エイスリン「ミラクルンガンバッテ・・・!」 

櫻子「ぐ~・・・質量を持った残像とでも言うのかそのおっぱい・・・」 



エイスリン「オモシロカッタネ!」 

櫻子「えっ、は、はい!」 

エイスリン「ニホンアニメーション、ヤッパリトテモスゴイ! トヨネニイッパイカシテモラウ!」 

エイスリン「アリガトウサクラコ、サクラコノオカゲ!」 

櫻子「・・・えっ、いや私は何も・・・じゃない、時間調整しただけで映画館まで来れたのはエイスリンねーちゃんが自分で――」



532 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:25:25.09 ID:UisobIP2o

エイスリン「ウウン、ワタシヒトリボッチダッタラキットアキラメテタ。サクラコガイッショダッタカラアキラメナイデコレタ」 

櫻子「・・・もしかして時間調整したっていうの嘘だって気づいてます?」 

エイスリン「ウン。ケイタイモキレテテ、ウデドケイモシテナイカラネ」 

櫻子「気づかれちゃってたか・・・ごめんなさい・・・」 

エイスリン「アヤマラナイデ。ゲンキナサクラコトイッショニイテイッパイゲンキモラッタ。ポップコーンハソノオレイ」 

櫻子「元気を?」 

エイスリン「ソウ。サクラコ、ベリーキュート。アカリノトキトオナジ、イモウトトアソンデルミタイデタノシカッタ!」 

櫻子「妹かぁ。私もエイスリンねーちゃんみたいな優しい人が本当のねーちゃんだったらいいのにって思いました!」 

エイスリン「サクラコハオネエチャンイルノ?」 

櫻子「いますよ~、意地悪で冷たい人でエイスリンねーちゃんと同じなの歳くらいな人です」 

エイスリン「オネエチャンノコトキライナノ?」 

櫻子「嫌い・・・じゃないですけど・・・なんていうか向日葵と同じで私の扱いが雑なんですよ」



533 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:25:57.32 ID:UisobIP2o

エイスリン「・・・ヒマワリトオナジナラ、キットオネエチャンハサクラコノコトダイジ」 

櫻子「そうですか? 土下座してどっか行ってくれて頼まれるくらいなんですけど」 

エイスリン「ダ、ダイジョウブ。タブンサクラコノオネエチャンハトヨネガイッテタツンデレ」 

櫻子「ツンデレですかぁ・・・」 

櫻子(まああかりちゃん達の合宿所に行ったときは心配してくれてたみたいだしそうなのかな) 

エイスリン「ソレジャアサクラコ、ココデオワカレ」 

櫻子「はい。私も楽しかったですよ」 

エイスリン「マタアソボウネ」 

櫻子「そうですね。また遊びましょう! ばいばいエイスリンねーちゃん」 

エイスリン「バイバイ!」 

櫻子「ふぅ~、さて私も帰るとする・・・帰り道がわからなくなった・・・」 

櫻子「ええい! 立ち止まっててもしょうがない! とにかく行くぞ!」 

向日葵「・・・どこに行こうとしていますの貴女は?」



534 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:26:30.30 ID:UisobIP2o

櫻子「おわっ! なんだよ向日葵いきなり出てくんな!」 

向日葵「貴女が迷っているんじゃないかと思ってわざわざ出てきたというのに随分な言い草ですわね」 

櫻子「残念だったな! もう迷い終わったんだよ!」 

向日葵「迷い終わったって・・・というか今さっき帰り道がわからないとか言ってたじゃありませんの」 

櫻子「知らない! お前の聞き間違いだろ! さっさと帰るぞ!」 

向日葵「待ちなさい櫻子! そっちじゃありませんわ!」 

櫻子「じょ、助走つけるためにだな!」 

向日葵「もういいですから・・・まったく、その様子だとおつかいも出来ていないのでしょう?」 

櫻子「おつかい?」 

向日葵「貴女ねぇ、歳納先輩がペンがないって言って買ってきて欲しいと頼まれたんでしょう」 

櫻子「ああ、だから私雨の中外に出てたんだ」 

向日葵「はぁ・・・本当に鳥頭なんですから・・・」 

櫻子「なんだよ鳥頭って?」 

向日葵「どうでもいいでしょう、ほら、こっちですわ」



535 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:27:21.83 ID:UisobIP2o

櫻子「そっちはエイスリンねーちゃんと最初に行った方向・・・見覚えあったのはあそこを通ってここまで来たからだったのか」 

向日葵「何をぶつぶつ言っていますの? ペンなら私が買いましたし、後は帰るだけですわよ」 

櫻子「・・・お前が仕切るなよ! 道がわかってるなら私が先に行く! 向日葵はハローミーだ!」 

向日葵「はぁ? 何を言っていますの?」 

櫻子「ぷぷ・・・知らないのか向日葵。着いて来いって意味の英語なんだぞ」 

向日葵「フォローミーではなくて?」 

櫻子「・・・似たようなもんだろ!」 

向日葵「あっ、コラ、櫻子! 急に走り出しては危ないですわよ!」 

櫻子「ふ~ん! 向日葵には私の元気分けてやらないんだからな!」 

向日葵「元気って何の話をして・・・櫻子! そこは右ですわ!」 

櫻子「ぐぅ・・・後ろから完璧な案内しやがって・・・見てろよ、私だっていつかちゃんと道案内くらい出来るようになってやるんだからな~!」 

小ネタその3 カン



536 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:27:57.75 ID:UisobIP2o

小ネタその4 

玄「ただいま帰りました!」 

穏乃憧「お邪魔します」 

あかり「おかえりなさい玄お姉ちゃん」 

玄「ただいま、あかりちゃん」 

あかり「憧ちゃんとしずちゃんもこんにちは」 

穏乃「こんにちはあかり」 

憧「その格好、旅館の方の手伝いしてたの? 偉いわね」 

あかり「あかりもここの子だから、お手伝いするのは当然だよぉ!」 

仲居「あらお帰りなさい。もう上がっていいわよあかりちゃん。お疲れ様」 

あかり「わかりました。お仕事がんばってくださいね!」 

憧「今はマスコット、成長すれば看板娘。松実館の未来は明るいわね」 

穏乃「宥さんと玄さんもいるからね」 

あかり「あかりなんてお姉ちゃん達と比べたら全然魅力ないよ」 

穏乃「そんなことないよ。ねえ憧?」 

憧「そうよ。可愛いんだから自信持ちなさいあかり」



537 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:28:33.25 ID:UisobIP2o

玄「そうだよ! おもちだっていつか大きくなるから!」 

憧「玄はそれっばっかね~」 

穏乃「あんまり胸大きいと走る時邪魔になりますよ」 

あかり「でもお姉ちゃん達に比べて成長が遅くてちょっぴり不安だなぁ」 

憧「玄と和がおかしいのよ。あかりくらいの歳ならそれくらいが普通よ」 

あかり「そうだよね。桜子ちゃんもそうだし」 

玄「心配しなくてもちゃんと成長してるよ」 

穏乃「なんでわかるんです?」 

玄「だって毎日お風呂・・・おっと危ない危ない」 

憧「・・・あかり、危ないと思ったらすぐに宥姉かあたしのとこに来なさい、いいわね?」 

あかり「・・・? うん、わかった」 

宥「呼んだ~?」 

玄「あっ、お姉ちゃん!」 

穏乃「相変わらず家の中でも厚着ですね」



538 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:29:08.83 ID:UisobIP2o

憧「あかりは手伝いしてたのに宥姉はこたつでごろごろしてたの?」 

宥「だって・・・」 

あかり「あかり1人で充分なお手伝いだったから」 

宥「そういうことだから・・・」 

穏乃「あんまり怠けてちゃいけませんよ。今度私と山に行きましょう!」 

宥「う~ん・・・寒そうだから遠慮する・・・」 

玄「じゃあ山の代わりに今からボウリングに行こうよ」 

宥「ボウリング?」 

憧「灼んとこでね。ただにしてくれるって言うから」 

穏乃「あかりも一緒に行こうよ!」 

あかり「いいの?」 

憧「いいのよ、灼もあかりならうるさく言わないでしょうし」 

あかり「じゃあ着替えてくるね!」 

宥「私も~」 

玄「私も着替えてくるから少し待っててね」 

穏乃「はい!」 

憧「早くしなさいよ」



539 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:29:57.56 ID:UisobIP2o

あかり「こんにちは~」 

灼「いらっしゃい。あっ、あかりも来たの」 

あかり「はい! 灼お姉ちゃんありがとうございます」 

灼「いい。皆が楽しく使ってくれれば私も嬉し・・・」 

憧「そんじゃ灼も一緒にやりましょうよ」 

灼「・・・はっきり言って負ける気しないんだけど」 

穏乃「言いますね、私も負けませんよ!」 

玄「・・・出来ればハンデつけてほしいです」 

灼「そうだね圧勝だとつまらないから、100点くらいハンデつけてあげる」 

宥「私上手く出来るかなぁ」 

憧「ちなみに最下位には罰ゲームだからね」 

あかり「ええっ!?」 

宥「さ、寒くないことでお願いね・・・」 

灼「上等。じゃあシューズはあっちね」



540 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:30:38.68 ID:UisobIP2o

穏乃「やた~、ダブルだよ!」 

憧「中々やるじゃないしず」 

あかり「しずちゃん凄い!」 

灼「ターキー取ったら七面鳥出さないと・・・」 

玄「七面鳥?」 

灼「3連続ストライクがターキーって呼ばれてる由来は、アメリカで客寄せに3連続ストライク出した人に七面鳥の料理出してたから、らしい」 

穏乃「七面鳥・・・おいしそう・・・」 

灼「・・・ごめん、からあげくらいしかない」 

憧「それに3回で七面鳥なら4回の灼には何が出されるのかって話よね」 

宥「4連続ストライクはなんていうの?」 

灼「4回目からは基本的にフォース、フィフィスとかで普通に数える。でもそれじゃ寂しいからってハムボーンとか呼ばれることあるらし・・・」 

憧「ハムボーン・・・骨付き肉ね。なんというかアメリカンなのね。ボウリングってアメリカ発祥なの?」 

灼「ううん。元は魔除けの儀式で古代エジプトの頃からやってたって」



541 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:31:14.10 ID:UisobIP2o

穏乃「古代エジプトの魔除けの儀式・・・私古代エジプトって言ったらカードゲームの印象しかないよ」 

灼「でも今のような形になったのはアメリカ発祥だって。ちなみにボウリングでアメリカンって言うと2つのレーンを交互に投げる方式のことを言うんだよ」 

あかり「勉強になります!」 

憧「こんなこと勉強したって意味ないけどね」 

灼「意味ないとはひど・・・」 

玄「よ~し、私もがんばってストライク取ろう!」 

宥(がんばれ玄ちゃん~)クネクネ 

玄「今日の晩御飯は肉じゃが?」 

あかり「宥お姉ちゃん肉じゃが食べたいの? じゃあじゃがいもさん買って帰らないとね」 

宥(えぇ~!?) 

憧「それにしても宥姉とあかりは低空飛行ね。宥姉は1回取ってるけどあかりはスペアすらないじゃない」 

宥「だってボール重たい・・・」 

あかり「端っこの方ばっかり行っちゃうんです・・・」



542 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:31:50.72 ID:UisobIP2o

灼「あかり、レーンの最初に三角形が並んでるしょ? それをよく見て真ん中から少し外れたくらいで投げてみて」 

あかり「はい、わかりました!」 

憧「ボウリングに関しては饒舌ね」 

灼「・・・いいじゃない、好きなんだから」 

穏乃「好きなことに関してはいっぱい話したくなるのは当たり前だよ憧! 今度は私の好きなこと・・・山に行こうよ!」 

憧「あんたが行きたいだけでしょうが」 

穏乃「そんなことないよ! 私は山で1人でいたからあれを使えるようになったけど、やっぱり皆と一緒の方がいい!」 

憧「とは言ってもねぇ・・・」 

宥「か、カイロとか探さなきゃ・・・」 

あかり「あかり、クマさん好きだけど本物が出ちゃったらどうしよう・・・」 

灼「たぬきなら大丈夫だよね・・・」 

穏乃「もう、山ってそんなに悪いところじゃないんだよ! 私がしっかり案内してあげたらきっと皆好きになるよ! たとえばね・・・」 

玄「やった~ストライク・・・って誰も見てくれてない!?」



543 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:32:19.92 ID:UisobIP2o

灼「おばあちゃんが言っていた、私はボウリングを司り、総てのピンを倒す女」 

憧「くっ・・・ハンデありでもボロ負けじゃないの!」 

穏乃「やっぱり強いな~」 

玄「さすがです灼ちゃん!」 

宥「な、なんとか罰ゲームは免れた・・・」 

あかり「うぅ・・・結局最下位だったよぉ」 

憧「可哀想だけどそういう決まりだからね、しず」 

穏乃「はい、これ」 

あかり「しずちゃんと同じジャージ?」 

憧「罰ゲームはしずと同じ格好をしてもらうことよ!」 

穏乃「これが罰扱いなのってなんか納得いかない」 

灼「というか穏乃が負けてたらどうするつもりだったの・・・」 

あかり「う~ん、そんなに変なことじゃなくてよかったのかな? じゃああかり着替えてくるよぉ」 

穏乃「ちゃんと下全部脱ぐんだよ」 

あかり「ええっ!? パンツも!?」



544 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:32:57.58 ID:UisobIP2o

穏乃「当たり前じゃん!」 

玄「じゃあ今穏乃ちゃんって・・・」 

宥「さ、寒くないの?」 

穏乃「全然!」 

あかり「・・・や、やっぱり罰ゲームだよぉ・・・」 



あかり「お、お待たせ・・・」 

憧「お帰りなさい」 

灼「ちょっと大きいみたい。袖が余ってる」 

穏乃「新道寺の鶴田さんみたいだね!」 

玄「ちょっと可愛いかも」 

宥「寒くない、あかりちゃん?」 

あかり「だ、大丈夫・・・なんだか変な感じだけど・・・」 

穏乃「邪魔な衣服を脱ぎ去ることで多くの星の力を受けて強い力が出せるようになるんだよ!」 

憧「何言ってんだか・・・」



545 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:33:43.09 ID:UisobIP2o

あかり「いつまで着てればいいの?」 

憧「そうね・・・家に帰るまでかしら」 

あかり「ええ~!?」 

穏乃「その反応、何気に私にすっごい失礼だよね?」 

あかり「う~、こけちゃったらどうしよう・・・じゃがいもさんも買いに行かないといけないし・・・」 

宥「いや、別に私肉じゃが食べたいわけじゃないからね」 

穏乃「恥ずかしい思いもジャージ部魂で乗り切ればいいんだよ!」 

玄「ジャージ部?」 

穏乃「うん、清水谷さんから教えてもらったんだ! ジャージを着て色んな人のお手伝いをする部活なんだって!」 

灼「別にジャージだけ着てるわけじゃないと思・・・」 

あかり「色んな人のお手伝いを・・・うん、あかり恥ずかしいけどジャージ部頑張る!」 

穏乃「えへへ、まるっ、だね!」 

玄「全然まるじゃないのです! うちの妹に変なことさせないでほしいのです!」



546 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:34:17.01 ID:UisobIP2o

穏乃「そのジャージは部の仲間の証としてあかりにプレゼントするよ」 

あかり「うん、大切にするね」 

憧「いや、捨てちゃっていいからね」 

玄「憧ちゃん、穏乃ちゃん、また明日ね」 

宥「またね~」 

穏乃「はい! あかり、ジャージ部の活動は追って連絡するからね」 

憧「やめんか! ったく、あかり、たまには高等部の方に顔出しに来なさい。晴絵も会いたがってるから」 

あかり「わかったよぉ、バイバイ、憧ちゃん、しずちゃん!」 

あかり「しずちゃんが何でこんな格好をしてるのか気になったけど、お手伝いするためなんだね。見直したよぉ」 

玄「いやたぶん違うと思うよ」 

宥「走りやすいからじゃないかな?」 

あかり「あかり、旅館のお手伝いする時もこれ着ることにするよ」 

玄「うちに変な噂が立つからやめて・・・」 

宥「これから寒くなるし風邪ひいたら大変だから少なくともしばらくはそれ着ちゃ駄目だよ」



547 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:34:43.63 ID:UisobIP2o

お風呂場 

あかり「はぁ・・・今日は一段と体が冷えちゃったよぉ」 

玄「あんな格好をしてれば当然だよ。ちゃんと暖めないとね」 

あかり「うん・・・でも玄お姉ちゃん、あかりもう1人でお風呂入れるよ?」 

玄「・・・私があかりちゃんと一緒に入りたいと思ってるの」 

あかり「玄お姉ちゃんは甘えんぼさんだね」 

玄(お風呂でなら自然にあかりちゃんのおもちを揉んで育ててあげることが出来るからね) 

玄(和ちゃんがいなくなって圧倒的に足りなくなったおもち成分を担う次世代おもち育成計画は順調なのです) 

玄(私がおもちを揉むことで、ちょっとずつだけどおもちが大きくなっていく。私はそういうことに幸せを感じるの) 

あかり「玄お姉ちゃん、身体洗うのお願いね」 

玄「おまかせあれ!」 

玄(ハーベストタイムが待ち遠しいなぁ・・・)



548 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:35:35.13 ID:UisobIP2o

アナウンサー「最近巷では極端に布の薄い服を着る女子高生が増えているそうです。若者の流行というものはよくわかりませんね」 

はやり「そうかな? はやりもよくボディコンとか着ますよ☆」 

あかり「へ~、そうなんだ。じゃああのジャージは流行の最先端なんだね」 

宥「私には考えられないよ・・・」 

あかり「ところで宥お姉ちゃん。宥お姉ちゃんは何でいつもあかりをお膝に抱くの?」 

宥「う~ん、あかりちゃんを抱いてるととってもあったかいからかな。迷惑だった?」 

あかり「ううん。あかりも宥お姉ちゃんのお膝の上あったかくて好きだよ」 

宥「そう、よかった」 

玄「昔は私だったのにね~、あかりちゃんが生まれてからは取って代わられちゃった」 

宥「玄ちゃんはもう大きくなっちゃったからね」 

あかり「あかりも大きくなっちゃったらこうしてもらえなくなるの?」 

宥「どうかな、こんなに気軽には出来なくなると思うけど・・・」 

あかり「じゃああかり大きくなりたくないなぁ」



549 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:36:06.94 ID:UisobIP2o

玄「それは駄目だよ! あかりちゃん・・・のおもちが・・・大きくなったら玄お姉ちゃんがいっぱい抱きしめてあげるのです!」 

宥「でもこれくらいの方が抱きやすくていいよ。あんまり大きくならないでくれたら私は嬉しい」 

玄「むむ・・・大きい方がいいに決まってるよ!」 

宥「え~ちっちゃい方が可愛いよぉ」 

あかり「あわわ、喧嘩しないで~」 



あかり「ふぅん・・・ふぅん・・・」 

宥「あかりちゃん寝ちゃった・・・」 

玄「もう11時だからね。今日はよく起きてたほうだよ」 

宥「私ももう寝ようかな。玄ちゃんも一緒に寝る?」 

玄「・・・うん!」 



宥「ねえ玄ちゃん、あかりちゃんって犬っぽいって思わない?」 

玄「犬のきぐるみパジャマ着てるから?」



550 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/16(日) 00:37:50.10 ID:UisobIP2o

宥「そうじゃなくてね・・・」 

玄「えっ・・・お姉ちゃんあかりちゃんをそんな目で・・・」 

宥「だからそうじゃなくてね! なんていうかこう、子犬っぽいっていうか・・・」 

玄「あ、それはよくわかる」 

宥「でしょ・・・それでね犬って、落ち込んだり泣いてる人のことを慰めてくれたりするんだって」 

宥「もしかしてあかりちゃんはお母さんのことで落ち込んでる私達のこと慰めてくれてるんじゃないかって・・・」 

玄「・・・あかりちゃんだって悲しかったはずだし、それにもう随分前のことだよ?」 

宥「そうだね。でも、お母さんのことを思い出して悲しくなった時、不思議とそばにあかりちゃんがいるの」 

玄「・・・それもよくわかる」 

宥「あかりちゃんの笑顔を見てると明るい気持ちになれた。でも、あかりちゃん自身も本当は悲しいのに無理してるんじゃないかって時々心配になるの」 

玄「・・・たぶんそんなことないよ。だって作り物の笑顔を見て明るい気持ちなんかなれるわけないもん。あかりちゃんは心から笑ってるよ」 

玄「でもあかりちゃんだって泣いちゃうときがあるかもしれない。その時は私達が慰めてあげる番だよ」 

宥「・・・うん、そうだね」 

あかり「すー・・・すー・・・」 

宥「ふふふ・・・幸せそうな寝顔」 

玄「やっぱりこっちまで幸せな気分になるね」 

宥「いい夢が見れそうな気がするよ。おやすみ、あかりちゃん。玄ちゃんも」 

玄「おやすみなさい」 

あかり「・・・おねえちゃ~ん・・・」ムニャムニャ 

宥(あったか~い・・・このぬくもりがずっと私のそばにありますように・・・) 

小ネタその4 カン



556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/18(火) 18:12:27.05 ID:TMC/sZk4o

そういえば 
咲-saki- 阿知賀編にも桜子いるね 
ギバード桜子(CV大亀あすか)



557 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:50:05.03 ID:co+qGec3o

>>556 
>>537であかりが言ってるのはそっちの桜子のことです。同じ学年の綾のことを言った方が自然だったかもしれませんが 

投下開始します



558 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:51:15.04 ID:co+qGec3o

小ネタその5 

あかり「でも美穂子お姉ちゃん、本当にあかりでよかったんですか?」 

美穂子「なにがかしら?」 

あかり「一緒に服を選ぶのですよぉ。あかり、ファッションのことなんてよくわかりませんよ?」 

美穂子「いいのよ。むしろあかりが私に着てほしいと思う服を選んでほしいの」 

あかり「そうですか? だったらあかり頑張って美穂子お姉ちゃんに似合う服を選びますね!」 

美穂子「ふふ・・・せっかくだからあかりの服も買ってあげるわね」 

あかり「そんな、悪いですよ」 

美穂子「私じゃ着られないような可愛らしい服もあかりなら着れるでしょ? 私の代わりにそういう服を着てくれたら嬉しい」 

あかり「・・・わかりました! あっ、でもあんまりお金無理しないでくださいね」 

美穂子「大丈夫よ、沢山持ってきたから」 

美穂子(それぞれがそれぞれの望んだ服を着ること、それはすなわち私があかりの色に、あかりが私の色に染まるということ。とても楽しみだわ) 

あかね「あら? あかり?」



559 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:51:52.66 ID:co+qGec3o

あかり「あかねお姉ちゃん?」 

美穂子「・・・!」 

あかね「こんにちはあかり。そちらの人は?」 

美穂子「はじめまして、福路美穂子と申します。赤座あかねさん、ですよね?」 

あかね「ええ、はじめまして福路さん」 

あかり「あかねお姉ちゃんのこと知ってるんですか?」 

美穂子「風越でも警戒していた人だから・・・あかりとはどういう関係なの?」 

あかり「従姉妹です」 

あかね「そういう貴女はあかりとはどういう関係なのかしら?」 

美穂子「どういうって・・・」 

あかり「う~ん・・・お友達で麻雀の先生、になるのかな?」 

あかね「ふ~ん・・・そのわりにはとても仲良しそうね。手繋いでるし」 

美穂子「はぐれてしまっては大変ですから」 

あかり「1回はぐれちゃうとステルスのせいで見つからなくなっちゃうからね」



560 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:52:32.80 ID:co+qGec3o

あかね「そう、ステルスでね。そっか、貴女には効くのね。ふ~ん・・・」 

美穂子(・・・!? 今一瞬勝ち誇ったような顔をしたような・・・) 

あかり「あかねお姉ちゃんはどうしてここに?」 

あかね「あかりに会いに行こうと思っていたのよ。新しいカメラを買ったから写真を撮りにね」 

あかり「インターミドルの時にって言ってたのに、あかねお姉ちゃんはせっかちさんだよぉ」 

あかね「長い間会ってなかったんですもの。大きくなったあかりの写真が早く欲しかったの」 

あかり「あかりそんなに大きくなったかな?」 

あかね「とってもね。それにとても可愛らしくなったわ。もちろんそれは昔からなんだけど、それよりもずっと可愛くね」 

あかり「そ、そうかな?」 

あかね「うん。お姉ちゃんまで誇らしくなっちゃうくらいよ」ナデナデ 

あかり「えへへ・・・」 

美穂子「・・・」 

あかね「それで、あかり達はどこにお出かけなのかしら?」



561 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:53:08.79 ID:co+qGec3o

あかり「服屋さんだよ。美穂子お姉ちゃんがあかりに選んでほしいって」 

あかね「服屋さんねぇ・・・ねぇ福路さん。私も一緒に行っていいかしら?」 

美穂子「えっ・・・?」 

あかね「そろそろ新しいのを買おうと思っていたの。せっかくだから私もあかりに選んでもらいたいわ」 

あかり「昔からあかねお姉ちゃん、服とかあかりが選んだのばっかり着てたよね」 

あかね「あかりのセンスを信用しているの」 

美穂子(昔からあかりに服を・・・もしかしてこの人私と同じで・・・) 

あかね「駄目かしら福路さん?」 

美穂子(もしそうなら一緒にいるのは・・・だけど、断るとあかりからの印象が悪くなってしまう・・・) 

美穂子「・・・いいですよ、一緒に行きましょう」 

あかね「ありがとう」 

あかり「あかねお姉ちゃんとお買い物に行くの久しぶりだね」 

あかね「ええそうね。そうそう、せっかくだからあかりの服も買ってあげましょう」



562 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:53:46.43 ID:co+qGec3o

美穂子(・・・!) 

あかり「えっ、美穂子お姉ちゃんも買ってくれるって言うから悪いよ」 

あかね「でも私が買ってあげた服はもうほとんど着られなくなっちゃったでしょ? だから新しいのをプレゼントしてあげる」 

あかり「う、う~ん・・・じゃあお願いするよぉ」 

あかね「ふふっ・・・人の好意は素直に受け取るのが1番!」 

美穂子「・・・さて、話もまとまりましたし行きましょうか」 

あかね「そうね、でも1つだけ」 

あかね「福路さん、私にはあかりのステルスが効かないから手を繋がなくてもいいのよ?」 

美穂子「なっ・・・」 

美穂子(まさかこの人も私のあかりへの気持ちに気づいて・・・?) 

あかね「人もそれほど多くないし、暑いから大変でしょう?」 

美穂子(くっ・・・!) 

あかり「え、えっと、あかねお姉ちゃん。あかり、美穂子お姉ちゃんと手を繋いでたいんだけど・・・」



563 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:54:27.53 ID:co+qGec3o

あかね「えっ・・・」 

あかり「その、美穂子お姉ちゃんと手を繋いでたらこの暑さとなんだか違うあったかさを感じられるというか・・・だから、えっと、駄目ですか美穂子お姉ちゃん?」 

美穂子「あかり・・・いいえ、私もあかりと手を繋いでいたら、とても楽しい気分になれるから構わないわ」 

あかり「ありがとうございます、美穂子お姉ちゃん!」 

美穂子(あかりが私と手を繋ぐことをそんな風に思ってくれてたなんて・・・嬉しい・・・!) 

あかね「・・・」 



あかり「あかりちょっとお手洗いに行ってきますね」 

あかね「ええ、ここで待っているわ」 

美穂子(ああ・・・手が離れてしまった。でも、あかりの小さくて柔らかい手の感触はしっかりと覚えたわ!) 

あかね「・・・福路さん」 

美穂子「・・・なんでしょう、赤座さん」



564 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:55:14.48 ID:co+qGec3o

あかね「単刀直入に聞くわ。あかりのこと、どう思っているの?」 

美穂子「妹みたいに・・・って言っても納得しませんよね。たぶん、赤座さんと同じですよ」 

あかね「・・・私があかりを妹みたいに思っていないと?」 

美穂子「そうは言いませんけど、でもそれ以上に想っていますよね?」 

あかね「・・・同じ人に惹かれる者同士、通じ合うところがあるってことかしらね?」 

美穂子「そうなんでしょうか・・・」 

あかね「まあ、通じ合えるからといって分かり合えるわけではないのだけれどね」 

美穂子「そうですね」 

あかね「福路さんはあかりと会ってどれくらいになるの?」 

美穂子「まだそれほど経っていませんよ」 

あかね「・・・私はあかりが生まれた頃から知っているわ。貴女の知らないあかりが小さかった頃のことを」 

美穂子「そんなに昔からの仲でも優しいお姉ちゃん、くらいにしか思われてないみたいですけどね」 

あかね「貴女だって麻雀の先生でしょう」



565 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:56:05.09 ID:co+qGec3o

美穂子「私はまだ会ったばかりですから。それに昔のあかりは知りませんが今のあかりを知っています。久しぶりの一緒の買い物ということはそう気軽に会えるわけではなさそうですね」 

あかね「・・・ええ」 

美穂子「私はすぐに会いに行けます。赤座さんが知ることの出来ない、今現在のあかりを知ることが出来るんです」 

あかね「・・・それでも過去があるというのは大きなことよ。私はあの子とキスだって――」 

美穂子「ただ唇を重ねるだけのキスなら私はいりません。私が欲しいのはあかりの身体ではありませんから」 

あかね「・・・」 

美穂子(・・・なんてカッコつけて言ってみたけどすっごい羨ましい!) 

あかね「・・・本気なのね」 

美穂子「はい」 

あかね「・・・いいわ、認めてあげる。ただし、私も負ける気はないから」 

美穂子「元々女同士なのに更に家族であることも考えればとても不利だと思いますけど?」 

あかね「従姉妹同士は結婚だって出来るのよ。それにあの子は真摯な愛情を性別がどうだと言って無碍に出来る子じゃない」 

あかね(姉がそういう恋愛をしているのもきっとプラスになる。桃子もたまには役に立つわね)



566 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:56:49.02 ID:co+qGec3o

美穂子「女同士では結婚出来ませんよ」 

あかね「妻だとか恋人だとかいう肩書きが欲しいわけじゃない。私だって欲しいのはあかりの心よ」 

美穂子「ふふふ・・・そうですね。誰に認められずともあかりが愛してくれればそれでいいです」 

あかね「ふふふ・・・やっぱり少しだけなら分かり合えるのかもしれないわね私達」 

あかり「ただいま~」 

美穂子「お帰りなさいあかり」 

あかり「少し混んじゃってて遅くなっちゃいました」 

あかね「いいのよ、別に急ぎではないんだし」 

美穂子「服を選ぶときもゆっくりでいいからね」 

あかり「はい」 

美穂子「また手を繋ぐ?」 

あかり「・・・お願いします」 

美穂子「ふふ・・・はい」 

あかり「あかねお姉ちゃんも一緒に繋ごう」 

あかね「えっ?」 

あかり「だってここまで来る間なんだか寂しそうにしてたから」



567 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:57:35.33 ID:co+qGec3o

あかね「あかり・・・ええ、繋ぎましょう」 

あかり「えへへ、やっぱり人と手を繋ぐのっていいね」 

美穂子(私だからあんな風に言ってくれたわけじゃないのね・・・) 

あかね(残念だったわね福路さん。貴女はまだあかりの特別ではないの) 

美穂子(・・・恋人繋ぎしたら少しは何か思ってくれる?) 

あかね(恋人繋ぎくらいしちゃってもいいかしら?) 



あかね「さあ着いたわ」 

美穂子「あかり、お願いね」 

あかり「・・・お願いって・・・ここ、ランジェリーショップですよぉ!」 

美穂子「そうだけれど」 

あかね「何か問題が?」 

あかり「そ、そりゃまあ服は服だけど・・・」 

美穂子「あかりもそろそろ動物のプリントパンツは卒業しないといけないと思ったからここに来たの」 

あかり「ええっ、結構気に入って・・・って、何で知ってるんですか!?」



568 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:58:12.35 ID:co+qGec3o

あかね「あらあら、あかりはまだまだ子供ね~」 

あかり「だって可愛いんだもん。ここきっとああいうの置いてないよね。合宿の時に失くしちゃったの買いなおそうと思ってたんだけど・・・」 

あかね「合宿?」 

あかり「ああ、うん。清澄の人達の強化合宿にあかり達も呼ばれたの。美穂子お姉ちゃんとはその時に会ったんだよ」 

美穂子「あかりと出会えたことも含めてとても有意義な時間でした」 

あかね「そう・・・」 

あかね(福路さんも一緒にいてあかりのパンツが無くなった。そして福路さんはあかりがどんなパンツを穿いてるか知ってるいる。それって・・・) 

美穂子「ふふ・・・」 

あかね(・・・! まさかそこまでのレベルにまで達してるなんて・・・これは手強いわね・・・) 

美穂子「プリントパンツは無いけれど私があかりに似合うの見繕ってあげるわね。でも先ずは私のを先に選んで」 

あかり「う~・・・なんだか恥ずかしいよぉ・・・」 

美穂子(はぁ・・・恥ずかしがってる姿もまたいい・・・) 

あかね(・・・でも福路さん、あかりのパンツを被って姉妹物の恋愛漫画を読むなんて発想が貴女にはある?)



569 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:59:03.58 ID:co+qGec3o

あかり(なんとか2人ともの選んだけど、正直あかりにはよくわからないよ) 

あかり(似合ってるかどうかを考えるにはそれを着けてる美穂子お姉ちゃんとあかねお姉ちゃんを想像しなきゃいけなくて・・・あかり、変態さんになっちゃったみたいだったよぉ・・・) 

あかり(うぅ、まだ顔が熱い・・・) 

姫子「部長、こいなんどうですか?」 

哩「少し派手すぎん?」 

やえ「この品揃え、ニワカではないようだな!」 

由華「ランジェリーショップのニワカってなんですか・・・」 

あかり(意外に女の人同士のお客さんが多い。そんなに変なことじゃないのかなぁ?) 

美穂子「あかり」 

あかり「どうしたんですか美穂子お姉ちゃん、試着終わったんですか?」 

美穂子「ええ」 

あかり「気に入りました?」 

美穂子「う~ん、他にも見せ・・・もとい見たいから持って来てくれる?」 

あかり「は、はい」



570 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 00:59:48.38 ID:co+qGec3o

あかり「他にもって言われても・・・」 

良子「ハル、これっすっげ~ですよ」 

春「確かに凄い」 

あかり「春お姉ちゃん?」 

春「あかりちゃん?」 

良子「ハルのお友達ですか?」 

春「うん」 

あかり「わっ、もしかして戎能プロですか?」 

良子「ザッツライト」 

春「私の従姉妹」 

あかり「プロの人と親戚だなんて凄いですね」 

春「そう? 別に私が凄いわけじゃないと思うけど」 

良子「あかりちゃんは何故このような場所に? まだ少し早いと感じるけど?」 

あかり「いえ、あかりは一緒に来た人達に似合うのを探してるだけで・・・」 

春「意外に大人」 

良子「一緒に来た人達・・・その歳で複数人侍らせているとは中々の逸材だね」



571 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:00:27.84 ID:co+qGec3o

あかり「大人? はべらす?」 

良子「だったらこれを持っていってあげるといいよ」 

あかり「え!? こ、こんなのをですか!?」 

良子「時にはこうしたもので気分を盛り上げることも重要だよ。どうせ最後には・・・ウップス」 

春「経験ないくせに」 

良子「あ、あるあるウェイウェイ」 

春「嘘ばっかり」 

あかり「で、でも良子お姉ちゃん達が買うんじゃ・・・」 

良子「目に入ったから手に取っただけだよ」 

春「はっちゃんが慎みを持てってお家の人に怒られたから下着を探しに来たのに、それだと意味ないし」 

あかり(どうしよう・・・美穂子お姉ちゃん気に入るかな・・・?) 

あかり「と、とりあえず見せてみますね」 

良子「・・・そんなものを勧めておいてなんだけど、まだ幼いんだから節度はしっかり持つんだよ」 

春「先越されてるから焦っちゃって」 

良子「シャラップ!」



572 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:01:15.33 ID:co+qGec3o

あかり「美穂子お姉ちゃん、持ってきましたよ」 

美穂子「ありがとう・・・ねえあかり、どっちが似合うか聞きたいから中に入ってきてくれる?」 

あかり「ええっ!? そ、それは・・・」 

美穂子「お願い、私だけじゃ迷ってしまうわ」 

あかり「う、うぅ・・・わかりました・・・」 

美穂子(・・・勢いに任せてとんでもないことを言ってないかしら私・・・) 

あかり「は、はい、これ・・・」 

美穂子(・・・! な、何これ、あかりはこういうのが好きなの!?) 

あかり(恥ずかしくて目が開けられないよぉ・・・) 

美穂子「・・・あかり、目を開けて私を見てくれないと似合うかどうかわからないでしょ?」 

あかり「う~・・・はい・・・」 

美穂子(さすがに恥ずかしい・・・) 

美穂子「ど、どうかしら?」 

あかり「き、綺麗です、よ・・・」 

美穂子「そ、そう・・・」



573 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:01:56.21 ID:co+qGec3o

あかり「・・・恥ずかしいならこんなことしないでくださいよぉ」 

美穂子「け、けど、あかりが気に入るかどうかが重要だから・・・」 

あかり「え?」 

美穂子「な、なんでもないわ! つ、次はこっちを・・・」 

あかり「わ、わ~! あかりが目を瞑るの待ってからにしてください~!」 

あかね「・・・福路さん?」 

美穂子「・・・あ、赤座さん!?」 

あかね「中からあかりの声が聞こえるのだけれど、一体何をしているのかしら?」 

美穂子「あえ、そ、その・・・」 

美穂子(声音は優しいのになんでこんなに恐ろしいの・・・) 

あかり「あ、あかりに直接見て似合うかどうか判断してほしいって・・・」 

あかね「他人の意見を聞きたいのはわかるけど、さすがに下着はいただけないわ。あかり、出ていらっしゃい」 

あかり「う、うん。ごめんなさい美穂子お姉ちゃん」 

美穂子「い、いいの。こっちこそごめんなさい。恥ずかしい思いさせて」 

あかり「心臓が破裂しちゃいそうでしたよぉ」 

美穂子(私もよ・・・これで少しは意識してくれるようになるといいんだけど・・・)



574 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:02:31.73 ID:co+qGec3o

あかね(まったく、こんな直球な手段に訴える人だとは思わなかったわ。桃子に注意するよう言い聞かせないと・・・) 



あかね「あかり、今日は写真いっぱい撮らせてくれてありがとね」 

あかり「あかねお姉ちゃんも服ありがとう」 

あかね「サイズはわかったから今度また私のお古もあげるわね」 

あかり「うん!」 

美穂子(親戚であることの利点を最大限に活かしている・・・やっぱり最大の敵はこの人か・・・) 

あかね「福路さんも、楽しかったわ」 

美穂子「私も赤座さんとお知り合いになれてよかったです」 

美穂子(この恋路が険しいものだと再確認できたから) 

あかね「それじゃあ私はこれで。福路さん、あかりに何もし・・・じゃない、何もないよう、しっかりとお願いしますね?」 

美穂子「はい。あかりのことは私が責任を持って面倒を見ますので、心配しないでください」 

美穂子あかね「うふふふ・・・」 

あかり(な、なんでかな、2人とも笑顔なのに寒気がするよ・・・) 

小ネタその5 カン



575 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:03:09.84 ID:co+qGec3o

あかり「おはようございます!」 

優希「おう、あかり。おはようだじぇ!」 

和「おはようございますあかりちゃん」 

煌「元気なあいさつ、すばらです!」 

あかり「あれ? 確か新道寺の・・・」 

煌「花田煌です!」 

あかり「お知り合いなんですか?」 

優希「花田先輩は私とのどちゃんの先輩なんだじぇ!」 

和「昔は長野に住んでいたんですよ」 

あかり「そうだったんですか」 

煌「準決勝の時に優希達がタコスを差し入れてくれましてね、今日はそのお礼もかねて来たというわけです」 

優希「気にしなくていいって言ってるのに」 

煌「借りた恩は返さないとすばらくないですから」 

和「それを言えば、私達の方こそ花田先輩には色々と恩がありますよ」



576 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:03:51.78 ID:co+qGec3o

煌「ところであかりと言いましたか。見たところまだ中学生くらいのようですが、高遠原の生徒なのですか?」 

あかり「いえ、鶴賀です」 

煌「鶴賀・・・松本りせさんのいる学校ですね」 

あかり「部長を知っているんですか?」 

煌「ええ。インターミドルで戦いましたからね。強かったですよ彼女は。何せ私以外で彼女と対局した選手は皆トバされましたからね」 

あかり「2人一気にですか!?」 

煌「私の時はそうです。それ以外の卓では3人同時にですね」 

優希「えっ、皆ってまさかインターミドルでそのりせって子と打った人全員ってこと?」 

煌「はい、全国含め彼女は私以外の全ての対局者をトバして優勝したんです。その恐ろしいまでの強さから小鍛冶プロの再来とまで呼ばれていたのですが・・・」 

和「去年の大会には出ていませんでしたね」 

優希「なんでだじぇ?」 

煌「それはわかりませんが、彼女と対局してトラウマを作り麻雀をやめてしまった人もいましたし、何か思うところがあったのでしょう。誰が悪いわけでもないというのが実にすばらくない」 

あかり「部長そんなに凄い人だったんだ・・・」



577 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:04:33.65 ID:co+qGec3o

優希「でもそんな子と打ってもトバないなんてさすが花田先輩だじょ!」 

煌「ふふ、数少ない私の取り柄です」 

和「堅実にオリていければそうそうトんだりしませんよ」 

煌「私はどちらかといえば攻める派なんですけどねぇ」 

あかり「あかりなんて今までほとんどトビ終了ですよ・・・」 



優希「タコスがなくなっちゃったじぇ。お~い、犬~!」 

和「須賀君は部長に頼まれて何か買出しに行ったみたいですよ」 

優希「ちっ、使えない犬だじょ」 

煌「あまりそのようなこと言うものではありませんよ優希」 

優希「まあいっか、この機会に新たなタコスを探訪する旅に出るじぇ!」 

煌「そうですね。このようなすばらな天気の日に部屋に篭っているのはすばらくないですから」 

和「では少し出かけましょうか。あかりちゃんはどうします?」 

あかり「一緒に行きます!」 

優希「よ~し、目指すはタコスの国だじぇ!」



578 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:06:08.59 ID:co+qGec3o

煌「優希は本当にタコスが好きですね」 

和「清澄にも学食がタコスがあるから入学したくらいですからね」 

優希「身体はタコスで出来ているんだじぇ」 

あかり「あかりは合宿の時優希お姉ちゃんに貰って初めて食べたけど本当においしかったですよぉ」 

煌「そうそう手に入らないというのが難点ですがね・・・おや?」 

成香「素敵に迷いました・・・」 

優希「あれは・・・有珠山の・・・」 

和「本内さんですね。どうしたんでしょうか少し泣いているみたいですけど」 

煌「・・・もし、そこの方」 

成香「は、はい!?」 

煌「そんなに驚かないでください。お困りのようでしたので声をかけさせていただきました」 

成香「ああ、その・・・駅はどちらの方にあるのでしょうか?」 

煌「駅ですか、確かあちらでしたね。ほら、あそこに案内板もあるでしょう?」 

成香「あっ、本当ですね。すいません、助かりました」 

煌「いえいえ、泣いてる人は放っておけないたちなものですから」



579 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:06:48.72 ID:co+qGec3o

優希「花田先輩は相変わらずお人よしだじぇ」 

煌「人の笑顔を見るととてもすばらな気持ちになりますからね。それに情けは人の為ならずとも言いますし」 

あかり「人の為にならないんですか?」 

和「そういう意味ではありませんよ。情けは人の為ならずという言葉は誰かに情けをかければ巡り巡って自分へと帰ってくるという意味なんです」 

煌「そう、情けが巡るということはつまり、私が情けをかけた人がまた誰かに情けをかけ、その人がまた・・・と繋がっていくということです」 

煌「そうやって世界中の皆が情けをかけ合う、助け合うようになる。これほどすばらなことはありません。私はいつかそんな日が来ることを祈って、親切心を忘れずに生きているのですよ」 

優希「話が壮大だじぇ」 

あかり「でも素敵です煌お姉ちゃん!」 

煌「ふふふ・・・そう思ってくれるのであればあかりも人に親切に生きてくださいね」 

あかり「はい!」 

優希「私もいっぱい人に親切にしていっぱい返してもらうじょ!」 

和「はぁ・・・まったくゆーきったら・・・」



580 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:07:36.94 ID:co+qGec3o

優希「さすが東京は長野と違ってタコス屋も豊富だじぇ!」 

煌「一口にタコスと言っても様々な種類があるのですね」 

あかり「沢山あって迷っちゃいますね・・・あれ? あそこの公園にいるの、塞お姉ちゃん?」 

和「臼沢さん、1人でどうしたんでしょうか?」 

あかり「・・・あかり、ちょっと行ってきます」 

優希「おっ、早速恩を売りに行くのか」 

和「言い方が悪いですよゆーき」 

煌「有言実行、すばらです」 

あかり「あかりの分は優希お姉ちゃんにお任せしますね」 

優希「任せとけ、私が責任持って食べよう!」 

煌「・・・買っておいてくれと頼んでいるのでは?」 



あかり「塞お姉ちゃん!」 

塞「・・・あかりちゃん」



581 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:08:37.57 ID:co+qGec3o

あかり「どうしたんですか、元気ないみたいですけど・・・」 

塞「・・・そう見える?」 

あかり「はい・・・」 

塞「・・・どうしようもないことなんだけどさ、もっと早くここに来たかったなって」 

あかり「もっと早く?」 

塞「うん。せめてあと1年早く皆と一緒にここで戦いたかった」 

あかり「・・・」 

塞「全国の強豪と打ち合えたことも、皆と海に行ったことも。楽しかっただけにさ、どうしてもそう思っちゃうんだよね」 

あかり「コクマは・・・」 

塞「私達皆受験生だからね。これが終わったら受験勉強に追われる日々よ」 

あかり「インカレもありますし・・・」 

塞「そうだね。でも、エイスリンさんは国に帰っちゃうと思うんだ。それにね、目前に控えた今だからわかる。大学生と高校生は大きく違うってことが」 

塞「もう大人なんだって自覚が出てくるというか・・・所謂青春ってやつを高校生と同じ時と同じように感じられなくなっちゃうの」



582 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:09:24.31 ID:co+qGec3o

あかり「あの、その・・・」 

塞「あはは、ごめんね。慰めようとしてくれてるのにこんなこと言って」 

あかり「・・・最後だったから、最後の1回だったからそんなに楽しかったのかもしれません」 

塞「最後だったから?」 

あかり「はい。3年になるまでずっと出られなくてようやく出られた大会ですから、出ることが出来てとっても嬉しかったと思います」 

塞「・・・うん」 

あかり「長年の願いが叶ったということも塞お姉ちゃん達がインハイを楽しめた理由の1つなんじゃないですか?」 

塞「・・・そうかもね」 

あかり「・・・もっと早く出られていたら違った楽しさも感じられたのかもしれません。でも、きっとそれじゃ感じられなかった楽しさを塞お姉ちゃんは感じられたんです」 

あかり「何でもそんなふうにいい方向に考えた方があかりはいいと思います」 

塞「・・・そうだね。うん、そうするよ。ありがとう、あかりちゃん」 

あかり「いいえ、昨日は塞お姉ちゃんがあかりを慰めてくれましたから」



583 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/19(水) 01:10:58.40 ID:co+qGec3o

塞「ふふ・・・まさか一回りも小さい子に慰められちゃうとはね。お姉ちゃんって呼ばれる資格失くしちゃったかな」 

あかり「そ、そんなことないですよぉ! あかりはまだ大会に出たことないですから、塞お姉ちゃんの気持ちがわかってたわけじゃなくて・・・」 

塞「え~、なんだかショック~」 

あかり「えっ!? そ、その・・・」 

塞「クスッ・・・冗談。たぶんあかりちゃんの言うとおりだよ。もっと早く来れていたとしても楽しかったでしょうけど、それは今とは意味合いの違うもの」 

塞「どっちがよかったかなんてわからないけど、私は今感じてるこの楽しさを思い出に残すしかないんだ」 

あかり「塞お姉ちゃん・・・」 

塞「・・・あかりちゃん、これからどっちの道も選べる君にお姉ちゃんからのお願い」 

塞「どっちの道を選ぶにしても悔いの残らないように生きて」 

あかり「悔いの残らないように・・・」 

塞「・・・なんて言っても難しいよね。先が全部わかるわけじゃないんだし、そもそも大会に出られるかどうかは部員数とか麻雀の腕で決まるんだし。まあ、迷ったらいつでも言いなさい」 

あかり「・・・はい!」 

塞(見ていると不思議と明るい気持ちになれるこの子の笑顔が曇ってしまうことがないように、私に出来るだけのことをしてあげよう・・・)



586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/19(水) 09:06:22.81 ID:odwDRDxTo

乙です! 
お姉ちゃん二人の愛が重い



589 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 22:59:17.73 ID:xRo/oZN2o

京子「東京よ、私は帰ってきた!」 

結衣「つい先日来てまただから何の感慨もわかない」 

綾乃「ええそうでしょうね、貴女達はね・・・」 

千歳「綾乃ちゃん、元気出してぇな」 

櫻子「この前はあんまり遊べなかったから、今度はいっぱい遊んでやるぞ!」 

向日葵「遊びに来たんじゃありませんわよ」 

あかり「大会頑張ってくださいね先輩方」 

ちなつ「全国でも結衣先輩に敵はいませんよ!」 

京子「任せろ~、この大会が京子ちゃん伝説の最初の1ページだ!」 

結衣「やれるだけのことはやってみるよ」 

綾乃「今度こそ歳納京子より稼いでみせる!」 

千歳「まあぼちぼちやってくわ~」 

りせ「・・・」 

奈々「皆の力を合わせて頑張ろう、だってさ」



590 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:00:18.32 ID:xRo/oZN2o

あかり「そういえば部長ってものすごく強い人だったんですね。あかり知りませんでしたよぉ」 

ちなつ「確かに部長って地区大会は個人でも団体でも負けなしでしたよね」 

向日葵「ですが一昨年の大会には出ていらっしゃらなかったですわ」 

櫻子「何でですか?」 

綾乃「あ~、その・・・色々あってね・・・」 

櫻子「色々って?」 

千歳「う~ん、それはな・・・」 

奈々「親戚の不幸が重なってしまったんだよ」 

向日葵「あっ、すいません・・・」 

りせ「・・・」 

奈々「気にしないで。今年はこうしてちゃんと皆と一緒に出られているから、だと」 

京子「・・・さすがに強すぎて沢山の打ち手を壊しちゃったショックで声が出なくなったなんて言えないよね」 

結衣「・・・同じ麻雀部の仲間も皆いなくなって辛かっただろうな」



591 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:01:03.59 ID:xRo/oZN2o

ちなつ「けどあかりちゃん、部長の過去なんてどこで知ったの?」 

あかり「えっと煌お姉ちゃん・・・新道寺女子の花田さんと知り合いになって――」 

りせ「・・・!」 

櫻子「わぁっ! どうしたんですか部長、いきなりあかりちゃんに詰め寄ったりして」 

奈々「新道寺の花田、インターミドルで松本と打って唯一トバなかった奴か」 

ちなつ「唯一って・・・」 

りせ「・・・! ・・・!」 

あかり「えっ、あの、な、なんて言ってるんですか?」 

奈々「元気にしていたか、私のこと何と言ってたか」 

あかり「・・・とっても元気でしたよ、すばら~って」 

綾乃「すばら?」 

あかり「部長のことは強い人だったと言ってました」 

りせ「・・・」シュン 

あかり(あ、あれ? 落ち込んじゃった?) 

奈々(花田からすればそれくらいにしか思えないだろう。怖い人だとか思われてなかっただけよかった方か)



592 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:01:54.19 ID:xRo/oZN2o

奈々「ともかく、明日の開会式が終わってからが本番だ。今日はそう気張らずにゆっくり休めよ」 

京子「よっしゃ! 宿舎に着いたら朝までミラクるん鑑賞会しようぜ!」 

綾乃「朝までやっちゃ駄目でしょうが!」 

結衣「抽選によっては明日そのまま試合もありうるからな。眠くて本気で打てないなんてことになったら大変だろ」 

千歳「でも試合まで日があるんやったらうちは東京のおいしい漬物屋さん探しに行きたいわ」 

櫻子「あっ、じゃあ私が案内しますよ」 

向日葵「池田先輩を大会に出させない気ですの?」 

櫻子「どういう意味だよ!」 

京子「うむ、もしもの時はあかり、頼んだぞ」 

ちなつ「あかりちゃんの力を借りる気ですか?」 

京子「いやまあ貸してくれるならその方が楽でいいけど・・・」 

あかり「ごめんね京子ちゃん。あかり、京子ちゃん達に自分を褒められるようでいてほしいから」 

京子「うん、それは聞いたよ。私が言いたいのは能力のことじゃなくて――」 

奈々「お前ら、早く来ないと爆破するぞ」 

あかり「や、やめてください! ほら、京子ちゃん行こう!」 

京子「・・・まっいっか。とりあえず今日は映画第一作だけ見て明日に備えるとしますか!」



593 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:03:07.98 ID:xRo/oZN2o

京子「げぇ~、本当に即日試合かよ~」 

結衣「しょうがないだろ、くじで決まったんだから」 

京子「牌譜読む時間すらないと私の戦術が~」 

綾乃「戦術って牌譜丸暗記するだけでしょ。何をツモるかなんてその時々で変わるんだから意味ないと思うんだけど」 

京子「う~ん、なんというか牌譜を読んでるとさ、その人がどんな流れの時に何を張って何をツモり、何を捨てるかってわかっちゃうんだよね」 

綾乃「そんな馬鹿な・・・」 

あかり「清澄のまこお姉ちゃんは小さい頃から雀荘で沢山の人の対局を見てきたから、自分が打つときに似た内容の対局を思い出して展開を読むことが出来るらしいですよ」 

あかり「京子ちゃんのはそれと似たような感じなのかもしれませんね」 

結衣「まあ牌に偏りが出る能力者もいるし、牌譜を覚えておいて悪いこともないでしょ」 

千歳「対戦相手の牌譜がないと出来へんところが困りもんやけどね」 

向日葵「ですからエース、相手の牌譜も多いであろう先鋒にオーダーされているんですよね」 

櫻子「今まで覚えた牌譜を合わせればその清澄の人みたいになれるんじゃないですか?」 

京子「無理。一夜漬けだもん、すぐ忘れちゃうよ」 

綾乃「貴女ね・・・」



594 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:04:09.46 ID:xRo/oZN2o

アナウンサー「まもなく第一試合、先鋒戦開始です。出場選手の方はすみやかに対局室へ向かってください」 

京子「しゃーない、能力に頼らない私の真の実力を全国に知らしめてやるとするか!」 

あかり「京子ちゃんならきっとやれるよぉ!」 

櫻子「ファイトですよ歳納先輩!」 



京子「どうだ、これが私の力だ!」 

結衣「・・・見事にこんがり焼けてたな」 

京子「ちくしょう! 今日はついてない日だったんだよ! そう、あの日で・・・」 

結衣「下品な言い訳をするな!」 

ちなつ「ついてないというか明らかに実力で負けてましたよ!」 

綾乃「普段から真面目に打たないからこういうことになるのよ!」 

櫻子「だいぶ点差つけられちゃいましたよ・・・」 

京子「綾乃~、私の仇取ってきてくれ~」 

綾乃「言われなくてもそうするわよ・・・まったく、万全じゃない貴女に勝ったって何も嬉しくないわ・・・」



595 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:04:46.30 ID:xRo/oZN2o

綾乃「ポン!」 

綾乃「チー!」 

綾乃「ツモ! 役牌、タンヤオ。700・1300の2本場は900・1500!」 

恒子「鶴賀学園杉浦選手、先鋒の歳納選手が作ってしまった負債を連荘を重ねてみるみる解消していきます!」 

健夜「鳴きのセンスが光る選手ですね」 

恒子「連荘を重ねていくその姿は高校生チャンプの宮永照選手を思い出させますね」 

健夜「彼女ほど連続することはありませんし、鳴きを入れての早仕上げですから点数は低いまま積み棒分上がるだけですけどね」 

恒子「相変わらず若い子には手厳しいですね」 

健夜「いや事実を言ってるだけだから・・・それにしても・・・」 

綾乃「今日は調子がいいわ。このまま押せ押せオセアニアよ!」 

健夜「時々口走る変なダジャレはなんなんでしょうか」 

恒子「さあ?」 

健夜「意識して言ってるようにも見えませんし、最近の中高生は個性的ですね」 

恒子「すこやんもだいぶ個性的でしょ。なんたって水着とネコミミが似合うアラサー実家ぐら――」 

健夜「こーこちゃん!?」



596 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:05:33.15 ID:xRo/oZN2o

結衣「ロン! 12000」 

結衣「ロン! 18000」 

向日葵「船見先輩は杉浦先輩とは対照的に鳴かずに大きい手で直撃を取るタイプですよね」 

櫻子「船見先輩と打つとすぐにトバされるからちょっと苦手・・・」 

京子「ゲームでもボスを可哀想なくらいあっさり倒すのが快感とか言ってたからなぁ。団体戦じゃ点数多すぎて滅多にトバせることないけど」 

千歳「鶴賀のシャープシューターさんやね」 

京子「時々外すし大きいの張るのに時間かかるからシャープって感じじゃないな。菫ねーちゃんが弓で射抜くなら、結衣は銃で打ち抜いてる印象」 

ちなつ「私のハートも打ち抜いてくださ~い!」 

あかり「何言ってるのちなつちゃん!?」 



恒子「鶴賀の池田選手、この後半戦オーラスに至るまで振込みはなし。かなり手堅い選手ですね」 

健夜「観察眼とそれから得た情報で相手がどのような打ち手なのかを想像する発想力が高いようです。堅いあまりに攻撃に転じられないようですが」



597 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:06:35.42 ID:xRo/oZN2o

千歳(・・・うちの下家の子、焼き鳥になってもうて少し泣いてもうとるな。せやけど、うちも負けられへんからごめんな) 

千歳(焼き鳥といえばさっき綾乃ちゃんが帰ってきたとき、歳納さんほんまに喜んで綾乃ちゃんに抱きついとったなぁ・・・)スチャ 



京子『綾乃!』ダキッ 

綾乃『仇、取ってきてあげたわよ』 

京子『ありがとう、私負けても綾乃が絶対取り返してくれるから安心して打てるんだよ?』 

綾乃『歳納京子・・・』 

京子『さあ、疲れてお腹も減ったでしょ? 少し時間経っちゃったけど焼き鳥、食べてもいいよ?』 

綾乃『馬鹿、余計に疲れるでしょ・・・』 



千歳「ええなぁ・・・」 

審判「ちょ、ちょっと君、大丈夫か!?」 

恒子「おっと、池田選手突然鼻血を出しました、何があったんでしょうか?」 

健夜(トリップしてるようだけど・・・発想力じゃなくて妄想力が高い子なのかも)



598 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:07:48.09 ID:xRo/oZN2o

りせ「ツモ。ダブリー一発、タンピンドラ3、裏・・・3。12000オール」 

恒子「一昨年の個人戦で驚異的な成績を残し優勝した松本りせ選手! 去年は公式戦に姿を見せませんでしたがその強さは今だ健在!」 

健夜「いえ、彼女の実力はこんなものではありませんよ」 

恒子「その言い方ですと松本選手をよく知っているように聞こえますが、何かご関係が?」 

健夜「あっ、いえ。ただ一昨年の大会が終わった後に打ったというだけでして・・・」 

健夜(・・・私の姪だって言ったら騒がれるよね) 

健夜(小さい頃から私と打ってきて私のレベルが普通だと思ってたから一昨年沢山の選手を潰してしまったこと、まだふっ切れたわけじゃないんだね) 

健夜(でもなんとか麻雀のときだけでも声が出せるようになったみたいでよかった・・・チームメイトの子達には感謝しないと) 



櫻子「やった~! 勝った!」 

向日葵「お疲れ様ですわ先輩方」 

千歳「ほんま疲れたわ~」 

綾乃「まあ、なんとかなって一安心だわ」



599 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:08:39.38 ID:xRo/oZN2o

京子「くそ~終わってみれば私だけマイナスじゃないか!」 

あかり「そういうときもあるよ。元気出して京子ちゃん」 

京子「二回戦では華麗なる私の必殺技でブットばしてやるからな!」 

ちなつ「結衣先輩お見事でした!」 

結衣「ありがとうちなつちゃん。でもやっぱり全国の選手は強いよ。結局二回しか直撃取れなかった」 

ちなつ「結衣先輩が一手打つたびにチーナの心にド直撃してるんで全く問題ありませんよぉ!」 

結衣「そ、そう・・・」 

りせ「・・・」 

奈々「まだ本気は出せないか?」 

りせ「・・・」 

奈々「そうか・・・麻雀の腕だけでなく豪胆さも叔母から学べればよかったんだがな」 

照「あっ、いた。一回戦突破おめでとう」 

淡「中々イケてんじゃん皆」 

あかり「照お姉ちゃん! 淡お姉ちゃん!」



600 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:09:42.66 ID:xRo/oZN2o

綾乃「み、宮永照さん!? 千歳、本物の宮永照さんと大星淡さんよ!」 

千歳「綾乃ちゃん落ち着いてぇな。東横さんが知り合いになった言うとったやろ?」 

淡「ふふ~ん、私も有名になったもんだね!」 

櫻子「淡ねーちゃん凄かったですもん! リーチかけるときのあの牌の滑らし方とか、逆回転とか!」 

淡「でしょ~? 今度サクラコにも教えてあげるね」 

向日葵「そんなことより打ち方を教えてあげてほしいのですけれど・・・」 

照「試合見てたよ。京子は残念だったけど皆凄かったよ」 

京子「きょ、今日は不調の日だったんです!」 

淡「もしかしてせい――」 

照「淡、下品なこと言わない」 

ちなつ(大星さんってもしかして櫻子ちゃんや京子先輩と同レベル・・・) 

照「ところで、二回戦までの練習のスケジュールは決まってるのでしょうか?」 

奈々「いや、そんなものは一切ない!」 

綾乃「胸張って言うことじゃありませんよ!」



601 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:10:55.29 ID:xRo/oZN2o

照「私達でよければこの子達の練習相手になりますよ」 

淡「私達チーム虎姫がね」 

結衣「ほ、本当ですか!?」 

千歳「わぁ、今年のインハイ団体戦3位のチームに練習つけてもらえるって凄いなぁ」 

奈々「申し出は嬉しいが本当にいいのか?」 

淡「うん。この子ら結構面白いし。それに・・・」 

りせ「・・・」 

淡「・・・その子と打ってみたいからね」 

京子「照ねーちゃん達がついてくれるなら百人力だよ! これは優勝確実だね!」 

綾乃「ぼろぼろボロブドゥールだったくせに調子に乗らないでよね!」 

結衣照「ぶふっ!?」 

淡「あの子の試合見てるときも思ったけど、照ってばあんなギャグで笑うの?」 

照「・・・笑ってない。くしゃみが出ただけ」 

綾乃「次もあんな調子だったら罰金バッキンガムよ!」 

結衣照「・・・」プルプル



602 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:11:44.80 ID:xRo/oZN2o

淡「やっぱり笑ってるでしょ!」 

照「わ、笑ってない・・・」 

淡「なんか前まで全然笑わせられなかったのにムカつく! ころころコロッセオ!」 

結衣照「・・・」 

淡「なんでよ!?」 

あかり「照お姉ちゃん、咲お姉ちゃんとはちゃんと連絡取ってますか?」 

照「・・・ああ、また今度こっちに来るらしい」 

あかり「よかった。やっぱり皆仲良しなのが1番です!」 

照「そうだな。つくづくそう思わさせられたよ」 

あかり「・・・おばさんとおじさんも仲直りできるといいですね」 

照「離婚してないんだ、まだ心のどこかで好きあってるはず。あかりが私にそうしてくれたようにそれを思い出させてみせるよ。咲と一緒に」 

あかり「頑張ってくださいね。あかりに出来ることがあれば何でも言ってください!」 

照「うん。ありがとうあかり」ナデナデ 

あかり「えへへ・・・」 

ちなつ(あかりちゃんって桃子お姉さまに随分好かれてるし、年上キラーなのかな?)



603 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/21(金) 23:14:07.81 ID:xRo/oZN2o

今日はここまでです 
りせがすこやんの親戚だという設定は>>33にある通り中の人繋がりです



608 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:26:36.76 ID:PnURbAn6o

京子「準決勝も快勝! いや~、こんなにさくさくいくとは思わなかったよ!」 

結衣「一回戦は焼き鳥だったくせによく言うよ」 

京子「その分二回戦からはいっぱい稼いだじゃん!」 

綾乃「くっ・・・結局本気を出されれば勝てない運命だと言うの!?」 

千歳「まあまあ、綾乃ちゃんは大きく稼ぐタイプやないし、稼ぎ負けるんもしゃーないわ」 

向日葵「一回戦からのトータルで見ればさほどの違いはありませんわ」 

櫻子「この勢いなら本当に優勝できますね!」 

ちなつ「ああ・・・結衣先輩が大勢の人に認められるのはいいけれど、ファンが増えてしまうと私とのラブラブ生活の邪魔に・・・」 

あかり「でもさすがですね先輩達は!」 

奈々「まさに大爆発だな。これで物理的にも爆発していれば言うことなしなんだが・・・」 

綾乃「ここまでの苦労を水の泡にする気ですか!?」 

奈々「はっはっは、だったら明日は空に祝砲が上げられるよう頑張ってくれよ」 

結衣「空でも許可取らずにやるのは駄目なんじゃ・・・」



609 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:27:12.86 ID:PnURbAn6o

向日葵「ところで先ほどからPCで何をしていらっしゃるんですか?」 

奈々「加治木達と電話が繋がっててな、こっちの映像が写るように設定してるんだ・・・出来たぞ」 

智葉「ワハハ、元気か後輩達よ」 

綾乃「蒲原先輩! お久しぶりです」 

千歳「加治木先輩も暫くぶりです」 

ゆみ「ああ、2人とも準決勝では大活躍で私達も鼻が高いよ」 

京子「私は!?」 

ゆみ「無論、京子も結衣もりせもだ。このままの勢いならば明日の決勝も勝てるだろう。期待しているぞ」 

モモ「明日は私らもそっちまで応援しに行くっすから頑張るんっすよ!」 

あかり「お姉ちゃん達も?」 

睦月「うん。試合開始にはちょっと間に合わないかもしれないけど、会場で精一杯応援するよ」 

京子「え~、私の試合も最初から見てくださいよ~」 

佳織「ごめんね、さすがにそう何度も智美ちゃんのおばあちゃんにご迷惑かけるわけにもいかないから・・・」



610 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:27:51.10 ID:PnURbAn6o

ゆみ「1年組も来年はりせが抜け君達の中からレギュラー選手が選ばれることになるだろう。しっかりと見て全国のレベルを知っておくことだ」 

あかり「はい!」 

桃子「あかりは全国のレベルを知る前にすることがあるっすけどね」 

あかり「うっ、なんとか来年までには制御出来るようになるよぉ」 

京子「相変わらずだもんなあかりのフォーチュンギフトは。淡ねーちゃんダブリーはいつもだけど天和は初めて和了ったって喜んでたし」 

結衣「フォーチュンギフト?」 

京子「せっかくの能力なんだから名前付けた方がカッコいいじゃん」 

綾乃「直訳すると幸運の贈り物ってとこかしら?」 

京子「そうそう、わざわざ和英辞典引いて考えたんだぞ、感謝しろあかり」 

あかり「フォーチュンギフト・・・素敵な名前だね。ありがとう京子ちゃん!」 

京子「ちなみに最初はめんどくさいからそのまましあわせギフトでいいやって思ってたんだけどね」 

ちなつ「ギフトは和訳しないんだ」



611 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:28:22.45 ID:PnURbAn6o

智美「あかり以外の3人もうかうかしてると来年の新入部員に持っていかれるかもしれないぞ」 

向日葵「櫻子にも新入部員にも負けませんのでご心配なく」 

櫻子「なんだと! 私だってお前になんか絶対負けないんだからな!」 

ちなつ「結衣先輩と肩を並べて戦う為に、私も負けられないよ!」 

睦月「ふふふ・・・その意気なら大丈夫だね」 

りせ「・・・」 

奈々「私の後を継ぐ立派な選手になってねってさ」 

千歳「そうやね、部長が抜けてもうたら部にとってはかなり手痛い損失になるから」 

向日葵「ぶ、部長の代わりは・・・」 

ちなつ「さすがに厳しい・・・」 

櫻子「ふんっ! 2人ともそんな調子じゃレギュラーの座は私のものに決まったようなものだな!」 

あかり「あかりは!?」 

りせ「・・・」



612 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:28:56.84 ID:PnURbAn6o

桃子「まあ来年がどうなるにせよ、今は明日のことの方が重要っす」 

佳織「加治木先輩が言ったとおり今の勢いなら勝てるよ。頑張ってね皆」 

京子「うん! あっそうだ、優勝したらお祝いにかおりんに着てもらいたい服があるんだけど」 

佳織「えっ!? そ、その変なのじゃなければ・・・」 

京子「変なのじゃないよ! エロいけど!」 

結衣「それを変だって言うんだろうが!」 

ゆみ「ふふっ・・・ともかく明日の試合後、笑顔で会えることを祈っているぞ。それではな」 

モモ「また明日っす~」 

結衣「・・・先輩達も見に来てくれるっていうなら余計に負けられないな」 

綾乃「うぅ・・・私プレッシャーに弱いのよ・・・」 

京子「あれあれ~? 綾乃ってば弱気になっちゃってる~?」 

綾乃「なっ・・・そんなことないないナイアガラよ! 見てなさい、今度こそ私がぜぇ~ったい勝つんだから!」

京子「へへ・・・綾乃はそうじゃなくっちゃね」



613 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:29:35.17 ID:PnURbAn6o

京子『言ったでしょ、綾乃がいるから安心して打てるって。綾乃が元気でいてくれないと私が困るの』 

綾乃『・・・自分が安心して麻雀を打つためだけなの?』 

京子『違うわ。元気な綾乃が好きだからって理由の方が大きい。でも、少しだけいつもの調子が出なくて泣いてる綾乃も見たかったかも』 

綾乃『だったら、今からいっぱいなかせて・・・』 



千歳「あははは~・・・」 

向日葵「池田先輩はブレませんわね・・・」 

ちなつ「結衣先輩もあまり気負わないでくださいね」 

結衣「・・・うん、ありがとうちなつちゃん」 

ちなつ「負けても私が一日中でも慰めますから! あっ、そっちの方がいいかも・・・」 

結衣「ちなつちゃん!?」 

あかり(この調子ならきっと皆勝てるよね?) 

りせ「・・・」 

あかり「・・・? どうしたんですか部長?」



614 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:30:19.75 ID:PnURbAn6o

りせ「・・・」 

奈々「何でもない。ごめんなさいって言ってるぞ」 

あかり「いいえ、気にしないでください」 

あかり「・・・でも部長、本当に大丈夫ですか?」 

りせ「・・・?」 

あかり「煌お姉ちゃんが部長が去年の大会に出なかったのは部長と打って麻雀をやめてしまった人がいたからじゃないかって言ってました」 

あかり「親戚の不幸っていうのは嘘で、本当は煌お姉ちゃんの言うとおりなんじゃないかってあかりは思ってるんですけど・・・」 

りせ「・・・」コクリ 

あかり「やっぱり、そうだったんですね」 

りせ「・・・」 

奈々「大丈夫だけど、本気で打つことが出来なくて相手に申し訳ないと思っている」 

あかり「ほ、本気じゃないんですね、あれで・・・」 

りせ「・・・」 

奈々「私はまた本気が出せるようになりたい。だから・・・」



615 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:31:14.51 ID:PnURbAn6o

あかり「だから?」 

りせ「・・・」フルフル 

奈々「・・・何でもない、忘れて」 

あかり「はい、わかりました?」 

京子「さて、私の必殺技、ワンナイトピクルスを使うときが来たようだな」 

結衣「なんかピクルスって間抜けな響きだな」 

京子「くそ~、味も悪ければ語感も悪いなんてやっぱりピクルスは嫌いだ!」 

綾乃「というかそれ直訳でしょう? もっとカッコいい表現があるんじゃないかしら?」 

京子「それは鋭意調べておくとして・・・あかり、牌譜持ってきて」 

あかり「うん、わかったよぉ京子ちゃん!」 

りせ「・・・」 

奈々「・・・本当にいいのか? 下手をすればまた仲間を失うことになるぞ?」 

りせ「・・・」 

奈々「信じてるから、か。そうだな、こいつらなら例え失敗してもお前を見捨てたりはしないだろうな」 

りせ「・・・」 

奈々「絶対に失敗しないことも信じてる? ああ、必ずやってくれるさ」



616 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:31:51.84 ID:PnURbAn6o

次の日 

あかり「えっ、部長と先生がいなくなった!?」 

綾乃「そうなのよ! 朝起きたら、爆友の輪を広げに行きます。なんてわけのわからない置手紙があって!」 

あかり(そんな・・・まさか部長が耐えられなくなって?) 

櫻子「どうしよ~! このままじゃ人数不足で負けちゃうよ~!」 

ちなつ「落ち着いて櫻子ちゃん! 補欠の選手が出れば大丈夫だから!」 

向日葵「わ、私では部長の穴を埋めることなんて・・・」 

京子「えっ? 何でひまっちゃんがそんなこと言うの? 補欠はあかりでしょ?」 

あかり「えっ?」 

綾乃「何言ってるのよ歳納京子! 補欠は古谷さんだって先生が言ってたでしょ!」 

京子「いや私も聞いたけど選手登録表に書いてたし・・・」 

綾乃「千歳!」 

千歳「・・・ほんまや! 補欠、東横あかりってなっとるで!」 

あかり「ええっ!?」



617 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:32:36.53 ID:PnURbAn6o

櫻子「どうなってんの!? 先生が登録のとき向日葵とあかりちゃんの名前を間違っちゃったのかな!?」 

向日葵「そんな、貴女じゃあるまいし!」 

あかり「そ、そんな・・・あかりが・・・?」 

結衣「とにかく皆落ち着いて!」 

向日葵「・・・先輩方と東横さんは早く会場へ。私達は手分けして部長達を探しましょう!」 

ちなつ「そうだね。部長は大将だから充分時間はあるよ!」 

櫻子「でも、部長もステルス的なとこあるから探しづらいよ!」 

結衣「加治木先輩達にも連絡して一緒に探してもらおう!」 

綾乃「そうね、貴女達だけで東京を歩かせるのは危険だもの」 

櫻子「この前来たんで大丈夫ですよ!」 

向日葵「貴女には誰か先輩方ついてくださらないと同じところをぐるぐる回るだけになって役に立たなそうですけど」 

櫻子「なんだと!?」 

千歳「こんなときに喧嘩はあかんで2人とも。3人とも一年生なんやから先輩達が来たら合流するように。ええな?」



618 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:33:24.03 ID:PnURbAn6o

ちなつ「結衣先輩、応援出来ないかもしれませんけど・・・」 

結衣「私は大丈夫だから部長のことお願いね」 

向日葵「部長、何でこんなことを・・・?」 

櫻子「考えてもしょうがないよ! とっとと探し出して聞き出そう!」 

向日葵「そうですわね・・・先輩方、加治木先輩達への連絡お願いしますわ」 

京子「わかった。ちなつちゃん達も気をつけて」 

ちなつ「はい。行こう2人とも!」 

綾乃「部長、やっぱりまだ・・・」 

結衣「でも今までそんな素振りは見せなかったけど・・・」 

千歳「部長はあんまりそういうの顔に出さへんからなぁ・・・」 

京子「まさか本当にもしもの時が来るかもしれない状況になるなんて・・・」 

結衣「・・・ちなつちゃん達を信じて、私達は試合に集中しよう」 

綾乃「そうね、きっと探し出してくれるわよね」 

千歳「なんやったらうちまででトバせばええんやからな!」 

京子「でもあかり、万が一もしもの時が来たら、そのときは頼のむぞ」 

あかり「う、うん・・・」



619 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:33:54.46 ID:PnURbAn6o

副将戦終了後 

千歳「どう?」 

綾乃「・・・」 

千歳「そっか・・・」 

結衣「なんとか1位にはなれてるけど・・・」 

あかり「・・・」 

京子「・・・あかり! 私が言った欲しい牌をいらないと思い込む戦法を使うんだ!」 

あかり「・・・あかりに出来るかな?」 

結衣「もうやるしかないよ。1回補欠の選手が出ちゃったら選手交代は出来ないからな」 

綾乃「頑張って東横さん」 

千歳「頼んだで」 

あかり「は、はい! あかりなんとか頑張ります!」



620 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:35:37.15 ID:PnURbAn6o

恒子「現在1位の鶴賀学園ですがなんとトラブルが発生して大将の松本りせ選手が出場出来ず、補欠選手である東横あかり選手が打つそうです!」 

恒子「松本選手は今大会でもトップクラスのプレイヤーでしたので、この損失はかなり痛いものとなるのではないでしょうか!」 

健夜(りせ、貴女・・・) 

恒子「おっとここで件の東横選手が入場しました。実力未知数の彼女は果たして松本選手の代わりに優勝を掴み取ることが出来るのか!?」 

健夜(・・・!? あの子から感じる力、今年のインハイで時々感じたあの力!?) 

健夜(あれを自分に使えるというのならかなりの打ち手だということになるけれど、補欠だということは・・・) 



明星「ロン。5200」 

あかり「はい・・・」 

あかり(・・・玄お姉ちゃんにあんなこと言って自分は牌を蔑ろにするなんて出来ないよぉ。永水の人にはステルスもあんまり効かないし・・・) 

明星(この子たぶん霞さんが言ってた幸運譲渡の・・・本当に制御出来ないのね。対戦相手にまで幸運を渡すなんて) 

明星(そんなので勝っても嬉しくないから彼女からの幸運は祓うけど、もう1つの能力も中々厄介ね。いつもの倍は集中しないと気が逸らされちゃう)



621 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:36:09.69 ID:PnURbAn6o

あかり(もうすぐまくられる・・・あかりには無理だったんだ・・・) 

???「アホ! まだ勝負の途中やろが!」 

あかり(えっ? だ、誰?) 

怜?「諦めたら終わりやであかり」 

あかり(怜お姉ちゃん!?) 

怜ちゃん「枕神怜ちゃんや」 

あかり(ま、枕神?) 

怜ちゃん「あかりに膝枕してもろうとったとき、あかりの力がうちに流れただけやなくて、うちの力もあかりに流れとったんや」 

怜ちゃん「この怜ちゃんパワーがな!」 

あかり(怜ちゃんパワーって・・・) 

怜ちゃん「あかり、あんたに未来を見せたる! せやから諦めんでしっかり戦い!」 

あかり(で、でも・・・) 

怜ちゃん「これ見て驚け、完成形への道・・・」 

あかり(・・・何も見えませんけど) 

怜ちゃん「・・・こん局は和了れへんようやな。まあまだまだこれからや! 用法用量をよく守って大事に怜ちゃんを使ってな~」 

あかり(ちょ、ちょっと、怜お姉ちゃん!?)



622 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:36:51.86 ID:PnURbAn6o

明星(あの子に何か憑いてる? もしかしてお祓いしてあげた方がいいんじゃないかしら?) 

あかり(な、なんだかよくわからないけど、あかりもう少し頑張るよぉ!) 



怜ちゃん「あ~、こん局も駄目やな」 

怜ちゃん「う~ん、ここも駄目」 

怜ちゃん「・・・」フルフル 



あかり(何が未来を見せたる、ですか!) 

怜ちゃん「まさかここまで駄目駄目やとは思わへんかった・・・」 

あかり(永水の人以外にもステルスが効かなくなって来ちゃいましたし、3位にまで落ちちゃいましたし・・・) 

怜ちゃん「・・・このオーラスも駄目みたいや。これが最後やししゃーない、振り込まんように相手の当たり牌教えたるわ」 

あかり(・・・なんだかずるいですよね。あかり、咲お姉ちゃん達には力を貸さなかったのに自分は怜お姉ちゃんに力を借りて・・・) 

怜ちゃん「・・・うちが勝手に出てきただけや。結局何の力にもなれてへんし」 

あかり(ううん、怜お姉ちゃんがいてくれて本当に助かってますよ。1人だったらきっと今頃逃げちゃってました)



623 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:37:43.77 ID:PnURbAn6o

怜「・・・そうか、それならよかったわ」 

あかり(そう、あかりは自分の力で戦ってない。ここに出る資格だって自分で掴み取ったわけじゃない。だったらあかりは・・・) 



恒子「前半戦オーラスを向かえ、現在の1位は永水女子。大将戦を1位で迎えた鶴賀学園は3位へと落ち込んでしまっております」 

健夜「鶴賀の東横選手は配牌もボロボロでツモも振るわず、聴牌に取れたのさえたった1局のみです」 

恒子「対して永水以外のその他2校は何度もいい手が来ているのに何故か妙な打牌をして崩してしまうということを繰り返していました」 

健夜「心ここにあらずといった感じでしたね。優勝を決める大一番で緊張していたのでしょうか」 

恒子「そのせいもあって東場は永水の独壇場でした。しかし、覚悟を決めたのか七森が反撃し、南場は二校の叩き合い。残り二校は焼き鳥状態です!」 

健夜(やっぱり自分にはあの力を使えないんだね。まさか対局者にまで幸運を与えるなんて思わなかったけど) 

健夜(りせが後を託していくくらいには強いのかと思ったけど、これじゃあね・・・)



624 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/23(日) 02:38:24.49 ID:PnURbAn6o

怜ちゃん「4位の子、かなりでっかい手張っとるで。食らったらまくられる。今のあかりの手の中やと3索が当たりや、切ったらあかんで」 

あかり(・・・) 

4位(うぅ・・・焼き鳥になっちゃうなんて・・・誰か差し込んでよぉ・・・)グスッ 

あかり(・・・)パチッ 

怜ちゃん「・・・!? あかり、何やって――」 

4位「・・・! ロ、ロン! 16000です!」 

怜ちゃん「あかり・・・!」 

あかり(・・・ごめんなさい怜お姉ちゃん。あかりには目の前で泣いてる人を更に追い詰めるようなことは出来ません) 

怜ちゃん「わかっとるんか、あかり! うちはもう出てこられへんのやで!?」 

あかり(ごめんなさい・・・) 

怜ちゃん「あか――」スゥ 

あかり(・・・おトイレに行こう) 



あかり「勝つためには他の人達を泣かせなきゃいけない・・・でもこのまま負ければ京子ちゃん達を泣かせちゃう・・・」 

あかり「あかりがもっと強かったら、咲お姉ちゃんみたいに皆を楽しませられる麻雀を打つことが出来たら・・・」 

あかり「ごめんね皆、あかり弱くて、自分勝手で、いくじなしで・・・」 

???「・・・」



630 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:07:35.96 ID:pv0EhIiqo

照「・・・あかり」 

あかり「照お姉ちゃん・・・?」 

照「オーラス、4位の子に差し込んだでしょ?」 

あかり「・・・わかりますかやっぱり」 

照「うん・・・どういうつもりなの? 安手で流したわけじゃないし今の鶴賀にそんな余裕ないでしょ?」 

あかり「4位の人が泣きそうだったから・・・」 

照「・・・あかりそれは真剣勝負をする上で最もやってはいけないことよ」 

あかり「でも、あかりは皆に笑ってほしくて・・・」 

照「確かに差し込んであげればその時は笑顔になるかもしれない・・・ねえあかり、貴女は長野の決勝卓で負けた天江さん達が泣きながらも最後は笑顔になれた理由がわかる?」 

あかり「・・・わかりません」 

照「全員が全力で戦っていたからだよ。自分の全力を尽くしてあの結果だった、だから笑顔でそれを受け入れることが出来た」 

あかり「・・・」



631 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:08:11.12 ID:pv0EhIiqo

照「咲はあの卓で風越の子に差し込んだよね? でもあれはさっきのあかりと違って勝つための布石としての差し込みだった」 

照「そんな意図もなく、ただ泣きそうだから負けそうだからなんて理由で差し込んでくる人が1人でもいたら他の対局者はどうなると思う?」 

あかり「どう、なるんですか?」 

照「あの子が差し込んでくれるから。そんな下らない甘えが微かにでも出来てしまう。そんな甘えを持った人間に本気を出すことなんて出来ない」 

照「負けたことをあかりがもっと差し込まなかったからなんて思う気持ちが出来てしまって素直に受け入れられなくなる」 

照「これから何度も思い出すであろう思い出がとても苦いものになる。あかり、貴女は一時の笑顔のために彼女達の未来の笑顔を奪おうとしてるの」 

あかり「未来の笑顔・・・」 

照「負けてしまうことは本当に悔しい。思い出す度にその悔しさを味わうことになるかもしれない。だけど、全力で戦うことが出来ていたなら同時に充実感ももたらしてくれる」 

あかり「充実感・・・あっ・・・」 

――憩「それでも全力で戦ったことは決して辛い思い出にはならん。ほんの少しの後悔と充実感と共にきっと一生うちの中に残るんや」



632 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:08:45.18 ID:pv0EhIiqo

照「あかりの言う自分も相手も楽しませる麻雀は打っている間だけ楽しければそれでいいの?」 

あかり「そんなことないです・・・!」 

照「だったら全力で戦って勝ちなさい。他の子が忘れたくても忘れられないくらいに強く心に刻み付けるの。全力で戦いあったこの試合を」 

あかり「けど、あかりがここにいるのは自分で戦った結果じゃなくていなくなった部長の代わりです。ここまで何にもせずに来たあかりが今まで必死で戦ってきた人達を倒すなんて・・・」 

照「そんなくだらないことを引け目に思っていたのね」 

あかり「くだらないって――」 

照「あかりは今、りせの代わりにここにいるのかもしれない。だけどそれでも、あかりは今誰かに望まれてここにいるのよ」 

あかり「そんな、あかりが補欠だったのだって何かの間違いかもしれないのに、望まれてなんて・・・」 

照「少なくとも私はあかりがここで戦うことを望んでいる」 

あかり「えっ?」 

照「色んなあかりを見せてくれるんでしょ? 私に見せて、カッコよく戦ってるあかりの姿を」



633 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:09:55.04 ID:pv0EhIiqo

あかり「・・・きっとカッコよくなんてないですよ?」 

照「弱くったって何かに全力で向かう人はそれだけでカッコいいの」 

あかり「ふふ・・・わかりました。じゃああかり、精一杯頑張って戦ってきます!」 

照「いってらっしゃい」 

照(あかり、貴女が笑顔で帰ってくるって信じてるからね・・・) 



明星(この調子なら勝てそうだわ。ただ、鶴賀の子がどうにもやる気がないのが残念ね) 

明星(あの様子じゃこのまま帰ってこないこともありえ――) 

あかり「お待たせしました」 

明星(・・・さすがに帰ってはきたか) 

あかり「前半戦はすいませんでした。あかり、人を楽しませるということの意味を履き違えていました。でももう大丈夫です――」 

あかり「これからは、全力で戦います。だから皆さんも全力でお相手お願いします」 

明星(・・・! ふふっ、何があったのかしらないけど面白くなってきたわ)



634 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:11:06.21 ID:pv0EhIiqo

洋榎「やっとデクに命が宿ったようやな」 

恭子「ええ顔になりましたねあかりちゃん。あのままやったら今度会うたときデコに落書きしてましたわ」 

絹恵「気張りやあかりちゃん」 

浩子「これはおもろいデータが期待できますな」 

泉「今はデータよりも応援したったりましょうよ先輩」 

セーラ「まだまだ充分巻き返せる点差や。やれるであかり!」 

竜華「・・・頑張れ、あかりちゃん」 

怜(うちじゃ何もしてやれへんかったのは残念やけど、あの子に笑顔が戻ってよかったわ・・・) 

洋榎「そらそうと千里山組はなんでうちん家に集まっとんねん! うっとうしくてしゃーないわ!」 

怜「うちら監督にお呼ばれしただけやし」 

浩子「ごっつデカい新しいTV拝みに来たかったですし」 

セーラ「そう固いこと言うなや洋榎」 

洋榎「ええい肩抱くな! その見た目で無駄にある乳が当たって腹立たしいねん!」 

絹恵「お母さんもうすぐ帰ってくると思いますから、ゆっくりしてってくださいね」 

竜華「ありがとな絹ちゃん」 

恭子「落書きといえば、泉ちゃんがうちにおったらインクの消費量がえらいことになりそうやな」 

泉「ちょっと、そらないですよ末原さん!」



635 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:11:48.74 ID:pv0EhIiqo

胡桃「あかりちゃんようやく本気みたいだね」 

シロ「ずいぶん長くかかったなぁ・・・」 

エイスリン「マダトリカエセル!」 

豊音「うん、きっとやれるよ~、頑張れ~」 

塞「一時はどうなることかと思ったけど本当によかったわ」 

エイスリン「・・・カケタ!」トロフィーを持ったあかりの絵 

シロ「優勝祝いはまだ早いんじゃない?」 

豊音「早めに準備するのにこしたことはないよ~、私は何あげよっかな~。コミケで買った本でいいかな~」 

胡桃「それは絶対駄目!」 

塞「あかりちゃんを変な道に導こうとしないで!」 

豊音「え~、ちょ~面白いのにね~エイスリンさん」 

エイスリン「アレガダメナラワタシガカイタノオクル!」 

胡桃「それも駄目だよ! もう~、トヨネのせいでエイちゃんが変な日本観を築いていってるよ!」 

シロ「ダル・・・」



636 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:12:26.56 ID:pv0EhIiqo

霞「あらあら、明星ちゃんが驚いてるわ」 

初美「ふんっ、あかりちゃんのもう1つの能力にかまけて調子に乗った罰なのですよ~」 

巴「明星ちゃんに厳しいですね」 

初美「中学生のくせに身体つきが生意気だからですよ~。ここで1回へこまされて現実を知るといいのですよ~」 

春「心がへこんでも胸はへこまない」 

初美「うるさいのですよ~」 

霞「でもそうね、一度くらい挫折を味わった方が明星ちゃんも強くなれるかもしれないわ。あかりちゃんを応援しましょうか」 

春「うん」 

巴「いや、さすがに明星ちゃんが可哀想では・・・」 

小蒔「やはりあの童女は可愛らしいですね。なんとしてでも手篭めに・・・」 

霞「てい」ボカッ 

小蒔「きゅう・・・」バタッ 

巴「姫様、後輩が試合をしているのに寝ないでください・・・」



637 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:12:55.87 ID:pv0EhIiqo

穏乃「うおおお~! 頑張れ~あかりちゃん~!」 

憧「しずうっさい。もう夜なんだから静かに」 

穏乃「静かに応援なんて出来ないよ! 声出していかなきゃ!」 

灼「いやどうやっても声届かないから・・・」 

宥「でも声を出して応援することは無意味じゃないと思うよ」 

憧「出すのはいいけどもう少し音量を考えなさいって言ってるのよ」 

穏乃「フレーフレー、あ、か、り!」 

憧「ああもう! TVの音が聞こえないのよ!」 

穏乃「もごっ!?」 

憧「ったく、麻雀のときみたいに少しは落ち着きなさいよね」 

玄「あかりちゃん、あかりちゃんならきっとやれるよ。牌のことを思いやってあげられる貴女なら」 

玄「・・・今度会うときは一回り大きくなったあかりちゃんに会えることを期待してるね。・・・おもちも一回り以上大きくなってくれてると嬉しいなぁ」 

玄「そしたら大きくなったおもちをまた・・・えへへへ・・・」 

宥「玄ちゃんだらしない顔してるよ?」 

灼「何考えてんだか・・・」



638 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:13:35.34 ID:pv0EhIiqo

智葉「いい面構えだ。これなら大丈夫だろう」 

憩「そうですね。あんないい笑顔で麻雀打てる子やったんですね」 

あかね「いいえ、私もあんな顔で麻雀を打つあの子を見るのは初めてよ。と言ってもあの子が麻雀をやっているなんて知ったのはつい最近なんだけど」 

善野「優しくて思いやりがあるだけに、他人と本気で争うことが出来ない。日常ではともかく麻雀をするなら致命的ね」 

智葉「ですが吹っ切れたようです。休憩の間に誰かに諭されたのか・・・」 

憩「うちが言ったこと思い出してくれたんやったら嬉しいなぁ」 

あかね「・・・これは由々しき事態かもしれないわ。これで優勝してしまえばその人があかりにとって特別大きな存在になるのは必至」 

あかね「だけどあかりが負けて泣いている姿なんて見たくないわ・・・どうしましょう・・・」ブツブツ 

智葉「・・・こっちは大丈夫じゃなくなったみたいだが」 

憩「あはは、大丈夫矢やと思いますぅ~・・・たぶん」 

善野(あの子の周りにはきっと優秀な導き手が沢山いる。やっぱり、あかりちゃん自身も幸運に恵まれているのね)



639 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:14:20.26 ID:pv0EhIiqo

美穂子「よかった、あかりが笑っているわ・・・」 

華菜「どっかで大声でも上げてきたんですかね?」 

未春「いや、たぶんそんなことをするのは華菜ちゃんくらいだと思うよ」 

千鶴「・・・あの時はさすがに心配になったよ華菜姉さん」 

華菜「酷い言われようだし!」 

美穂子「でも驚いたわ。華菜に緋奈ちゃん達の他にまだ2人も妹がいて、1人はあかりと同じ麻雀部にいるなんて」 

華菜「今度のエイプリルフールのネタに使うから黙っておいてほしいって千歳に頼まれたんですよ」 

未春「エイプリルフール?」 

美穂子「けれど残念ね、応援しに行きたかったでしょう?」 

千鶴「それは、まあ・・・」 

華菜「千鶴ごめんな。チビ達の世話役がいないと悪いからって部活させてやれなくて。お前も麻雀部だったら行けたのに」 

千鶴「いいよ、華菜姉さんと千歳姉さんが楽しいならそれで」 

華菜「うぅ~! 千鶴はいい子に育ってくれて本当によかったし~!」



640 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:15:06.89 ID:pv0EhIiqo

透華「ようやく目覚めたようですわね」 

純「目覚めたところでって感じもしないでもないけどな」 

衣「そうでもないさ。言っただろう、あかりは衣と真逆なれど人の世から遠く乖離した存在だと」 

一「凄い力を持っているのに全然怖くないところは衣と真逆と言えるかもしれないね」 

智紀「どっちも歳不相応に子供っぽいのは同じだけど」 

衣「子供っぽくなどない!」 

純「あかりは少し前までランドセル背負ってたって考えればまだマシだが衣はなぁ」 

透華「おやめなさいな。衣にしても特別な事情があったのですからしょうがありませんわ。これから私達がみっちりと教育すればいいだけではありませんの」 

衣「衣が1番お姉さんなんだぞ、お前達に学ぶことなどない!」 

透華「負うた子に教えられて浅瀬を渡る、ですわよ衣。これから共に多くのことを学んでいきましょう。そう、我が弟子あかりと共に!」 

純「いつからあかりが透華の弟子になったんだ?」 

一「何度かうちに来てくれたからね」 

智紀「麻雀の指導はしてあげたみたいだから一応師匠と言えなくもない」 

透華「さああかり、貴女の力を全国に存分にお見せなさいな!」



641 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:15:41.80 ID:pv0EhIiqo

優希「あかりは私と違ってスロースターターだじぇ」 

京太郎「そういう問題なのかこれは?」 

和「あかりちゃんもメンタル面には問題があるみたいですね」 

咲「何で私のことを見るのかな和ちゃん?」 

まこ「初めての大会が全国決勝の大舞台じゃったら誰だってああなるじゃろ。持ち直せただけ儲けもんじゃ」 

煌「やはり芯の強い子ですね。すばらです!」 

優希「花田先輩ほどじゃないじょ。はい、タコス」 

煌「いただきます・・・懐かしいですね、優希がよく買ってきてくれたことを思い出します。こうして帰省するのもすばらです」 

和「帰省、ですか・・・そう言うと少し違いますけど・・・」 

久「さすがに大会終わって早々は無理だけど、少したったら阿知賀まで練習試合に行きましょうか」 

まこ「行きましょうかて、お前さんはもう引退じゃろうが」 

久「気にしない気にしない」 

京太郎「あかりの奴こっから巻き返せるかな?」 

咲「巻き返せるよ。花田さんの言うとおりあかりちゃんは強い子だから」 

咲(負けないでね、あかりちゃん・・・)



642 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:16:11.47 ID:pv0EhIiqo

ゆみ「結局りせは見つけられなかった・・・」 

智美「どこ行ったんだろうな~」 

睦月「りせ・・・先生が一緒だから無事だとは思うけど・・・」 

佳織「後はもうあかりちゃんを応援するしかありませんね」 

櫻子「もうボロボロですけどね・・・」 

向日葵「東横さん、やはり荷が勝ちすぎましたの・・・?」 

ちなつ「あかりちゃん・・・」 

モモ「まだっす。見るっすよあかりの笑顔を。まるで天使みたいっす。これはやるかもしれないっす」 

菫「可愛らしいのはわかるが気合を入れた笑顔を天使みたいと言うのはどうなんだ」 

尭深「でもやっぱり気合入ってるより可愛いという印象の方が先に来る顔してる」 

淡「能力の威圧感はまずまずだけど気迫が足りないね~、もっとこんな感じに笑ったら相手も一発でビビっちゃうのに」 

誠子「大星、髪の毛うねらせて悪人面するのやめろ、女の子なんだから」 

照(あかり見てるからね・・・)



643 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:16:48.21 ID:pv0EhIiqo

綾乃「お願い東横さん、勝って・・・!」 

千歳「うちらの想い無駄にせんといて・・・」 

京子「心配ないよ、ああ見えてやるときはやる奴だからねあかりは」 

結衣「うん。あの顔してるなら大丈夫だ。あかりは必ず勝つよ」 

千歳「2人は落ち着いとるなぁ」 

綾乃「東横さんのこと信頼しているのね」 

京子「幼馴染だからね~」 



あかり「ツモ。300・500」 

明星(この状況でそんな安手で和了るなんて、本気でやるんじゃなかったのかしら?) 

あかり「・・・」 



あかり「ツモ。700・1300」 

あかり「ツモ。1600・3200」 

あかり「ロン。12000」



644 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:17:41.28 ID:pv0EhIiqo

恒子「前半戦焼き鳥状態だった鶴賀学園東横選手、ここに来て預けていた点棒を返してもらうとでも言うかのように怒涛の4連続和了だ~!」 

健夜(段々打点が上がっていく連続和了・・・宮永照さんの能力をコピーした? いや違う、あれは・・・) 



あかり(何で急にこんなことが出来るようになったのかあかりにもわからない。だけど、絶対に出来るってことは何故だかわかる。それだけわかれば充分だよぉ) 

あかり(あかりは全力で戦って勝つ! あかりと戦ったこの試合が皆の大切な思い出になるように) 

あかり「ツモ。6100オール」 



明星(まさかここまでやるとは思わなかったわ・・・) 

明星(オーラス・・・なんとか1位は死守したけれど、親満ツモられればそれでまくられる。そして彼女が本当にチャンピオンと同じなら、次に来るのは跳満以上・・・) 

明星(これでも私だって高千穂の地と姫様を守る六女仙の1人。やられっぱなしじゃすませないわ!)



645 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:18:26.96 ID:pv0EhIiqo

あかり「・・・」ガッ 

明星(左手で卓の右角を掴んだ!? その構え、まさか・・・!) 

あかり(・・・初めて照お姉ちゃんが打っている姿を見たとき、怖かったけどとってもカッコいいって思いました・・・) 

あかり(だから見せます、あかりが思う1番カッコいい姿を!) 

あかり「・・・ツモ。6200オールです!」 



恒子「大将戦決着~! 栄えあるインターミドル優勝の栄冠に輝いたのは、エース不在のアクシデントを乗り越え見事戦い抜いた、鶴賀学園です!」 

桃子「やったっす~! あかりがやったすよ、先輩!」 

ゆみ「ああ、見事だった・・・!」 

智美「ワハハ、よくやったなあかり」 

淡「ふぅん、本番に強い子だったのかな。中学50年生ぐらいにはイケてたね」 

尭深「基準がよくわからないよ淡ちゃん」 

照「あかり・・・!」 

菫「あっ、おい照!」 

向日葵「走っていってしまいましたわね」 

櫻子「私達も行くぞ向日葵、ちなつちゃん!」 

ちなつ「うん!」



646 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:19:12.42 ID:pv0EhIiqo

あかり(・・・勝った・・・本当に勝ったんだ、あかり・・・!) 

明星「・・・負けたわ。まさかインハイチャンプと同じことが出来るなんてね」 

あかり「あっ、その、それは・・・」 

明星「何で前半戦では使わなかったかの?」 

あかり「ああ、あの・・・」 

明星「ふふっ・・・まあいいわ。楽しかった、また機会があれば打ちましょう」 

あかり「・・・本当に楽しかったですか?」 

明星「ええ、とってもね。ますます麻雀が好きになれた気がするわ」 

あかり「それなら、あかりもとっても嬉しいです!」 

あかり(他の2人は泣いちゃってるけど、でもきっと全力で戦って負けたからこそ悔しくて泣いてるんだよね。それならこの試合の思い出は辛いだけのものじゃなくなる、そうだよね照お姉ちゃん・・・) 

照「あかり!」 

あかり「あっ・・・照お姉ちゃん!」ダッ 

照「ちょ・・・! あかり、ステージの上から飛び降りてくるのを抱き止めるの結構キツいんだよ?」 

あかり「ごめんなさい照お姉ちゃん。でも嬉しくて、我慢できなかったんです」



647 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:19:46.65 ID:pv0EhIiqo

あかり「・・・照お姉ちゃん、あかり頑張りましたよ」 

照「うん・・・」 

あかり「あかりカッコよかったですか?」 

照「うん、凄くカッコよかった」 

あかり「・・・照お姉ちゃんが言うと自画自賛してるみたいですね」 

照「もう、人がせっかく褒めてるのに茶化さないで」 

あかり「えへへ・・・ありがとうございます、照お姉ちゃん」 

照「いいんだよ、頑張ったのはあかりなんだから。おめでとう、あかり」 

あかり「はい・・・!」 



結衣「・・・なんかあれだけ熱く抱き合われてると出て行きづらいね」 

京子「私が背骨砕けるくらいに抱きしめてやろうと思ってたのに!」 

綾乃「ふ、不埒な行為は許さないわよ東横さん!」 

千歳「そらさすがに邪推やで綾乃ちゃん」 

ちなつ「結衣先輩は私と抱き合いましょう、今すぐ!」 

結衣「えっ!? いや、遠慮するよ・・・痕残ったら嫌だし」



648 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:20:21.08 ID:pv0EhIiqo

櫻子「あかりちゃんってばいつの間に大人に・・・」 

向日葵「お姉さんと喜びあってるようにしか見えませんわよ」 

モモ「あかりのお姉ちゃんは私っす! あかりが盗られちゃったっすよ~!」 

智美「ワハハ、あかりも成長したってことだ」 

ゆみ「寂しいかもしれないが素直に喜んでやれモモ」 

モモ「この寂しさは先輩で埋めるっす!」 

ゆみ「こ、こら、どさくさにまぎれて抱きつくな!」 

佳織「あかりちゃん本当に嬉しそうですね」 

睦月「うむ、精一杯戦ったという証拠だね」 

奈々「よう、お前ら元気か」 

りせ「・・・」 

あかり「部長! 先生!」 

京子「今までどこ行ってたんだよ~!」 

ゆみ「先生の奇行には慣れたつもりですが、さすがに今回は納得のいく説明をしてもらわないと引き下がれませんよ」 

綾乃「この大事な時に部長を巻き込んで――」 

りせ「・・・」フルフル



649 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:20:56.52 ID:pv0EhIiqo

あかり「もしかして先生に付き合ったんじゃなくて部長が自分からいなくなったんですか?」 

りせ「・・・」コクリ 

結衣「一体どうして・・・」 

りせ「・・・」 

奈々「あかちゃんに本気を出してもらうため」 

あかり「ばぶぅ!? 今まであかりのことあかちゃんって呼んでたんですか!?」 

りせ「・・・」コクリ 

あかり「あ、あの、もっと別の・・・」 

照「そんなことより、あかりに本気を出してもらうためって?」 

りせ「・・・」 

奈々「あかちゃんは初心者だったけどとてつもない才能を秘めていた。けれど他人を思いやるばかりに勝つことを疎かにしてその才能を潰していた」 

りせ「・・・」 

奈々「だから絶対負けられない戦いをさせて勝つ為に全力を出すことを学んでほしかった」



650 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:22:01.56 ID:pv0EhIiqo

りせ「・・・」 

奈々「皆に迷惑をかけたこと、あかちゃんを苦しめてしまったこと本当に申し訳なく思っている。ごめんなさい」 

あかり「部長・・・謝らないでください。あかりは今日ここで戦えたことで本当に大切なことに気がつくことが出来たんですから」 

京子「あかりも本気で戦えるようになって、しっかり優勝もして万々歳。結果オーライってやつだから気にすんな~」 

結衣「あかりのためを思ってやってくれたのなら、私達が怒ることは出来ませんね」 

綾乃「けどそれならそうと言ってくれればよかったのに・・・」 

りせ「・・・」 

奈々「貴女達にもどんな状況にでも対応できるようになってほしかった」 

千歳「うちらのことも考えてくれてたんですね。でもうちとしては部長と最後まで一緒に戦いたかったです」 

りせ「・・・」 

奈々「ごめんなさいちとちゃん。本気を出せない私では貴女達と肩を並べる資格がないと思ったの」 

京子「部長もあかりのこと笑えないね。そんなことこっちはちっとも思ってないのにさ」 

りせ「・・・」 

奈々「ありがとう京ちゃん。高等部で待ってるから、本気で戦えるようになって。そのときは最後まで一緒に戦おう」



651 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:22:48.80 ID:pv0EhIiqo

モモ「でも何でりせはあかりに凄い才能があるって思ったんすか?」 

りせ「・・・」 

奈々「私に始めて跳満以上のダメージを与えた子だから」 

結衣「初めてあかりが部に来て、私と京子と部長とで打ったときのことですね」 

あかり「あ、あのときは部長のことよく知らなくて京子ちゃんと結衣ちゃんをいじめてるんじゃないかって怒ってたから・・・」 

京子「イジメイケナインジャーに変身したんだな!」 

あかり「もう、京子ちゃんそれやめてよぉ!」 

ちなつ(なんか聞いたことがあるような・・・) 

りせ「・・・」 

奈々「あのときは同年代で私とまともに打ち合える人がいることが凄く嬉しかった。この子と打ち合っていれば昔の感覚が取り戻せると思った」 

京子「まあそれでちょっとやる気出した部長に3人仲良くぶっトばされたんだけどね」 

ゆみ「それでもあかりの可能性を信じたということか」 

モモ「こんな強攻策に出たのもそんな希望があったからこそというわけっなんすね」



652 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:23:51.83 ID:pv0EhIiqo

りせ「・・・」 

奈々「その希望は今叶った。これからより一層よろしくねあかちゃん」 

あかり「こちらこそよろしくお願いしますけど、そのあだ名はやめてくださいってば!」 

奈々「さて、事情説明も終わったことだしそろそろ授賞式に行くぞ」 

あかり「あっ、じゃあ部長も帰って来ましたしあかりは・・・」 

向日葵「この期に及んで何をおっしゃっていますの東横さん」 

櫻子「そうだよ! 優勝できたのはあかりちゃんのおかげなんだからあかりちゃんが出ないでどうすんの!」 

ちなつ「まったく、そういうところが変わったわけじゃないんだね」 

結衣「ふふっ、でもあかりらしいよ」 

千歳「その優しさはなくしたらあかんよ」 

綾乃「遠慮なんて必要ないないナイアガラよ!」 

京子「一緒に行くよ、あかり!」 

りせ「・・・」コクリ 

あかり「・・・照お姉ちゃん」 

照「いってきなさい。全力で戦えたこの日のことをもっと強く心に残すためにも」 

あかり「・・・はい、あかりいってきます!」 

モモ「む~・・・」 

智美「だからそうむくれるなってモモ」



653 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:24:33.75 ID:pv0EhIiqo

あかり「うぅ・・・もみくちゃにされちゃったよぉ」 

京子「補欠が決勝の大将戦で逆転優勝、なんておいしすぎるネタだからしょうがないって」 

結衣「逆転って言ってもそこまで落としたのもあかりだけどね」 

綾乃「あ、あんなにいっぱいのカメラに撮られちゃって、私注目されるの苦手なのに長野に帰ったら・・・」 

千歳「千鶴達も見てくれとったやろうか」 

りせ「・・・」 

奈々「やっと来たか。待ちきれずにもう始めようかと思ってたところだぞ」 

あかり「何をですか?」 

佳織「花火を打ち上げる準備をしてくれてるんだって」 

睦月「いなくなってる間はその根回しをしてたみたいで」 

奈々「祝い事には爆発がなければな!」 

結衣「よく許可下りましたね」 

奈々「散々頼んでも許してくれないから龍門渕の名を使わせてもらったら一発だったよ」 

京子「何かそこはかとなく黒い事情が見えるような」 

智美「ワハハ、細かいことは無視するがいいさ~」



654 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:25:08.31 ID:pv0EhIiqo

奈々「よし、始めるぞ」 

京子「ばっちこ~い」 

櫻子「うわぁ、おっきい! たまや~・・・ってどういう意味なんだ?」 

向日葵「そんなことも知りませんの・・・どういう意味なんですか?」 

智美「ワハハ、私に聞いてわかるとでも思ってるのか」 

ゆみ「江戸時代の有名な花火屋の名らしい。もう1つよく言われるかぎやも同様にな」 

櫻子「へぇ~、じゃああの花火は西垣先生のだからにしがきや?」 

モモ「ななやの方が語呂はいいっす」 

佳織「西垣先生が花火を作ったわけじゃないからね」 

京子「いや作ったの西垣ちゃんらしいよ」 

睦月「そんな馬鹿な・・・」 

奈々「爆発物ならお手の物。お前らも爆発したいときはいつでも呼ぶといい」 

ゆみ「ありませんからそんなとき」 

りせ「・・・」 

奈々「そうだな、中々増えないな爆友。だがこうやって世間に爆発の良さを知らしめていけば全人類が爆友となることも不可能ではない!」 

モモ「花火をただの爆発と同じものだと思ってる人はいないと思うっすけどね」



655 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:25:55.75 ID:pv0EhIiqo

綾乃「これ近所の人驚いてるでしょうね・・・」 

千歳「綺麗なんやしええやん」 

ちなつ(大会に優勝した後に花火なんて最高のシチュエーションだわ! またまた結衣先輩との仲を深めるチャンス!) 

結衣「はい、ちなつちゃん。そこの自販機のだけど」 

ちなつ「あっ・・・すいません結衣先輩、本来なら私がお祝いしなければいけない立場なのに」 

結衣「ううん、ちなつちゃん達の応援がなかったらここまで来れなかったよ。ありがとう、ちなつちゃんがいてくれて本当によかった」 

ちなつ「あはぁ・・・はい、結衣先輩! ちなつはこれからもいつでもどこでも結衣先輩のお側にいます!」 

結衣「た、たまには離れてほしいかな・・・」 

照「それにしてもまさかあかりが私と同じような麻雀を打つなんて。驚いた」 

あかり「あかりも驚きましたよぉ。何であんなことが出来たのかわからないんです」 

健夜「・・・お話中のところごめんね」 

あかり「こ、小鍛冶プロ!?」



656 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:26:40.01 ID:pv0EhIiqo

健夜「はじめまして東横あかりちゃん。うちの姪が迷惑かけてごめんね」 

あかり「姪って?」 

照「もしかしてりせのことですか?」 

健夜「うん、そうだよ」 

あかり「部長小鍛冶プロの姪だったんだ・・・」 

照「それならあの強さも納得がいく」 

健夜「それであかりちゃん、貴女がさっき照さんのような麻雀が打てたことなんだけど」 

あかり「小鍛冶プロには理由がわかるんですか?」 

健夜「推測だけどね。あかりちゃんの能力は他人に幸運を与えることであってるよね?」 

あかり「はい」 

健夜「その力を受けて幸運になった人達があかりちゃんを応援してくれていたんだよ。その人達にとっての幸運って応援しているあかりちゃんが勝つことだよね?」 

あかり「それじゃあ・・・」 

健夜「そう、その人達の幸運の発露としてあかりちゃんは照さんと同じことが出来たんだよ」



657 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:28:44.13 ID:pv0EhIiqo

照「ですが、あかりに貰った幸運は一度使えば消えてしまいますよ?」 

健夜「そうみたいだね。だけど全部消えてしまうわけじゃないんじゃないかな。運なんて目に見えるものじゃないんだし」 

健夜「それかあかりちゃんの運なんて関係なく、その人達自身の幸運があかりちゃんに力を与えたのかもね」 

健夜「貴女が幸運にした誰かが、今度は貴女を幸運にしてくれたんだよあかりちゃん」 

あかり「・・・情けは人の為ならず。こういうことなんですね。すばらですね、煌お姉ちゃん!」 



照「花火、綺麗だね」 

あかり「・・・はい」 

照「打ち上げ花火も好きだけど、手に持って遊ぶ花火も好きなんだ」 

あかり「あかりも好きですよ。そっちの方が皆と遊べるから好きかもしれません」 

照「だったら今度はそっちの花火をやろうか」 

あかり「皆で集まれる時間ありますかね?」 

照「長野に帰るとき、淡達も連れて行けたら連れて行くよ。それに、もし駄目なら2人でやればいい」 

あかり「2人でですか? 少し寂しくないですか?」 

照「・・・あかりと2人なら寂しくない」 

あかり「・・・そうですね、それに照お姉ちゃんと2人なら照お姉ちゃんのことだけを見ていられますからね」



658 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:29:20.18 ID:pv0EhIiqo

照「えっ?」 

あかり「皆と一緒だと見逃してしまう色んな照お姉ちゃんを見ることが出来るんです。それって前にも言いましたけど素敵ですよね・・・もちろんエッチな意味じゃないですよ」 

照「それはわかってる」 

あかり「あかりは今日色んなあかりを照お姉ちゃんに見せたんで、今度はあかりが色んな照お姉ちゃんを見る番です!」 

照「ふふっ、それじゃああかりはどんな私が見たいのかな?」 

あかり「う~んと、カッコいいところはいっぱい見ましたから・・・可愛いところです!」 

照「可愛いところ、ね。そういえば私におでこにキスされたときのあかりは可愛いかったな」 

あかり「えっ?」 

照「あかりも可愛い私が見たいならおでこにキスしてみたらいいんじゃないかな」 

あかり「ええっ!? そ、それは・・・」 

照「それともまたブラックコーヒー飲んでみようか?」 

あかり「いや、それはいいです・・・う~、じゃあその・・・少ししゃがんでもらえますか?」



659 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:30:38.14 ID:pv0EhIiqo

照「うん、わかった」 

あかり「そ、それじゃあ、いきますよ?」 

照「どうぞ」 

あかり(あかりはこんなにドキドキしてるのに平然としてるなんて・・・なんかずるい) 

モモ「ちょっとそこ! なにしようとしてるんっすか!」 

あかり「わっ・・・!」 

照「・・・」ダキッ 

モモ「私の妹に手を出したらただじゃおかないっすよ!」 

照「手を出してなんかないよ」 

あかり(・・・これ照お姉ちゃんの心臓の音? あかりのと同じくらい大きな音がする・・・) 

モモ「油断も隙もあったもんじゃないっす。しばらく近くにいさせてもらうっすよ」 

照「仕方ないな・・・あかり、また今度ね」 

モモ「今度なんかないっす! というかいい加減あかりを離すっす!」 

あかり「ううん、照お姉ちゃんがよければもう少しこのままでいさせてほしい」 

照「かまわないよ」 

モモ「あかり!? うわぁん! あかりが反抗期っす~!」 

あかり(あかりの心臓の音も照お姉ちゃんに聞こえてるのかな?) 

あかり(この花火よりも綺麗で心地いい音だって思ってくれてるかな?) 

照「・・・綺麗だよ、あかり」 

あかり「・・・! はい!」 

あかり(今はこの音を聞かせて、そして聞いていたい。大切な人がここにいる、その証の音を)



660 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 17:32:04.28 ID:pv0EhIiqo

ここまでです 
この後にエピローグ的な話も考えていますが必要なら次回他の希望のルートの前に書きます



661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/25(火) 20:01:39.28 ID:GAYwAhcMo

乙! 
エピローグは共通なん?



662 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/25(火) 20:28:35.75 ID:pv0EhIiqo

>>661 
照ルートのエピローグです



続きはこちら
モモ「妹のあかりっす」 あかり「\アッカリーン/」(後編)


 
ゆるゆり♪♪ ねんどろいど 赤座あかり (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)



他のおすすめSS
照「咲ちゃん大好きの会」
絹恵「咲ちゃんの誕生日に美味しいもの作りたい?」恭子「せや」
菫「ん?地震か?」
穏乃「トリック・オア・トリート」
竜華「怜が寝たから安価で何かするわ」
久「安価で王様ゲーム」



figma 魔法少女まどか☆マギカ アルティメットまどか (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
魔法少女まどか☆マギカ ねんどろいど アルティメットまどか (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
劇場版『魔法少女まどか☆マギカ』Noritakeコラボマグカップ MM_mug3
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 美樹さやか 劇場版ver. (1/8スケール PVC製塗装済み完成)
魔法少女まどか☆マギカ アルティメットまどか (1/8スケール PVC製塗装済み完成品)