千歌「私に宿る9人の女神」(前編)

353: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:00:22.34 ID:qjb1jOVM.net

――


ダイヤ「どうですの?」

千歌「うーん、やっぱり繋がらない…」

梨子「曜ちゃん、どうしちゃったんだろう…」

果南「ここのところ、学校にも来てなくて、電話にも出ない…」

鞠莉「家にはいるみたいだけど…」

花丸「心配ずら…」



355: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:03:22.29 ID:qjb1jOVM.net

善子「でも、急に学校に来なくなるなんてどういうこと?」

ルビィ「曜ちゃん、千歌ちゃんのお見舞いに行った時は普通だったよ」

ダイヤ「しかし、曜さんが学校に来なくなったのはその翌日から」

梨子「千歌ちゃんは何か気づかなかった?曜ちゃんの変わったところとか」

千歌「えっと…実は…途中からよく覚えてなくて…」

善子「え?」



356: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:04:05.34 ID:qjb1jOVM.net

千歌「疲れてたのかもしれないけど、曜ちゃんと話したあとそのまま寝ちゃってたみたい」

千歌「気づいたら曜ちゃんもいなくなってた」

善子「そう…」

鞠莉「本当にどうしたのかしら」


千歌「今日、私が一回会いに行ってみるよ」

ダイヤ「そう、ですわね。私たちは取り合ってもらえませんでしたが、千歌さんなら何かあるかもしれませんわ」

千歌「うんっ」




358: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:05:54.54 ID:qjb1jOVM.net

――


千歌「曜ちゃんのお家、久しぶりだなぁ」

千歌「…………よしっ」


ピンポーンッ


千歌「………………」

千歌「…留守?」


『はい…』



359: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:06:33.65 ID:qjb1jOVM.net

千歌「あ、いたっ」

千歌「曜ちゃん!私、千歌だよ!」

千歌「曜ちゃんの電話にも繋がらなくて」


『千歌ちゃ…んっ』


千歌「どうして学校に来ないの?みんな心配してるよ?それに…」


『どうして来たのっ!?あんなこと言っておいて!』



360: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:07:20.54 ID:qjb1jOVM.net

千歌「…え」

千歌「ちょっと待って、どういう…」


『今更しらばっくれないでよ!』


千歌「曜ちゃ…」


『私も千歌ちゃんの顔なんて見たくない!帰って!!』


千歌「曜、ちゃん…?」



361: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:09:46.87 ID:qjb1jOVM.net

――


先生「Z座標が――」


千歌「………………」


『私も千歌ちゃんの顔なんて見たくない!帰って!!』


千歌「(曜ちゃん…どうして…?)」

千歌「(あんなに笑ってたのに…。頑張ろうって励ましてくれたのに…)」


千歌「(何が…あった…の…?)」



362: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:10:20.10 ID:qjb1jOVM.net

千歌「(あれ?…眠気が…急に……)」ウトウト

千歌「(まだ疲れが…抜けてないの……かも…)」

千歌「(少し…だけ…)」ウト…


千歌「………………」スッ



363: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:10:57.06 ID:qjb1jOVM.net

――


千歌「………………」ウトウト


梨子「(千歌ちゃんすごい眠たそう…)」

梨子「(まだ本調子じゃないのかな?)」


千歌「………………」スッ


梨子「(あれっ?)」


千歌「」カキカキ


梨子「(急に元気に…)」


千歌「…ん、何よ」

梨子「な、なんでも…」



364: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:12:59.61 ID:qjb1jOVM.net

――


キーンコーンカーンコーン…


千歌「………………」スッ

千歌「……はぇ?」


先生「じゃあ今日の授業はここまで~」


千歌「やばっ、寝ちゃってた!」

梨子「え?」



365: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:14:21.99 ID:qjb1jOVM.net

千歌「ノート全然取ってないよ~!」

梨子「ち、千歌ちゃんそれは?」

千歌「それって?……あ」

千歌「ノート、取ってある…」

梨子「もしかして、寝ながらノート取ってたの?」クスクス

千歌「そうなのかなぁ?」



366: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:15:27.24 ID:qjb1jOVM.net

――


ガチャ

千歌「先生と話し込んでたらこんな時間っ」

千歌「みんなもう屋上に行ってるよね」


千歌「私も早く着替えて…向かわなきゃ…」


千歌「あれ…?また…っ」ウトウト



千歌「こんな…っときにっ……!」

千歌「屋上に…っ、行かない、っと……」


千歌「ぅ…ぁ……」ウト…


千歌「………………」スッ



367: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:16:39.00 ID:qjb1jOVM.net

――


梨子「千歌ちゃん遅いね」

鞠莉「どうしたのかしら」

ダイヤ「どうせぼーっとして遅れているだけですわ。まったく…気が抜けているのではありませんこと?」

果南「まあ何か理由があるかもしれないし、ね?」


タッタッタッ…


千歌「みんな、遅れてごめんねっ」



368: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:17:18.29 ID:qjb1jOVM.net

善子「やっと来たわね」

千歌「ちょっとぼーっとしてて」

ダイヤ「ほうら、言った通りでしょう?」

千歌「えへへ」

ダイヤ「早く準備運動をしてください」

千歌「よーし、今日も練習行っくにゃ~!」



372: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:47:46.81 ID:qjb1jOVM.net

――


千歌「…やっぱりおかしい」

千歌「最近…急に眠くなって、知らないうちに時間が経ってる」

千歌「でもみんなは私が普通に起きてるって…」


千歌「今はまだ学校にいる時にしか影響が出てないけど、これってもしかして」

千歌「μ'sの人たちが私の身体を勝手に…」


千歌「曜ちゃんなら」ピッピ…

千歌「…あ」


千歌「曜ちゃんと連絡取れないんだ…」



373: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:50:24.69 ID:qjb1jOVM.net

千歌「なら梨子ちゃん、ダイヤさん…他のみんなに。でも」


千歌「こんな話、誰が信じてくれるんだろう…」

千歌「やっぱり、私一人でどうにかするしか」

千歌「だって、私はAqoursのリーダーだもん。みんなに迷惑はかけられないよ」

千歌「……この話はもうおしま…」


――私たちは同じAqoursのメンバーでしょ?助け合っていかなきゃ


千歌「あ…」


~~~~~
曜『もう…一人で頑張らなくても良いんだよ?』

~~~~~


千歌「曜ちゃん……そっか」



374: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:51:02.93 ID:qjb1jOVM.net

千歌「……そうだよね」

千歌「助けられてばかりだけど…みんな…!」


ピッピッピッ

プルルルルル…


ダイヤ『はい、何ですの?』

千歌「ダイヤさん、明日…練習が始まる前にみんなに話したいことがあるんですけど…いいですか?」

ダイヤ『…わかりましたわ。それでは明日』


千歌「(私に力を貸して…!)」



375: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:51:35.52 ID:qjb1jOVM.net

――


ダイヤ「全員揃ったようですわね」

梨子「曜ちゃんは今日も休み…」

ダイヤ「…曜さんは仕方ありませんわ」

果南「それで、話ってなに?」

ダイヤ「私も話は聞いていませんので。千歌さん」

千歌「はい」



376: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:53:06.70 ID:qjb1jOVM.net

梨子「千歌ちゃんから、話?」

千歌「うん」


千歌「…今から私が話すことは信じられないような、突拍子もない話だと思う」

千歌「でもみんなの力を貸して欲しいから……」

梨子「…?」



377: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:54:33.88 ID:qjb1jOVM.net

千歌「私…ずっと思ってたの」

花丸「何を?」

千歌「何もない、普通の私がリーダーを、スクールアイドルをやってもいいのかな…って」

梨子「そんなこと…!」

千歌「うん、曜ちゃんにも言われちゃった。何もないなんて思わないよって」

千歌「でもね、前の私は全然そんな言葉信じてなくて」

千歌「ある日、突然舞い降りた力に縋ったんだ」



379: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:55:12.46 ID:qjb1jOVM.net

善子「力?」

千歌「女神に…μ'sになれる力」

千歌「だから、ここのところみんなには変な私がたくさん迷惑かけちゃったと思う」

Aqours「あ…」



380: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:55:31.79 ID:qjb1jOVM.net

『誰か助けてぇぇぇ!』


『所詮スクールアイドルなんてお遊びね』


『失礼しますっ♪』


『それじゃあラブライブまで時間もないんだから早く練習始めるわよ』


『行っくにゃ~!』


『すみません、お待たせしました』


『口答えすると…わしわしするで~?』


『みんなのこと、ちゃーんと見えてるよっ』


『やろう、歌おう全力で!――



381: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:58:58.91 ID:qjb1jOVM.net

ルビィ「あ、あれって…」

千歌「でも、曜ちゃんと話して思うようにしたの。私は私のままが一番良いって!」

梨子「うん、私もそう思うな」

千歌「……えへへ」

ダイヤ「今日伝えたかったことはこの話ですの?」

千歌「うん、でも、まだ半分」

善子「半分?」

千歌「…最近ね、お願いしてないのに身体が勝手に使われることがあるの」



382: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 18:59:13.02 ID:qjb1jOVM.net

花丸「μ'sの人たちに?」

千歌「うん、気づいたら時間が飛んでて…」

千歌「私一人じゃどうすればいいのか分からなくて」

梨子「私たちに相談したってわけね」

千歌「うん…」


Aqours「………………」


ダイヤ「にわかには信じ難いことですわ」

果南「うん、千歌には悪いけど…」



383: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:03:37.51 ID:qjb1jOVM.net

千歌「……わかった」

千歌「じゃあ見せるよ。花陽さん…お願い」

千歌「………………」スッ


善子「あれ…?」

ダイヤ「(千歌さんの纏う雰囲気が…)」



384: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:04:54.92 ID:qjb1jOVM.net

千歌「こ、こんにちは」


果南「…演技でしょ?」

ダイヤ「証明できますか?」

千歌「しょ、証明?」

果南「じゃあ…歌ってみて」

千歌「えっと、はい」



385: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:05:20.46 ID:qjb1jOVM.net

千歌「……すぅ」

千歌「~♪」


花丸「わぁ…」

鞠莉「excellent…」

ダイヤ「こ、これは…」



386: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:05:57.55 ID:qjb1jOVM.net

ルビィ「……あ!」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「そうだ、花陽ちゃんだよ!」

梨子「え?なんでそんな…」

ルビィ「ずっと見たことあるって思ってたの!」

ルビィ「花陽ちゃんの歌とダンスは何度もテレビで見て聴いたからっ」

鞠莉「でも…」



387: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:07:12.69 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「………………」

ダイヤ「ルビィが言うなら私は信じますわ」

ルビィ「本当っ!?」

果南「ダイヤ本気…?」

ダイヤ「花陽さん、千歌さんと代わってください」

千歌「千歌は花陽ちゃん?じゃないんだけど…はい」


千歌「………………」スッ



388: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:07:46.50 ID:qjb1jOVM.net

千歌「…………あ」

千歌「えーと…どうだった?」

ダイヤ「千歌さん…」

千歌「は、はい」

ダイヤ「私は千歌さんを信じますわ」

千歌「え?」

ルビィ「ルビィも!」

千歌「ほ、本当っ!?」

千歌「じゃあこれで…!」

果南「ちょっと待って」



389: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:10:16.46 ID:qjb1jOVM.net

ルビィ「果南さん…?」

果南「私は…正直まだ信じられない」

果南「だって千歌の話は突拍子がなさすぎて」

鞠莉「うーん、確かにダイヤとルビィと千歌のドッキリって可能性もあるもんね」

ダイヤ「私がそんなことするわけがありませんわ!」

ルビィ「うんっ」



390: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:11:20.73 ID:qjb1jOVM.net

果南「じゃあさ…もう一人やってくれない?」

果南「千歌がそんなに器用じゃないのは知ってるし、もう一人だけ見せてくれれば」

鞠莉「それいいわね」


梨子「って、果南さんは言ってるけど」

千歌「うん、大丈夫だよ。それで信じてくれるなら」

ダイヤ「そ、それならエリーチカがいいですわ!」

果南「私は誰でもいいけど」

鞠莉「ほんっとにダイヤはエリーチカが好きね」



391: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:12:33.85 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「というわけで千歌さん、お願いしますわ」

千歌「あー…」

千歌「えーと…絵里さんは…」

ダイヤ「何か問題があるんですの?」

千歌「絵里さんを出すと…泣かせちゃうというか…」

善子ルビィ「泣かせる?」

千歌「うん、花丸ちゃんとか…曜ちゃんとか…」



392: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:13:31.16 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「…もしかして花丸さんに心無いことを言ったのがエリーチカなのですか?」

千歌「……はい」

ルビィ「そうだったんだ…」


花丸「あれ…もしかして、いつもお菓子作ってきてくれたのって…ことりちゃん?」

千歌「多分、そうだと思う」

花丸「…そう、なんだ」

梨子「花丸ちゃん、どうしたの?」



393: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:14:44.25 ID:qjb1jOVM.net

花丸「Aqoursの活気がなくなってた頃に、ことりちゃんに嘘ついて素っ気ない態度取っちゃったの思い出して」

ダイヤ「…どうしてですの?」

花丸「マルが悪いの。自分が上手くいかないこととか、Aqoursに活気がないのを、優しくしてくれることりちゃんに当たっちゃって…」

千歌「そうだったんだ…」

花丸「だから、ワガママだけど…あんまり会いたくないかな…」


Aqours「………………」



394: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:15:27.34 ID:qjb1jOVM.net

果南「あ、じゃあ星空凛なんてどう?どんな感じか見てみたいな」

千歌「うん、凛ちゃんならいいよ」

千歌「待ってね…」


千歌「………………」フッ


千歌「えへへ、こんにちは。千歌だよ」

ダイヤ「えっと、凛さん?」

千歌「凛じゃなくて千歌ー!」

ダイヤ「そ、そうでしたわね」



395: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:16:17.97 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「とりあえず凛さんに代わったようですが、何を聞きましょう?」ヒソヒソ

善子「また歌わせるとか?」ヒソヒソ

千歌「…?」

花丸「ダンスしてみて!」

千歌「了解にゃ!行くよ~?」


千歌「ほっ!ほっ!」

千歌「にゃっ!」クルクル


善子「す、すごい…」

梨子「これが千歌ちゃんの運動神経が突然良くなったタネだったんだ…」



396: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:17:04.85 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「千歌さん、もういいですわよ」

千歌「えー、千歌まだ踊り足りないのに~」

ダイヤ「お願いしますわ」

千歌「…わかったにゃ」

千歌「………………」スッ



397: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:17:43.46 ID:qjb1jOVM.net

千歌「…あ。…信じてくれた?」

果南「まあ…」

鞠莉「こうやって見せられちゃうと、信じるしかないっていうか…」

善子「そうね」

千歌「ありがと」



398: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:18:18.63 ID:qjb1jOVM.net

果南「でも、そもそもどうしてこんな力を…?」

千歌「えっと、その…ちょっと前に善子ちゃんから魔術書貰って、それに書いてあることを実行したら…」

善子「ええっ!?あれ本物の魔術書だったの!?」

千歌「う、うん…」

花丸「本当にふぁんたじーみたいな話ずら~」

ダイヤ「どうやらその本が原因みたいですわね。明日持ってきて貰えますか?もしかしたら解決方法も書いてあるかもしれません」

千歌「はいっ」



399: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:19:00.08 ID:qjb1jOVM.net

――


千歌「うーん…」ガサゴソ

千歌「魔術書さーん、どこいったの~?」

千歌「確かにここに仕舞っておいたはずなのに…」


千歌「みと姉かしま姉が勝手に借りていっちゃったとか…?…そんなわけないし」

千歌「押入れの中かなぁ」

千歌「………………」ガサゴソ


千歌「……ん?これは……あった!」

千歌「こんな隠すようなところに仕舞ったっけ?でも、とりあえず一安心だよっ」



400: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:19:39.44 ID:qjb1jOVM.net

――


千歌「おはよ~」

梨子「おはようっ」

鞠莉「グッモーニン!」

ダイヤ「おはようございますわ」

ダイヤ「それで…持ってきましたか?」

千歌「はい、これ」

ダイヤ「見せてください。ページは…」



401: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:20:09.80 ID:qjb1jOVM.net

善子「私にも見せて!」

ルビィ「ルビィにもっ」

鞠莉「そんなに寄ったら千歌っちが邪魔にならない?」

千歌「だ、大丈夫です」ムギュー

ルビィ花丸「えへへ…」


千歌「えっと、確かこの辺、って…」ペラ


Aqours「あ……」


果南「これは…」



402: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:20:39.32 ID:qjb1jOVM.net

千歌「…破られてる」

梨子「それもこのページだけ」


善子「でも一体誰が?」

ダイヤ「…そんなの一人しかいませんわ」

ルビィ「え?」

ダイヤ「魔術書の存在を知っていて」

千歌「………………」

善子「わ、私じゃないわよっ!?」



403: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:21:06.35 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「千歌さんの部屋に頻繁に出入り」

善子「………………」ジロリ

梨子「え?ち、違うよ!」


ダイヤ「千歌さんに気付かれることなく魔術書に触れられる…」

梨子「………………」ジロリ

果南「な、なんで私!?」

鞠莉「どっかの誰かさんはよく私の家にアポなしで入ってきたりするもんね~」



404: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:21:38.93 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「そうっ、その人物は……!」

Aqours「………………」ゴクッ


ダイヤ「千歌さんですわっ!」


Aqours「…………は?」


ルビィ「千歌ちゃんが、千歌ちゃんに気づかれることなく!?」

善子「矛盾…contradictory…」

果南「なんで言い直したの?」

善子「そっちの方がカッコイイじゃない」



405: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:22:06.40 ID:qjb1jOVM.net

千歌「それってどういう……あ」

ダイヤ「気づいたようですわね。…そう」

ダイヤ「最近、千歌さんの意志とは関係なしに身体を使われることから言っても」

梨子「μ'sの誰が…千歌ちゃんの体を借りて」

花丸「ページを破った…」


ダイヤ「どうやら、全員かどうかは定かではありませんが、μ'sは千歌さんから出ていきたくないようですわね」

千歌「そうなんだ…」ホッ

ダイヤ「ん?」



406: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:22:42.17 ID:qjb1jOVM.net

鞠莉「でもその手段の魔術書がなければどうすることも…」

梨子「どうすれば…」


Aqours「………………」


千歌「あっ、それじゃあμ'sのみんなに聞いてみればいいんじゃないかな?」

ルビィ「え?」

千歌「だってダイヤさんの言った通り、全員が全員消えたくないって思ってるかは分からないし…きっと助けてくれる人もいるはず!」



407: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:23:10.26 ID:qjb1jOVM.net

千歌「それにμ'sの力を使えば私たちが考えるよりもずっといいよ!」

梨子「でも…」

千歌「なんで…?」

ダイヤ「千歌さん、あなたまだ…」

千歌「どうしたんですか?」

ダイヤ「…いえ、なんでもありませんわ」



408: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:26:59.28 ID:qjb1jOVM.net

果南「まあ、まだ魔術書が絶対に必要って決まったわけじゃないでしょ?」

千歌「え?…それはそうだけど」

果南「じゃあ色々試してみる価値はあるんじゃない?今は思いつかないけど」

ダイヤ「そう、ですわね。もしかしたら時間が経てば自然と消えるという可能性もありますし!」

梨子「千歌ちゃん、心配しないでね。私たちが協力するから」

千歌「みんな…」

千歌「…ありが……と…」クラッ

梨子「千歌ちゃんっ!?」


千歌「………………」スッ



409: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:27:39.95 ID:qjb1jOVM.net

梨子「だ、大丈夫…?」

千歌「………………」

果南「千歌…?」

千歌「うんっ、大丈夫だよっ♡」

ダイヤ「…は?」

千歌「ごめんねっ、アイドルっていうのはファンの前では常にアイドルでいないといけないのに…」ショボーン

千歌「ちょっとだけぼーっとしてたちかっ♡」



410: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:28:28.60 ID:qjb1jOVM.net

鞠莉「ち、ちか…」

善子「ねえ、これって…」ヒソヒソ


千歌「みんなに会いたくて来ちゃったちか♡」


鞠莉「ええ…」ヒソヒソ

ルビィ「にこちゃん…だと思う…」ヒソヒソ

ダイヤ「とりあえず私が話を聞きますわ」ヒソヒソ

果南「お願い」ヒソヒソ

千歌「…?」



411: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:29:08.37 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「千歌さん」

千歌「なにっ?」

ダイヤ「私たちは千歌さんと話をしていたのですが、何の用ですの?」

千歌「えー、千歌だって千歌だよっ?」

ダイヤ「そ、それはそうですけど」

千歌「それにぃ、今日はみんなのためにイイコト教えてあげようと思って来たのになぁ♡」

果南「良いこと?」

千歌「うんっ♡」



412: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:29:38.41 ID:qjb1jOVM.net

千歌「教えてあげるねっ…破れたページの内容!」

Aqours「ええっ!?」

ダイヤ「ぺ、ページ片がどこにあるのか分かるのですか?」

千歌「そ、それは……忘れちゃったっ」テヘ

梨子「…へ?」

千歌「でもでもっ♡内容は覚えてるからっ」

ルビィ「ほんと…?」

千歌「うんっ」



413: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:30:21.93 ID:qjb1jOVM.net

鞠莉「や、やったねダイヤ!これで…!」

ダイヤ「今ひとつ信じられませんわ」

Aqours「え?」

ダイヤ「だってμ'sの皆さんは千歌さんの体から出ていきたくない。逆に止めたいはず」

ダイヤ「本当に信用しても良いのですか?」

ルビィ「た、確かに…」

果南「言われてみれば…」



414: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:30:58.72 ID:qjb1jOVM.net

千歌「ち、違うのっ!」

善子「何が違うの?」

千歌「身体を返したくないのは…あの怖い人とか、運動が得意な人とかで、千歌は」

千歌「千歌はこの身体の持ち主が可哀想だなって…」

ルビィ「にこちゃん…」

千歌「千歌はみんなの力になりたいのっ」

千歌「だから協力させてほしいな!」



415: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:31:25.06 ID:qjb1jOVM.net

鞠莉「良い子そうじゃない」

ルビィ「うんっ、千歌ちゃんを救いたいって言ってるし」

梨子「こんな純粋な人を疑うのも…」

ダイヤ「………………」

果南「ダイヤ?」

ダイヤ「そうですわね。私が少々疑り深かったようです」

ダイヤ「それでは、にこさんのことを信じてみることにしますわ」

ルビィ「うんっ!」



416: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:31:49.52 ID:qjb1jOVM.net

千歌「み、みんな…ありがとっ♡」

千歌「……ププッ」

花丸「え?」

千歌「なんでもないちかっ」

花丸「う、うん」



417: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:48:51.55 ID:qjb1jOVM.net

梨子「それで…まずは何をすればいいの?」

千歌「えーっと、まずは…」

千歌「そうっ!まずは猫のモノマネをするの!」

Aqours「…へ?」

千歌「どうしたの?早く早くっ」

梨子「は、はい!」



418: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:50:04.56 ID:qjb1jOVM.net

梨子「………………」

梨子「…にゃー」カァ///


千歌「ぷっ……あ、ダイヤさんも!」

ダイヤ「い、嫌ですわ!」

果南「諦めなよ、千歌を助けるためなんだから!」

梨子「私だってやったんですよ!?」

千歌「千歌ちゃんを助けられなくてもいいの?」



419: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:51:01.65 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「……わ、わかりましたわ」


ダイヤ「………………」


ダイヤ「………………」


ダイヤ「……にゃー」ボソッ


千歌「あははは!面白ーい!」

ダイヤ「」カァ///



420: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:51:23.58 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「こっこれ、本当に効果があるんですの!?」

果南「千歌に笑われてると何だか悔しい…」


千歌「もしかしてダイヤちゃん、信じてない…?」

ダイヤ「え?それは…」

千歌「やっぱり千歌の言ったことなんて…ぐすっ」

ダイヤ「うっ…信じてますから!」

千歌「ありがとー♡ダイヤちゃん大好きちかっ♡」

ダイヤ「うぅ…」



421: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:56:31.85 ID:qjb1jOVM.net

鞠莉「ダイヤが押されてる…」

梨子「苦手なタイプなのかな」


千歌「それじゃあ次いくよー!」

善子「ま、まだあるのぉ!?」

千歌「うん、魔術っていうのは複雑な関係で成り立っててね。いっぱいやらないと解除できないのっ」

善子「……確かにそうかも」

花丸「納得早すぎるずら…」



422: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:57:37.86 ID:qjb1jOVM.net

千歌「次はぁ、そうだな~確か…」


千歌「お菓子をいっぱい買ってきて♡」

ダイヤ「お菓子~?」

千歌「とびっきりあま~いのをいっぱいねっ」


花丸「そ、それにどんな意味があるずら…?」

千歌「いいから買ってきなさい!」

花丸「は、はいっ!」



423: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:58:21.56 ID:qjb1jOVM.net

 


ダイヤ「か、買ってきましたわよ…」ゼイゼイ

千歌「ありがとー♡あっ、このドーナツ美味しそう!」パクッ


千歌「ん~、甘くて美味しーい♡」

千歌「こっちのキャンディーも甘~い」



424: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 19:58:58.25 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「あの…果南さん」

果南「………………」

ダイヤ「もしかして…」

果南「やめて。私たちが何のためにお菓子を買ってきたのか分からなくなるから」

ダイヤ「そ、そうですわね…」


千歌「ダイヤちゃ~ん、千歌、喉乾いちゃった~♡」

ダイヤ「…だから何ですの?」ピクピク

千歌「あ、喉が乾きすぎて解除方忘れそう…」

ダイヤ「行ってきますわよぉ…」



425: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:00:07.20 ID:qjb1jOVM.net

――


Aqours「はぁ…はぁ…」

千歌「はー、満足ちか♡」

ダイヤ「…途中から薄々気づいてはいましたけど…」

ダイヤ「これって解除方でもなんでもないですわよね?」

千歌「うんっ、ダイヤちゃん賢ーい♡」



426: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:00:21.06 ID:qjb1jOVM.net

梨子「う、うそ…」

果南「わかってたことだけど…」

ルビィ「もう疲れたよぉ」

鞠莉「so tried…」


ダイヤ「…っ」

ダイヤ「それでは本当の解除方を…」


千歌「嫌よ」



427: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:00:57.27 ID:qjb1jOVM.net

ダイヤ「は?」

千歌「だから、嫌だって言ってるの」

梨子「な、なんで?」

千歌「せっかく好き勝手できる身体を手に入れたのよ?なんでそれを自分から手放さないといけないのよ」

ルビィ「お、教えてくれるって言ったのに」

花丸「そうずらっ」

千歌「騙される方が悪いのよ!」

梨子「そんな…」



428: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:01:41.63 ID:qjb1jOVM.net

千歌「曜ちゃんもすっかり千歌の演技に騙されちゃって…ぷぷっ」

梨子「えっ?」

千歌「ちょ~っと千歌が、曜ちゃんのことなんて嫌い~って言っただけなのに、まさか不登校になっちゃうなんて」

梨子「じゃあ曜ちゃんが学校に来なくなったのって…!」

千歌「千歌もびっくり~そんなつもりなかったからっ」



429: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:02:17.08 ID:qjb1jOVM.net

千歌「まあでも、そんなくらいで不登校になるなんて相当気が弱いのね」

千歌「そんなのでアイドルが務まるわけ…」

梨子「“そんなくらい”じゃないっ!」

千歌「な、何よ。文句あるの?」

梨子「曜ちゃんを、Aqoursの繋がりを馬鹿にしないでっ!」

千歌「………………」

梨子「………………」



430: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:02:50.31 ID:qjb1jOVM.net

千歌「繋がり……別に一人なっても私は…」ボソッ

梨子「…?」

千歌「ふんっ。鬱陶しいし、千歌に変わるわ」

千歌「じゃあせいぜい私が隠した魔術書のページでも探してることね」

ルビィ「え?」

千歌「見つかるわけないと思うけど」

ルビィ「待って!」


千歌「………………」スッ



431: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/26(月) 20:04:11.56 ID:qjb1jOVM.net

千歌「あ、あれ?私…っていうか」

Aqours「………………」ゴゴゴ…

千歌「み、みんな怒ってる…?」

ダイヤ「千歌さん、一度だけビンタしてもよろしいですか?」

千歌「なんで!?」



445: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 00:48:00.55 ID:Fj6ek7dc.net

主、もしかして遊戯王好き?
闇人格的な意味で



446: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 03:24:18.56 ID:YhxBhdNk.net

あー、にこが一年の時の私物だったから擦れてる性格なのか



447: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 09:51:07.33 ID:1OM+QcVM.net

>>446
読み返したらちゃんと1年生の時のって書いてあるんだな。
さすが



449: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:01:16.33 ID:kiLIp5vF.net

――


千歌「よろしくお願いします」

ダイヤ「ええ、事情を話せば、きっと曜さんもわかってくれますわ」

千歌「…はい」

鞠莉「ほら、そんな暗い顔しないのっ!」

鞠莉「もっとSMILE、SMILEっ!」

千歌「はいっ」

果南「千歌は私たちじゃ不満?」

千歌「そんな…」



450: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:01:52.90 ID:kiLIp5vF.net

果南「じゃあもっとピシッとして。千歌はリーダーなんだから、リーダーらしくしてればいいの」

千歌「そうだね。曜ちゃんをお願い!」

果南「任されたよ」


ダイヤ「じゃあ行ってきますわね」

鞠莉「バーイっ」



451: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:02:21.63 ID:kiLIp5vF.net

 


千歌「………………」

梨子「やっぱり心配?」

千歌「ううん。そんなこと…」

梨子「話通りなら、千歌ちゃんが行っても逆効果だもんね…」

千歌「……うん」

千歌「でも、ダイヤさんたちならきっと曜ちゃんを説得してくれるよ」



452: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:03:05.86 ID:kiLIp5vF.net

千歌「それじゃあ曜ちゃんへの説得は三年生たちに任せたから、私たちは魔術書の切れ端を探すよ」

ルビィ「にこちゃんは確かに“隠した”って言ったよ」

善子「私も聞いたわ」

梨子「つまり…にこさんたちには魔術書は完全には捨てられない?」

千歌「理由はわからないけど、とにかく見つけられる場所にあるってことだよね」

善子「と言っても…学校、千歌の家、駅…その他にも…」

花丸「いくら田舎と言っても探す範囲が広すぎるずらっ」



453: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:03:45.03 ID:kiLIp5vF.net

千歌「……今はそんなこと言ってもしょうがないよ」

千歌「とにかく動いて探さなきゃ」

千歌「私のわがままだけど、みんな手伝って!」

花丸「わかったずら!」

善子「もうっ、仕方ないわね」

ルビィ「がんばルビィ!」


梨子「それじゃあ最初はこの学校から」

千歌「うんっ」



454: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:04:23.46 ID:kiLIp5vF.net

――


梨子「……ないね」

千歌「うん…」ガサゴソ


千歌「おっ、これは…!」ガサッ


『高海千歌 46点』


千歌「………………」ガサッ

梨子「………………」



455: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:05:27.33 ID:kiLIp5vF.net

梨子「な、なんでそんなものを部室に…」

千歌「何も見てないよね?」

梨子「でも…」

千歌「何も見てないよね?」ズイッ

梨子「う、うん」



456: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:06:11.47 ID:kiLIp5vF.net

ガチャ

花丸「千歌ちゃーん」

千歌「あ、みんな。どう?」

花丸「教室、屋上、体育館は見て回ったけど、やっぱり見つからないずら…」

梨子「そう…」

善子「その様子だと千歌たちも」

千歌「うん」



457: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:06:41.45 ID:kiLIp5vF.net

梨子「じゃあ千歌ちゃんの家は」

千歌「多分ないと思う」

千歌「たくさん探したから」

ルビィ「そうなんだ…」


花丸「ほかの人のお家は?」

善子「最近、千歌が遊びに来たって人いる?」



458: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:07:20.75 ID:kiLIp5vF.net

「………………」

善子「じゃあその線もないわね」


ルビィ「あとは…」

千歌「駅の方に行ってみようよ」

善子「そうね」



459: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:08:10.39 ID:kiLIp5vF.net

――


千歌「あ、梨子ちゃん」

梨子「千歌ちゃん、こっちは探してみたけどやっぱり…」

千歌「そっか…」


梨子「善子ちゃんたちならもしかしたら…」


一年生「………………」トボトボ


千歌「駄目みたいだね…」

梨子「うん…」



460: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:08:35.46 ID:kiLIp5vF.net

ルビィ「うゅ…」

善子「見つからなかったわ…」

花丸「屈みっぱなしで腰が痛いずらぁ」


千歌「ごめんね、私のために…」

花丸「マルが好きでやってることだから千歌ちゃんが謝ることないよ」

ルビィ「うん、ルビィもおんなじ気持ち」

千歌「ありがとうっ」



461: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:09:05.59 ID:kiLIp5vF.net

梨子「それにしても一体どこに…」

善子「これじゃあいつまで経っても見つからないわよ」

花丸「でも手がかりがあるわけじゃないし…」

千歌「やっぱり一つずつ地道に回っていくしかないのかな…」


ルビィ「千歌ちゃんっ」

千歌「ルビィちゃん?」

ルビィ「まだ時間はあるし、今日中に見つけないといけないってわけじゃないでしょ?」



462: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:09:55.56 ID:kiLIp5vF.net

ルビィ「他にも怪しいところはいっぱいあるし…その…」

千歌「がんばルビィ、だね!」

ルビィ「うんっ!」

千歌「よーし、それじゃあ次は……」クラッ


梨子「千歌ちゃん!?」

千歌「えへへ…動きすぎちゃった…のかな…」

千歌「急に……眠く…」



463: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:10:40.65 ID:kiLIp5vF.net

善子「ね、ねえこれって救急車呼んだ方がいいの?」

千歌「だい…じょうぶ……眠い…だけだから…」

梨子「千歌ちゃんっ」ユサユサ

千歌「…限…界……もう…寝………」


千歌「………………」スッ


千歌「…みんな、千歌の話を聞いてくれるかな」



464: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:11:16.59 ID:kiLIp5vF.net

ルビィ「えっ?」

善子「こ、これって…」

梨子「誰かと入れ替わった…?」ボソッ


千歌「教えてあげるね」ニコ

梨子「何を?」

千歌「それはもちろん!みんなが知りたいことだよっ!」



465: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:11:52.39 ID:kiLIp5vF.net

梨子「私たちが知りたいこと…」

花丸「でも…」

千歌「うん、この状況じゃ信じられないよね」

千歌「だから私は教えるだけ…破れたページがどこにあるのか」


りこるびよしまる「!?」



466: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:12:20.87 ID:kiLIp5vF.net

善子「知っているの!?」

千歌「うん、だって千歌は中で見てたもん。私がどこに隠すのかを。最初から最後まで全部!」


梨子「お、教えてください!」

千歌「うん、もちろんいいよ。場所は――


――――――

――――

――



467: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:13:30.36 ID:kiLIp5vF.net

 

キィィィ…


梨子「千歌ちゃん、どう?」

千歌「本当にこんなところにあるの~?」


梨子「た、多分…」

千歌「多分ってどういうことぉ…」


善子「まさか、また騙されたんじゃ…」

ルビィ「ええっ!?」

花丸「普通はこんなところに隠さないし…」



468: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:13:58.90 ID:kiLIp5vF.net

千歌「うーん…」ゴソゴソ

千歌「暗くて見づらい……」カサッ

千歌「……ん?」

千歌「これって…」ヒョイ


千歌「……あ」

りこるびよしまる「……あっ!」



469: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:14:28.07 ID:kiLIp5vF.net

千歌「~~~~っ!」


千歌「あったぁ!」


ルビィ花丸「わぁ…!」ピョンッ

善子「本当にあった…」

梨子「まさか本当にこんなところにあるなんて…」



470: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:14:51.24 ID:kiLIp5vF.net

~~~~~


梨子『お、教えてください!』

千歌『うん、もちろんいいよ。場所は…』

花丸『場所は?』

千歌『淡島神社の祠の中』

花丸『ずらっ!?』

千歌『その中に私は隠してたよ』


~~~~~



471: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:15:19.74 ID:kiLIp5vF.net

千歌「そりゃ見つからないわけだ」


梨子「普通はこんなところ見ないもんね」

花丸「罰当たりずら」

ルビィ「あはは…」

善子「へえ…祠の中ってこうなってたのね」



472: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:16:10.51 ID:kiLIp5vF.net

――


千歌「………………」

花丸「ダイヤさんたち、遅いね」

善子「説得に時間がかかってるのかしら」

ルビィ「曜ちゃん…」


みんな「………………」


鞠莉「どうしたの?」ヒョコ

千歌「うわぁ!?」



473: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:16:43.05 ID:kiLIp5vF.net

鞠莉「そんな反応されたら流石の私も傷つくかな~って」

千歌「いや、急に目の前に出てきたからびっくりして…」

鞠莉「それに、空気もこんなにdarkで」

ガチャ

ダイヤ「まったくですわ」

千歌「ダ、ダイヤさん!?」

ダイヤ「こんなところに居続けたら私たちまで陰気臭くなってしまいますわ」

果南「もしかして、ページ片が全然見つからなかったとか…?」

千歌「う、ううんっ!それはちゃんとここに」



474: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:17:15.34 ID:kiLIp5vF.net

ダイヤ「なら、一安心ですわね」

善子「すぐに訳してみましょ」

花丸「鞠莉さんがいればあっという間ずら」

千歌「うんっ!」


ダイヤ「…その前に」

ダイヤ「こちらの方から、話があるみたいです」

千歌「…?」



475: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:18:24.04 ID:kiLIp5vF.net

曜「………………」スッ

千歌「ぁ……曜、ちゃん…」

曜「………………」

曜「……っ…ぁ…」

曜「……千歌…ちゃん」

曜「…最初は、話聞いて…信じられないって思った」

千歌「………………」

曜「だってダイヤさんの話、現実離れしすぎてるんだもん…」



476: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:19:02.44 ID:kiLIp5vF.net

曜「でも……でもね…っ!」

曜「ここのところずっと千歌ちゃんの様子おかしかったし、もしかしたらって…」


曜「縋りたかったの…ダイヤさんたちの言葉に」

ダイヤ「……」

曜「だって千歌ちゃんが私のこと顔も見たくないくらい嫌いって言ったんだよっ!?」ジワ…

千歌「…っ」

曜「そんなの嫌だからっ…!私はもっと千歌ちゃんと一緒にいたいから…っ!」ポロポロ

ルビィ「うゅ…」ジワ



477: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:19:34.73 ID:kiLIp5vF.net

曜「千歌ちゃん…ダイヤさんの言ったことは本当なんだよねっ?…うっ……し、信じていいんだよね…っ!?」


千歌「曜ちゃんっ」ギュッ

曜「ぅぁ…」ポロポロ

千歌「私が曜ちゃんのこと嫌いになるわけないじゃん。私は曜ちゃんのこと大好きだよ」

曜「うあぁ…千歌、ちゃん…!」

千歌「うん」

曜「千歌ちゃん千歌ちゃんっ!」

千歌「うん…っ!ごめんね私のせいで曜ちゃんのこと心配させて」



478: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:20:04.61 ID:kiLIp5vF.net

曜「もう…っ大丈夫だから…ひっぐ…」

千歌「えへへ、この前とは立場が逆だね」

曜「…ぐすっ」


千歌「……でね、曜ちゃん」

曜「ズズっ…なに?」

千歌「私から抱きしめておいて何だけど……みんなも見てるし少し恥ずかしいかなって…」

曜「え…?」



479: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:20:55.64 ID:kiLIp5vF.net

果南「二人とも大胆だね~」

ダイヤ「なんだか、こちらまで気恥しくなってきますわ」


鞠莉「果南も私とハグする?」

果南「し、しないっ」プイッ

鞠莉「なんで~!?」

善子「ま、まあこれを見た後だと…」

花丸ルビィ「うん…」


曜「」カァ///

曜「……」バッ


梨子「ふふっ、千歌ちゃんも曜ちゃんも良かったね」



480: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:31:53.78 ID:kiLIp5vF.net

――


ダイヤ「鞠莉さんっ、まだ訳せないんですの!?」

鞠莉「もうちょっとだから!」

果南「さっきも同じこと言ってた気が」

鞠莉「…だって私ハーフだし」

梨子「鞠莉さん…ちょっとそれは…」

鞠莉「もうっ!わかったわよ、最速ギアで訳していけばいいんでしょ!」



481: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:32:56.02 ID:kiLIp5vF.net

鞠莉「ん~…」

鞠莉「えっと、“人格を剥離させるには、その人格にそれを納得してもらう必要がある”」

Aqours「…え?」

千歌「ほ、本当にそう書いてあったの?」

鞠莉「うん」


善子「そんなの無理に決まってるじゃない!」アタマカカエ

曜「にこさんとか絶対に出ていかないよね…」

ダイヤ「これではもう…」

Aqours「………………」



482: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:34:38.95 ID:kiLIp5vF.net

鞠莉「ちょっ、ちょっと待って!」

ダイヤ「…どうしたんですの?」

鞠莉「まだ続きがあるから!」

千歌「え、本当!?」

ダイヤ「そこには何と?」


鞠莉「慌てないでっ」

鞠莉「…“それ以外の方法は、相手が得意とするもので勝負に勝つこと”」

鞠莉「“相手が得意としているもので勝つことができればその人格も納得し剥離させられる”」

鞠莉「…だって」

果南「なるほど」



483: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:35:19.09 ID:kiLIp5vF.net

梨子「つまり、凛さんだったら運動神経対決、真姫さんだったら歌勝負」

千歌「穂乃果さんならカリスマ性対決」

ルビィ「花陽ちゃんなら…お米テイスティング対決…?」

曜「お米テイスティング対決って何!?」


ダイヤ「そしてエリーチカなら、賢さ対決で負かさなくてはならないということですか…」



484: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:35:39.15 ID:kiLIp5vF.net

果南「でもさ、全員が全員ってわけじゃないんでしょ?」

鞠莉「何が?」

果南「だから、μ'sの中にも納得してくれる人たちがいるんじゃないかって」

梨子「確かに…」

千歌「私もそう思う!」



485: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:36:27.67 ID:kiLIp5vF.net

ルビィ「花陽ちゃんとか…」

花丸「ことりちゃんも」

善子「私たちにページ片の場所を教えてくれた人も納得してくれそうね」

千歌「うんっ」


千歌「それじゃあまずは、納得してくれる人格はどれくらいあるのか一人ひとり話し合わなくちゃっ!」



486: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:36:54.92 ID:kiLIp5vF.net

――


曜「ってわけなんだけど…」

千歌「うん、いいよ」

花丸「ほっ…」

善子「思った通りだけど、一安心ね」

ルビィ「………………」

花丸「ルビィちゃん?」

ルビィ「…でも」

千歌「…?」


ルビィ「で、でも花陽ちゃんは本当にいいの?自分が消えちゃうんだよ?」



487: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:38:44.10 ID:kiLIp5vF.net

ダイヤ「ルビィ、余計なことは言わないように!」

ルビィ「うゅ…でも…!」

千歌「ルビィちゃん、ありがとう。…でもいいの」

ルビィ「ど、どうして!?」


千歌「…だって、私は千歌ちゃんに呼ばれて力になった。だから千歌ちゃんに私の力が必要なくなったのならもう出番はおしまい」

ルビィ「そんな…」

千歌「むしろ千歌ちゃんにはこんな私にスクールアイドルをさせてくれて、ありがとうって言いたいな」ニコッ

ルビィ「……」



488: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:39:31.19 ID:kiLIp5vF.net

――


曜「ってわけなんだけど…」

千歌「好きにすれば?」

鞠莉「好きにすればって…」

千歌「別に、才色兼備な私にこの身体が合うとも思えないし、出ていってほしいのなら出ていくわよ」クルクル

梨子「ありがとう…って言うべきなのかな…?」

千歌「じゃあ変わるわね」



489: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:39:57.01 ID:kiLIp5vF.net

――


果南「ってわけなんだけど…」

千歌「絶っ対に嫌にゃ!」

梨子「えっ!?」

鞠莉「なんで?」

千歌「だってスクールアイドルもできてこんなに楽しいんだよっ?」



490: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:40:25.80 ID:kiLIp5vF.net

千歌「なんで千歌が出ていかなきゃいけないの?」

曜「だって…千歌ちゃんが」

千歌「千歌も千歌だにゃ!」

果南「そうなんだけど…」

千歌「言っておくけど、千歌は絶対に消えないからねっ!」



491: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:40:51.06 ID:kiLIp5vF.net

――


曜「だから納得してくれないかな~って」

千歌「嫌」

曜「ですよね~…」

千歌「私なら本物の千歌より何もかも遥かに上手くこなせるわ」

曜「そうかもしれないけど、それじゃダメっていうか~…」

千歌「用はそれだけ?なら千歌に返すわね。それじゃ」


千歌「………………」スッ


千歌「…え、絵里さんどうだった?」

曜「えーっと…」



492: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:41:23.69 ID:kiLIp5vF.net

――


千歌「やっほー!」

梨子「千歌ちゃん。あのね」

千歌「あ、言わなくてもわかってるから大丈夫よ」

梨子「え?」

千歌「ちゃんと出ていくつもりだから」



493: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:41:52.98 ID:kiLIp5vF.net

善子「な、何でもお見通しってわけね」

ルビィ「スピリチュアルだね」


千歌「もう、魔術を使ったのは怒ってないけどせめてちゃんと考えてから使って欲しかったな」

千歌「ってこれウチ自身のことやったね」アハハ

梨子「あ、あはは…」



494: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:42:18.67 ID:kiLIp5vF.net

――


千歌「ダメダメダメっ♡ちかちーはぁ千歌のモ・ノ♡」

ダイヤ「」イラッ

果南「ダイヤ抑えて…」ヒソヒソ

ダイヤ「わ、わかっていますわ」ヒソヒソ


鞠莉「そこを何とか…!」

千歌「でも、千歌が消えたらファンのみんなが悲しんじゃうっ」



495: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:42:51.20 ID:kiLIp5vF.net

曜「それを言われると…」

花丸「千歌ちゃんじゃなくて、にこちゃんにファンなんているずら?」

果南「この前のミニライブのトークで、千歌のファンすごい増えてたよ」

千歌「でしょー?だからごめんね」

千歌「宇宙ナンバーワンアイドル、ちかちーの伝説はここから始まるのっ♡」


ダイヤ「…………次」



496: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:43:19.32 ID:kiLIp5vF.net

――


千歌「はい、私が消えれば良いのですね」

曜「う、うん」

千歌「ご迷惑をおかけしたようで申し訳ありませんでした」

曜「うっ…」


善子「なんだかこっちが申し訳なくなってくるわね…」


果南「あー、もう海未に怒られることもなくなっちゃうんだ」

鞠莉「私はそれよりも、海未の組んだ練習menuを受けられなくなることの方が悲しいなー」



497: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:44:30.51 ID:kiLIp5vF.net

果南「本当に悲しいね」

鞠莉「本当に悲しいわ」ウンウン


千歌「鞠莉、果南」

鞠莉果南「…?」

千歌「明日からの練習メニュー、今日家でゆっくり考えてくるので、楽しみにしていてください」ニッコリ


鞠莉果南「ひっ…!」



498: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:45:01.22 ID:kiLIp5vF.net

――


千歌「千歌が消えればいいの?」

曜「……うん」

千歌「わかりまし…」

千歌「……あ」


曜「千歌ちゃん?」

千歌「やっぱり嫌ですっ」

ダイヤ「ど、どうしてですの?」

千歌「まだ衣装も作りたいの。それに……お菓子も作ってないし…」

曜「そんな…」



499: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:45:29.59 ID:kiLIp5vF.net

梨子「ことりさんなら絶対納得してくれると思ったのに…」

千歌「あはは…あれ、花丸ちゃんは?」

果南「えーと…」

鞠莉「少~し体調がbadだって保健室に…」

千歌「大丈夫なのっ?」

善子「す、少し休めば大丈夫だと思う」

千歌「ほっ…」



500: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:46:01.48 ID:kiLIp5vF.net

――


千歌「~~っ!」

千歌「やーーっと出られた!」

千歌「いえーいっ!」


梨子「あ、あはは…」

曜「お、おかしいな…」アハハ


曜「ねぇ、千歌ちゃんにちゃんと穂乃果さん呼ぶようにお願いしたよね?」ヒソヒソ

梨子「そ、そのはずだけど…」ヒソヒソ



501: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:46:26.67 ID:kiLIp5vF.net

千歌「もうっ、中で見てるだけじゃあつまんないし、千歌ちゃん千歌のことあんまり頼ってくれなかったし!」

千歌「これじゃあ身体が石になっちゃうよぉ!」バタバタ


梨子「あ、はは…」

曜「はは…」ヒキッ


曜「梨子ちゃん、この人穂乃果さんじゃない。テンション高い変な人だよ」ヒソヒソ

梨子「うん…」ヒソヒソ



502: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:47:04.49 ID:kiLIp5vF.net

千歌「ちゃんと出て来れたのはミニライブのときとページ片の場所教えてあげたときだけだし~!」


果南「本当に高坂穂乃果…?」

花丸「まるで別人ずら…」


曜「…それで、話があるんですけど…」

千歌「中で聞いてたよ。ちゃんと消えるから!」

千歌「こんな生活が一生続くなんて千歌耐えられないもんっ!」



503: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 18:47:33.88 ID:kiLIp5vF.net

善子「これがμ'sのリーダー…」

ダイヤ「世間のμ'sに対する印象と必ずしも同じとは限らないということですわね…」

ダイヤ「……エリーチカも実は賢くなかった…なんて」

鞠莉「絵里はちゃんと見たでしょ。賢かったけど冷たいのを」

ダイヤ「それもそうでしたわ」


――――――

――――

――



504: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:36:28.46 ID:kiLIp5vF.net

梨子「納得してくれたのは花陽さん、真姫さん、希さん、海未さん…そして穂乃果さん」

曜「駄目だったのは凛さん、絵里さん、にこさん、それにことりさんも」

花丸「綺麗に真っ二つに割れたずら」



505: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:36:53.41 ID:kiLIp5vF.net

果南「四人…多いと見るべきなのか、それとも少ないと思うべきなのかな」

ダイヤ「あのμ's相手に、それも得意分野で相手に四人も勝たなければならないのですよ!?」

千歌「そうだよね…それに私たちは全て勝たないといけない…」

ダイヤ「運動能力、知力、パフォーマンス力、独創性に裁縫技能…」

善子「その分野でμ'sに…」



506: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:37:23.03 ID:kiLIp5vF.net

ダイヤ「運動能力…凛さんの相手は果南さんで決定ですわね」

果南「私?」

鞠莉「だってこの中で一番の体力馬鹿って言ったら果南しかいないでしょ」

果南「それ、褒めてる…?」

鞠莉「うんっ!私が果南を貶すわけないじゃない!」

果南「………………」



507: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:38:09.75 ID:kiLIp5vF.net

果南「まあ、いくら星空凛って言っても身体は千歌のわけでしょ?」

曜「確かに…」

果南「それなら勝機はあるんじゃないかな」


花丸「じゃあ絵里ちゃんは?」

善子「この中で一番賢いのは…」

千歌「…ダイヤさん?」

ダイヤ「絶対無理ですわ!」



508: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:39:03.68 ID:kiLIp5vF.net

ダイヤ「ああっ、あの賢い可愛いエリーチカに私が賢さで勝つなんて、天地がひっくり返っても無理ですわ!無謀ですわ!」

曜「いやそこまでじゃないと思うけど…」

ダイヤ「曜さんはあのエリーチカが賢くないとでも!?」

曜「い、いや…」

ダイヤ「こうなったら、いかに知力以外の勝負に持ち込むかですわね…」ブツブツ

曜「…この話は保留にしましょう」



509: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:39:29.48 ID:kiLIp5vF.net

ルビィ「にこちゃんのパフォーマンス力に勝てるのは…」

Aqours「………………」


梨子「あっ、曜ちゃんの高飛び込みとか!」

ルビィ「それはパフォーマンスの種類が違うと思います」

梨子「そ、そうだよね…」アハハ

花丸「善子ちゃんのだてんしキャラならにこさんの個性と戦えるんじゃ」

善子「ヨハネっ!」

花丸「それずら」

千歌「まあ、にこさんとどんな勝負になるのかはイマイチわからないよね」

ダイヤ「これも保留ですわ」



510: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:39:55.62 ID:kiLIp5vF.net

梨子「最後は…」

花丸「ことりちゃん…」

梨子「ことりさんは多分お裁縫勝負とか、衣装のデザイン勝負とかかな?」

果南「前者ならルビィ、後者なら曜が適当だね」


ルビィ「ルビィが…ことりちゃんと…」

曜「あのμ'sの衣装を作った人とデザイン勝負…」

ダイヤ「やはり、どれも一筋縄ではいかないでしょう」


Aqours「………………」



511: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:40:32.06 ID:kiLIp5vF.net

千歌「でも、みんなそんなに思い詰めないでっ!」

千歌「別に私はみんなが頑張ってくれて、負けちゃったのなら…」

ダイヤ「仕方が無い?」

千歌「う、うん」

ダイヤ「本気で言ってますの?」

千歌「…え?」

鞠莉「ダイヤ?」



512: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:41:19.94 ID:kiLIp5vF.net

ダイヤ「ここにいる中で、負けて仕方ないと考える人はあなた以外誰もいませんわ」

鞠莉「ちょっとダイヤ!千歌っちだって…」

果南「そうだよ、千歌が私たちに気負わせないようにって話しただけでしょ?」

ダイヤ「…私には、“負けてもいい”というニュアンスで聞こえました」

千歌「そ、そんなこと…!」

ダイヤ「ないと言えますか?」



513: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:41:49.41 ID:kiLIp5vF.net

千歌「私は…」

ダイヤ「前に、μ'sの中で出ていきたくない人がいるのではと私が話したときのあなたの安堵した表情…」

ダイヤ「見間違いかと思っていました」

曜「……ぇ」

ダイヤ「しかし――」

ダイヤ「あなた…まだμ'sのこの力が無いと、とでも考えているのでは?」

千歌「………………」



514: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:42:23.76 ID:kiLIp5vF.net

曜「千歌ちゃん…本当?」


千歌「………………」


梨子「千歌ちゃん…?」


千歌「私…曜ちゃんに言われて本当に力に頼るのはやめようって思ったんだよ」

千歌「私は私のままで良いんだって、何回も自分に言い聞かせて…」



515: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:42:57.61 ID:kiLIp5vF.net

千歌「でもふとした瞬間にね、考えちゃうの」

千歌「“μ'sだったらどうするんだろう”って」

曜「千歌ちゃん…」

千歌「私には…やっぱりまだみんなを引っ張っていくだけの自信がなくて…」


千歌「やっぱり不安…不安だよ…」ポロ

千歌「あ、あれ…?」ポロポロ

花丸「……っ」



516: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:43:40.98 ID:kiLIp5vF.net

千歌「あはは、曜ちゃんも戻ってきて良い雰囲気だったのに…っ」

千歌「なんだか雰囲気悪くしちゃってごめんね」ポロポロ

千歌「ごめんね…ごめんね……」ポロポロ


Aqours「………………」



517: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:44:17.63 ID:kiLIp5vF.net

曜「そ、それを言ったら私もだよ!」

千歌「…え?」

曜「私、千歌ちゃんの気持ちをわかった気になって、全然わかってなかった」

曜「本当にごめんねっ」

千歌「曜ちゃんは何もっ…!」



518: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:44:41.92 ID:kiLIp5vF.net

梨子「私も、千歌ちゃんがそんなに思いつめていたなんて…」

ルビィ「うん…」

果南「私たちも、気づかないうちに千歌の力に頼っていたから…」

善子「うん、千歌の力ならって私もどこかで…」


千歌「みんな…」


ダイヤ「私たちは、力を手に入れる前の千歌さんを見て、リーダーに相応しいと思ったのです」

千歌「ダイヤさん…」


ダイヤ「私も、今すぐにとは言いませんわ」

ダイヤ「でも、少しずつ…少しずつでもいいので、自分自身の力を…私たちの気持ちを信じてもらえないでしょうか…?」



519: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:45:10.15 ID:kiLIp5vF.net

千歌「私自身の…」


梨子「千歌ちゃん」

果南「千歌」

鞠莉「千歌っち」


千歌「………………」

千歌「そう、ですよね」

千歌「これじゃ、また馬鹿千歌だって言われちゃう」ボソッ

千歌「っ」ゴシゴシ



520: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:46:12.95 ID:kiLIp5vF.net

千歌「今も、本当はμ'sを頼りたいくらい不安だけど…」

千歌「今すぐには変われないし、みんなにいっぱい迷惑かけちゃうかもしれないけど…っ!」

千歌「みんながここまで言ってくれたからっ」

千歌「私も、少しずつでも、自分を信じて、頼らないようにするからっ」ジワ

曜「うんっ!」

ダイヤ「それでこそAqoursのリーダーですわっ!」

鞠莉「よく言ったわね!」ガバッ

千歌「うわっ、鞠莉さん重い!」


ワーワー

ギャーギャー



521: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:47:20.69 ID:kiLIp5vF.net

――


ダイヤ「はい、皆さん」パンパン

鞠莉「なにー?今いいところなのにー」

千歌「や、やっと解放された…」

曜「なんで騎馬戦なんか…」

ルビィ「鞠莉さんが千歌ちゃんに乗って…そのまま?」

果南「まったく、この年になって遊びで騎馬戦なんて」

鞠莉「果南もノリノリでenjoyしてたでしょ!」

ダイヤ「お・し・ず・か・にっ!」



522: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:47:46.71 ID:kiLIp5vF.net

ダイヤ「…この話も片付いたところで、本来の話に戻しますわよ」

鞠莉「本来の話……ってなんだっけ?」

果南「騎馬戦は何歳までの遊びかって話でしょ」

ダイヤ「違いますわっ!反対派のμ'sの四名がどんな勝負を挑んでくるのかということですっ!」

ダイヤ「話はちゃんと聞いてください!」

曜「ダイヤさん…大変そうだね」

梨子「ついさっきあんな話した後だけど…海未さん呼んでいいんじゃ…」アハハ



523: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:48:38.17 ID:kiLIp5vF.net

善子「まあ、実際この四人がどんな勝負を挑んでくるのかわからないし、想像になっちゃうんだけど」

ダイヤ「それでも考えることは重要ですわ」

ダイヤ「私たちが解決できる目の前の問題を一つ一つこなしていきましょう」



524: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:49:06.66 ID:kiLIp5vF.net

千歌「じゃあ早速納得してくれる人を消していこうっ」

ルビィ「…ぁ」

千歌「どうかした?」

ルビィ「う、ううん、何でもない!」

千歌「そう?じゃあまずは花陽さんから――


果南「待って」

千歌「え?」

鞠莉「果南?What?」



525: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:49:37.22 ID:kiLIp5vF.net

果南「…それはいつでもできるでしょ」

果南「ならさ、最後まで残しておいて、力になって貰った方がいいんじゃない?」

梨子「確かに…」

ダイヤ「そちらの方が私たちにとっても助けになりますわ」

ルビィ「う、うん!」

千歌「そういうことなら…」



526: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:49:59.05 ID:kiLIp5vF.net

果南「……」クインク

ルビィ「ぁ……ありがとう」ボソッ


曜「じゃあ次に私たちがやることは決まったね」

千歌「うんっ」

千歌「まずは――」



527: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:50:58.01 ID:kiLIp5vF.net

――


ダイヤ「…お願いしますわ」

千歌「はい」


千歌「………………」スッ


千歌「………………」

曜「にこさん。話が…」

千歌「わかってるわ。私を追い出したいんでしょ」

千歌「だから私に勝負を挑みに来た…」

鞠莉「全部わかってるってわけね」



528: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:51:26.29 ID:kiLIp5vF.net

ダイヤ「それで、どんな勝負にするつもりなんですの?」

千歌「…私が素直に受けるとでも?」

鞠莉「魔術書には拒否できないって書いてあったわよ」

千歌「………………」

ルビィ「にこちゃん…」


千歌「…認めさせてみなさい」

花丸「え?」



529: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:52:48.08 ID:kiLIp5vF.net

千歌「私に認めさせなさい。あんたたちがアイドルに相応しいって」

曜「そんな勝負…!」

千歌「私が認めたらあんたたちの勝ち。認めなかったら私の勝ち。シンプルでしょ?」

善子「そんなのあなたのさじ加減でどうとでも言えるじゃないっ」

千歌「…悪いけど、そこを誤魔化す気はないわ」

千歌「それは私のアイドルに対する想いへの侮辱。公平に判断する」

Aqours「………………」



530: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:53:16.73 ID:kiLIp5vF.net

千歌「それに、期限は設けないわ」

花丸「何度でもチャンスをくれるってこと?」

千歌「ええ」

千歌「ま、今のままなら一生かかっても無理でしょうけど」パクッ

千歌「ん~~っ、このカフェのケーキすっごく美味しいちかっ」



531: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:53:53.38 ID:kiLIp5vF.net

梨子「にこさんの認めるアイドル…」

ルビィ「どうすれば…?」

善子「…歌って踊れる、とか?」

梨子「それをにこさんに見てもらうとか」

花丸「じゃあルビィちゃん、オラと一緒にWaku-Wa…」


ウワァァァァァン!


ルビィ「え?」

鞠莉「泣き声…?」

ダイヤ「でも誰の…」



532: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:54:21.98 ID:kiLIp5vF.net

曜「あっ……あれじゃない?」


子供『うわぁぁぁぁぁんっ!』ポロポロ


梨子「一人?」

善子「どうしたのかしら」


千歌「」ダッ

曜「にこさんっ!?」



533: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:54:55.11 ID:kiLIp5vF.net

 

カランカランッ…


ルビィ「に、にこちゃんは!?」

花丸「あそこ…」

 

千歌「ねえ、どうしたの?」

子供「うわぁぁぁん!」ポロポロ

千歌「ママは?」

子供「うぁ…」ポロポロ

子供「ままぁぁぁっ!」ポロポロ

千歌「…なるほどね」ボソッ



534: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:55:15.94 ID:kiLIp5vF.net

千歌「ちっかちっかちー♡」

子供「…え?」ヒッグ

千歌「ちっかちっかちー♡」

子供「ちっか…?」

千歌「ちっかちっかちーだよっ」

千歌「ほら一緒に。せーのっ!」

千歌子供「ちっかちっかちー」

子供「わぁ…!」パァァ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)



535: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:55:44.59 ID:kiLIp5vF.net

千歌「ママとはぐれて不安になっちゃったんだよね」

子供「ぁ…」ジワ

千歌「でも安心して!」

子供「え?」

千歌「ママはちかちーが一緒に見つけてあげるからっ!」

子供「…うんっ」ニコッ



536: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:56:26.52 ID:kiLIp5vF.net

――


母親「本当にありがとうございました」

千歌「いえいえ」

母親「目を離した隙にここまで歩いて来ちゃったみたいで…」

鞠莉「それで急に寂しくなって泣いちゃったってワケね」


子供「ちかちー!ばいばいっ!」

千歌「うんっ、ばいばいっ!」



537: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:56:51.08 ID:kiLIp5vF.net

千歌「……ふふっ」

曜「すごいですね…」

千歌「まあね」

梨子「誰よりも早く店を出て、あの子を笑顔に…」

千歌「いい、これがアイドル」

曜「え?」

千歌「確かに歌って踊るのがメイン。でもね…」

千歌「これもアイドルなの!」



538: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:57:28.30 ID:kiLIp5vF.net

花丸「アイドルなのに歌を歌わなくてアイドル…?」

千歌「これがわかってアイドルのスタートラインに立てるのよ」

花丸「じゃあまだマルたちはスタート以前の問題ずら?」

千歌「そういうことね」

Aqours「………………」



539: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 19:58:26.67 ID:kiLIp5vF.net

ダイヤ「…今日は無理そうですわね」

曜「はい…」

ダイヤ「それでは各自、にこさんに認めてもらうようなパフォーマンスを探してくること」

ダイヤ「以上ですわ」

Aqours「はいっ」


千歌「………………」



541: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 20:01:09.47 ID:pbYmCL+K.net

流石パイセン



543: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 20:47:47.49 ID:3/kXopj7.net

みんなを笑顔にさせる仕事だからね…



545: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/12/27(火) 21:57:07.50 ID:d0fRkilW.net

パイセンわざとヒールを演じている…?



551: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 10:35:55.88 ID:bH39W4kh.net

パイセン育成する気マンマンじゃん



552: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 17:58:01.36 ID:E11II3mB.net

――


曜「……むむむ…」

千歌「………………」ニコニコ


曜「しょっ、勝負っ!」バッ

千歌「おっけー!」


曜「フルハウスっ、流石に私の…って!?」

千歌「ふっふっふ…ロイヤルストレートフラッシュ!」



553: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 17:58:32.07 ID:E11II3mB.net

曜「嘘でしょ!?」

千歌「またウチの勝ちやねっ♪」

曜「なんで勝てないの…?」

千歌「やっぱりウチってめっちゃツイてるやん」

曜「悔しい~!」



554: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 17:59:08.40 ID:E11II3mB.net

曜「というか、勝手に千歌ちゃんと変わっちゃっていいんですか?」

千歌「ううん、ちゃんと千歌ちゃんに頼んだよ」

曜「え?」

千歌「昨日一瞬入れ替わって、明日身体使わせてくださいってメモ書きをね」

千歌「さすがにたまには外に出ないと鬱屈な気分になるやん?」

曜「それって昨日入れ替わった時点で勝手に使ってるんじゃ…」

千歌「……それもそうやね」



555: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 17:59:29.37 ID:E11II3mB.net

千歌「じゃあ…出てきたからには助言でもしようかな」

曜「助言?」

千歌「うん、こういうのは中立の方がいいんだろうけど、やっぱりウチはAqoursのみんなに勝ってほしいから」

千歌「近いうちに誰かと勝負するんじゃないの?」

曜「えーと…にこさんは一旦保留で、絵里さんも…」

曜「多分…凛さんかことりさんだと」

千歌「あはは、まあ前の二人は意地っ張りやからね」



556: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:00:01.38 ID:E11II3mB.net

千歌「うーん、その二人かぁ」

千歌「まあ、ことりちゃんは…心配せんでも大丈夫」

曜「え?」

千歌「信じて進めーって感じかな」

曜「…それって助言なんですか…?」

千歌「これも立派な助言よ」

曜「じゃ、じゃあ凛さんは?」

千歌「凛ちゃんは――



557: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:06:04.73 ID:E11II3mB.net

――


千歌「それで、どうするんですか?」

ダイヤ「そうですわね…」


果南「結局、誰もにこを納得させられるようなパフォーマンスを考えてこれなかったね」

鞠莉「考えれば考えるほどわからなくなるのよね…にこの認めるアイドルって何なのか」


ダイヤ「……にこさんは一旦保留にしましょう」

曜「うん、私もそれがいいと思う」

善子「何の打開案もないんじゃしょうがないわよね…」


Aqours「………………」



558: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:06:31.72 ID:E11II3mB.net

ルビィ「ということは…」

果南「今日ダイヤが私たちをわざわざ学校に呼んだのは…」

曜「にこさん以外のメンバーを攻略していくため?」

ダイヤ「ええ、その通りですわ」


梨子「にこさんで、勝負の内容も多岐にわたるってことがわかったから」

果南「うん、気を引き締めていかないとだね」

千歌「今回は誰を呼ぶんですか?」



559: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:07:04.85 ID:E11II3mB.net

ルビィ「凛ちゃんかことりちゃんか、絵里ちゃんだよね」

ダイヤ「エリーチカはやめておきましょう」

果南「そうやっていつまでも先延ばしにしてても、後が辛くなるだけだよー?」

ダイヤ「そうですけど…」

果南「まあいいけどさ。それじゃあ残るのは…」

曜「凛さんか、ことりさん」



560: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:11:34.26 ID:E11II3mB.net

梨子「どっちの方が簡単だとかはないよね…」

善子「うーん…」

ダイヤ「私は凛さんよりこと…」


花丸「り、凛ちゃんがいいずらっ」

善子「え?」

花丸「凛ちゃんの方が千歌ちゃんの身体を勝手に使うことが多いし、それに運動勝負になるなら、今の方がいいよ!」

ルビィ「どうして?」

花丸「先延ばしにして果南さんが怪我して勝負できなくなっちゃったら大変だから!」



561: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:12:06.91 ID:E11II3mB.net

梨子「は、花丸ちゃんがそこまで言うなら…」

果南「確かに怪我したら勝負できないし、ね」

花丸「う、うん!」


ダイヤ「…決まりですわね」

ダイヤ「それでは千歌さん、お願いします」

千歌「はい」



562: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:12:41.64 ID:E11II3mB.net

千歌「…みんな」

曜「ん?」

千歌「凛ちゃんの運動神経のことは、多分私よりもみんなの方が分かってると思う」

千歌「でも…!」

千歌「みんなに任せることしかできないけど、信じてるからっ」

千歌「――お願いしますっ!」



563: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:13:02.32 ID:E11II3mB.net

果南「もちろんっ、任せておいて」

曜「絶対に勝ってみせるから!」

ダイヤ「安心して、代わってください」


千歌「はい!」

千歌「じゃあ、凛さん――」


千歌「………………」スッ



564: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:19:15.76 ID:E11II3mB.net

千歌「………………」

ルビィ「凛ちゃん?あのね…」

千歌「千歌知ってるよ」

千歌「みんな千歌を追い出したいんだよね?」

ダイヤ「わかってるなら話は早いですわ」

ダイヤ「勝負の内容はどうするんですの?」

千歌「え~、どうしようかなぁ」

千歌「せっかく動けるんだし…うーん」



565: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:19:58.12 ID:E11II3mB.net

千歌「…あっ!」


千歌「鬼ごっこ!」


ダイヤ「はぁ?」

千歌「鬼ごっこがいいにゃ!」

梨子「鬼ごっこ…」

曜「また随分と懐かしい遊びを…」



566: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:20:57.62 ID:E11II3mB.net

果南「鬼は?」

千歌「千歌が逃げる方でいいよ!だって――」


千歌「千歌が捕まえる方だったらすぐに終わっちゃうでしょ?」


善子「く、悔しいけど…」

ルビィ「多分ルビィが逃げるほうだったらすぐに捕まっちゃうんだろうなぁ」

花丸「オラも…」



567: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:22:53.37 ID:E11II3mB.net

千歌「ね、だから…」

果南「そうかな?」

千歌「捕まらない自信があるの?」

果南「うーん、分かんないや」


千歌「………………」

果南「………………」



568: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:23:19.30 ID:E11II3mB.net

千歌「…っ」ダッ

果南「おっと」ヒョイ


鞠莉「ちょっと!急に…!」

ダイヤ「止めるのは…無理そうですわね」


千歌「っ!…ふっ!」バッ

果南「ほっ、はっ」ヒョイ



569: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:23:49.03 ID:E11II3mB.net

千歌「はぁ…はぁ…」

果南「ふぅ…ふぅ…もう終わり?」

千歌「にゃっ!」ダッ

果南「っと!」ヒョイ


千歌「これなら…っ!」ザー


曜「鬼ごっこでスライディングタッチ!?」

花丸「本気すぎるずら…」



570: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:25:03.26 ID:E11II3mB.net

果南「残念っ」ピョン

千歌「く…っ!」


梨子「すごい…」

鞠莉「これがアダルトな鬼ごっこ…」

ダイヤ「言い方はあれですけど、確かにすごいですわ」

善子「果南さんとは絶対に鬼ごっこしたくないわね」



571: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:26:36.41 ID:E11II3mB.net

果南「こっちまで…っ、おいで!」ダッ

千歌「追いかけっこなら…負けないにゃ!」ダッ


ルビィ「ま、待って!」ダッ

善子「どこまで走っていくつもりなのよ!」ダッ


善子「私たちも追いかけようっ」ダッ

梨子「うん!」ダッ



572: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:30:57.41 ID:E11II3mB.net

 


曜「か、果南さんと千歌ちゃんは!?」

ルビィ「あっ、あそこ!」


果南「………………」ジリジリ

千歌「あははっ」ジリジリ


鞠莉「壁際に!」

ダイヤ「退路なし、ですわね…」

花丸「鬼ごっこでそれじゃあ…!」



573: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:31:44.33 ID:E11II3mB.net

千歌「ね?すぐ終わっちゃったでしょ?」

果南「………………」

千歌「ごめんね」ジリ…

千歌「これでおしまいにゃ!」ダッ


ルビィ「ああっ!」

鞠莉「果南っ!」



574: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:32:36.63 ID:E11II3mB.net

果南「………………」

千歌「…?」

果南「ふふっ」ダッ

千歌「っ!?」


ルビィ「なんで壁の方に走って…!?」


タン!

タン!


善子「なっ…!?」

花丸「今何やったの!?」

ルビィ「あっという間に千歌ちゃんの後ろに回っちゃった…」



575: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:32:59.09 ID:E11II3mB.net

ダイヤ「走った勢いで壁を蹴って、その勢いでバク宙…」

曜「それで千歌ちゃんの上を追い越したの!?」

鞠莉「セイントスノーの宙返り見てから練習してたもんね~」


果南「はっ、恥ずかしいから黙ってて!」



576: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:33:52.24 ID:E11II3mB.net

千歌「く…っ!」ダッ

果南「あっぶない!」ヒョイ

千歌「うっにゃぁぁっ!」

果南「っ……ふぅ」


梨子「もしかして…いい勝負してる…?」

善子「ええ…」



577: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:34:18.03 ID:E11II3mB.net

ダイヤ「これ、勝てるんじゃないですの!?」

ルビィ「う、うんっ!」


千歌「………………」

果南「はぁ……はぁ…ど、どう?」

果南「舐めてると…はぁ…いつまで経っても捕まえられないよ?…ふぅ」

千歌「…そうだね」



578: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:35:16.72 ID:E11II3mB.net

千歌「じゃあ、着替えてもいい?」

果南「え?」

千歌「誰の入れ知恵か分かんないけど、スカートって動きにくくて…」

果南「う、うん…」


曜「………………」



579: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:35:51.89 ID:E11II3mB.net

千歌「それに千歌…スカート嫌いなんだよね」

千歌「千歌には似合わないもん…」ボソッ

果南「何か言った?」

千歌「ううん、何でもない」

千歌「それで…ズボンある?」

果南「うん、私の替えのジャージで良ければ貸すよ」

千歌「ありがとにゃ!」



580: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:40:55.80 ID:E11II3mB.net

――


千歌「……うんっ!」

千歌「これでおっけーにゃ!」ピョン


果南「なら、いつでも来ていいよ」

千歌「よーしっ!」


ダイヤ「だ、大丈夫でしょうか…?」

善子「よくよく考えたら…最低限見えないように庇いながらあそこまで動けるのって異常よね…」

曜「でも、信じるしかないよ」

花丸「うん…」



581: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:41:18.71 ID:E11II3mB.net

千歌「………………」

果南「………………」


千歌「…にゃっ」ズイッ

果南「…っ!?」


善子「な、なにあれ…!?」

曜「はやっ…」



582: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:42:08.18 ID:E11II3mB.net

千歌「あははっ!」タンタン…!

果南「うっ……!?」


鞠莉「飛びついたと思ったらそのままロンダートに移って…ってあーもう、全然追いつかない!」

梨子「これじゃ…」


千歌「行っくよ~?」タタンッ!

果南「…っ!?」ヨロッ

千歌「タ~ッチにゃ!」ピト



583: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:42:31.54 ID:E11II3mB.net

Aqours「………………」


果南「………………」


千歌「やったにゃ!ちっかの勝ち~!」ピョン


ダイヤ「果南さん…」

果南「ごめん…」

曜「負けちゃった…」

花丸「ということは千歌ちゃんは…!」


Aqours「………………」



584: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:43:09.29 ID:E11II3mB.net

千歌「みんなっ、もう何してるの!」

曜「だって…」

千歌「早く準備して!」

千歌「みんなが鬼で本番始めるよ~!」

Aqours「……え?」

千歌「だから言ったでしょ!千歌が鬼だとすぐに終わっちゃうからみんなが鬼になるって!」

千歌「これで終わりなんてつまらないにゃ~!」



585: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:46:08.99 ID:E11II3mB.net

梨子「こ、これって…!」

曜「もう一回私たちにチャンスが与えられたってことだよね?」

ダイヤ「本人はただ単純に楽しみたいだけのようですけど…」

果南「こうなったらとことんやろうよ。このままやられっぱなしなんて悔しいし!」

曜「うん…そうだね!」



586: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:46:49.04 ID:E11II3mB.net

ダイヤ「凛さん」

千歌「千歌だけど、何?」

ダイヤ「制限時間はいつまでですか?」

曜「確かに、それを決めないと夜も走り回ることになりそうだしね」


千歌「うーん、じゃあ…日が落ちるまで!」

ダイヤ「わかりましたわ。皆さんもいいですよね?」

果南「もちろんっ!」

ルビィ「うんっ!」



587: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:52:24.34 ID:E11II3mB.net

 

千歌「じゃあ…今から、スター…とって」


ダイヤ「逃がすとでも?」

鞠莉「出られるものなら出てみなさい」

ルビィ「こうやって凛ちゃんを八人で囲っちゃえば!」

花丸「逃げられないずら!」

善子「ふふふ…この囲いを水の八星陣とでも名付けましょうか…」

梨子「善子ちゃんそれはちょっと…」

善子「別にいいでしょっ!」



588: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:53:03.71 ID:E11II3mB.net

果南「絶対に捕まえるから」

千歌「…あははっ」


曜「それじゃあ…全速前進、行けー!」


Aqours「……っ!」ダッ


千歌「………………」



589: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:53:42.74 ID:E11II3mB.net

鞠莉善子「捕まえたっ!」ダッ

千歌「」ヒョイ

鞠莉「あっ…」

善子「ちょっ…!」

 

鞠莉「いたた…」

善子「最悪よっ!」

千歌「あははははっ!」

花丸「オラだって!」スッ

ルビィ「ルビィもっ!」



590: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:54:25.69 ID:E11II3mB.net

ルビィ「えいっ!」ダッ

千歌「」スカッ

花丸「やっ!」

千歌「」スカッ


千歌「これで…っ!」

ルビィ「あわわ…!」ヨロッ

花丸「ルビィちゃん!?」

ルビィ「は、花丸ちゃ…よ、避けてっ!」

花丸「むっ無理ずら~!」


ピギィィィ!



591: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:55:54.17 ID:E11II3mB.net

千歌「もうっ、みんなもっと真面目に来てよ!」

曜「言われなくてもっ!」バッ

千歌「っとと。危ない危ない」

梨子「二対一で駄目なら…」

果南「三対一!」


千歌「いいよ…勝負にゃっ!」



592: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:56:38.03 ID:E11II3mB.net

曜「ふっ!」ダッ

千歌「」ヒョイ

梨子「えいっ」

千歌「~♪」ヒョイ

曜梨子「っ!」ダッ

千歌「~~♪」ヒョイヒョイ

果南「まだまだっ!」ダッ

千歌「おっとっと!」



593: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 18:57:26.44 ID:E11II3mB.net

曜「なんで捕まらないの!?」

梨子「はぁ…はぁ…身体は千歌ちゃんのはずなのに…!」

果南「運動神経…体の動かし方から常人とは違うのかも…」


千歌「じゃあ待ったね~!」


梨子「ま、待って…!」


果南「っ!」ダッ

曜「善子ちゃんっ!」ダッ

善子「ええっ!」ダッ



594: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:00:12.65 ID:E11II3mB.net

梨子「わ、私もっ!」

ダイヤ「梨子さん!」

梨子「ど、どうしたんですか?早く追わないと…!」

ダイヤ「人海戦術でゴリ押ししても、無駄だということは今ので良くわかったでしょう」

梨子「それは…でもここで休んでいるわけには!」

ダイヤ「何もしないわけではありません」

梨子「え?」



595: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:01:02.07 ID:E11II3mB.net

鞠莉「そうだよ、私たちにもできることはあるでしょ?」

梨子「私たちに…できること」

ダイヤ「果南さんや曜さんはただ突っ走って行ってしまいますから」

ダイヤ「私たちが必要な情報や、作戦を立てる。これもチームワークですわよ?」

花丸「適材適所ってやつずら」

ルビィ「うんっ!」



596: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:01:28.47 ID:E11II3mB.net

梨子「…そっか」

梨子「うんっ、よろしくお願いします!」

ダイヤ「では早速教室に行きますわよ!」

花丸「別にここでも…」

ダイヤ「こういうのは最初の雰囲気作りが肝心なのです!」

ルビィ「お姉ちゃん…」

梨子「あはは…」



597: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:04:11.27 ID:E11II3mB.net

――――――

――――

――


千歌「こっちだよー!」


善子「はぁ…はぁ…何て体力なの…」

曜「もう日が傾き始めたし早くしないと…!」

果南「でも、走って追いかけても近づく頃には体力がなくなってて逃げられるし…」

曜「それを何度も繰り返されたら…」



598: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:04:52.48 ID:E11II3mB.net

善子「でも、私たち一度も千歌のこと見失っていないわよね?」

曜「あ、確かに」

果南「舐められてるってことだよ」

曜善子「え?」

果南「私たちが見失っちゃったら追いかけっこができないでしょ?」

曜善子「………………」



599: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:06:54.28 ID:E11II3mB.net

プルルルルル


曜「電話…?」

曜「…私のだ」

善子「えっ、私にも」

果南「どうやら、みんなにグループ通話で掛けてきたみたい、あの生徒会長さんは」

曜「とりあえず出てみようよ」

善子「そうね」



600: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:07:27.20 ID:E11II3mB.net

ピッ


ダイヤ『皆さん、聞こえますか?』

曜「はい、それは大丈夫ですけど…」

善子「何の用ですか?私たちは早く千歌を追いかけないと!」

ダイヤ『落ち着いてください』

善子「でも…」

ダイヤ『何の策もなしに、ただ闇雲に行動しても日が暮れてしまいますわ』

果南「でも策なんて」

ダイヤ『ありますわ!』



601: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:07:56.60 ID:E11II3mB.net

果南「え?」

ダイヤ『私とルビィ、鞠莉さん。それに梨子さんと花丸さんも一緒になって考えた策が!』

果南「…信じていいの?」

ダイヤ『もちろんですわっ!』

鞠莉『私たちが考えたperfectなplanが信用できないの!?』

ダイヤ『ちょっ、会話に入ってこないでくださいっ』

善子「ほ、本当に信用していいの…?」

曜「あはは…」



602: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:08:37.10 ID:E11II3mB.net

ダイヤ『とりあえず、曜さんと善子さんは学校まで戻ってきてください』

曜善子「え?」

ダイヤ『作戦の内容は二人が戻りながら説明いますわ』

曜「でも…」

果南「二人とも」

善子「…?」

果南「ダイヤのこと、信用してあげて」


曜善子「……はいっ!」



603: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:09:10.93 ID:E11II3mB.net

ダイヤ『それでは…私の好きな言葉を借りて…』


ダイヤ『エリーチカ作戦、開始ですわっ!』


鞠莉果南『「かっこ悪い」』

ダイヤ『お黙らっしゃい!』



604: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:16:59.81 ID:E11II3mB.net

――


千歌「あれっ?みんな急に追いかけてこなくなっちゃった…」

千歌「諦めちゃったの?」

千歌「………………」

千歌「つまんないの…」


果南「おーいっ!」

千歌「え…?」



605: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:17:33.86 ID:E11II3mB.net

果南「ついてくれば面白い場所に連れて行ってあげるよーっ!」

果南「じゃあねっ」ダッ

千歌「あっ…!」


千歌「罠…?」

千歌「………………」

千歌「いいよっ、乗ってあげるにゃ!」ダッ



606: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:19:56.36 ID:E11II3mB.net

――


千歌「待つにゃー!」

果南「ダイヤの言った通り、本当についてきた」

果南「次は…」


~~~~~


ダイヤ『凛さんはきっと誘いに乗ってくるでしょう』

ダイヤ『ですから果南さんは上手く学校まで誘導してください』


~~~~~


果南「おっけー」

果南「スピード上げていくよ!」



607: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:21:28.52 ID:E11II3mB.net

――


キィィィ…


千歌「はぁ…ふぅ……面白い場所って校舎の中…?」


果南「っ!」ダッ

千歌「うわっ」ヒョイ

千歌「えへへ、危ない危ない…」


果南「っ…!ふ…っ!」

千歌「い…くら、狭いところに連れてきても…」

千歌「こうやって逃げちゃえば関係ないにゃ!」ダッ

果南「逃がさないよっ!」ダッ



608: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:22:19.08 ID:E11II3mB.net

 

千歌「っは…っは……そこの角を曲がれば外に…!」


千歌「…!?」ビクッ

千歌「っ!」バックステップ

曜「捕まえたっ!って…あれ!?」

曜「凛さんの場所からは角を挟んで見えないはずなのにっ」



609: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:22:40.91 ID:E11II3mB.net

千歌「…この道がダメなら…こっちにゃ!」


曜「待て~!」

千歌「千歌は何人来ても大歓迎だよ!」


果南「曜っ!」

曜「わかってる!果南さんは凛さんを追いかけてっ」ダッ



610: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:23:21.51 ID:E11II3mB.net

 


千歌「この道をまっすぐ行けば外っ!」

梨子「えいっ!」ダッ

千歌「っ!?」キュゥゥゥ!

梨子「避けられちゃった…」

千歌「別の道っ!」ダッ



611: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:24:42.64 ID:E11II3mB.net

――


千歌「みんなどこに隠れてるのかわからないけど、千歌なら…!」


千歌「えへへ、流石にここには隠れてないよね」

千歌「これで外に…」


曜「…これでっ!」ダッ

千歌「~~~~っ!?」ヒョイ


千歌「…ギリギリセーフにゃ…」

千歌「というか曜ちゃん、果南ちゃんと一緒に…!」



612: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:25:38.62 ID:E11II3mB.net

果南「はぁ…はぁ…!」ダッ


千歌「果南ちゃんだけ…ってことは最初から…」

千歌「もしかして、これが作戦?」

曜「そうだよっ」

千歌「校舎の中に隠れて千歌を捕まえる…」

千歌「こんな普通の作戦じゃ千歌は捕まえられないよっ!」ダッ



613: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:26:14.24 ID:E11II3mB.net

曜「…うん、わかってる」

曜「果南さんっ!後はお願いしますっ!」

果南「うんっ!」

 

曜「これで良いんですよね?…ダイヤさん」



614: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:27:48.59 ID:E11II3mB.net

 


千歌「はぁ…はぁ…今どこ…」

千歌「……あれ、この道まっすぐ行くと…」


ガラガラ…


千歌「体育館…」


ガタッ

果南「はぁ…はぁ…追い詰めた…」

千歌「果南ちゃん…」



615: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:28:17.46 ID:E11II3mB.net

千歌「…何言ってるの?だって出入口はあっちにも…」

果南「みんな、お願いっ!」

千歌「えっ…?」

 

ルビよしまる「えいっ!」


ガラガラ…!


梨子曜「しょっ!」


ガラガラ…!


 


果南「ね?言ったでしょ、追い詰めたって」



616: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:29:23.85 ID:E11II3mB.net

千歌「ま、まだ!」

果南「逃げようとしても無駄だよ。今みんなが閉めた体育館の出入口は全部外から抑えてる」


果南「この体育館という限られた空間の中…もう逃げられる心配はない…」

果南「そして正真正銘一体一。さっきと同じ状況」

千歌「…さっきは同じ状況で千歌に捕まっちゃったのに、いいの?」

果南「それだね、でも…」

果南「立場はさっきと逆だよっ」ダッ

千歌「っ!」



617: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:31:54.03 ID:MyFQWRdD.net

英霊的な存在だから実物より能力が化け物じみてるのかな?



618: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:45:24.78 ID:E11II3mB.net

――


ダイヤ「ふっふっふ…良い眺めですわぁ」

鞠莉「ちょっと私たち悪役っぽくない?」

ダイヤ「そんなことありませんわ!」

ダイヤ「私のエリーチカ作戦でもう凛さんは捕まったも同然」

ダイヤ「二人が良く見える、この体育館二階のギャラリーから、ゆっくり見守るとしましょう」

鞠莉「そうね」



619: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:46:12.20 ID:E11II3mB.net

――


果南「ここっ!」バッ

千歌「残念…っ!」ヒョイ


果南「はぁ…はぁ…」

千歌「ふぅ…ふぅ…」


果南「これなら果南に頼んで捕獲用のネット銃でも作ってもらうんだったな」

千歌「あはは、流石にそれは反則だよ」



620: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:46:35.79 ID:E11II3mB.net

果南「十秒間止まっててくれたらラーメン奢ってあげるよ?」

千歌「うーん、今はラーメンより鬼ごっこの方が大事かな」

果南「ありゃ、残念」

千歌「って通るとも思ってないでしょっ」

果南「あはは…」



621: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:47:10.77 ID:E11II3mB.net

――


ダイヤ「まったく…」イライラ

鞠莉「ダ、ダイヤ?」

ダイヤ「果南さんは何をやっているんですの!?」

ダイヤ「さっきからずっと凛さんと話して…!」

鞠莉「ま、まあ体力を回復させてるとか?」



622: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:47:39.49 ID:E11II3mB.net

ダイヤ「ええいっ!」ダッ

鞠莉「どうする気!?」

ダイヤ「私も加勢に行きます!」

鞠莉「でもハシゴ降ろしたら凛に逃げ道が…!」

ダイヤ「ならこのロープを降ろして…」ズルズル

鞠莉「もう、知らないからね!」ズルズル



623: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:51:09.74 ID:E11II3mB.net

 


果南「それじゃあそろそろ…」

ダイヤ「果南さんっ!」ダッ

鞠莉「かなーんっ!」ダッ

果南「ダイヤ!?鞠莉っ!?」

果南「どうやって…」

ダイヤ「あのロープで降りてきました」

鞠莉「ハシゴだとまずいからね」



624: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:52:02.99 ID:E11II3mB.net

果南「もう、一体一ってダイヤが言ったんだよ?」

ダイヤ「そうですが…」

鞠莉「ダイヤが堪え性ないから」

ダイヤ「果南さんがいつまでも凛さんと話しているのがいけないのですわ!」

果南「もう……まあ来ちゃったものはしょうがないから、早く三人で捕まえちゃうよ」

ダイヤ「ええっ!」

鞠莉「オッケー!」


千歌「………………」



625: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:52:53.23 ID:E11II3mB.net

鞠莉「はぁっ!」ダッ

千歌「……」ヒョイ

ダイヤ「これならっ!」バッ

千歌「……」ヒョイ

果南「どうっ…!」バッ

千歌「……」ヒョイ



626: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:53:31.20 ID:E11II3mB.net

鞠莉「あー!やっぱり三人になっても捕まらないっ!」

果南「でも…」


千歌「……」


ダイヤ「壁際まで追い詰めましたわっ!」


ダイヤ「ふふ…」ジリ…

鞠莉「さあ、観念しなさい」ジリ…

果南「……」ジリ…

千歌「………………」



627: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:54:24.66 ID:E11II3mB.net

果南「これで…っ!」ダッ

鞠莉「今度こそっ!」ダッ

ダイヤ「捕まえましたわっ!」ダッ

 

千歌「………………」ニヤ


ダイかなまり「…!?」


タン!

タン!


果南「嘘でしょ…」

鞠莉「そ、それって…!?」

ダイヤ「先ほどの果南さんの…!」



628: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:54:58.48 ID:E11II3mB.net

クルクル


千歌「っと!」タッ

千歌「できちゃった…」


果南「っ!」

鞠莉「で、でも逃げ場がないのは変わらないわよ!」

ダイヤ「そうですわっ!」



629: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:55:27.48 ID:E11II3mB.net

千歌「ううん、もうおしまいっ」

ダイヤ果南「え?」

千歌「ダイヤちゃんたちのお陰で…」ピョン


千歌「ほっ…ほっ!」スルスル…


ダイヤ「わ、私たちの降りてきたロープ…」

鞠莉「普通あんなロープで登れるなんて思わないわよ…」


千歌「じゃあ、ばいばーいっ!」



630: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:56:00.87 ID:E11II3mB.net

ダイヤ「ま、待ちなさいっ!」

鞠莉「…行っちゃった…」


果南「……っ!」ダッ


鞠莉「果南!?」

果南「まだ時間はあるから追いかければ…!」



631: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 19:56:40.36 ID:E11II3mB.net

ガラガラ!


善子「えっ…か、果南さん!?」

ルビィ「ど、どうしたの!?」

花丸「…凛ちゃんは?」

 

ダイヤ「これ…曜さんと梨子さんにどう説明します?」

鞠莉「わ、私はpassで…」

ダイヤ「逃がしませんわよっ!」



632: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:00:16.10 ID:E11II3mB.net

――


千歌「こっちだよーっ!」


曜「はぁ…はぁ…」

善子「もう…はぁ…駄目…はぁ…」

果南「日も落ちそう…時間が…」

善子「これじゃあもう…」



633: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:00:50.57 ID:E11II3mB.net

曜「やめてっ!」

善子「よ、曜…」

曜「聞きたくない…」

曜「千歌ちゃんと約束したの…っ!」

曜「勝つって言ったの!」



634: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:01:36.52 ID:E11II3mB.net

曜「っ!」ダッ

千歌「よかん当たればっ」ヒョイ

曜「このっ…!」バッ

千歌「わーいくるくる~♪」クルクル

曜「うわっ………っ…痛っ…!」



635: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:02:14.98 ID:E11II3mB.net

善子「曜っ!大丈夫!?」

善子「足…少し切ってるじゃない…」

善子「早く手当を…」

曜「嫌だっ」

善子「よ、曜っ」

曜「絶対に諦めない…!千歌ちゃんを助けるの!」

千歌「………………」



636: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:02:38.06 ID:E11II3mB.net

千歌「……」ダッ

曜「待って…!くぅ…」

善子「動いちゃダメ!まずは手当しなきゃ!」

曜「でも!」

果南「私が代わりに追いかけるから、後で追いついて」

曜「…わかりました」

曜「………………」



638: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:03:43.70 ID:E11II3mB.net

――


善子「はい、これで大丈夫よ」ポンッ

善子「と言っても、傷口を軽く洗い流して手持ちの絆創膏を貼っただけだから、あんまり激しい動きはしないでね」

曜「…ありがと」


曜「…普段から絆創膏とか持ち歩いてるの?」

善子「え?う、うん」



639: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:04:14.27 ID:E11II3mB.net

曜「善子ちゃんって意外と女子力高いんだね」

善子「意外とって何よっ!これくらい堕天使にとっては普通なんだから!」

曜「ふふ、なんか善子ちゃんのおかげで元気出てきた」

善子「そう?やっぱり私の堕天使の魅力が…」

曜「じゃあ、もう行くねっ!ありがと!」

善子「うぇっ!?最後まで言わせなさいよっ!」



640: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:05:35.24 ID:E11II3mB.net

――


曜「もしもし、果南さんっ?」

果南『あ、曜?』ヒソヒソ

曜「果南さん?どうしてそんなに小声なんですか…?」

果南『今林の中にいるの』ヒソヒソ

曜「は?」

果南『凛を追ってたら林の中に入ってっちゃって…今凛が見える位置に隠れてるんだけど』ヒソヒソ

曜「なんで林の中に…」



641: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:06:37.68 ID:E11II3mB.net

果南『わかんないけど…身を隠すためとか?』

曜「(違う、凛さんが隠れようとすれば完全に隠れられるはず…。でも位置を教えてるってことは…)」

曜「楽しむため…」

果南『え?』

曜「逆に私たちが隠れやすくして、私たちが有利がなるようにしてるんだと…」

果南『…つまり、がっつり舐められてるってことだね』



642: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:07:27.98 ID:E11II3mB.net

曜「………………」


曜「……よしっ」ボソッ

曜「果南さん」

果南『なに?』

曜「私が凛さんの注意を引くことができれば、捕まえることができますか?」

果南『うん…そうすれば多少は…』

果南『でも、どうやって?』

曜「とっておきの秘策があるんです」

果南『秘策…?』

曜「できれば試したくはなかったけど…」

曜「一か八かのスピリチュアルなお姉さんのとっておきの秘策が!」



643: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:10:33.93 ID:E11II3mB.net

――


曜「………………」コソコソ

曜「(作戦は至ってシンプル)」

曜「(私が凛さんの注意を引いて、そのうちに反対方向から果南さんが捕まえる)」

曜「(その凛さんの注意を引く方法が問題なんだけど…)」


曜「本当に大丈夫なのかなぁ」ボソッ


千歌「誰かいるの?」


曜「……」ピタ



644: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:12:12.54 ID:E11II3mB.net

千歌「あはは、果南ちゃん?それとも曜ちゃんかにゃ?」タッタッタッ


曜「………………」

曜「(希さん…!)」


~~~~~


曜『じゃ、じゃあ凛ちゃんは?』

千歌『凛ちゃんは…』

千歌『あの占い師さんから貰った凛ちゃんの思念物は、夏頃の小テストだった』

曜『…?』

千歌『いい?ウチらはあくまで千歌ちゃんだから、効くって保証はない』

千歌『だから本当に困ったときの最後の手段』


~~~~~



645: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:13:02.44 ID:E11II3mB.net

曜「千歌ちゃんっ!」ダッ

千歌「あっ、曜ちゃん!どうしたの?」

曜「あの…えーっと…その…」


~~~~~


千歌『保証はできないけど、もしもベースになってる凛ちゃんの人格が色濃く出ているのなら――


~~~~~


曜「…千歌ちゃんは……」



646: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:14:30.35 ID:E11II3mB.net

曜「千歌ちゃんは…Aqoursの中で一番可愛いよっ!」カァ///


千歌「えっ!?な、なな何言ってるのっ///」アタフタ


~~~~~


千歌『これで動揺を誘えること間違いなしやんっ♪』


~~~~~



647: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:15:02.30 ID:E11II3mB.net

果南「……」ダッ


千歌「えっ!?」

果南「…っ!」バッ

千歌「あぶっ…!」スカッ


千歌「もうっ、千歌なんて可愛くない…ってやばっ!」ズルッ

果南「あっ…!」

曜「くっ…!」ダッ

曜「(このチャンスを逃したら…!)」



648: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:16:00.15 ID:E11II3mB.net

~~~~~


千歌『えへへ、曜ちゃんっ』


~~~~~


曜「(千歌ちゃん…千歌ちゃんっ!)」


 


 

ピト…


千歌「あ…」

曜「捕まえた……」



649: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:16:56.40 ID:E11II3mB.net

千歌「…あーあ捕まっちゃった」


果南「よしっ!」

曜「…捕まえたっ!」

 

果南「もしもしみんなっ?曜がっ!」

ダイヤ『~~~~っ!』


ダイヤ『やりましたのね!』

ルビィ『やったぁっ!』



650: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:17:46.18 ID:E11II3mB.net

花丸『よかったずらぁ』


善子『曜…やったのね』

果南「あれ?鞠莉と梨子は?」

ダイヤ『え?あ、ああ、鞠莉さんは梨子さんに凛さんを逃がした件で絞られていますわ…』

鞠莉『なんで私だけ~っ!』

梨子『えっ、曜ちゃんがやってくれたの!?』

ルビィ『あはは…』



651: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:18:10.72 ID:E11II3mB.net

 


千歌「………………」

千歌「惜しかったなぁ」

曜「凛さん…」

千歌「動揺して負けちゃったけど千歌なんて可愛くないよ…」

曜「…可愛くないなんて言わないでください…」

千歌「スカートも似合わないし、女の子っぽくないし…」

曜「そんな…っ!」



652: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:18:35.44 ID:E11II3mB.net

千歌「でも、そう言われてお世辞でもちょっと嬉しかったよ」

千歌「それに、いーっぱい動き回れて楽しかったからいいにゃ!」

千歌「千歌はもう思い残すことはないよ!」

曜「えっ…?」

千歌「じゃあ、ばいばいにゃ!」

曜「待って!まだ…!」


千歌「………………」スッ



653: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:19:07.47 ID:E11II3mB.net

千歌「…あ、あれ?」

千歌「……そっか」

千歌「終わったんだね」

曜「……うん」


――――――

――――

――



654: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:19:56.07 ID:E11II3mB.net

曜「凛さんが消える前の言葉…」

果南「私も聞いたよ」

曜「………………」

曜「凛さんが、自分はスクールアイドルに向いてないと思ってたって話、雑誌とかネット上で生まれた嘘だと思ってた…」

果南「…どうして?」

曜「だってあんなに可愛いんだもん」



655: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:20:51.20 ID:E11II3mB.net

曜「…μ'sの人たちも、完璧な超人ってイメージがあったけど、本当に色々悩んだりしたのかな」

果南「どうなんだろうね」


曜「でも…そう考えると普通の女の子みたい」

果南「え?」

曜「多分…μ'sの人たちだって私たちと変わらない、普通の女子高生だったんだよ」

果南「…私たちと変わらない、か。そうかも」

曜「ね?」



656: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:21:24.44 ID:E11II3mB.net

 


千歌「曜ちゃん、果南ちゃーんっ!」

曜「どうしたの?」

千歌「もうみんな帰るって!帰る準備してないの二人だけだよっ!」

曜「ごめんごめん、私たちもすぐに行くよ」


曜「あ…千歌ちゃんっ!」

千歌「なに?」



657: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/28(水) 20:22:06.72 ID:E11II3mB.net

曜「千歌ちゃんは可愛いよ、だから自分に自信を持っていいんだよ?」

千歌「あ、ありがと…でも急にどうしたの?」

曜「何にもないけど……ただ、自分では当たり前だと思ってることでも、言わないと伝わってないこともあるんじゃないかって」

果南「ふふっ」


曜「じゃあ帰るよ~!」

千歌「あっ、曜ちゃん待ってよ~」



667: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:53:56.68 ID:Y7+4yTWd.net

──


千歌「あっ、曜ちゃんのお弁当美味しそうっ」

曜「えへへ、今日は私の大好物が入ってるからね~」

梨子「今日は部室に行かないの?」

曜「うん、たまには教室でお昼食べるのもいいかなって」

千歌「今日の千歌のお昼はぁ」

曜「ほら、千歌ちゃんもあんな感じだし…」

梨子「そ、そうだね」



668: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:54:23.57 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「曜ちゃんのハンバーグもーらいっ」パクッ

曜「あっ!」

千歌「美味しい~っ」

曜「ちょっと、にこさん!私がハンバーグ好きだって知ってるでしょ!」

千歌「ごめんねっ、千歌、悪い子だよねっ…」ショボーンッ

曜「あーもうっ!」



669: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:55:20.88 ID:Y7+4yTWd.net

曜「というかいつになったら私たちがアイドルに相応しいって認めてくれるんですか?」

千歌「そんなの私が相応しいと思ったらに決まってるじゃない!」

梨子「にこさんキャラの差が…」

千歌「あっ、そうだよねっ!今はみんなの前なのにっ。千歌うっかり~♡」

梨子「あ、あはは…」



670: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:56:15.38 ID:Y7+4yTWd.net

曜「うーん…」

千歌「…?どうしたのっ?」

曜「に、にこさん今日もオーラがすごいですねっ」

千歌「え?」

曜「アイドルのオーラ……みたいなっ…?」

千歌「………………」ジト

千歌「変わる…」

曜「え、なんで…?」


千歌「………………」スッ



671: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:57:12.28 ID:Y7+4yTWd.net

曜「千歌ちゃん?」

千歌「いえ、お久しぶりです」

梨子「これって…」

曜「…海未さん」



672: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:57:45.60 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「まったく、千歌が拗ねるのも無理はありません」

曜「え?」

千歌「あの千歌に対して変なお世辞や取り繕いは無駄だと思います」

千歌「取り繕うくらいなら自分の想いを素直にぶつけた方がいいですよ」

千歌「病室でのあなたと千歌の様に」

梨子「病室…?」



673: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:58:11.22 ID:Y7+4yTWd.net

曜「み、見てたの?」

千歌「千歌が私を頼ったので、無視して傍観させていただきました」

曜「うぁ…」カァ///

千歌「今度あなたと千歌…友情をテーマに作詞してみるのもいいかもしれませんね」

曜「はっ、恥ずかしいから駄目っ!絶対駄目だからねっ!」

千歌「ふふっ冗談ですよ。もう私にそんな機会もないと思いますしね」

梨子「何かあったの?」

曜「なんでもなからっ!海未さんも書く気がないなら何も言わないで!」



674: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:59:08.71 ID:Y7+4yTWd.net

──


ルビィ「ここは?」

千歌「まったく、そんな問題もわかんないの?」

ルビィ「お願ぁい…おしえて…!」ウルウル

千歌「しょっ、しょうがないわねー!」

花丸「なんだかんだ言って教えてくれる真姫ちゃんは優しいずら」

千歌「ふんっ///」プイッ


ちかルビよしまる「………………」モクモク…



675: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 10:59:51.86 ID:Y7+4yTWd.net

ルビィ「あ、そうだ!今度の日曜日、みんなで遊びに行こうよ!」

善子「いいわね!」

花丸「賛成ずらっ」


ルビィ「真姫ちゃんもいいよね!千歌ちゃんにお願いするからっ!」

千歌「べ、別にどうしてもって言うなら…」

ルビィ「本当っ!?」

千歌「…あ」

善子「どうしたの?」

千歌「その日、確か用事あるって…」

花丸「そっかぁ」



676: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:00:33.97 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「というか、三人はどこに行きたかったの?」

ルビよしまる「うーん…」

花丸「マルは図書館に行きたいなぁ。みんなでオススメの本を読んだりすればきっと楽しいずらっ♪」

ルビィ「善子ちゃんはいっぱいファンタジーの本とか持ってきそうだね」

善子「悪い?というかヨハネっ!」



677: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:01:01.82 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「あんなの現実にあるわけないでしょ」

善子「言いきれるの!?」ズイッ

千歌「ゔぇ…!?それは……完全には…言いきれないけど…」

善子「じゃあ今度貸してあげるから読んでみて!すごいのよ!例えば…」キラキラ

千歌「そ、そうね。持ってきたら読んであげてもいいわ」



678: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:01:27.85 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「真姫ちゃんはどんな本を読むの?」

千歌「私?私は…ミステリとかかしら」

ルビィ「ミステリー…ルビィはそういう難しい本は苦手かな…」

千歌「そうでもないわよ?最近は簡単に手に取れるものも多いし…今度あなたに合いそうなものを持ってきてあげるわね」

ルビィ「ありがとっ!」

千歌「べ、別に気が向いただけよ!」クルクル



679: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:01:51.70 ID:Y7+4yTWd.net

善子「私はゲームセンターに行きたいわね」

花丸「オラはそういうの疎くて…」

千歌「私も、知識はあるけど全然行かないわ」

善子「じゃあ今度行くわよ!行ったら絶対に楽しめるんだから!」

千歌「まあ機会があればね」

ルビィ「ルビィも楽しみにしてるね!」



680: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:02:27.77 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「ルビィちゃんはどこに行きたいの?」

ルビィ「ルビィはやっぱりアイドルショップかな」

ルビィ「μ'sの他にもいっぱい可愛いスクールアイドルはいるんだよ」

花丸「へぇ~」

千歌「私はμ'sとA-RISEくらいしか知らないから他にどんなスクールアイドルがいるのか見てみたいわ」

善子「私たちのライバルとなるアイドルたち…確かにどんなものか見たいっていうのはあるわね」



681: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:03:05.96 ID:Y7+4yTWd.net

ルビィ「真姫ちゃんはどこに行きたい?」

千歌「そうね、私は……って」


花丸ルビィ「ふふっ」ニコニコ

善子「私は…?」ニヤニヤ


千歌「べ、別に行きたくなんてないわよっ///」



682: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:05:53.42 ID:Y7+4yTWd.net

──


千歌「じゃあ始めるよっ♪」


ルビィ「花丸ちゃん頑張って!」

善子「負けるんじゃないわよ!」


花丸「うぅ…」


千歌「まずは手をしっかりと洗いましょう」

千歌「お菓子作りは美味しく作るとか以前に、しっかりこういう前準備をするの」

千歌「食べてもらう人を思いやる気持ちが大切なんですっ」



683: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 11:06:16.86 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「だからこうやって、しっかり爪の中まで洗って…って」

花丸「………………」

千歌「花丸ちゃん聞いてる?」

花丸「えっ、う、うんっ!聞いてるずら!」

千歌「そしたら次は」


花丸「(き、気まずいずら…)」


千歌「~♪」


花丸「(そもそも、なんでこんなことに──



684: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 12:58:06.05 ID:Y7+4yTWd.net

~~~~~~

~~~~

~~


ダイヤ「皆さん、集まりましたわね!」

千歌「なんですかぁ…?こんな朝方に学校に集合なんて…」

ダイヤ「なっ…!」

ダイヤ「一昨日、次はことりさんを呼ぶので土曜日に学校へ集合だと言ったでしょう!」

ダイヤ「梨子さんが家まで迎えに来なかったらどうするつもりだったんですの!?」

千歌「えっ、き、聞いてないんですけど…」

ダイヤ「伝えたはずです!いいえ、確かに伝えましたわっ!」



685: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 12:58:46.55 ID:Y7+4yTWd.net

曜「確か…そのとき千歌ちゃん、がっつりにこさんだった気が」

梨子「う、うん…」

鞠莉「ダイヤの連絡不足ね」


ダイヤ「や・ざ・わ・に・こ~!」


花丸「今、ダイヤちゃん怖~いっ♡って言うにこちゃんの顔が思い浮かんだずら」

善子「奇遇ね、私もよ」



686: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 12:59:14.70 ID:Y7+4yTWd.net

ダイヤ「まあ…今回の件に関しては私のミスですわ」

千歌「い、いえ、梨子ちゃんも迎えに来てくれたし…大丈夫ですっ」


鞠莉「じゃあ話を戻して、ことりを呼ぶ?」

花丸「きょ、今日じゃなくてもいいんじゃない?」

ルビィ「花丸ちゃん?」



687: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:00:43.28 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「先負…先んずれば負けるとも言うし、この前凛ちゃんに勝ったんだからもう少しゆっくり…」

果南「花丸」

花丸「ぁ…」

果南「ことりにどんな態度をとったのかは知らないけど、早く仲直りしないときっと後悔するよ」

花丸「オラが悪いのは分かってるずら…でもいまさら…」



688: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:03:35.08 ID:Y7+4yTWd.net

鞠莉「わかるわかる。喧嘩をこじらせると大変だよね~」

果南「なんで私の方を見るの?」

鞠莉「さあね~。どっかの誰かさんが頑固だからかも」

果南「もっとはっきり言っていいんだよ?」

果南鞠莉「………………」バチバチ


曜「ゴホンッ!」


果南鞠莉「あっ」



689: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:06:26.80 ID:Y7+4yTWd.net

曜「とにかく!ことりさんを呼ぶことはもう決まってるんだから、呼んでみようよ」

曜「この調子じゃあ呼ばないことには話も進まないだろうし」

ダイヤ「そうですわね。これ以上話が脱線するようなら、ことりさんではなく海未さんを呼ばなくてはいけなくなりますわ」


鞠莉「果南…」

果南「うん、ことり呼ぼうか」

梨子「手のひら返すの早すぎじゃ…」



690: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:07:24.70 ID:Y7+4yTWd.net

鞠莉「梨子は怒られたことがないから言えるのよっ!」

果南「そうそう!千歌の顔してすっごい怖いし!」

鞠莉「トラウマものよね…」


ダイヤ「はぁ…それでは千歌さん、お願いします」

千歌「はい」

花丸「………………」

千歌「みんな、頑張って…」


千歌「………………」スッ



691: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:09:51.15 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「みんな、おはよう~っ♪」


ダイヤ「お、おはようございます」


ダイヤ「代わったみたいですわね」ヒソヒソ

曜「じゃあ私が…」



692: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:10:16.07 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「説明は大丈夫。みんな知ってるからっ」

曜「知ってるって…私たちが勝負を挑んでること?」

千歌「うんっ」


果南「確かに、にこも凛も知ってたよね」

鞠莉「そういえばそうだったわね」


千歌「みんな、今日は宜しくお願いします」ペコリ

曜「こ、こちらこそ…」ペコ



693: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:10:48.25 ID:Y7+4yTWd.net

善子「なんだか調子狂うわね」

梨子「でも、ことりさんも千歌ちゃんから出ていきたくないわけだから」

ダイヤ「あんな調子でも油断はできませんわ」


曜「それで、勝負の内容は何にするんですか?」

千歌「千歌、もう決めてきてあるの」

曜「へぇ」



694: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:11:56.07 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「ずばり、勝負の内容は…っ!」


 


ルビィ「うぅ…!」

花丸「ほら、そろそろルビィちゃんの出番ずら」

ルビィ「で、でも…」

花丸「ルビィちゃんのお裁縫スキルならきっと大丈夫」

花丸「マルも応援してるからっ」


千歌「ずばり、勝負の内容は…っ!」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)



695: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:12:21.21 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「がんばルビィずらっ!」

ルビィ「う、うんっ!」


千歌「クッキー作り対決ですっ!」


Aqours「………………」

Aqours「……は?」



696: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:12:46.63 ID:Y7+4yTWd.net

梨子「クッ、クッキー作り…!?」

千歌「うんっ」

ダイヤ「どうして裁縫やデザイン勝負じゃないんですの!?」

千歌「どうしてって言われても…最初から決めてたことだし…」

ルビィ「ことりちゃんと言えばお菓子作りもあるけど…」

曜「てっきり衣装関係の勝負だと思ってたよ~!」



697: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:13:15.55 ID:Y7+4yTWd.net

ダイヤ「そ、それで、それはどういう?ことりさん対私たち八人でいいんですの?」

善子「私たちが八人集まってもことりのお菓子作りの腕には勝てないと思うんだけど…」

花丸「三人寄ればってやつずら」


千歌「ううん」

ダイヤ「では…」

千歌「私と対決してもらうのは一人だけ」

善子「えっ」



698: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 13:13:44.34 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「それは──」


千歌「花丸ちゃんっ♪」


花丸「えっ…?」

千歌「千歌とクッキー作り対決しよっ?」

花丸「ええぇぇぇ!?」


~~~~~



700: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 14:57:30.11 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「(な、なんでオラが…?)」


千歌「じゃあ勝負の前にお手本を見せるからしっかり覚えてね」


花丸「(もしかして、前のことを根に持ってオラをぼこぼこに…)」


千歌「まずは、バターを溶かして滑らかになるまでよく混ぜます」


千歌「………………」マゼマゼ

花丸「………………」



701: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 14:58:45.49 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「…うん、もう大丈夫っ」


千歌「次は、薄力粉と砂糖を入れて、またよく混ぜます」


千歌「………………」マゼマゼ

花丸「………………」

花丸「(き、気まずい…)」

千歌「あ、花丸ちゃんもやってみる?」

花丸「う、うん…」



702: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 14:59:11.51 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「はい、どうぞっ」

花丸「えっと…よく混ぜればいいんだよね」マゼ


花丸「あ、あれ…?」

花丸「上手く混ざらないずら…」マゼ…

千歌「最初は大変だよね」



703: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 14:59:50.10 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「ここはね…こうやって混ぜれば…」ギュッ

花丸「あっ…」

千歌「って手握っちゃって嫌だったかな…?」

花丸「う、ううん…」


花丸「(教えない方が有利なのに…)」

花丸「(そもそも、こんなお手本なんてする義務はことりちゃんには…)」


千歌「まーぜっ♪まーぜっ♪」


花丸「(どうしてマルのことを助けてくれるの?)」



704: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:00:14.29 ID:Y7+4yTWd.net

──────

────

──

ルビィ「そ、それじゃあ予行も終わったので」

ルビィ「ことりちゃんと花丸ちゃんのクッキー作り対決…スタートぉ!」



705: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:00:39.73 ID:Y7+4yTWd.net

梨子「花丸ちゃん…大丈夫かな」

曜「普通に考えれば、ことりさんが勝つ…けど」

善子「…?」

曜「信じて進めーって感じかな」

善子「なにそれ」

曜「…やっぱそう思う?」



706: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:02:07.42 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「……」

花丸「よしっ!」

花丸「くよくよ考えても何も始まらないし、とりあえずやってみるずら!」


花丸「最初は…」


千歌「バターを溶かしてぇ♪」


花丸「滑らかになるまでよく混ぜる…」マゼマゼ



707: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:03:46.32 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「次は薄力粉と砂糖を…」


花丸「何回か分けて、また混ぜる」マゼマゼ


花丸「…良い感じ」マゼマゼ


千歌「……」チラッ

千歌「…うん、大丈夫そうだね」



708: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:04:52.81 ID:Y7+4yTWd.net

 


花丸「生地ができたずらっ!」

千歌「じゃあ、生地を寝かせましょうっ♪」

 

千歌「そろそろ大丈夫かな」

花丸「そしたら、生地を延ばして…」

 

花丸「型を抜いて…」

千歌「千歌はこれっ」

千歌「小鳥の型で、ことりサブレ~なんてっ」

 

千歌「最後にオーブンに入れてっ」

花丸「よいしょっ」

千歌「焼けるまで待てば…」



709: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:05:41.30 ID:Y7+4yTWd.net

──────

────

──


花丸「完成っ」

千歌「私もできたよっ」

千歌「じゃあ冷めないうちに…」



710: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:06:18.43 ID:Y7+4yTWd.net

曜「ことりさん」

千歌「なに?」

曜「審査員、本当に私たちでいいんですか?」

千歌「うんっ」

曜「でも、私たちが花丸ちゃんに贔屓とか…」

千歌「曜ちゃんたちならしないってわかってるから」ニコニコ

曜「そう…」



711: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:06:59.14 ID:Y7+4yTWd.net

鞠莉「じゃあ早速審査するわよ!」

鞠莉「さっきからすご~くsweetな香りがしてて、もう我慢できないわっ」

ルビィ「ルビィもっ」


花丸「上手にできたかは、わからないけど…」

花丸「これ…」

ルビィ「わぁ…!」

鞠莉「花丸だけに、花丸型のクッキーってわけね」

花丸「うんっ!」



712: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:07:36.16 ID:Y7+4yTWd.net

ダイヤ「いただきますわ」

善子「私のも!」

果南「いただきます」


善子ルビィ「はむっ」

ダイかなまり「んっ」

曜梨子「……」パクッ


花丸「……」ドキドキ



713: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:09:38.04 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「どうかな…?」


曜「……」


花丸「やっぱり…」


曜「…美味しい」

花丸「えっ?」

曜「花丸ちゃんの作ったクッキーすごくおいしいよっ!」



714: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:10:16.30 ID:Y7+4yTWd.net

ルビィ「うんっ!甘くて美味しぃ」

花丸「本当!?」

鞠莉「すごいじゃない!初めてでこんなに美味しく作れるなんて!」

果南「うん、正直びっくりした」

花丸「えへへ」


ルビィ「これなら…これならことりちゃんに勝てるんじゃないかなっ!」

善子「ええっ、これだけ美味しかったんだから…きっと!」



715: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:11:00.05 ID:Y7+4yTWd.net

 


ダイヤ「それでは…」

曜「次は…ことりさん」

千歌「はい、どーぞっ♡」


鞠莉「こっちからもvery sweetな香り…それに食欲そそる丁度いい焦げ目…」

ダイヤ「食レポでも目指しているのですか…?」



716: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:11:33.31 ID:Y7+4yTWd.net

善子「まあ何はともあれ…」

梨子「いただきますっ」

千歌「召し上がれっ♪」


よしルビようりこ「はむっ」

ダイかなまり「んっ」


曜梨子「あ…」

ダイヤ「これは…」


Aqours「………………」



717: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:12:12.87 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「み、みんなどうしたのっ?」


ルビィ「…花丸ちゃん」

花丸「ルビィちゃん?」

ルビィ「ことりちゃんの…これ、食べてみて…」

花丸「う、うん…」


花丸「……」

花丸「はむっ」


花丸「…あ」



718: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:12:42.90 ID:Y7+4yTWd.net

梨子「確かに花丸ちゃんのクッキーも美味しかったよ。でも…」

曜「ことりさんのと比べるとどうしても…」

花丸「……」


花丸「やっぱりずっとお菓子を作ってたことりちゃんと、初心者のオラじゃ、こうなるのは当然だよね…」

善子「ずら丸…」

花丸「これじゃあことりちゃんには…」

Aqours「………………」


花丸「みんな…ごめんね…」


千歌「…私の負け」

花丸「…え?」



719: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:13:54.46 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「花丸ちゃんの勝ちです♪」

花丸「な、なんで…!」


千歌「……」

千歌「本当はね、こんな勝負もどうでもよかったし、私はいなくなってもいいと思ってたの」

花丸「え…?」



720: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:14:35.96 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「でも、約束したから…」

千歌「──いつか花丸ちゃんにクッキーの作り方を教えるって」

花丸「あ…」


~~~~~


花丸『ねえ千歌ちゃん』

千歌『どうしたの?』

花丸『このクッキー、今食べてもいい?』

千歌『うんっ、召し上がれ♡』

花丸『あむ…』



721: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:15:53.74 ID:Y7+4yTWd.net

千歌『どう…?急いでて味見してないんだけど…』

花丸『とーっても甘くて美味しいずらっ♪』

千歌『良かったぁ』

鞠莉『私にもplease!』

ルビィ『ルビィもっ』

千歌『たくさん作ってきたから、みんなで食べてっ♪』ニコニコ



722: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:16:43.78 ID:Y7+4yTWd.net

ワイワイ


善子『ずら丸…あんた食べ過ぎじゃない…?』

ダイヤ『食べるのはいいですけど、体重を落とすのが大変ですわよ』

花丸『だって美味しくて…』

千歌『あっ、花丸ちゃん』

花丸『なに?』

千歌『花丸ちゃんさえ良かったら、今度クッキーの作り方教えてあげるねっ』

花丸『えっ?』

千歌『だってそうすれば、千歌がいなくても、いつでもクッキー食べられるから』



723: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:17:36.53 ID:Y7+4yTWd.net

花丸『絶対だからねっ、約束だよっ』

千歌『うんっ!』


 


 


花丸『うーん…』


宛先:高海千歌
件名:今日はありがとう

本文:千歌ちゃんが焼いてくれたクッキーとっても美味しかったよ♡
今度作り方を教えてくれるって約束、忘れたら駄目だからね(^^)


花丸『これで送信っ』


~~~~~



724: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:18:05.70 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「ことりちゃん…」


千歌「こんな変な方法しか取れなくてごめんねっ!」

花丸「そんなこと…!」

千歌「花丸ちゃんがクッキー作れるようになったし、もう安心っ♪」

千歌「じゃあ千歌はそろそろ消えますっ」

花丸「待って…!」


果南「花丸…」



725: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:18:47.38 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「マル…」


──ことりにどんな態度をとったのかは知らないけど、早く仲直りしないときっと後悔するよ。


花丸「…っ!」


花丸「マルっ、ことりちゃんのことずっと避けてて!」

花丸「あの時も本当はお寺の掃除なんてなかったのに…!」ポロッ…



726: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:19:11.73 ID:Y7+4yTWd.net

花丸「ずっと気まずくてっ…言い出せなくて…っ」

花丸「ごめんなさい…ごめんな…」ポロポロ

千歌「えいっ!」ギュッ

花丸「むぐっ!?こ、ことりちゃん…?」

千歌「うーん、そんなこと千歌は覚えてませんっ♪」

花丸「ひぐっ……こと…りっ…ちゃん…っ!」ポロポロ



727: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:19:51.45 ID:Y7+4yTWd.net

千歌「千歌直伝のクッキー、みんなに食べさせてあげてね」

花丸「わかったずら…!」

千歌「えへへ、もう思い残すことはないかなぁ…。それじゃあみんな…花丸ちゃん、ばいばいっ♪」

花丸「待っ……うん…ばいばいっ」

千歌「……」ニコッ



728: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/29(木) 15:20:13.79 ID:Y7+4yTWd.net

 


千歌「………………」スッ

千歌「…………んって、あれ?花丸ちゃん!?」

花丸「ひっく……ぐすっ…」ギュゥ

千歌「ど、どうしたの?」

果南「千歌、もう少しそうさせてあげて」

千歌「う、うん」



735: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:02:01.02 ID:KP9ksoOM.net

──


花丸「みんな~」

曜「あ、花丸ちゃん」

花丸「クッキー作ってきたずらっ♪」

千歌「ありがとー!」

ルビィ「うんっ、美味しいよ!」

花丸「良かったずらぁ」



736: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:02:32.20 ID:KP9ksoOM.net

ダイヤ「はい皆さん、こちらに注目して」

鞠莉「はーいっ」

ダイヤ「ここまでで凛さんとことりさんの二人」

鞠莉「半分終わったわね」

果南「でも、その残り二人が関門なんだけどね…」

ダイヤ「そうですわ。凛さんとことりさんに勝てたのは私たちの実力ではありません」

曜「絵里さんもにこさんも、その辺のラッキーは絶対にないと思うし…」

梨子「今まで以上に気を引き締めていかないと…」



737: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:02:59.61 ID:KP9ksoOM.net

ダイヤ「それで、次に呼ぶメンバーなのですが…」

ルビィ「にこちゃんは…」

果南「誰か…にこを認めさせられるようなことを思いついた人、いる?」


Aqours「………………」


ルビィ「あっ、μ'sの歌でライブするとか!」

善子「すっごい怒られる気が…」

ルビィ「うゅ…」



738: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:03:20.66 ID:KP9ksoOM.net

ルビィ「そ、それじゃあワイヤーで吊ってもらって空中ライブとかっ!」

花丸「そんな設備どこから用意してくるずら…」

ルビィ「うぅ…」


ルビィ「じゃあじゃあ!全員にこちゃんのコスプレしてライブするのは…?」

ダイヤ「ルビィ!ふざけてるんですの!?」

ルビィ「だってぇ…」



739: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:03:56.14 ID:KP9ksoOM.net

Aqours「………………」


曜「まだ、無理そうだね…」

梨子「じゃあ次は…」

ダイヤ「……エリーチカ…」


曜「絵里さんか…」

ダイヤ「ほ、本当にエリーチカに勝てるのでしょうか…」

果南「もうっダイヤ!」



740: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:04:25.40 ID:KP9ksoOM.net

ダイヤ「果南さん…」

果南「戦う前からそんなこと言ってたら、勝てるものも勝てなくなっちゃうよ!」

果南「絶対に勝つんでしょ!」

ダイヤ「……」

ダイヤ「そうですわ。少々呆けていた様ですわね…」

ダイヤ「ええっ、ここまで来たら、何が何でもエリーチカに勝って見せますわぁ!」

果南「そうそう、その調子」

鞠莉「破竹の勢いで進んでる私たちなら、ドンウォーリー!心配要らないわよ!」

梨子「そうだねっ!」



741: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:05:16.36 ID:KP9ksoOM.net

曜「じゃあ千歌ちゃん、お願い」

千歌「うん…」

鞠莉「大丈夫よ安心して!千歌っちが次目覚めたときは、みんな笑ってるから!」

千歌「あはは、それじゃあ…安心して…」


千歌「………………」スッ



742: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:05:40.47 ID:KP9ksoOM.net

千歌「………………」

ダイヤ「エリーチカ!」

果南「おおっ!」


千歌「…何?」


ダイヤ「今すぐに千歌さんの身体から出ていきなさい!」

曜「ダ、ダイヤさんがいった!」



743: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:06:33.24 ID:KP9ksoOM.net

千歌「……」

ダイヤ「な、何か言ったらどうですの?」

千歌「……………わ」

ダイヤ「え?」

千歌「認められないわぁ」

ダイヤ「ひっ…!」



744: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:07:03.00 ID:KP9ksoOM.net

鞠莉「ダイヤ、負けないで!」ボソボソ

曜「全速前進、ですよっ」ボソボソ

梨子「どうしてそんなに小声…?」

曜「絵里さん怖いじゃんっ!」ボソボソ

鞠莉「曜と花丸…すでに二人も犠牲者が出てるのよ?」

善子「犠牲者って…」

花丸「マルも絵里ちゃん怖いずら…」



745: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:07:32.31 ID:KP9ksoOM.net

千歌「それで私が、はいそうですかって引き下がると思う?」

ダイヤ「うっ……なら、どうあなたを打ち負かせば良いのですか?」

千歌「そうね…」


ルビィ「……」ゴクッ


千歌「私をライブで感動させることができれば認めても良いわよ?」

千歌「スクールアイドルなんて所詮お遊び、私があなたたちを認めることなんて万が一にも無いでしょうけど」

曜「…っ」



746: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:07:52.38 ID:KP9ksoOM.net

善子「またこういう勝負なの~?」

果南「にこに然り絵里に然り、めんどくさい人ってなんでこうも抽象的な勝負を…」


ダイヤ「……いいでしょう」

ルビィ「お姉ちゃ…大丈夫なの…?」

ダイヤ「やるしかありませんわ」

花丸「やるって…何を?」

ダイヤ「スクールアイドルである私たちが人を感動させられることと言ったら一つしかないでしょう!」



747: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:08:19.19 ID:KP9ksoOM.net

花丸「ら、ライブ?」

善子「ここでっ!?」

梨子「準備も何もしてないけど…」

ダイヤ「だから早く準備に取りかかりますわよ!」


曜「お、お~?」



748: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:08:50.00 ID:KP9ksoOM.net

──


ダイヤ「皆さん、準備はできましたか?」

曜梨子「はいっ」

花丸「準備は…」

善子「できたけど…」

ダイヤ「どうしたんですの?」

ルビィ「だって、あの絵里ちゃんを感動させるライブなんて、ルビィたちにできるのかな…?」

花丸「絵里ちゃん、あんな感じだし…」

ダイヤ「………………」



749: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:09:34.84 ID:KP9ksoOM.net

鞠莉「No problem!」

ルビィ「えっ?」

鞠莉「大丈夫、だってあの海未、真姫が作った曲と、ことりが作った衣装なんだよ?」

鞠莉「感動させられるに決まってるわ!」


ルビィ「うん…っ、そうだよね…!」

曜「それじゃあ行くよ!」



750: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:09:59.48 ID:KP9ksoOM.net

曜「2っ!」

梨子「さん!」

ルビィ「よんっ!」

花丸「ご!」

善子「6っ!」

鞠莉「7!」

果南「はちっ!」

ダイヤ「九!」


Aqours「Aqours…」

Aqours「サンシャイーン!」



751: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:10:51.35 ID:KP9ksoOM.net

──


千歌「………………」


Aqours「……」

曜「聞いてください」

曜「──届かない星だとしても」


~♪


夢描くってどんなこと──


千歌「……」


熱くなって、止められないっ



752: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:11:27.33 ID:KP9ksoOM.net

ルビィ「(お願いっ…!)」


梨子「(届いて…!)」


果南「(表情一つ変わらない…)」


善子「(笑いなさいよっ!)」


──届かない星だって!


鞠莉「(っ…!)」


花丸「(お願いっ)」


ダイヤ「(あのμ'sが作った曲ですわよ…?)」


曜「(いけっ…!)」


千歌「………………」



753: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:12:03.03 ID:KP9ksoOM.net

千歌「…はぁ」

千歌「帰るわ」クルッ


ルビィ「えっ…!?」

曜「ちょ、ちょっと待ってください!」


千歌「何?」

曜「私たちのライブを観て、どう思いました…?」

千歌「……はぁ」

千歌「単刀直入に言うわね」

千歌「話にならないわ。素人以前の問題」

曜「……え?」



754: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:12:29.93 ID:KP9ksoOM.net

千歌「いるだけ時間の無駄。だから帰るって言ったの」

千歌「やっぱりスクールアイドルなんてお遊び」

千歌「じゃあね」スタスタ


千歌「………………」スッ



755: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:13:06.15 ID:KP9ksoOM.net

千歌「………………」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「あんたたち…」

曜「じゃない…?」

千歌「あんたたち悔しくないの!?あんなに言いたい放題に言われて…!」

千歌「Aqoursを…アイドルを馬鹿にされたのよっ!?」


花丸「それは…」

ルビィ「悔しいですけど…」

千歌「それだけっ?私なら…」



756: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:13:38.29 ID:KP9ksoOM.net

 

千歌「…前にも言ったわよね」

千歌「アイドルっていうのは、みんなを笑顔にする仕事なの」

千歌「だけどその前にあんたたちがそんな様子じゃ……もういいわ」

千歌「今のAqoursなんて見ても、誰も笑顔に出来ないから」


千歌「………………」スッ


千歌「んん……あれ?みんなどうしたの?」

Aqours「………………」



757: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:14:28.97 ID:KP9ksoOM.net

──


曜「あー、全然思いつかない…」

千歌「絵里さんを感動させる方法…」

梨子「真姫さんたちが作ってくれた曲で挑んだのに、結果は全然…」


鞠莉「もういっそのこと、私たちで劇をしてみる?」

千歌「劇…?」



758: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:14:52.43 ID:KP9ksoOM.net

鞠莉「感動する劇をして、絵里を感動させるの!」

善子「あの冷徹な絵里が感動するような劇って…」

鞠莉「そ、それは今から考えればいいじゃない」

鞠莉「ほら、廃校の危機に瀕してる私たちがスクールアイドルを結成してラブライブを優勝するまでの話とかっ!」

花丸「優勝してないずら」

曜「何となく駄目な気が…」

鞠莉「えー、いい案だと思ったのになぁ」



759: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:15:34.97 ID:KP9ksoOM.net

千歌「あ、ルビィちゃんは何かいい案ない?」

ルビィ「る、ルビィ!?」

花丸「なんでルビィちゃんに…」


ルビィ「えーっと、えーっと…あっ!」

千歌「おっ!」

ルビィ「絵里ちゃんの好きなちょこれーとを客席にいっぱい設置するとかっ!」


ヒュゥゥゥ…


曜「うーん、何かいい案ないかなぁ」

ルビィ「なんでっ!?」



760: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:16:18.39 ID:KP9ksoOM.net

果南「やっぱり、インパクトが必要だと思うんだよね」

花丸善子「インパクト?」

果南「うん、例えば、新しい衣装とか新しい曲を作るだけでもインパクトあると思うよ」

曜「確かに…!」


ダイヤ「それですわ!」

鞠莉「ど、どうしたの?ダイヤ」

ダイヤ「新しい曲を作りましょう!」

ダイヤ「今度は頭に残る曲を作ればいいんですわ!」



761: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:16:48.52 ID:KP9ksoOM.net

千歌「確かにいい案ですけど」

梨子「でも、今から作るとなると…」

花丸「まだ歌詞も曲もできてないし…」

ダイヤ「いいえ、違います!」

果南「違うって?」

ダイヤ「μ'sに頼めばいいんですわ!」

千歌「なるほど!」

曜「ことりさんはいないけど、曲だけは真姫さんと海未さんに頼めば…!」



762: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:17:15.48 ID:KP9ksoOM.net

梨子「でも、それだと千歌ちゃん一人に…」

ダイヤ「何も毎日呼ぶというわけではありません。千歌さんの無理がない程度に呼べばいいのですわ!」

梨子「千歌ちゃんは大丈夫…?」

千歌「うん、私は大丈夫だよ!」

ダイヤ「決まりですわね。じゃあ千歌さん」


千歌「はい、お願いします」


千歌「………………」スッ



763: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:18:37.57 ID:KP9ksoOM.net

千歌「……何?」

曜「真姫さん、お願いがあります」

千歌「だから何よ」クルクル

曜「曲を作って欲しいんですけど」

千歌「え?」

曜「真姫さんの曲なら私たちは輝けると思うんですっ」

鞠莉「うんうんっ!」



764: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:19:14.45 ID:KP9ksoOM.net

千歌「…本気で言ってるの?」

曜「は、はい」


ルビィ「真姫ちゃんお願い!」

花丸「マルからもっ」


千歌「………………」

千歌「……嫌」

まりようルビ「なんでっ!?」

千歌「そんなの自分で考えて」



765: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:19:41.76 ID:KP9ksoOM.net

ルビィ「え……ぇ…」

ルビィ「真姫ちゃん、ルビィたちのこと嫌いになっちゃったの…?」ウルウル

千歌「…っ!」

千歌「話はそれだけっ?」

千歌「じゃあもう代わるからっ!」


千歌「………………」フッ



766: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:20:00.59 ID:KP9ksoOM.net

千歌「…どうだった?」

ダイヤ「駄目でしたわ」

善子「真姫がルビィのお願いを断るなんて…」

花丸「どうしたんだろう…」

鞠莉「やっぱり真姫も絵里側だったってことじゃないのっ?」

ルビィ「真姫ちゃん…」



767: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:20:32.72 ID:KP9ksoOM.net

ダイヤ「作曲は手を貸してもらえませんでしたが、まだ作詞がありますわ」

千歌「海未さんを出せばいいんですね」

曜「千歌ちゃんお願い」

千歌「ちょっと待っ……」クラッ


千歌「………………」スッ



768: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:20:58.09 ID:KP9ksoOM.net

千歌「聞いていました」

ダイヤ曜「じゃあ…!」

千歌「駄目です」

曜「えぇっ!?」

花丸「また駄目…」

ダイヤ「海未さんまで…どうしてですのっ?」



769: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:21:33.51 ID:KP9ksoOM.net

千歌「……ふぅ」

千歌「それは自分たちで気付くべきことです。ただ…ひとつ言える事は──」


千歌「技術の優れたパフォーマンスと、人の心を打つパフォーマンスは必ずしも同じではない…ということでしょうか」

Aqours「…?」

曜「なんで?だって上手ければ上手いほど注目も浴びるし、感動させられるし…」

千歌「そうですね…例えば…」

千歌「親の立場だとして、子供が自分で描いた絵を渡されるのと、子供が有名な画家に頼んで描いてもらった絵を渡されるのとでは、どちらが嬉しいのでしょう」

千歌「……これは少し違いますかね」

梨子「え?」



771: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:22:17.14 ID:KP9ksoOM.net

千歌「ヒントは言いました。そこから先は自分自身で考えてください」

花丸「どういうことずら…?」

ルビィ「全然わからないよぉ」


千歌「では…」

曜「ちょっ…!」


千歌「………………」スッ


Aqours「……」



772: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:22:51.87 ID:KP9ksoOM.net

千歌「…んん」


千歌「みんな…もしかしてダメだった…?」

梨子「うん…」


曜「あー、ことりちゃんがいればなぁ」

善子「せめて衣装は作ってもらえたのに…」


花丸「…そうなのかな」



773: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:24:32.23 ID:KP9ksoOM.net

曜「だってことりさんなら優しいし、私たちがお願いすれば…」

花丸「マルは、ことりちゃんがいたとしても海未ちゃんや真姫ちゃんと同じことを言った気がする」

善子「どうして?」

花丸「それは…わかんない」

果南「わからない?」

ダイヤ「わからないとはどういうことですの?」

花丸「わからないけど、そんな気がするの…」


Aqours「……」



774: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:25:14.54 ID:KP9ksoOM.net

鞠莉「もうっ!これじゃあ埒があかないわ!」

ダイヤ「鞠莉さん…?」

鞠莉「千歌っち!」ガシッ

千歌「は、はいっ」

鞠莉「今すぐ穂乃果を呼んでっ!」

千歌「ええっ!?」

鞠莉「真姫や海未じゃ話にならないから、穂乃果にお願いするの!」



775: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:25:46.05 ID:PyXA+U5/.net

流石にアホすぎる



776: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:25:49.41 ID:KP9ksoOM.net

ルビィ「穂乃果ちゃんは作詞も作曲もできないよ…?」

鞠莉「知らないわよっ!メンバーが協力的じゃないからもうリーダーに頼むしかないでしょ!」ブンブン

千歌「ええぇぇぇ!?」

鞠莉「ハリーっ!」ブンブン

千歌「ちょっ、待ぁっ…」

千歌「……」スッ

千歌「うわぁぁぁっ!?」

鞠莉「千歌、聞いてるのっ?」ブンブン

千歌「な、何~っ!?」



777: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:26:20.09 ID:KP9ksoOM.net

 
果南「鞠莉、ストップ!」

鞠莉「…え?」ピタ

果南「それ、多分もう穂乃果…」


千歌「あわあわ…」クラクラ


鞠莉「……」

鞠莉「てへっ」

ダイヤ「てへっ、じゃありませんわっ!」



778: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:26:49.34 ID:KP9ksoOM.net

──────

────

──


千歌「もうっ、出てきた途端に世界が揺れてるんだもん!何事かと思ったよ~」

鞠莉「ご、ごめんなさい」

千歌「あはは、別に怒ってないよ」



779: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:27:17.48 ID:KP9ksoOM.net

千歌「それで、私に聞きたいんだっけ?」

千歌「どうすれば輝けるのか…」

曜「はい」


梨子「作曲や作詞が駄目ならせめてμ'sのリーダーに、どうしてμ'sが輝けたのかを教えてもらおうかと思って…」

千歌「どうしてμ’sが輝けたのか、か」

千歌「そうだなぁ…」

曜「どんなことでもいいので!」



780: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:27:44.14 ID:KP9ksoOM.net

千歌「うーん…」

千歌「わかんないっ!」


Aqours「え…?」


千歌「だって千歌はμ'sじゃないもん!そんなこと言われてもわからないよ~!」

果南「言われてみれば…」

曜「この千歌ちゃんも千歌ちゃんなんだ…」



781: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:28:40.09 ID:KP9ksoOM.net

ダイヤ「それならば、あなたはどうすれば私たちが輝けると思いますか?」

千歌「えー、どうすれば…」

千歌「……」


千歌「えっとあの二人のこと、確か…海未ちゃん、それににこちゃんってみんなは呼んでるんだっけ?」

曜「海未さんとにこさんがどうかしたんですか?」

千歌「千歌は、海未ちゃんとにこちゃんが言ってることが全てだと思うなぁ」

鞠莉「それがわからないから聞いてるのっ」

ダイヤ「穂乃果さん、お願いしますわ」



782: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:29:12.39 ID:KP9ksoOM.net

千歌「うーん、言うのは簡単なんだけど、やっぱり千歌もみんな自身に気付いてほしいから」


千歌「輝く方法は色々あるけど…」

千歌「千歌だったら、例えば…九人で意見を出し合って一から作り出す…」

千歌「そうやってできた曲で私たちはあの雪の日…」

曜「え?」

千歌「ってあれ?私何言ってるんだろう…?」



783: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:29:40.03 ID:KP9ksoOM.net

千歌「とにかくっ、みんなで集まって考えてみればいいんじゃないかな!」

千歌「ほら、作曲とか衣装作りはダメでも、作詞ならみんなで考えられるし」

ルビィ「う、うん…」

曜「そうだね…」


千歌「そうだ!合宿だよ!」

花丸「合宿…?」

千歌「うん、合宿っ」



784: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:32:55.52 ID:KP9ksoOM.net

千歌「みんなで学校にお泊まりすれば、絶対に楽しいから!」

梨子「学校にお泊まり…」

善子「確かに楽しそうね!」

千歌「そうと決まれば早速始めるよ~!」


千歌「………………」スッ



785: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:33:32.03 ID:KP9ksoOM.net

果南「今日学校に泊まるの!?」

善子「楽しそうじゃない!」

花丸「善子ちゃんノリノリずら」

千歌「…え?」


ダイヤ「しかし学校に宿泊するには生徒会長と理事長の申請が…」

鞠莉「許可するわ!」

ダイヤ「鞠莉さん!?」



786: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:34:03.22 ID:KP9ksoOM.net

鞠莉「この浦の星女学院の理事長は私よ?」

鞠莉「そして生徒会長もいる…」

ダイヤ「ですが…」


ルビよしまる「……」キラキラ


ダイヤ「はぁ、わかりましたわ」

ダイヤ「ただし、ちゃんと前々から申請を行っていたということにしてくださいね」

ルビィ「お姉ちゃん…!」

ダイヤ「ふふっ、たまには私もこういうことをするんですよ…?」



787: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:34:35.46 ID:KP9ksoOM.net

──


ワイワイ

鞠莉「かなーんっ!布団敷いたよ~!」

果南「もうっ!?まだ夕飯も食べてないのに気が早すぎじゃない?」

鞠莉「そんなことないわよ!」

果南「え?」

鞠莉「だってほら…」



788: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:35:03.08 ID:KP9ksoOM.net

花丸「ルビィちゃんのパジャマ、とっても可愛いずら~!」

ルビィ「そ、そうかな?えへへ」

善子「私はっ?最近ネットで買った堕天使パジャマなんだけど」

花丸「善子ちゃんは…うん」

善子「何よそれ!」

ルビィ「善子ちゃんも可愛いよっ」



789: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:36:05.89 ID:KP9ksoOM.net

果南「もうパジャマに着替えてる…」

鞠莉「ね?早くないでしょ?」

鞠莉「というわけで、果南も早く着替えるわよ!」

果南「ちょっ、止めてよっ」

鞠莉「動かないで!」

果南「自分で着替えられるからっ!」


ギャーギャー



790: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:36:34.96 ID:KP9ksoOM.net

曜「…曲とか衣装作りしなくていいの?」

梨子「みんな見事に遊んでるわね」

千歌「うーん、まだいいんじゃないかな」

曜「え?」

千歌「とりあえず夜ご飯を食べてから考えよう!」

曜「…それって千歌ちゃんも楽しみたいだけじゃ…?」

千歌「そんなことないよ~!」

梨子「あはは…」



791: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:37:12.21 ID:KP9ksoOM.net

──


ダイヤ「皆さん、夕食を作りますわよ!」

果南「え?出前じゃないの?」

ダイヤ「いいえ、合宿と言えば夕食作り!」

鞠莉「そうそうっ」


梨子「夕食作りって、何を作るんですか?」

果南「まあ、林間学校とかだとカレーが定番だよね」

ダイヤ「それです!果南さん名案ですわっ」



792: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:37:40.45 ID:KP9ksoOM.net

善子「食材はどうするの?」

鞠莉「ふふーん、ここに泊まるって決まってすぐ、ここに運ぶように連絡したの!」


バサッ


花丸「うわ…」

ルビィ「す、すごい…」

千歌「いろんな野菜に果物…」

梨子「これ、何の肉…?」

曜「あ、明らかにカレー以上の料理ができる食材なんですけど」



793: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:38:08.96 ID:KP9ksoOM.net

ルビィ「あっ、これ!」

曜「ルビィちゃんどうしたの?」

ルビィ「ハチミツって、カレーに入れると美味しくなるんだよね?」

果南「あっ、それ私も聞いたことある」

果南「確かハチミツの成分がどうとかって話だよね」


曜「果南さん、本当にわかってます?」

鞠莉「成分がどうとかって…」

果南「いやっ、話だけ何となく…」



794: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:38:35.02 ID:KP9ksoOM.net

善子「ハチミツを入れるならこれも入れた方がいいんじゃない?」

善子「この──禁断の果実を」

花丸「ただのりんごずら」

善子「それに、チョコレートも良いって聞いたことあるわ」

花丸「それは善子ちゃんがチョコレート好きだから入れたいだけじゃ…」

善子「そ、そんなことないわよ」



795: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:39:02.92 ID:KP9ksoOM.net

鞠莉「ちょっと待って!」

善子「鞠莉さん?」

鞠莉「りんごよりもこっちの方が禁断の果実っぽいわよ!」

ルビィ「とまと…」

善子「悪魔の血袋…」

ダイヤ「トマトカレーにするつもりですの?」

ダイヤ「というか、皆さん好き勝手に入れすぎですわ!これでは…」



796: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:39:37.70 ID:KP9ksoOM.net

果南「じゃあ私は豚肉に牛肉!」

ダイヤ「果南さんまで!」


花丸「マルも入れるずらっ」

ダイヤ「……」


ダイヤ「それでは私もっ」



797: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:41:26.28 ID:KP9ksoOM.net

──────

────

──


千歌「それじゃあ…!」


Aqours「いっただきまーすっ!」


ダイヤ「一時はどうなることかと思いましたが…」

果南「案外ちゃんとできるものだね」



798: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:41:41.07 ID:KP9ksoOM.net

ルビィ「あれ…?…すくったら」

花丸「大きなハンバーグ…これ入れたの誰ずら…?」

曜「あ、あはは…」


鞠莉「こうなると…」

善子「気になるのは味ね」

曜「誰か味見した人いる…?」


Aqours「………………」



799: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:42:15.68 ID:KP9ksoOM.net

善子「なんで誰も味見してないのよ!」

千歌「いやぁ、あれだけ色んな食材を入れると…」

梨子「味見するのが怖くなっちゃって…」


果南「じゃあみんなで一斉に食べてみる?」

曜「…そうだね」

ダイヤ「怖いですが…はい」

千歌「みんな準備はいい?行くよ~」


Aqours「はむっ」パクッ



800: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:43:00.54 ID:KP9ksoOM.net

花丸「~~~~っ!」

花丸「美味しいずら!」

ルビィ「うんっ、とっても!」

果南「あんな色んな食材入れたのに…」

梨子「逆に調和が取れてるとか…?」


ダイヤ「何はともあれ、大成功ですわね」

ルビィ「うんっ!」


花丸「マルおかわりっ」

善子「早っ!?」



801: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:43:41.52 ID:KP9ksoOM.net

──


花丸「もう食べられないずらぁ」

善子「あんたは少し食べすぎよ」

梨子「花丸ちゃん大丈夫?」

花丸「うん、大丈夫だよ…って」

花丸「そうだ!」


タッタッタッ


花丸「カレーを作る合間に、デザートになればってクッキー焼いたの忘れてたずら」

曜「端の方で善子ちゃん、ルビィちゃんと何か作ってると思ったら…」

花丸「さすがにくどいかな…?」



802: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:44:05.84 ID:KP9ksoOM.net

曜「一つもらうね」パクッ

曜「うんっ、美味しいよっ!」

花丸「わぁ…!」パァァァ


ルビィ「ルビィと善子ちゃんも手伝ったんだよ!」

善子「ヨハネっ!」

梨子「この味…」

善子「悪魔の血を垂らしてみたの」

梨子「えっ!?」

花丸「余ったりんごを擦って混ぜて作ってみたんだ」

梨子「……」ジト

善子「な、何よ!」



803: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:44:33.36 ID:KP9ksoOM.net

ルビィ「このハートマークの型はルビィが取ったんだよ!」

ダイヤ「さすが我が妹、よく出来ましたね~」ナデナデ

ルビィ「がんばルビィ!」


千歌「はむっ」パクッ

花丸「千歌ちゃん、どうかな?」

千歌「ふふふ…また腕を上げたね?」

花丸「えへへ」



804: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:45:28.57 ID:KP9ksoOM.net

──


曜「よいしょっ!」

善子「うわっ!?」

善子「な、何するのよ!?」

曜「何って、枕投げしかないでしょ!」

善子「枕投げぇ?」

善子「……」


善子「ずら丸覚悟~っ!」

花丸「ずらっ?…っぷ!?」

善子「ふっ、命中…」



805: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:45:52.97 ID:KP9ksoOM.net

花丸「むむむ…こうなったらオラも!」

花丸「ルビィちゃん、えいっ!」

ルビィ「え?」


バサッ


ルビィ「あ…」

花丸「まずいずら…」

花丸「…ぴ、ピギィ、ごめんなさいっ」ウラゴエ

ダイヤ「…ルビィ~?」

ルビィ「えっ!?ルビィじゃ…!」

ダイヤ「言い訳は許しませんわよ!」


ピギィィィ!

ワーワー



806: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:46:15.98 ID:KP9ksoOM.net

鞠莉「何だか昔のAqoursに戻ったみたい」

果南「これがAqoursって感じだよね」


千歌「あ……!」


曜「ん…?」

ルビィ「千歌ちゃん?」

ダイヤ「どうしたんですの?」



807: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:47:00.62 ID:KP9ksoOM.net

千歌「これなんじゃないかな」

曜「え?」

千歌「μ'sのみんなが言いたかったこと」

千歌「確かに誰かに全部作ってもらうのもいいかもしれない。けど、この料理みたいにみんなで意見を出し合って一つのものを作り出す」

千歌「それで、こうやってみんなで楽しみながら歌えば、きっとファンのみんなも笑顔に──」

千歌「…グループを、Aqoursを輝かせることができるんじゃないかなっ!」


曜「Aqoursを…」

梨子「輝かせる」



808: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:47:28.41 ID:KP9ksoOM.net

曜ルビィ「あっ…」


梨子「あっ…」


果南「あっ…!」


ルビィ「曜ちゃん…っ!」

曜「うんっ!私もアイデアが!」


梨子「曲が頭の中に流れて…」


果南「今ならいい振り付けが考えられる気がする…!」



809: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:47:52.88 ID:KP9ksoOM.net

曜「ち、千歌ちゃん!私たち衣装デザイン考えてくるから先に作詞に取り掛かってて!」

果南「私も!」

梨子「わ、私もっ」


千歌「うん、わかった」


曜「じゃあルビィちゃん、被服室行くよ!」

ルビィ「うんっ!」


ガラガラ


曜「ちゃんと私たちのところ残しておいてねっ!」

千歌「わかってる~!」



810: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:48:34.98 ID:KP9ksoOM.net

 


鞠莉「じゃあまずは私たちだけで考えましょ」

花丸「良い歌詞が書ける気がするずらっ」


千歌「……」

千歌「みんな」

鞠莉「What?なに?」

千歌「この歌詞の冒頭、私が書いていいかな?」

善子「千歌が?」

千歌「うんっ!」



811: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:49:15.70 ID:KP9ksoOM.net

鞠莉「でも、入りの掴みは重要だよ~?」

ダイヤ「本当に行けるんですの?」

千歌「はいっ、もう決めてるんです」

花丸「へぇ~」

善子「なら見せてもらおうじゃない」



812: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/30(金) 01:49:55.41 ID:KP9ksoOM.net

千歌「えっと」

千歌「最初は──」カキカキ


花丸善子「今…」

ダイヤ鞠莉「未来…?」


千歌「……変えてみたくなったよ…!」



822: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:15:18.54 ID:H5tZ89te.net

――


チュンチュン…


千歌「…んん」

千歌「朝…」


千歌「えいしょっ」ガラガラ


千歌「わぁ…!良い天気!」


ピロリンッ


千歌「曜ちゃん…?なんだろ」



823: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:19:40.65 ID:H5tZ89te.net

From.渡辺曜
件名:絶対に

本文:とうとう今日だね。もう、絵里さんにお遊びだなんて思わせたくないから。。。



絶対に勝つよ!』


千歌「曜ちゃん……うんっ!」

千歌「行こうっ、みんなのところに!」



824: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:20:43.52 ID:H5tZ89te.net

──


ルビィ「うぅ…お姉ちゃ…」

ダイヤ「ルビィ、あなたはもっと自分に自信を持ちなさい」

ダイヤ「堂々としていれば、きっとあなたはもっと魅力的に見えますわ」

ルビィ「でも…」

ダイヤ「ということで、今日はこの勝負スカートを着ていきなさい」バッ

ルビィ「え…」

ダイヤ「少しだけ丈が短いですが、これもあなたの度胸を付けるため。仕方ないことですわ」

ルビィ「こ、これをルビィが…?」

ダイヤ「履くのです」

ルビィ「えっ…え!?」

ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「む、むっ…」


ルビィ「む~りぃ~~~!」ダッ



825: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:21:16.15 ID:H5tZ89te.net

──


鞠莉「かなーんっ!」

果南「鞠莉…今日はヘリじゃないの?」

鞠莉「ふふっ、この道なら果南に会えると思って」

果南「なにそれ」

果南「…早く学校行くよ」


鞠莉「果南」



826: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:21:47.60 ID:H5tZ89te.net

果南「なに?」

鞠莉「緊張してる?」

果南「どうして…?」

果南「だってクマが…」


果南「緊張なんてするわけないでしょ」

鞠莉「え?」

果南「確かに昨日は中々眠れなかったけど…」

果南「今日のライブが楽しみで眠れなかったのっ」ダッ


鞠莉「…ふふっ」



827: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:22:48.91 ID:H5tZ89te.net

──


花丸「少し早く学校に着いちゃった」

花丸「まだ誰も来てないよね…ってあれ」


善子「……」


善子「善子ちゃんずらっ」

花丸「善子ちゃーん!」


善子「」ブツブツ…

花丸「善子ちゃん?どうしたの?

善子「あっ、ずら丸…」

花丸「呪文ずら?」

善子「違うわよっ!…違くて…」



828: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:23:25.13 ID:H5tZ89te.net

善子「ほら、歌詞も振り付けもギリギリまで確認しとかないと不安で…」

花丸「……」

花丸「善子ちゃんが一生懸命練習してきたのはよく知ってるよ」

花丸「もちろんオラも、みんなも」

花丸「だからきっと大丈夫」

花丸「頑張り屋さんの善子ちゃんが失敗するなんてありえないずらっ」

善子「うぅ…」

花丸「善子ちゃん…?」

善子「善子じゃなくてヨハネよっ!」カァ///



829: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:24:32.49 ID:H5tZ89te.net

──


千歌「それでね~」

梨子「そんなことが…ふふっ」


曜「二人ともおはヨーソロー!」

千歌「あ、曜ちゃん!」

梨子「おはようっ」


曜「二人は…」

千歌梨子「…?」

曜「うんっ、大丈夫そうだね!」

梨子「何が?」

曜「不安がってるんじゃないかって思って」

曜「でも、全然そんなことなかったみたい」



830: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:24:56.42 ID:H5tZ89te.net

梨子「なんでだろう…千歌ちゃんと話して来たからかな」

千歌「私も、梨子ちゃんと話してたら不安な気持ちなんてどっかにいっちゃったみたい」

曜「そっか、なら安心だね!」

千歌「曜ちゃんはどうなの?」

曜「わ、私…?」

梨子「もしかして…不安?」

曜「そ、そんなこと」

千歌「なーんだ、そうならそうと早く言ってくれればいいのに~!」

千歌「この前ね!」

梨子「千歌ちゃんの話、すごく面白いんだよ」

曜「……ふふっ」

千歌「ちょっと、聞いてるのっ?」



831: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:25:25.15 ID:H5tZ89te.net

──


ダイヤ「それでは千歌さん」

千歌「はい──」


千歌「………………」スッ


千歌「あなたたちのライブは話にならない、そう言ったはずよね」

千歌「今度は何の用?」


曜「もう一度、ライブを見てほしいんです」

千歌「もう一度?」



832: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:26:07.43 ID:H5tZ89te.net

千歌「…何度やっても結果は同じだと思うけど」

曜「そんなことありません」

千歌「…?」

曜「今回はきっと」


千歌「……」

千歌「そこまで言うのなら見せてもらおうかしら」

千歌「あなたたちのライブ」

曜「はいっ」



833: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:26:59.64 ID:H5tZ89te.net

──


曜「みんな、緊張とか…」


ダイヤ「ふふっ」

ルビィ「えへへ」

鞠莉「ドンウォーリーっ!」

果南「私も大丈夫だよ」

花丸「うんっ」

善子「堕天使の力…解放…っ!」


曜「心配要らないみたいだね」



834: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:27:17.19 ID:H5tZ89te.net

果南「そういう曜はどうなの?」

曜「私?私は…」チラッ


千歌「えへへ」

梨子「うんっ」


曜「もう大丈夫!」

果南「そっか」



835: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:28:26.31 ID:H5tZ89te.net

鞠莉「曜、何か一言ないの?いつもの千歌っちの代わりに私たちを鼓舞する言葉とか」

曜「あはは…」

曜「私は仮でもリーダーって柄じゃないし」

曜「それに、今更千歌ちゃんの代わりに何かを言おうとも思わないです」

曜「だって、きっとここにいる全員の気持ちは同じだと思うからっ!」

梨子「うん、私もそう思う!」



836: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:29:00.01 ID:H5tZ89te.net

果南「じゃあそろそろ行こうよ。観客をいつまでも待たせるわけにもいかないし」

ルビィ「うんっ!」

曜「そうだね。……」


曜「みんな、準備はいいっ?」


果南ルビィ花丸「うんっ!」

ダイヤ鞠莉梨子善子「ええっ!」


絵里「想いを乗せて歌えば、絵里さんにだって届くはず!」

梨子「うん!」



837: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:29:43.89 ID:H5tZ89te.net

曜「それじゃあみんな、精一杯全力で輝こうっ!」

曜「行っくよーっ!」


曜「2っ!」

梨子「さん!」

ルビィ「よんっ!」

花丸「ご!」

善子「6っ!」

鞠莉「7!」

果南「はちっ!」

ダイヤ「九!」


Aqours「Aqours…」

Aqours「サンシャイーン!」バッ



838: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:36:45.05 ID:H5tZ89te.net

──


千歌「………………」

千歌「(どうせ、ただ歌って踊って終わり。女子高校生のお遊戯が始まるだけ)」

千歌「(早く始めてくれないかしら)」

 

ルビィ「……」

花丸「……」

善子「……」


鞠莉「……」

果南「……」

ダイヤ「……」



839: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:38:04.37 ID:H5tZ89te.net

 

梨子「……」


曜「……すぅ」


~♪


曜梨子「──今未来変えてみたくなーったよ♪」


だって僕達はまだ夢に──


千歌「え…?」

千歌「(これが…あのAqours……?)」



840: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:43:25.34 ID:H5tZ89te.net

善子「きーっかけは──」キラキラ


千歌「(何よこれ…この前とはまるで別人…)」


──トクンッ


花丸「ほーんとうに望むっことならっ♪──」キラキラ


千歌「(目が…離せない…)」


──トクンッ


千歌「(何なの、この胸の高鳴りは)」



841: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:44:19.15 ID:H5tZ89te.net

──トクンッ


千歌「(一つ一つのパフォーマンスに変な余韻…こんなの知らない、知らないはずなのに…)」

千歌「(何か変な感じ…)」


──もう、認めてあげてもいいんじゃない?私


千歌「…え?」

千歌「空耳…かしら」



842: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:44:47.22 ID:H5tZ89te.net

今日も太陽は照らしてる──


千歌「………………」


『μ'sに入ってください!』

『一緒にμ'sで歌ってほしいです!スクールアイドルとして!』


──ドクンッ!


千歌「なに…この感情…」

千歌「……ふふっ、なるほどね」



843: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:45:12.20 ID:H5tZ89te.net

千歌「もう…頭の中も変な声でうるさいし、これだと落ち着いて曲が聴けないじゃない」


曜「──たーいくつは苦手で良いのさっ!」キラキラ

 

ルビィ「上手ぁくいかないってっ!」キラキラ


 


千歌「…スクールアイドルはお遊び。そんな考えは間違っていたのかもしれないわね」



844: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:45:28.61 ID:H5tZ89te.net

梨子「君は何度もっ──」キラキラ


千歌「…約束は約束。名残惜しいけど、ちゃんと消えるわ」

千歌「それじゃ……そうだ」


千歌「にこ…と言ったかしら。あなたも変な意地を張るのはもうやめにしましょ」

千歌「じゃあ今度こそ…」


千歌「………………」フッ



845: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:46:26.89 ID:H5tZ89te.net

──────

────

──

~♪……


果南「はぁ…はぁ…」

曜「出し切ったよ…全部!」


曜「え、絵里さんっ!」

曜「私たちのライブはどうでしたかっ?」


千歌「………………」



846: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:46:59.17 ID:H5tZ89te.net

曜「絵里さ……んん?」


千歌「………………」スゥ…スゥ…


曜「ね、寝てる!?」

花丸「そんなに酷かったずら!?」

善子「終わりだわ…。ハルマゲドン…もう終わりよぉっ!」


千歌「うぁ……え?」


梨子「千歌ちゃん…?」

千歌「う、うん」

鞠莉「千歌っちごめんね!またダメだったみたいで…」

千歌「いつの間に戻って…」



847: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:47:30.48 ID:H5tZ89te.net

ダイヤ「もうっ、一体何が問題でしたの!?今までで最高のライブでしたというのに」

花丸「確かに…何が駄目だったのかな」

鞠莉「自信を持って良かったって言えるライブだったわよ…でも駄目だったってことは、もう絵里はスクールアイドル自体認めない気じゃ…」

ルビィ「えっ…それじゃあ…!」

Aqours「………………」


善子「あーっもう!そんなうじうじしてないで、何が駄目だったのか直接絵里に聞けばいいでしょ!」

花丸「善子ちゃん…」



848: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:48:02.53 ID:H5tZ89te.net

善子「それで聞いて、駄目なところを直して少しずつ前に進んでいけばいいじゃない!」

善子「それが、ゼロをイチにしていくってことじゃないの?」

ルビィ「あ…」


千歌「善子ちゃんの言う通りだよ」

千歌「ダメなら、そのダメなところを直して、直して直して、それで私たちはやっと一に進めるんだと思う」

千歌「善子ちゃん、ありがとね。当たり前のことなのに」



849: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:48:27.19 ID:H5tZ89te.net

善子「別に」

善子「誰かが道を見失っていたら、他の仲間が道を教えてあげればいい」

善子「グループってそういうものでしょ?」

ルビィ「善子ちゃんっ!」


花丸「誰の受け売りずら?」

善子「私の言葉よっ!」



850: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:49:22.81 ID:H5tZ89te.net

千歌「それじゃあ絵里さんに代わるね」

千歌「酷いことをいっぱい言われるかもしれない。やめた方が良いって勧められるかもしれない。でも」

ダイヤ「そんなこと言われなくても分かっていますわ!」

果南「私たちがそんな程度で折れると思う?」

梨子「そうだよ千歌ちゃん。私たちはスクールアイドルが好きでやってるんだから」

鞠莉「今更そんなことを言われてもぜーんせん気にならないわ」



851: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:50:00.89 ID:H5tZ89te.net

千歌「…ふふっ。そっか」

曜「うんっ」

千歌「じゃあ絵里さん、お願い──」


千歌「………………」


曜「絵里さん…?」

千歌「…あれ?」

千歌「おかしいな…」


千歌「………………」


千歌「……絵里さんが呼べない。というか…」


千歌「い、いなくなってる…!」

曜「え?」



852: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:50:33.80 ID:H5tZ89te.net

梨子「そ、それってつまり…」


善子「消えたってこと…!?」

千歌「う、うん」

善子「ということは…!」


曜「納得してくれたってことだよね」

曜「私たちの…私たちが作った曲で感動させられたってことだよねっ?」


千歌「…うんっ!」



853: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:51:33.32 ID:H5tZ89te.net

Aqours「……」


ダイヤ「…や……やっ!」

ダイヤ「やりましたわっ!」


花丸「ルビィちゃん!やったずら!」

ルビィ「ほ、本当に…?」


鞠莉「まあ、私は分かってたけどね」

果南「よくいうよ。絵里がどうとかって言ってた癖に」

鞠莉「え~、果南の聞き間違いじゃない?」

果南「…そうかもっ」



854: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:52:02.56 ID:H5tZ89te.net

梨子「千歌ちゃん、曜ちゃんっ!」

千歌「うん、やったね!」

曜「あの絵里さんを感動させたって…嘘みたい…」

千歌「……」

千歌「えいっ!」

曜「いたたっ!」

梨子「千歌ちゃん…!?」

千歌「ほら、頬をつねっても大丈夫でしょ?」

曜「あはは……うんっ、そうだね!」



855: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:52:36.49 ID:H5tZ89te.net

千歌「………………」

千歌「……ねえ、見て」

曜梨子「え?」


ズラ~

アハハハハッ!

カナーン

イケマセンワッ


千歌「ね?」

梨子「ね、って」


千歌「みんなすごい楽しそう…」



856: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:53:09.74 ID:H5tZ89te.net

千歌「前のAqoursに戻ったみたいじゃない?」

曜「あっ」

千歌「いろいろ迷ったりしたけど、もう大丈夫。今の私たちならきっと迷わない」

千歌「だから…」グイッ

曜「うわっ…!」

梨子「えっ!?」


千歌「みんなっ、行くよ~っ!」ダッ



857: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:53:42.78 ID:H5tZ89te.net

──


千歌「ふんふんふーん♪」タッタッタッ

千歌「今日はずっと楽しみにしてたケーキバイキングの日っ♡」

千歌「この財布でたくさん買い物して、本人が気付いたときには…ふふふっ!」

 

千歌「ちかちーちかちゃん可愛いなっ♪」タッタッタッ

千歌「ちかちー、千歌ちゃん…」タッ…タッ…


千歌「……どうして」

千歌「(…楽しいはずなのになんでこんなにモヤモヤするの?)」



858: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:53:59.49 ID:H5tZ89te.net

──絶対に諦めない…!千歌ちゃんを助けるんだ!


──曜ちゃんのハンバーグもーらいっ♡

──あっ!


千歌「(なんで…)」


──こ、ことりちゃん…?

──うーん、そんなこと千歌は覚えてませんっ♪


──Aqours…サンシャイーンっ!


──変な意地を張るのはもうやめにしましょ


千歌「(なんでこんなこと思い出すのよ…)」



859: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:54:48.20 ID:H5tZ89te.net

千歌「(どうせアイドルをお遊びでやってるような連中に決まってるのに)」


千歌「(Aqoursの中にいると、私が変になって…)」

千歌「(宇宙ナンバーワンアイドルになることよりも大切なものができちゃう気がして…)」


千歌「………………」


千歌「やっぱり私で一人でやった方がいいのかしら」

千歌「一人は慣れてるし、今からAqoursを抜けたって問題ないでしょ…って」

 

曜「……」テクテク

 

千歌「げっ、曜じゃない…」



860: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:55:16.76 ID:H5tZ89te.net

千歌「こんなところで会いたくないし」

千歌「仕方ないわね。別の道から…」

 

ウワァァァンッ!

 

千歌「え?」

 

子供「ままぁ……ままぁ…っ!」

 

千歌「また迷子の子供?」

千歌「しょうがないわね、宇宙ナンバーワンアイドルの私が…」スッ


曜「えっと…ちっかちっかちー…だっけ?」


千歌「」ピタッ



861: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:55:54.22 ID:H5tZ89te.net

──


曜「練習が休みって言われても特にやることがないんだけど、ただ散歩するっていうのも悪くないよね」

曜「うーん、結構歩いたし、このまま千歌ちゃんの家に行っちゃってもいいかな」

曜「あ、でも何か用事があるかもしれないし、一応は連絡しといた方がいいのかも…」


ウワァァァンッ!


曜「え?」


子供「ままぁ……ままぁ…っ!」


曜「あそこの子…お母さんとはぐれた…?」

曜「…っ!」ダッ



862: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:56:26.78 ID:H5tZ89te.net

 

子供「うゎぁぁんっ!」ポロポロ

曜「…ふぅ、ねぇどうした…

子供「わぁぁぁん…っ!」ポロポロ

曜「…困ったな。どうすれば…」


曜「(そもそもこういう経験ないし、この前も…)」

曜「あっ…」

曜「(こういうとき…にこさんなら…!)」



863: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:56:51.50 ID:H5tZ89te.net

子供「ままぁ…!」

曜「えっと…ちっかちっかちー…だっけ?」

子供「うゎぁ……ぁ…?」

曜「(おおっ、流石天下のちかちかちー!)」

曜「(よしっ、このまま)」


曜「ねえ、君は何ていう名前なの?」

子供「…ア…リサ」

曜「アリサちゃんって言うんだ!」



864: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:57:13.38 ID:H5tZ89te.net

曜「じゃあアリサちゃん、一緒にちっかちっかちーっ♪」

曜「からのヨーソロー!」

子供「ちっか…?よーそ?」

曜「そうそうっ、ポーズはこうやって…」


曜「それじゃあ全速前進、ママを探しに行くよー!」

子供「よーそ!」


キャッキャッ…!


曜「よし、上手くいった!……ん?」


千歌「」ダッ


曜「…あれ千歌ちゃん?」



865: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:57:52.97 ID:H5tZ89te.net

──


千歌「(もうわかんない…)」


──そうっ!まずは猫のモノマネをするの!

──…へ?


千歌「……」


──すごいですね

──まあね


──これがアイドルなの


千歌「…………」


──あっ、曜ちゃんのお弁当美味しそうっ♡

──えへへ、今日は私の大好物が入ってるからね~


千歌「………………」



866: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:58:44.08 ID:H5tZ89te.net

千歌「(ううん、本当はわかってた)」


千歌「(ずっと一人でいた方がいいって思ってたけど本当は…)」


千歌「羨ましかったの…」ボソッ


千歌「(みんなでスクールアイドルをするのに嫉妬してた)」


~~~~~


Aqours『君の心は──


~~~~~


──トクンッ


千歌「あの子たちのライブ…キラキラしてた…」


千歌「……宇宙ナンバーワンアイドルが嫉妬しちゃうくらいに」



867: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:59:21.07 ID:H5tZ89te.net

千歌「………………」

千歌「もう、つまらない意地を張るのはやめね」


ピッピッ…

プルルルルル


千歌「…もしもし、曜ちゃん?」

千歌「うん……あのね」

千歌「今から会えないかな?」



868: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 02:59:49.72 ID:H5tZ89te.net

──


曜「あっ、千歌ちゃん!」

千歌「曜ちゃん」

曜「ちょうど千歌ちゃんの家に行こうと思ってたときに、千歌ちゃんから電話あるんだもん」

千歌「えへへ、ちょっと話したくて」


曜「そういえば、さっき千歌ちゃんが走っていくのを見たんだけど、何かあったの?」

千歌「えっ、な、何にもないよ!」

曜「でも」

千歌「な・ん・に・も・な・いっ!」

曜「な、ならいいんだけど…」



869: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:00:29.65 ID:H5tZ89te.net

曜「それで、話って何?」

千歌「……えっとね」

千歌「曜ちゃんは…アイドルについてどう思ってるんだろうって」

曜「アイドルについて…?どうしてまた…」

千歌「聞きたかったの。それじゃダメかな?」

曜「ううん、別に」

曜「…そうだなぁ」



870: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:01:07.78 ID:H5tZ89te.net

曜「正直、最初はスクールアイドルなんて全然興味なかった」

曜「千歌ちゃんと一緒に何かやりたくて。たまたまそれがスクールアイドルだったの」

千歌「……」


曜「でもね」

曜「でも歌ったり衣装作ったりするのが楽しくて」

曜「にこさんじゃないけど、ステージでみんなが笑顔なのを見るとやっぱり嬉しいし…」

曜「今じゃすっかりスクールアイドルが好きになったよ!」



871: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:01:33.81 ID:H5tZ89te.net

千歌「ふふ、そっか」

曜「うんっ」

千歌「…じゃ、じゃあさ、その千歌…じゃなくてにこちゃんは、どう思ってる?」


曜「にこさん…」

曜「最初は意地悪な人だなって思った」

千歌「はぁ?」

曜「え?」

千歌「な、何でもないっ!…ちかっ♡」

曜「へ、変な千歌ちゃん」アハハ



872: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:02:06.67 ID:H5tZ89te.net

曜「でね、最初は意地悪な人だなって思ったの」

千歌「そ、それで…?」

曜「でもね、そう思ってたけど、にこさんってアイドルに真っ直ぐひたむきで、本気でやってるのが伝わってきて」

曜「本人にその気があるのかは分からないけど…私たちにアイドルについて教えてくれたりもして…」

千歌「……」

曜「一応は尊敬…してるのかな?」

曜「ってなんか恥ずかしい…っ!こんなの絶対面と向かって言えないよっ」



873: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:02:55.87 ID:H5tZ89te.net

千歌「…ふふっ」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「その、悪かったわね。病室でのこと。あんなこと言って」

曜「え?」


ギュウッ


曜「…!?」


千歌「お詫びの印♡」

曜「千歌ちゃん…!?」

千歌「お詫びとはいえ、ちかちーのハグが貰えるなんて世界で一番幸せよ?」



874: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 03:03:21.40 ID:H5tZ89te.net

千歌「…じゃあね……あ」

千歌「千歌も…私もあんたのこと、嫌いじゃないわよっ」プイッ


千歌「………………」スッ


千歌「……んん。あれ…?」

千歌「曜ちゃん?ここどこ…?」


曜「ち、千歌ちゃんっ!」

千歌「…え?」

曜「そういうのは誰にでもやっちゃ駄目!やるなら好きな男の子と…ってそれも寂しいし悔しいから嫌なんだけど!あーもう!」ブンブン

千歌「な、なんのことー!?」



881: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:49:38.98 ID:H5tZ89te.net

──


ダイヤ「にこさん、消えてしまいましたのね」

千歌「はい…」

ダイヤ「確かに喜ばしいことなのですが、エリーチカとの勝負に勝ってこのまま勢いづこうと思っていたので…」

果南「何かあっけないというか」

鞠莉「GO!と思ったら相手がいなくて、あれっ?って感じだよね」


ルビィ「ルビィたちの何がアイドルにふさわしいって思ったんだろう…」

善子「やっぱりライブが良かったんじゃない?」

善子「あの絢瀬絵里もヨハネのリトルデーモンに…♡」

花丸「善子ちゃんのリトルデーモンにはなってないと思うずら」

善子「じゃあ何が良かったっていうのよっ」

梨子「うーん、考えれば考えるほどわからない…」



882: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:50:13.74 ID:H5tZ89te.net

千歌「今はわからなくてもいいんじゃないかな

Aqours「え?」

ダイヤ「わからなくても良いとは?」

千歌「だって今の私たちを認めてくれたってことでしょ?」

千歌「こうやって進んでいけばいずれきっとわかるはずっ!」

梨子「千歌ちゃん…」

ダイヤ「そうですわね」

千歌「そうやって、私たちは成長していくんだよ」

梨子「うんっ」



883: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:50:48.65 ID:H5tZ89te.net

ダイヤ「それにしても、ようやく全てが終わりましたわね」

鞠莉「longなようでvery shortな期間だったわ」

花丸「全部終わって、やっと一息つけるずら」

ダイヤ「何言ってるんですの!ラブライブまであと少しなのですよっ」

ダイヤ「今回の件で練習できなかった分は、どんどん詰めていきませんと!」

花丸「ずらぁ…」



884: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:51:16.78 ID:H5tZ89te.net

曜「練習、大変になりそうだね」

梨子「これからより一層頑張っていかないとだね」

梨子「ね、千歌ちゃんっ!」

千歌「………………」

梨子「千歌ちゃん…?」


千歌「まだだよ」

Aqours「え?」

千歌「まだ残ってる…」



885: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:51:41.32 ID:H5tZ89te.net

曜「ま、まだ残ってるって?」

梨子「あ…」

果南「……」


ルビィ「い、嫌だっ!」

ダイヤ「ルビィ!?」

ルビィ「ルビィは…花陽ちゃんと真姫ちゃんと…みんなとお別れしたくないっ!」

ダイヤ「なりませんわ!」

ルビィ「やだやだ!」

ルビィ「こんなに仲良くなれたのに…お別れだなんて…」



886: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:52:06.94 ID:H5tZ89te.net

Aqours「………………」


千歌「私たち…」

千歌「穂乃果さんや、海未さんにこさん…他のみんなにも色んなことを教えてもらったね」


ルビィ「千歌、ちゃん…?」


千歌「色んな問題の原因もμ'sだったけど、ずっと真っ暗だった私に──私でも輝けるって教えてくれたのもμ'sだった」

千歌「これからは前を向いていかないといけない」

千歌「だから、ちゃんとお別れしなきゃ!」


ルビィ「……」

ダイヤ「ルビィ…」

ルビィ「うん…」

千歌「じゃあみんなを呼ぶね…」



887: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:52:43.99 ID:H5tZ89te.net

──


千歌「………………」スッ


千歌「最後にお別れが言いたくて…」

ルビィ「花陽ちゃん…」

千歌「みんな、短い間だったけどありがとう」ペコ

ダイヤ「私たちこそありがとうございましたわ」

千歌「うんっ、じゃああんまり長くなっちゃうと千歌ちゃんに悪いから、そろそろ消えるね」

ルビィ「花陽ちゃんっ…!」ジワ…

千歌「ルビィちゃん…そんな顔しないで?私まで悲しくなっちゃう」

ルビィ「うん…っ。えへへ」



888: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:53:48.99 ID:H5tZ89te.net

ダイヤ「……ルビィ、言いたい事は今しか言えませんよ」

ルビィ「わかってる。…花陽ちゃん…っ」

千歌「なに?」

ルビィ「ルビィ…ルビィね、少しの間だけど、花陽ちゃんと一緒にスクールアイドルできて、楽しかったよっ!」ポロ…

千歌「うんっ、私もすごく楽しかった」

千歌「ルビィちゃんたちは知らないだろうけど、こんな私が…信じられないくらいキラキラできて…」

ダイヤ「……」


千歌「前も言ったけど、こんな千歌を…」


千歌「こんな私をスクールアイドルにしてくれて、ありがとうっ!」ニコッ



889: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:54:21.25 ID:H5tZ89te.net

千歌「それじゃあみんなっ、ばいばいっ」

ルビィ「花陽ちゃ…」

ルビィ「ぁ…」


千歌「………………」スッ


ルビィ「……」

善子「泣いたら駄目よ」

ルビィ「うん…もう大丈夫…」

ダイヤ「………………」



890: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:56:05.92 ID:H5tZ89te.net

──


梨子「次は…」


千歌「………………」スッ


千歌「…ふん、勝手に呼び出されてすぐにさようならって、本当にいい迷惑よ」

曜「真姫さん…」


千歌「じゃあもう消えるから」

善子「待ってっ!」

千歌「な、なに?」



891: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:56:38.59 ID:H5tZ89te.net

善子「馬鹿にしながらも魔術の話を聞いてくれたり…」

花丸「一緒にご飯食べたり…」

ルビィ「ルビィ、真姫ちゃんのお陰で成績も上がったんだよ!」


千歌「…だから何が言いたいの?」

ルビィ「真姫ちゃんと過ごせて、とっても楽しかったよっ」

花丸「マルも!」

善子「私もよ」

千歌「……」



892: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:57:48.04 ID:H5tZ89te.net

梨子「私にも作曲のこと色々教えてくれてありがとうございました」

千歌「っ!」

千歌「べ、別にどれもたまたま気が向いたから付き合っただけ!」

ルビィ「それでも、真姫ちゃんと一緒に遊んだこと、忘れないからね!」

千歌「……っ」


千歌「話はそれだけ!?じゃあ本当に…」

梨子「泣いてる…?」

千歌「別に泣いてなんかいないんだからっ!」ポロポロ

善子「真姫…っ」ジワ…

千歌「こっち見ないで…っ!」



893: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:58:22.05 ID:H5tZ89te.net

ルビィ「真姫ちゃん本当は…っ」

千歌「…………そうよ悪いっ!?…ぐすっ……本当はみんなとお別れなんてしたくないわよ……っ!」

千歌「でも…それだと本当の千歌が…みんなが困るから…っ!」ポロポロ


ルビィ「…っ」ギュッ

千歌「ルビィ…」

花丸「マルも」ギュッ

善子「……」ギュッ

千歌「みんな…」



894: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:58:54.50 ID:H5tZ89te.net

千歌「………………」

千歌「この後、本物の千歌に会ったら言ってあげて」

善子「…何を?」

千歌「図書館…ゲームセンター…アイドルショップ…………それと美術館…」

善子「あ…」

千歌「私があなたたちと行きたかった場所」

千歌「…絶対にみんなと行きなさいって」

善子「…わかったわ」ポロ

千歌「ふふっ、まあそれなら、この千歌ちゃんも許してアゲル」



895: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 13:59:19.47 ID:H5tZ89te.net

千歌「……手、離さないでよね」

ルビィ「え?…ぁ……うん…」

千歌「……はぁ……じゃあね」

ルビィ善子花丸「ばいばいっ」


千歌「………………」スッ


千歌「………………」スゥ…スゥ…


ルビィ善子花丸「………………」



896: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:00:12.30 ID:H5tZ89te.net

ルビィ「……うっぅ…」ポロ

ルビィ「うわあぁぁあ……っ!」ポロポロ

善子「泣かないでよ!」ツー

ルビィ「だってっ…だって…っ!」

花丸「ルビィちゃん」

ルビィ「はな、まるちゃん…?」

花丸「出会いがあれば別れもある…ルビィちゃんもわかってるでしょ?」

ルビィ「でもっ」

花丸「μ'sのみんなの跡は何も残らないわけじゃない」



897: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:00:41.35 ID:H5tZ89te.net

花丸「お別れしても、ここに…」


花丸「ことりちゃんから教えてもらったクッキーの作り方も」


花丸「真姫ちゃんと遊んだことも」


花丸「大切なものは、全部マルたちの中にちゃんと生きてるずら」ポロ…

ルビィ「花丸ちゃん…っ!」ポロポロ

花丸「だから泣かないで…?」

花丸「マルたちが泣いてたら、残りの人たちが困っちゃう」ポロポロ

ルビィ「ひっぐ……っ…!」



898: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:01:38.52 ID:H5tZ89te.net

Aqours「………………」


千歌「………………」スッ


千歌「やっほー!」

ルビィ「ぇ…?」

曜「希…さん…?」

千歌「変な空気だったから出てきちゃった♪」

千歌「あかんよ~?お別れ会はパーティなんだから」

千歌「もっとパーティは楽しくしないと!」



899: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:02:08.84 ID:H5tZ89te.net

 
曜「…そうですよね!」

千歌「ふふ、うんっ、今のみんななら大丈夫そうやね」

千歌「これなら安心してみんなと別れられそうっ♪」

曜「…うんっ」ジワ…

千歌「ちょっと~、そんな悲しそうな顔せんといて」

千歌「そういうのはウチのお別れ会には似合わんよ」


Aqours「………………」


千歌「…もうっ。そういうのウチが苦手なんやから…」ボソッ



900: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:02:40.87 ID:H5tZ89te.net

千歌「……」

千歌「…ん?あーーーっ!あれって!」


Aqours「えっ」クルッ


千歌「なーんてっ♪ばいばいっ」

鞠莉「あっ、待って…!」


千歌「………………」スッ


千歌「……」スゥ…スゥ…



901: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:03:27.84 ID:H5tZ89te.net

曜「希さん…最後まで…」クスッ

曜「そうだよね…こんな空気じゃ海未さんも穂乃果さんもやりづらいよね」

曜「もう、涙は見せない」

曜「笑って、みんなを送るんだ…っ!」

ルビィ「ルビィもっ!」

花丸「マルも頑張るずら…!」



902: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:08:09.23 ID:H5tZ89te.net

──


千歌「………………」スッ


千歌「…もうほとんど別れは済んだようですね」

千歌「ルビィ、目が赤いですよ」

ルビィ「うぇっ!?」

千歌「…わかります」

ルビィ「…え?」

千歌「私も…正直悲しいです。泣きたいくらいに…っ」



903: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:08:39.82 ID:H5tZ89te.net

千歌「私がこのように堅い性格ですから、皆さんはどうかわかりませんが」

千歌「少なくとも私は…この日々が宝物の様に輝いていました…!」


果南「楽しかったに決まってるでしょ」

千歌「え?」

鞠莉「確かに怒られることも多かったけど、海未って恥ずかしがり屋だったり、意外と乙女だったり…」

果南「私も海未といて、楽しかったよ」

千歌「…意外とって何ですか」



904: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:09:26.84 ID:H5tZ89te.net

千歌「そうでした。最後に少しだけ」

千歌「…曜」

曜「私…?何ですか?」

千歌「実は、部室の棚の中に“ハミングフレンド”…前に話した詩が」ボソッ

曜「えっ!?書いたんですか!?」

千歌「ふふっ、私からの些細な贈り物ということで」

千歌「あなたが読んで終わりにするのか、それとも曲を付けるのか。曜の好きにしてください」

千歌「贈り物というよりは、私の形見でしょうか」



905: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:09:57.02 ID:H5tZ89te.net

曜「…そんな言い方をするのはずるいです」

千歌「ふふっ、すみません、少しおふざけが過ぎました」

曜「うぅ…///」

千歌「それと…話は変わりますが、しっかりと千歌の面倒を見てあげてください」

千歌「本物の千歌は私と違っていい加減なところがありますから」

千歌「きっとあなたの力が必要だと思います」

曜「…はいっ」

千歌「もちろん、Aqoursの皆さんの力も」



906: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:11:05.97 ID:H5tZ89te.net

千歌「はぁ…それではそろそろ行きましょうか」

鞠莉「ぷぷっ、なんだか今の海未、大往生する前のおばあちゃんみたい」

果南「あ、確かに!」

千歌「何ですかそれ…」

千歌「では本当に最後にお婆さんらしく、一言…」

鞠莉果南「え?」

千歌「二人は喧嘩をしてダイヤを困らせないように」

千歌「でないと私が枕元に立ちますよ?」


鞠莉「うわぁ、それは大変ね」ウル

果南「幽霊じゃないんだから」ジワ…



907: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:11:45.51 ID:H5tZ89te.net

鞠莉「まあでも、たまには立ってもいいのよ?」

果南「海未も鬱憤を発散する場所がないとね」


千歌「ふふっ、こんなことを言ってみましたが、多分…大丈夫ですよ」

千歌「あなたたちならきっと…」


千歌「………………」スッ


鞠莉「行っちゃったね」

果南「うん」

ダイヤ「…次、行きましょうか」

鞠莉「…うん」



908: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:12:59.15 ID:H5tZ89te.net

──


千歌「………………」


千歌「千歌が最後?」

曜「はい」

千歌「じゃあ、私も消えるよ」

曜「…はい」


千歌「あ~っ!」

千歌「そうだ!その前に一つお願いしてもいいかなっ?」

ダイヤ「な、なんですの?」



909: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:13:28.35 ID:H5tZ89te.net

善子「お菓子でもジュースでも何でも買ってくるわよ!?」

千歌「あはは、そんなにこちゃんみたいなことは言わないよ」

ダイヤ「では…?」

千歌「えっとね、最後にみんなのライブが見たいんだ!」

鞠莉「live?」

千歌「うん、みんなの今出せる精一杯のステージっ」

梨子「千歌ちゃんを抜いた八人でってこと?」

千歌「ううん、千歌は中から見えるから大丈夫。本物の千歌ちゃんもみんなと一緒に」



910: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:14:17.99 ID:H5tZ89te.net

千歌「だって…Aqoursは九人でしょ?」

千歌「…いい?」

ダイヤ「もちろんですわ!」


 


 


千歌「お客さんは一人だけだけど、最高のライブにするよっ!」

ダイヤ「もちろんですわっ!」



911: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:14:55.84 ID:H5tZ89te.net

果南「おおっ、準備万端って感じ?」

ダイヤ「当たり前ですわ!一人とはいえ、ファンの方に観てもらえるんですから!」

善子「そうね、数は関係ない」

梨子「どんな状況でも笑顔を届ける」

鞠莉「私たちは私たちらしく、ね?」

ルビィ「がんばルビィっ!」

花丸「ずら~!」


曜「じゃあ千歌ちゃん、お願い」

千歌「うんっ」



912: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:15:30.44 ID:H5tZ89te.net

千歌「…すごい歌唱力とか、運動神経だとか、オーラだとか、今更無い物ねだりをしたってしょうがない」

千歌「私たちは、今出せる精一杯の力を出し切ろうっ」

千歌「そうすれば、私たちはきっと輝けるからっ!」

曜「うんっ」

梨子「千歌ちゃんの言う通りだよ」


千歌「みんな準備はいい?」


Aqours「うんっ!」


千歌「それじゃあ行っくよ~!」



913: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:16:25.35 ID:H5tZ89te.net

千歌「“いち”っ!」


曜「“2”っ!」


梨子「“さん”!」


ルビィ「“よん”っ!」


花丸「“ご”!」


善子「“6”っ!」


鞠莉「“7”!」


果南「“はち”っ!」


ダイヤ「“九”!」

 

千歌「Aqours…」

Aqours「サンシャイーンっ!!」バッ



914: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:19:28.62 ID:H5tZ89te.net

――


ザワザワ

ワイワイ


千歌「皆さん、今日はミニライブに来てくれてありがとうございましたっ!」

千歌「でも、もう少し付き合ってください!」


ワァァァ!


千歌「ふふっ…それじゃあサプライズアンコール行くよーっ!」

ルビィ「え!?」

果南「聞いてないんだけど!?」



915: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:19:55.56 ID:H5tZ89te.net

曜「実はね、千歌ちゃんと梨子ちゃんの三人で新曲を作ってみたんだ」

梨子「千歌ちゃん、なかなか作詞が上手に書けなくて」

千歌「えへへ、やっぱり海未さんのようにはいかなかったよ」

千歌「でも、曜ちゃんに一緒に手伝ってもらって。梨子ちゃんにも何度も見てもらった」

千歌「だから、私が書きたいことは全部書けたつもりだよ」

ダイヤ「いつの間に…」



916: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:20:23.22 ID:H5tZ89te.net

千歌「私たち三人の曲…」

千歌「歌っていいですか…?」


ダイヤ「はぁ…駄目なんて言うわけないでしょう」

鞠莉「そうよ!むしろ早く聴きたいくらいっ」

ルビィ「うんっ」


千歌「みんな…」

ダイヤ「しかし、アンコールに相応しいパフォーマンスでなかったら許しませんわよ?」

千歌「…はいっ!」



917: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:21:17.84 ID:H5tZ89te.net

 

千歌「それじゃあ準備はいい?」

曜「うんっ」

梨子「ええっ」


千歌「すーー…はぁ……」

梨子「千歌ちゃん…」ギュッ

曜「手、握って歌おうか」ギュッ

千歌「…ありがと」ギュウ


千歌「それでは聴いてください!私たち三人で…」


千歌曜梨子「空も心も晴れるから!」



918: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:22:25.74 ID:H5tZ89te.net

~♪


上手くいかなくて──

泣きそうになるときは

唇噛みつつ願うんだ

──明日は晴れ!

 

ルビィ「花丸ちゃん、善子ちゃん」ギュッ

花丸「ルビィちゃん、どうしたずら?」

ルビィ「なんだかルビィたちも手を繋ぎたくなっちゃって……ダメ?」

善子「ダメなわけないでしょ」ギュッ

花丸「マルも」ギュッ

ルビィ「えへへ」



919: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:23:27.07 ID:H5tZ89te.net

――私は普通の女の子。


~~~~~


千歌『みんな、おはようっ!』

梨子『おはよう』

ダイヤ『二人とも遅いですわよ!』

梨子『私が行くまで千歌ちゃん寝てて…』

千歌『えへへ…』

鞠莉『今日から心機一転頑張っていくんだから』

果南『ちゃんとしてよね、リーダー』

千歌『はいっ!』

曜『全速前進ヨーソローっ!』


~~~~~



920: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:25:34.71 ID:H5tZ89te.net

──普通星の普通星人。みんなみたいに魅力的な個性なんて何一つ持ってない。

 

船が夕焼けを渡るよ──

悩みを持ち去るように

私はまだまだ頑張れる

──消える波に語ろうか

 

果南「良い歌だね」

ダイヤ「一つ一つの言葉が心に染みますわ」

鞠莉「果南っダイヤっ!」ダキッ

ダイヤ「ちょっ、急にどうしたのです。お、重いですわっ!」

鞠莉「ふふふっ♪」

ダイヤ「ほら、果南さんも鞠莉さんに何か言ってくださいっ!」

果南「まあ、たまには悪くないんじゃない?」

鞠莉「だって、ダイヤ」

ダイヤ「ふふっ、まったく…」



921: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:26:13.09 ID:H5tZ89te.net

 

ほらもう大丈夫!──

──家まで走っていこうっ

 

~~~~~


千歌ルビィ『わぁ!』

ルビィ『これ美術の教科書で見たことある!』

千歌『美術館に来てるんだから当たり前だよ~』

花丸『お静かにって書いてあるずらっ』

千歌ルビィ『あっ…』


善子『ねえ、あっちにすごい彫刻が…!』

千歌『え、でも…』

善子『この後図書館にゲームセンター、それにアイドルショップにも行くんだからっ!』

善子『行くわよっ!』グイッ

千歌『まっ、待って~!』


~~~~~



922: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:27:17.87 ID:H5tZ89te.net

──ずっとそう思ってた。何も無いって。何か無くちゃ駄目なんだって。でも…


面白いことしたくなったと──

君に伝えなくちゃ


千歌「──家に帰ったら…」


シーン…


占い師「……」

千歌「あ…」

占い師「……」ニコッ

千歌「えへへ………ぶいっ!」

千歌「精一杯の高海千歌でしたっ!」



923: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:27:41.44 ID:H5tZ89te.net

 

ワァァァァァァァ!

 

曜「千歌ちゃんっ!」ダキッ

千歌「うわぁ、苦しい…って泣いてるの?」

曜「なんだか千歌ちゃんの笑顔を見たら…」

千歌「…曜ちゃんにもみんなにもいっぱい迷惑かけちゃったよね」

千歌「本当に…」

梨子「千歌ちゃん!」

梨子「そんなの全然気にしてないよっ」

梨子「だから──」

梨子「これからもっともっと…頑張っていこうっ!」

梨子「ゼロをイチにするまで!」



925: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:28:11.98 ID:H5tZ89te.net

──でもそんなことなくて…っ!


千歌「……うんっ。でもそれじゃまだ」

梨子「え?」

千歌「ねえ、曜ちゃん梨子ちゃんっ!」

曜・梨子「…?」


──私ならきっと…。私たちならきっと…!


千歌「行くよっ!ラブライブ優勝までっ!」


──自分たちの力だけで輝けるからっ!

Fin.



926: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:29:25.83 ID:H5tZ89te.net

十一日という中期間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました



930: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/12/31(土) 14:46:43.03 ID:RNVFX5FD.net


よかった、感動した。



937: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2017/01/01(日) 01:33:25.88 ID:BCIeVbj7.net

乙。μ'sもAqourもみんなキャラの表現がよかった。






他のおすすめSS
曜「今日は千歌ちゃんの誕生日……!」
千歌「ぜんぜん思い付かないのだ~」グデー
梨子「曲が書けない....」
ルビィ「マルちゃんってスケベだよね」花丸「え?」
【SS】ダイヤ「思う存分楽しみましょう♪誰も見てませんし♪」
鞠莉「エイプリルフールネタってまだ通じるのかしら」
善子「ずら丸の私を見る目が段々鋭くなってる気がする…」
鞠莉「つながれた」果南「両手」
善子「麻雀?」ダイヤ「何も書いていませんわ、はずれですわね」
鞠莉「ワオ、このマリーちゃんに相談?」梨子「ええ。実は……」