モモ「妹のあかりっす」 あかり「\アッカリーン/」(中編)

667 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:25:55.09 ID:550P9+LJo

どうにも筆が進まないのでとりあえず照ルートエピローグと塞ルートを投下します



668 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:26:29.86 ID:550P9+LJo

数年後 

照「ありがとうございました。またのご来館をお待ちしています・・・ふぅ、今の人達で最後か」 

誠子「すいませんねオーナーに接客なんてさせてしまって」 

照「・・・気にしなくていい、それとオーナーって呼ぶのやめて亦野」 

誠子「あはは、それじゃあ宮永先輩、お疲れ様でした」 

照「・・・ううん、まだ今日1番の大仕事が残ってる」 

誠子「えっ?」 

照「ようこそ、水族館ひかりへ」 

あかり「はい! お招きいただきありがとうございます!」 



照「ごめんね、色々忙しくてこんな夜中にしか時間が取れなくて」 

あかり「いいんですよぉ。お魚さんが眠っているところなんてそんなに見る機会ありませんから、あかりとっても楽しみにしてました」 

照「ならよかった」



669 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:27:05.47 ID:550P9+LJo

あかり「プロのお仕事に水族館のオーナー。どっちも大変ですよね」 

照「ああ、後者はほとんど丸投げだから水族館の経営陣には金と口だけ出してくる面倒な奴だって思われてるだろうね」 

あかり「そんなことないですよ。照お姉ちゃんがオーナーになってからお客さんもいっぱい来るようになったって評判ですよ」 

あかり「ただ、お魚屋さんとお魚料理屋さんを隣に作ったのはどうかと思いますけど」 

照「光は魚を食べるのも好きだったから。それに魚料理を出してる水族館は他にもあるしね」 

あかり「う~ん、やっぱりこんなに可愛いところを見た後だとちょっとあかりには・・・」 

照「でもおいしいよ?」 

あかり「そりゃあかりもお魚さん食べるの好きですけど・・・」 

照「今の時間だとどこも閉まってるからまた今度来たときに食べていって」 

あかり「・・・まあそのときの気分で」



670 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:27:45.68 ID:550P9+LJo

あかり「ペンギンさんって立ったまま寝るんですね。首を傾げてる子が可愛かったです!」 

照「天敵に襲われてもすぐ逃げれるようにそうするらしいから、ここでは横になってる子も沢山いたけどね」

あかり「やっぱり自然界で生きている子と水族館で生きている子じゃ違ってくるんですね。勉強になります」

照「ふふ・・・」 

あかり「照お姉ちゃんと咲お姉ちゃんが仲直りしたあの日、菫お姉ちゃん達が照お姉ちゃんが笑ったって驚いてましたけど、結構すぐ笑いますよね照お姉ちゃん」 

照「そう?」 

あかり「そうですよぉ。杉浦先輩のギャグでも笑ってましたし」 

照「あれでは笑ってない」 

あかり「罰金バッキンガム!」 

照「ふっ・・・!」プルプル 

あかり「やっぱり笑ってる。こんなに簡単に照お姉ちゃんの可愛いところ見れるのにおでこにキスしてみたらなんて・・・」 

照「・・・そういうのと違う可愛さが見れるかもよ。今なら私がしゃがまなくても届くからやってみる?」 

あかり「・・・あかりだってもう高校生ですから、そんな簡単にそういうことしませんよ」 

照「高校生の頃に簡単にやった私に対するあてつけ?」 

あかり「ち、違いますよぉ!」



671 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:29:03.19 ID:550P9+LJo

照「このテラス、昼間なら海が一望できるって人気なんだけどね」 

あかり「真っ暗ですね・・・でも、波の音がとってもよく聞こえますよ」 

照「うん、心が落ち着く」 

あかり「・・・照お姉ちゃんと初めて会ったあの夏からもう随分と経ちますけど、色々なことがありましたね」 

照「そうだね。私はプロになってその厳しさを身をもって知ったよ」 

あかり「そんなこと言って、毎年沢山の賞を取ってこうして水族館のオーナーが出来るくらいにお金も稼いでるじゃないですか」 

照「私がオーナーになれたのは咲が手伝ってくれたおかげだよ」 

あかり「団体戦三連覇を達成して咲お姉ちゃんがプロ入りしたときは最強の美人プロ姉妹なんて話題になりましたよね」 

照「咲と並んでTVに出る日が来るなんて夢にも思わなかったよ」 

あかり「でも咲お姉ちゃんと照お姉ちゃんと健夜お姉ちゃんにボロ負けした晴絵お姉ちゃんが、プロやめるって言い出したときは慌てましたよぉ」 

照「説得するの大変だった。鷺森さんが会わせてくれなかったし」 

あかり「結局武者修行の旅に出ようとしてただけなんでしたっけ」 

照「うん。阿知賀の人達と熊倉さんに散々しぼられて思いとどまったんだよね」 

あかり「懐かしいですね・・・」 

照「懐かしいね・・・」




672 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:29:58.62 ID:550P9+LJo

照「そんな懐かしい思い出も、あかりがいなければきっと出来なかった」 

あかり「・・・そんなことないですよぉ」 

照「いや、あかりに出会わなければ私はきっとただ麻雀を打ち続けることにだけ執着して、水族館を持つという夢を叶えてしまったら他に何もなくて途方にくれてたと思う」 

あかり「今は違うんですか?」 

照「今は小鍛冶プロでも辿りつけなかった世界1位を目指してる。大好きな麻雀で誰よりも強くなりたい」 

照「あかりが思い出させてくれたからだよ、麻雀が楽しいものだってことを」 

あかり「・・・あのときも言いましたけどあかりがいなくても自分で気づいていましたよ、照お姉ちゃんなら」 

照「それはないとも言った。それにそうだったとしても、あの日私に大切なことを思い出させてくれたのは紛れもなくあかりだ。ありがとうあかり」 

あかり「・・・あかりも照お姉ちゃんから大切なことを学びました。あの日の言葉と試合、今でも昨日のことのように思い出せる・・・あかりの宝物です!」 

照「そう思ってくれてるなら嬉しいよ」 

あかり「・・・あれからもあかりは照お姉ちゃんから色んなことを学んで、色んな照お姉ちゃんを見てきました」 

照「・・・私も見てきたよ、色んなあかりを」 

あかり「強くて、優しくて、カッコよくて、でも可愛い。そんな照お姉ちゃんをこれからもあかりに見せてくれますか?」 

照「あかりもそうしてくれるなら」 

あかり「えへへ、ありがとうございます」 

照「どういたしまして」 

あかり「・・・」 

照「・・・」 

あかり「・・・照お姉ちゃん」 

照「・・・なに?」



673 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:31:38.86 ID:550P9+LJo







あかり「月が綺麗ですね」 





照「・・・ああ、もう死んでもいいくらいだ」 



照ルート カン



674 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:32:28.60 ID:550P9+LJo

塞「・・・あかりちゃん」 

あかり「塞お姉ちゃん・・・? 何でここに?」 

塞「そんなこと今はどうでもいいわ。あかりちゃん、今のは何?」 

あかり「今のって・・・」 

塞「とぼけないで! オーラス、わざと振り込んだのは何でって聞いてるの!」 

あかり「・・・4位の人が泣きそうだったからです」 

塞「っ・・・! あのねあかりちゃん、貴女は今、結衣ちゃん達の想いを背負ってあの場で戦っているのよ?」

あかり「わかってます・・・」 

塞「わかってないよ!」 

あかり「わかってます! 京子ちゃん達の、ここに来るまでに倒してきたマホちゃん達大勢の人の想いを苦しくなるくらいに感じてます」 

あかり「だから他の人達も同じだけの想いを背負ってるんだってわかるんです」 

あかり「他の人達は今まで戦ってきて直接その人達の想いを受け取ってきました。だけどあかりは違います。何かの間違いで補欠に選ばれていただけ・・・」 

あかり「今ここに来て初めて渡されたこの想いが強くて、重たくて、押し潰されてしまいそうなんです・・・」



675 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:33:01.35 ID:550P9+LJo

塞「あかりちゃん・・・」 

あかり「・・・」 

塞「顔を上げてあかりちゃん」 

あかり「塞お姉ちゃん・・・」 

塞「あかりちゃん、確かに貴女が今抱えているものはとても重たいものかもしれない。でもここで逃げ出したらきっと後悔する」 

塞「辛くて苦しくて逃げ出しても結衣ちゃん達は貴女のことを許してくれると思う。けどね、あかりちゃん自身はずっと自分のことを許せなくなっちゃうよ」 

塞「これから先ずっと今日のこの日を後悔して生きていくことになる。そんなの嫌でしょ?」 

あかり「・・・嫌です」 

塞「だよね、私も嫌だよ、あかりちゃんがそんなことになるなんて。言ったでしょ、悔いの残らないように生きてほしいって」 

塞「だから戦って。辛くても歯を食いしばって逃げずに戦って。どんな事情があるにせよそれが想いを託された者に課せられる使命よ」 

あかり「あかりは・・・」 

塞「あかりちゃん・・・!」ダキッ 

塞「応援は力になる。貴女が背負った想いはその重さだけの力なの。あかりちゃんは1人じゃない。私達はその想いとして側にいる。忘れないで」



676 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:33:28.68 ID:550P9+LJo

あかり「塞お姉ちゃん達が側に・・・」 

塞「他の人達の背負った想いを気にすることもないよ。あかりちゃんが魅せればいいんだから。選手達も応援してる人達も皆が納得するくらいの麻雀で」 

あかり「・・・簡単に言いますね」 

塞「なんたってこの私がついてるんだからね。らくしょーよ!」 

あかり「・・・そうですよね、あかりには塞お姉ちゃん達がついてるんですよね」 

塞「うん・・・ああ、そうだ。もっとそれを強く感じられるように・・・はい」 

あかり「塞お姉ちゃんの眼鏡?」 

塞「元々は熊倉先生のだけどね。度は入ってないからかけても邪魔にはならないよ」 

あかり「お借りします。ありがとうございます塞お姉ちゃん」 

塞「頑張ってね、応援してるから」 

あかり「はい! あかり必ず勝ってきますから!」 



豊音「あっ、お帰りなさい~」 

塞「ただいま皆」



677 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:33:56.87 ID:550P9+LJo

胡桃「あかりちゃんと話せた?」 

塞「うん、何とかやる気出してくれたみたい」 

エイスリン「ヨカッタ、アカリノホンキミラレル!」 

豊音「ほら、やっぱりこの日にしといてよかったでしょシロ」 

白望「この日にしといてというかそもそも私はダルいから来たくなかった」 

エイスリン「ノウ! スバラシイニッポンノアニメニッポンジンノシロハミナイトダメ!」 

白望「私ラブコメとか興味ないし・・・ていうかなんなの地獄の底へもついていくって無駄におどろおどろしいタイトルは」 

豊音「それだけ主人公が幼馴染のこと大好きだって表してるんだよ~」 

白望「確かにダルいくらい愛が重かったけどさ・・・あんなの見るためにわざわざ東京にまで来なくても・・・」 

胡桃「公開してる映画館少ないから仕方ないでしょ。これも夏の思い出だよ」 

白望「そう何度も来てると特別感が薄れるというかさぁ・・・」 

塞「あっ、あかりちゃんが出てきたわよ」 

エイスリン「サエノメガネ?」



678 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:34:47.78 ID:550P9+LJo

豊音「あはは、ちょ~可愛いよ~」 

白望「あんまり似合ってない」 

胡桃「あれどっかの偉い教授さんとかお年寄りが付けてる印象あるもんね。熊倉先生ももうおばあちゃんだし」 

塞「へぇ? 私が年寄りくさいとでも言いたいわけ?」 

エイスリン「・・・アカリトサエ、シマイミタイ」 

塞「えっ?」 

エイスリン「アカイカミノケデオダンゴツイテル」 

白望「あかりの方が明るい色してるけどね」 

豊音「じゃああれはお姉ちゃんの真似してる妹ってことだね~でもあかりちゃん本当のお姉ちゃんいるんだったよ~」 

塞「姉妹、か。あかり、お姉ちゃんがついてるからね・・・」 



明星(片眼鏡・・・インハイではっちゃんと打った選手の中にかけていた人がいたような。確かその人は見るだけで相手の和了りを塞げるとか言ってたわ・・・試してみましょうか) 

あかり(・・・! 眼鏡が曇った・・・永水の人が何か仕掛けてきたの? あかりに出来るかわからないけど、力を貸してください塞お姉ちゃん・・・!) 

明星(きたわね。お手並み拝見といきましょうか・・・それにしても、こう睨まれるていると落ち着かないわね・・・)



679 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:35:33.19 ID:550P9+LJo

恒子「インターミドル決勝大将戦もいよいよオーラス! 前半戦では絶好調だった永水、七森の両校は運を使い果たしてしまったのかここまで一度も和了れておらず残り2校に叩かれるという真逆の展開を見せております」 

恒子「ラス親である鶴賀東横選手、未だ3位ではありますが倍満直撃で1位をまくれます! 親ですので連荘も出来ますしまだまだ逆転の可能性は大いにあります! 最後まで目が離せませんね!」 



明星(まさかここまでのものだなんて私もはっちゃんを笑えないわ。でも・・・) 

あかり「ハァ・・・ハァ・・・」 

明星(その能力も無限に使えるわけじゃないみたいね。霞さんから防御重視の打ち方を学んでる私をまくるまで耐えられるかしら?) 

あかり(キツい・・・だけど、頑張って塞ぎ続けた成果はあったよぉ) 



エイスリン「アカリツラソウ・・・」 

白望「半荘に何度か使うだけで塞が眠っちゃうくらい疲れるみたいだからね」 

豊音「だ、大丈夫かな~」 

胡桃「大丈夫だよ! たぶん・・・」 

塞「あかり・・・――」



680 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:36:19.31 ID:550P9+LJo

あかり(――・・・塞お姉ちゃんの声が聞こえたような・・・側にいてくれてるから当たり前だね) 

あかり(大丈夫ですよ、塞お姉ちゃん) 

明星(・・・塞がれている感触が消えた、限界が来たのね。ここまでよく頑張ったわ)パチッ 

あかり「ロン。24000です」 

明星(・・・!? 今、私無意識に牌を? まさか・・・!) 



恒子「決勝戦決着~! 鶴賀学園東横選手が永水女子明星選手に親倍直撃! 見事逆転優勝を果たしました!」 

健夜(永水の子まるで前半戦東場の七森の子達みたいだった・・・もしかして東横選手の能力で?) 



明星(・・・やられたわ。まさか睨みつけて塞ぐだけじゃなくて卓から注意を逸らしてまたあの能力を使ってくるなんて) 

あかり(あかりが注目されてても卓を消せるかどうかわからなかったけど、最後の最後で上手くいってよかったよぉ・・・) 

あかり「うっ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 

明星「ちょっと、大丈夫?」 

あかり「だ、大丈夫・・・です・・・」



681 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:36:54.96 ID:550P9+LJo

塞「あかり!」 

あかり「塞、お姉ちゃん・・・」フラフラ 

塞「そんなにフラフラして階段下りたら――」 

あかり「心配な――あっ」グラッ 

塞「危ない!」ダキッ 

あかり「・・・すいません塞お姉ちゃん」 

塞「・・・もう、無茶するんだから」 

あかり「ごめんなさい・・・でも絶対に負けたくないって思ったから・・・」 

あかり(怜お姉ちゃんが倒れるまで頑張った気持ち、今になってようやくわかりました・・・無茶しちゃ駄目なんてこんな気持ちだったら出来るわけないですよね) 

塞「・・・その気持ちを大切にするんだよ?」 

あかり「はい・・・塞お姉・・・ちゃん・・・」 

塞「あかり? 寝ちゃったか・・・お疲れ様」 



あかり「・・・ん・・・」 

結衣「おはようあかり」



682 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:37:28.11 ID:550P9+LJo

あかり「結衣ちゃん?」 

京子「これだけ寝れば疲れも取れただろ。行くぞ、皆がお待ちかねだ」 

あかり「ま、待ってどこに行くの? というかここ智美お姉ちゃんのおばあちゃんの家?」 

京子「私達は優勝したんだ、やることなんて決まってるだろ。パーティだ!」 



結衣「あかりが起きましたよ」 

モモ「あかり~!」ダキッ 

あかり「お、お姉ちゃん?」 

モモ「お姉ちゃんはあかりはやれば出来る子だって信じてたっすからね!」 

佳織「私超えられちゃったかも」 

睦月「うむ、本当に凄かったよ」 

智美「ワハハ、注意を逸らしてステルスにかけるなんてよく思いついたな~」 

ゆみ「まさか君があんな搦め手を使うとは思わなかったよ」



683 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:37:58.70 ID:550P9+LJo

京子「よくやったなあかり! 褒めてつかわすぞ!」 

綾乃「お疲れ様東横さん」 

千歳「ほんまにありがとうな」 

櫻子「さすがあかりちゃん! 毎日皆の為に色々してくれてるだけあるね!」 

向日葵「それは今関係・・・あるんでしょうか? とにかく、とてもすばらしい麻雀でしたわ」 

ちなつ「あかりちゃんいつの間にあんなに強くなったの?」 

あかり「・・・ううん、皆の想いがあかりに力をくれたんだよ。こちらこそありがとうございました!」 

白望「皆の想いね。そういうのもたまにはいいか」 

あかり「シロお姉ちゃん!」 

豊音「私達もお呼ばれしちゃった~」 

エイスリン「アカリツヨイコ!」 

胡桃「うん! これならもう次からはレギュラーだね!」 

塞「あかり・・・」 

あかり「あっ、塞お姉ちゃん・・・」



684 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:38:32.90 ID:550P9+LJo

塞「おめでとうあかり」 

あかり「塞お姉ちゃんが教えてくれたからです。皆が力を貸してくれてるんだって。それに聞こえたんです、あかりを応援してくれる塞お姉ちゃんの声が」 

あかり「本当に辛くて何度も諦めそうになりましたけど、眼鏡が塞お姉ちゃんが側にいることを思い出させてくれて何とか最後まで耐えられたんです。ありがとうございました塞お姉ちゃん」 

塞「・・・そっか、役に立てたんだね」 

あかり「・・・はい、何よりもあかりの支えになってくれました」 

塞「それなら、嬉しい・・・」 

モモ「むっ、お姉ちゃんはあかりの支えになれなかったんっすか?」 

あかり「えっ? いや、そんなことないよ。お姉ちゃんはいつだってあかりの支えだよぉ」 

モモ「そうっすよね~、お姉ちゃんとしての年季が違うっす。1回だけ上回ったからって勝った気にならないでもらいたいっす!」 

塞「か、勝った気ってそんなつもりじゃ・・・」 

エイスリン「・・・ン!」三角形の絵 

豊音「修羅場だよ~」 

白望「妹を取り合う2人の姉・・・耽美だねぇ」 

胡桃「そんなんじゃないでしょ! 変な想像しないの!」



685 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:39:02.07 ID:550P9+LJo

あかり「それにしても部長、あかりに戦ってほしいならそう言ってくれればよかったのに」 

りせ「・・・」 

奈々「戦う前に逃げられても困るから。私が居なくなれば貴女が出るしかないから逃げられなくなる」 

京子「あかりが本気出せば逃げなくても見つけられなくなるからなぁ」 

あかり「もう、京子ちゃん!」 

結衣「なんにせよこういうことはこれっきりにしてくださいね」 

りせ「・・・」コクリ 

佳織「結局また智美ちゃんのおばあちゃんにご迷惑かけちゃったね」 

智美「ワハハ、いいんだよ。ばあちゃんも急に静かになって寂しくなったって言ってたからな」 

ゆみ「移動のことといい蒲原には本当に世話になった」 

智美「これでようやく持ちつ持たれつの関係くらいにはなれたかな」 

モモ「これからまた受験勉強で持たれるっすけどね」 

智美「嫌なこと思い出させないでくれ・・・」 

睦月「まあまあ、今はそのことは忘れて楽しみましょうよ」



686 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:39:36.27 ID:550P9+LJo

向日葵「先日は櫻子がご迷惑をかけたそうで・・・」 

エイスリン「メイワクジャナイヨタノシカッタ。コンドマタイッショニエイガミヨウネ」 

櫻子「はい! でも今度はもっとわかりやすい映画が見たいです」 

豊音「ちなつちゃん~」 

ちなつ「は、はい!? な、なんでしょうか・・・」 

豊音「・・・そんなに怯えないでほしいよ~」 

ちなつ「そ、そう言われましてもやっぱり慣れないとどうしても・・・」 

豊音(確かこういうときは目線を合わせればいいんだよね) 

豊音「ちなつちゃんちょっとごめんね~」ガシッ 

ちなつ「えっ、なんで腋の下に手を差し込んで――うひゃあ!?」 

豊音「これで目線が合ったよ~」 

ちなつ「お、降ろしてください~! 結衣先輩助けて~!」 

胡桃「トヨネ! ちなつちゃん怖がってるから降ろしてあげなさい! そういうときは自分が屈むものだよ!」 

千歳「うちはあれしてもらいたいなぁ。吉川さん代わってぇな」 

ちなつ「幾らでも変わりますから~!」 

白望「夜中なのに皆元気だねぇ」 

綾乃「小瀬川さん、寝ながら物食べるのは行儀がわるいですよ」 

白望「こういう場は無礼講だからいいの」 

綾乃「無礼講ってそういう意味じゃありませんよ! なんで初めて来る場所でこんなにリラックス出来るのこの人!?」



687 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:40:14.01 ID:550P9+LJo

あかり「皆楽しそうです」 

塞「そうね・・・こうして皆が笑ってるのはあかりが頑張って勝ったからなんだよ」 

あかり「はい。この笑顔が見られるならあかりはこれからも頑張っていくことが出来そうです」 

塞「私が歩けなかった道、しっかりと歩いて行くんだよあかり」 

あかり「はい!」 

あかり「そういえば塞お姉ちゃん、いつの間にかあかりのこと呼び捨てで呼んでますよね」 

塞「ああ、なんだか姉妹みたいだって言われたからさ・・・駄目だった?」 

あかり「いいえ、なんだか嬉しいです塞お姉ちゃんともっと仲良くなれた気がして」 

塞「だったらあかりも私に敬語使わなくていいよ」 

あかり「いいんですか?」 

塞「いいの。私もそっちの方があかりと仲良くなれた気がするからね」 

あかり「じゃあ・・・これからもよろしくね塞お姉ちゃん!」 

塞「こちらこそよろしくねあかり」



688 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:40:45.06 ID:550P9+LJo

数年後 

あかり「雪かき終わりましたよ」 

白望「ご苦労様」 

あかり「汗いっぱいかいちゃいましたからシャワー借りますね」 

白望「うん。着替え後で持ってく」 

あかり「お願いします」 

白望「・・・ダル」 

塞「じゃないわよこの怠け者!」 

白望「塞、いつの間に来たの?」 

塞「今あかりと一緒に入って来たのよ! 雪かきあかりに押し付けて1人だけこたつに篭ってるくせに何がダルいっていうのよ!」 

白望「う~ん、着替え持ってくの?」 

塞「この寒い中汗だくで雪かきしたあかりに対する労いの心はないの!?」 

白望「あかりがやってくれるって言ったからさぁ」 

塞「・・・年上としての矜持とかないの?」 

白望「ないことはないけどこたつの魔翌力には逆らえない」



689 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:41:19.02 ID:550P9+LJo

豊音「シロ~来たよ~」 

胡桃「私も一緒にね」 

白望「入ってきていいよ~」 

塞「出迎えぐらい行きなさいよね~」 

白望「すっかりこたつに囚われてる塞に言われたくない」 

豊音「お邪魔します~」 

胡桃「お~、すっかりダラけてるね」 

白望「お菓子とか食材とか買ってきてくれた?」 

胡桃「ばっちりだよ、みかんも」 

塞「乗せさせないからね?」 

豊音「おこたおこた~」 

白望「豊音のために大きいの買ったけどやっぱり足当たっちゃうね」 

塞「色々大変そうだよね」 

豊音「服買うときとかね~」 

白望「胡桃も大変そう」 

胡桃「ほっといてよもう! 膝借りるよ」



690 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:41:56.40 ID:550P9+LJo

胡桃「エイちゃんはまだ?」 

白望「もうすぐ来ると思うよ」 

塞「久しぶりだし早く会いたいね」 

豊音「あかりちゃんは?」 

白望「今シャワー浴びてる」 

塞「1人で雪かきさせてたのよ」 

豊音「それは駄目だよシロ~」 

胡桃「めっ」 

白望「こたつに入ってたから」 

胡桃「それなら仕方ないね~」 

豊音「ね~」 

あかり「シロお姉ちゃん、き、着替え・・・」 

白望「あっ、あかり、忘れてた」 

塞「ちょっとシロ、バスタオル1枚じゃ風邪ひいちゃうわよ! 早く持ってきてあげなさい!」 

白望「ん~・・・」 

あかり「シロお姉ちゃん早く――」 

エイスリン「ワッ!」 

あかり「ひゃっ!」パサッ



691 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:42:40.27 ID:550P9+LJo

白望「おぉ・・・」 

豊音「わ、わ~・・・」 

胡桃「おっきい・・・」 

塞「あ、あかり・・・」 

あかり「~!」 

エイスリン「エット・・・ゴメンネ?」 



あかり「・・・もうお嫁にいけません・・・」 

豊音「げ、元気出してよ~」 

胡桃「そ、そうだよあかりちゃん」 

塞「う、うん! 綺麗だったし!」 

あかり「・・・!」カァ 

塞「ああっ! そ、その・・・!」 

白望「むっつり塞」 

エイスリン「サエアカリニミトレタ」 

塞「そそそ、そんなことないわよ!」 

あかり「それはそれで傷つく・・」 

塞「そ・・・じゃあどう言えっていうのよ!?」



692 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:43:07.27 ID:550P9+LJo

胡桃「あかりちゃんで充電!」 

白望「最近はあかりのいるときはあかりでするね」 

胡桃「あかりちゃんに抱きしめられると身体の中からあったまるからね!」 

あかり「胡桃お姉ちゃんもあったかいですよぉ」 

豊音「いいな~、私も充電したいよ~」 

胡桃「トヨネだと定員どころか元から重量オーバーだよ」 

豊音「しょぼ~んだよ~・・・」 

あかり「それじゃああかりが充電しに行きましょうか?」 

豊音「ほんと!? 来て来て~」 

胡桃「2人で行って大丈夫なの?」 

豊音「全然大丈夫だよ~」 

塞「胡桃は高校の頃からまったく変わってないからね」 

白望「まああの歳から急に大きくなられても戸惑うし」 

エイスリン「クルミチッチャイ!」 

胡桃「そこっ、うるさい!」



693 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:43:46.73 ID:550P9+LJo

あかり「胡桃お姉ちゃんは昔より大きくなってますよ?」 

白望「ほんとに?」 

あかり「本当ですよぉ」 

胡桃「ほら、あかりちゃんはわかってる。観察力が足りないね皆」 

エイスリン「デモアカリハモットオオキクナッタ」 

白望「そもそも年下に大きくなったって言われて喜ぶってどうなの」 

塞「シロの言えたことじゃないでしょ」 

白望「まあね・・・あかり、みかん」 

あかり「はい、シロお姉ちゃん」 

白望「・・・おいしい」 

あかり「まだまだいっぱいありますからね」 

白望「ん、ありがと」 

豊音「なんかもうあかりちゃんに飼われてるレベルだねシロ~」 

白望「そうだなぁ、あかりに飼われて養ってもらおうか」 

あかり「え~っと・・・」 

塞「馬鹿なこと言わない」



694 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:44:20.82 ID:550P9+LJo

白望「はぁ・・・あかりが養ってくれないとなると就活がなぁ・・・」 

胡桃「気分落ちるからそういうこと言わないでよ・・・」 

豊音「私ちゃんと働き口見つかるかな~」 

塞「トヨネはプロ入り確定してるようなものでしょ」 

白望「あかりの代わりに私を養ってよ姉帯プロ」 

エイスリン「ソンナニタイヘンナノ?」 

胡桃「今の外の気温より冷え冷えだからね」 

豊音「エイスリンさんは絵本作家だっけ?」 

あかり「エイスリンお姉ちゃんの絵可愛いですからね。楽しみですよぉ」 

エイスリン「シュッパンサレタラアカリニモオクルネ!」 

白望「どの道に行くか迷う・・・」 

胡桃「シロはいいよ、迷ったら絶対いいとこいけるんだから」 

あかり「胡桃お姉ちゃんだって絶対いいところに行けますよ」 

塞「道・・・ねえあかり」 

あかり「なに、塞お姉ちゃん?」 

塞「あかりはなんで長野を離れて宮守に来たの?」



695 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:45:07.41 ID:550P9+LJo

あかり「何でって・・・楽しそうだって思ったからだよ。エイスリンお姉ちゃんが帰ってきたときはこうしてすぐに会えるし」 

エイスリン「ワタシモアカリニアエルノタノシミ」 

胡桃「え~、エイちゃんのためだけなの~?」 

あかり「いいえ、胡桃お姉ちゃんも豊音お姉ちゃんもシロお姉ちゃんも塞お姉ちゃんも。皆さんの側にいたいって思ったから、だからあかりはここに来たんです」 

豊音「あかりちゃ~ん・・・」 

白望「・・・そういうのダルい」 

胡桃「シロ、顔赤くなってるから」 

塞「でも長野にだってそう思うような友達がいたでしょ? お姉さんだって・・・」 

あかり「そうだね。お姉ちゃんには大反対されたし京子ちゃん達と分かれるときはあかりも泣いちゃった。長野に残っていれば別の楽しいこともあったかもしれない」 

塞「でもそれは今感じている楽しい気持ちを感じられなかったということだよ。塞お姉ちゃんと一緒に過ごしたこの1年が全部なかったことになるということ」 

あかり「どっちがよかったかなんてわからないけどあかりは楽しかったよぉ。悔いはないよ、あの日塞お姉ちゃんに言われたからね」



696 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:45:44.14 ID:550P9+LJo

塞「そっか、余計な心配しちゃったね、ごめん」 

あかり「いいよ。あかりのことそれだけ想ってくれてるってことだからね」 

豊音「あかりちゃん~! 私も楽しかったよ~! これからもいっぱい楽しいことしようね~!」 

胡桃「ぐぇっ! と、トヨネ、苦しい・・・私がいるってこと忘れてるでしょ・・・」 

白望「まあ、あかりがいてくれて色々助かったし、これからも仲良くしてくれるなら嬉しい」 

エイスリン「ミンナズルイ! アカリコンドハニュージランドニツレテク!」 

あかり「えへへ・・・ねえ、塞お姉ちゃん」 

塞「うん?」 

あかり「あかりは宮守麻雀部に入って1年目で全国に行けた。塞お姉ちゃん達が頑張ってくれたからあかりが来るまで潰れずにすんだから」 

胡桃「私達が引退した後のこと心配だったけど何とか存続してくれて安心したね」 

豊音「熊倉先生もいなくなっちゃったしね~」 

白望「あかりが来るまで部員集まらなくて団体戦には出られなかったけど」 

エイスリン「アカリインターミドルデダイカツヤクシタ、キットオドロイタ」 

あかり「あかりなんてまだまだですよぉ」



697 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:46:29.22 ID:550P9+LJo

あかり「それでね。きっとあかりは塞お姉ちゃんとは違う道を歩いて、違う楽しさを感じてるんだよねって思って」 

塞「・・・まあね」 

あかり「よかった。あかりは塞お姉ちゃんが感じられなかった楽しさを少しでも分けてあげられるんだね」 

塞「えっ?」 

あかり「・・・塞お姉ちゃんが残しちゃった悔いはどうしようもないものだけど、あかりが頑張ればそれを少し取り除くことが出来る。それが嬉しいの」 

塞「あかり、貴女・・・」 

あかり「今年は駄目だったけど必ず優勝してみせるから。あかりと一緒に戦って、楽しんでね!」 

塞「・・・ええ、ありがとうあかり!」 

胡桃「・・・私を抱いていちゃつかないでほしいな」 

あかり「ええっ!? いちゃついてなんか・・・」 

豊音「塞だけじゃなくて私も一緒だよ~」 

エイスリン「トオクカラデモオウエンシテル!」 

白望「全員一緒に連れてってもらおうか」 

あかり「・・・もちろんです!」



698 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:47:37.46 ID:550P9+LJo

塞「あかり、あかりが私が感じられなかった楽しさをくれるなら、私はあかりが感じられなかった楽しさをあかりにあげるよ」 

あかり「あかりに?」 

塞「うん。そうやってお互いに感じられなかった楽しさを、幸せをさ、分け合って生きていこうよ」 

白望「要約するとあかりを幸せにするってことだよね」 

豊音「ぷ、プロポーズ?」 

塞「は、はぁ!? ち、違うって!」 

あかり「・・・」 

塞「あっ・・・」 

胡桃「塞ひど~い。大丈夫だよあかりちゃん、あかりちゃんは私が私専用の充電器として幸せにしてあげるから」 

豊音「駄目だよ~、あかりちゃんは未来のプロである私が幸せにしてげる~」 

エイスリン「ノウ、アカリハワタシトイッショニエホンツクル。コドモノエガオミラレルカラアカリモシアワセニナレル!」 

白望「私はあかりに幸せにしてもらいたいなぁ・・・そのためなら私もあかりを幸せにするよ」 

あかり「え? え?」



699 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:48:09.37 ID:550P9+LJo

塞「ちょ、ちょっと待って・・・あかりは私のお嫁さんにして私が幸せにするんだから~!」 

白望「お嫁さん、ねぇ」 

胡桃「誰もそこまで言ってないのにね~」 

豊音「塞は大胆だよ~」 

エイスリン「アーデント!」 

あかり「さ、塞お姉ちゃん、あかり・・・」 

塞「だっ・・・そっ・・・もう、知らない!」 

胡桃「あはは、塞がすねた~!」 

豊音「ちょ~可愛いよ~」 

白望「塞が知らないなら私が貰おうかな」 

エイスリン「ダメ、ワタシノ!」 

あかり「あわわ・・・」 

塞「あかりを困らせないで!」 

白望「1番あかりを困らせてたのは」 

豊音「塞だよ~」 

胡桃「バカみたい! ふふっ・・・」 

エイスリン「フフ・・・ヤッパリミンナトイッショダトタノシイ!」 

あかり「はい! あかりは今、とっても幸せです!」



700 : ◆5xQPzOlar6 2013/06/30(日) 00:49:25.52 ID:550P9+LJo

塞ルート カンを入れ忘れてしまいました 
今日はここまでです



705 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 01:56:12.24 ID:Xr+c3SzAo

咲「あかりちゃん」 

照「あかり」 

あかり「咲お姉ちゃん、照お姉ちゃん・・・?」 

咲「あかりちゃん、泣いてるの?」 

あかり「あかりどうしたらいいかわからないんです。皆を楽しませる麻雀を打ちたいのに・・・」 

あかり「どうしたらいいんですか? どうしたら咲お姉ちゃんみたいに皆を楽しませる麻雀が打てるんですか?」 

照「・・・あかり、それはあかり1人がどうこうして出来ることじゃないよ」 

あかり「えっ・・・」 

照「なまじそんな力があるから何でも自分がしてあげられると思うのかもしれないけど、人が笑うにはその人の気持ちが何よりも重要なんだよ」 

照「その気持ちを作るのは他でもないその人自身でやらなきゃいけないこと。あかりがしてあげられることはないよ」 

あかり「そんな、じゃあ・・・」 

咲「してあげられることはないかもしれないけどね、皆が楽しむためにやらなきゃいけないことはあるんだよ」 

あかり「・・・なんですか?」



706 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 01:56:39.64 ID:Xr+c3SzAo

咲「それはね、あかりちゃん自身も楽しむこと」 

あかり「あかり自身も楽しむ?」 

咲「そうだよ。自分が楽しめないことを相手に楽しいと思わせることなんて出来ないでしょ?」 

照「単純な話だよ。4人で遊んでるのに1人だけ泣いてる子がいたらあかりはどう思う?」 

あかり「・・・楽しくないです」 

照「それと同じだよ。皆っていうのは自分も含めての皆じゃなきゃ駄目なんだ」 

咲「それとねあかりちゃん。もう1つ大切なことは絶対手加減をしないこと」 

咲「私も昔皆に楽しんでもらおうってわざと振込みをしたことがあるの。そのとき和ちゃんに手加減されたら私は楽しくないって言われちゃったんだ」 

咲「それはたぶん和ちゃんだけに限った話じゃない。麻雀を本気で打っている人は皆同じなの。そして今ステージにいる子達は本気で打ってきたからこそあそこにいるんだよ」 

照「本気で打っているからこそ負ければ悔しくて泣いてしまうかもしれない」 

照「それでも手加減して勝たせることより本気で打って負かしてあげる方があの子達は満足できる。それが本当に優しいっていうことだよあかり」



707 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 01:57:07.33 ID:Xr+c3SzAo

咲「あかりちゃんが私のようになりたいって言うなら、あの日勝つために打ってた私のようになりたいって言うなら、どうすればいいかわかるよね?」 

あかり「・・・あかり勝てるでしょうか?」 

照「それはわからない。だけど私は勝つって信じてるよ」 

咲「うん、あかりちゃんなら勝てるよ。辛かったら私達のことを思い出して。皆あかりちゃんのこと応援してるから」 

あかり「皆が応援してる、責任重大ですね」 

照「咲・・・」 

咲「い、いや、あのね、プレッシャーかけたわけじゃなくて・・・」 

あかり「ふふふ、わかってますよぉ。大丈夫です、咲お姉ちゃん達から教えてもらったこと、咲お姉ちゃん達の麻雀を思い出してあかり絶対勝ちます!」 

照「いい笑顔だねあかり」 

咲「その笑顔を忘れないでねあかりちゃん」 

あかり「はい!」 



照「後はもう運を天に任せるしかないか」 

咲「あかりちゃんが今まで私にくれた幸運があの子自身にも訪れますように・・・」



708 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 01:58:09.21 ID:Xr+c3SzAo

恒子「インターミドル決勝大将戦もいよいよオーラス。ラス親である鶴賀学園東横選手は前半戦の焼き鳥状態からの脱却はしたものの1位永水との点差は依然開いたままです!」 

恒子「果たして東横選手はこの土壇場を切り抜くことが出来るのか!?」 

健夜「ずいぶんと鶴賀よりな実況するね」 

恒子「だって補欠選手が最後に大逆転勝利っていいじゃん。TV的に」 

健夜「たまにTVのこと考えたりするんだね」 



明星(幸運譲渡は制御出きるようになったみたいだけど、それだけじゃまだ私に勝つことは出来ないわよ)

あかり(何とかまともに打てるようになったけど永水の人も他の人達もやっぱり強い・・・) 

あかり(ラス親だけどそう何度も和了るの見逃してくれる相手じゃない。1回でまくらないと。その為には・・・) 



あかり「マホちゃん、今日はどんな必殺技を教えてくれるの?」 

マホ「え、えっとぉ・・・」 

ムロ「何にも思いついてないんだな」



709 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 01:58:50.91 ID:Xr+c3SzAo

マホ「や、やっぱり人から教えてもらったり人の真似をするだけじゃ駄目なんだと思います!」 

ムロ「お前がそれを言うのか」 

マホ「マホにはけじらみリーチがありますから! なので今日はあかりちゃんだけの必殺技を考えることにしましょう!」 

ムロ「あかりちゃんにはステルスがあるじゃないか」 

マホ「あれじゃ必殺技になりません! 必殺技っていうのはもっとこうどか~んってならなきゃいけないんです!」 

あかり「どか~ん?」 

ムロ「まあ確かにあれを必殺技と呼ぶと首を傾げるけど、じゃあどうするんだ?」 

マホ「それを今から考えるんです」 

あかり「でも何も指標がないと考えられないよぉ」 

マホ「・・・確か嶺上開花って花が咲くっていう意味なんですよね。ということは恐らく宮永先輩があれを和了れるのには名前が関係しているんだとマホは考えています」 

あかり「名前・・・あかりの名前は・・・」 

ムロ「・・・一応、これにあかりって読む漢字は入ってるけど」 

マホ「きゅ~れん、たから・・・」 

ムロ「ちゅうれんぽうとうな」



710 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 01:59:28.75 ID:Xr+c3SzAo

あかり「でもこれって役満だよぉ!」 

マホ「わぁ~、さすがあかりちゃん、マホのライバルなだけはありますね!」 

ムロ「いや名前が入ってるからって和了れるわけないから。そもそもこれ役満の中でも滅多に出ない役なんだよ」 

あかり「た、確かに難しそう・・・」 

マホ「マホは聴牌すらしたことないです・・・」 

あかり「あかりはこれどころか一気通貫も和了ったことないのにこんなの無理だよぉ」 

マホ「諦めちゃ駄目ですあかりちゃん! 今から練習すればいいんですよ!」 

ムロ「特定の役を和了る練習ってどうするんだよ」 

マホ「む~、マホが和先輩達の真似が出来るのは和先輩達に憧れているからです。だからあかりちゃんはちゅ~れんぽ~と~を和了することに憧れれば出来るんじゃないでしょうか」 

あかり「憧れる?」 

ムロ「そんなんで和了れれば苦労しないよ」



711 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:00:04.50 ID:Xr+c3SzAo

マホ「ともかく、マホは和先輩達の真似が出来るときはそう出来ると心の中で信じているんです。あかりちゃんも和了りたいと思っていればいつかふっと信じられるときが来る筈ですよ」 

あかり「信じる・・・」 

ムロ「まああかりちゃんは必殺技作る前にやっかいな能力の方をなんとかしないといけないんだけどね」 

マホ「・・・マホはなんとかならない方が嬉しかったりしますけど。大きな手をいっぱい和了れて楽しいですし」 

ムロ「お前なぁ・・・」 



あかり(昔のあかりだったら無理だって言って諦めてたんだろうなぁ) 

あかり(今は違う。能力の制御も出来たし、あかりのことを信じてくれてる人がいる。だからあかりもあかりのことを信じられる) 

あかり(あかりは九蓮宝燈を和了れる、ううん、和了るんだ!) 



咲「・・・! お姉ちゃん、今のって・・・」 

照「ああ、きっとそうだ。行け、あかり!」



712 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:02:18.71 ID:Xr+c3SzAo

明星(この局面で役牌を対子落しまでしてバレバレの萬子染めか。連荘は無理と悟って一発逆転の手にかけてきたのね) 

明星(染めるにしても1枚も河に萬子が出てないのは・・・まさか、姫様じゃあるまいし・・・) 

あかり(牌に愛される者は牌を愛する者・・・ゆみお姉ちゃん、京子ちゃん。あかりの愛、届いてくれたみたいです) 

あかり手牌 1萬×3 2345678萬 9萬×3 

あかり(今まで勝とうともしてなかったくせに欲しい牌が絶対来ないなんて言ってごめんなさい) 

あかり(あかり、これからは貴方達が来てくれたことの意味をちゃんと考えて打つから、貴方達のことをちゃんと見て打つから――) 

あかり(新しく始めるためにも、あかりに力を貸してください!) 

あかり「・・・ツモ。九蓮宝燈。16000オールです」 



恒子「決まったぁ! 鶴賀学園東横選手、なんとラス親で純正九蓮宝燈を叩き出し大逆転優勝だぁ~!」 

健夜(・・・あの子自身の力もあるけど、やっぱりあの子を応援する子達の力の方が大きかったかな。それだけ多くの人と関わって、笑顔にしてきたんだろうなぁ) 

健夜(少し羨ましいな。私も人を壊すより笑顔にする能力がほしかった・・・)



713 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:02:54.82 ID:Xr+c3SzAo

明星(あかりという名前、そして九蓮宝燈の別名、ヘブンズドアと幸運譲渡能力。この子にはぴったりな役ってわけか) 

明星「・・・おめでとう。まさか最後に役満和了られるなんてね」 

あかり「偶然・・・じゃないです。あかりを応援してくれた人達と、それとほんのちょっぴりのあかりの力です!」 

明星「ちょっぴり、ね。まあいいわ。お祓いを受けたいって言うなら安くしとくわよ?」 

あかり「お祓い?」 

明星「あら知らないの? 純正九蓮宝燈を和了ったら死んじゃうからお祓いを受けた方がいいって話」 

あかり「死・・・!?」 

咲「あかりちゃん!」 

照「あかり!」 

あかり「咲お姉ちゃ~ん・・・!」ダキッ 

咲「ど、どうしたのあかりちゃん!?」 

照「な、なんで泣くの?」 

あかり「だって、あかり死んじゃうってぇ!」



714 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:03:34.12 ID:Xr+c3SzAo

咲「死ぬ?」 

照「もしかして純正九蓮和了ったから? それは迷信だよ」 

あかり「迷信・・・? じゃああかり、死なないんですか・・・?」 

咲「うん、あかりちゃんは死なないよ」 

あかり「うわぁん! よかったよぉ!」 

咲「よしよし。もし本当に運が尽きて死んじゃうなんてことになっても私の運を分けてあげるからね。あかりちゃんがそうしてくれたみたいに」ナデナデ 

あかり「はい・・・ありがとうございます、咲お姉ちゃん」 

照「わ、私も――」 

京子「お~いあかり~!」 

結衣「どうしたんだあかり、泣いてるのか?」 

櫻子「負けたからってあかりちゃんに何か酷いこと言ったのか!? これだからおっぱいがデカい奴は!」 

向日葵「櫻子! 勝手な決め付けで失礼なことを言うもんじゃありませんわ!」 

ちなつ「あかりちゃんのことだからどうせ純正九蓮の迷信を真に受けたとかに決まってるよ」 

綾乃「えっ? あれ迷信なの? 私、東横さんをどうやって励まそうか必死に考えてたのに」 

千歳「綾乃ちゃん・・・」



715 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:04:19.89 ID:Xr+c3SzAo

あかり「皆・・・!」 

咲「・・・行こっか、あかりちゃん」 

照「お前を応援して、一緒に戦った皆のところへ」 

あかり「はい!」 



数日後 

あかり「すっかり暗くなっちゃいましたね」 

咲「お姉ちゃんが長々と話してるからだよ」 

照「それは咲も同じでしょ」 

あかり「それだけ色んなことがあったということですよ。でも少し退屈だったかもしれませんね光さん」 

咲「どうして?」 

あかり「だって光さんはずっと咲お姉ちゃんと照お姉ちゃんのこと側で見守ってたと思いますから」 

咲「・・・そうだったらいいな」 

照「そうだとしたら、ようやく静かに眠らせてやることが出来たのかな」 

あかり「・・・まだ近くにいるかもしれませんし、もうお空に上ってしまったかもしれません。けどどこからでも見守ってくれてますよ、きっと」 

照「ああ、だからもう二度と悲しませたりしないようにしないと。あかりとも約束したしね」 

咲「うん、そうだね。光ちゃんが笑顔でいられるように私達も笑って生きていかないと」



716 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:05:20.20 ID:Xr+c3SzAo

咲「そういえばあかりちゃん、あれから麻雀の方はどう?」 

あかり「能力を制御出きるようになりましたからまともに打てるようになりましたよ。能力のせいにして言い訳することは出来なくなりましたけど」 

照「あれから純正じゃなくてもいいから九蓮宝燈は和了れた?」 

あかり「ないです。聴牌も取れませんし、清一すら和了れてません。健夜お姉ちゃんの言うとおり皆さんの応援のおかげだったみたいですね」 

咲「そんなにぽんぽん和了れるような役じゃないからね。しょうがないよ」 

照「しかしあれは本当に劇的な試合だった」 

咲「前に私のこと物語の主人公みたいなんて言ってたけど、あかりちゃんの方がよっぽどそう見えたよ」 

あかり「えへへ、なんだか主人公みたいって言われると無性に嬉しいです」 

照「今度の大会はマスコミとかがっかりしそうだね」 

あかり「うぅ・・・あ~あ、九蓮宝燈みたいな大きい役を毎回和了れてたら、あかりにとってのゆみお姉ちゃんもあかりを見つけてくれたかもしれなかったのに」 

照「・・・?」



717 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:06:05.31 ID:Xr+c3SzAo

咲「そっか、あかりちゃんは大切な人と出会いたいって思って麻雀始めたんだっけ」 

あかり「そうです。あかりを必要としてくれて、あかりもその人を必要だと思える特別な人。そんな人と出会いたいんです」 

照「そう・・・」ダキッ 

あかり「照お姉ちゃん?」 

照「あかりの方はどう思ってるか知らないけど、あかりを必要だって思ってる人とは案外もう出会ってるかもね」 

咲「お姉ちゃん!」 

照「何? 別にいいでしょ。咲がその特別な人ってわけじゃないんだし」 

咲「・・・あかりちゃんが死ぬかもしれないって泣いたとき抱きついてきてくれたのは私の方だよ。お姉ちゃんも隣にいたのにね」 

照「ぐっ・・・けど私はもうキスは済ませてあるんだぞ?」 

咲「ええっ!?」 

あかり「か、間接キスとおでこにですよぉ!」 

照「キスはキスだ」 

咲「ぐぬぬ・・・あかりちゃんはずっと私のファンでいてくれるって言ったもん!」 

照「ふっ、ファンは特別な人じゃないだろ」 

あかり「もう! 何だか知りませんけど光さんを悲しませないって言った矢先に喧嘩しないでください!」



718 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:07:06.30 ID:Xr+c3SzAo

照「・・・久しぶりに長野の夜道を歩くが東京に比べるとやはり暗いな」 

咲「この辺りは街灯もないからね」 

あかり「真っ暗で少し怖いです・・・」 

咲「じゃあ手繋ごっか」 

照「こんな夜中まで連れ回して怪我させたりしたら、あの桃子って子に何されるかわからないからな」 

あかり「お願いします。咲お姉ちゃんと照お姉ちゃんと手を繋いだらこんな暗い道くらいへっちゃらです!」 

照(そう、光のない道だってこの子となら・・・) 

咲(優しい笑顔と温もりをくれるこの子となら・・・) 

あかり「・・・手を繋ぐと繋いだ手だけじゃなくて心まであったかくなりますね」 

咲「心まであったかくなる、か・・・」 

照「わかるよ。私も今心があったかい」 

照(だからもう恐れずに歩いていこう) 

咲照(あかりの照らすこの道を)



719 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/03(水) 02:08:16.44 ID:Xr+c3SzAo

また宮永姉妹ルート カンを入れ忘れてしまった 
これで本編の方は終わりです 
最後にまた小ネタを書いて終わりたいと思いますので何か希望がありましたら書いてください



725 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:33:34.43 ID:WyDDMt48o

モモ「すいませんっす先輩、せっかく来てくれたのに膝の上であかりが寝ちゃってておもてなし出来ないっす」 

あかり「ふぅん・・・ふぅん・・・」 

ゆみ「いや、いいさ。気持ちよさそうに眠っているのに起こしてしまっては可哀想だ」 

モモ「またあのマホって子と遅くまでネトマしてたんっす。お姉ちゃんはあかりが不良にならないか心配っすよ」 

ゆみ「遅くまでと言っても9時に寝るあかりの基準でなんだろう? 眠気を押して麻雀の練習に励んでいるんだ。立派なことじゃないか」 

モモ「麻雀に真剣に取り組みだしたことは嬉しいんっすけど、部にいる時間も長くなったし、休日は龍門渕とか清澄のメガネさんの雀荘に行ったりするから一緒にいる時間が減ってしまったっす」 

ゆみ「あかりも姉離れのときが来たということだな」 

モモ「そんなの嫌っす! あかりはずっと私の側にいるんっす!」 

ゆみ「おいおい・・・」 

あかり「・・・ん?」 

モモ「あっ、起こしちゃったっすか。ごめんっすあかり」 

あかり「ん~・・・ううん、おはようお姉ちゃん・・・と、ゆみお姉ちゃん?」 

ゆみ「ああ、おはようあかり」



726 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:34:00.60 ID:WyDDMt48o

あかり「ん~・・・」 

ゆみ「ふっ、まだ寝ぼけているみたいだな」 

モモ「ちゃんと起きるっすよあかり~」 

あかり「んう・・・お姉ちゃんほっぺた突かないで、くすぐったいよぉ」 

モモ「あかりのほっぺたが柔らかいから悪いんっす」 

あかり「ふふ、お姉ちゃんやめてってば」 

モモ「ぷにぷにっす~」 

ゆみ「やれやれ、モモが妹離れするのにはまだ時間がかかりそうだな」 

モモ「幾ら時間が経ってもそんな日は来ないっすよ。あかりはずっとお姉ちゃんと一緒っす!」ダキッ 

あかり「もう、しょうがないなぁお姉ちゃんは」 

ゆみ(私には妹がいないからわからないが一般的な姉というものはここまで妹を溺愛するものなのだろうか?) 

ゆみ(もしモモがあかりに対して妹以上の感情を持っているのなら引きはなすことも・・・いやしかしモモは私を・・・う~ん・・・) 

あかり「ゆみお姉ちゃんどうかしましたか?」 

ゆみ「ああ、いや、なんでもない」



727 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:34:28.24 ID:WyDDMt48o

あかり「お姉ちゃん、ゆみお姉ちゃんが来てくれたんだからお茶くらい出さないと駄目だよ」 

モモ「あかりが私の膝の上で寝てるから出来なかったんすよ」 

あかり「そっか、じゃああかりが用意してくるね」 

モモ「お菓子も適当に持ってくるっす」 

あかり「うんわかったよぉ」 

ゆみ「・・・モモ変なことを聞くが、お前はあかりのことをどう思っているんだ?」 

モモ「どうって、大切な妹っすけど?」 

ゆみ「それはそうなのだろうが・・・」 

モモ「あっ、さては先輩あかりと私の仲がいいから嫉妬したっすね? 言ってくれれば先輩のほっぺたもぷにぷにするっすよ!」 

ゆみ「やめろモモ。嫉妬とかじゃなくてだな、正直少し心配になったというか・・・」 

モモ「心配って、そんなことあるわけないじゃないっすか。姉さんじゃあるまいし」 

ゆみ「そうか、それならいいんだ。ん? 姉さんじゃあるまいし?」 

モモ「そりゃまあ昔はあかり以外どうでもいいなんて言ってったっすけど、今は先輩がいるっすし・・・」



728 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:34:56.06 ID:WyDDMt48o

ゆみ「昔はそんなこと言ってたのか?」 

モモ「あ~、はいっす。昔はあかり以外だ~れも私の存在を感知してくれなかったっすから」 

ゆみ「ご両親はどうなんだ?」 

モモ「さすがに完全に忘れることはなかったっすけど、ふとした拍子に頭から抜け落ちることはあったみたいっす。私が迷子になったときだっていつも迎えに来てくれたのはあかりだったっすから」 

ゆみ「あかりはモモより強い能力を持っているから余計に酷かったんじゃないのか?」 

モモ「そうっすね。でもあかりは私と違って人とコミュニケーションを取ることを諦めなかったっす。だから京子達と友達になれたんすよ」 

モモ「ただそのとき私は嬉しさより先にあかりがどこか遠くに行ってしまうんじゃないかって恐怖を感じていたっす。そんな自分に嫌気が差して家出しちゃったんっすよね」 

ゆみ「家出?」 

モモ「当然行くあてもないっすから遅くまで外をブラブラしてただけなんすけどね。それでやっぱり迎えに来てくれたあかりが泣きながら私に抱きついてお姉ちゃんが嫌なら京子ちゃん達と友達やめるって言ったっす」 

ゆみ「あかりにはモモがなんで家出したのかわかっていたんだな」



729 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:35:45.91 ID:WyDDMt48o

モモ「あかりに謝りながら私は思ったっす。どれだけ他人と仲良くしようとあかりが最後に帰ってくるのは私のところなんだって。どんなときでも私を見つけ出して側に来てくれるんだって」 

モモ「だからこの前あかりに私に気がつかなかったって言われたとき、本当はすごいショックだったっす」 

モモ「今度こそあかりが私の側からいなくなってしまうような気がして怖かったんっす。だから少しスキンシップが過剰になってたかもしれないっすね」 

モモ「妹離れ、した方がいいっすか? 先輩がそう望むなら私は・・・」 

ゆみ「モモ・・・いや、モモにとってあかりがどれだけ大きい存在かはわかった。まだお前は人付き合いというものを始めて日が浅いんだ。そう急ぐこともないだろう」 

モモ「ほんとっすか? よかったっす。先輩のお許しもいただけたっすから、これからはあかりが二度と私を見失わないようにもっとスキンシップを図るっす!」 

ゆみ「ちょっと待て、私は――」 

あかり「お茶とお菓子持ってきましたよ」 

モモ「ご苦労様っす。あかり、お姉ちゃんの膝の上に来るっすよ」 

あかり「どうして?」 

モモ「なんでもいいっす。ほら、早く」 

あかり「・・・? わかったよぉ」



730 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:36:13.65 ID:WyDDMt48o

モモ「あかりはいい匂いがするっすね~」 

あかり「お茶の匂いが移っちゃったのかな?」 

モモ「そうじゃなくてあかりの本人の匂いっすよ。私には何のシャンプーを使ってるかなんてわからないっすけど、いい匂いだってことがわかれば充分っすよね」 

あかり「ん・・・それあかり本人じゃなくてシャンプーの匂いだよね?」 

モモ「そんなことないっすよ。あかりがいい匂いがするのは髪の毛だけじゃないっすから」 

あかり「ひゃ・・・だから、くすぐったいよぉお姉ちゃん」 

モモ「んふふふ~、あかりがいい匂いなのが悪いんっす~」 

あかり「いつもそんなこと言うんだから」 

ゆみ「・・・」 

モモ「あっ、先輩今度こそ妬いてるっすね?」 

ゆみ「・・・ああ、甘すぎてやけてるさ胸がな」 

あかり「お菓子そんなに甘かったですか?」 

ゆみ「そういうことではなくてだな」



731 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:36:55.13 ID:WyDDMt48o

モモ「じゃあ私も食べてみるっすよ。あかり」 

あかり「はい、お姉ちゃん」 

モモ「あ~んっす」 

ゆみ(まさか私が嫉妬させられる日が来ようとはな。これからどうしたものか) 

モモ「おいしいっすよ。ほら、あかりも食べてみるっす」 

あかり「あむっ・・・うん、これくらいの甘さが調度いいとあかりは思いますよゆみお姉ちゃん」 

ゆみ(ナチュラルに同じお菓子を食べ合わせるか。羨ましいことだ) 

モモ「あかり、お茶も飲みたいっす」 

あかり「うん、はい」 

モモ「違うっすよあかり。口移しっすよ、く、ち、う、つ、し」 

あかり「ええっ!?」 

ゆみ「ぶっ! おい、モモ! 何を言い出すんだ!」 

モモ「あははは、やっと素直に嫉妬心を顕にしてくれたっすね先輩」 

ゆみ「いや、嫉妬心とか関係ないぞこれは!」



732 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:37:57.57 ID:WyDDMt48o

あかり「口移し・・・お姉ちゃんだったらいいよ」 

モモ「ろ?」 

あかり「ん~・・・」 

モモ「据え膳食わぬは女の恥っすからね~」 

ゆみ「こら、モモ! あかりもだ! そんなこと軽々しくやるんじゃない!」グイッ 

モモ「あ~」 

あかり「んぐっ・・・ごめんなさいゆみお姉ちゃん」 

ゆみ「これじゃあいつ心配が現実になるかわかったもんじゃない。あかりはしばらくうちで預からせてもらうぞ」 

モモ「ええっ!? そんな酷いっすよ先輩!」 

ゆみ「酷くない。お前達を真っ当な道に進ませる為だ。あかりに一般的な倫理観を教え込むまで我慢しろ」

モモ「そしたらあかりで遊べなくなるっすよ~!」 

あかり「あかりで!?」 

モモ「さっきは妹離れしなくていいって言ったのに~、先輩の嘘つきっす~!」グイッ 

あかり「わわっ」 

ゆみ「モモ!」 

モモ「ふ~んっす。先輩にだってあかりだけはぜぇ~ったい渡さないっすからね!」 

小ネタ その6 カン



733 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:38:33.68 ID:WyDDMt48o

小ネタ その7 

健夜「はぁ・・・インターミドルでの仕事も終わってようやくうちでゴロゴロ出来ると思ってたのに、なんでこのタイミングで業者入れて掃除なんてするかな!」 

健夜「やることないし雀荘にでも行って小遣い稼ぎ――」 

あかり「あれ、小鍛治プロ?」 

健夜「・・・! あかりちゃん? まだこっちに残ってたんだ」 

あかり「京子ちゃんが東京まで来てアキバを遊びつくさずにはいられるかって言って。あかりは智葉お姉ちゃん達に麻雀を教わる約束があるんでそれまでここでお散歩してました」 

健夜「そ、そうなんだ」 

あかり「小鍛治プロは何してたんですか?」 

健夜「私は――」 

健夜(・・・ここで正直に答えたら、休日に1人で雀荘に繰り出すしかないみじめな女だと思われちゃう!) 

健夜「・・・ショ、ショッピング」 

あかり「お買い物ですか、何を買いに行くんですか?」 

健夜「ふ、服とか、バッグとか。こう見えてファッションにはうるさいんだよ」



734 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:39:11.36 ID:WyDDMt48o

あかり「へぇ~、そうだったんですね。あっ、それじゃあご迷惑じゃなければご一緒していいですか? あかりもファッションのこと学びたいです」 

健夜「えっ!? や、約束があるんじゃないの?」 

あかり「智葉お姉ちゃん達も色々忙しいらしくて、さっき約束の時間を遅らせてほしいって連絡が来たんです」 

健夜「で、でも・・・」 

あかり「・・・駄目ですか?」 

健夜「うっ・・・わかった、いいよ」 

あかり「やったぁ!」 

健夜(うぅ・・・ファッションなんてこれっぽっちもわからないのに・・・) 



健夜「着いたよ、ここが東京のファッションの最先端!」 

健夜(ってこーこちゃんが言ってたところ) 

あかり「前に美穂子お姉ちゃんとあかねお姉ちゃんと来たところだ」 

健夜「来たことあったんだ」 

健夜(私なんて今まで服屋なんてしま○らくらいしか行ったことないのに)



735 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:39:39.78 ID:WyDDMt48o

健夜(案内板の服屋の項目だけ見てもどんな服売ってるのかわからないよ。と、とりあえず適当に・・・) 

健夜「じゃあ先ずここに行こう」 

あかり「・・・そこランジェリーショップですよ?」 

健夜「こっちだった」 

あかり「そこは紳士服・・・」 

健夜「・・・」 

あかり「・・・ここが前に来たときあかり達が行ったお店ですけど」 

健夜「・・・馴染みの店から攻めて行った方がいいよね」 

あかり「馴染みって1回しか行ってないですけど・・・小鍛治プロ、エレベーターそっちじゃないですよ」 

健夜「ま、麻雀ばっかりやってると運動不足になるからね。いつも階段を使うようにしてるんだ」 

あかり「すごいですね、その店10階にあるのに」 

健夜「い、いい運動になるよ」 

あかり「はい!」



736 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:40:10.98 ID:WyDDMt48o

健夜「はぁ・・・はぁ・・・」 

健夜(じゅ、10階はさすがにキツい・・・) 

あかり「大丈夫ですか小鍛治プロ?」 

健夜「いつもは大丈夫なんだよ? でも今日は昨日までの疲れが残ってるから・・・」 

あかり「そんなときくらいエレベーター使った方がいいですよぉ。あそこで少し休んでいきましょう」 

健夜「う、うん・・・」 

あかり「あかり飲み物買って来ましょうか?」 

健夜「ううん、そこまでさせちゃ申し訳ないよ」 

咏「あれ? コカジさんじゃん。こんなとこにいるなんて珍しい」 

健夜「咏ちゃん?」 

咏「遂に焦りを感じてファッションセンスを鍛えに・・・って、ありゃ、その子は確か、インターミドル優勝校の・・・」 

あかり「東横あかりです。はじめまして三尋木プロ」 

咏「おう、はじめまして。コカジさんと知り合いだったんだ」 

健夜「・・・姪っ子の友達なの」 

咏「姪っ子ってもしかして大将の子? うわ~、親戚かなんかじゃないかとは思ってたけど本当にそうだったとは」



737 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:40:42.83 ID:WyDDMt48o

咏「しっかしわかんね~もんですね。コカジさんが休日に姪っ子の友達とこんなとこに来るなんて」 

あかり「そうなんですか?」 

咏「だっていつも家で寝てるか雀――」 

健夜「う、咏ちゃん!」 

咏「ありゃ、内緒でした? 失敬失敬」 

あかり「寝てる?」 

健夜「あのね、違うの、それはね・・・」 

咏「こう見えてプロって結構ハードなんだぜ。リーグは年2千試合もあるし海外の大会にもちょくちょく顔出さないといけないし、インハイインミドみたいな国内の大きい大会にゃ解説で呼ばれるし」 

あかり「それは大変ですね」 

咏「そっ、だから休日くらいはゆっくりしたいって人も結構いんだよねぃ」 

あかり「こうして階段上るだけ疲れてますもんね。それなのにあかりの相手なんてさせてしまって、すいません小鍛冶プロ」 

健夜「い、いいんだよ、気にしないで」 

咏「あはは、礼儀正しい子だねぃ」



738 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:41:18.72 ID:WyDDMt48o

咏「んじゃま、お疲れの小鍛冶プロに代わって私があかりの相手をしてげようか」 

あかり「えっ、そんな悪いですよ」 

咏「子供がそんな遠慮すんじゃないの」 

咏(ドラローちゃんとかから感じたその力のこともちょいと気になるしねぃ) 

あかり「う~ん、それじゃあお言葉に甘えて・・・あっ、そうすると小鍛治プロが1人になっちゃう」 

健夜「私のことはいいから行っておいで。ここで待ってるから」 

咏「そんじゃ行こうか。行きつけの呉服屋とは比べもんにならんけどいいとこあんだよねここ」 

あかり「行ってきます、小鍛治プロ」 

健夜「いってらっしゃい」 

健夜(今のうちにファッションについてこーこちゃんにでも聞こう。でも変なこと教えられそうだなぁ・・・) 



咏「またいつ会えるかわかんね~けど、今度会ったら着物の着付けとか詳しく教えてあげるよ」 

あかり「うん! またね、咏お姉ちゃん!」 

咏「おう、またなあかり。コカジさんもまた」 

健夜「うん、またどこかの卓で会おう咏ちゃん」 

咏「それは出来れば勘弁願いたいんですけどねぃ」



739 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:42:30.07 ID:WyDDMt48o

あかり「もう大丈夫ですか小鍛治プロ?」 

健夜「うん。休んでだいぶ疲れも取れたよ。行こうか」 

あかり「はい。あっちですよ」 



健夜(う、うわぁ・・・オシャレっぽい服がいっぱい・・・) 

あかり「前に来たときもそうでしたけど、これだけ色んな服があると目移りしちゃいますね。小鍛治プロ、どの服がいいんでしょうか?」 

健夜「えっとね・・・」 

――恒子「今の流行? そりゃ断然ゴスロリだね。どんなのかって? 瑞原プロが着てるようなのをもっとフリフリにして黒くした感じかな」 

健夜「瑞原さんが着てるようなの・・・」 

あかり「えっ!?」 

はやり「あれれ、はやりを呼ぶ声が聞こえたぞっ☆」 

良子「おや、これは小鍛治プロとあかりちゃん。グッモ~ニン」 

健夜「瑞原さんと良子ちゃん? なんでここに?」 

はやり「良子ちゃんの服を買いに来たの」 

良子「真っ直ぐにロリータファッションの店に連れて行かれたのでここに来た次第です」



740 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:43:14.22 ID:WyDDMt48o

はやり「そのスーツよりはよっぽど女の子らしいってはやりは思うんだけどな」 

良子「ノーウェイノーウェイ。私は普段着を探しに来たんです」 

はやり「ちょっとはやりのこと馬鹿にしてるのかな?」 

あかり(瑞原プロって私服もこんなのなんだ。和お姉ちゃんのとちょっと似てるかも) 

はやり「ところでそのあかりちゃん? は健夜ちゃんの子?」 

健夜「ち、違います! 姪っ子の友達です!」 

良子「幾ら小鍛治プロでも年齢が合いませんよ」 

健夜「ちょっと良子ちゃん? 私のことも馬鹿にしたでしょ?」 

はやり「だよね~、健夜ちゃんが隠れて結婚してたなんてことがあったらはやり何するかわかんないからね~」 

良子「そんな笑顔で怖いこと言わないでほしいですね」 

健夜(麻雀ならともかく他のことでは一切敵う気がしない人だよ。色んな意味で) 

はやり「はじめましてだから自己紹介しないとね。皆の牌のお姉さん、瑞原はやりだよっ☆」 

あかり「はじめまして瑞原プロ。東横あかりです」 

はやり「うん、元気な挨拶ははなまるだよっ。でも瑞原プロ、なんて他人行儀な呼び方はバツ印。気軽にはやりんとかはやりお姉ちゃんって呼んでね」 

あかり「えっと、はやりお姉ちゃん?」 

はやり「はい、よく出来ましたっ☆」



741 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:43:46.49 ID:WyDDMt48o

はやり「それで健夜ちゃん達ははやりみたいな服を探してるんだよね?」 

健夜「え、ええ、流行ですから」 

良子「ダジャレですか?」 

健夜「違うよ!」 

はやり「うん? いつの間にそうなったのかな? まあいっか、それならここじゃなくてあっちの方がいいよ」 

良子「またあの店に戻るんですか・・・」 

はやり「健夜ちゃんも良子ちゃんも、ついでにあかりちゃんも。女の子なんだから可愛い服着なきゃ駄目だよ。あっ、でもはやりのポジションを奪うとするなら容赦しないぞっ☆」 

良子「いりませんよそんなポジション」 

健夜「ちょっとキツいですかね・・・」 

はやり「そんなこと言う子達は物理的にトビ終了させちゃうぞっ☆」 

あかり「そうですよ。はやりお姉ちゃんいつも可愛いですし、服も似合ってますよぉ」 

はやり「ありがとうあかりちゃん! こんな理解のないお姉ちゃん達は放っておいて、はやりが可愛くコーディネートしてあげるからね」 

健夜(ある意味助かったのかな? 瑞原プロならその手のファッションのことよく知ってるだろうし)



742 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:44:24.68 ID:WyDDMt48o

はやり「じゃあねあかりちゃん。また会えたら服だけじゃなくて小物も色々見繕ってあげるよ」 

良子「シーユー、あかりちゃん、小鍛治プロ」 

あかり「バイバイ、はやりお姉ちゃん、良子お姉ちゃん!」 

健夜(最近の流行なんて知らないからもしかするかもとか思った私が馬鹿だった。あの場にこーこちゃんがいなかったことがせめてもの救いか) 

あかり「すごいですね最近のファッションって。でもこれは夏場に着るにはちょっと暑いかもしれません」 

健夜「そうだね。かといって冬に着るのもなんだかなぁ・・・」 

あかり「けど、せっかく買っていただいたんですから1度は着ないと」 

健夜「・・・いつか着る機会も来るよたぶん」 

健夜(来ないでほしいけどね) 

健夜「さて、もういい時間だしご飯食べようか」 

あかり「フードコートもありますし有名なお店とかも入ってるみたいですよ」 

健夜(ここは高いお店に連れて行って大人の威厳を・・・ってあれは・・・) 

健夜「理沙ちゃん?」 

理沙「・・・! 小鍛治プロ!」



743 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:45:04.28 ID:WyDDMt48o

あかり「わぁ~、またプロの人と会っちゃいました。さすが東京です!」 

健夜(いやインミド終わりとはいえ東京でもこの遭遇率はおかしいよ! なんだってこんなときに・・・) 

理沙「誰?」 

あかり「東横あかりと言います」 

健夜「今日何度言ったかわからないけど私の姪っ子の友達だよ」 

理沙「野依理沙!」 

あかり「野依プロもご飯ですか?」 

理沙「そう!」 

あかり「あかり達もご飯食べようかという話をしていたところです。一緒に食べませんか?」 

理沙「いいの? で、ですか?」 

健夜「無理に敬語使おうとしなくていいから・・・構わないよ」 

理沙「一緒!」 

あかり「はい、一緒です」



744 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:45:42.66 ID:WyDDMt48o

理沙「・・・」 

あかり「どうしたんですか野依プロ。あかりの顔に何かついてますか?」 

理沙「バケモノ!」 

あかり「えっ・・・」 

健夜「ちょ、理沙ちゃん!? いきなり何言うの!?」 

理沙「ち、違う! インハイ!」 

健夜「インハイ?」 

理沙「清澄! 大将! 役満!」 

健夜「・・・もしかしてインハイの準決勝で清澄の大将が連続で役満を和了って臨海をトバしたことを言ってるの?」 

理沙「同じ力! 感じる!」 

あかり「・・・確かにあの力はあかりが貸したものですけど、わかるんですね」 

理沙「うん!」 

あかり「いきなりバケモノなんて言われてびっくりしちゃいましたよぉ」グスッ 

理沙「ごめん!」ナデナデ 

あかり「えへへ、でも咲お姉ちゃんだってバケモノじゃありませんからね」 

理沙「わかった!」 

健夜(ああ、やっぱりこの人の相手するの疲れる・・・)



745 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:46:24.26 ID:WyDDMt48o

健夜(野依プロがフードコートに行きたいらしいから高いお店は諦めて来たけど・・・) 

あかり「お久しぶりです藤田プロ」 

靖子「ん、あかり、だったよな? 久しぶり。野依さんと小鍛治さんもご無沙汰してます」 

理沙「久しぶり!」 

健夜(・・・もう驚きもなくなったよ) 

あかり「有名なお店もあるのにカツ丼食べるんですね」 

靖子「まあな。都内でも有数の美味さだからな。そういうあかり達もこっちに来てるじゃないか」 

理沙「食券!」 

靖子「食券制で注文を口に出す必要がないからということですか? 野依プロにとっては死活問題ですからね」 

理沙「おいしい!」 

靖子「なおかつおいしいからっと。探せば野依プロの家の近場にだって食券制で美味いお店もあるでしょうに」 

理沙「面倒!」 

靖子「探すのが面倒ですか? 美味い店を求めてふらつくのもいいものですけどね」 

健夜(なんでわかるんだろう?)



746 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:47:03.40 ID:WyDDMt48o

靖子「しかし驚いたよ。合宿のときはまだまだ素人に毛が生えたレベルで、変な能力もあってまともに打つことさえ出来なかった君があの大舞台で大活躍するなんてな」 

あかり「あかりの1人の力じゃありませんよぉ」 

靖子「それはわかっている。だけどあそこで麻雀を打っていたのは紛れもなく君自身。君の力なくして優勝はありえなかったんだ」 

理沙「偉い!」 

あかり「そ、そうですかね・・・」 

靖子「ふっ、久の人を見る目は既にプロのスカウトマンレベルにまで達しているな」 

理沙「将来有望!」 

靖子「ええ、今年もまたえらく有望な奴等が入ってきますよ。うかうかしていたら追い越されてしまうかもしれません」 

理沙「させない!」 

健夜「そう簡単に追い越されちゃたまらないもんね」 

靖子「小鍛治さんの記録を超える奴はそうそういないでしょう。宮永照だってやれるかどうか」 

理沙「グランドマスター!」 

健夜「あははは、もう昔のことだから・・ってこういうこと言うのなんかヤだ・・・」



747 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:47:42.43 ID:WyDDMt48o

あかり「今日だけで沢山のプロとお知り合いになれてあかり大興奮です!」 

健夜「よかったね・・・」 

健夜(私はどっと疲れたよ・・・) 

あかり「でも小鍛治プロはよかったんですか? 結局服ははやりお姉ちゃんが選んだものしか買えなかったですし、バッグも買えませんでしたけど」 

健夜「いいのいいの」 

健夜(どうせ私にはこんなフリフリのドレスじゃなくてもオシャレなんて縁遠い話なんだから) 

あかり「あの、もしかしてあかりがいたせいで無理させちゃいましたか? 小鍛治プロ本当は服のこととか詳しくないみたいでしたし」 

健夜「そ、そんなことないよ!」 

健夜(はぁ・・・思い出せば最初からこの子には気を使われてばかりいた気がするよ。2倍以上も年下なのに情けないなぁ) 

健夜(理沙ちゃんはともかく他の人達はちゃんと大人らしくあかりちゃんに接していたのに私は・・・ははっ、何もしてあげられてないや) 

あかり「・・・てい!」ダキッ



748 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:48:18.65 ID:WyDDMt48o

健夜「わっ、どうしたのあかりちゃん? いきなり抱きついてきて」 

あかり「小鍛治プロ今日始めて笑ったのになんだか悲しそうな笑顔でしたから、あかりの幸運をおすそわけです」 

健夜「は、はじめて・・・そんなに笑ってなかったかな?」 

あかり「はい。なんだかずっと困ってるような疲れたような顔をしてました」 

健夜「あはは、ほんと駄目な大人だね私」 

あかり「そんなことないですよぉ。こんなに疲れてるのにあかりのことちゃんと面倒見てくれましたじゃないですか」 

健夜「面倒見てくれたって、私あかりちゃんに何もしてあげてないのに・・・」 

あかり「いいえ、小鍛治プロがあそこに連れて行ってくれたから咏お姉ちゃん達と知り合いになれたんです。それにあかりは小鍛治プロと一緒にお買い物出来て楽しかったです」 

健夜「楽しかったの?」 

あかり「楽しかったです。TVで見てるだけじゃわからない小鍛治プロの意外な一面を知ることが出来ましたから」 

健夜「情けないところばかり見せちゃったけどね」 

あかり「情けなくなんかないです。あかりの為に慣れないことしようと頑張ってくれました。だからあかり、優しい小鍛治プロとまたお出かけしたいって思いました!」



749 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:49:13.15 ID:WyDDMt48o

健夜「また私とお出かけしたい?」 

あかり「はい! あっ、でも今度は小鍛治プロが楽しいって思えるところがいいです。小鍛治プロの笑顔いっぱい見たいですから」 

健夜「楽しいところ・・・」 

健夜(雀荘に行っても見せられるのは他人の泣き顔くらいだろうしどうしよう・・・) 

あかり「それとこれ、今日のお礼です」 

健夜「簪?」 

あかり「小鍛治プロくらいの髪の長さだとヘアゴムの方がいいと思ったんですけど、咏お姉ちゃんが小鍛治プロは飾り気がないからこっちの方がいいって」 

健夜「・・・ありがとうあかりちゃん」 

あかり「どういたしまして。でもせっかくこんなに綺麗なんですからやっぱりファッションの勉強はしたほうがいいかもしれないですね」 

健夜「綺麗って私もう・・・」 

あかり「歳なんか関係ないですよ。少なくともあかりは今日会った人の中で小鍛治プロが1番綺麗だと思いましたよ。あっ、他の人達が綺麗じゃないって言ってるわけじゃありませんよ!」



750 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:50:01.17 ID:WyDDMt48o

健夜「咏ちゃん達より私の方が?」 

あかり「そうです。でも笑顔だったらもっと綺麗なんだろうなぁ」 

健夜「笑顔かぁ・・・じゃあねあかりちゃん。私のことも健夜お姉ちゃんって呼んで」 

あかり「そんなことでいいんですか?」 

健夜「瑞原さんも言ってたでしょ? プロなんて他人行儀はバツ印だって。敬語もいらないよ」 

あかり「わかったよぉ。健夜お姉ちゃん、また一緒に遊ぼうね!」 

健夜「うん! いつか絶対にねあかりちゃん!」 

あかり「・・・やっぱり、笑顔の健夜お姉ちゃんは綺麗で素敵だよ!」 

健夜(貴女の方が素敵だよあかりちゃん。こうやって貴女が綺麗だって言ってくれる笑顔だって、貴女が作ってくれたものなんだから) 



恒子「おっはよ~すこやん。あれ、どったの? 髪結ってるけど」 

健夜「うん、ちょっとね」 

恒子「ほほ~う、すこやんも色気づく年頃ですな。けどその簪あんまり質よさそうじゃないね。金持ちなんだしそういうのにも金かけないと」 

健夜「いいの、この簪は私を笑顔にしてくれるお守りなんだから」 

小ネタ その7 カン



751 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:50:27.81 ID:WyDDMt48o

あかり「こんにちは~」 

京子「おっ、来たなあかり」 

ちなつ「面子揃いましたね」 

結衣「来たばっかりで悪いけど入ってくれるかあかり?」 

あかり「うん! あかりもう負けないからね!」 

京子「言ったな~、格の違いを見せてやる!」 

結衣「フォーチュンギフトを制御出きるようになったからってそう簡単に負けるわけにはいかないよ」 

ちなつ「その名前使うんですね・・・」 



東風戦 

東 京子 南 ちなつ 西 結衣 北 あかり 

京子「へっへ~、起家たぁ幸先のいい」 

結衣「大きいの被って吠え面かくなよ」



752 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:51:47.97 ID:WyDDMt48o

8巡目 ドラ6索 

あかり手牌 234萬 2346筒 2347索 北×2 ツモ牌 5筒 

あかり(・・・リーチかけよう) 

あかり(京子ちゃんはダブ東鳴いて聴牌してるみたいだけど、ドラ側だけど7索は3枚切れてるし通るよね)

あかり「リーチ」 

京子「残念! ロン!」 

京子手牌 1×2 4×3 7×3筒 68索 東×3 

京子「ダブ東、ドラ1。7700!」 

あかり「あう・・・」 

あかり(あれ、京子ちゃん4索捨てて8索入れてる。ドラ表示牌以外5索はまだ切られてないし8索は危険牌じゃないのになんで・・・) 

京子「ふっふっふ、お前の麻雀、既に見切った!」 

結衣「お前さては一夜漬けであかりの牌譜覚えてきたな」 

ちなつ「あかりちゃんの当たり牌完全に握りつぶしてますし意地が悪いですよ」 

京子「インターミドルで活躍したからって調子に乗らないようにという私の愛のムチだ!」 

あかり「む~、まだ勝負は始まったばかりだよぉ!」



753 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:52:31.31 ID:WyDDMt48o

東一局 一本場 親 京子 ドラ3萬 

9巡目 

結衣手牌 2×2 3×2 4×2 8×2筒 34569索 ツモ牌 7索 

結衣(どうせ私とちなつちゃんの牌譜も覚えてきたんだろ? だったらいつもとは違ってここでリーチかけてやる) 

結衣(だけど素直に9索を捨ててしまっていいのかな。もしあいつが私の手牌が読めてるなら現物でもないし危険だ) 

結衣(とはいっても3、6索も安牌じゃないんだよな・・・ここはちなつちゃんの安牌である3索を切る!) 

結衣「通らばリーチ!」 

京子「通さないよん、ロン!」 

京子手牌 123456789萬 9×2筒 12索 

京子「ちょっとは考えたようだけど京子ちゃんにはお見通し――」 

あかり「ごめんね京子ちゃん結衣ちゃん。ロン」 

あかり手牌 234萬 3457×2筒 34×2 5×2索 

あかり「イーペータンピンドラ1。8000の一本場は8300」 

京子「なにぃ、あかりのくせに私の頭をハネただとぉ!?」 

ちなつ「私のリー棒がぁ・・・」 

結衣(今まであかりに出和了られたことなんてないから無意識の内に警戒対象から外してたのか・・・ごめんなあかり。これからは気を引き締めていくよ)



754 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:53:55.82 ID:WyDDMt48o

東二局 親 ちなつ ドラ 2筒 

6巡目 

ちなつ「オープンリーチ!」 

ちなつ手牌 2×2 34 5×2 6×2 7×2 9×3筒 

京子「おわっ、6巡でそれっすか」 

結衣「オープンリーチって大会でありだったっけ?」 

あかり「どうだったかなぁ」 

ちなつ「いいじゃないですか大会じゃないんですし。この私の心のように清く一色に染まった手牌、隠し立てすることなんてありません!」 

京子「そう私一色に――」 

ちなつ「京子先輩じゃありませんよ! 私の心を埋めつくす色は・・・」 

結衣「・・・」 

ちなつ「恋も麻雀も押せ押せですぅ!」 

結衣(・・・ちなつちゃん、2筒はもう死んでるし、5筒は悪いけど2つとも私が持ってるんだよ)



755 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:54:41.87 ID:WyDDMt48o

結衣「ツモ。2000・4000。リー棒も貰うよ」 

ちなつ「ああん、私の当たり牌結衣先輩が握ってらしたんですね。もう、いけずなんですから!」 

京子「私があかりの当たり牌止めてたときと態度違くない!?」 

結衣「いけずってさすがにオープンリーチには振り込めないよ。ちなつちゃん、聴牌即リーもいいけどもう少し落ち着いて場を見ることも大切だよ」 

ちなつ「は~い」 

あかり「えっと、今の順位は・・・」 

1位 京子 30700 
2位 結衣 25700 
3位 あかり 24600 
4位 ちなつ 19000 

京子「ふっ、まだまだ未熟よのう」 

結衣「言ってろ。次は私の親番だ。軽くまくってやるよ」 

あかり「あかりの親だってまだ残ってるもん!」 

ちなつ「せめて京子先輩を1位から引きずりおろして結衣先輩を・・・」



756 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:55:28.47 ID:WyDDMt48o

東三局 親 結衣 ドラ 2萬 

13巡目 

京子手牌 5×3萬 4×3索 2×2 8×2筒 東×3 

京子(ここまで暖めたツモスーだけど次結衣がツモっちゃうかぁ。ちなつちゃんてばまたリーチかけてくれたしここは・・・) 

ちなつ「・・・」パチッ 

ちなつ捨て牌 4索 

京子「カン!」 

京子(ツモれる公算は薄かったし四暗刻はまたの機会に回して、亜空間殺法と嶺上開花を狙う!) 

京子ツモ牌 東 

京子(おっ、これいけんじゃね) 

京子「もいっこカン!」 

あかり「・・・!」 

京子ツモ牌 1萬 

京子「ちくしょう!」パチッ 

結衣「ロン」 

結衣手牌 23789萬 123索 123筒 西×2 

結衣「三色チャンタピンフ、西と1索にカンドラ乗って24000な」



757 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:56:01.10 ID:WyDDMt48o

京子「ぐえっ、亜空間殺法破れたり・・・」 

結衣「リンシャンに気を取られすぎだ馬鹿」 

京子「ちぇっ、咲ねーちゃんみたいに上手くいかないもんだな」 

ちなつ「あかりちゃん、さっき京子先輩が東カンしたとき残念そうな顔したけどどうしたの?」 

あかり「ああ、うん」 

あかり手牌 19萬 19筒 19索 南西北白發中×2 

結衣「なっ・・・!」 

あかり「せっかく国士無双張れたのに京子ちゃんがカンしちゃったから和了れないなぁって」 

京子「親倍も痛いけど助かったぁ・・・」 

あかり「どういうこと?」 

結衣「あのなあかり、基本的に暗槓は槍槓出来ないんだけど唯一国士無双だけは出来るんだよ」 

あかり「そうだったの!?」 

ちなつ「先輩達の県大会決勝のとき宮永さんから加治木先輩が槍槓和了った次の局、宮永さんがカンするのためらってたでしょ? そのとき加治木先輩が何を張ろうとしてたか覚えてる?」 

あかり「あっ・・・」



758 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:56:57.54 ID:WyDDMt48o

京子「危うくあかりにトバされるところだったぜ」 

結衣「お前もお前で1つのことに集中すると周りが見えなくなるよな」 

京子「こう見えて一途なんだよ」 

結衣「嘘付け。ちなつちゃんに千鶴さん、今は末原さんや姉帯さんにもちょっかい出してるだろ」 

ちなつ「うっとうしいんで姫松でも宮守でも好きに行っちゃってください」 

京子「どっちももう卒業しちゃうじゃん。それに私がいなきゃ誰が来年からこの麻雀部を引っ張っていくんだよ!」 

結衣「綾乃だろ」 

ちなつ「京子先輩は引っ張るというより引きずり回すでしょ」 

京子「あかり~、2人がいじめるよ~」 

あかり「あかりは京子ちゃんがいないと寂しいからどこにも行かないでほしいな」 

京子「あかりはいい子だなぁ!」ダキッ 

京子「いい子ついでに少し点棒の融資を・・・」 

結衣「連荘だ! さっさと席に戻れ!」



759 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:57:36.52 ID:WyDDMt48o

東三局 一本場 親 結衣 ドラ 7筒 

京子「ダブルリーチ!」 

ちなつ(ダブリー!?)パチッ 

結衣(ここに来てそんな・・・)パチッ 

京子「ロン!」 

京子手牌 5×3 7×3 8×2筒 3458索×3 

京子「ダブリー一発三暗刻タンヤオドラ3 裏、も3。24000返してもらうよ!」 

結衣「・・・ああっ! お前さっきあかりに抱きついてたよな!?」 

ちなつ「京子先輩まさか・・・」 

京子「ふははは!」 

あかり「京子ちゃん!」 

結衣「もう愛のムチとか完全にどうでもよくなってるよな!?」 

ちなつ「幻滅です!」 

京子「勝てば官軍。いい言葉だとは思わんかね」 

あかり「・・・」



760 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:58:30.54 ID:WyDDMt48o

東四局 親 あかり 

京子(おっ、また中々いい手が来てるし。こりゃちなつちゃんかあかりならトバせるぞ! あかりには負けられるかっての。私の方が1年お姉ちゃんなんだからその威厳をさ・・・) 

結衣(これは倍満はいけるかな。あのアホに直撃させてやる。大体京子はいつも・・・) 

ちなつ(結構いい手来てる! これで京子先輩を撃ち落として1位になれば結衣先輩も見直してくれるはず! そしたら結衣先輩とあんなことやこんなことを・・・) 



京子(・・・東京にだって先輩達に着いて行って先に行っちゃうしさ~、こっちだってあかりと色々遊びたいこともあったのに・・・)パチッ 

あかり「誰も和了らないね。流し満貫。12000だよぉ」 

京子「・・・はっ!」 

結衣「・・・えっ、もう流局?」 

ちなつ「・・・そんな、まったく気づかなかった」 

京子「あかり~お前ステルスとフォーチュンギフト使ったなぁ~!」 

あかり「先にフォーチュンギフト悪用した京子ちゃんに文句言われる筋合いはないもん!」 

京子「連荘しろ連荘!」 

あかり「しないも~ん!」 

結衣(例の欲しい牌をいらないと思い込む戦法か。前は出来ないって言ってたけど・・・あかりもずいぶん強かになってきたな) 

1位 あかり 36600 
2位 京子 26700 
3位 結衣 22700 
4位 ちなつ 14000



761 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:59:12.19 ID:WyDDMt48o

京子「くそ~、負けちまった!」 

結衣「あかりを利用しようとするからこういうことになるんだ」 

ちなつ「うぅ・・・1回も和了れないしリー棒で削られていっちゃった」 

あかり「ごめんねちなつちゃん。ちなつちゃんにだけフォーチュンギフトかけて京子ちゃんから和了ってもらおうかなとも考えたんだけど」 

京子「それはご勘弁を~!」 

ちなつ「ううん、いいの。私いつかあかりちゃんの力を借りずに京子先輩を叩きのめせるようになるから」 

京子「そんなバイオレンスな愛情は求めてないよちなつちゃん」 

結衣「どう聞いても愛情じゃねぇだろ」 

京子「けどあかりに負けちゃうか~、なんか寂しいな~」 

あかり「これまで京子ちゃん達には負けっぱなしだったし、和お姉ちゃんが半荘1回で強い弱いなんて測れないって言ってたよ。東風なんだからなおのことわからないよぉ」 

京子「そうだな、半荘なら次の南一局で私が連荘して終わってたもんな!」 

結衣「立ち直り早いな」 

ちなつ「そんなオカルトありえません、ですよ」



762 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 14:59:49.83 ID:WyDDMt48o

綾乃「歳納京子! 貴女またプリント提出するの忘れてるでしょ! 私が先生に怒られたじゃないのよ!」 

向日葵「お互い苦労しますね杉浦先輩」 

櫻子「なんで私の方見ながら言うんだよ!」 

千歳「こんにちは~、うん? もう始めとったん?」 

結衣「ちょうど今終わったとこだよ」 

櫻子「誰が勝ったんですか?」 

京子「このわた――」 

ちなつ「あかりちゃんだよ」 

千歳「最近はぼちぼち勝てるようになってほんまよかったなぁ」 

綾乃「だけど慢心は罰金バッキンガムよ東横さん」 

結衣「ぶふっ!」 

あかり「わかってますよぉ杉浦先輩」 

京子「でもこれなら部長が抜けた分の穴は任せられるかな」 

櫻子「え~! 次のレギュラーは私ですよ!」 

ちなつ「私だって結衣先輩と同じ舞台に立ちたいです!」 

向日葵「先生が書き換えなければ私が補欠でしたので、1年の中では1番であると自負しているのですが」



763 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/06(土) 15:01:03.65 ID:WyDDMt48o

千歳「ほなら次は1年生組で打ってみよか」 

櫻子「撫子ねーちゃんとワハハねーちゃんに鍛えられた私の実力見るがいい!」 

向日葵「インミドのときに亦野さんからご指導受けた鳴きの技術、今ここで使わせていただきますわ」 

ちなつ「私だって渋谷さんからハーベストタイムの極意を学んだんだから!」 

あかり「え~っとあかりは、あかりは・・・」 

京子「あかりには自分の力があるだろ」 

結衣「だいぶ使いこなせるようになってきてるみたいだから、それを信じて打てばいいんだよ」 

あかり「あかりの力を信じる・・・うん、そうだよね」 

あかり(信じていればいつかまた九蓮宝燈も和了れる。そうだよねマホちゃん) 

あかり「よ~し、じゃあステルス全開でいっくよ~!」 

櫻子「ステルスよりフォー・・・なんとかギフトを全開にしてほしいな!」 

向日葵「ステルス全開ならばしっかりと集中しなければいけませんわね」 

ちなつ「今度は負けないからねあかりちゃん!」 

あかり「うん! あかりも絶対に負けないよぉ!」 

小ネタ その8 カン



771 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:01:15.07 ID:tmJhUmZWo

投下開始します 
姫子と哩の方言はめちゃくちゃですがご勘弁ください



772 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:01:58.60 ID:tmJhUmZWo

姫子「長野もいいとこやね」 

煌「ええ、福岡に比べると何もないだろうけど空気もおいしいし」 

哩「ばってん、冬はひやかね。雪かきばなまんこっちゃなかと聞くとよ?」 

煌「そこは福岡に行ってよかったと思うところですね」 

姫子「そいやけんぬっか人ばうーかですよ」 

哩「ああ、見ず知らずの私らにも優しくしてくれっと」 

煌「私が通訳しないとほとんど何言ってるのわからなかったみたいですけどね」 

姫子「そがんこつ言われてん・・・」 

哩「方言ばもう身体に染みついて離れんけん」 

煌「同じ九州内でもそこまでネイティブだと苦労するでしょうに・・・」 

櫻子「うるさいな~!」 

向日葵「うるさいとはなんですの、こっちは貴女のためを思って!」 

姫子「あん子ら、喧嘩しとっと?」 

煌「あれは櫻子と向日葵・・・またやってるんですね」



773 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:02:37.43 ID:tmJhUmZWo

櫻子「お前は私のお母さんかよ! あれか、お母さんだから胸が大きいとかいう遠まわしな自慢なのか!? おっぱい禁止!」 

向日葵「きゃあ! そんな自慢なんか微塵もしてませんわよ!」 

櫻子「いてっ! やりやがったな~!」モミュ 

向日葵「ちょっと櫻子! 痛いですわよ!」 

櫻子「痛くしてんだから当然だろ! お母さんなら我慢しろ!」 

向日葵「ですからお母さんじゃないと言ってるじゃありませんの!」 

櫻子「ぐえ~!」 

煌「・・・相変わらずバイオレンスですね」 

哩「知っとる子なんか?」 

煌「ええまあ。今年のインターミドル優勝校の鶴賀学園麻雀部の子ですよ。あの子達は選手ではありませんが」 

姫子「麻雀ばやっとるんか・・・」 

櫻子「私はおっぱいにしか攻撃してないのにお前が腹だの頭だの色んなとこ攻撃してくるのはおかしいだろ!」 

向日葵「貴女の胸を叩いたらこっちの方がダメージを受けてしまいますわ」 

櫻子「うるせぇ~!」 

向日葵「さ、櫻子! どこつねって・・・んっ・・・! いい加減にしなさい!」 

櫻子「ぐはっ!」



774 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:03:26.02 ID:tmJhUmZWo

姫子「先輩、あん子ら・・・」 

哩「ああ、見っぎわかる。楽しんどっ」 

煌「どつき漫才みたいものですからね」 

姫子「そいやなくて、あん櫻子ば言う子ぶたれて喜んどっ」 

哩「向日葵ば言う子も同じばい。こげんとこで性癖晒す。上級者とよ」 

煌「性癖って、あの子達は別にそんなつもりはないと思いますけど」 

哩「姫子ば同じプロチームに入っかわからん。そん前にリザベーションば誰かに託そうと思っとったが」 

姫子「後継者見つかりましたね部長」 

煌「もしもし?」 

哩「行っか姫子」 

姫子「はい、部長」 

煌「行ってしまわれた。あの子達も方言わからないでしょうし、私も行かなくてはいけませんよね」 



櫻子「ぐぅ・・・」 

向日葵「反省なさい。まったくデリカシーの欠片もないんですから・・・」



775 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:04:12.80 ID:tmJhUmZWo

哩「そこん」 

向日葵「はい?」 

姫子「ちかっと話ばしたいとね。よか?」 

櫻子「ちかっと・・・?」 

煌「少し話がしたいんだけどいいかなと聞いてるんですよ」 

向日葵「花田さん!」 

櫻子「煌ねーちゃんの知り合いですか?」 

哩「すまん名乗りもせんと。私は白水哩」 

姫子「鶴田姫子ばい」 

向日葵「鶴田さんと白水さんって新道寺麻雀部の副将と大将の!?」 

煌「そうですよ」 

櫻子「しんど~じって煌ねーちゃんの学校ですよね」 

姫子「北部九州でいっちゃん強か学校とね」 

向日葵「花田さんについてきてらしたんですか?」 

哩「いや、私はもう引退すっ。もう幾つか声かけてくれっとチームもあっけ、高校最後の夏休み、姫子と旅行ば来たとよ」 

姫子「花田には迷惑かけたけんね、謝りついでに長野観光しとっと」 

煌「宮永照と打つ機会を与えてもらったのに迷惑だなんて。本当に迷惑を被ったのは私ではなく友清さんでしょ」



776 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:05:29.72 ID:tmJhUmZWo

櫻子「それで話ってなんですか?」 

哩「ああそうだ。君達も麻雀打つんだろう?」 

櫻子「麻雀部ですから!」 

向日葵「まだレギュラーには選ばれていませんが」 

姫子「そいなら、2人に私と部長が使ってきた必殺技を教えたるばい」 

櫻子「必殺技!? 本当ですか!?」 

向日葵「いいんですか?」 

哩「ああ。リザベーションば言って、私と姫子が揃ってないと意味のない技やけん。次の世代に繋いでいくよ」 

櫻子「淡ねーちゃんから教わった回転リーチと逆回転はあんまり和了に関係なかったし、これで私も強くなれる!」 

向日葵「しかし鶴田さんと白水さんが揃っていなければ意味がないとするなら、私と櫻子も揃っていなければ使えないのですか?」 

姫子「うん。これは絆の力が何よりも重要な技やけんね」 

櫻子「はぁ!? 絆!? 私とこいつが!?」 

向日葵「冗談ではありませんわ。私と櫻子に絆などありませんもの」



777 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:06:28.80 ID:tmJhUmZWo

哩「傍から見とってこー仲よかそうに見えたけど」 

櫻子「あんなにボコボコ殴られてたのに!?」 

姫子「そいぎ叩かれん好きじゃなか?」 

向日葵「好きなわけないでしょう!」 

煌「だから言ったのに」 

櫻子「というかなんなんですか、その技使うと痛いんですか?」 

姫子「痛いんとは違っけど・・・」 

哩「喩えるなら鎖で縛られっような感覚ばい」 

向日葵「鎖で縛られるって・・・」 

櫻子「嫌ですよそんなの!」 

姫子「そがん悪い感覚でもなかに」 

煌「姫子はそうかもしれないけど大多数の人間にとって、縛られるのは嫌な感覚だよ」 

哩「鎖で縛られっのは嫌かんしれっけど、大切な人と繋がれっのは嬉しいこつなんやけどな」 

櫻子「大切な人? こいつが? ないない、それなら私はあかりちゃんとリザードンしますよ」 

向日葵「私だって櫻子と繋がるくらいなら吉川さんといたしますわ!」



778 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:07:27.46 ID:tmJhUmZWo

哩「2人はそん子らとさっきみたいに殴りあえっか?」 

櫻子「なんであかりちゃんを叩かなきゃいけないんですか!」 

向日葵「吉川さんをぶつなんてそんなこと・・・」 

姫子「そいやったらリザベーションは出来ん。時には痛み、苦しみを与えられっ関係じゃなかと、こん技は使えん」 

哩「口ではどけでん言えっけど、喧嘩ばっかしながらでもこうして一緒に歩いとっとね。心のどっかで思いあっとうばい」 

櫻子「そんなこと・・・」 

向日葵「深読みのしすぎですわ」 

姫子「とりあえず、1回やってみっか!」 

哩「こん近くに麻雀打てっとこあっか?」 

櫻子「すぐそこに私達の学校がありますけど」 

姫子「そいぎそこ行こうばい」 

哩「実際やってみて気持ち変わっかもしれん」 

櫻子「変わりませんよ。今も昔も向日葵なんか嫌いです!」 

向日葵「私の方が嫌いですわ!」 

煌(大丈夫なんですかねぇ。あまりすばらじゃないことになっているような気がするんですが)



779 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:08:04.46 ID:tmJhUmZWo

櫻子「ここが鶴賀学園中等部の麻雀部室です!」 

姫子「生立ヶ里に比べて小か」 

向日葵「細かい?」 

煌「小さいと言ったんですよ」 

向日葵「仕方ありませんわ。人数もそこまでいませんし」 

姫子「鶴賀・・・どっかで聞いたと思ったら松本りせがおったとことね。一昨年あんだけ暴れて部員増えんかったと?」 

向日葵「はい。増えるどころか松本元部長以外の全ての部員がやめてしまい、去年の新入部員も歳納先輩達以外は皆やめてしまったそうです」 

櫻子「声が出ないから先生に言ってもらってたし本気も出せないのに、人を怖がらせるのには充分なくらい強かったって聞きました」 

姫子「声が出ない?」 

向日葵「櫻子!」 

櫻子「あっ、いっけない。忘れてください」 

哩「複雑な事情ば抱えとっみたいだな」 

煌「ええ。プライベートな話なので詳しくは言えませんけど」



780 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:08:33.66 ID:tmJhUmZWo

哩「そいでどうすっ? どっちが縛りかきゅう方になる?」 

櫻子「えっ、なんか決めなきゃいけないんですか?」 

姫子「詳しく説明しとらんかったね。先ず部長が配牌を見て何飜で和了るっか縛りばかきゅう 

姫子「そいぎその飜数で和了れたら、次の試合の同じ局で私がその倍の飜数で和了れる。それがリザベーションばい」 

櫻子「なんか縛りかける方がめんどくさそうなんで私は姫子ねーちゃん側で!」 

向日葵「妥当ですわね。櫻子に飜数縛りなんて出来るわけがありませんもの」 

櫻子「なんだと!」 

姫子「実際縛られてみればわかっけど、こっちの方がキツいかもしれんとよ」 

櫻子「えっ」 

哩「そいぎ打つばい、姫子と花田と向日葵と私で。櫻子は座って向日葵のこと考えとっ」 

櫻子「向日葵のこと考えてないといけないんですか?」 

姫子「絆が重要やけんね。向日葵のこと強か想わんと」 

櫻子(う~ん、強く想えって言われても腹立たしさしかわかないんだよなぁ)



781 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:09:19.04 ID:tmJhUmZWo

哩「牌ば来たら先ずは伏せて、何飜で和了るか決めっ。最初やけ1飜からにするとよ」 

櫻子「10飜くらい一気にいきましょうよ~」 

向日葵「それだと櫻子は20飜で和了ることになりますわ。ダブル役満がなしならば7飜以上かける必要はありませんわよ」 

櫻子「んじゃ7飜で」 

姫子「櫻子、さっきも言うたけど受けるのキツいとよ」 

煌「控え室ではいつもビビクンしてましたからねぇ」 

向日葵「牌を伏せて、飜数を決める・・・」 

哩「決まったら櫻子のことを強く想いながら牌を上げてリザベーション1飜と念じる!」 

向日葵(牌を上げて・・・リザベーション1飜!) 

向日葵「どうですの?」 

櫻子「どうってなんともないけど?」 

哩「イメージが足らん。自分に鎖ばかけるイメージで!」 

姫子「櫻子ももっと強か想う!」 

櫻子「わかりましたよぉ・・・向日葵・・・向日葵・・・」 

向日葵(1度牌を伏せ、飜数を決め、櫻子を想い、自分に鎖をかけるイメージでもって・・・リザベーション1飜!)



782 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:10:27.06 ID:tmJhUmZWo

櫻子「・・・!?」ビビクン 

向日葵「くっ・・・!? 本当に首に鎖をかけられたみたいな・・・」 

櫻子「やだ、何これ・・・気持ち悪い・・・!」 

哩(まさか2回目で繋がれっとは) 

姫子(やっぱりこん子らは強い絆で結ばれとっ) 

煌(すばらっ・・・なんですかねぇ?) 

哩「よしっ、このまま打って――」 

櫻子「やだぁ!」 

向日葵「鎖がっ!」 

哩「・・・櫻子?」 

櫻子「・・・なんなんですかあれ。あんな気持ち悪いの耐えられません!」 

姫子「そない気持ち悪か? 私はちょっと気持ちよか・・・」ゴニョゴニョ 

煌「姫子、何を言ってるの?」 

向日葵「こっちだって耐えているんですのよ。我慢しなさい。それとも、貴女には荷が重すぎましたか?」 

櫻子「・・・ふんっ! 今のは始めてでびっくりしただけだ!」



783 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:11:12.86 ID:tmJhUmZWo

向日葵「くっ・・・」 

哩「諦めんと、もっと強か意思で自分と櫻子とを繋げっ」 

櫻子「もう無理!」 

姫子「向日葵を受け入れっ。その苦しみは2人の絆の証ばい」 

煌(字面だけ見ると麻雀の練習しているとはとても思えませんね・・・) 



櫻子「はぁ・・・はぁ・・・なんかもう変になりそう・・・」 

向日葵「私っ・・・も・・・ですわ・・・」 

哩「だいぶ続くようになったがまだ和了るまで耐え切れんか」 

姫子「そんな嫌と、2人で繋がることが?」 

櫻子「嫌ですよ。麻雀のためにしょうがなくやってるんです」 

向日葵「何もしてないくせに偉そうに。大体これよく考えたら縛る方には何のメリットもないじゃないですか!」 

哩「縛られっ方の悦ぶ顔が見れるとね」 

向日葵「そんなの見ても何も嬉しくありませんわ! もうやめますわこんなこと!」



784 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:12:15.48 ID:tmJhUmZWo

櫻子「何が荷が重すぎましたか? だよ。結局自分からやめてんじゃん」 

向日葵「この場合私の背負っている荷とは貴女のことですわよ櫻子。重すぎてとても持っていられないのも当然でしょう」 

櫻子「なんだと!?」 

向日葵「なんですの!?」 

煌「よしなさい2人とも。すばらじゃありませんよ」 

姫子「部長、やっぱり駄目なんじゃ・・・」 

哩「いや、鎖ば確かに2人を縛っとる。あん子らはそれを忌まわしいものだと思い込んでっからあんなに苦しんでるんだ 

哩「あれは想い合ってなかと繋がらんはずの鎖ばい。好きか相手と繋がっとる感覚ならそれが苦しみや痛みでも心地よかもんになるはずとね」 

姫子「そいですね・・・なんとかあん子らが素直にお互いを受け入られれば・・」 

向日葵「仮に習得できたとしても団体戦でしか使えない能力ですわ。部長が抜けても空きは1つ。インターミドルで優勝しましたし来年は新入部員もきっと入ってきますわ」 

向日葵「私はともかく貴女にレギュラー入りの可能性なんてない。ましてや先輩達を追い抜かして2人でレギュラーになれることなど天地がひっくり返ってもありえない。だから初めから無意味でしたのよ」 

櫻子「そんなのやってみなきゃわかんないじゃん!」



785 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:12:59.62 ID:tmJhUmZWo

向日葵「やらずともわかります。というかなんですの、その言い方だと私と2人でレギュラー入りしたいように聞こえますわよ?」 

櫻子「それは・・・んなわけないだろ! 誰がお前なんかと!」 

向日葵「ええそうでしょうね、私の方も貴女と一緒など願い下げですわ!」 

姫子「・・・櫻子」 

櫻子「なんですか姫子ねーちゃん? 今怒ってるんであんまり話しかけないで――」 

姫子「言いたいことばちゃんと伝えんと後悔するとよ?」 

櫻子「言いたいことなら今思う存分に――」 

姫子「向日葵はやらしい子ばい。誰かんとこ行ってしまってから泣いたって遅いとね」 

向日葵「やらしいってなんですか!」 

煌「可愛いという意味ですよ」 

櫻子「向日葵が誰かのとこに行く・・・?」 

櫻子(それってあのマフラーのときみたいなのが一生続くってこと? そんなの・・・)



786 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:13:50.83 ID:tmJhUmZWo

櫻子「・・・やるぞ向日葵」 

向日葵「やらないと言って――」 

櫻子「いいからやるぞ! 私はお前と一緒に大会で戦いたいんだよ!」 

向日葵「はぁ? なんでですの?」 

櫻子「わかんないよ! けどお前が一緒じゃなきゃやなんだよ! 私の下僕なら黙ってついてこい!」 

向日葵「誰が下僕ですの! それになんですかわからないって。こっちがわけがわかりませんわ」 

煌「向日葵、櫻子はわからないなりに自分の気持ちを正直に答えましたよ。貴女はどうなんですか?」 

向日葵「私は・・・」 

哩「あんたらは強い絆で結ばれとっ。そいぎそれにかまけとったらいつか必ず破綻するときがくっ。相手が歩み寄って来てくれたときは素直に手ば握ってやることも大事とよ?」 

櫻子「別に手を握ってほしいわけじゃ・・・」 

向日葵「・・・まったく、世話が焼けるんですから。すいません皆さん、もう少しだけお付き合いいただいてもよろしいですか?」 

姫子「うん! 頑張るとね!」 

哩「今のあんたらになら出来るばい」 

煌(すばらな顔になったのはいいのですが・・・)



787 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:14:22.43 ID:tmJhUmZWo

向日葵(小さい頃から好き勝手私を振り回して、迷惑ばかりかけられてきましたけどそれでも櫻子と付き合い続けているのは、馬鹿なあの子の笑顔が好きだったからなのかもしれませんわ) 

櫻子(ずっと側にいることが当然だった。いなくなるなんてそんなの考えられないよ!) 

向日葵「・・・行きますわよ櫻子」 

櫻子「・・・うん、いつでも来い!」 

向日葵(リザベーション1飜!) 

櫻子「・・・!」ビビクン 

櫻子(やっぱりなんか違和感がある・・・でもこれが向日葵が側にいるっていう感覚ならちょっと気持ちいい・・・かも?) 

向日葵(この鎖の向こうに櫻子を感じる・・・繋がっているのですわね櫻子と・・・) 

哩「よし、あとは和了るだけばい!」 

煌「私達も手伝いますからね」 

姫子「でも長く繋がっとくのもよかばい」 

煌「・・・この子達が変な趣味に目覚めてしまわないようすばやくするよ姫子!」



788 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:14:58.90 ID:tmJhUmZWo

向日葵「ツモ。300・500」 

向日葵(リザベーション達成ですわ!) 

櫻子(あっ、変な感覚が消えたと思ったら鍵が降ってきた) 

姫子「そん鍵ばリザベーションクリアの証。次に櫻子が打ったとき東一局で必ず2飜で和了れるとね」 

櫻子「たった2飜ですか・・・」 

煌「安手でも必ず和了れるというのは凄まじいアドバンテージになるんですよ」 

哩「次はもっと強い縛りばかきゅうてみるとっ」 

向日葵「わかりました」 

櫻子「ふふん、今の私なら7飜でも余裕で耐えられる!」 

哩「配牌見て達成出来っくらいの縛りばかけんと、失敗すっとそん局は櫻子が和了れんか和了れても1飜が限度になっから」 

向日葵(この手なら皆さんのサポートがあれば4飜はいけそうですわ。リザベーション4飜!) 

櫻子「うわっ・・・!」ビビクン 

櫻子(こ、これ、無理・・・いや、この違和感が強いのはそれだけ強く向日葵を感じてるってことなんだ! だったら気持ちよく感じられるはず・・・!) 

向日葵(さ、櫻子とこんなに深く繋がって・・・ああっ・・・!) 

姫子「どがん? 言ったとおり気持ちよかとよ?」 

哩「大切な人が側におる感覚、しっかりと噛み締めるばい」 

煌(ああ、私今、いたいけな中学生の開いてはいけない扉を開く手伝いをしています。まったくすばらじゃない・・・)



789 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:16:33.09 ID:tmJhUmZWo

櫻子「ツモ! 4000・8000!」 

向日葵「あの櫻子が本当に倍満で和了れましたわ」 

姫子「ちゃんと利いとるみたいとね」 

哩「今回は私達が和了る手伝いをしたけど、本番では無論そうはいかん。感触に酔いしれるのもほどほどにな」 

向日葵「酔いしれてなんて・・・!」 

櫻子「えっ、お前は気持ちよくなかったのか・・・?」 

向日葵「それは、 私も・・・」 

姫子「こん子達ならリザベーションの新たな境地にも至ることが出来るかもしれませんね部長」 

哩「そいぎきっとまた後の世代に繋いでくれる。そうやってこの鎖はどこまでもいつまでも連なっていくとね」

姫子「よかことですね」 

哩「ああ、すばら!――しいな」 

煌「何をいい話風にまとめようとしてるんですか。すいません櫻子、向日葵。願わくばこれ以上間違った道に進みませんように・・・」 

煌(それにしても、この部室初めから鍵が開いていましたが、もしかして・・・)



790 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/09(火) 23:17:30.81 ID:tmJhUmZWo

綾乃「・・・飲み物買いに出かけて帰ってきたらとんでもないことになっていたわ」 

京子「すげ~なあれ。綾乃、私達もやろうぜ!」 

綾乃「なっ!? な、何言ってんのよ!?」 

京子「綾乃が縛る方な。大丈夫、私ってば結衣のペットだからそういうの慣れてる!」 

結衣「誤解を招くようなこと言うな! ペットでもないしそんなこともしてない!」 

京子「そんな! 酷いよ結衣、あの夜のこと忘れるなんて!」 

結衣「どの夜のことだ!」 

綾乃「私が歳納京子を縛るなんて・・・」 

京子「もしかして綾乃が縛られたい?」 

綾乃「そ、そんなことあるわけないでしょ!」 

千歳「あははは~」 

結衣「千歳はぶれずに鼻血出してるし・・・」 

綾乃「とにかく、神聖な部室で不埒な真似をするのは許さないわ! あの子達にキツく言い聞かせないと!」 



煌「・・・もう駄目かもわかりませんね」 

小ネタ その9 カン



796 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:43:42.17 ID:km61O26Qo

>>763の続き 

東風戦 
東 あかり 南 櫻子 西 向日葵 北 ちなつ 
東一局 ドラ 3索 

向日葵(ステルスを使うと宣言してくださっていますから卓への集中は外しませんわ) 

櫻子(う~、いつもより余計に集中しないといけないから面倒なんだよな~) 

ちなつ(集中切らさないように注意しなきゃ!) 

あかり(ステルス全開なのは良いけど、かかったって確認できるまで鳴けないしリーチかけられないのはちょっと辛いかも) 

京子「やれやれ~! 勝った人が次のレギュラーだ!」 

綾乃「まだ決めるのは早いわよ!」 

千歳「来年入ってくれる子もおるやろうしなぁ」 

結衣「1回で決めるられることでもないしね。だからそんなに気負わずに打ってね皆」 



11巡目 

向日葵手牌 3457×2萬 345筒 2×2 345索 

向日葵(ここまで来ればさすがに吉川さんでもオリますか。東横さんもオリに転じましたわね。櫻子は・・・) 

向日葵(西ポンしたからチャンタかホンロウ、ホンイツ狙いかと思えば、捨て牌の色は染まってませんし、老頭牌も迷いなく捨てていて他家から出たものにも目もくれていませんわ) 

向日葵(ならば対々でしょうか? それとも四暗刻崩しての三暗刻? まさか字一色か四喜和なんて言うんじゃありませんわよね?) 

向日葵(ツモ牌見て悩んだりしてますから東横さんのステルスにかかっていることもないでしょうし・・・西はブラフで三色という可能性も・・・)



797 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:44:20.21 ID:km61O26Qo

あかり「流局だね。ノーテン」 

ちなつ「私もノーテン」 

櫻子「だらしないなぁ2人とも。聴牌!」 

櫻子手牌 7×2萬 8×3筒 236×3索 西×3 

向日葵「聴牌・・・ってええっ!?」 

櫻子「せっかく特急券あんのに1索切ってたからフリテンなっちゃってさ~。そうじゃなきゃ向日葵の出した4索で和了れたのに」 

向日葵「和了れませんわよこの馬鹿!」 

櫻子「ああっ!? なんでだよ!?」 

あかり「櫻子ちゃん、今は東場で櫻子ちゃんは南家だから西はオタ風で役は付かないんだよ?」 

櫻子「えっ! で、でも三暗刻が・・・」 

ちなつ「いや西晒してるんだからアンコにならないしツモも付かないでしょ」 

櫻子「えっとじゃあ・・・」 

向日葵「フリテンとか関係なしに役なしですわよ。はぁ・・・無駄に警戒した私も馬鹿でしたわ」 

櫻子「こ、こういう間違いもたまにはあるよ。次いってみよう!」



798 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:45:04.37 ID:km61O26Qo

京子「ハイテイなら和了れてたんだけどね。まあちっぱいちゃんのツモ番じゃなかったけどさ」 

結衣「それかリンシャンな。何度かカンするチャンスもあったんだけど・・・」 

綾乃「大室さん、まだルール理解してなかったのね・・・」 

千歳「色々ややこしいからしゃーないわ。うちも覚えるまでずいぶんかかったしなぁ」 

綾乃「けどインミドの時に大星さんから熱心に指導を受けてたのよ? それに先輩達の合宿にもお邪魔したっていうし」 

結衣(私が見たときは牌を滑らせたり回したりする練習してたなぁ) 

京子「さとみん達もたまに練習に付き合ってるって言ってたのにね~」 

千歳「大室さんのことを指導してくれるんは助かるけど、受験勉強はいいんやろか」 



智美「くしゅん!」 

撫子「で、ここがこう・・・ちょっと智美?」 

智美「ワハハ~、ちょっと冷房効きすぎかな?」 

撫子「いつの間に私のベッドに・・・目を放したらすぐこれなんだから」 

智美「覚えた端から口から出ていってしまうから勉強してもしょうがない~」 

撫子「やっぱりあんたあの馬鹿と同じね・・・」



799 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:45:55.29 ID:km61O26Qo

東二局 流れ一本場 親 櫻子 ドラ 中 

5巡目 

櫻子手牌 6×2萬 2×3 567筒 78索 東×3 ツモ牌8索 

櫻子(ふんっ、さっきは間違えたけど今度こそちゃんと役牌に三暗刻を狙えるな。それに今私は東家、ダブ東だ!) 

櫻子「リーチ!」 

向日葵「ポン」 

向日葵手牌 ??????? 7×3 567索 中×3 

櫻子(くそっ、淡ねーちゃんから教わった私の回転リーチを邪魔しやがって!) 

櫻子(無駄に鳴く奴は素人だって撫子ねーちゃんが言ってたぞ! 最低満貫の逆回転和了食らわせて別の意味でも泣かせてやる!) 

向日葵(ヒットですわ) 

あかり(向日葵ちゃん誠子お姉ちゃんから鳴きの技術を学んだって言ってたよね。ということは5巡以内にツモってくる!) 

ちなつ(もう、櫻子ちゃん~!) 



8巡目 

向日葵「ツモ。役牌、ドラ3。2000・4000に一本付けですわ」



800 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:46:34.44 ID:km61O26Qo

櫻子「んな!?」 

あかり「あ~ん、やっぱり~!」 

ちなつ「中鳴かせたのも櫻子ちゃんだししっかりしてよぉ!」 

櫻子「だ、だってあんな早い段階じゃ何鳴かれるかなんてわかんないじゃん!」 

向日葵「無用心にドラを切るのはやめろと言ったはずですわよ」 

櫻子「ぐぬぬ~!」 

トップ 向日葵 34800 
2着 櫻子 22400 
3着 あかり 21400 
ラス ちなつ 21400 

京子「今のとこひまっちゃんがトップか。あかりとちなつちゃんは同点だから一応席順でちなつちゃんがラスね」 

ちなつ「二連続で最下位はいや~!」 

京子「二連続で焼き鳥でもあるしね。合わせて半荘1回分だけど」 

綾乃「まだ逆転出来るわ。頑張って吉川さん」 

結衣「あかりもさっきの感覚を思い出して打つんだ」 

あかり「うん、わかったよ結衣ちゃん」



801 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:47:34.50 ID:km61O26Qo

東三局 親 向日葵 ドラ 9萬 

ちなつ(このままじゃ結衣先輩に愛想つかされちゃう! 気張るのよチーナ!) 

ちなつ配牌 1×3 457×2 8×2 9×2索 白×2 ツモ牌 2索 

ちなつ(来た~! やっぱりチーナは逆境に強い子!) 

ちなつ「リーチ!」 

あかり(ツモ切りダブリーって地和寸前だったんだ・・・) 

櫻子(ダブリーとかずるいよ!) 

ちなつ「ツモ! ダブリー一発イーペーホンイツ、裏は・・・乗らないか。3000・6000!」 

櫻子「ええっ!? 何それ!? ダブリーだけでもずるいのに~!」 

ちなつ「ふっふ~ん、私にかかればざっとこんなもんよ! 結衣先輩どうでしたか!」 

結衣「うん、すごいよちなつちゃん。さすがだね」 

ちなつ「さすがだなんてそんな、もったいないお言葉ですぅ!」 

京子「うんうん、さすが私の嫁だ!」 

ちなつ「いつ誰が京子先輩なんかの嫁になりましたか!?」 

綾乃「毎回じゃないけれど吉川さんの手は染まってることが多いわね」 

千歳「一途な子やからなぁ。たま~に字牌が混ざることもあるけど。綾乃ちゃんも吉川さんみたいにもっと素直に積極的になれたらこうなるかもなしれへんな」 

綾乃「な、何の話よ!?」



802 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:48:15.38 ID:km61O26Qo

東四局 親 ちなつ ドラ 2萬 

向日葵(今のでまくられてしまいましたわ。この局なんとしでも和了りませんと) 

向日葵(櫻子は私がトップでないならためらいなく和了るでしょうし、他の方に差し込むもかもしれませんわ。でしたら・・・) 

向日葵(・・・リザベーション10飜!) 

櫻子「・・・!?」ビビクン 

向日葵(くっ・・・東横さんがまだステルスをかけているのならこれで櫻子は終わりですわ。悪いですわね櫻子。勝負の世界は非常なんですの) 

京子「意外にあくどいねひまっちゃん」 

綾乃「今度やったら罰金バッキンガムだって言ったのに!」 

結衣「ま、まあ、せっかく教えてもらった技、なんだし、ふふっ・・・」 

千歳「いい加減あのギャグ聞き飽きん?」 



6巡目 

あかり(う~ん、もうステルスも意味ないだろうしここからトップ狙うにはかけるしかないよね) 

あかり「リーチ」



803 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:49:00.31 ID:km61O26Qo

向日葵「・・・!」 

櫻子「ん・・・!?」 

ちなつ「どうかした、櫻子ちゃん?」 

櫻子「・・・なんでもない」 

櫻子(向日葵~!) 

向日葵(ふっ、今頃気がついてももう遅いですわ。私は既に3副露していますのよ) 

櫻子(汚い真似しやがって~! だけどな向日葵、今私とお前は繋がってるんだぞ?) 



10巡目 

向日葵(これで3副露してから5巡経ったわけですが・・・) 

向日葵手牌 67索 2×2筒 發×3 3×3索 8×3筒 ツモ牌 8筒 

向日葵(まだ私の釣りの腕が未熟だった? いえ、ここでツモっても吉川さんはまくれなかった。ですがこの8筒で嶺上開花を和了ることが出来ればまくれますわ!) 

向日葵「カン!」 

向日葵(私は咲くという名ではありませんが花の名前を持っていますわ。嶺上開花も和了れ――)



804 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:49:55.90 ID:km61O26Qo

櫻子「ロン」 

向日葵「えっ?」 

櫻子「ロンだよ。槍槓だ」 

櫻子手牌 234567萬 456筒 5×2 79索 

櫻子「カンドラはめくらないんだっけ?」 

あかり「う、うん。確かそうだったよ」 

櫻子「それじゃ、2600」 

向日葵「今までの無茶苦茶な打牌から東横さんのリーチをかいくぐって聴牌して私を狙い打った!? そんなまさか!」 

櫻子「馬鹿だな向日葵。私達今繋がってるんだぞ?」 

向日葵「繋がって・・・まさか私の手がわかっていたとでも?」 

櫻子「うん。その手じゃまくれないからリンシャン狙うだろうなってのもわかってたぞ。お前だってやろうと思えば私の手がわかっただろうに」 

向日葵「そんな・・・」 

京子「姑息な手に走った時点で負けは決まっていたようなもんなんだよひまっちゃん」 

結衣「どうやら学習したようだけど、さっきの今でお前に言う資格はない」 

トップ ちなつ 33400 
2着 向日葵 26200 
3着 櫻子 23000 
ラス あかり 17400



805 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:50:55.06 ID:km61O26Qo

向日葵「槍槓や嶺上開花は知ってたんですの?」 

櫻子「私だってゆみねーちゃん達の県予選決勝すげぇって思いながら見てたんだよ!」 

向日葵「・・・点数では負けていませんわよ」 

櫻子「試合に勝って勝負に負けたってやつだろ!」 

向日葵「櫻子のくせにぃ!」 

櫻子「ば~かば~か! 向日葵が山の上に咲くわけないだろ!」 

向日葵「うるさいですわ! ちょっと珍しい役を和了れたからっていい気になるんじゃありませんの!」 

綾乃「リンシャン和了ろうとしたあとに言っても負け惜しみにしか聞こえないわよ古谷さん」 

櫻子「つ~かお前が縛りかけて和了れなかったから次打つとき私が和了れなくなったじゃん! どうしてくれんだよ!?」 

向日葵「自分で私の和了を潰したんじゃないですの! どうせ次は東四局までもちませんから気にする必要もありませんでしょう!」 

櫻子「んだとぉ!?」 

向日葵「事実を言ったまでですわ!」 

千歳「古谷さんも少しは大室さんのこと認めたればええのに」



806 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:52:06.52 ID:km61O26Qo

ちなつ「せっかくトップになったっていうのになんだか全部あっちに持ってかれちゃった・・・」 

結衣「お疲れ様ちなつちゃん。トップおめでとう」 

ちなつ「ありがとうございます結衣先輩! これで結衣先輩と一緒に大会に出られますね!」 

結衣「いや、まだだって言ったよね?」 

ちなつ「大会・・・勝って喜びを分かち合うもよし。負けて泣いて抱きつくのもよし。どちらに転んでも結衣先輩との仲は急転直下大進行・・・ふふふ・・・」 

結衣「ちなつちゃん? お~い・・・」 

あかり「はぁ・・・今度は和了ることさえ出来なかったよぉ」 

京子「あかりは振れ幅が激しいな~。安定して戦えなきゃレギュラーには入れないぞ」 

あかり「京子ちゃんさっきから自分自身のこと棚に上げた発言ばっかりしてるよね?」 

京子「さっきからじゃない。私はいつだって自分は棚上げしてるんだよ」 

あかり「もう・・・でも、そうだよね。安定して稼げる人の方が大会には必要だね」 

京子「そ~ゆ~こと。オカルトもいいけどデジタルも少しは学ばないとね」 

あかり「これでも透華お姉ちゃんといっぱいお勉強してるんだけどね・・・」 

京子「心配すんなあかり。未熟だってことはまだまだ強くなれるってことなんだからさ」 

あかり「うん。あかり、これからもっと強くなるよぉ」 

あかり(そして今度は自分の力であの舞台まで行って、勝ってみせるよ。だから見ててくださいね、あかりの大切なお姉ちゃん達!) 

小ネタ その10 カン



807 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:52:45.68 ID:km61O26Qo

あかり「ふぁ・・・もうこんな時間? 最近夜更かしが続いて朝起きるのが遅くなっちゃったなぁ」 



あかり「お姉ちゃん、おはよう」 

モモ「・・・」 

あかり「どうしたのお姉ちゃん? どこか具合悪い?」 

モモ「・・・」 

あかり「お姉ちゃんってば! またあかりのこと見えなくなっちゃってるんだ・・・」 

モモ「行ってきますっす」 

あかり「行ってらっしゃい。ってやっぱり聞こえてないし。む~」 



あかり「おはよう~!」 

結衣「おい京子。また同人誌描いてんのか?」 

京子「ミラクるんオンリーイベントに間に合わせなきゃいけないんだよ!」 

綾乃「貴女麻雀部じゃなくて漫画研究会に入ったほうがよかったんじゃないの?」 

千歳「うちらが入った頃は漫研なかったからなぁ」



808 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:54:01.60 ID:km61O26Qo

あかり「お、は、よ、う!」 

櫻子「逆回転! ってあっ、失敗しちゃった・・・難しいんだよなこれ」 

向日葵「そんなくだらないこと練習するより先にやることがあるでしょう」 

ちなつ「私も何か目立つようなことすれば結衣先輩へのアピールにもなるのかな?」 

あかり「ちなつちゃん!」 

ちなつ「きゃあ!? な、何か今温かいものが肩を~!」 

京子「ここ出るからな~。私も前に荷物忘れて夜に取りに来たことがあってさ・・・」 

綾乃「や、やめなさいよ歳納京子! よ、吉川さんが震えてるわよ!」 

結衣「いや、綾乃の方が震えてるし」 

櫻子「出るって何が出るんですか?」 

向日葵「文脈を読むということが出来ない子ですわね・・・」 

千歳「幽霊に怯える綾乃ちゃんとそれを脅かす歳納さん・・・あかん! 幾らでもシチュが出てきて妄想が止まらへん!」 

あかり「触っても見えないの? 制御出来るからって使いすぎたから強くなっちゃのかな・・・」



809 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:54:38.06 ID:km61O26Qo

あかり「失礼します・・・」 

ゆみ「すまないな、もう引退したというのにいつまでも入り浸ってしまって」 

モモ「いいんすよ。先輩がいてくれたほうが私はやる気が出せるっす!」 

睦月「冷房も好きに使えますから居心地はいいですよね」 

佳織「うぅ・・・ネトマじゃ不調だなぁ」 

あかり「お姉ちゃん」 

モモ「あははは、面白いっす~」 

ゆみ「やる気が出せるとか言っておいて漫画を読むのか・・・」 

モモ「しょうがないじゃないっすか。元部長は櫻子のお姉ちゃんに勉強教えてもらうからっていないっすし、面子が足りないんっす」 

ゆみ「妹尾達はネトマをやっているだろう」 

モモ「あんまり張り合いのある相手がいないんっすよ~」 

あかり「駄目だよお姉ちゃん、ちゃんと練習しなきゃ」 

モモ「さ~て続きを・・・あれ? ここに置いてあった漫画がないっすよ?」



810 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:55:37.54 ID:km61O26Qo

ゆみ「私は知らんぞ。そもそも手が届かん」 

睦月「私もネトマに集中してたから」 

佳織「あ~う~、全然揃わない~」 

モモ「う~ん? 床にも落ちてないっすしどこ行っちゃったんっすかね?」 

ゆみ「真面目に練習しろと言う神の思し召しだ。さっさとPCを点ける」 

モモ「は~いっす。いいところだったんっすけどね」 

あかり「・・・目の前で物を持ってても気がつかないの? 予想以上にひどいよぉ。このままじゃあかり・・・あっ、和お姉ちゃんならきっと大丈夫だよね!」 

佳織「あれ? 揃ってないのにツモのボタンが出たけど・・・」 

睦月「ちょっと見せて・・・こ、これ国士無双13面!? 4巡目で!?」 

モモ「とどまることを知らないっすね」 

ゆみ「妹尾の幸運が麻雀を完全に覚えた後でも続くというのなら来年のインハイは安心して見ていられそうだな」 



あかり「すいませ~ん」 

咲「ツモ。嶺上開花」 

優希「じぇ~! またリンシャン!?」 

まこ「インハイ終わって更に磨きがかかってきたような気がするのぉ」 

和「磨きをかけて同じ役を何度も和了れたら苦労しません。偶然です」



811 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:56:51.54 ID:km61O26Qo

あかり「和お姉ちゃん、あかりのこと見えますか?」 

まこ「お前さんはその意固地なとこどうにかしたほうがよさそうじゃな」 

和「意固地ってなんですか。麻雀とはそもそも・・・」 

優希「のどちゃんの昔の友達、私と打ったドラローのおねーさんも大概オカルトだったのになんでこんなふうになっちゃったんだじぇ?」 

咲「なんでだろうね?」 

あかり「和お姉ちゃんにも見えないなんて・・・」 

優希「タコス補給するじぇ・・・じょ!?」ドンッ 

あかり「あうっ!」 

咲「きゃあ!?」 

和「咲さん、ゆーき! 大丈夫ですか!?」 

まこ「何をそんななんもないとこでこけとるんじゃ優希」 

優希「いたた・・・なんかにぶつかったんだじぇ」 

咲「いった~、優希ちゃんの頭が胸に・・・」 

優希「ごめんな咲ちゃん。これがのどちゃんだったらどっちも痛い思いせずにすんだんだけど」 

咲「優希ちゃん、人にぶつかっといて更にそんなことまで言うの?」 

和「押し倒される側は後頭部を打つのでどっち道痛い思いをしますよ」



812 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:57:41.99 ID:km61O26Qo

あかり「和お姉ちゃんでも駄目ならもう・・・ううん、きっと透華お姉ちゃんなら!」 

咲「優希ちゃんだって私と変わらないくらいなのに!」 

優希「そんなことないじぇ私の方が大きいじょ! それに私の方が身長だって低いんだからいいんだじぇ!」

まこ「有珠山に身長ちっちゃいが和並のもん持っとった奴がおったがな」 

和「どうでもいいですが2人とも早く起きたらどうですか?」 



あかり「警備の人にも見つからなかったよぉ。麻雀部は・・・」 

透華「今日はキャッチボールをしますわ!」 

純「今回は私服で来たんだな」 

一「あれも運動するにはあんまり合わないけどね」 

智紀「監督だから」 

あかり「透華お姉ちゃん!」 

透華「衣がいませんわね」 

智紀「部室で寝てる」 

純「子供はよく寝るからな」 

一「寝る子は育つ、の方はさっぱりだけどね」



813 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:58:13.73 ID:km61O26Qo

透華「まあいいですわ。それでは早速プレイボール!」 

純「キャッチボール始めるときもプレイボールって言うのか?」 

智紀「知らない」 

透華「さて、監督たる私も1球くらいは投げませんと示しがつきませんわね」ガシッ 

あかり「透華お姉ちゃん、それボールじゃなくてあかりのお団子です!」 

透華「何か手触りが変ですが行きますわよ一! お、重い?」 

あかり「い、痛いです! 取れちゃいますからぁ!」 

一「透華~、ボールも持たないで何してるの~?」 

透華「ボールなら持って・・・あら? 変ですわね確かに何か掴んだと思ったのですが。妙な手触りも消えましたし何でしたの?」 

あかり「ふぅ・・・見えないのにお団子掴むなんてある意味凄いよぉ」 



あかり「風越ならいっぱい人がいるし、1人くらいあかりのこと見える人だっているかもしれない!」 

貴子「池田ぁ! てめぇ何買出しなんて行ってんだぁ!」 

華菜「ひぃっ! 私キャプテン引き継ぎましたから――」



814 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:58:55.24 ID:km61O26Qo

貴子「福路はそう出来るだけの実力があったからやってたし許してたんだ! てめぇはそんな余裕ねぇだろ!」 

華菜「そ、それは・・・」 

貴子「福路の真似すんなら行動より先に麻雀の腕からだ! わかったか!?」 

華菜「は、はい!」 

未春「相変わらず久保コーチは厳しいね・・・」 

星夏「でも間違ったことは言ってませんよ。来年は私達全員で全国に行くんですから」 

純代「私達ももう負けないように強くならないと!」 

あかり「やっぱり風越は他とは雰囲気が違う・・・皆麻雀に集中しててステルスがなくてもきっとあかりに気がつかないよぉ」 

あかり「またぶつかったりして邪魔しちゃ悪いから帰ろう。けどお家に帰ってもお姉ちゃんに見えないんじゃお父さんやお母さんからは絶対見えないし、どうすればいいんだろう・・・」 



あかり「もうすぐ日も暮れちゃうよぉ。お姉ちゃん、あかりがいないことに気がついて探してくれたりしてないかな」 

あかり「・・・ううん、あかりのステルスは見えなくなるしあかりの存在を忘れちゃうもの。いないことに気がつくことも出来ないよね」 

あかり「あかりこのまま誰からも忘れられて一人ぼっちになっちゃうのかなぁ・・・」グスッ



815 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/13(土) 23:59:31.22 ID:km61O26Qo

美穂子「あかり?」 

あかり「えっ?」 

美穂子「どうしたのあかり。こんな時間にこんなところで・・・泣いてるの!? 大丈夫!?」 

あかり「美穂子お姉ちゃん、あかりのこと見えるんですか?」 

美穂子「ちゃんと見えるわよ。もしかしてステルスの修行か何かをしてたの?」 

あかり「うえ~ん、美穂子お姉ちゃ~ん!」ダキッ 

美穂子「・・・!? あ、あかり!?」 

美穂子(な、なんだかわからないけどこの道を通ってきてよかった!) 



美穂子「そう、ステルスが強くなって」 

あかり「はい・・・どこに行っても誰もあかりが見えなくて・・・」 

美穂子「辛かったわね」 

あかり「あかりこのまま一人ぼっちで死んじゃうんじゃないかって怖くて・・・」 

美穂子「大丈夫よあかり。貴女には私がついてる。絶対に一人ぼっちになんてしないから」 

あかり「はい・・・! 美穂子お姉ちゃんありがとうございます・・・!」



816 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:00:15.30 ID:PeyCMcXdo

あかり「でもどうして美穂子お姉ちゃんにはあかりが見えるんでしょうか?」 

美穂子「そうね、私は麻雀でも相手をよく観察して手を読むスタイルを取っているから、人を見るということに関しては他の人より秀でてるのかもしれないわね」 

美穂子(それに赤座さんに負けるのが悔しくてステルスを破ろうと今まで以上にあかりを見続けてきたからかしら。ふふっ、また1つ追いつきましたよ赤座さん) 

あかり「なんにしても美穂子お姉ちゃんがいてくれて本当によかったです」 

美穂子「私もあかりを泣き止ませてあげられてよかったわ。もう暗くなるしお家に帰るなら送っていくけれど・・・」 

あかり「・・・」 

美穂子「帰りたくないわよね家族からも見えないんだから。よし、じゃあ今日は私のお家にお泊りしましょう」 

あかり「いいんですか?」 

美穂子「大歓迎! なんだったらそのまま私の家に住んで――」 

衣「見つけたぞあかり!」 

あかり「衣お姉さん?」



817 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:00:54.74 ID:PeyCMcXdo

衣「ミホコもいたのか。息災かあかり?」 

あかり「衣お姉さんもあかりのこと見えるんですか?」 

衣「無論だ。衣は能力者の気配には敏いのだ。それだけの力を振りまきながら歩いていれば気づかぬ道理はない」 

あかり「あかりのこと探してたんですか?」 

衣「お前の姉がいなくなったと伝えてきてな。トーカ達も動いてくれている」 

あかり「お姉ちゃんあかりがいなくなったって気がついてくれたんだ・・・!」 

衣「ともかく1度龍門渕の屋敷に向かうぞ。見つかったとトーカ達に伝えねばならん」 

美穂子「あの、私龍門渕さんの携帯番号知っていますよ?」 

衣「おおそうか。衣はどうにも携帯電話は苦手だから持っておらんのだ」 

あかり「・・・ご迷惑おかけしてすいませんでした衣お姉ちゃん」 

衣「迷惑などではないさ。あかりにいなくなられては衣が困る」 

あかり「どうしてですか?」 

衣「せっかく出来た衣の妹なのだ。いなくなってしまうなど寂しいじゃないか」



818 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:01:58.18 ID:PeyCMcXdo

あかり「衣お姉さん・・・」 

衣「そうだ、せっかくだから今日は屋敷に泊まっていけ。夜を日に継ぎ麻雀を打とうではないか」 

あかり「龍門渕のお屋敷に?」 

美穂子「駄目です! あかりは私の家で預かります!」 

衣「むっ? 人一人でも泊まるというならば用意は必要だろう? こちらには部屋もあるしハギヨシに頼めば一瞬で済ませてくれるが」 

美穂子「あかりの泊まる準備ならいつだって万端です!」 

あかり「いえ、お姉ちゃんがあかりのこと見えるならお家に・・・」 

久「おっ、いたいた。あかりちゃん」 

あかり「久お姉ちゃん」 

久「なんだ美穂子と天江さんが先に見つけてたの? だったら連絡してよ」 

あかり「清澄の人達もあかりを探してくださっているんですか?」 

久「まあね。咲達に連絡しなきゃ」 

あかり「皆さんがあかりのこと探してくれてるんだ・・・」 

衣「お前は多くの人間にとっての莫逆の友だというわけだ。努々忘れるなよ」



819 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:02:50.82 ID:PeyCMcXdo

美穂子「ところで上・・・竹井さん。何で携帯をかざしていたんですか?」 

久「ん~? モモちゃんはカメラとか機械を通してなら普通に見えてたし、ああやっていそうだなって思ったところに携帯のカメラ向けて探してたのよ」 

衣「それはまた彫心鏤骨なことを」 

あかり「そこまでしてあかりのこと探さなくても・・・」 

久「な~に言ってんのよ水くさい。あかりちゃんは咲のこと色々フォローして私達を優勝に導いてくれた恩人なのよ? これくらいなんでもないわよ」 

あかり「あかりのやったことなんて本当に大したことじゃありませんよぉ」 

久「またそうやって謙遜する。まっ、あかりちゃんが迷惑かけたって苦に思うんなら・・・」ダキッ 

美穂子「竹井さん!?」 

久「今日はうちに来て私の受験勉強に付き合ってもらおうかしら。あかりちゃんを抱いてやってたら捗りそうだわ」 

衣「あかりは衣のところに来るんだ!」 

美穂子「違います! 私の家です!」 

あかり「あ、あのあかりは自分のお家に・・・」



820 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:04:08.55 ID:PeyCMcXdo

久「そうねぇ・・・皆まとめて龍門渕さんとこにお世話になればいいんじゃないかしら」 

衣「その手があったか! 4人ならばいつもと違う面子で麻雀も打てる!」 

美穂子「・・・仕方ありませんそれで妥協しましょう。本当は2人っきりでお風呂とか入りたかったんですけど」 

あかり「ちょっと・・・」 

衣「そうと決まれば疾く屋敷へ戻るぞ!」 

久「ふふん、楽しくなってきたじゃない」 

美穂子「あの、受験勉強するんじゃないんですか?」 

久「いいのよ。いざとなれば靖子にでも頼んでプロに行くわ。インハイ優勝校の唯一の3年だし問題ないでしょ」 

あかり「あ、あかりは・・・」 

久「さあ行くわよあかりちゃん! よいしょ・・・やっぱり軽いわね」 

あかり「うわわっ!」 

美穂子「竹井さん私が代わりますから」 

あかり「いえ自分で歩けますから降ろしてください! というかあかりはお家に~!」 

衣「連絡はするから案ずるな。そも今から鶴賀に帰っていたのでは遅くなるだろ」 

あかり「それはそうですけど・・・」 

美穂子「ご厚意に甘えましょう、ね?」 

あかり「・・・わかりました、衣お姉さんよろしくお願いします」 

衣「任せろ!」



821 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:05:04.06 ID:PeyCMcXdo

次の日 

あかり「んう・・・ここは・・・?」 

あかり「・・・そっか、あかり昨日は衣お姉ちゃんのところに泊まったんだった」 

あかり「美穂子お姉ちゃんと久お姉ちゃんが隣、衣お姉さんが上に。こんなに大きなベッドなんだから固まらなくてもよかったのに」 

あかり「でもいつもよりあったかいなぁ・・・」 

美穂子「ええ、とってもあったかいわ」 

あかり「美穂子お姉ちゃん。起こしちゃいましたか?」 

美穂子「うん。だけどあかりの声で目が覚めたんですもの。目覚まし時計の音で起きるよりも何倍も気持ちよく起きられたわ」 

あかり「それはよかったです。あの、美穂子お姉ちゃん。美穂子お姉ちゃんの腕、あかりと衣お姉さんの間に挟まってあかりのこと抱きしめてますけど痺れたりしてません?」 

美穂子「痺れてないわ。天江さんとっても軽いからぁ!?」 

久「変な嘘つかないの」 

あかり「久お姉ちゃんもおはようございます」 

久「おはよう。天江さんが幾ら軽くても一晩中下敷きにされたらさすがに痺れるでしょ。ほれほれ~」 

美穂子「た、竹井さん! 腕突くの、や、やめてくだ、さいっ!」 

美穂子(あかりにならしてもらいたいんだけど・・・)



822 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:06:22.14 ID:PeyCMcXdo

久「うん、ばっちり見えるわね」 

あかり「また誰からも見えなくなってたらどうしようかと思いましたよぉ」 

久「一緒にお風呂に入って、一緒に寝て。沢山触れ合ったんですもの、これで見えないなんてことになったらもうそれ以上先までいくしかなくなってたとこよ」 

あかり「それ以上先?」 

美穂子「気にしなくていいのよあかり。もう、朝からそんなこと言わないでください」 

久「中学生なんだしそっち方面の知識も必要でしょ?」 

美穂子「今やることじゃないですよ。今度私がじっくりと――」 

衣「うん・・・?」 

あかり「おはようございます衣お姉さん」 

衣「ん~・・・おおっ、おはようあかり」 

美穂子「1番早くに眠って1番遅く起きましたね」 

衣「き、昨日はその、客がいて少々はしゃいでしまったから・・・」 

久「子供ねぇ・・・」 

衣「子供じゃない衣だ! この中では衣が・・・あかりよりは衣の方がお姉さんなんだぞ!」 

あかり「わかってますよぉ衣お姉さん」ナデナデ 

衣「だ、だったらなでるな~」



823 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:07:32.91 ID:PeyCMcXdo

モモ「あかり~!」ダキッ 

あかり「お、お姉ちゃん・・・」 

モモ「朝一で迎えに来たっすよ! ごめんっす、あかりのこと見えなくなっちゃって!」 

あかり「いいよ、こうしてちゃんとあかりのこと迎えに来てくれたもん」 

モモ「あかり~! お姉ちゃんはもうあかりのこと絶対に離さないっすからね~!」 

あかり「お姉ちゃんちょっと苦しいよぉ」 

咲「清澄にも来てたんだよね? 気づいてあげられなくてごめんね」 

あかり「和お姉ちゃんにも見えないくらいだったんですから仕方ないですよ」 

久「心配だったのはわかるけれど少し落ち着きなさいよ咲。靴下左右違うの穿いてるわよ」 

咲「わぁっ!? ほ、ほんとだ。だから来るときやけに見られてたんだ・・・」 

衣「衣達が共にいるからそう心配せずともよかっただろうに」 

美穂子(・・・あかりに対してこの慌てよう、要注意リストに載せておくべきかしら)



824 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/14(日) 00:09:07.57 ID:PeyCMcXdo

衣「咲とモモコも来たし麻雀を打とう!」 

久「昨日私達とあれだけ打ったのにまだ打つんだ」 

咲「和ちゃん達も心配してたからあかりちゃんを連れて清澄まで行きたいんだけど・・・」 

モモ「駄目っす! 先輩達だって心配して探してくれてたんっすからこっちの方が先っす!」 

美穂子「華菜達も動いてくれていたみたいだから無事な姿を見せて安心させてあげたいわ」 

久「ふふっ、モテモテで羨ましいわね」 

あかり「も、モテモテって・・・」 

あかり(モテモテかどうかはわからないけどあかりは昔からは想像できないくらい沢山の人とお友達になって、その人達は皆あかりのことを大事に思ってくれてるんだね) 

あかり(そんな人達がいてくれる限り一人ぼっちになることはないんだ。あかりは幸せ者だよぉ) 

衣「埒が明かないな。麻雀でけりをつけよう!」 

モモ「望むところっすよ! ここ最近先輩とも打てなくて強い相手に飢えていたっす!」 

咲「インハイで鍛えられたからもう衣ちゃんも怖くないよ!」 

美穂子「長野個人戦1位が伊達ではないことを見せてあげましょうか!」 

衣「気炎万丈! その意気を持って衣を楽しませてみよ!」 

久「行っちゃったわね。まったく、結局麻雀打つことになってるじゃないの」 

あかり「皆さん麻雀が好きですから」 

久「私も久しぶりに咲やモモちゃんと打とうかしら。それじゃあ、行きましょうかあかりちゃん」 

あかり「はい!」 

小ネタ その11 カン



828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/16(火) 18:37:32.64 ID:FVgCmQkyo

いい話なんだけどキャップが微妙に変態くさいのがw



829 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:31:05.49 ID:3T16B4G7o

>>828 
あかねインストールされてますが故致し方無し 

投下開始します



830 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:31:55.78 ID:3T16B4G7o

あかり「ツモです!」 

透華「・・・!」 

純「あちゃ~、和了られちまうか」 

一「わっ、それで待ってたんだ。次切ろうと思ってたよ」 

智紀「ちゃんと場を見て効率のいい待ちを作れてる」 

衣「これでトーカに次いでの2着だな」 

あかり「えへへ、やったぁ!」 

純「会ったときに比べてずいぶん強くなったもんだ」 

一「フォーチュンギフトだっけ? 能力を制御出来るようになってからめきめき伸びだしたね」 

智紀「驚異的成長スピード」 

あかり「麻雀始めて5ヶ月で東海王者になったもこお姉ちゃんと比べたらあかりなんて全然遅いですよ」 

一「いや、比較対象がおかしいから」 

衣「以前よりの刻苦勉励が花開いたのだ。衣も鼻が高いぞ」 

あかり「でもまだ透華お姉ちゃんには勝てませんね。1回も出和了れてないですし」 

透華「と、当然ですわ! 私は貴女の師匠でしてよ」 

智紀「弟子はいずれ師匠を超えるもの」 

衣「トーカの衣鉢を継いだあかりの力が今から楽しみだ!」 

透華(そう、この成長スピードでしたら私を超える日もそう遠くないかと思われますわ・・・憂慮すべき事態ですわね)



831 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:32:29.81 ID:3T16B4G7o

数日後 

あかり「こんにちは~!」 

衣「待っていたぞあかり、さあ麻雀を――」 

透華「お待ちなさい衣。あかり、今日は貴女にメイドの心得というものを学んでもらいますわ」 

あかり「メイドの心得?」 

一「前に言ってたの本気だったんだね・・・」 

透華「ええ。我が龍門渕家に出入りする者として最低限の礼儀作法くらいは学んでいただきませんと」 

純「なんだって今更そんなこと言いだすんだよ」 

智紀「あかりちゃんがここに来るようになってもうずいぶん経った」 

透華「ずいぶん経ったからこそですわ。数回来るだけであるのならば多少の不礼にも目を瞑りますが、繰り返し何度も来るであれば看過出来ませんわ」 

あかり「あかり何か透華お姉ちゃんに失礼なことしちゃいましたか?」 

透華「そういうわけではありませんが上流階級にはそれなりに面倒なマナーというものがあるのですわ。歩!」 

歩「はいただいま~」 

透華「あかりの指導を任せますわ」 

歩「かしこまりました。あかりちゃん頑張りましょうね」 

あかり「ここに来れなくなるのは嫌ですし、あかり一生懸命メイドのお勉強します!」



832 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:33:40.89 ID:3T16B4G7o

衣「・・・衣はあかりと打ちたかったぞ」 

透華「すみません衣。ですがこれもあかりのためですわ」 

純「メイドの心得がなんかの役に立つとも思えねぇんだが」 

透華(成長スピードが速いのであれば成長させなければいい。我ながらナイスな作戦ですわ!) 



あかり「まこお姉ちゃんの雀荘で着るメイド服と違いますね」 

歩「所謂コスプレのメイド服は可愛く見えるようにアレンジされてるものが多いからね」 

あかり「動きづらいですけどこんな格好でいざというときにご主人様を守るために戦えるんですか?」 

歩「そういうのはメイドや執事でじゃなくてSPの仕事だよ。家事やお使えする方の身の回りのお世話なんかがメイドや執事の仕事」 

あかり「そうだったんですね。でもハギヨシさんなら戦えそうですよね」 

歩「・・・あの人は特別だから」



833 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:34:12.22 ID:3T16B4G7o

歩「それじゃあ先ずこのお部屋の掃除からやってみようか」 

あかり「わかりました!」 

歩「高価な物ばかりだから何か壊さないように慎重にね」 



あかり「モップさんもふもふモップさん。ホコリさんを食べちゃうよ~」 

歩(なんだろうあの歌・・・) 

歩「って危ないあかりちゃん!」 

あかり「えっ、あっ! 花瓶が!」 

歩「くっ・・・ギリギリセーフ!」 

あかり「歩お姉ちゃん大丈夫ですか!?」 

歩「心配ないよ。花瓶も無事だし」 

あかり「すいませんでした」 

歩「気にしないで。私も見習いの頃はよく失敗して透華お嬢様や旦那様に叱られてたから」 

あかり「メイドになるのも大変なんですね」



834 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:34:47.14 ID:3T16B4G7o

透華「指導は進んでいまして?」 

あかり「透華お姉ちゃん」 

透華「違いますわあかり、今の貴女はメイド。その呼び方ではいけませんわ」 

あかり「えっと、ご主人様?」 

透華「そう呼ばれるのはやぶさかではありませんが違う!」 

歩「お嬢様、だよ」 

あかり「じゃあ・・・今終わったところでございます透華お嬢様」 

透華「そう・・・まだこの窓のサッシにこんなに埃が残っていますわよ!」 

純「いつの時代のドラマの意地悪姑だ」 

智紀「そんなに埃残ってないし」 

一「言ってみたかっただけなんだね」 

あかり「純お姉ちゃん達も着替えてますけどメイドの心得のお勉強ですか?」 

一「いや、僕達一応透華のメイドってことになってるから」 

智紀「歩と一緒にあかりちゃんの指導しろって」 

衣「衣はあかりと遊びたいんだが・・・」



835 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:35:20.66 ID:3T16B4G7o

あかり「申し訳ございません衣お姉・・・お嬢様。あか・・・私は今勉学の最中ですので、今しばらくお待ちいただきください」 

純「無理やり謙譲語ひねり出さなくてもいいのに」 

衣「・・・あかりにそのような喋り方をされるのは距離が出来てしまったようで不愉快だ! メイドのときでもいつもと変わらぬように話してくれ」 

あかり「そうですか? わかりました衣お姉さん」 

智紀「お嬢様扱いよりお姉さん扱いの方が嬉しいみたい」 

一「あかりちゃんは衣を年上扱いしてくれる数少ない子だからね」 

衣「お前達が衣より年下のくせに偉そうにしてるのがおかしいんだ!」 

純「たった数日の差で年下も何もないだろ」 

智紀「私は数日じゃないけど・・・」 

透華「ふむふむ・・・まあ歩が手伝ったことを差し引くと及第点といったところですわね」 

あかり「そんなに駄目でしょうか?」 

歩「私が合格点を頂けたのはここにお勤めしだして半年後くらいだったから駄目じゃないよ」 

透華「それは歩が駄目だったからですわ。次の指導ではもっと精進するように」



836 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:36:43.53 ID:3T16B4G7o

一「洋服の整理なんかは僕が教えてあげるよ」 

あかり「一お姉ちゃんが服の担当なんですか?」 

一「なにその目は? あっ、もしかして鎖のせいで僕のファッションセンスがないと思われてる? あれは別にファッションでつけてるわけじゃなくてね」 

あかり「いえ鎖のせいじゃないんですけど・・・」 

智紀「服の整理にファッションセンスは関係ない」 

純「俺等が着せると言っても選ぶのは透華だしな」 

あかり「着せるんですか?」 

一「1人だと着るのに手間がかかる服もあったりするんだよ」 

あかり「そうだったんですね。てっきり透華お嬢様は1人で服も着られないのかと思っちゃいました」 

歩「そんなことないよ。お嬢様はなんでも形からお入りになられるタイプだから何か新しいことをなされるときには、いつもそれに適した服へお着替えされていらっしゃるし」 

純「キャッチボールするのに野球のユニフォーム着るのもどうかと思うけどな」 

智紀「よくやる気を空回りさせてる」



837 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:37:33.92 ID:3T16B4G7o

一「整理って言っても基本的に吊るされてる服を見てほつれたり汚れたりしてないかを確認するだけなんだけどね」 

あかり「お、多いですね」 

純「ウォークインクローゼットというかもはや衣裳部屋みたいなもんだよな」 

智紀「服なんて着てればなんだっていい」 

歩「お嬢様の立場でしたらそういうわけにもいきませんよ」 

あかり「高そうな服がいっぱい・・・あれ? なんですかこれ?」 

純「げっ! それ捨ててなかったのかよ。つか、なんで衣じゃなくて透華のとこに・・・」 

あかり「衣お姉さんの服なんですか? 確かにこの小ささじゃ透華お嬢様には着られなさそう」 

一「純くんが衣に似合う服をって考えてハギヨシさんが作った服だよ」 

智紀「元の絵はこれ」 

純「おいコラ! なんでPCに保存してんだよ!」 

歩「なんでPCを持ち歩いているのかも気になるところです」 

あかり「か、可愛いですね、ハートが散らしてあるところとか・・・」 

一「努力は認めたけど可愛いとは思わないな僕は」 

純「せっかくあかりが褒めてくれてんのに水を差すなよ国広くん!」



838 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:38:07.71 ID:3T16B4G7o

あかり「少なくともちなつちゃんの絵みたいに気絶するくらい怖いわけじゃありませんから」 

智紀「ちなつちゃんそんなに下手なの?」 

あかり「下手というか色彩感覚が人と違うというか・・・あっ、でも風邪ひいてたときに書いた絵はコンクールで賞を貰ったんですよ!」 

一「美術の授業の前の日はお腹出して寝ようか」 

純「そこまでして美術の点数はいらねぇよ!」 



純「玄関前の掃除は特に念入りにしないといけないんだ」 

智紀「お客さんが来て最初に目に入るところだから、ここが汚いと第一印象が悪くなってしまう」 

一「まあ最初にって言っても庭が広いから本当に1番最初ってわけでもないんだけどね」 

歩「お庭の方の整備は庭師の方がやってくださいますからね」 

あかり「もう充分綺麗に見えるんですけど」 

歩「もう私達がお掃除したからね」



839 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:38:51.03 ID:3T16B4G7o

ハギヨシ「失礼いたします」 

純「おわっ! なんでゴミをばら撒くんだよ!?」 

歩「あ~! せっかく苦労してお掃除したのに~!」 

ハギヨシ「申し訳ございません。透華お嬢様からこのようにと仰せつかったものですから」 

一「あかりちゃんの勉強のために綺麗にした玄関をわざわざ汚したんだね」 

智紀「強引」 

ハギヨシ「あかり様、終わりましたら次は厨房にて食器の洗浄をお願いいたします」 

一「どうせそっちは大量に用意してあるんだろうね」 

智紀「しかも取れにくい汚れがついたのを」 

あかり「うぅ・・・透華お嬢様厳しいですよぉ」 

純「俺らも付きあわせてること忘れてんじゃねぇのかあいつ」 

歩「はぁ・・・皆さんに手伝っていただいているのにいつもよりも大変です・・・」



840 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:39:54.06 ID:3T16B4G7o

あかり「やっと終わったぁ・・・」 

純「あ~、疲れたぜほんと・・・」 

智紀「へとへと・・・」 

一「きっついねぇ・・・」 

衣「待っていたぞ、さあ早く卓につけ!」 

純「パスだパス」 

智紀「無理」 

一「ごめん衣」 

あかり「すいません衣お姉さん、疲れてるんで麻雀打てそうにないです」 

衣「そんなぁ・・・」 

透華「お疲れ様ですわあかり。しかし今日やったことなどまだ序の口も序の口。次からはもっとハードになりますわよ」 

あかり「またやるんですか?」 

透華「貴女に立派なメイドとしての品格が出るまで続けますわ」 

衣「それでは麻雀が打てぬではないか!」 

透華「麻雀よりもこちらが優先ですわ」 

一「あかりちゃんはここのメイドになるわけじゃないんだからそんなにしなくても・・・」 

あかり「いつも麻雀教えてもらってるお礼にもなりますしあかりはいいんですけど・・・」 

純「いやわざとばら撒いたゴミ掃除したりわざと汚した皿を洗うのはお礼にゃならんだろ」



841 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:40:29.58 ID:3T16B4G7o

数週後 

あかり「あ~なたのためにあ~いのメッセージ。こ~ころを込めて・・・」 

純「だいぶ板についてきたじゃないか」 

智紀「こっちの成長スピードも早い」 

衣「だが最近打てないから衣は無聊を託つぞ」 

衣「そろそろ透華も認めてくれるでしょ」 

透華(飲み込みが早いのは師として喜ぶべきではあるのかもしれませんが・・・というかこれではなんの師匠なのかわかりませんわね) 

ハギヨシ「あかり様は人に仕える者に最も重要な奉仕の心をお持ちでいらっしゃいます。メイドとしての仕事を楽しんでいらっしゃるので成長も早いのでしょうね。麻雀もまたしかりです」 

透華「は?」 

ハギヨシ「私も空いた時間にネトマを打たせていただいておりますが、時たまあかり様と同卓することもありまして。打つ度にお強くなられているんですよ」 

ハギヨシ「原村様など優秀な打ち手があかり様の周りには大勢いらっしゃいますから」 

透華(そ、そうですわ! あかりに麻雀を教えているのは何も私だけではなかったんですわ!)



842 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:41:07.81 ID:3T16B4G7o

純「原村か。あいつもあいつで教えるのは上手そうではあるな」 

一「お姉さんの桃子ちゃんだっけ? ステルスを度外視してもあの子もそれなりに強いしね」 

智紀「宮永照とも仲がいいみたいだし」 

衣「それだけの強者がこぞって指導しているのだ。強くならんほうがおかしい」 

透華(完全に無駄なことをしてしまいましたわ!) 

一「僕達も負けてらんないよね」 

智紀「うん」 

純「だな。今よりも強くなって来年こそまた全国に行くぞ!」 

衣「衣の力、星河の彼方まで届かせてみせよう!」 

透華(・・・! 私は何をしていたのでしょう。あかりが驚異的な速度で強くなるというのならば、私がそれを上回る早さで強くなればいいだけのこと) 

透華(そんな簡単なことにも気がつけないとは、この龍門渕透華一生の不覚ですわ!) 

透華「あかり」 

あかり「届けます~・・・はい、なんでしょうか透華お嬢様?」



843 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:42:26.99 ID:3T16B4G7o

透華「貴女はもうどこに出しても恥ずかしくない立派なメイドになりましたわ。ですからメイドの仕事はそれで終わりですわ」 

あかり「本当ですか!」 

衣「ならばやっとあかりと麻雀が打てるのだな!?」 

透華「ええ、私も久しぶりにお相手いたしますわよ」 

衣「やった! あかりはやくはやく!」 

あかり「衣お姉さんせめてメイド服から着替えさせてください!」 

透華(あかり貴女は私の弟子でありライバルですわ。貴女がどれだけ強くなろうとも私はそれ以上に強くなる) 

透華(いえむしろあかりが強くなればそれと打つことで私も強くなれると言った方が正しいのでしょうか) 

透華(そうやってお互いを高めあっていきましょう。末永く、いつまでも) 



あかり「というわけであかりはどこに出てもいい立派なメイドさんになったんです!」 

まこ「そりゃあ頼もしいわ。うちでもしっかり働いてもらうけぇの」 

透華「こんないかがわしいお店で働かせるために教えたのではありませんわ!」 

一「まあ、この辺りじゃメイドの働き口なんてこんなとこくらいしかないよね」 

まこ「いかがわしいだのこんなところだの好き放題言ってくれるのう!」 

和「そもそもメイド服着てるだけでメイドの仕事をするわけじゃないんですけどね」 

咲「あははは・・・」 

小ネタ その12 カン



844 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:42:58.17 ID:3T16B4G7o

あかり「ふあ・・・まだ眠い・・・」 

モモ「あかりそんなフラフラして階段降りてたら・・・」 

あかり「あっ!」 

モモ「言わんこっちゃないっす! 大丈夫っすか!?」 

あかり「・・・」 

モモ「あかり?」 

あかり「・・・大丈夫」 

モモ「それならよかったっすよ」 

あかり(・・・ククク、なんだか知らないけど悪いことがしたくなってきたよぉ!) 



京子「あかりペン入れ手伝って!」 

あかり「わかったよぉ」 

櫻子「あかりちゃん肩揉んで!」 

あかり「うん」 

ちなつ「茶葉がきれてる・・・あかりちゃん、悪いけど買ってきてくれる?」 

あかり「任せて」



845 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:43:37.78 ID:3T16B4G7o

あかり(最初のターゲットは京子ちゃん達だよぉ) 

あかり(見えないだのなんだの言うくせに見えてるときはこうやって面倒を押し付けて。いい加減あかりの堪忍袋の尾も切れたよぉ) 

あかり(今までの分含めて仕返ししちゃうからね! 皆が悪いんだよ。あかりはあかりをこき使ってきた全てを恨む。だからこれはあかりを虐げる皆への逆襲だよぉ!) 



あかり「ただいま」 

ちなつ「おかえり。そこに置いといて」 

京子「他になんかおみやげ買ってきてくれた?」 

あかり「ファンチ買ってきたよ」 

櫻子「ありがとう!」 

結衣「ファンチ? それにしちゃ禍々しい色してるけど」 

向日葵「封も切ってありますわね」 

ちなつ「絶対不味いでしょそれ。私飲まないからね」 

櫻子「せっかくあかりちゃんが買ってきてくれたのに失礼だよ! 私は貰うね!」 

京子「それじゃ私も」



846 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:44:13.75 ID:3T16B4G7o

あかり(ふふふ・・・前に飲んだドMむけドリンクとかいうジュースと入れ替えたんだよ。それを飲んだらもう不味くて麻雀なんか出来なくなっちゃう。地獄の不味さに悶え苦しむがいいよぉ!) 

京子「うえ~、痛いくらいまじぃ・・・」 

結衣「おわっ! 口から出すな汚い!」 

櫻子「・・・!?」ビビクン 

向日葵「櫻子? 何顔赤らめて震えてますの?」 

あかり(皆が飲むとは最初から思ってない。だから・・・) 

あかり「クッキーも焼いてきたんだよ。皆で食べて」 

あかり(クッキーに練りこんできたんだよぉ。これなら皆騙されて食べるはず!) 

ちなつ「・・・あかりちゃんこのクッキーにそのジュース入れたでしょ?」 

あかり「・・・! な、なんのことかな?」 

結衣「いやあからさまに同じ色してるから丸分かりだって」 

あかり(そんな馬鹿な! あかりの完璧な作戦が!) 

あかり「そ、そんなの入ってないよぉ」 

ちなつ「だったら食べてみてよほらっ」 

あかり「むぐっ!? む~!?」 

結衣「悶え苦しんでる・・・」



847 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:44:42.97 ID:3T16B4G7o

向日葵「そんなに不味いんですのね・・・」 

ちなつ「はい、これ飲んで」 

あかり「ありがとうっ!?」 

結衣「・・・ちなつちゃん、今あかりに飲ませたのってあのジュースだよね?」 

ちなつ「自分でも飲めないようなジュースを私達に飲ませようとする悪い子へのおしおきです」 

京子「後味悪いし長続きしすぎなんだけど・・・口直しに綾乃のプリンもらおう」 

綾乃「歳納京子~! って何勝手に私のプリン食べてるのよ!?」 

京子「悪いな綾乃こっちも大変なんだよ。お詫びに一口やろう。ほれ、あ~ん」 

綾乃「ちょっ、なぁ!?」 

千歳「ご馳走様ですぅ・・・」 

櫻子「・・・」 

向日葵「何故クッキーにまで手を伸ばそうとしてますの?」 

あかり「・・・」 

結衣「あっ、気絶した」 

ちなつ「今のうちにクッキーとジュース流し込んで処理しましょうか」 

結衣「それはさすがにやめてあげようよ・・・」



848 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:45:17.01 ID:3T16B4G7o

あかり「酷い目にあったよぉ・・・やっぱりあかりはステルスを使って暗躍する方がいいみたいだね」 

智美「ワハハ、久しぶりだな皆」 

モモ「久しぶりっす。櫻子のお姉ちゃんに勉強教えてもらってたんじゃないんすか?」 

智美「一週間に渡って同じ問題間違えてたら怒って会ってくれなくなっちゃったんだ」 

睦月「自分の勉強を止めて教えてるのにそんなことやってたら怒るに決まってるじゃないですか」 

佳織「智美ちゃんもうそろそろ本腰入れてやらないと本当に落ちちゃうよ?」 

智美「そう言われても覚えられないものは覚えられないんだよ」 

ゆみ「大室が投げ出したくなる気持ちもよくわかる・・・」 

智美「ナデコが駄目ならゆみちんに頼るしかないんだ。だから頼むぞ」 

ゆみ「真面目に覚える気があるならそうするが・・・」 

あかり(悪いけど勉強なんかさせないよぉ。あかり知ってるんだからね、ここの棚を開けると中のゴミがあふれ出してくるんだよね) 

あかり(ゴミ掃除に追われてゆみお姉ちゃんも智美お姉ちゃんも浪人になっちゃえばいいんだよぉ!)



849 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:45:47.53 ID:3T16B4G7o

佳織「わぁ!? 棚が勝手に開いて中身が!」 

智美「ワハハ、大量だな~」 

モモ「ほとんどの元部長の私物っすよ!」 

ゆみ「こんなにここに私物があるなら蒲原の部屋はどれだけ質素なんだろうか」 

睦月「あのときめんどくさがらずに全部片付けておくべきだったか・・・」 

あかり「ご、ゴミに押しつぶされて動けなくなっちゃったよぉ!」 

ゆみ「このままにしておくわけにもいかん。片付けようか」 

智美「私は受験勉強が急がし――」 

佳織「半分以上智美ちゃんのせいなんだから率先してやる!」 

睦月「また捨てるっすモモの独壇場がおがめるのかな」 

モモ「むっちゃん先輩!」 

あかり「で、出られない・・・」 

ゆみ「まったく、なんでこんなものを棚にしまうんだ?」 

あかり「ひゃっ!」 

ゆみ「うん? 今何か柔らかい物に触れた気がするが」 

モモ「何があってもおかしくないっすよ」



850 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:46:24.08 ID:3T16B4G7o

佳織「本当ですね、なんだかぷにぷにしてて人肌くらいに温かいものがありますよ」 

あかり「やぁ・・・んっ・・・!」 

智美「どれどれ・・・おおっ、本当だ! なんか触り心地がいいものがあるな!」 

あかり「や、やめ・・・」 

モモ「ん~? これなんだかいつも触ってるような気がするっすよ?」 

あかり「お胸はいつも触らせて、ないっ!」 

睦月「なんなんでしょうねこれ。これだけの大きさで柔らかくて人肌ぐらいにあったかいって・・・」 

智美「まさかまだ息を引き取ってまもない死――」 

佳織「や、やめてよ智美ちゃん!」 

モモ「少しだけ弾力性があるのが気持ちいいっす~」 

あかり「少しだけっとか! 余計なぁ、お世話っ! んっ・・・」 

ゆみ「とりあえず引っ張り出してみるか」 

睦月「そうですね。それっ!」 

あかり「わぁっ!」



851 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:47:01.70 ID:3T16B4G7o

智美「すっぽ抜けてむっきーに覆いかぶさっちゃったな」 

佳織「というかあれあかりちゃん?」 

睦月「いたた・・・あかりちゃん? なんでここにいるの?」 

ゆみ「棚を開けたのは君だったのか」 

モモ「私達を脅かそうとでもしたんすか?」 

あかり「・・・うわ~ん! お姉ちゃん達のばか~! エッチ~!」 

ゆみ「あっ、待て!」 

智美「行っちゃったな」 

睦月(のしかかられてる体制だったから立ち上がるときにスカートの中身を見てしまった・・・意外に派手というかその・・・) 

モモ「エッチって・・・もしかして私が触ってたのあかりの胸だったんすかね。前よりほんの少しだけ大きくなった気がするっす」 

佳織(あの挟まり方だったら私が触ってたのってあかりちゃんの・・・み、見えなかったんだから仕方ないよね!?) 



あかり「お姉ちゃん達がよってたかってあかりの身体を弄りまわす変態さんだったなんて・・・」 

あかり「それにあかり逆襲どころかいつもより酷い目にばっかりあってるよぉ! 次は失敗しないんだから!」



852 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:47:34.60 ID:3T16B4G7o

衣「トーカ、今日は何をして遊ぶんだ?」 

透華「そうですわね・・・」 

あかり(ふふん・・・衣お姉さんがいつもつけてるこのウサミミリボンを・・・)サッ 

純「なんでもいいが面倒なのはやめてくれよ」 

あかり(純お姉ちゃんにつける!) 

純「あん? おわっ!? なんだこれ!?」 

一「衣のウサミミリボンだね」 

智紀「いつの間に」 

衣「ジュン――」 

あかり(これで衣お姉さんのお気に入りのリボンを純お姉ちゃんが盗ったように見えるはず。喧嘩するのは間違いなしだよぉ!) 

衣「とてもよく似合っているな!」 

あかり(・・・!?) 

透華「似合って・・・る?」 

智紀「ノーコメント」 

一「どっかの夢の国の近くでならそういうのつけてる男の人もいるかもね」 

純「俺は女だ! ええい、こんなもんは国広くんが付けてりゃいいんだ!」



853 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:48:05.20 ID:3T16B4G7o

一「ちょっと、髪の毛乱れるじゃないか!」 

透華「一には似合いますわね」 

衣「だが元より付けている大きなリボンが少し邪魔だ」 

智紀「そのウサミミリボン付けていつもの服着たら少しいやらしい雰囲気が出る」 

一「いやらしいってなにさ! ともきーにパス!」 

智紀「いまいち」 

衣「そんなことないぞよく似合っている」 

純「胸もあるしメガネ外して着替えたら立派なバニーガールだな」 

智紀「やっぱりいやらしい。はい、透華」 

透華「どうでして?」 

衣「似合ってはいるがそのくせ毛が余計だ」 

一「小さい耳がもう一本生えてるように見えるね」 

智紀「新種の三つ耳兎」 

純「想像するとあんまり可愛くねぇな」



854 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:48:45.15 ID:3T16B4G7o

あかり(皆で回して付けて遊んでる!?) 

透華「そうですわ。今日はこのように色々な服飾品で自分を着飾ってプチファッションショーをしてみましょう!」 

衣「それは楽しそうだ! やろう!」 

純「着飾るってそういうの俺は・・・」 

一「いいじゃない。顔は変えられないんだから女に見られたいなら服装をどうにかするしかないでしょ」 

智紀「ファッションとか苦手」 

透華「互いのファッションセンスを比べ、誰が1番センスが高いのか決めようではありませんか! 無論この私が1番でしょうが!」 

一「それはどうかな。僕もファッションに関してはうるさい方だから易々と1位の座は渡さないよ」 

純「けどそれならなら自分で着るより全員同じ人の服装を考えた方がいいんじゃねぇか?」 

智紀「そっちの方が公平」 

透華「それもそうですわね。誰に頼みましょうか」 

衣「あかり頼んだぞ」 

あかり「はい・・・えっ!?」



855 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:49:13.93 ID:3T16B4G7o

一「あれ、あかりちゃんいたんだ」 

透華「そのステルスまだ慣れませんわね・・・」 

あかり「気づいてたんですか衣お姉さん」 

衣「能力者の気配には敏いと言っただろう。ジュンに衣のリボンを付けさせたのだ。よもや自分が同じように誰かに服を着させられることを拒みはせぬよな?」 

純「あっ! お前だったのかあかり!」 

智紀「いきなり生えてきたから何事かと思った」 

あかり「ええっと・・・」 

透華「染谷さんから新しい衣装を考えておいてほしいと頼まれていましたしちょうどいいですわ。さあ、参りますわよあかり!」 

一「いかがわしいとか言ってたのに衣装提供するんだ」 

純「へっへっへ、いい格好にしてやるからなあかり、覚悟しとけよ!」 

智紀「自分じゃ恥ずかしいコスプレも人にやらせて見るなら問題ない」 

衣「目もあやな艶姿に着飾らせてやろうぞ!」 

あかり「ま、まっ・・・助けてぇ~!」



856 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:50:21.97 ID:3T16B4G7o

あかり「うぅ・・・あかりはお人形さんじゃないのに・・・」 

華菜「部活が休みでもここに来てしまうのは自分でエアコンの調節が出来るからだろうか」 

未春「そうだろうねたぶん」 

純代「ここは私にとっての天国ですね」 

星夏「とりあえず買ってきたプロ麻雀せんべいでも食べましょう」 

あかり「ふふ・・・あ、あんなところを弄られながらもお姉ちゃん達の部室で手に入れてきた古いプロ麻雀せんべい。これを星夏お姉ちゃん達が買ってきた袋に混ぜる!」 

あかり「賞味期限はとっくに切れてるから食べたらきっとお腹を壊しちゃうよぉ!」 

星夏「ん? ああっ! これ発売してすぐ販売中止になった幻のくらげ味のせんべいだ!」 

あかり「一瞬でバレたよぉ!」 

華菜「くらげ味? 不味そうだし」 

未春「というかくらげって味するの?」 

星夏「不味すぎて吐き気がするとかで不評すぎたんですよ。食べると絵を描くスピードが尋常じゃないくらい早くなるとか言われてたんですけどそれでもすぐに消えましたね」 

星夏「でもこれにしか入ってないレアカードがあってオークションでは高値で取引されてるんですよ」 

純代「じゃあそのカードが入ってるかもしれないんだ」



857 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:51:02.72 ID:3T16B4G7o

星夏「・・・で、出た~! これが幻のレアカード、高校時代の瑞原プロです! 数十万の値がついたとも言われる超プレミアカードですよ!」 

華菜「はえ~、高校生の頃からこんな格好してたんだ。筋金入りだし」 

未春「そんなカードに数十万って理解できない世界だなぁ」 

純代「どうするのそれ?」 

星夏「もちろん、専用のバインダーに入れて大切に保管しますよ!」 

華菜「ええ~、売って美味いものでも食べに行こうし~!」 

星夏「嫌ですよ! めくらせもしないですからね!」 

未春「それでこのくらげ味のせんべいの方はどうしようか。賞味期限切れてるけど」 

純代「食べ物を粗末にするのは気が引けますけど不味いらしいですし捨てましょう」 

星夏「どこから紛れ込んだのか知らないけど感謝します!」 

美穂子「皆~、お茶入れて来たわよ~」 

華菜「キャプテン! ありがとうございます!」



858 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:51:49.76 ID:3T16B4G7o

美穂子「とってもいいおちゃっぱを・・・あかり?」 

あかり(しまった! 美穂子お姉ちゃんにも利かないんだった!) 

華菜「あかり? うわぁ! ほんとにいたし!」 

未春「相変わらずステルスだね」 

純代「これだけ近くにいて気がつかないものなんですね」 

星夏「もしかしてこのせんべいあかりちゃんが?」 

あかり「・・・そうですけど」 

星夏「ありがとう! はい、お礼のせんべい」 

あかり「・・・どういたしまして」 

美穂子「どうかしたの?」 

未春「あかりちゃんが持ってきたせんべいにとても高価なレアカードが入ってたんです」 

美穂子「あらあら、あかりはやっぱり人に幸運を運んでくれる子なのね。そんないい子は特等席にご招待」ダキッ 

華菜「ずるいし~! 最近あかりばっかりキャプテンの膝の上に座ってるし~!」 

美穂子「うふふ・・・」ナデナデ 

純代(特等席って言いながらキャプテンの方が喜んでるように見えますよ) 

あかり(また逆襲出来なかったよぉ。でも今回は酷い目にあわなかったし次こそは必ず・・・!) 

あかり「・・・靖子お姉ちゃんだ」 

華菜「藤田塔風越店が建てられそうだし」 

未春「お店なんだ!?」



859 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:52:26.26 ID:3T16B4G7o

京太郎「もうすっかり雑用兼タコス係みたいな立ち居地になってきちまったなぁ」 

あかり「それじゃあタコス係はやめさせてあげるよぉ。バスケットの中のタコスに買ってきたタバスコを振りまく!」 

あかり「これで咲お姉ちゃん達は辛さに苦しんで京太郎お兄ちゃんの信用は地に落ちるよぉ! ふっふっふ・・・」 



京太郎「ほれ、召し上がれ」 

優希「いっただっきま~す!」 

咲「私も食べてみよう」 

和「私もいただきますね」 

優希「から~い!」 

咲「からっ!」 

和「これは・・・!」 

京太郎「えっ!? 嘘だろ!?」 

あかり「ふふ・・・」



860 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:52:58.84 ID:3T16B4G7o

優希「けどこの辛さやみつきになるじぇ!」 

あかり「なっ!?」 

咲「うん、少し辛味が強いけどおいしいよ」 

和「これはタバスコでしょうか? このソースによく合ってますね」 

京太郎「タバスコなんて入れた覚えねぇんだけど」 

まこ「そんなに美味いならわしももらおうかのう」 

久「私も1つ」 

あかり「・・・」 

まこ「おおっ! こりゃ美味い!」 

久「ほんと、この辛さが眠気覚ましにもぴったり」 

優希「さらに出来るようになったな犬!」 

咲「前はてんで駄目だったのによくここまで成長したね」 

和「少し見直しましたよ須賀君」 

まこ「これならうちで出してもいいかもしれんなぁ」 

久「これからもこの調子で頼むわよ」 

京太郎「はい! へへっ、ようやく俺も認められ・・・いや、タコス作りの腕認められてどうすんだよ!?」 

あかり「む~・・・」



861 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:53:39.78 ID:3T16B4G7o

清澄部室前階段 

あかり「そんなに美味しいのかな? 1個貰ってきたタコスにタバスコかけて・・・かけすぎたけどこれくらいならたぶん平気だよね。いただきます」 

あかり「ふぇ、かりゃい! あっ、足がすべっ!?」 



和「・・・! 今すごい音がしませんでしたか?」 

咲「部室の外からだよ!」 

優希「行ってみるじぇ!」 



あかり「う~ん・・・」 

咲「あかりちゃん!? なんでこんなところに!?」 

和「足を滑らせて階段から落ちてしまったんでしょうか?」 

優希「ん? タコスが落ちてるってことは、タコスの辛さに驚いて足を滑らせたってことか?」 

まこ「ありゃああかりにはちと辛すぎるじゃろうからのう」



862 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:54:18.85 ID:3T16B4G7o

優希「こら犬! なんてことしてくれるんだじょ!」 

京太郎「いや俺関係ないだろ!」 

和「そういうのはあとにしてください!」 

咲「じ、人工呼吸を・・・」 

久「うなってるしいらないでしょ」 

まこ「見たところ大怪我しとるわけでもなさそうじゃし、部室のベッドに寝かせておけばいいじゃろ」 

あかり「う~・・・逆襲・・・」 

咲「逆襲?」 

和「何のことでしょうか?」 

久「それは起きてから。とりあえずあかりちゃんをベッドまで運びましょう」 



あかり「う~・・・?」 

咲「あっ、起きた?」 

あかり「・・・咲お姉ちゃん? ここは・・・?」 

和「清澄の部室ですよ。外の階段から落ちて倒れてたところをここまで運んできたんです」



863 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:54:54.76 ID:3T16B4G7o

あかり「階段から落ちて・・・? そういえばそうだったような・・・でもあかりが落ちたのはお家の階段からだった気が・・・」 

優希「家の階段から落ちて意識朦朧としてここまで来ちゃったんだな!」 

京太郎「鶴賀からここまでどんだけ距離あると思ってんだ」 

まこ「なんにせよ大事にならんでよかったわ」 

あかり「ご迷惑おかけしました・・・えっ! もうこんな時間なんですか!? あかり今日一日何してたかまったく思い出せませんよ!」 

久「怪我はないとはいえ頭打っちゃってるから記憶が飛んだのかしら」 

あかり「うぅ・・・他の人達にも迷惑かけてなければいいんだけど・・・」 

和「それじゃあ逆襲のことも覚えてませんよね?」 

あかり「逆襲?」 

咲「気絶してるときにうわ言で逆襲がどうとか言ってたの」 

あかり「・・・すいません思い出せません」 

優希「気にするな、忘れるということは大したことじゃないってことなんだじぇ!」 

京太郎「頭打って失った記憶にその理屈は通じるのか?」



864 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:55:40.09 ID:3T16B4G7o

久「さて、もう遅いし帰りましょうか。咲、あかりちゃんを送って行ってあげなさい」 

咲「わかりました」 

まこ「こんな時間までここにおってよかったんか学生議会長?」 

久「行事前でもないしそんなに忙しくないからい~の」 

和「今から鶴賀まで行きますと帰りは夜遅くになってしまいますね」 

あかり「あかり1人で帰れますよ?」 

咲「駄目だよ。あかりちゃんみたいな子が夜中に1人で歩き回ったりしてたら危ないよ」 

優希「こいつみたいな奴に襲われるかもしれないからな!」 

京太郎「襲わねぇよ!」 

あかり「それじゃああかりのお家にお泊りしますか?」 

咲「えっ、いいの?」 

あかり「はい! むしろそうしてくれた方が咲お姉ちゃんといっぱい一緒にいられて嬉しいです」 

咲「じゃあそうさせてもらおうかな」 

京太郎「着替えとかどうすんだ?」 

和「桃子さんのを貸してもらえばいいんじゃないでしょうか」 

優希「どことは言わないけどぶかぶかになりそうだじぇ」 

京太郎「案外あかりの服の方が合ってたりしてな」 

咲「もう! 3人とも!」 

あかり「あははは!」



865 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:56:32.37 ID:3T16B4G7o

次の日 

あかり「こんにちは~」 

睦月「や、やああかりちゃん」 

佳織「こ、こんにちは・・・」 

あかり「どうかしました?」 

睦月「い、いや、なんでもないんだよ、なんでも・・・」 

佳織「あ、あのね、あかりちゃん! 昨日はその、わざとじゃなくてね!」 

モモ「あかり~、あかりもちゃんと成長してるってわかってお姉ちゃん嬉しいっすよ~」 

あかり「ちょっとお姉ちゃん! どこ触って言ってるの!?」 

睦月(昨日のは見間違えだったんだろうか? 確認のためにもう一度見せてもらうわけにもいかないし・・・) 

ゆみ「まさか私が渡した参考書や問題集のほとんどを棚にしまっていたとはな。大室と私に許してもらいたければ全部解いてしまうことだ」 

智美「解けないからそこにしまってたのに~! 恨むぞあかり~!」 

あかり「・・・?」 

小ネタ その13 カン



866 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/16(火) 22:57:53.30 ID:3T16B4G7o

今日はここまでです 
あかりは頭打つと淫乱?になるんですがアニメだとうざくなってたので色々な性格が出るということで



867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/16(火) 23:32:50.94 ID:FVgCmQkyo

なんだ天使か 
だが、あかりはくらげパンツ以外認めない認めない



870 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:00:53.66 ID:dHLaAvhyo

あかり「本当にあかりもついてきてよかったんですか?」 

久「あかりちゃん千里山のレギュラーメンバーと顔見知りなんでしょ? 私達は咲と和が個人戦で清水谷さんと江口さんと対局したくらいだからね」 

まこ「知っとる顔がおった方があっちもやりやすいじゃろう」 

あかり「顔見知りと言っても怜お姉ちゃんのお見舞いに行ったときに1度会っただけですけど」 

優希「怜お姉ちゃん・・・先鋒の未来予知のおねーさんだな!」 

和「未来予知なんてありえません。園城寺さんとは他の方よりも仲がいいんですか?」 

あかり「そうですね。怜お姉ちゃんとも2回だけしか会ってませんけど他の人よりは長くお話しましたよ」 

あかり(怜ちゃんを入れれば3回ですけど) 

咲「けどその人確か3年だったよね。もう引退しちゃってるんじゃないかな」 

あかり「残念ですけど仕方ないですよ」 

あかり(怜ちゃんの言うこと無視したこと謝りたかったんだけどなぁ) 

まこ「そういえばお前さんも3年じゃけどなんで当然のようについてきとるんじゃ?」 

久「いいじゃない、たまには息抜きしないとノイローゼになっちゃうわ」 

和「本当に受験勉強してるのか疑わしいくらい毎回部室にいるような気がするんですけど」



871 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:01:49.63 ID:dHLaAvhyo

久「ついたわね」 

雅枝「待っとったで」 

浩子「遠路遥々ご苦労さん」 

久「はじめまして。清澄高校麻雀部元部長竹井久です。今回はお招きいただきありがとうございます」 

雅枝「ええって。こっちはベスト8止まり、ランクはそっちの方が上や。本来ならこっちが出向かなあかんとこやのに呼びつけたりしてすまんな」 

久「いえいえ」 

浩子「元?」 

まこ「もう引退しとるんじゃがついてくる言って聞かんでのう」 

和「たぶん大阪の街で遊びたいんだと思います」 

浩子「なるほどなぁ、せやからこっちに来たわけなんやな。大阪はおもろいとこやさかい、あんたらも来たからにはしっかり楽しんでいかな損やで」 

優希「言われるまでもないじぇ! 粉物の本場ならタコス屋だっていっぱいあるはず!」 

咲「それはどうだろう・・・」



872 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:02:20.94 ID:dHLaAvhyo

あかり「浩子お姉ちゃん」 

浩子「久しぶりあかり。優勝おめでとう、カッコよかったで」 

あかり「えへへ、ありがとうございます」 

浩子「大将や先鋒の子も気になるけど私の大本命はあんたや。根金際データ取りつくして丸裸にしたるからな」 

あかり「ええっ!? は、裸ってそんな・・・」 

浩子「比喩や比喩。大体そっちの方はあらかたわかっとんねん。上から78・・・」 

あかり「わああっ! 言わないでください! それと間違いですからねその情報!」 

咲(びっくりした、私より大きいのかと思っちゃったよ) 

優希「けどやっぱり名門はすごいじぇ。あの愛宕雅枝が監督やってるなんて」 

和「うちは形だけの顧問がいるだけでコーチなんかもいませんからね」 

雅枝「それで優勝出来るんやから私含め各校のコーチや監督の面目丸つぶれやな」 

まこ「代わりにうちにはずるがしこい学生議会長様がいましたから」 

久「ずるはいらないでしょ」



873 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:03:19.02 ID:dHLaAvhyo

雅枝「ここや」 

久「失礼します」 

泉「来ましたよ」 

セーラ「おう、いらっしゃい」 

和「江口さん? もう引退なされたんじゃなかったんですか?」 

セーラ「せっかく今年の優勝校が来るっちゅーに黙って見とるわけにはいかんやろ」 

怜「うちは来るつもりはなかったんやけど・・・」 

あかり「怜お姉ちゃん!」 

怜「あかりが来る言うからな」 

竜華「・・・」 

あかり「お久しぶりです!」 

怜「久しぶり。元気にしとったか?」 

あかり「はい!」 

怜「そらよかった。インミドよくやったやん」 

あかり「怜お姉ちゃんのおかげです。怜お姉ちゃんがいてくれたからあかりは前半戦逃げずに戦い抜くことが出来たんですから」 

怜「ふふ、それはもう聞いたで」 

あかり「でもあのとき怜ちゃんの言うこと無視してごめんなさい。あかり・・・」 

怜「あかりもなんか悩んどったんやろ? 結果として優勝出来たんやからなんも文句はあらへんよ」 

あかり「・・・あかりもう迷わないで打てるようになりましたから」 

怜「そうか、なら今から見せてもらうで。何度やっても和了への道筋が見えへんかったあんたがどんだけ強くなったんか」 

あかり「怜お姉ちゃんにだって負けませんよ」 

怜「そうやって調子に乗れるんも今のうちやで」



874 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:04:08.42 ID:dHLaAvhyo

咲「・・・なんかもやもやする」 

優希「都会に空気は汚いから体調悪くなっちゃったのか?」 

泉「そら聞き捨てならんわ。どこの空気が汚いやって?」 

和「私達少し前まで東京にいたんですから空気の汚さは関係ないと思いますよ」 

雅枝「はいはい、おしゃべりはそこまでにして早速打つで。面子はどう分けようか」 

セーラ「俺はそこのチビとやってみたいわ。デカいの和了ってくスタイルにはシンパシーを感じるしな」 

優希「誰がチビだじょ! いいだろう、私に喧嘩売ったこと後悔させてやるじぇ!」 

セーラ「かかってこい。言っとくが俺はお前みたいに無様な振込みはせぇへんからな」 

久「だったら同じ中堅のよしみで私もご一緒させてもらおうかしら」 

セーラ「ええで誰でもどんとこいや。あとの1人は・・・船Q頼んだで!」 

浩子「・・・最初から本命にいかんでもええか。わかりました、お願いします」 

泉「原村さん私と打ってもらえますか?」 

和「いいですよ」 

まこ「いくか咲?」 

咲「いえ私はあかりちゃんと園城寺さんと打たせてもらいます」 

まこ「それじゃわしがお邪魔させてもらうかのう」



875 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:04:38.27 ID:dHLaAvhyo

竜華「うちも怜のとこで――」 

雅枝「あんたは泉んとこ。こっちは私がやるわ」 

泉「よろしくお願いします清水谷先輩」 

竜華「う~・・・はい・・・」 

雅枝「ルールはインハイのルールと一緒でええな? はじめ!」 



セーラ「まっ、ざっとこんなもんや」 

優希「・・・ま、負けたじぇ」 

久「一歩およばずか。さすがに強いわ」 

浩子「ラス引いてまうとは私も修行が足らへんな」 

セーラ「東場は確かに目を見張るもんがあったけど、もうちょっと息長くせなな」 

久「これでも前よりはよくなった方なんだけどね」 

優希「南場まで続くくらいにタコス力が豊富なタコスさえあれば・・・」 

浩子「ふむふむタコスに秘密ありっと・・・」



876 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:05:08.83 ID:dHLaAvhyo

竜華「ロン。8000」 

泉「は・・・!? ちょっと清水谷先輩、私狙い撃つのやめてくださいよ。何かしましたか?」 

竜華「狙い撃ってるつもりはあらへん。あんたからしか和了れへんかっただけや。さすがに固いな」 

和「清水谷さんの方こそ」 

まこ「まるでこっちの手を見透かされとるようじゃったわ」 

泉「くっ・・・強者への道は険しいなぁ」 

雅枝「ロン。11600。これでトビやな」 

あかり「うぅ・・・ありがとうございました」 

咲「つ、強い・・・!」 

怜「は~、相変わらず強いなぁ」 

あかり「手も足も出ませんでした・・・」 

雅枝「そう簡単には負けへんわ。せやけど宮永はさすがというたところか」 

怜「伊達に優勝したわけやあらへんっちゅーことやな」 

咲「わ、私なんてまだまだです・・・」



877 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:05:42.52 ID:dHLaAvhyo

雅枝「それ以上強くなられると来年辛いから止めてほしいんやけどな。で、こっちの優勝者は本当にまだまだやな」 

あかり「精進します・・・」 

怜「時間はたっぷりある。今から強くなってったらええねん」 

咲「能力制御出来るようになってようやくまともに打てるようになったばかりだからね。これからだよ」 

雅枝「さて全員終わったみたいやけどもう1半荘いっとくか?」 

竜華「面子変え――」 

憩「すいませ~ん、荒川です~ぅ」 

あかり「憩お姉ちゃん?」 

憩「久しぶりやねあかりちゃん。優勝おめでとう」 

雅枝「レギュラー同士だと私を入れて11人で1人足りなくなるから補充要員として来てくれるよう頼んどったんや」 

憩「あかりちゃんが来ることなって必要なくなったんやけど、せっかくやから来ることにしたんよ」 

雅枝「せやけどこれで1人あぶれることになったな」 

あかり「あかりが外れますね」 

雅枝「すまんな、そうしてくれると助かる。憩こっちや」 

憩「ごめんなあかりちゃん」 

あかり「いいえ、実力差がありすぎますから。あかりは憩お姉ちゃん達が打つのを見て勉強させてもらいます」



878 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:06:09.62 ID:dHLaAvhyo

怜「それやったら・・・あかり」ダキッ 

竜華「・・・!? なにやっとるん怜!?」 

怜「インハイ優勝校の大将に個人戦上位入賞者、更にそれより強い監督相手にするんやで。うち病弱やからそんな人等の雀気当てられたら倒れてまう」 

和「なんですか雀気って」 

セーラ「俺知っとるで。薬物中毒者のことやろ」 

泉「そらジャンキーですやん!」 

皆「・・・」 

セーラ「・・・やってくれたな泉ぃ! 寒いツッコミで俺のボケ殺すとはええ度胸やな!」 

泉「ええっ!? 私としてはツッコんで助け舟出したつもりなんですけど・・・」 

セーラ「ほう俺のボケが最初から寒かった言いたいんか?」 

泉「い、いやその・・・」 

優希「千里山はそんなことも知らないのか。御無礼の人のことじぇ」 

浩子「そら人鬼やろ。大体読みはひとおに・・・いやある意味雀鬼とも言えるか」 

久「その雀鬼だとまた別ものになるわね」 

まこ「なんの話をしとるんじゃお前さん等」



879 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:06:40.47 ID:dHLaAvhyo

竜華「それがあかりちゃんを抱くこととどう繋がなんねん!」 

怜「あかりがうちの前で雀気を受けてくれる! ついでにあかりの力でまともに打ち合えるようにもなるやろ」 

あかり「あかり盾ですか!?」 

咲「でもそうするとあかりちゃんの勉強にならないんじゃ・・・」 

怜「い~や、あかりの力入れてようやくとんとんくらいやろ。うちみたいなか弱い乙女とあんた等を一緒にせんでほしいわ」 

雅枝「麻雀に関しての特殊能力で言えばお前が1番化け物染みてるやろうに」 

憩「あかりちゃんはいいん?」 

あかり「う~ん・・・構いませんけど・・・」 

怜「ほな早速打つで! あかりとうちの力見せたるわ!」 

竜華「むぅ~・・・!」 



憩(ノドカちゃんもぬいぐるみ抱いとるけど、大きすぎるから違和感激しいわ) 

咲(羨ましい・・・) 

雅枝(まったく、アホなこと考えて) 

怜「ツモ」 

憩「はいっ!? 今一巡目で誰も鳴いとらんから・・・」 

咲「ち、地和・・・」 

雅枝「嘘やん・・・」



880 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:07:07.85 ID:dHLaAvhyo

怜「役満和了ったで!」 

雅枝「話には聞いとったけどここまでのもんとは」 

咲「むしろパワーアップしてるような」 

憩「制御出来るようになって効率よく力渡せるようになったんかな?」 

あかり「特に意識はしてないんですけど・・・」 

怜「最高や! 愛しとるであかり!」 

竜華「・・・!?」ガシャ 

泉「ちょっ! 清水谷先輩山崩したりしてどないしたんですか?」 

竜華(あかん・・・) 



咲(園城寺さんの親・・・) 

憩(まさかとは思うけど・・・) 

雅枝(そない簡単にやられたらたまらん――) 

怜「ツモ、って言わなあかんのかな? 天和」 

咲憩雅枝「・・・!」



881 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:07:41.25 ID:dHLaAvhyo

怜「やったであかり! うち天和和了ったんはじめてや!」 

あかり「よ、よかったですね」 

雅枝「和了ったことある奴の方が少ないやろ」 

憩「でも怜さん、自分の力で和了ったわけじゃないですからね」 

和「天和はイカサマしなければ完全に偶然役。自分の力で和了れるわけないじゃないですか」 

まこ「はいはい、お前さんは少し黙っとこうな」 

浩子「早すぎてデータ取る暇もありませんでしたわ」 

セーラ「あれが自分に使えれば最強なんやけどな~」 

怜「うちを最強にしたってくれればそれでええやん。な~あかり?」 

あかり「それはちょっと・・・」 

雅枝「怜あんまり調子に乗らん!」 

怜「は~い。まあこれじゃさすがにつまらんしな。あかり降ろしてもう1回や」 

あかり「怜お姉ちゃん頑張ってくださいね」 

怜「お姉ちゃんのカッコいいとこ見せたるわ」 

咲「・・・園城寺さんだけ?」 

あかり「えっ? あっ、咲お姉ちゃんも憩お姉ちゃんも愛宕先生も応援してますよ」 

憩「ありがとあかりちゃん。よっしゃ、リターンマッチやでサキちゃん!」 

雅枝(私んことはさすがにお姉ちゃんて呼んでくれへんか・・・) 

咲「私負けませんからね!」 

久(あらあら咲ってば・・・)



882 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:08:21.64 ID:dHLaAvhyo

憩「ツモ。2000・4000」 

怜「うわっ! ラス引いてもうた!」 

咲「そう何度も勝たせてくれませんね」 

雅枝「前より強くなったな憩」 

怜「酷いやん憩! うちが親んときばっかり大きいの和了りまくって!」 

憩「さっき自分がしたことを胸に手を当ててよく思い出してみたらどうです?」 

怜「あかり~憩がいじめる~!」 

あかり「・・・よしよし」ナデナデ 

あかり(あかりも自業自得だと思いますけどね) 

咲竜華「・・・」 

雅枝「有望株はプロ行くやろうけど大学にも強い奴はぎょーさんおるんやぞ? 怜ももう少し強くならんと戦っていけへんで」 

怜「その先のプロも見据えるならダブルは使いこなせるようにならんとあかんやろうかなぁ・・・ゴホッ」 

あかり「怜お姉ちゃん大丈夫ですか?」 

怜「あ~少し休んだら治るわ」 

竜華「それやったら膝枕――」 

怜「あかり、膝枕」 

あかり「はい、あかりのお膝でよければ」



883 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:08:52.99 ID:dHLaAvhyo

竜華「・・・ロン! 24000!」 

泉「そんな殺生な!」 

和「二条さんのトビですね」 

まこ(最後凄い勢いで卓の顔が歪んだような気がしたんじゃが) 

竜華「・・・憩、ちょっとついてきて」 

憩「は~い、ちょっと行ってきます~ぅ」 



憩「何です教室の端っこまで来て?」 

竜華「あん2人仲良すぎやと思わへん?」 

憩「あん2人?」 

竜華「怜とあかりちゃんや」 

怜「さっき借りた分怜ちゃんパワーを充填したるからな」スリスリ 

あかり「くすぐったいですよぉ怜お姉ちゃん」 

竜華「これ見よがしにベタベタしくさりおってからに・・・!」 

憩「たまにしか会えへん友達ですから嬉しいんとちゃいますか?」 

竜華「あんたたまにしか会えへんからって宮永照とあないにベタベタするか?」 

憩「そらしませんけど、それはうちが宮永さんと友達じゃないからで――」 

竜華「怜ちゃんまで見えるようになってほんまに・・・!」



884 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:09:24.91 ID:dHLaAvhyo

竜華「こんままやと怜があかりちゃんに盗られてまう・・・! なんでなん怜? 貧乳の方が好きやったん?」 

憩「いやあかりちゃんまだ中1ですからこれから竜華さんくらいまで大きくなるかもしれませんよ」 

竜華「どうしたらええの・・・そうや! あかりちゃんがうちのこと好きになればもし怜があかりちゃんのこと好きになってもうても、怜はうちのもんということになるやん!」 

憩「は? なんでそうなるんです?」 

竜華「愛っちゅーのは自分の全てを相手に捧げることやろ? あかりちゃんの全て、すなわちあかりちゃんに捧げられる怜の愛もうちのもんや!」 

憩「ちょっと竜華さん?」 

竜華「ふふふ、将を射んと欲するなら先ず馬からっちゅーやつや。あかりちゃんをメロメロにしたるで!」 

憩「竜華さんってば!」 

竜華「けどどうしたらええんやろうか? 憩あんた惚れ薬とか持っとらんの?」 

憩「せやからうちは薬剤師でも看護師でもないですって。というか落ち着いてください!」 

竜華「それやったらしゃーない。うちの全力を持ってあかりちゃんを陥落させたるわ!」 

憩「ま、待って竜華さん!」



885 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:09:56.04 ID:dHLaAvhyo

怜「もうちょっと肉付きがよかったら完璧なんやけどな~」 

あかり「太るのは嫌ですよぉ」 

竜華「あかりちゃん!」 

あかり「どうかしましたか竜華お姉ちゃん?」 

竜華「もう昼やしどっかご飯食べに行かへん?」 

雅枝「おお、もうこんな時間か。ほな今日の練習試合はこれで終わり。どっかで昼食って大阪観光でもしてき」 

久「ようやく待ちに待ったときが来たわね」 

まこ「あんたはほんとに・・・」 

優希「大阪1のタコス屋に案内するじぇ!」 

セーラ「あん? んなもんより大阪来たら食わなあかんもんがるやろ」 

浩子「近くに美味いお好み焼きの店があるんですわ」 

和「お好み焼き・・・」 

泉「えっ何その反応? もしかして食べたことないん!? そら人生の8割は損しとるわ!」 

咲「お好み焼きの占めるウェイトが大きい人生ですね」



886 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:10:26.91 ID:dHLaAvhyo

あかり「本場のお好み焼き楽しみです!」 

怜「うちの極上のへら捌きを見せたるわ」 

竜華(さすがに2人で食べに行く流れにはならんか。まあええ、観光が終わった頃にはあかりちゃんの眼にはもううちしか映らんようになっとるはずや!) 

憩(なんかめんどくさいことになりそうな予感・・・) 



セーラ「どうや美味かったやろ?」 

優希「うん! だけどタコがついてないから私の力にはならないじぇ」 

浩子「それやったらたこ焼き食い行く? こっちも美味いで~」 

和「私はもうお腹いっぱいなので・・・」 

咲「私もです」 

泉「原村さんはともかく宮永さんはもっと食べた方がええんとちゃう?」 

怜「泉も人に言えるほどやないやろ」 

久「私は観光地巡りをしたいわね」 

まこ「わしは人気の雀荘から客寄せの秘訣を教わりたいのう」



887 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:10:57.38 ID:dHLaAvhyo

憩「行きたいところはバラバラですね。どないします?」 

竜華「ちょうど6人同士やし長野組と大阪組で2人の組作って分かれて行動しよか」 

怜「こんだけの人数で歩き回るんも他ん人の邪魔になるやろうしな。よっしゃあかり、お姉ちゃんが大阪案内したるで!」 

竜華「待って怜。さっきの店から割り箸拝借してくじ作っといたからこれで組み合わせ決めよ」 

セーラ「なんや用意がええな」 

久「はじめから分かれるつもりだったのね」 

竜華「うちが長野組のくじ、憩が大阪組のくじやから引いていってな」 

竜華「頼んだで憩」ボソッ 

憩「はぁ・・・わかりました」ボソッ 



竜華「さてあかりちゃん、どこに行きたい?」 

あかり「う~ん・・・あかり何があるのかよく知りませんから、竜華お姉ちゃんが楽しいと思うところで!」 

竜華「わかった。大阪は楽しいとこいっぱいあるから期待しときよ」 

竜華(首尾よく2人きりになれたで!)



888 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:11:32.23 ID:dHLaAvhyo

あかり「前もクリスマスに京子ちゃんから言われて部の人達とデートごっこしたんですよ」 

竜華「そうなん?」 

あかり「はい。そのときは1つの上の先輩と甘味処に行ったんですけど・・・」 

あかり(あれ? 池田先輩と会ったのって中等部に上がってからだよね。なんでクリスマスに一緒に過ごした記憶があるんだろ?) 

竜華(最近の中学生は進んどるな。うちなんてまだ1回もデートなんかしたことあらへんのに) 

竜華(けど回数なんか関係ない。うちの力を持ってすれば初デートで相手を落とすことなんか余裕や!) 

竜華「行くであかりちゃん!」 

あかり「はい竜華お姉ちゃん!」 

竜華(先ずは何よりも相手と触れ合うことが大事や) 

竜華「はぐれたら危ないし手繋ごか」 

あかり「お願いします」 

竜華「知っとるかあかりちゃん。本当の仲良しはこうやって互いの指を絡ませるようにして手繋ぐんや」 

あかり「へぇ~、知りませんでした。こっちの方が手が離れ難くていいですね」



889 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:12:09.00 ID:dHLaAvhyo

竜華(ふっ、うちにかかれば恋人繋ぎすることなんか造作もない。けど・・・) 

あかり「今度から誰かと手を繋ぐときはこうしますね」 

竜華(全く無反応やな。人と手を繋ぎなれとるっちゅーわけか。ええで敵は強い方が燃えるってな! 今日中に必ずうちのもんにしたるわ!) 



あかり「あの竜華お姉ちゃん?」 

竜華「どないしたあかりちゃん?」 

あかり「なんであかりは公園のベンチで膝枕されてるんでしょうか?」 

竜華「長野から来て麻雀打ってここまで歩いて来て、疲れとるやろ? せやからちょっと休憩」 

あかり「いえあかりは南2局でトバされてから打ってませんしさっきご飯も食べましたから別に疲れてなんて・・・」 

竜華「ええからええから」 

竜華(怜からお墨付きをもろたこの膝枕で落ちひん相手はおらん!) 

あかり(周りの人から見られて恥ずかしいから逆に疲れちゃいますよぉ)



890 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:12:42.97 ID:dHLaAvhyo

竜華「気持ちええやろ?」 

あかり「・・・ええまあ」 

竜華「好きなだけ堪能してええからな」 

あかり(確かに気持ちいいけどわざわざ大阪に来てまでやることなのかな?) 

竜華(ふっふっふ、こうなったらもうあかりちゃんがうちのもんになるんも時間の問題やな!) 

あかり(なんだか竜華お姉ちゃんは楽しそうだしいっか) 



竜華「次はここや!」 

あかり「ゲームセンター・・・」 

あかり(1つも大阪らしいところに行けてない・・・) 

竜華(優しいとこだけやなくてカッコええとこも見せたらなな!) 

竜華「なんでも好きなもん取ったるからな!」 

あかり「えっと・・・じゃああれをお願いします」 

竜華「うにくらげ? なんや変なの欲しがるなぁ」 

竜華(UFOキャッチャーも経験ないけどこんなん楽勝やろ)



891 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:13:13.51 ID:dHLaAvhyo

竜華「・・・」 

あかり「・・・取れませんね」 

竜華(なんなんこれ、取らせる気ないやろ! 詐欺くさいわ!) 

竜華「も、もう1回・・・」 

あかり「もう2000円使ってますよ、ここはあかりに任せてください」 

竜華「へ?」 

あかり「こういうのは1回で取ろうとしちゃ駄目なんです。少しずつずらして・・・はい、取れました」 

竜華「すごっ!」 

あかり「京子ちゃん・・・あかりの幼馴染が得意で教えてもらったんです。よかったらコツ教えますよ?」 

竜華「ほんま!? 教えて教えて!」 

あかり「それじゃあ先ずは・・・」 



竜華「やった! 取れた、取れたで!」 

あかり「やりましたね竜華お姉ちゃん!」 

竜華「ふふん、これで・・・」 

竜華(これでなんやねん! 何やっとるんやうちは~!)



892 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:14:13.18 ID:dHLaAvhyo

あかり「何を取るかにもよりますけど基本的にはさっき教えたとおりにやれば取れるらしいですよ」 

竜華「・・・うん、ありがとなあかりちゃん」 

あかり「・・・あんまり嬉しそうじゃないですね」 

竜華「はっ! そ、そんなことあらへん! めっちゃ嬉しいわ、こいつよう見たら可愛いやん!」 

竜華(あ、危な、カッコ悪いとこ見せた挙句にわざわざ教えてもらったのに変な顔しとったら印象最悪になるとこや) 

あかり「せっかく取ったんですから大事にしてあげてくださいね」 

竜華「う、うん。毎晩抱いてボロボロになるまで使うたる!」 

あかり「それは大事にしてるって言うんでしょうか?」 

竜華(失敗してもうたけどまだ取り戻せる! 見ときや) 



あかり「わぁ・・・」 

竜華「どうや綺麗やろ?」 

あかり「はい!」 

竜華「大阪にはここよりももっと綺麗な夜景を見れるとこもあるんやで」 

あかり「ここよりも綺麗な夜景ですか凄いなぁ・・・」



893 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:14:49.07 ID:dHLaAvhyo

あかり(やっと大阪らしいところに来られたのかな?) 

竜華(2人で夜景見に来るなんて最高にロマンチックやん。これで耳元で愛を囁いたら完璧・・・) 

竜華「あか――」 

あかり「あのあかりの1つ1つが誰かが暮してる証なんですね」 

竜華「・・・あかりちゃんはそういうのわかるんやね。怜に言ったら全部信号か街灯かもとか言われたわ」 

あかり「あはは、本当は怜お姉ちゃんの言うとおりなのかもしれませんけどね」 

竜華「そんなことない。あのあかりの元にはそれぞれ家庭があって日々の生活を営なんどる」 

あかり「そうですね、きっとあのあかりの中で沢山の人が生きてるんですね」 

竜華「・・・セーラがな去年のインハイ負けて帰ってきたとき、飛行機から地元の夜景見て泣いたって言っとった」 

あかり「なんでですか?」 

竜華「あのあかりの中に1人くらい自分を応援してくれた人がおったんちゃうかって、そしたら負けてもうたこと申し訳なくて悲しいやら悔しいやらでアカンかったって」 

あかり「意外です。セーラお姉ちゃんいつも元気でそういうこと気にしない人だと思ってましたから」 

竜華「普段はそんな感傷に浸ったりせぇへんよ。ただらしくなくなるんがインハイやから」



894 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:15:23.49 ID:dHLaAvhyo

竜華「うちも今年負けて帰ってきたとき、どうしようもなく泣いてしもうた。結局3年間、応援してくれた人達の期待に応えられへんかったからな」 

あかり「そうでしょうか?」 

竜華「あかりちゃん?」 

あかり「あかりは地区予選のときはまだ清澄の人達ともお知り合いじゃありませんでしたから、お姉ちゃん達の学校だけを応援してました」 

あかり「結果は竜華お姉ちゃんも知ってるでしょうけど負けてしまいました。だけどあんまり悔しくなかったんですよ」 

竜華「それはなんで?」 

あかり「その対局に感動してたからです。あかりはそのとき素人でしたけどそれでもわかるくらいに凄くて楽しかったんです」 

あかり「それに皆満足そうな顔をしてたんです。衣お姉さんはちょっと泣いてましたけど、それでも皆最後は笑ってました」 

竜華「・・・羨ましいことやな。うちは・・・」 

あかり「Aブロックの準決勝、あかりは同じようにすごく楽しかったですよ。淡お姉ちゃんも穏乃お姉ちゃんも新道寺の人も、竜華お姉ちゃんも皆さんが凄かったです」 

あかり「竜華お姉ちゃん達を応援してた人達は悔しくなかったわけじゃないでしょうけど、期待に応えられなかったなんてことないとあかりは思いますよ」



895 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:15:59.55 ID:dHLaAvhyo

竜華「そう、なんかな?」 

あかり「はい。竜華お姉ちゃんがその人達に見せて恥ずかしくない麻雀を打ったのならきっと満足してくれてますよ」 

竜華「応援してくれた人達に見せて恥ずかしくない麻雀・・・うちは打てたんやろうか?」 

あかり「少なくともあかりはさっき言ったとおり楽しくて大満足でしたよ。大変なことがあってそのことで頭がいっぱいでしたけど試合を見ている間は忘れちゃうくらいでした」 

竜華「それだけ楽しんでくれたなら嬉しいわ」 

あかり「ですからもしもあの試合のことで竜華お姉ちゃんのこと責めたり馬鹿にする人がいたら、あかりがそれは違うって言います。竜華お姉ちゃんのこと守ってあげますから!」 

竜華「守って・・・?」 

あかり「遠いですけどいつでも言ってください、あかり飛んで行きますから!」 

竜華「・・・ふふっ、カッコええこと言ってくれるやん。ありがとうなあかりちゃん元気出たわ」 

あかり「どういたしまして!」 

竜華(ええ子やなあかりちゃん・・・はっ! なんでうちの方が落とされそうになってんねん! あかんあかん!)



896 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:16:31.71 ID:dHLaAvhyo

あかり「夜景が綺麗なのはいいんですけどこの時間になるとさすがにお腹が空いちゃいましたよぉ」 

竜華(チャンス!) 

竜華「うちもや。家この近くやしよかったらご馳走するで」 

あかり「竜華お姉ちゃんお料理できるんですか?」 

竜華「合宿のときとかうちも料理手伝ったりしたんやで」 

あかり「そうだったんですか、それじゃあお邪魔させていただきます」 

竜華「ほっぺた落ちるくらい美味い料理作ったるからな!」 

竜華(胃袋掴めばこっちのもん。さあて何作ったろうかな) 



竜華「・・・」 

あかり「しょ、しょうがないですよ、幾らお料理が上手でも材料がなければ作れませんから」 

竜華(母さんも父さんも遅くなるからレトルトでも作って食べろやて? なんでこんなときにそういうことすんねん!) 

あかり「あかりちょうどカレーが食べたかったんです。お、美味しそうですよぉ!」 

竜華「・・・気使わんでええから」



897 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:17:08.93 ID:dHLaAvhyo

竜華(結局膝枕ぐらいしかアピール出来てないやん! これじゃうちがふとももだけの女に思われる!) 

あかり「ご馳走様でした。時間も遅くなって来ましたしあかり、そろそろ咲お姉ちゃん達のところに帰りますね」 

竜華「ま、待って!」 

あかり「はい?」 

竜華「・・・よかったら家泊まってけへん? 暗くなって来たし咲ちゃん等と一緒でも危ないで」 

あかり「でも悪いですよ」 

竜華「あ、あ~! 今日家誰もおらへんから心細いねん。せやから、な?」 

あかり「一人ぼっちは寂しいですからね。わかりました、あかりがついていてあげます!」 

竜華(よしっ! なんとか引止めに成功したで。お姉ちゃんやけど寂しがり屋という意外な一面アピールも出来たし一石二鳥やな! そういうギャップに惹かれるって本に書いとったし!) 

あかり(竜華お姉ちゃんって寂しがり屋さんなんだね。UFOキャッチャーのときとかにも思ったけどなんだか子供っぽくて可愛いなぁ)



898 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:17:45.28 ID:dHLaAvhyo

あかり「はい・・・変なことされたらすぐに呼んで? 変なことってなんですか? なんでもない? はい、わかりましたまた明日の朝に」 

竜華「電話終わった?」 

あかり「終わりました」 

竜華「それじゃお風呂沸かしてきたから入ろっか」 

あかり「一緒にですか?」 

竜華「せやけど、いや?」 

あかり「嫌じゃないですけど、荷物はホテルに置いてますから着替えが・・・」 

竜華「うちのシャツ貸したるわ。ほら早く早く」 

あかり「押さないでください~」 



竜華「くらげ・・・」 

あかり「ちょ、ちょっと竜華お姉ちゃん! あかりのパンツまじまじと見ないでください!」 

竜華「子供やな~・・・ん? なんかゴムがゆるいような・・・」 

あかり「前に大人っぽいのも買ってもらったんですけどそっちの方が合ってるんです! 早く入っちゃいますよ!」 

竜華「確かに大人っぽいのよりはこっちの方が似合うとるか」 

あかり(あれ? 竜華お姉ちゃん最初からパンツ穿いてなかったような見えたけど気のせい?)



899 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:19:09.00 ID:dHLaAvhyo

あかり「・・・」 

竜華「ん~? なんやうちの胸が気になるん? 案外エッチなんやなあかりちゃん」 

あかり「ち、違います! 大きいからその・・・」 

竜華「あかりちゃんはまだ成長期やから大きくなるんはこれからやろ」 

あかり「でもあかりのお友達にもう竜華お姉ちゃんと同じくらいに大きい子がいるんです」 

竜華「中1で!?」 

あかり「はい。和お姉ちゃんは小学生の頃から大きかったって聞きました」 

竜華「は~、最近の子は発育ええなぁ」 

あかり「なのにあかりのは見てのとおりで。揉んでもらったりしたのに・・・」 

竜華「は? 揉んでもらった?」 

あかり「な、なんでもないです!」 

竜華「まあ最悪そのままでもあかりちゃんなら大丈夫やろ」 

あかり「そんなぁ! あかりだって大きくなりたいです!」 

竜華「そんなん言ってもならへん人はならへんししゃーないわ。胸だけで魅力が決まるわけやあらへんし、気にせんでええんや、で!」バシャ 

あかり「きゃっ! 何するんですか竜華お姉ちゃん!」 

竜華「胸が大きくならんかったときのために肌が綺麗になるようお湯でお湯洗ってあげとるんや!」バシャ 

あかり「わっぷ・・・む~、あかりもお返しです!」バシャ 

竜華「わぁ! やったな~!」バシャ 

あかり「もう竜華お姉ちゃんったら!」バシャ 

竜華「あはは!」



900 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:19:49.65 ID:dHLaAvhyo

あかり「これだけ長いと髪乾かすのも大変じゃないですか?」 

竜華「梳かすのも結構時間かかるんよ。今日はあかりちゃんが乾かしてくれて助かったわ」 

あかり「じゃあ明日はあかりが梳かしてあげますね」 

竜華「そんじゃお願いしよか」 

あかり「おまかせあれ!」 

あかり「それにしても竜華お姉ちゃんの髪綺麗ですね」 

竜華「そう? 手入れは欠かしとらんけど」 

あかり「あかりも髪伸ばそうかな。竜華お姉ちゃんほど綺麗じゃないけど少しは目立つかもしれません」 

竜華「え~? あかりちゃんの髪も綺麗やん。それに明るい色しとるしうちより目立つやろ」 

あかり「・・・それがさっぱり目立たないんですよ。今日一緒にいて竜華お姉ちゃんは人目を引いてましたけどあかりは全然見られてなかったですよね?」 

竜華「うち見られとった? 気づかんかったわ」 

あかり「インハイで有名人だってこともあると思いますけど、とっても綺麗ですから。もちろん髪だけじゃありませんよ」 

竜華「あかりちゃんだってこ~んなに可愛ええのにな。見えへんとか可哀想になってくるわ」 

あかり「竜華お姉ちゃんに比べたらあかりなんて・・・」 

竜華「なに言っとるん? あかりちゃんも相当なもん・・・!」 

あかり「竜華お姉ちゃん?」



901 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:20:25.77 ID:dHLaAvhyo

竜華(うちのシャツやから胸元がスカスカでブラもつけとらへんから胸がモロに・・・なんでこんなドキドキしとるんや、さっき風呂場で散々見たやろ!) 

竜華「な、なんでもあらへんよ・・・」 

あかり「眼を逸らしてるじゃないですか。教えてください!」 

竜華(そ、そない迫ってこられたら余計に見え・・・そ、そうや!) 

竜華「あかりちゃん!」ダキッ 

あかり「わっ! いきなり抱きしめてどうしたんですか?」 

竜華(こうすれば見えへんやん。うち頭いい!) 

竜華「いや、こうやって抱きしめたくなるくらい相当可愛ええって言いたかったんや」 

あかり「そうですか? 美穂子お姉ちゃんなんかは会う度に抱きしめてくれますけど・・・」 

竜華「お肌すべすべやしええ匂いもするし抱き心地抜群やな」 

あかり「いい匂いがするのはお風呂に入ったからですよぉ」 

竜華(ふ~、危ないところやった。シチュエーションって大事やな・・・さて、次はこのシャツ越しの柔らかい感触をどうするかやな)



902 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:21:31.75 ID:dHLaAvhyo

竜華「考えとる間にあかりちゃんが寝てもうた」 

あかり「ふぅん・・・ふぅん・・・」 

竜華「ほんまに幸せそうな顔して寝とるな。うちの胸の中でこんな顔して眠ってくれるくらいには打ち解けられたっちゅーことか」 

竜華「・・・寝とるし実力行使に出れば・・・いやそんなん逆に嫌われるやろ! うちは愛されなあかんねん!」

竜華「さすがにうちだけしか眼に映らんようにはならんかったけどだいぶ大きく接近できた。もう1回もデートすればものに出来るやろうな」 

竜華「あかりちゃんがそばにおってくれたらいつも笑顔で暮らせそうや・・・ってうちは怜のために・・・いや、でも惚れさせて怜だけ取ってくなんて真似は出来へんし・・・」 

竜華「ああもう! なるようになるやろ! うちももう寝よ、おやすみあかりちゃん」 



久「お世話になりました」 

雅枝「こっちこそレギュラー以外ん子の相手もしてもろてすまんかったな」 

セーラ「今度は純粋に観光旅行に来ぃや。半日じゃ大阪のおもろさの全ては伝えられんわ」 

優希「充分楽しかったじぇ。また案内頼むじょ!」 

和「またいつ来られるかわかりませんけどそのときはよろしくお願いしますね」 

泉「私もそのときまでに和に勝てるくらい強くなったるからな!」



903 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:22:05.86 ID:dHLaAvhyo

まこ「貴重なデータを沢山見せてもらってありがとう。これで家も商売繁盛じゃ」 

浩子「こっちもおもろい話ぎょーさん聞かせてもろたしおあいこや」 

久「進学はこっちの大学にしましょうかしらね~」 

憩「そうするならうちに頼るんはほどほどにしてくださいね。疲れましたから昨日は」 

怜「昨日は色々すまんかったなぁ」 

咲「いえ、こちらこそ。何度も迷子になりそうになったりしてごめんなさい」 

竜華「あかりちゃんもまたな。今度は手料理食べさせたるから」 

あかり「楽しみにしてますね!」 

怜「手料理?」 

あかり「昨日は竜華お姉ちゃんのお家にお泊りしたんです」 

怜「ほ~ん。なんか変なことされへんかった?」 

あかり「咲お姉ちゃんも言ってましたけど変なことってなんですか?」 

怜「そらこう裸にひん剥かれて――」 

咲「な、何言うんですか!」 

竜華「怜はうちをなんやと思っとるん!?」 

竜華(いやまあ一瞬だけしようかと考えたけども)



904 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:23:01.94 ID:dHLaAvhyo

怜「次来るときはうちの家に泊まりに来てな」 

竜華「うちが手料理食べさす言うてんのに」 

怜「竜華も一緒に来ればええだけの話やん」 

あかり「沢山いた方が楽しいですよ」 

怜「そうそう、2人であかりに変なことしような」 

竜華「せぇへんよ!」 

咲「・・・心配だから大阪に行くときは私を呼んでねあかりちゃん」 

久「咲、あかりちゃん、行くわよ~!」 

咲「はい部長!」 

あかり「また会いましょうね竜華お姉ちゃん、怜お姉ちゃん!」 

怜「またな~」 

竜華「元気でなあかりちゃん!」 

怜「は~、行ってもうた」 

セーラ「あん中で抜けんのは久だけや。こら気張らんと勝てへんぞ泉、浩子」 

浩子「長野はレベル高いですから新顔も手強くなりそうですしね。松本りせが入ってもうたらほんまに手がつけられませんよ」 

泉「けどそん子は今通っとる学校の高等部にそんまま上がるだろうってあかりちゃんが言ってましたよね」 

セーラ「なんにせよ、俺等が果たせへんかった優勝の夢はお前等に託す。しっかり頼んだで」



905 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/23(火) 00:24:20.04 ID:dHLaAvhyo

怜「せやけどあかりにお姉ちゃんらしいとこあんまり見せられへんかったな」 

竜華「お姉ちゃんらしいとこ?」 

怜「そうや、うち病弱で人に頼ってばっかりおったから、あかりがお姉ちゃんってうちのこと慕ってくれるん嬉しいんや。頼れるお姉ちゃんになりたいってそう思うとるんやけど・・・」 

竜華(もしかして怜があかりちゃんにあんなにべたついてたんってそれが理由?) 

憩「取り越し苦労やないですか竜華さん」ボソッ 

竜華「そやかてわからへんかったんやから」ボソッ 

怜「逆転の発想でうちがあかりのとこに行ってみよか。咲は大阪に行くときは呼んで言うとったから出てこ~へんやろうし」 

憩「いや、あかりちゃん本当のお姉ちゃんいる言うてましたよ」 

怜「そういえばなんかそないなこと言うとったような。けどうちとあかりは血は繋がってへんけど怜ちゃんで繋がっとるから、実の姉妹言うても過言じゃないで!」 

憩「思いっきり過言ですよ」 

竜華「それやったらうちと怜も姉妹になってまうやん」 

怜「やったらソウルメイト・・・いやいっそその絆は恋人にも等しいもんや!」 

竜華「恋人!?」 

憩(あっこれまためんどくさいことになる予感・・・) 

竜華(やっぱり取り越し苦労なんかやなかった! 早く手を打たな怜とあかりちゃんだけ仲良くなってうちはぶられるやん! そんなんいやや!) 

竜華「長野行きの電車は・・・」 

怜「竜華さすがに気ぃ早すぎや」 

憩「うちはもう付き合ってられへんです~ぅ」 

竜華(うちの明るい未来のために、先ずはあかりちゃんをうちのものにする! 絶対惚れさせてみせるから覚悟しときやあかりちゃん!) 

小ネタ その14 カン



913 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/28(日) 23:55:47.69 ID:Mr1jEDtUo

あかり「今日はゆみお姉ちゃんのところ行かなくていいの?」 

モモ「受験勉強が佳境に入ったらしいっすからしばらく会わないことに決めたっすよ。だから今日はあかりとデートっす」 

あかり「デートって浮気したらゆみお姉ちゃんに怒られるよ?」 

モモ「妹とのデートは浮気にはならないんっすよ。あかりは私と一緒に先輩のとこに行くんすから」 

あかり「それはゆみお姉ちゃんに悪いって言って――」 

あかね「どうも」 

美穂子「こんにちは」 

あかり「あれ、あかねお姉ちゃんと美穂子お姉ちゃん?」 

モモ「げっ! なんで姉さんがここにいるんっすか。しかもあの人と一緒に」 

あかね「行きましょうか」 

美穂子「ええ」 

モモ「あの2人もデートっすかね?」 

あかり「女の子2人が一緒にお出かけしたるの見てデートって思うのはどうなのかな。インハイのときに服を一緒に買いに行ったときに仲良くなったのかも」



914 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/28(日) 23:56:14.70 ID:Mr1jEDtUo

モモ(あの2人がくっついてくれるなら私も気苦労が減って万々歳っす) 

モモ「あかり追いかけるっすよ」 

あかり「えっ、邪魔したら悪いよぉ」 

モモ「邪魔にならないように影から観察するんっすよ。私達の力を使えば絶対バレないっす」 

あかり「ステルスはあかねお姉ちゃんにも美穂子お姉ちゃんにも利かない――」 

モモ「早く追いかけないと見失うっす、ほらあかり」 

あかり「ああちょっとお姉ちゃんってば!」 



あかり「どこに行くのかな?」 

モモ「こっちの方何かあったっすかね?」 

あかね「いたわ。結衣ちゃん」 

結衣「・・・? えっと福路さんと・・・」 

京子「あかりの従姉妹のねーちゃんじゃん久しぶり。美穂子ねーちゃんと友達だったの?」 

美穂子「インハイのときにあかりを通じてね」



915 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/28(日) 23:56:58.55 ID:Mr1jEDtUo

結衣「あかりの従姉妹・・・確か赤座あかねさんでしたよね?」 

ちなつ「赤座あかねってあの有名な!?」 

あかね「有名かどうかは知らないけれどたぶんその赤座あかねよ」 

ちなつ「へぇ~、桃子お姉様も麻雀上手いしあかりちゃんやっぱり才能あるんですね」 

あかね「そうねあの子は『私と同じ』才能を持って生まれてきたんですものね」 

美穂子「ですが幾ら才能があろうと伸ばさなければ意味がありませんよ」 

京子「そうそう、私が才能を見抜いてそれを育てやったからこそあかりは開花出来たんだ!」 

結衣「あんまり育ててあげられなかっただろ。私達より福路さんの方がよっぽど上手くあかりを育ててくれましたよ」 

美穂子「そ、そうかしら・・・それはまあ私もあの子に麻雀を教えてあげた1人ではあるから、『何もしなかった人』とは違うでしょうけど」 

あかね「・・・」 

ちなつ(なんか空気が重くなったような・・・)



916 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/28(日) 23:57:32.08 ID:Mr1jEDtUo

あかり「あかりは結衣ちゃん達にも感謝してるのに」 

モモ「京子達に会いに来た? 姉さんがわざわざそのために長野まで来るっすかね?」 



京子「それで2人してこんなとこで何してんの?」 

あかね「あかりに会うついでにあかりの新しいお友達がどんな子なのか見ておきたかったの」 

ちなつ「新しい友達って私のことですか?」 

あかね「そうね。吉川ちなつちゃん、でいいのよね?」 

ちなつ「はい、はじめまして吉川ちなつです」 

あかね「もしかしてともこって名前のお姉さんがいる?」 

ちなつ「いますけど知り合いなんですか?」 

あかね「同じ大学で仲良くさせてもらってるわ」 

ちなつ「そうだったんですか。元気にしてますか?」 

あかね「ええ、ともこには色々助けてもらったりして本当に感謝しているわ」 

ちなつ「たぶんお姉ちゃんの方も色々助けられてる思いますんでこれからも仲良くしてあげてください」 

あかね「もちろんよ」



917 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/28(日) 23:58:26.37 ID:Mr1jEDtUo

あかり「ちなつちゃんに会いに来たみたいだね。あかねお姉ちゃんは心配性だよぉ」 

モモ「心配性というかなんというか・・・」 



京子「しかし世間って狭いね~。ちなつちゃんに会いに行こうとしたらこうやってばったり会えるし、そのちなつちゃんがあかねねーちゃんの知り合いの妹だったり」 

美穂子「ちなつちゃん達に会いに行こうとしてこっちに歩いてたんだから前者はあんまり不思議ではないわよ」 

結衣「私達がどこにいるかわかってたんですか?」 

美穂子「休みの日はこの辺りにいるってあかりが言ってたの」 

あかね「ちなつちゃんもこれからもあかりと仲良くしてあげてね」 

ちなつ「はい!」 

あかね「いい返事ね。でも、仲良くするにも節度はちゃんと守るのよ?」 

ちなつ「へっ?」 

あかね「なんでもないわ。またね皆」 

京子「もう行っちゃうの? せっかくだから麻雀教わりたかったのに」 

美穂子「ごめんね。これから少し遠くまで行かないといけないから」 

あかね「私はしばらくあかりの家に泊まるからまた会う機会もあるわ」



918 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/28(日) 23:59:01.93 ID:Mr1jEDtUo

モモ「ええっ! さらっととんでもないこと言い出したっすよ姉さん!」 

あかり「あかねお姉ちゃん家に泊まるんだ。えへへ、楽しみだよぉ」 

モモ「全然楽しみじゃないっすよ。あかりのこと避難させてくれる家を探さないと・・・」 



あかね「礼儀正しい子だけどあの子が本当に?」 

美穂子「結衣ちゃんのことが好きみたいですから恐らくは事故だと思います」 

あかね「それならいいのだけれど。とりあえず釘は刺しておいたし次行きましょうか」 

美穂子「はい」 



あかり「釘?」 

モモ(もしかしてちなつがあかりにキスしてたことを知ってったんすか? どっからそんな情報拾ってくるんすかあの人等) 

あかり「お姉ちゃん、あかねお姉ちゃん達行っちゃうよ」 

モモ「わ、わかったっす」 

モモ(あの2人くっつくどころか邪魔者の牽制しに行こうとしてるんすね・・・)



919 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:00:24.47 ID:6G04yUA6o

あかね「高等部にはいないのかしら?」 

美穂子「桃子ちゃんくらいですかね」 

あかね「桃子はいいわ。いつでもどうとでも出来るから」 

美穂子「それ以外には私見ではそれほど強い想いを持っている人はいないと思います」 

あかね「他には?」 

美穂子「龍門渕さんは弟子と言ってますがそれ以上はなさそうですね。天江さんも能力の高さを特別視してるだけなようです。風越には特別親しい子はいないみたいですよ」 

あかね「貴女以外は、でしょ」 

美穂子「・・・」 



モモ「いつでもどうとでも出来るってなんなんすか・・・」 

あかり「何の話してるのかな?」 

モモ「知らないほうがいいっすよ・・・」 

あかり「そうなの? このパフェ美味しいよお姉ちゃん」 

モモ「ちょっとちょうだいっす」 

あかり「はい、あ~ん」 

モモ「あ~んっす。あっ、おいしい」 

あかり「でしょ? 今度京子ちゃん達にも教えてあげよっと」 

モモ(もう姉さん達無視してあかりと遊ぶことに集中しようかな)



920 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:01:03.16 ID:6G04yUA6o

あかね「それで次は照ちゃんの妹だったかしら?」 

美穂子「はい。その宮永照さんも要注意ですけど咲ちゃんの方も危険です」 

あかね「それじゃあ少しお話しに行きましょうか」 

美穂子「ええ」 



モモ(なんかリンシャンさんがヤバ気っすよ) 

あかり「咲お姉ちゃんと照お姉ちゃんが要注意? 麻雀のことかな?」 

モモ(もう関わりたくないっすけど放置してリンシャンさんに何かあったらあかりも悲しむし・・・) 

モモ「あかり私達も出るっす」 

あかり「あっ、待って食べちゃうからっ!」 

モモ「そんなに急いで食べるから頭に来るんすよ。ほらっ、姉さん達が行っちゃうっす」 

あかり「うぅ・・・お残しするの店員さんに悪いけどごめんなさい」 

モモ(はぁ・・・最初から後をつけたりしなければよかったっす・・・)



921 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:01:51.15 ID:6G04yUA6o

優希「ここ最近犬以外に勝ってないような気がするじぇ・・・」 

まこ「弱点を補えるように最低でも半荘は打つようにしとるからのう」 

美穂子「こんにちは」 

優希「おおっ、風越のおねーさん。と誰だじぇ?」 

あかね「はじめまして赤座あかねと申します」 

まこ「赤座あかね・・・どっかで聞いた名じゃ」 

久「・・・ああそうだ。3年前のインハイで戒能プロの高校破って優勝した高校のエースだった人ですよね?」

咲「じゃあプロの人なんですか?」 

あかね「いいえ、大学生よ。戒能プロだってその頃はまだ学生だし、私が戒能プロに勝てたのは団体戦、仲間が稼いでくれたおかげですもの。個人戦では見事に撃沈したわ」 

久「ですがボロ負けというほどではなかったですしその後の大会でも結果は残してたじゃありませんか」 

あかね「照ちゃん達ほどじゃないわ」 

咲「そっか、お姉ちゃんとも打ったことあるんですね」 

あかね「とっても強かったわよ。懐かしいわね・・・」 

和「それで赤座さんは今日はどのようなご用件でここに?」 

あかね「あかりがお世話になっているそうだからそのお礼に。菓子おりなんかは持って来てないけど」



922 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:02:40.14 ID:6G04yUA6o

咲「あかりちゃんですか?」 

優希「おねーさんはあかりの親戚なのか?」 

あかね「そう、従姉妹よ」 

和「驚きました。あかりちゃんそんなに有名な方と親戚だったんですね」 

優希「能力があれだっただけで下地は出来たってことなんだな!」 

美穂子「いいえ、あかねさんはあかりに麻雀を教えたことはないらしいですよ」 

あかね「・・・あかりが麻雀を始めたのは私が会えなかった時期だから」 

優希「それならやっぱりあかりが強くなったのは私が鍛えてやったからだな! さすがだじぇ私!」 

まこ「お前さんが教えたことなんぞタコスの味くらいなもんじゃろうが」 

優希「何を言うんだじぇ! それが1番重要なことなんだじょ!」 

和「麻雀には関係ありませんよゆーき」 

久「お世話だなんて私達の方がお世話になりましたよ。ねっ、咲?」 

咲「えっ、あっ、そ、その・・・はい」



923 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:04:22.05 ID:6G04yUA6o

あかり「あかりだって皆さんに沢山迷惑かけたりお世話になりましたよぉ」 

モモ(さすがに人目のある中で何もしないっすよね?) 



あかね「咲ちゃんはあかりに特別何かしてもらったのかしら?」 

咲「そ、その、お姉ちゃんと長い間喧嘩してて、仲直りさせてくれたんです。それに団体戦の決勝で励ましてもらったりもしました」 

久「最初はあかりちゃんの能力を借りようと思って連れて来てもらったんですけど、別の形ですけど本当にあかりちゃんがいてくれて助かりましたよ」 

あかね「ふふふ、ステルスで人から存在を認識されることもあまりなかったあの子が沢山の人から愛されて・・・私も嬉しくなっちゃうわね」 

咲「あかりちゃんにはとても感謝しています。これからもずっと仲良くしていきたいと思ってます」 



あかり「咲お姉ちゃん・・・」 

モモ(あかりが沢山の人から愛されてるのが嬉しい? ちなつにも実力行使はしなかったっすし心配しすぎたっすかね?)



924 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:05:20.06 ID:6G04yUA6o

あかね「ええ、これからもあの子のいい『姉』で『友達』でいてあげてね?」 

咲「はっ、えっ?」 

美穂子「一緒にあかりを導いていきましょうね、『姉』として」 

優希「任せるじぇ! 姉として立派なタコス職人へと導いてやるじぇ!」 

まこ「い~や、あかりは家の看板娘として働いてもらうんじゃ」 

久「タコスも作れる看板娘になればいいんじゃない?」 

まこ優希「それだ!」 

和「それじゃないですよ。姉なら妹の将来を強制しないでください」 

咲「あ、あの、私は将来的には・・・」 

あかね「何かしら?」 

美穂子「ん?」 

咲(な、なんかニコニコしてるのに怖いんだけど・・・) 



あかり「あかりタコス作れるようになれるかな?」 

モモ(やっぱりなんかヤバそうっす)



925 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:05:55.35 ID:6G04yUA6o

あかね「それにしてもこんなにいいお友達が沢山出来て本当によかったわ」 

美穂子「私も会えて本当によかったって思ってるのよ、あかり」 

あかり「えっ?」 

モモ「なっ・・・」 

久「あら、あかりちゃんとモモちゃんいたの」 

あかり「気づいてたのあかねお姉ちゃん?」 

あかね「私がこんなに近くにいてあかりに気がつかないわけがないじゃない」 

美穂子「赤座さんと落ち合ったときから私達の後ついて来てたわよね?」 

あかり「ごめんなさい2人とも。もう、だからあかねお姉ちゃん達にはステルス利かないって言ったのに」 

モモ「いや、だから絶対に視界に入らないように注意してたはずっすよ・・・」 

あかね「うふふ、まだまだ未熟ね」 

美穂子「私の眼を欺くにはもう少し練習が必要よ」 

モモ(怖いっす・・・)



926 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:06:51.20 ID:6G04yUA6o

咲「聞かれちゃってたんだね、ちょっと恥ずかしいな」 

あかり「そうですか?」ダキッ 

咲「わっ、あかりちゃん?」 

あかり「あかり嬉しかったです。あかりも咲お姉ちゃんとずっと仲良しでいたいです」 

咲「・・・うん、ずっと一緒にいようねあかりちゃん」 

あかね美穂子「・・・」 

モモ(早く離れないと一生あかりに近づけなくなるっすよリンシャンさん!) 

優希「ずるいじぇ咲ちゃん! ほら、あかりこっちにも来るじぇ」 

あかり「優希お姉ちゃんもぎゅ~です」ダキッ 

優希「ふっふっふ、雪辱を晴らすときが来たようだじぇ!」 

まこ「負けがこんどるからってあかりの力に頼るな! ほれ、あかりこっちもじゃ」 

あかり「は~い」ダキッ 

まこ「これで久しぶりに緑一色和了れそうじゃのう」 

久「まこも頼ってるじゃないの。これじゃ私も借りないと釣り合わないじゃない。というわけではい、あかりちゃん」 

あかり「はい久お姉ちゃん」ダキッ 

久「私の打ち筋だとあんまり関係ないかもしれないけどね~」 

和「何やってるんですかもう・・・」 

あかり「和お姉ちゃんもです!」 

和「きゃっ! いきなりだとびっくりしますよあかりちゃん」 

あかね「・・・ねえ桃子、いつの間にあかりはあんなに欧米ライクに人にハグするようになったのかしら?」 

モモ「えっ! いや、あの・・・キャプテンさんが会うたびにあかりに抱きついてるからっすよ!」 

あかね「・・・やっぱり貴女が1番の障害のようね福路さん」 

美穂子「私は着実に貴女に追いついていますよ赤座さん」 

あかね「残念だったわね。今日からしばらく私はあかりと同じ家で過ごすのだから追いつけないくらい遠くまで引き離してあげるわ」 

美穂子「ふふ、出来るでしょうか?」 

あかね「出来るわよ、ふふふ・・・」 

モモ(もう勘弁してくださいっす~!) 

小ネタ その15 カン



927 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:07:27.32 ID:6G04yUA6o

モモ「やっと帰ったっす~・・・」 

あかり「うん、あかねお姉ちゃん帰っちゃったね。寂しいよぉ」 

モモ「これでやっと心休まる日々が帰ってきたっすよ~」 

あかり「だらけてるねお姉ちゃん」 

モモ「今くらいは許してほしいっすよ・・・あかりお茶」 

あかり「冷たいほうがいい?」 

モモ「冷たいのっす」 

あかり「わかったよぉ」 

モモ(姉さんがあかりとお風呂や寝るの一緒にしようとするから私まで一緒にする毎日だったっす。どっちも3人一緒にするには狭すぎて大変だったすよ) 

あかり「はいお姉ちゃん」 

モモ「ありがとうっす」 

あかり「ああっ! 寝転がったまま飲むのは行儀悪いよぉ!」 

モモ「ングッ!? き、気管に入ったっす・・・」 

あかり「あわわ、大丈夫お姉ちゃん!?」 

モモ「ゴホッ! ゴホッ!」 

あかり「こういうときは背中擦ればいいのかな? それともお胸叩いてあげたほうが・・・」 

モモ「ゴホッ! あ~、死ぬかと思った・・・」



928 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:08:12.89 ID:6G04yUA6o

モモ「お茶の残りも零しちゃったっす」 

あかり「あかりの分飲んでいいよ。雑巾持ってくるね」 

モモ「ごめんっすあかり」ピンポーン 

あかり「あれ、誰か来たのかな? は~い」 

モモ「あかりばっかりに面倒押しつけてるみたいっすけど、姉さんがいた間は自覚がないとはいえあかりのために沢山骨折ったっすしいいっすよね?」 



あかり「どなたですか~?」 

玄「私だよあかりちゃん」 

あかり「玄お姉ちゃん! どうしてここに?」 

玄「遊びに来たんだよ。驚いた?」 

あかり「そりゃ驚きますよぉ。とりあえずお家に上がってください」 

玄「お邪魔しま~す」 



モモ「おもちさん?」 

玄「久しぶりなのです桃子ちゃん」



929 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:08:51.25 ID:6G04yUA6o

モモ「清澄の人等に会いに来たんすか?」 

玄「清澄にも行こうと思ってるけどあかりちゃんに会いにきたんだよ」 

モモ「あかりに? なんでっすか?」 

玄「ちょっと禁断症状が・・・じゃない、理由がなくて遊びに来ちゃ駄目かな?」 

モモ「駄目じゃないっすけど奈良からここまで来るの大変じゃないっすか?」 

玄「おもちのためならどこへなりと・・・もとい、お友達に会うためなら苦じゃないよ」 

モモ「そうっすか」 

あかり「ごめんなさい玄お姉ちゃん、ここ拭いたらお茶用意しますから」 

玄「あっ、うん。ありがとね」 

モモ「あかりもちなつに習ってからお茶入れるの上手くなったっすね」 

あかり「それパックの麦茶だよお姉ちゃん・・・よし、じゃあすぐ持ってきますから」 

モモ「おかわりっす」 

あかり「はいはい」



930 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:09:23.83 ID:6G04yUA6o

玄「なんだかお疲れみたいだね」 

モモ「そうなんすよ、もう生きた心地がしなくてほんとキツかったんすから」 

玄「何があったのか知らないけど疲れてるなら私がマッサージしてあげようか?」 

モモ「いいっす。どうせ胸揉みたいだけっすよね?」 

玄「そんな遠慮せずに私におまかせあれ!」 

モモ「嫌だって言ってるっす。疲れてるんだから構わないでくださいっすよ」 

玄「嫌よ嫌よも好きの内です! 行きます・・・うわっ!?」 

モモ「あらら、急いでたからちゃんと拭けてなかったんすかね」 

玄「ぐぐっ・・・た、倒れるくらいなら一か八か飛びかかる!」 

モモ「おっと危ない」 

あかり「お茶持ってきましたよぉ」 

玄「あ、危ないあかりちゃん!」 

あかり「えっ? きゃあ!?」 

玄「きゅ!」



931 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:10:12.27 ID:6G04yUA6o

玄「いった~、おもちがなければ即死だったのです・・・って冷たっ!」 

モモ「あ~あ~、何やってんすかもう~、せっかくあかりが淹れてくれたお茶がまた零れちゃったじゃないっすか」 

あかり「いたた、大丈夫ですか玄お姉ちゃん?」 

玄「う、うん。ごめんねあかりちゃん」 

あかり「いえ、そんなに喉渇いてたんですか?」 

玄「そういうわけじゃないんだけど・・・」 

あかり「うぅ・・・ベタベタする・・・」 

玄「これジュース?」 

あかり「お茶がなくなっちゃったからあかりはファンチを飲もうと思って」 

モモ「2人ともシャワー浴びてくるっすよ。着替えは私が持っていくっすから」 

玄「お願いね桃子ちゃん。着替えはその鞄の中に入ってるの適当に選んでいいから」 

あかり「ごめんねお姉ちゃんお願い」 

モモ「はぁ~、お茶とジュース拭いて割れたコップ片付けて着替え持っていって・・・私が飲み物取りにいけばよかったっすよ」



932 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:11:05.56 ID:6G04yUA6o

あかり「ベタベタしたの取れましたか?」 

玄「うん、ありがとねあかりちゃん。次はあかりちゃんの番だよ」 

あかり「お願いします」 

玄「あれ・・・あかりちゃんほっぺたに怪我してるよ!」 

あかり「・・・本当ですね。でも痛くないですしこれくらい小さかったから痕も残らないでしょうから放っておいてもいいですよ」 

玄「そうやって楽観視して痕が残っちゃったら大変だよ! 手当て・・・って言っても出来ることは・・・」 

あかり「ひゃ・・・」 

玄「・・・こうやってなめてつばをつけるくらいだけだね。上がったらちゃんと手当てしてあげるからね」 

あかり「ふっんっ・・・も、もういいですから玄お姉ちゃん・・・」 

玄「甘い」 

あかり「えっ?」 

玄「ジュースの味がするよあかりちゃん」 

あかり「玄お姉ちゃん、も、もうやめてください! 変な気分になっちゃいますからぁ・・・!」



933 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:11:36.02 ID:6G04yUA6o

あかり「・・・わんわんじゃないんですから」 

玄「えへへ、ごめんね」 

あかり「傷のところだけジュースは取れましたけど別のものでベタベタします」 

玄「ん~・・・」 

あかり「く、玄お姉ちゃん、なんであかりの身体をそんなに見つめるんですか?」 

玄「ん? まだどこかに怪我があったらいけないからね」 

あかり「どこも痛くないですから!」 

玄「ほっぺたの傷も痛くないんでしょ?」 

あかり「そうですけどぉ・・・」 

玄「・・・」 

あかり「・・・なんでそんなにお胸を凝視するんです?」 

玄「ここに傷が――」 

あかり「ありません!」



934 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:12:06.53 ID:6G04yUA6o

あかり「やっぱり玄お姉ちゃんは変態さんなんですね」 

玄「ちょっとおもち好きなだけなのにそんなこと言わないでよ!」 

あかり「そんなに好きなら自分のお胸を触ってればいいじゃないですか」 

玄「そっちの方が変態さんだよ!」 

あかり「人のを触ろうとするほうが変態さんです!」 

モモ「上がったっすか。ジュース用意したから飲むといいっすよ」 

あかり「ありがとうお姉ちゃん」 

玄「ありがとうなのです」 

あかり「ぶっひぇ~、やっと飲み物にありつけたよぉ」 

モモ「服は明日でいいっすよね? その荷物で日帰りなわけないでしょうし」 

玄「うん、急がなくていいよ」 

あかり「玄お姉ちゃんはどこに泊まるんですか? 和お姉ちゃんの家ですか?」 

玄「ここだよ」 

モモ「はっ!? どういうことっすか!」



935 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:13:23.60 ID:6G04yUA6o

玄「どういうことも何もここに泊まるってだけだけど。おばさんにはもう許可取ったよ?」 

あかり「お母さんから聞いてないよね?」 

モモ「まったく聞いてないっす。というかいつ知り合いになったんすか。姉さんが帰ったと思ったらまた人が来るなんて・・・」 

玄「こう見えて旅館の娘だから家事手伝いはおまかせあれ!」 

モモ「ほ~う、それじゃ客間の掃除をしてもらいましょうっすかね」 

あかり「お姉ちゃんお客様だよ」 

モモ「自分からやるって言いだしたんじゃないっすか。それに客間はおもちさんの部屋になるんっすから」 

玄「わかりました! 誠心誠意お掃除させていただきます!」 

あかり「あかりもお手伝いしますよぉ」 

モモ「いや、あかりは完全に片付くまで客間に入っちゃ駄目っす」 

あかり「なんで?」 

モモ「なんでもっす」 

モモ(姉さんが忘れ物でもしてるかもしれないっすからね。まあ姉さんなら財布は忘れてもあかりグッズを忘れることはないとは思うっすけど)



936 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:13:54.94 ID:6G04yUA6o

玄「ドラゴン・ロードをとばっせ~ドラゴン・ロードをとばっせ~」 

モモ「なんかおもちさんにとっては微妙に不吉な歌歌いながら恐ろしい速さで掃除していくっす」 

あかり「わぁ~、床がピカピカだよぉ」 

玄「どんなおもてなしよりも先ずは掃除が大事だからね」 

あかり「メイドさんと一緒なんですね」 

玄「メイドさん?」 

あかり「あかり透華お姉ちゃん達からメイドの心得を学んだんです。お掃除なら玄お姉ちゃんにも負けませんよ」 

玄「ふぅ~む、なるほどなるほどなるほど~。それじゃああかりちゃんに松実館の内定をあげます!」 

あかり「わ~い! お姉ちゃんあかり就職決まったよぉ!」 

モモ「何言ってるんすか、あかりは私と先輩のメイドになるんすよ」 

あかり「初耳だよぉ!」 

玄「1度内定を出した以上、蹴ったりしたらどうなるかわかるよね?」 

あかり「ど、どうなるんですか?」 

玄「おもちが大変なことになるんだよぉ・・・」 

あかり「ひっ・・・」



937 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:14:31.35 ID:6G04yUA6o

モモ「見境ないんすかあんた!」 

玄「冗談に決まってるでしょ。でも、あかりちゃんがよければ家に来てね、歓迎するから」 

あかり「う、う~ん・・・」 

モモ「まだ先の話なんすから深く考えなくていいんすよあかり」 

あかり「そうだねお姉ちゃん。そのときになったら考えます」 

玄「期待して待ってるよ~」 



あかり「宥お姉ちゃんは一緒に来なかったんですか?」 

玄「長野は寒いからって。あかりちゃんと会いたいとは言ってたんだけどね」 

あかり「だったらあかりが会いに行きますね」 

玄「そうしてくれたら穏乃ちゃん達も喜ぶよ」 

モモ「そのジャージさんは来てないんっすか?」 

玄「穏乃ちゃんはシーズンだって言って山登りに夢中でね」 

あかり「山登り・・・楽しいのかな?」 

モモ「キャンプとかするなら楽しいんじゃないっすか? ちゃんと準備するなら」



938 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:15:13.90 ID:6G04yUA6o

玄「穏乃ちゃんは1人で登ってるからキャンプとかはしたことないんじゃないかな」 

あかり「玄お姉ちゃん達は付き合ったりしないんですか?」 

玄「結構ハードなんだよね。昔修験者が修行してた道だとかで私には無理かな。穏乃ちゃんは元気に走り回ってるんだけど」 

モモ「それで何で麻雀やってるんっすかね?」 

玄「山での経験は麻雀の役に立ってるみたいだよ。自然と一体化して直感を働かせたりとかなんとか」 

モモ「オカルトっすね~」 

あかり「あかり達の言う台詞じゃないよお姉ちゃん」 



あかり「お母さん玄お姉ちゃんがいるのに帰るの遅くなるから晩御飯作って食べてなんて失礼だよぉ」 

玄「いいんだよ、私お料理作るの好きだから。松実家の味をあかりちゃん達にも教えてあげるね」 

あかり「はい!」 

向日葵「あら、東横さんと玄さん?」 

玄「向日葵ちゃん! お久しぶりです!」



939 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:16:01.48 ID:6G04yUA6o

向日葵「お久しぶりです、旅行ですか?」 

玄「そうですよ、あかりちゃんの家にお泊りさせていただくんです」 

向日葵「東横さんの家に・・・つい先日は従姉妹の方が泊まっていましたしにぎやかで羨ましいですわ」 

あかり「向日葵ちゃんには櫻子ちゃんがいるじゃない」 

向日葵「あれはにぎやかではなく騒がしいと言うのですわ」 

楓「お姉ちゃん」 

あかり「あっ、もしかして向日葵ちゃんの妹? 可愛い~、はじめまして東横あかりです。ご挨拶出来るかな?」 

楓「古谷楓です以後よろしくおねがいします」 

玄「い、以後・・・なかなかのなかなかに礼儀正しい子だね。私は松実玄、よろしくね」 

楓「玄お姉ちゃんとあかりお姉ちゃん!」 

あかり「えへへ、お姉ちゃんだって。あかりお姉ちゃんって呼ばれてみたかったんだぁ」 

向日葵「インハイの間に多くのお姉さんは出来ても妹は出来なかったみたいですからね」 

玄「うんうん、私もあかりちゃんからお姉ちゃんって呼ばれたとき嬉しかったからわかるよその気持ち」



940 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:16:43.20 ID:6G04yUA6o

玄「それにしてもいつ見てもいいおもちなのです・・・」 

向日葵「な、なんですか・・・」 

玄「ちょっとだけいいですか?」 

向日葵「嫌ですよ!」 

楓「玄お姉ちゃんはおっぱい好きなの?」 

玄「大好きです!」 

あかり「こんな小さな子の前で大声でそんなこと言わないでください!」 

楓「それだったら楓のおっぱいが大きくなったら揉ませてあげるね!」 

玄「本当!?」 

向日葵「な、何言ってるんですの楓!」 

楓「駄目なの? 櫻子お姉ちゃんはいっつも向日葵お姉ちゃんのおっぱい触ってるけど・・・」 

向日葵「あ、あれは櫻子が勝手に触ってくるだけで私は許してるわけじゃ・・・」 

玄「櫻子ちゃんが羨ましいのです。あかりちゃん早く大きくなってね」 

あかり「大きくなっても好きに揉ませませんからね!」



941 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:17:28.71 ID:6G04yUA6o

玄「お召し上がりあれ!」 

あかり「いだきま~す」 

モモ「いただきますっす。うん、独創的っすけどおいしいっすねこれ」 

玄「そうでしょ~、どんどん食べてね」 

モモ「母さんに料理教えてあげてほしいっす。そしたら毎日おいしいご飯が食べられるっす」 

あかり「お姉ちゃん自分で覚える気はないんだね」 

玄「料理も楽しいんだよ? それに加治木さんへのアピールにもなると思うんだけど」 

モモ「先輩はもう私にメロメロっすからアピールする必要はないんすよ」 

玄「そうやって高を括ってると取られちゃうかもよ。例えばあかりちゃんとかに」 

あかり「ええっ! あかりそんなことしませんよぉ!」 

モモ「むぅ・・・確かにあかりは私の妹だから先輩の好みにも合致するかもしれないっすね・・・」 

玄「だからあかりちゃんは私が責任を持ってお預かりします!」 

モモ「それは許さないっす。大切な妹を乳牛みたいな扱いされちゃたまらないっす」 

あかり「乳牛? 牛乳じゃなくて?」 

玄「そ、そんなことしないよ!」 

モモ「どうだか・・・」 

玄「純粋に揉むのが目的だから乳牛とは違うのです!」 

モモ「ぶっ飛ばされたいんすか!?」



942 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:18:06.33 ID:6G04yUA6o

あかり「ふぁ・・・もうこんな時間? この半荘が終わったら寝ようかな」 

玄「あかりちゃん、まだ起きてる?」 

あかり「玄お姉ちゃん。起きてますけどもうすぐ寝ますよ」 

玄「ネトマやってたんだ、私も見てていい?」 

あかり「どうぞ」 

玄「トップなんだね、凄い」 

あかり「でももう眠くて集中出来るかわからないです」 

玄「そう、それだったら・・・」モミュ 

あかり「ひゃん! く、玄お姉ちゃん!」 

玄「こうすれば眠くならないでしょ?」 

あかり「眠くはならないですけど集中出来ないのは同じです!」 

玄「集中力が欠けた状態で打つ練習だよ」モミュ 

あかり「ひゃうっ! だったら眠いの我慢するだけでいいじゃないですか!」 

玄「寝ちゃったら他の人達の迷惑になるでしょ?」 

あかり「うぅ・・・わかりましたよぉ」 

玄「ふっふっふ、このまま頑張ってトップを維持するんだよ」モミュモミュ 

あかり「あっ・・・ああっ!」



943 : ◆5xQPzOlar6 2013/07/29(月) 00:18:57.37 ID:6G04yUA6o

玄「・・・こんな夢の展開が私を待ってるはず! いざあかりちゃんの部屋へ!」 

玄「・・・ドアが開かない、もしかして鍵かけられてる!? そ、そんな!」 



あかり「ふぅん・・・ふぅん・・・」 

モモ「やれやれ、いつになったら私が心から休める日が来るのやら」 



次の日 

玄「酷いよあかりちゃん、私なら揉んでもいいって言ったのに!」 

あかり「あれはマッサージを頼めるのは玄お姉ちゃんだけって言っただけで誰も好きに揉んでいいなんて言ってません!」 

玄「うぅ・・・このままだとおもち分が枯渇して衰弱死しちゃうよぉ・・・」 

あかり「騙されませんからね!」 

玄「おもち~・・・」 

あかり「・・・わかりましたよ! でもまたいやらしくしたらすぐにやめますからね!」 

玄「やったぁ! あかりちゃん大好き!」 

あかり「はぁ・・・いいのかなこんなことしてて?」 

小ネタ その16 カン



948 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:05:13.17 ID:ucLBDc4+o

咲「うぅ・・・また道に迷って気がついたら変なとこに出たよぉ。ココどこ・・・」 

照「咲?」 

咲「お姉、ちゃん? ちょっと老けた?」 

照「老けてない! お前が若返ったんだろ!」 

咲「若返ってなんかないよ! ちゃんと成長してるんだからね!」 

照「いやまあ確かに胸は変わってないけど・・・」 

咲「老けたお姉ちゃんだって全然変わってないよ!」 

照「なんだと! 高校の頃よりは少しは大きくなったわ・・・少しは」 

咲「なんだかわけわからない場所に来たと思ったらお姉ちゃんまでおかしくなってるしどうなってるの?」 

塞「あれ、どこだろここ・・・」 

あかり「あっ、確か和ちゃんと打った・・・臼沢さん? もなんか老けてる?」 

塞「誰がおばあちゃんよ!」 

照「そこまで言ってない」



949 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:06:14.02 ID:ucLBDc4+o

ゆみ「すまないそこの人達。ここがどこだか教えてほしいのだが」 

咲「加治木さんはいつもと変わらない見た目だ。よかったぁ、ようやく普通の人と会えたよぉ」 

ゆみ「宮永? それにそこにいるのはチャンピオン・・・にしては少し歳がいきすぎて・・・」 

照「いつの間に長野県民はこんなに失礼になったのかな?」 

玄「あっ、あそこに誰かいますよ。お~い!」 

怜「チャンピオン? なんやちょっと見らんうちに大人になりおってからに」 

モモ「先輩もいるっす!」 

美穂子「あっちの人達も何か困ったような顔していますけど」 

咲「1人知らない人がいるけどこっちの人達は皆私の知ってる人達と同じ年齢だ」 

モモ「せんぱ~い!」 

ゆみ「君はあかりの妹の桃子? いやに大きくなってるようだが」 

モモ「はっ? 何言ってるんすか先輩。あかりが私の妹っすよ?」 

ゆみ「そんなはずは・・・」 

塞「いえ、確かにあかりはモモちゃんの妹ですよ。何度かあかりに会いに宮守まで来てましたし」



950 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:07:18.92 ID:ucLBDc4+o

照「なんであかりに会いに宮守まで行く必要があるんだ?」 

塞「そりゃあかりは宮守に住んでるからですよ」 

美穂子「はい? あかりは長野在住ですけど」 

塞「いやそれは中学までの話で・・・」 

玄「わけがわからないのです・・・」 

怜「とにかく一旦落ち着こうや」 

咲「そうですよ! なんだかおあつらえ向きに座れる場所がありますし」 



ゆみ「話を整理しよう。皆気がついたらここにいたんだよな?」 

怜「せや」 

ゆみ「そして誰もこの場所がどこ、いやなんなのか知らない」 

玄「見当もつきません」 

ゆみ「次にあかりのことだ。私の知っているあかりは鶴賀学園高等部1年生で桃子という妹がいる」 

モモ「私の知ってるあかりは鶴賀学園中等部1年で私の妹っす!」



951 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:08:38.07 ID:ucLBDc4+o

ゆみ「それで臼沢さんの知っているあかりは・・・」 

塞「宮守女子の1年、いやもう年度が変わって2年になったけど」 

ゆみ「それで・・・妹の方がいるから照さんと呼ばせてもらいますよ・・・のあかりは」 

照「私の、こ、こいび・・・」 

塞「そんなはずないわ! あかりは私の・・・!」 

美穂子「そうです! そんなこと絶対あるはずない! ありえません!」 

咲「お姉ちゃん中1となんて犯罪だよ・・・」 

照「だからもう中1じゃないんだってば!」 

ゆみ「それの是非はともかく、これまでの話を統合して考えると、少なくとも私と照さんと臼沢さん、そしてその他の人達はそれぞれ別の世界からこの場所に集まったんじゃないだろうか」 

咲「別の世界?」 

怜「並行世界っちゅーやつか」 

ゆみ「ああ、恐らくな。あかりのおかげでオカルトには慣れていたつもりだがまさかここまで桁外れなオカルトに遭遇することになるとはな」 

玄「なんでそんなことになっちゃったんでしょうか?」 

ゆみ「それはわからない。偶然ではなく何者かの意図があるのは見えているんだが・・・」 

咲「並行世界かぁ・・・わかってるのはそれぞれの世界であかりちゃんの立場が違うってことだよね」 

照「そうみたいだな」 

ゆみ「何かの手がかりになるかもしれないし、あかりのこと少し話していただけませんか」 

照「わかった。あれは・・・」



952 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:09:54.45 ID:ucLBDc4+o

照「・・・そうして月明かりの下で私達は恋人になったんだ」 

モモ「人様の妹に何しちゃってくれてんっすかあんたはぁ!?」 

照「告白してきたのはあかりの方からだ。文句はあかりに言え」 

怜「くっさ! なんやその話、くさすぎてかなわんわ!」 

照「くさくない! というかそもそもあかりにあれを教えたのはお前だろうが!」 

玄「照さんって意外にロマンチストだったんだね」 

咲「私と同じで読書好きだから」 

美穂子「・・・」バンバン 

ゆみ「無言で目を見開いて椅子を叩くのはやめてくれ福路・・・」 

塞「ぐぐっ・・・へ、へぇ~、そんなことが。でもプロになってるんでしたらあかりと一緒にいられる時間はそんなに長くないですよね~」 

照「ふっ、卒業したらマネージャーになってくれるそうだ。それにオフの日はいつも会いに行っている」 

塞「くっ・・・ふ、ふふっ、でも自由な学生の頃に一緒にいられなかったのは残念でしたね。私は大学生と高校生という違いはあれど学生同士の頃からの付き合いですから」 

ゆみ「じゃあ次は臼沢さんに話を聞きましょう」 

塞「オッケー。何から話そうかしら・・・」



953 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:10:33.10 ID:ucLBDc4+o

塞「・・・というわけで私達は側にいるのよ」 

照「はっ! どんな話かと思えば、お前はただのあかりのハーレム要員その1じゃないか!」 

塞「は、ハーレム要員って・・・確かに皆と仲良くしたいと思っているかもしれませんが、1番は私だって言ってくれました!」 

怜「堂々とプロポーズやぐらい言えへんのかヘタレやな。そんなんやったら他のに盗られるのも時間の問題やろ」 

塞「そ、そんなこと・・・」 

咲「あかりちゃんは宮守でも沢山の人を笑顔にしてあげてるんだね」 

玄「そうみたいだね。なんだか阿知賀でもそんなことがあったような気がしてきたよ。確か私達の妹だったような・・・」 

モモ「だからあかりは私の妹っす!」 

美穂子「・・・やっぱりあかりの魅力は多くの人を惹きつけすぎる。私だけを見てくれるようにどこかへ・・・」 

ゆみ「おい、福路? あかりに危害を加えるなら容赦しないぞ」 

咲「加治木さんも元の世界ではあかりちゃんの恋人なんですか?」 

ゆみ「なっ・・・いや、恋人なんて大それた関係じゃ・・・」 

玄「とりあえず話聞かせてください」 

ゆみ「あ、ああ」



954 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:11:15.66 ID:ucLBDc4+o

ゆみ「・・・ということがあって私達は大会に出ることが出来たんだ」 

モモ「完全に私とあかりの立場が入れ替わってるっす! なんかもう色んな意味でムカつくっす!」 

塞「けど見えないからって街中でそんな服着せるなんて・・・」 

照「そこまでは私もやってない」 

怜「変態やな」 

ゆみ「だからそれもあかりからやってきたことで私が頼んだわけじゃない!」 

玄「あかりちゃんって惚れた相手にはとことんつくすタイプみたいだね」 

咲「まあ惚れた相手じゃなくても私達のために走り回ってくれたしね」 

美穂子「大きくなったあかりが国広さんの服を着てる姿・・・はぅ・・・」 

照「しかしはっきりと告白されたのは私だけのようだな。お前達はせいぜいお姉ちゃんと大切な先輩止まりだ」 

塞「ぐぬぬ・・・」 

ゆみ(私はキスしたこともあるということは黙っておいた方がいいんだろうか?)



955 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:12:02.16 ID:ucLBDc4+o

咲「ねえ、私達ってこんな惚気話聞かされるためにここに連れてこられたの?」 

???「違うよ」 

咲「だ、誰!?」 

咲?「はじめまして別の世界の私」 

咲「私!?」 

別咲「そう。私は貴女とは別の世界、あかりちゃんと結ばれた世界から来た宮永咲だよ」 

咲「ええっ!? 結ばれた!?」 

玄「ということはもしかして私達も・・・」 

美穂子「別の世界であかりと結ばれてるということ!」 

怜「なんやそう言われると恥ずいな。というか竜華はどないしたんやろ」 

モモ「私実の姉っすよ?」 

照「詳しく話を聞かせてもらおうじゃないか」 

別咲「うん、わかったよ別の世界のお姉ちゃん」 



咲「やっぱりこの滝、綺麗だね」 

あかり「はい、宝石の雨みたい、ですね」 

咲「ふふっ・・・またここにこうして来ることが出来た。ここで誓った想いを遂げて」 

咲「そう、ここでお姉ちゃんと仲直りするって誓った。なのにいざお姉ちゃんと、光ちゃんと向き合おうとすると怖くなって逃げたんだ」 

あかり「咲お姉ちゃん・・・」 

咲「けれどあかりちゃんが私を導いてくれた。もう一度光ちゃんと向き合わせて、そしてお姉ちゃんと引き合わせてくれた」 

咲「本当にありがとう、あかりちゃん。何度お礼を言っても足りないよ」 

あかり「そんなに何度もお礼言わなくてもあかりわかってますから。それにあかりだって咲お姉ちゃんに導いてもらいました」 

あかり「勝つということと人を楽しませること。あかりは咲お姉ちゃんがいたから本当の麻雀が打てるようになったんです」 

咲「でもきっとあの場に行ったのが私じゃなくてもあかりちゃんは気づけていたと思うよ」 

あかり「それでも実際に来てくれて励ましてくれたのは咲お姉ちゃんです。だからありがとうございました」 

咲「・・・どういたしまして」



956 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:13:01.21 ID:ucLBDc4+o

あかり「あの、咲お姉ちゃん」 

咲「なあに、あかりちゃん」 

あかり「前にここで言ってましたよね、照お姉ちゃんと仲直りしたら咲お姉ちゃんの物語はそれで最終回でいいって」 

咲「ああ、そういえばそうだったね」 

あかり「あかりはあかりを導いてくれるより咲お姉ちゃん自身が戦ってるところを見たいです」 

咲「心配しないで、私はこれからも麻雀を続けるよ」 

あかり「本当ですか!」 

咲「うん。インハイに出て、沢山の人と打って。怖い思いもしたけどやっぱり私は強い人と麻雀を打つことが大好きなんだって思い知ったの。これから先もずっと、あの時間を味わっていたいんだ」 

あかり「よかったです。あかりもいつか咲お姉ちゃんを楽しませてあげられるような雀士になりたいって思ってましたから!」 

咲「あかりちゃんならなれるよ。でも私リンシャン取られるの嫌いだからインミドのときみたいに私の真似するのはやめてね」 

あかり「え~、ずるいですよぉ! あかりだってカッコよく嶺上開花和了りたいです!」 

咲「だ~め。あかりちゃんにはあかりちゃんの力があるんだからそれを使ってね。そもそもそんなに簡単に和了れるものじゃないんだよ?」 

あかり「ぶ~・・・」 



あかり「それでしたら咲お姉ちゃん、1つお願いがあります」 

咲「うん?」 

あかり「あかりが咲お姉ちゃんと並び立てるような強い雀士になれたら、あかりを咲お姉ちゃんの物語のヒロインにしてください!」 

咲「えっ?」 

あかり「あかりは咲お姉ちゃんのことが好きです。でも今のあかりじゃ咲お姉ちゃんを楽しませてあげることが出来ません 

あかり「だから、あかりが咲お姉ちゃんと同じくらい強くなれたら、あかりを咲お姉ちゃんの恋人さんにしてほしいんです!」 

咲「す、好き!? こ、こいび・・・」 

あかり「お願いします!」 

咲(ど、どど、どうしよう? 冗談・・・じゃないよね? あんなに強く目を瞑って、身体を震わせて・・・) 

咲(私は・・・) 

咲「あかりちゃん・・・」チュッ 

あかり「あっ・・・」 

咲「私は今のままでもあかりちゃんのこと大好きだよ。無理に強くなろうとしなくてもいいんだよ?」



957 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:14:07.33 ID:ucLBDc4+o

あかり「・・・あかりが納得出来ないんです。大好きな人を大好きなことで笑顔にさせられるようにならないと嫌なんです」 

咲「そんなに想ってくれてるんだね・・・」 

あかり「はい。あかり、必ず強くなります。強くなって自信がついたら、今度はあかりから、唇にキスしますからね!」 

咲「それまでおでこかほっぺで我慢かぁ。顔中まっかっかになっちゃうかもね」 

あかり「言いましたね? 見ててください、すぐに追いついて見せますから!」 

咲「ふふ・・・待ってるよ。花の咲くこの嶺の上に、あかりが届くそのときを」 



別咲「・・・とまあそんな感じだよ」 

咲「べ、別の世界のことでも恥ずかしい・・・」 

照「中1は犯罪じゃなかったのか?」 

別咲「だからあかりちゃんが私と同じくらい強くなるまでって言ってるじゃない!」 

怜「デコやほっぺでもキスしまくる気でおるくせに何言ってんのやこのロリコン!」 

別咲「ろ、ロリコンじゃないですよ! 高1と中1で3歳しか歳違わないんですよ!?」 

ゆみ「どちらも18歳超えてるのならその理屈も通るかもしれないが・・・」 

塞「キスだなんて、エイスリンさんは外人だから自然に出来て羨ましいなとか思ってるレベルなのに・・・!」 

玄「わ、わぁ~、咲ちゃんって案外大人なんだね~」 

モモ「リンシャンさん!」 

美穂子「宮永さん、覚悟は出来てますか?」 

咲「ちょ、ちょっと、なんで私に!」 

別咲「貴女はあかりちゃんのこと好きじゃないの?」 

咲「そ、それは・・・好きだけど」ゴニョゴニョ 

照「別の世界とはいえ妹が間違った道へと進んでしまっているのは悲しいことだな」 

別咲「間違ってなんかないよ! ひどいこと言わないでよ別の世界のお姉ちゃん!」 

ゆみ「いやそもそも女性同士の恋愛が世間からすれば間違い――」 

モモ「元の世界に帰ってもあかりには会わせないっすからね!」 

咲「ええっ! あかりちゃんから言ってくれるまで何もしないから会わせてよぉ!」 

塞「言ったらするのね・・・」



958 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:14:48.36 ID:ucLBDc4+o

玄「う~ん? 私もやっぱりあかりちゃんのこと好きなのかな?」 

別玄「そうです! 私と同じならその歳からあかりちゃんのことが好きでしたよ!」 

玄「わっ、今度は別の世界の私?」 

怜「こっちもちょっとうちらの世界のより年上やな」 

ゆみ「話を聞かせてもらっても?」 

玄「おまかせあれ!」 



あかり「こんにちは」 

玄「あっ、いらっしゃい、あかりちゃん」 

あかり「これからお世話になります」 

玄「うん。あかりちゃんのお部屋はこっちだよ」 

あかり「お邪魔します」 

玄「でも驚いたよ。あかりちゃんが阿知賀に通いたいから下宿させてくれなんて言い出すなんて」 

あかり「社会勉強のためです」 

玄「へ~、本当は?」 

あかり「・・・玄お姉ちゃんの側にいたいからです」 

玄「えへへ~、私もこれからあかりちゃんと1つ屋根の下で暮せるなんて楽しみだよ」 

玄「今日からはいつでもそのおもちを好きに出来るのです!」 

あかり「させません!」 

玄「させてくれないの?」 

玄「・・・今はここまで来るのに疲れてるから駄目です」 

玄「残念。じゃあ疲れとれたら、ね?」 

あかり「・・・玄お姉ちゃんいっつもおもちおもちって、あかりのお胸のことだけが好きなんじゃないかって時々不安になります」 

玄「そ、そんなことないよ! 私はあかりちゃんの全部が大好きだよ!」 

玄「綺麗な髪も、優しい笑顔も、ちっちゃな手を握ったときに伝わる暖かさも全部全部」 

あかり「玄お姉ちゃん・・・」 

玄「愛してますよあかりちゃん・・・」チュッ 

あかり「ん・・・」 

玄「・・・」モミュ 

あかり「・・・! ぷはぁ・・・玄お姉ちゃん、キスするときお胸揉むのやめてって言ってるのに・・・」 

玄「あかりちゃんはおもち好きなところも含めて私の全部を愛してくれないの?」 

あかり「その言い方卑怯ですよぉ・・・」



959 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:15:31.84 ID:ucLBDc4+o

玄「あかりちゃ~ん!」ダキッ 

あかり「んんっ・・・! 玄お姉ちゃん、疲れてるから駄目だって言ったじゃないですか」 

玄「お姉ちゃんも一緒に疲れてあげるから~」 

あかり「もう、せめて荷物片付けるまで待ってください。お布団敷けませんし・・・」 



玄「あ~手が吸い寄せられる~」モミュ 

あかり「きゃっ! 玄お姉ちゃん! 片付けるまで待ってって言ってるでしょ!」 

玄「あかりちゃんのおもちは私が育てたんだよ。だから半分は私のおもちみたいなものなのです!」 

あかり「なんですかその理屈は! 結局揉んだら大きくなるって迷信だったじゃないですか!」 

玄「ちゃんと揉む場所揉めば大きくなるんだよ? 現にあかりちゃんのもこんなにたわわに実って・・・」 

あかり「揉む場所揉めばっていつもあんな、あんな・・・」 

玄「んふ~、気持ちよくさせたほうが女性ホルモンも沢山出て――」 

あかり「とにかく! エッチなのは・・・ほどほどに!」 

玄「あかりちゃん、前に言ったよね大切な人との別れは必ず来るものなんだって」 

あかり「なんですか急に」 

玄「その別れのときがいつ来るかってねわからないの。もしかしたら明日、事故か何かであかりちゃんとお別れしなきゃいけなくなるかもしれない」 

あかり「・・・」 

玄「思い出があればいつでも会えるけど、でもやっぱり寂しいよ。あかりちゃんのこの柔らかさや暖かさは二度と感じられなくなるんだから」ダキッ 

玄「だから私はあかりちゃんと沢山触れ合って覚えていたいの。あかりちゃんの肌の感触も、匂いも、体温も。もしあかりちゃんがいなくなってしまっても思い出せるように」 

あかり「あかりはどこにも行きませんよ。ずっと玄お姉ちゃんの側にいます」 

玄「うん。でも本当に突然に来るから。その前に少しでも長くあかりちゃんと触れ合っていたい」 

あかり「・・・わかりました。けど荷物片付けるの終わるまで待ってください。あと良いことっぽいこと言うなら抱きしめるときにお胸掴むのやめてくれませんか?」 

玄「あ~ん、あかりちゃんが冷たいよぉ!」



960 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:16:16.43 ID:ucLBDc4+o

あかり「やっと終わったぁ」 

玄「よし! じゃあお待ちかねの――」 

宥「あっ、あかりちゃん。今日からだったんだね」 

玄「お姉ちゃん!? なんでここに!?」 

宥「急にまとまった休みが取れたからお家に帰ろうかなって」 

あかり「しばらくはここにいるってことですか?」 

宥「うん。プロの仕事、思ったよりキツかったからゆっくり休ませてもらうよ」 

玄「タイミング最悪なのです・・・」ボソッ 

宥「玄ちゃん、どうかした?」 

玄「な、なんでもないよお姉ちゃん」 

宥「・・・もしかしてお邪魔だった?」 

あかり「いいえ。宥お姉ちゃんとも一緒に暮せてあかり嬉しいです」 

宥「私もあかりちゃんあったか~いから好き~」ダキッ 

玄「お、お姉ちゃん!」 

宥「なあに?」 

玄「ぬ~! 私、晩御飯の仕度してくる!」 

宥「玄ちゃん、何かあったのかな?」 

あかり「何かあったというか何も出来なかったというか・・・」 

宥「・・・?」 

あかり「宥お姉ちゃん、あかりも玄お姉ちゃんのお手伝いしてきますね」 

宥「おいしいご飯期待してるね」 



あかり「玄お姉ちゃん、あかりも手伝います」 

玄「・・・あかりちゃん、お姉ちゃんと一緒に暮せるの嬉しいって」 

あかり「玄お姉ちゃんだって嬉しいでしょ?」 

玄「そうだけど・・・」 

あかり「あかりにとっての大切な人は玄お姉ちゃんだけじゃないんです。宥お姉ちゃんも穏乃お姉ちゃんも憧お姉ちゃんも灼お姉ちゃんも。皆あかりの大切な人です」 

あかり「玄お姉ちゃん。1つの大切なものにだけ執着して他のことを蔑ろにするのはよくないことなんですよ?」 

玄「・・・それは充分わかってるよ」



961 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:16:59.84 ID:ucLBDc4+o

あかり「あかりには大切な人が沢山います。誰もかけがいのない人達ですけど、その中で1番を決めるなら迷いなく玄お姉ちゃんだって言えますよぉ」 

玄「私だってあかりちゃんが誰よりも1番大切だよ」 

あかり「嬉しいです・・・」チュッ 

玄「ふあっ・・・!」 

あかり「続きはまた夜に、ね。玄お姉ちゃん」 

宥「玄ちゃ~ん、あかりちゃ~ん、まだ~?」 

あかり「もうすぐ出来ますよ~!」 

玄「あかりちゃん!」ダキッ 

あかり「玄お姉ちゃん! お料理中に抱きつくのは危ないですから!」 

あかり(大切な人との別れは必ず来る。今あかりを包んでくれてるこの熱もいつか消えてしまうんだね) 

あかり(あかりも忘れたくない。玄お姉ちゃんの温もりを) 

あかり(だからこれからも玄お姉ちゃんとの思い出を作っていこう。いつかくる別れのあとも笑顔でいられるように) 



別玄「・・・以上です」 

玄「わ、わた、私、あか、あかりちゃんと、そ、そそ・・・」 

咲「玄さんの方がよっぽど大人じゃないですか」 

怜「爛れとるなぁ」 

別玄「どこが爛れてるんですか! 恋人同士なんだから普通のことです!」 

照(そ、そうか、恋人同士だから私達も・・・) 

塞(み、皆なんでそんなに進んでるのよ! 自信なくしちゃうなぁ・・・) 

美穂子「キィ~!」ガンガン 

ゆみ「お、おい、福路! テーブルに頭を打ち付けるのやめろ!」 

モモ「・・・色々言いたいことはあるんすけど別の世界の話っすから置いとくっす。けどあかりの胸を揉んで育てたとか言ってましたっすよね?」 

玄「は、はいっ!?」 

モモ「育てたってことは小さかった頃からそうしてたということっす。もしかして私の世界のおもちさんもあかりにそういうことしてるんっすか?」 

玄「え、いや、あの、その・・・」



962 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:17:54.72 ID:ucLBDc4+o

怜「乳デカい女は性欲も強い言うけどほんまなんやな」 

別玄「貴女の彼女さんだっておもちじゃないですか!」 

怜「竜華は別やねん。というか彼女ちゃうし」 

別怜「せやで、うちの彼女は竜華やのうてあかりや」 

玄「今度は別の世界の園城寺さんですか」 

咲「やっぱり今よりちょっと大人っぽい」 

モモ「もうたくさんっす! いつまで妹と他人の惚気話聞かされなきゃならないんっすか!」 

塞「ま、まあまあ落ち着いて。それしか手がかりがないんだししょうがないよ。私だってだいぶへこんでるんだからね」 

怜「ここまできたんやし全員分の話聞いてこうや」 

別怜「せやせや、わざわざ話しに来てやったんやし」 

ゆみ「恩着せがましいのが気になるがお願いする」 

別怜「おっしゃ! 耳ん穴かっぽじってよ~く聞いとき!」 



怜「あかり、あんたがおらんようになってもうずいぶん経つなぁ。あれからうちん中空っぽになってもうたみたいや」 

怜「忘れられへんねん。あんたの笑顔も声も何もかもが。空っぽのうちの中の唯一の中身や」 

怜「生きるんてつらいなぁ」 

あかり「・・・何してるんですか怜お姉ちゃん?」 

怜「未亡人ごっこ」 

あかり「縁起でもない遊びはやめてください!」 

怜「けどうちの中が空っぽなんは本当や」 

あかり「お腹減ってるだけですよね」 

怜「せやな。やから早くご飯作ったって」 

あかり「はいはい。まったく、あかりがいないと何も出来ないんですから」 

怜「あかりがおったらなんもすることあらへんからな」 

あかり「少しは手伝ったりしようって気にはならないんですか?」 

怜「うち病弱やし」 

あかり「・・・それを持ち出されると何も言えなくなります」 

怜「あははは、ほんま竜華とは真逆な反応するな」



963 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:18:32.08 ID:ucLBDc4+o

あかり「竜華お姉ちゃん・・・」 

怜「・・・まだ竜華のこと気にしとるん?」 

あかり「だってあかり、竜華お姉ちゃんに怜お姉ちゃんとのこと頑張ってって言ったのに、こうして怜お姉ちゃんのこと盗っちゃいましたから・・・」 

怜「あんときはお互いにそういう意味で好きやったわけじゃないやろ。それに盗ったてうちの方から告白したんやん」 

あかり「でも・・・」 

怜「あかりはうちと一緒におるんが辛いん?」 

あかり「そんなことないです! あかりは怜お姉ちゃんと一緒にいられて幸せです! だけどそれはきっと竜華お姉ちゃんも同じでした・・・」 

怜「そうやろうな。それやったら竜華の分まで幸せにならなあかんやろ? うちが言えた義理とちゃうんやけど」 

あかり「・・・」 

怜「あかり」ダキッ 

怜「うちは麻雀のこと以外で未来予知なんてでけへんけど、あかりと一緒におる未来が幸せなもんになる思って告白したんや。そしてそれは現実になった」 

怜「竜華には悪いけどうちはこの選択間違っとたとは思わへん。この未来を選んで本当によかった」 

あかり「怜お姉ちゃん・・・ありがとうございます。あかりも、間違った選択をしたとは思っていません。それでもやっぱり胸が苦しくなることがあるんです」 

怜「正しい選択にだって痛みは付きものや。それに耐えられへんかったらいつでも言い。こうやって抱きしめてやることしかうちにはでけへんけど」 

あかり「充分です。もう苦しくなくなりました・・・」 

怜「そうか・・・うちは苦しいな」 

あかり「えっ?」 

怜「お腹減りすぎて今にも倒れそうや」 

あかり「ふふっ、じゃあすぐに作ってきますね」 

怜「超特急で頼むで~」 

怜「・・・竜華。わかってくれとは言わへん。一生怨んでくれても構わん。それでもうちはあかりと一緒に生きていくから・・・」 



あかり「怜お姉ちゃんオムライス出来た・・・って寝てる?」 

怜「・・・」 

あかり「お腹減ってるのに寝ちゃったんだ。起こしちゃっていいよね? 怜お姉ちゃん起きてください」 

怜「ううん・・・」 

あかり(・・・! なんだか怜お姉ちゃん色っぽい・・・) 

あかり「起きてください、オムライス冷めちゃいます。早く起きないと――」 

あかり「キス、しちゃいますよ?」



964 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:19:25.20 ID:ucLBDc4+o

あかり「起きない・・・本当にしちゃいますからね・・・」 

あかり(あかりからするのははじめてだよね? いつも怜お姉ちゃんからだったはず・・・) 

あかり(あかりも怜お姉ちゃんと一緒にいることを選んだこと後悔してないって証を見せないと) 

あかり(でもそれだったら寝てる間にしちゃっていいの? ちゃんと怜お姉ちゃんが起きてるときにした方がいいんじゃないかな?) 

あかり(まただ。あかりまた逃げてる。こんなに綺麗なまつげが一本一本見えるくらいに顔を近づけておいて、あと一歩が踏み出せないなんてあかりは――) 

怜「意気地なし」チュッ 

あかり「んっ・・・」 

怜「・・・ぷはぁ・・・ここまできたらあとはもうちょいやんか。なんでしてくれへんの?」 

あかり「それは・・・起きてるときにしたほうがいいんじゃないかって思って・・・」 

怜「うちが起きとるって気づいとったくせに」 

あかり「・・・」 

怜「まあええわ、しようとしてくれただけでも大進歩や。お赤飯炊かなな」 

あかり「卵の下にチキンライスならありますけど」 

怜「ナイスタイミングやな。けどその前に・・・」グイッ 

あかり「・・・せっかく作りたてなのに冷めちゃいますよ?」 

怜「うちの中空っぽやって言うたやん。お腹もそうやけど心も空っぽや。食いもんより今は愛に飢えとんねん」 

あかり「仕方ないですね・・・」 



怜「いつかはこっちもあかりのほうから誘ってくれな、うち自信なくすで」 

あかり「怜お姉ちゃんは病弱だから気を使ってるんですよ」 

怜「あほ、心の病気になってまうわ」 

あかり「それは困ります」 

怜「せやろ? やったら今晩にでもうちを押し倒しに来てな」 

あかり「・・・考えておきます」 

あかり(ごめんなさい怜お姉ちゃん、あかりはまだ怜お姉ちゃんの側で負い目を感じずに笑顔でいることが出来ないんです) 

あかり(この胸の痛みが消えて本当に笑えるようになったら、そのときはもう一度今度はあかりから告白します。怜お姉ちゃんのことを愛してるって) 

あかり(大丈夫です、そのときは絶対来ますから。過去が積み重なって今のあかりが出来てるなら、未来のあかりは今が積み重なって出来るもの) 

あかり(怜お姉ちゃんと過ごす幸せな今を重ねて、必ず辿りつきます。2人で笑い合える未来に)



965 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:20:19.71 ID:ucLBDc4+o

別怜「・・・ということや」 

怜「・・・なんや他ん人らより暗くないか?」 

照「玄ちゃんが爛れてるならお前のはドロドロだな」 

塞「略奪愛なんて、優しいあかりになんてことさせてるのよ!」 

別怜「うっさいわ! あかりだって傷つくの承知でうちのこと受け入れてくれたんや!」 

玄「そ、そういうのいけないと思います!」 

咲「そうですよ! こういう後ろ暗いことのある恋愛は長続きしないんです! 本で読みました!」 

怜「うちも竜華と喧嘩別れすんのはいややなぁ」 

別怜「そうやな。せやから別の世界のうち、あんたはあかりと竜華、どっちともと付き合えばええねん!」 

モモ「はぁ!? 何言ってるんっすか!」 

ゆみ「あまり人様の事情に首を突っ込みたくはないが、二股など許されることじゃないぞ」 

別怜「どっちも好きなんやからしゃーないやろ! 知らんのか、愛は無限大なんや! 無限は幾つに分けても無限。2人ともに無限の愛を捧げられるんや!」 

別咲「そんな屁理屈を・・・」 

別玄「横暴ですよそんなの」 

怜「2人と付き合うかぁ。そら盲点やったわ、おおきに別の世界のうち!」 

別怜「ええって、うちが出来へんかったことあんたに託させてもらうで」 

モモ「そんな不幸になることが決まったような恋愛、私が絶対に許さないっすからね!」 

美穂子「あはは・・・皆あかりとあんなことやこんなことまでやってるなんて・・・もう死んじゃおっかな~・・・」 

別美穂子「駄目よ別の世界の私。貴女の世界のあかりはまだ誰ともそういう仲になってないんでしょう?」 

美穂子「別の世界の私・・・」 

照「歳は変わってないな」 

ゆみ「そっちの福路を落ち着かせるためにも話を聞かせてもらおう」 

別美穂子「それではお話しますね・・・」 



あかり達がインターミドルを優勝して早2ヶ月。 
山の彩りも段々と薄くなり寒気と共に冬の訪れを感じさせるある日のこと。私はあかりに誘われて夕日を観るために長い階段を上っていました。 

「京子ちゃんってばこの階段を走って上ろうとして吐きそうになったんですよ。自分から行ってみようって言ったのに。あんまり無茶するのはやめてほしいんですけど聞かなくて」



966 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:20:57.44 ID:ucLBDc4+o

私の隣で天真爛漫な幼馴染を思い出して苦笑いするあかり。 
会った頃とは違いすっかり冬装いになっていますけど、その愛らしさはまったく変わっていません。 

「確かにここを走って上るのはちょっと大変そうね。歩いていても少し疲れちゃいそうだわ」 

「大丈夫ですか?」 

「心配ないわ。身体を暖めるにはちょうどいい運動よ」 

心配そうな顔をするあかりに笑いかけるとパッと明るい顔になる。その顔見ただけで疲れなんかどこかに飛んでいってしまいます。 



風越のキャプテンの座を華菜に引継ぎ麻雀部を引退した私は、既にプロの方からお声をかけて頂いていたこともあってあかりと過ごす時間を長く取ることが出来るようになりました。 

とはいえ受験勉強はしなくてよくとも卒業するためには日々の授業に真面目に取り組まなくてはなりません。 
また当然あかりも学校に出なくてはいけないので会えるのは休日だけ、それもあかりの部活がない日だけなのですが。 

それでも毎日のように電話をして会話だけは欠かさずにいましたから、他校の生徒の中では1番あかりと深く関わりを持っていると思います。 
本当はマホちゃんのように一緒にネトマが出来ればなおよかったのですが、借りたPCを何度も壊しそうになってしまい断念せざるを得ませんでした。 



「エベレスト登頂!」 

「なにそれ?」 

「さあ? あかりもよくわかりませんが京子ちゃんが言ってたんです」 

階段を上り終えて私達は公園に着きました。 
大きな建物や木もない開けた場所なのでどこからでも夕日は見えるのですが、私達は公園の端にある柵までまた歩きました。 

柵に手を置いた私の眼に映るのは遠くの地平線に今にも沈もうとしながらも、煌々と輝く太陽に照らされ紅く染まった町並み。 

「綺麗ですね・・・」 

吹き付けてくる風に髪を押さえながら紅い街を眺めて呟くあかり。 

「ええ・・・」 

私はそんなあかりの方を見てその呟きを言葉を肯定する。 
この景色よりもそれを見ているあかりの方が何倍も綺麗でしたから。 

一緒に過ごしてきてあかりの顔は沢山見てきましたが今でも見ると胸が高鳴ります。 
表情豊かでそれでいてどれも綺麗で可愛らしいあかりに私の心は囚われたままでした。



967 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:21:31.57 ID:ucLBDc4+o

出来ることならずっとあかりのことを眺めていたいのですが不審に思われても嫌なので、私は町並みへと目を向けました。 

夕焼け色の街をしばらく見つめて、こっそりとあかりのことを伺う。そんなことを数度繰り返しているとふとあかりと目が合いました。 

バレてしまったのかと一瞬不安が過ぎりましたが、あかりは私と目が合うとすぐに顔を背けました。 
その頬が赤くなっているように見えたのは夕日のせいだけではないように思えました。 



それから少しして私達は公園のベンチに座っていました。 

あかりは私の膝の上。あかりもそれが当然だと認識しているのか自分から膝の上に乗ってくれるようになりました。 

「寒くないあかり?」 

「暖かいですよ美穂子お姉ちゃん」 

小さな身体を抱きしめて問う私に腕の中から笑いかけてくれるあかり。 
暖かいのは私も同じです。抱きしめているのは私なのにあかりの温もりに包まれているような錯覚さえ覚えます。 

「あのときもこうやって抱きしめてくれましたよね」 

私がその温もりを堪能しているとぽつりとあかりが呟きました。 

「あのとき?」 

もう数え切れないほど抱きしめてきたのでいつのことを言っているのかわからず私は首を傾げました。 

「インターミドルの決勝戦のときですよ」 

私がわからなかったせいかあかりは少し憮然として答えました。 

「そうだったわね・・・」 

あの日、妙な振込みをして泣きそうな顔をして対局室を出て行ったあかりを見て私はいてもたってもいられなくなりました。 
大急ぎで選手用のトイレに駆け込むとそこであかりが泣いていて、私はたまらなくなって震える身体を抱きしめていました。 

涙を流して辛いと訴えるあかりに私が伝えられるだけのことを伝えて送り出し、時間ギリギリになるまで抱きしめてあげました。 
そうして笑顔を取り戻したあかりは見事に優勝を掴みとりました。 

私があかりのどんな表情も好きだというのは先に話しましたけど、仲間達に囲まれて優勝をトロフィーを手にしたあかりのとびっきりの笑顔が最も素敵な表情だと思っています。



968 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:22:23.46 ID:ucLBDc4+o

「優しくて暖かくて、あかりに勇気をくれました。あれから美穂子お姉ちゃんが抱きしめてくれるたびに同じ気持ちになりましたけど、最近少し怖いなって感じてることに気がついたんです」 

「えっ・・・」 

突然の言葉に私は言葉を失ってしまいました。 

怖い? 何故? 私はそんなに邪な感情を表に出していたのだろうか? 
あかりに怖がられてしまった。途方もない絶望感が私を襲いました。しかし―― 

「怖いのは美穂子お姉ちゃんにこんなに心臓がドキドキしてること気づかれちゃうんじゃないかってことです」 

あかりはお腹に回していた私の腕を取り、掌を彼女の胸に当てました。 
わずかな膨らみを潰した感触のあと、早鐘を打つ鼓動が掌から感じられました。 

「その気持ちに気づいて、沢山悩んで、ようやく打ち明ける決心がつきました。だから今日ここに誘ったんですよ。ここならたぶん誰も来ないでしょうから」 

硬直する私の手をそっと胸からどけてあかりは私の膝から降り、真っ直ぐ私と向き合いました。 

「美穂子お姉ちゃん、あかりは美穂子お姉ちゃんのことがす・・・」 

大きな瞳に決意を込めてその気持ちを口にしようとするあかりでしたが、肝心なところで言葉につまってしまいました。 

「・・・」 

その先の言葉は聞かずとももうわかっていました。ですが私は止めも答えもせずに無言で続きを待ちました。 
あかりの口からその言葉が聞きたかったからです。 

「す・・・す・・・きです・・・好きです、美穂子お姉ちゃんのことが好きなんです!」 

息を吸うように何度も『す』と言って、やっと次の言葉を口にするとそのままの勢いで何度も好きだと繰り返すあかり 

「・・・」 

言葉が出てきませんでした。 
何度もシミュレーションしてきたはずなのに。 

本を読んだりして様々な愛の言葉を覚えてきたというのに、私はただ喜びの涙を流すばかりで固く閉じた目だけでなく身体全体を震えさせて答えを待つあかりに何も言ってあげられませんでした。 

「美穂子お姉ちゃんどうして泣いてるんですか・・・?」 

「・・・嬉しいの、私もあかりのことずっと好きだったから・・・」 

不安そうなあかりの声を聞いてようやく私もあかりに想いを伝えることが出来ました。 

「ずっと?」 

「ええ、会ったときから今までずっとよ。一目惚れだったの」 

「一目惚れ・・・ずいぶん待たせてしまいましたね」 

「ううん、いいのよ。ちゃんと叶ったんだから・・・」



969 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:24:04.75 ID:ucLBDc4+o

涙を拭う私に申し訳なさそうに頭を下げたあかりを首を振って制しました。 

「そんなに泣かないでください」 

「ごめんね止まらないの・・・」 

先ほどの絶望から一転してもたらされたこの幸せが溢れ出すように、私の眼から流れる涙は拭っても拭っても止まりませんでした。 



「落ち着きましたか?」 

「ええ・・・」 

私に寄り添ってハンカチを目に当ててくれていたあかりに私は1度鼻をすすって頷きました。 

「駄目ね私、せっかくあかりが告白してくれたのにこんな・・・」 

「美穂子お姉ちゃんらしくていいじゃないですか。あかりは美穂子お姉ちゃんの涙もろいところも好きなんです」 

落ち込む私をあかりは優しく励ましてくれました。 
あかりと過ごしてきた時間の中でこうやって泣いて閉まったことも数え切れず、その度にあかりはこうして私に優しい言葉をかけてくれました。 

嬉しいのですが年上として情けなくなることもありました。 
それを話すとあかりは、 

「情けなくなんかないですよ。あかりだってすぐに泣いちゃって美穂子お姉ちゃんに何度も慰められてきたんですから。それに、そうしてると美穂子お姉ちゃんの役に立ってるって感じられるからこれからもどんどん泣いちゃってください」 

と、悪戯っぽく笑って私の眼の端に残っていた涙を指で拭いました。 

「料理も勉強も麻雀も、何でも出来る美穂子お姉ちゃんにあかりがしてあげられることなんてそれくらいしかありませんから」 

「それは私の方が年上だから・・・私はあかりが側にいてくれるだけで幸せになれる。こうして笑顔を向けてくれるだけで私も笑顔になれるの。あかりは私の元気の源よ。これからもずっと側にいてね」 

自分を卑下するあかりを励ますために紡ぎだした台詞。 
本心からの言葉でしたがもしかすると年上らしくないと落ち込んでいた私のためにあかりがそう言うように誘導したのかもしれません。 

「はい・・・でも美穂子お姉ちゃん、側で笑顔でいるだけでいいんですか?」 

「へっ?」 

頷いたあかりの続けざまの台詞に私は面食らってしまいました。 

「あかり達、その・・・恋人さんになったんですよね? だから、その・・・恋人らしいこととかしなくていいのかなって・・・」 

「恋人らしいこと・・・」



970 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:25:30.95 ID:ucLBDc4+o

「・・・いいの?」 

「・・・いいですよ」 

主語のない私の問いかけをすぐに理解して、あかりは顔を少し上向け目を閉じました。 

ずっとこうしたいと考えていたのに逸る気持ちで心臓がうるさいくらいに脈打ち、手はひどく震えていました。 
それでも私は微かに震えるあかりの肩を抱き寄せて顔を近づけ、そして唇を重ねました。 

私にとっては初めてのキスでした。 
初めて感じたあかりの唇の柔らかさ、鼻腔をくすぐるあかりの匂いは何も変わらないはずなのにいつもとは違うような気がしました。 

押し寄せてくる多幸感の波に押されて私は舌をあかりの口の中へと伸ばしました。 
あかりは驚いたように目を見開きましたが、私が舌があかりのそれに触れ、絡み合うと、陶然として目を細めました。 

今まで見たことのない、『色』に染まったあかりの顔。 
細くなったその瞳には同じ顔をした私の顔が映っていました。 

ずっとそうしていたかったのですがそれは叶いません。 
断腸の思いで私は唇を離しました。 

お互いに突き出した舌を別れを惜しむように繋いでいた唾液の糸が切れて、辺りには風の音と私とあかりの荒い息だけが響いていました。 

「これが、恋人同士でするキスなんですね・・・」 

まだ肩で息をして私にもたれかかっているあかりが呟きました。 
その声にはやはり私の聞いたことのない『色』がありました。 

「ファーストキスがこれだなんてちょっと大胆だったかしら?」 

「あかりはファーストキスじゃありませんし、その、ファーストキスは色々と衝撃的でしたから、それを上回るくらいのインパクトがあって、よかったです・・・」 

半ば自問であった私の言葉に恥らうように答えるあかり。 
その姿が愛らしくて私はまたあかりとキスがしたい衝動に駆られました。 

「もう満足した?」 

「・・・まだです。まだファーストキスの思い出より強く心に残すには足りません」 

私の台詞の意図を察したのかそれとも本当にそう思ってくれたのか、あかりは私の胸から顔を上げてもう1度私と向き合ってくれました。 

「今度はあかりからしますね。誰かに無理やりされるのでもなく、人工呼吸でもなく、あかりから大好きな人へ送るファーストキスです」 

そう言ってあかりは飛びつくように私の唇を奪いました。 

(あかりからしてくれた。これだけでこんなにも違うものなのね・・・) 

あかりから伸ばされてきた舌に自分の舌を絡めて、私は先ほどとは比べ物にならないほどの快楽に、狂いそうになる自分を必死に押し止めました。



971 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:26:07.60 ID:ucLBDc4+o

「怖くないあかり?」 

所変わって私の部屋。 
私はベッドの上に仰向けに横たわるあかりを覆いかぶさるようにして見下ろしていました。 

「怖いです。でも、あかりはもう美穂子お姉ちゃんの恋人さんですから。それにキスするのだって本当は少し怖かったですけど、き、気持ちよかったですし、きっとこっちも・・・」 

顔を真っ赤にして緊張で手足も硬くなっていましたがあかりは私の眼を見つめてはっきりと言いました。 

「お願いします美穂子お姉ちゃん・・・」 

「・・・わかったわ」 

私は身体を降ろしてあかりを抱きしめ、その首筋に口付けました。 

「ひゃっ・・・」 

小さく悲鳴を上げてあかりの身体は跳ねます。 

「服、脱がせるからね」 

「はい・・・」 

私は熱に浮かされたような声でそう言ってあかりの服の裾に手をかけました。 

それを見てしまえばもう歯止めが利かなくなる。 
確信があるのに腕は止まらず、私はゆっくりと服を捲り上げて―― 



モモ「ストップっす! そこから先はいいっすよ!」 

別美穂子「ここからいいところなのに」 

怜「なんちゅーか凄いな・・・」 

別怜「1人だけ細かいとこまで描写しすぎやねん」 

照「本当に間違った道を爆走してる人がいたよ・・・」 

塞「なんて破廉恥な!」 

別咲「これは悠長に待ってる余裕ないかもしれないよ別の世界の私」 

咲「そ、そんなこと言われても・・・」 

玄「おもち揉んでるだけじゃ駄目かな?」 

別玄「もう少し発展させた方がいいかもね」



972 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:27:20.39 ID:ucLBDc4+o

美穂子「別の世界の私まで・・・はっ! 今ここで別の世界の私にキスすれば間接的にあかりとキスしたことになるじゃない。自分同士だしノーカンよね!」 

別美穂子「ちょ、ちょっと待って別の世界の私! これから貴女も私と同じようにあかりと出来るから!」 

モモ「させないっすよ! 何考えてるんすか!?」 

ゆみ「あ、ああ、どっちの福路も少し冷静になった方がいい」 

智葉「誰かいるのか?」 

久「見知った顔ばかりだけどなんかおかしいわね」 

あかね「咲ちゃんや福路さん達が2人いるように見えるわ」 

咲「部長に赤座さんに臨海の先鋒の人!」 

照「辻垣内さん、貴女もあかりを?」 

智葉「宮永照・・・なのか? 何故そんなに急成長してるんだ? それにあかり?」 

久「咲ってばまだ姉妹がいたの?」 

咲「違いますよ!」 

別咲「私は別の世界の宮永咲なんです」 

あかね「福路さんが2人・・・厄介ね」 

美穂子「そういえば貴女の世界で赤座さんはどうしてるの?」 

別美穂子「目下のところ交戦中よ。あかりの気持ちがこちらにある分私が優勢だけど」 

智葉「どういうことなんだ?」 

塞「あ~、私達もまだよくわかってないんですけど・・・」 



智葉「並行世界、にわかには信じがたいがこうして同じ人間が2人いる姿を目の当たりにすれば信じるしかないか」 

久「和が来たら卒倒しそうね」 

あかね「そして鍵を握るのはあかり、というわけね」 

ゆみ「確証はありませんが、それぞれの世界であかりの立場が違うのは確かです」 

智葉「ここにいる全員がそれぞれの世界であかりと恋仲にあるのか。別世界の話とは言え少し複雑な気分だ」 

モモ「私は違うっすよ!」 

久「あかりちゃんって中々のプレイガールなのね」 

別咲「いや色んな世界で色んな人と結ばれてるだけでその世界では一途ですからね」 

あかね「なんて、こと・・・こんなことが有り得るはずが・・・」ブツブツ 

玄「お姉ちゃんも言ってたけど赤座さんちょっと怖い・・・」 

ゆみ「脱出の糸口がないかそれぞれの世界のあかりのことを話していたんです。お願い出来ますか?」 

智葉「・・・気は乗らんが仕方あるまい」 

久「いいわよ、幾らでも話したげる」 

あかね「ええ、わかったわ」 

塞「私もう聞きたくない~! 進んでなさすぎて泣きそうになるから~!」 

咲「私も胸が痛いよ」 

照「我慢しろ、私だって耐えてるんだから」 

智葉「では私からいかせてもらおう」



973 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:28:05.70 ID:ucLBDc4+o

智葉「あかりと会ったのはインハイ一回戦の日、臨海はシードだから試合もなく、他校の試合を観戦していたときだった」 

久「一回戦のとき? 私その日あかりちゃんと一緒に行動してたけど辻垣内さんとは会わなかったわよ」 

モモ「各世界で少し行動に違いがあるんじゃないっすか。そこの先輩の世界だとあかりは私の姉さんになってるくらいっすから」 

智葉「竹井とは会っていないしそうなんだろうな。私は東京の道を覚えようと1人で歩いて回ろうとしていたあかりの保護者と案内人を務めたんだ」 

咲「意外に面倒見がいいんですね」 

智葉「意外は余計だ。それからインハイの間何度か会う機会があって、互いに交流を深めていった」 

智葉「よく気が付くし気が利くんだが、ドジで空回りすることが多くてどうにも放っておけず、気づけばずっと目で追うようになっていたんだ」 

智葉「最初は保護者としての行為だったそれも、あいつと過ごしているうちにいつしか好意からのものに変わっていったというわけだ」 

智葉「最初は悩んださ。女、それも自分よりも一回りも小さい少女に懸想するなんてな」 

モモ「どっかの誰かさんらにも見習ってもらいたいっす」 

別咲「わ、私だって悩まなかったわけじゃ・・・」 

別美穂子「何を悩む必要があるんでしょうか?」 

智葉「一時はあかりの将来を思って身を引こうとしたが、ネリー達に怒鳴られてな。想いを伝えて恋仲になったんだ」 

咲「なんか恋愛小説みたいな話で羨ましいな」 

怜「ちなみにどんな風に告ったん?」 

智葉「な・・・そんなことまで言わなくていいだろ」 

別怜「宮永姉妹は告白の台詞までちゃんと言ったで。あかりからやったけど」 

智葉「な、ならば仕方ない・・・世間の目など知るか、お前が好きだ、と・・・」 

玄「わぁ~、ドストレートですねぇ」 

別玄「カッコいいなぁ。私はおもち揉んでたらなし崩し的にだったからなぁ」 

塞「言える勇気が羨ましい・・・」 

智葉「くっ・・・なんなんだこれは!」 

ゆみ「すまない、だがここにいる全員同じように恥ずかしい思いをしたんだ」 

あかね「別世界のこと、そう私の世界には何の関わりもないことじゃない・・・」 

美穂子「私は別世界の私と違ってインミドのときに励ましに行ってないし、どうしようかしら・・・」



974 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:28:57.14 ID:ucLBDc4+o

久「それで、それからどうしてるの?」 

智葉「あかりを引っ越させるのは難しかったから私が長野のプロチームに入って、出来るだけ側にいられるように・・・」 

怜「ほ~う、アツアツやん」 

智葉「う、うるさい! 私の話は終わりだ!」 

久「それじゃ次は私が話しましょうか」 

久「私があかりちゃんを意識しだしたのはインハイが終わってからあかりちゃん達がインミドに行くまでの間。あかりちゃんに優勝を助けてくれたお礼に何でも1つ言うこと聞いてあげるって言ったときかな」 

久「そんなことしなくていいって断られたんだけど、気がすまないからってしつこく迫ってたら、それならキスしてくれって言われたの」 

咲「えっ! あかりちゃんそんなことする子には思えないんですが・・・」 

久「そうね。後から聞いたら絶対に出来ないようなこと言って諦めさせようとしてたみたい」 

別咲「ですけどその口ぶりだと・・・」 

久「ええ、してあげたわ。唇にね」 

玄「そんな軽々しく・・・」 

久「あかりちゃんにも怒られたわ。そんなに軽々しくキスするなんて、もっと身体を大事にしろってね。自分からしろって言ったのに理不尽だと思わない?」 

ゆみ「君のことだ、あかりの意図は察してたんだろう?」 

久「まあね。でも私だって考えなしにしたわけじゃないのよ。あかりちゃんならいいかってそう思ったからしたんだから」 

モモ「あんたもロリコンっすか」 

久「結果としてはそうなってるけど、そのときは違うわよ。悪戯心がうずいたのと親愛の情を強く表現しただけにすぎなかったわ」 

怜「そんでそんで?」 

久「次の日、キスしたことを気にして赤くなったりするあかりちゃんを見て楽しもうかなって考えたんだけど、あの子平然としてるのよ」 

久「別にそのときは好きだったわけじゃないけどまったく気にされないとなると少しカチンときてね。絶対に私のこと意識させてやるって決意したの」 

別怜「あ~このパターンは」 

久「お察しの通り、ちょっかいかけていく内に本気になっちゃったのよ」 

照「ミイラ取りがミイラに・・・は少し違うか」 

久「これも後から聞いたんだけどあかりちゃんキスされるの初めてじゃなかったらしいのよ」 

塞「だから動じなかったのね」 

久「私は初めてだったのにね。悪戯でキスして反応がないからって勝手に熱くなって、馬鹿みたいよね私」 

別玄「そ、そんなことないですよ!」



975 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:29:46.30 ID:ucLBDc4+o

久「まっ、そんな感じで自己嫌悪に陥ってたところを慰められて、もう隠してられないからって告白して現在に至るって話よ」 

智葉「君も君で小説、いや漫画のような話だな」 

久「漫画だとしたら18禁コーナー行きね。かけたちょっかいは過激だし告白したあと――」 

あかね「わぁ~! 私は何も聞いてない~!」 

久「・・・それからは特に問題もなく恋愛させてもらってるわ」 

美穂子「上・・・竹井さんまで虜にするなんて」 

別美穂子「私も気をつけないと誰かに盗られちゃうかもしれないわね」 

あかね「うぅ・・・まるで拷問だわ」 

モモ「つ、次は姉さんの番っすから!」 

モモ(姉さんが途中参加で助かったっす。下手したら刃傷沙汰っすよ) 

あかね「そうね! よ~し、張り切って語るわよ~」 

モモ「変な描写とかいらないっすから簡潔に話してくださいっすよ」 

あかね「ええ~!」 

ゆみ「早くここから出たいんです、お願いします」 

咲(脱出するどころかここがどこなのかさえ一向に見えてこないんだけど・・・) 

あかね「しょうがない、それじゃあ話すわね」 

あかね「と言っても話すことはほとんどないのよ。何か劇的なことがあったわけじゃなく、普通に告白して普通に付き合い始めただけだから」 

モモ「本当っすか?」 

あかね「ええ。あかりに好意を持ってそうな子達と『お話』したらあかりとあまり会わなくなっちゃって、寂しがってるあかりに私がずっと側にいるって言っただけなの」 

別咲(威圧感が半端ないよぉ) 

あかね「味気ないから脚色したかったのに・・・どうかした?」 

別玄「なんでもないです!」 

あかね「そう? まあ皆色々あるだろうけどちゃんとその世界のあかりのこと幸せにしてあげないと、私怒るからね?」 

智葉「肝に銘じます・・・」 

モモ(やっぱどこの世界でも怖いっす~!) 

美穂子「皆さん震えてどうしたんでしょうか?」 

別美穂子「さあ?」



976 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:30:25.60 ID:ucLBDc4+o

ゆみ「一通り聞き終わったが手がかりはなしか」 

モモ「ちょ――」 

照「わかったことは私のあかりが1番可愛いってことだけか」 

別怜「は? どう見てもうちのあかりが1番やろ」 

塞「貴女のところのあかりは明らかに不幸せになってるわ! その点私のあかりはシロやエイスリンさん達皆に囲まれて幸せに過ごしてる! 不幸せに濁った笑顔を可愛いなんて言わないわ!」 

別玄「こっちだって阿知賀の皆と幸せに過ごしてます! 可愛さなら負けません!」 

別咲「わ、私のあかりちゃんだって――」 

久「はいはいそこまで。次やるべきこともわからないこの状況、唯一の手がかりであるあかりちゃんに関することだし、誰のあかりちゃんが1番可愛いか白黒つけてみましょうか」 

玄「意味あるんですか?」 

久「何もしないよりはよっぽど建設的じゃない?」 

咲(あっ、これ部長も単に自分のあかりちゃんが1番だって主張したいだけだ) 

智葉「妙なことになってしまったな・・・」 

怜「うちはまだあかりを物にしとらんからな・・・」 

別美穂子「決着つけましょうか赤座さん」 

あかね「望むところよ福路さん」 

美穂子「・・・私もまだだから何も出来ないわ」 

モモ「わ、私の話が――」 

照「私のあかりはずっと昔に会ったときのことを覚えていて、告白に月が綺麗だという言葉を使った。いじらしいじゃないか」 

別咲「私のあかりちゃんは私に追いつくまで恋人になるの待つって言ったんだよ。こっちの方がいじらしいもん!」 

別玄「よくわからないけど私のあかりちゃんはなんだかんだ言っても、最後にはおもちをいじらせてくれるんだよ!」 

別怜「うちなんか胸どころか全身くまなくいじりたおさせてもろとるわ!」 

智葉「下世話な話はやめろ!」 

久「私が頼んだらメイドになりきってくれるのよ。龍門渕さんから学んだって本格的なんだから」 

ゆみ「コスプレならうちのあかりはよく京子にせがまれてやっているが・・・」 

塞「私のあかりはえ~っと・・・雪かきしてくれる!」 

あかね「私のあかりはもう私しか見えていないのよ」 

別美穂子「他人を排除したからですよね? 私のあかりは多くの人との交友関係を保ちながら私に夢中になってくれてるんです」



977 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:31:22.50 ID:ucLBDc4+o

怜「あかん、イライラしてきたわ」 

咲「口を出せないのが悔しいよ・・・」 

玄「今すぐあかりちゃんのおもちを揉みしだきたい気分だよ」 

美穂子「早く帰ってあかりを手に入れないと・・・」 

モモ「話を――」 

照「とりあえず恋仲にもなってない臼沢と加治木に語る資格はないな」 

塞「き、気持ち的にはもう恋人同士なの!」 

ゆみ「私は別に・・・」 

久「唇押さえて、もしかしてゆみはキスしたことあるの?」 

別咲「そ、そんな! 私より遅れてる人だと思ってたのに!」 

ゆみ「いや、県予選後に私が消え入りたいと零したら、あかりがそのときは自分が大声出して世界中渡り歩くと言い出してな」 

ゆみ「そしたらなんとしてでもその口閉じさせると返したら、目を瞑って私が見えなくなったと大声を出そうとするから、その・・・」 

別怜「うちよりは遅れとるけど告白止まりのあんたよりは先行っとったな、宮永プロ」 

照「ぐぬぅ・・・!」 

別玄「辻垣内さんは主張することないんですか?」 

智葉「ふんっ、馬鹿馬鹿しい! 私は誰にどう思われようとあいつを愛すと誓ったんだ、1番可愛いとかそんなことに興味はない」 

別怜「それじゃあんたんとこのが1番可愛くないということで」 

智葉「ふざけるな! 明華達にからかわれて自分も赤くなりながら私を庇ってくれるようなあいつが可愛くないだと、撤回しろ!」 

あかね「あかりが初めて喋った言葉は『あかねお姉ちゃん大好き』なのよ」 

別美穂子「赤座さんが喋らせたことバレバレですよ」 

智葉「笑顔も泣き顔も何もかも、私はあいつ以上に可愛い存在を知らない! お前達の世界のあかりにだって負けたりはしてない!」 

別玄「おもち揉まれてるときの顔も可愛いですよ~」 

塞「あかりは親や桃子ちゃん、友達達から離れて私た・・・じゃない私のところに来てくれた。ここの誰よりも愛されてるわ」 

別怜「それやったらうちは親姉妹友達から離れただけやなくて竜華を傷つけてまでうちのとこに来てくれた。その愛の重さがわかるか?」 

別咲「私の!」 

照「私のだ!」 

モモ「・・・私の話を聞け~! っす!」 

全員「・・・!」



978 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:31:51.62 ID:ucLBDc4+o

久「どうしたのモモちゃん、大声出して?」 

モモ「どうしたもこうしたもないっすよ! まだ私から話を聞いてないじゃないっすか!」 

咲「話せることあるの?」 

モモ「私にはないっすけど別の世界の私が・・・いるんすよね、出てきてくださいっす!」 

別モモ「聞きたいんすか?」 

モモ「聞きたいというより聞かせてやりたいんっす! 本当のお姉ちゃんの格というものを見せ付けてやるっす!」 

別モモ「・・・後悔しないでくださいっすよ」 



あかり「お姉ちゃん一緒に寝ていい?」 

モモ「どうしたんすかあかり? 怖い夢でも見たっすか?」 

あかり「そういうわけじゃないけど久しぶりにお姉ちゃんと一緒に寝たかったの」 

モモ「甘えんぼなんすから。ほら、こっち来るっすよ」 

あかり「ありがとうお姉ちゃん」 



モモ「あかりは学校楽しんでるっすか?」 

あかり「うん、楽しいよ。部活もね」 

モモ「きっとあのとき逃げてたらそこまで楽しめてなかったっすよ。お姉ちゃんに感謝するっす」 

あかり「そうだね、あのときお姉ちゃんが来てくれなかったらあかり逃げちゃって、京子ちゃん達の想いを踏みにじるとこだったもんね。感謝してるよぉ」 

モモ「どういたしましてっす。あんなに劇的な勝利を収めればあかりにとっての加治木先輩も見ててくれたはずっすよ」 

あかり「そう、だね・・・」 

モモ「で~も、あかりは渡さないっすからね。ずっとお姉ちゃんと一緒なんすから!」ダキッ 

あかり「・・・ゆみお姉ちゃんもだよね?」 

モモ「そ、そりゃあまあ、今の私は先輩がいないと生きていけないっすから・・・」 

あかり「お姉ちゃんはゆみお姉ちゃんのことが本当に大好きなんだね」 

モモ「うんっす!」



979 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:32:24.43 ID:ucLBDc4+o

あかり(そう、わかってる。お姉ちゃんがゆみお姉ちゃんが好きでいる限り、あかりにとってのゆみお姉ちゃんになってくれることはないんだってことは) 

あかり(こんな気持ち、気がつかなければよかった。ずっとお姉ちゃんとして好きでいられたらよかった) 

あかり(ごめんねお姉ちゃん。。お姉ちゃんは妹としてあかりをずっと側においてくれるって言ってるのに、こんな気持ちをお姉ちゃんに持っちゃうあかりを許して) 

モモ「えへへ、明日は先輩に会えるっすかね~」 

あかり(お姉ちゃんの笑顔、あかりがこの想いを伝えたら壊れちゃうよね) 

あかり(だからこの想いはずっと胸にしまっておくよぉ。お姉ちゃんがいつまでも笑顔でいられるように。その笑顔があかりに向けられたものじゃなくても、側で見ていられるだけで幸せだから・・・) 

モモ「そろそろ電気消すっすよ」 

あかり「うん、おやすみお姉ちゃん」 

モモ「おやすみあかり」 

あかり(大好きだよ、お姉ちゃん・・・) 



別モモ「以上っす」 

モモ「・・・」 

玄「あ、あ~、えっと・・・」 

モモ「・・・おかしいっす! 他の人達が倫理観なんかを無視すればほとんど幸せになってるっていうのに、なんで私だけこんなバッドエンド風味なんすか!」 

照「当たり前でしょ実の姉妹なんだぞ」 

怜「そら同性愛、ロリコンに加えて近親恋愛に略奪愛やで? 1個1個が役満レベル、クアドラプル役満やん。別世界のうち以上に不幸まっしぐらや」 

あかね「私は血の繋がりとか気にしないんだけど」 

別玄「それは相当特殊だと思いますよ・・・」 

モモ「こんなの嘘っす! 先輩と私とあかりとで幸せになった世界だってあるはずっす! 出てくるっすよその世界の私!」 

塞「貴女園城寺さんに二股は不幸になるのが確定した恋愛だって言ってたでしょ」 

ゆみ「そっちの世界の私が、妙な言い回しだが私の知る私ならばその関係をよしとするとは思えないんだが」 

モモ「二股じゃないっす! あかりは私の妹として先輩と一緒に暮すんっす!」 

別モモ「あかりがずっとお姉ちゃんだと思っててくれればいいんすけどね」 

咲(というかあかりちゃんが隠してる想いをなんで知ってるんだろう?)



980 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:33:10.07 ID:ucLBDc4+o

別モモ「あかりに恋人への憧れを持たせたのは姉の私達っす。それなのにあかりに恋人が出来ても認めない、一緒に先輩のところに行くなんて、あかりの気持ちが姉に対するもののままでも苦しませることになるっすよ」 

モモ「そ、それは・・・」 

別モモ「本当にあかりの幸せを願うなら元の世界のこの人達に託した方がいいっすよ。あっ、小さい内にあかりに手を出してる人からは逆に守ったほうがいいかもしれないっすけど」 

久「あら、中学生ならもうそういうことの1つや2つ体験してるもんでしょ?」 

智葉「そんなわけあるか!」 

別咲「というかさっき部長もキスするの初めてだったって言ってなかったですか?」 

モモ「・・・嫌っす。あかりと離れたくないっす!」 

美穂子「やっぱり桃子ちゃんにも少しは赤座さんと同じ血が流れてるんですね」 

あかね「あの子がゆみちゃんに会う前、他人とのコミュニケーションを絶っていた頃でもあかりとだけは関わっていたのよ。だから普通の姉妹より強い感情を持ってるの」 

別モモ「だったらどうするんっすか? 先輩を捨ててあかりを取るっすか?」 

モモ「それも嫌っす!」 

別モモ「嫌嫌言って駄々こねてるだけじゃ何も変わらないっす! はっきりと決めるっすよ!」 

モモ「私は、私は・・・2人とも幸せにしてみせるっす!」 

別モモ「それでいいんすか? もしかしたら身勝手な女だってどっちからも見捨てられるかもしれないんすよ?」 

モモ「私はあかりと、先輩との絆を信じるっす!」 

別モモ「・・・そうっすか。じゃあ早く行くっす。出口はあっちっす」 

モモ「はいっす! 感謝するっすよ別の世界の私! うお~! あかり達が私の翼っす~!」 

咲「翼ってちょっと桃子ちゃん!?」 

玄「と、止めないと!」 

怜「先にあかりを確保せな!」 

美穂子「行きましょう!」 

別モモ「お気をつけて」



981 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:33:51.52 ID:ucLBDc4+o

照「大丈夫かな?」 

塞「あんまり大丈夫そうじゃないような気がしますけど」 

あかね「なんとかしてあの子達の世界の私に桃子を止めるように伝えられれば・・・」 

別モモ「伝えられますよ。ここはあらゆる並行世界に繋がる場所。自分の意思を並行世界の自分へと届けることも可能です。先ほど松実さんがあかりちゃんが彼女の妹である世界の自分の意思を受けていたでしょう?」 

智葉「どうすればいいんだ?」 

別モモ「強く念じる、それだけです」 

ゆみ「強く念じる・・・別の世界の私、桃子を止めてくれ・・・」 

久「・・・」 

別咲「それじゃあ私達はお先に帰らせてもらいますね」 

別怜「はぁ~めっちゃ疲れたわ。あかりに癒してもらお」 

別玄「一緒に旅館のお風呂入っておもち揉ませてもらうのです」 

別美穂子「何でもいいからあかりに会いたいわ」 

照「・・・これだけ念じれば大丈夫だろう。私も帰ろう」 

智葉「早く帰ってやらなければあいつが心配する」 

塞「今この瞬間にもシロ達の毒牙にかかってるかもしれないわ! こうしちゃいられない!」 

ゆみ「こっちの桃子もあかりに対してあそこまで執着してるのだろうか?」 

あかね「はっ! あかりの抱き枕カバーをお外に干したままだったわ! 大変、早くしまわないと!」 

別モモ「さようなら」 

久「・・・ねえ神代さん」 

別モモ「はい・・・!?」 

久「やっぱり、貴女だったのね」 

別モモ→小蒔「気づかれてしまいましたか」 

久「途中から隠す気ないのかってくらい口調が変わってたわよ」 

小蒔「俗世の言葉は使いづらいくて」 

久「何がしたかったのかわからないけど楽しかったわ。だけど今度からちゃんと連絡してからしてよね。それじゃあ」 

小蒔「・・・何がしたかったのかわからない、ですか。少しは頭がきれるようですが所詮は童女ですね」



982 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:34:53.60 ID:ucLBDc4+o

モモ「ここは? 私の部屋のベッド・・・夢だったんすか?」 

あかり「お姉ちゃんご飯出来たよ」 

モモ「ああ、うん。今行くっす」 



モモ(妙な夢を見たもんっすね・・・) 

あかり「それでねお姉ちゃん、なんだか昨日急に色んな人からメールが来たの」 

モモ「メール?」 

あかり「うん。あかねお姉ちゃんと智葉お姉ちゃんと塞お姉ちゃんと照お姉ちゃんと・・・」 

モモ(・・・!? 全員夢に出てきた人達じゃないっすか!) 

あかり「・・・と美穂子お姉ちゃん。全員すぐに会いに来るんだって。あかねお姉ちゃんと玄お姉ちゃんはこの前来たばかりなのに、長野が気に入ったのかな?」 

モモ(こ、これは・・・! 間違いないっす、あれは夢じゃなかった!)ピンポーン 

あかり「は~い。もしかしてメールくれた人の内の誰かかもね」 

モモ「出ちゃ駄目っすあかり!」ダキッ 

あかり「わっ・・・どうしたのお姉ちゃん?」 

モモ(私のすぐ後をついてきた人達はたぶんここの世界の人達、それ以外の人達は別の世界の人のはずなのになんで・・・) 

モモ(なんにせよこのタイミングであかりに会いに来るなんて理由は1つしかないっす。あかりは絶対渡さないっす!) 

あかり「お姉ちゃん?」 

モモ「あかり、お姉ちゃんはあかりのこと――」 

あかね「あかり~!」 

あかり「あっ、あかねお姉ちゃん!」 

あかね「桃子・・・」 

モモ「嫌っす! 何されたってあかりは渡さないっす!」 

あかり「ど、どうしたの2人とも。け、喧嘩は駄目だよぉ!」 

咲「あかりちゃん、滝見に行こう滝!」 

照「い~や月だ、月を見に行くぞあかり」 

美穂子「夕日の方が綺麗ですよ」 

あかり「えっと、3人ともおはようございます。滝以外まだ朝だから見にいけませんけど・・・」 

モモ「他人の家に無断で入るなんて非常識っすよ!」 

照「ドアが開けっ放しだったから自由に入れということかと思ったんだが」 

塞「あかり宮守に遊びに行きましょう!」 

玄「阿知賀の方が楽しいのです!」 

怜「大阪に竜華襲いに行くであかり!」



983 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:35:58.86 ID:ucLBDc4+o

あかり「えっ? えっ?」 

ゆみ「あかり無事か!?」 

智葉「出遅れてしまったか!?」 

あかり「ゆみお姉ちゃんと智葉お姉ちゃん? 無事って?」 

ゆみ「モモあかりを離すんだ。私は出来ればその・・・お前と2人で・・・」 

モモ「やだっす! 例え先輩にでも譲れないものがあるんっす!」 

智葉「いつまでも一緒にいることなんて出来るわけがないとお前だってわかってるんだろう?」 

モモ「そんなこと知らないっすよ!」 

咲「ほら、時間的に無理なんだよ! やっぱり滝が現実的!」 

照「時間くらい幾らでも潰せばいいだろ!」 

美穂子「麻雀を打っていればあっという間夕方ですよ」 

あかね「どこにも行く必要ないわ。あかりは私とここで遊ぶから」 

怜「岩手や奈良のド田舎行ってもなんもないやろ。その点大阪は美味いもんも楽しいとこもぎょうさんある!」 

玄「奈良にだってあります! お寺とか鹿とか!」 

塞「岩手にだって・・・だって・・・」 

あかり「皆さん落ち着いてください!」 

ゆみ「あかりにだって自分の人生があるんだ。モモがそれを決定付けるのはよくない」 

モモ「あかりの了承を得た上でのことっすよ!」 

智葉「もう了承を取ってるのか?」 

モモ「これからっすけど」 

ゆみ「モモ!」 

あかり「もう~! 落ち着いてくださいって言ってるでしょ!」 

モモ「・・・! あかり?」 

あかり「喧嘩するお姉ちゃんも皆さんも、もう知りません! 大嫌いです!」 

全員「・・・!?」 

あかり「あかり部活がありますから!」 

モモ「あ、あかり、待って・・・」 



あかり「・・・」 

久「おはようあかりちゃん」 

あかり「久お姉ちゃん・・・」



984 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:36:58.54 ID:ucLBDc4+o

久「どうしたの、泣いてるみたいだけど?」 

あかり「お姉ちゃん達が喧嘩するんです。よくわかりませんけどあかりのことで」 

久「・・・この靴の数、私以外は全員来てるみたいね」 

あかり「あかりのせいなのに大嫌いなんて言ってしまいました・・・」 

久「・・・皆あかりちゃんのことで争ってるのかもしれないけどあかりちゃんは何にも悪くないわよ」 

久「皆ね、あかりちゃんのことが大切だからちょっと冷静さを失っちゃってるの」 

あかり「あかりが大切だから?」 

久「そう。全員あかりちゃんのためを思って喧嘩してるの。それはわかってあげて」 

あかり「わかりましたけど、なんでいきなり?」 

久「色々あったのよ」 

あかり「色々、ですか?」 

久「うん、色々。さあ、戻って大嫌いだって言ったこと取り消しましょう。ちょっと冷静さを失うくらい貴女のことが好きな人達のこと、嫌いじゃないんでしょ?」 

あかり「はい!」 



小蒔「・・・たばかりましたねあの童女。赤髪の童女を想う者達の仲を険悪にし、苦しんでいるあの子をじっくりと慰めて堕とす計画が――」ボカッ 

霞「慰めるの意味が違います」 

小蒔「きゅう・・・」バタッ 

霞「まったく、どうでもいいことに神の力を悪用しないでください」 

初美「そろそろ姫様に本格的に九面様を制御する修行をしてもらわなきゃいけないかもしれないのですよ~」 



あかり「あの~」 

久「うわぁ、皆相当へこんでるわねぇ」 

あかり「あかりに大嫌いって言われるとショックが大きいって京子ちゃん達が・・・」 

久「普段そんなこと軽々しく言う子じゃないものね。早く取り消してあげて」 

あかり「は、はい」 

モモ「あっ、あかりぃ・・・ごめんなさいっす、もうわがまま言わないから嫌いにならないでほしいっすぅ・・・」ダキッ 

あかり「んぎゅ、お姉ちゃん近い・・・大丈夫だよ、お姉ちゃんも皆さんのこともあかり嫌いになんかならないから。大好きだから」 

モモ「ほ、ほんとっすか!? よかったすぅ~!」 

あかり「お姉ちゃん少し苦しいよぉ」



985 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:37:43.38 ID:ucLBDc4+o

あかね「あ、あかり、私のことも!?」 

あかり「うん、あかねお姉ちゃんも大好きだよ」 

あかね「あはぁ・・・」 

美穂子「あかり私は?」 

咲「わ、私も?」 

照「私は!?」 

あかり「ですから、皆さん大好きだって言ってるじゃないですか」 

玄「はぁ・・・危ないところでした。未来の貴重なおもちを失ってしまうところだったのです」 

怜「ほんま身体に悪いわ・・・」 

塞「これで一安心・・・だけどどうしよう、勢いでここまで来ちゃったけど何にも考えてない」 

智葉「ここに来なければいけないような気がして着の身着のまま飛び出してきたからな」 

久「また龍門渕さんとこに泊めてもらえばなんとかなるでしょ」 

ゆみ「おいおい、龍門渕は便利屋じゃないぞ」 

あかり「落ち着いたようで何よりです。ですがせっかく来てくれたのに悪いんですけど部活があるのは本当なんで行かなきゃいけないんです」 

咲「あっ、じゃあ私も一緒に行くよ。コーチしてあげるね」 

照「咲だけにいい格好させるか、私も行く」 

怜「うちも行くで。あかりの友達にも会っときたいわ」 

塞「私も。エイスリンさんがお世話になったっていう櫻子ちゃんにお礼もしないといけないしね」 

ゆみ「どうせ他の人達も行くつもりなんだろう? しかし中等部の部室にこの人数で押しかけると少し手狭になるが・・・」 

あかね「私は狭くても構わないわよ・・・その方が自然にあかりと密着出来るから」ボソッ 

玄(狭かったら手がおもちに当たっちゃっても不思議じゃないよね) 

あかり「わぁ~、京子ちゃん達きっと喜びますよぉ!」 

久「いつか清澄の敵になる子達に塩を送るのは・・・って今さらよね」 

智葉「私達はもう高校麻雀界から去る身だからな。どこであれ後進に技を伝えておかねばな」 

美穂子「ふふ、外堀埋めを進めましょうか」 

モモ「・・・」 

久「言いたいことはあるかもしれないけど、たぶんこれが今の最良の落としどころだと思うわよモモちゃん」

モモ「・・・そうっすね」



986 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:38:24.91 ID:ucLBDc4+o

あかり「あかりも一緒ならいいって衣お姉さんが。ダヴァンお姉ちゃんはいないのかって透華お姉ちゃんが残念がってましたけど」 

智葉「あいつも今度こそ逃げずに打ちたいと言っていたが・・・まあ麻雀を続けていればいずれ同じ卓を囲む機会もあるだろうさ」 

照「天江さんと打つの楽しみ」 

咲「私もまた衣ちゃんと打ってどこまで強くなったか試したいな」 

久「1人は靖子じゃないけど今度こそ同卓させてもらいましょうか」 

ゆみ「久も龍門渕のところに行くつもりなのか?」 

久「だってあかりちゃんが行くわけだし」 

塞「櫻子ちゃんってどんな子なのかな?」 

玄「元気いっぱいの子ですよ、いっつもクロチャーだ~って私に抱きついてきて」 

あかり「元気いっぱいなのはそうですけどクロチャー?」 

玄「あっ、うちの桜子ちゃんのこと話してました。これは失礼をば」 

怜「しっかし、こんだけ大人数で広がって歩けるんはなんや新鮮やな」 

あかね「都会にいると出来ないことよね」 

美穂子「道幅が狭いという理由で出来ないところもありますけどね」 

モモ「・・・あかり」 

あかり「なあにお姉ちゃん?」 

モモ「あかりはこの中なら誰が1番好きっすか?」 

全員「・・・!」 

ゆみ「こらモモ、せっかく収まったのに」 

モモ「すいませんっす先輩、でも聞いておきたいんっすよ」 

モモ(今までの私が怠っていたこと・・・それはあかりの気持ちを確認することっす。あかりがどうしたいのか、誰が好きなのか。ちゃんと知っておく必要があるっす) 

あかり「誰が1番とかあかりはそんなこと・・・」 

モモ「無理やりにでも順位付けするっすよ」 

あかり「無理やり、う~ん・・・お姉ちゃんかな」 

モモ「えっ・・・」 

あかり「ずっと昔からいつでもあかりのこと支えてくれてたのはお姉ちゃんだもん」 

モモ「あかり・・・!」



987 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/01(木) 01:38:57.06 ID:ucLBDc4+o

あかり「で、でもお姉ちゃん以外の皆さんが嫌いってわけじゃありませんよ!」 

あかね「あかり私は? 私は何位!?」 

美穂子「私は赤座さんより上?」 

怜「うちは当然2位やろ!?」 

照「馬鹿な、私だ!」 

塞「私よねあかり?」 

久「はいはいそこまでにしとかないとまた大嫌いって言われちゃうわよ」 

ゆみ「・・・満足かモモ?」 

モモ「ええ・・・大満足っす!」 

ゆみ「まったく、本当に君に好かれているのか自信がなくなってくるな」 

智葉「過去というアドバンテージはデカいが切り崩してみせよう」 

玄「これから沢山の思い出を作っていきますからね」 

モモ「ふっ、それは私も、同じっすよ!」 

あかり「お姉ちゃんどうしたの?」 

モモ「走るっすよあかり!」 

あかり「う、うん」 

照「おい待て! 1番好かれてるからって調子に乗るな!」 

怜「追いかけたいけどうち病弱やし・・・」 

玄「私も走るの苦手です・・・」 

智葉「少しは身体も鍛えておけ。待てこら!」 

あかり「お姉ちゃん待って、本当の仲良しはこうやって手を繋ぐって竜華お姉ちゃんが言ってたよぉ」 

あかね「こ、恋人繋ぎ・・・!」 

美穂子「私はしたくても出来なかったのに・・・!」 

塞「もう~! こうなったら雪かきで鍛えた私の足腰の強さ見せてあげようじゃないの!」 

咲「待って~道案内してくれる人がいないと私迷っちゃうよぉ~!」 

ゆみ「・・・やれやれ、本当に騒がしい」 

久「ふふ、これからも退屈せずに過ごせそうね」 

モモ「あかり何があってもこの手、離さないっすからね!」 

あかり「あかりも離さないよお姉ちゃん」 

あかり(なんだかよくわからないけど、沢山のお姉ちゃん達と一緒にいられる今日は、とっても楽しい日になりそう!) 

モモ「大好きっすよあかり!」 

あかり「あかりも、大好きだよお姉ちゃん!」 

カン



991 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/02(金) 01:28:14.94 ID:B1U9snUMo

結衣「すいません、宮永さんにまで手伝わせたりして」 

咲「ううん、1回やってみたかったから気にしないで。でも漫画描くお手伝いなんて始めてだから失敗しちゃったらごめんね」 

京子「出来ればミスはなしでお願い」 

結衣「泊り込みで付き合ってもらってるくせに無茶言うな。眠かったらいつでも言ってくださいね」 

咲「大丈夫、結衣ちゃん達が頑張ってるのにお姉さんの私が寝ちゃったりなんか出来ないよ。あかりちゃんは寝ちゃったけど」 

京子「んじゃ私寝る」 

結衣「さっき仮眠取ったばっかりだろ。お前のためにやってるんだから怠けるな」 

京子「ちぇ~」 

咲「ふふふ、本当に仲がいいね2人とも」 

京子「きっと前世では来世で結ばれることを願って心中した仲だったんだろうなぁ」 

結衣「んなわけあるか。ただの幼馴染、腐れ縁ですよ」 

京子「んも~、結衣ったら素直じゃないんだから~」 

結衣「うるさいな」 

咲「幼馴染かぁ、いいなぁ」 

結衣「あかりから聞きましたけど幼馴染に憧れてるんでしたよね? こいつに限って言えばそんなにいいもんじゃありませんよ」 

京子「こいつに限って言えばってなんだよ~」 

結衣「正確には今みたいな性格になってからのこいつに限ってはかな」 

咲「今みたいな性格になってから?」 

結衣「こいつ昔は気弱で泣き虫でいっつも私の影に隠れてるような奴だったんですよ」 

咲「そうだったんだ。今と全然違うね」 

結衣「そんなだから私が守らないととか思って髪切ったりしたのにこいつときたら・・・」 

京子「結衣、私は貴女の負担になりたくなかったのよ」 

結衣「絶賛負担かけられてる最中なんですが?」 

咲「それじゃあ昔の結衣ちゃんはどうだったの?」 

京子「そりゃあもう凄かったですよ。近隣の町一帯を占める不良集団のヘッドで――」 

結衣「誰が不良だ! 確かに今よりはやんちゃしてたけどそこまでじゃないだろ!」 

京子「結衣、し~。あかりが起きちゃうでしょ」 

結衣「・・・誰のせいだ誰の」



992 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/02(金) 01:28:56.65 ID:B1U9snUMo

咲「へぇ~、やんちゃだったんだ」 

結衣「ま、まあ弱気なこいつを補うような形で・・・」 

京子「公園を占拠するわがままな子と大喧嘩したりね。あのときはカッコよかったよ結衣」 

結衣「う、うるさい!」 

咲「ふふ・・・それじゃあ、あかりちゃんはどうだったのかな?」 

結衣「あかりですか、あかりも今よりはやんちゃというか元気というか」 

京子「にぎやかし役みたいな感じだったよね」 

咲「にぎやかし役・・・けどあかりちゃんって昔はステルスがひどかったんだよね?」 

結衣「ええ、相当ひどかったですよ」 

京子「私達も安定して見えるようになるまで毎回驚かされてたからね」 

咲「それでどうやってお友達になったの?」 

結衣「あかりと友達になったきっかけですか・・・」 

京子「そうだなぁ、あれは確か小学校入ってすぐだったっけ・・・」 



京子「結衣ぃ、やっぱりやめようよ」 

結衣「何言ってんだ! この辺に公園はここしかないんだぞ」 

京子「でも、幽霊が出るってぇ。私達以外に誰もいないし・・・」 

結衣「幽霊なんかいるわけないだろ。誰もいないなら私達専用に出来ていいじゃん」 

京子「いるよぉ! 昨日見たTVに心霊写真いっぱい送られてきてたもん~」 

結衣「そんなのねつぞーだろ! 心配するな! もし本当にいたとしても私が守ってやる!」 

京子「大丈夫かなぁ・・・」 

――・・・ぇ 

京子「えっ?」 

結衣「おい京子、早く行くぞ」 

京子「・・・気のせいだったのかな? 待ってよ結衣~」 



結衣「とうっ!」 

京子「わぁ~、結衣すご~い」 

結衣「京子も早く跳んでみろよ、気持ちいいぞ!」 

京子「無理だよぉ、ブランコから跳ぶの危ないってお母さんが~」 

結衣「だったらせめてもっと大きくこげよ、それじゃあつまらないだろ?」 

京子「う、うん・・・」



993 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/02(金) 01:29:37.60 ID:B1U9snUMo

――ねぇってば・・・ 

京子「・・・?」 

結衣「どうしたんだよ京子?」 

京子「結衣今何か聞こえなかった?」 

結衣「何も聞こえないよ。自分で出来ないなら私が押してやろう」 

京子「や、やめてよぉ! 怖いよぉ!」 

結衣「怖かったら跳んで逃げればいいぞ!」 

京子「出来ないよぉ!」 

結衣「それっ! 早くしないと1回転しちゃうぞ!」 

――無理やりは駄目! 

結衣「うわっ!?」 

京子「結衣?」 

結衣「なんか今誰かに引っ張られたような・・・それに声も聞こえて・・・」 

京子「ゆ、結衣ぃ・・・」 

結衣「もしかして幽霊?」 

京子「そんな、いないって言ったのにぃ!」 

結衣「京子私の後ろに来て。おい幽霊出てこい!」 

京子「ちょっと結衣!?」 

結衣「幽霊くらい私が退治してやる!」 

京子「どうやって?」 

結衣「この棒でぶっ叩く!」 

京子「幽霊だからすり抜けちゃうよ」 

結衣「私を引っ張ったんだからたぶん叩ける!」 

京子「たぶんなのぉ!?」 

結衣「さあどっからでもかかってこい!」 

京子「私の方からはやめてね・・・」」 

――・・・じゃないよ! 

結衣「そこか!」 

京子「きゃあ! いきなり動かないでよぉ!」 

結衣「やあ! とりゃ!」 

――や、やめて、危ないよ! 

結衣「くそっ、見えないから中々当たらない!」 

――うわ~ん! 

京子(泣いてるの?)



994 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/02(金) 01:30:14.01 ID:B1U9snUMo

――きゃあ! 

結衣「よしっ! 葉っぱの上に倒れたな、覚悟!」 

――ひえぇ~! 

京子「待って結衣!」 

結衣「なんだよ京子?」 

京子「怯えてるよ、叩いたりしちゃ駄目だよ」 

結衣「怯えてる?」 

――う~・・・ 

京子「ねぇ」 

結衣「あっ、危ないぞ京子近づくな!」 

京子「ねぇ、そこにいるんだよね?」 

――・・・ 

京子「さっき結衣に無理やりブランコ押されたとき助けてくれたんだよね? ありがとう。もう怖がらないから姿を見せて」 

――・・・別にわざと隠してるわけじゃないんだけど 

京子「そうなの? じゃあ元々透明なの?」 

――透明じゃないよ! そっちが頑張ればたぶん見えると思う 

結衣「だ、大丈夫そうだな・・・頑張るってどうすればいいんだ?」 

――どうって・・・どうすればいいのかな? 

京子「もっと近づいていい?」 

――いいよ 

京子「・・・ここまで来てもほんとに見えない」 

結衣「触ってみよう」 

――むにゅ・・・ 

結衣「ぷにぷにしてる、ほっぺた?」 

――うん、そうだよ 

京子「私もぷにぷにする」 

――あはは、くすぐったい! 

結衣「なんだか楽しくなってきた、ぷにぷに~」 

京子「私も! ぷにぷに・・・」 

――んう・・・ちょっと2人とも! 



結衣「はぁ~、思う存分ぷにぷにした~」 

――もう、ほっぺたちょっと痛くなっちゃったよ 

京子「ごめんね」



995 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/02(金) 01:30:55.12 ID:B1U9snUMo

結衣「だけど・・・」 

京子「全然見えないね」 

――・・・ 

結衣「どうすりゃいいのかな?」 

京子「わからないよぉ」 

京子母「2人ともこんなとこにいた、帰るわよ!」 

京子「お母さん!」 

結衣「もうこんな時間か・・・」 

――お迎え来ちゃったね 

京子「せっかく会えたのに見えないままなんて・・・」 

――仕方ないよ。家族以外の人とお話出来たのだって久しぶりだったから楽しかったよ 

結衣「このままじゃ後味が悪いなんとかならないかな・・・」 

京子「・・・そうだ! お母さんカメラ持ってる?」 

京子母「持ってるけどどうするの?」 

京子「貸して!」 

結衣「そうか、心霊写真!」 

――いやあかり幽霊じゃないんだけど・・・ 

京子「えっとこうして・・・あっ!」 

結衣「どうした京子?」 

京子「・・・見える、見えるよ!」 

結衣「えっ、まだ写真撮ってないよな?」 

京子「でも見えるの! ほら結衣も!」 

結衣「お、おう・・・ほんとだ! 赤い髪の女の子が見える!」 

京子母「ふ、2人とも? 何言ってるの?」 

――そういえば機械やカメラには映るんだった 

結衣「私達とそんなに変わらないくらいの歳だったんだ」 

京子「髪の毛のお団子可愛いね」 

――えへへ、ありがとう。でもまだカメラ使わないと見えない? 

結衣「それは・・・ごめん見えない」 

――ううん、カメラ越しでも充分嬉しいよ。けどいつか何も使わないで見えるようになるように・・・ 

京子「うん、また一緒に遊ぼう」 

結衣「私達はもう友達だからな!」 

――友達・・・初めての友達だ・・・! 

京子「まだ名前言ってなかったよね、私は歳納京子」 

結衣「私は船見結衣、君は?」 

あかり「・・・あかり、東横あかりだよっ!」



996 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/02(金) 01:31:22.36 ID:B1U9snUMo

咲「そこまでして見えないってほんとひどいね」 

京子「それから大変だったんだよ、お母さんが私達が悪霊にとり憑かれたって大騒ぎで」 

結衣「私の母さんにまで根回しして公園に近づけさせなかったんですよ」 

京子「なんとか誤解を解いてからも見えるようになるまでだいぶかかったよなぁ」 

結衣「1ヶ月くらいは幽霊だって勘違いしたままだったしな」 

咲「でもちゃんと見えるようになったんだよね」 

京子「一緒に遊んでる内に自然とね」 

結衣「それでも時々見えなくなりましたけど」 

咲「大変な思いしてきたんだねあかりちゃん・・・」 

結衣「そうですね・・・宮永さんと原村さんがいなければもしかすると今も」 

咲「どういうこと?」 

京子「実はあの合宿に行くまで私と結衣以外の部員は毎日私達があかりに話しかけるまであかりのこと見えてなかったんだ」 

咲「そうだったの?」 

結衣「ええ、1度見えればしばらくは見えるんですけどね」 

京子「でも合宿から帰ってきてからは私達が気づかせなくても皆最初からあかりに気づくようになったんだよね」 

結衣「原村さんが初対面であかりに気がついてくれたから自信がついたみたいで」 

咲「能力は気持ちの持ち様、だね」 

京子「今でもたまに私達ですら見えなくなっちゃうときはあるんだけどね」 

結衣「それは言うな・・・」 

咲「それで私はなんで?」 

結衣「あかりに目標を与えてくれました。自分も相手も楽しませる麻雀を打ちたいって、県予選の宮永さんを見てそう言い出したんですよ」 

京子「それに自分の能力を受け入れられたのも咲ねーちゃんがきっかけだと思うよ」 

結衣「そうだな。最初は原村さんみたいなデジタル打ちになりたい、能力は要らないって言ってたのに、今ではステルスもフォーチュンギフトも自分から使ってますから」 

咲「フォーチュンギフトって幸運譲渡能力のこと?」 

京子「そだよ。たぶん咲ねーちゃん含め、インハイで色んな能力者のねーちゃんの対局を見て受け入れることが出来たんだろうね」 

結衣「それと宮永さん・・・お姉さんにもですけど、本気で戦うことの意味を教わったのもあるでしょうね」



997 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/02(金) 01:31:56.48 ID:B1U9snUMo

京子「なんだかなぁ、元祖ねーちゃんとしては複雑な気分だよ」 

結衣「いや元祖は桃子さんだから」 

京子「まっ色々と話したけど私が言いたいことは要するに、今のあかりがあるのは咲ねーちゃん達と会えたからだってこと」 

結衣「だからこれからもあかりと仲良くして、迷いそうになったら導いてあげてください」 

咲「・・・私も、今の私があるのはあかりちゃんと会えたからだよ。こっちからお願いしたいくらいだよ」 

京子「不肖の幼馴染ですがどうぞよろしくお願いいたします」 

結衣「不肖なのはお前だろ」 

咲「ふふ、任されました」 

京子「よしっ! 今日は飲もう!」 

結衣「飲もうじゃねぇよ、未成年だろうが」 

京子「ジュースだよジュース、早く出して」 

結衣「なんで偉そうなんだ。もうねぇよ」 

京子「ええっ! 備えが悪いなぁ。しゃーない買いに行こう」 

結衣「ったく・・・宮永さんは何がいいですか?」 

咲「えっと、お茶お願いできるかな?」 

京子「コンポタですねわかりました!」 

結衣「おいコラ! すいませんちゃんとお茶買ってきますから」 

咲「クスッ・・・いってらっしゃい」 

あかり「ふぅん・・・ふぅん・・・」 

咲「・・・幸せそうな寝顔。今のあかりちゃんがあるのは私のおかげでもあるのなら、こんな顔して眠れるのにも貢献出来たってことなのかな。だったら嬉しいな」 

咲「これからもずっとよろしくねあかりちゃん」ナデナデ 

あかり「・・・は~い・・・」ムニャムニャ



998 : ◆5xQPzOlar6 2013/08/02(金) 01:32:55.32 ID:B1U9snUMo

これで終了です 
長い間お付き合いいただきありがとうございました



999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/02(金) 02:16:29.19 ID:+CIinkvWo

乙!楽しめました



1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/02(金) 02:36:27.99 ID:WdxtnBOH0

最後は咲さんに京子と結衣でシメか…… 
よく考えるとステルスあかりなんだから、この二人の出会いもまた違うものになってるんだった。それにしても京子の親にお化け扱いとか、想像以上に面倒なことに 
ただ、そんな面倒な出会いを乗り越えたからこそインミド決勝戦の時のような不動の信頼があったわけで、良い本編の補完でした 
それじゃ改めて、完結乙!




 
ゆるゆり うた♪ソロ!01「ハイっ!アッカリーン」/赤座あかり(CV.三上枝織)



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