転載元 : http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334208053/
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/12(木) 14:20:53.97 ID:vStIy7600-
廊下
セイバー「ここは?」ガチャ
セイバー「物置……」
セイバー「こっちは?」ガチャ
セイバー「客間……」
セイバー「ふむ……」
セイバー「……」
セイバー「……」ウルッ
セイバー「アイリスフィール!!きりつぐー!!」
セイバー「助けてくださいー!!私はここでーす!!」オロオロ - 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/12(木) 14:21:14.91 ID:y856XoFt0
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かわいい - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/12(木) 14:23:51.28 ID:vStIy7600
-
アイリ「セイバー?」スタスタ
セイバー「あ、アイリスフィール!!」トテトテ
アイリ「どうしたの?そんな大声だして」
セイバー「よかった」
アイリ「なにが?」
セイバー「自室がどこにあるか分からなくなってしまって」
アイリ「あら。そうなの?」
セイバー「はい。お恥ずかしい限りです」
アイリ「まあ、まだ日が浅いものね。こっちよ」
セイバー「申し訳ありません」
アイリ「いいわよ。そんなに畏まらなくても」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/12(木) 14:26:34.77 ID:vStIy7600
-
アイリ「ここね」ガチャ
セイバー「……ここは客間ですね」
アイリ「あ、あら?あ、こっちだったかしら」ガチャ
セイバー「侍女の部屋ですね」
アイリ「……」オロオロ
セイバー「……」
アイリ「エントランスに行きましょう!」
セイバー「おぉ」
アイリ「そう。入り口に戻れば自ずと道は開けるわ」
セイバー「流石です!」
アイリ「さ、こっちよ」スタスタ
セイバー「はい」トテトテ
エントランス 見取り図前
アイリ「えっと、セイバーの部屋はB-2だから……ここね」
セイバー「なるほど」
アイリ「ということは……えっと……」
切嗣「アイリ?何をしているんだい?」
アイリ「キリツグ。セイバーの部屋が良く分からなくて」
切嗣「セイバーの部屋はB-2だが」
アイリ「それは分かってるの。ほら、部屋がいっぱいあるから」
切嗣「そうか」
セイバー「キリツグ。部屋が多い上に、この城はすこし広すぎます。いいですか。私の城も確かに豪奢でしかが―――」
切嗣「それじゃあ少し出かけてくるよ」
アイリ「ええ、気をつけてね」
セイバー「キリツグ!!人の話は最後まで―――」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「むぅ」
セイバーの部屋
セイバー「はぁ、まさかお手洗いに行っただけで自室に戻ってこれなくなるとは」
セイバー「そもそも、他の部屋は備え付けの厠があるのに、どうしてここにはないのでしょうか」
セイバー「埃っぽいですし、隙間風も……」
ヒュー……
セイバー「……」ブルブル
セイバー「まあ、ここには雑貨がそろっていますから便利ですが」
セイバー「えっと、ガムテープは……」ガサガサ
セイバー「ありました。よしこれで隙間を塞いでおきましょうか」
セイバー「これでいいでしょう」
セイバー「さて、就寝しておかなければマスターに負担をかけてしまう」
セイバー「おやすみなさい」
セイバー「……」
ヒュー……
セイバー「へっくしゅ」
翌日 エントランス
セイバー「……」ポヤー
切嗣「今日は新都中心に偵察を行う」
舞弥「分かりました」
セイバー「切嗣、どちらへ?私もいきます」
切嗣「車で向かう」
舞弥「はい」
セイバー「きりつぐー、私もお供に」トテトテ
舞弥「(ついてきてますよ?)」
切嗣「(仕方ない……)」
切嗣「舞弥、部屋に忘れ物をしたから先に出発の準備を」
舞弥「え……」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「キリツグ、私もつれていってください」トテトテ
廊下
切嗣「……」スタスタ
セイバー「キリツグ、どうして何も言ってくれないのですか?」トテトテ
切嗣(この辺りでいいか……)
切嗣「……」シュン
セイバー「消えた!?キリツグ!?キリツグ!?」キョロキョロ
セイバー「……気配もなくなっている」
セイバー「そんな……」
セイバー「どうしてキリツグは私のことを……」
セイバー「はぁ……仕方ない。今日も自室に戻りましょう」
セイバー「……?」
セイバー「ここは……?」キョロキョロ
エントランス
切嗣「待たせたな」
舞弥「セイバー?」
切嗣「……」
きりつぐー!!!きりつぐー!!!
切嗣「さ、いこうか」
舞弥「いいのですか?」
切嗣「構うことはない。こんな城で迷子になるサーヴァントを街につれていけるわけがないしね」
舞弥「まぁ……確かに」
切嗣「行こう」スタスタ
舞弥「はい」
きりつぐー!!!どこですかー!!!
舞弥「……」
舞弥「セイバー……」
ブリテンの城はもっと大きいだろ
セイバー「うぅ……ここはどこですか……」
セイバー「……」ガチャ
セイバー「客間……」
セイバー「ここも……違う」
セイバー「はぁ……」
セイバー「……」
セイバー「マスターは目も合わせてくれないし、お城は広いし……」
セイバー「私は仕えるマスターに恵まれなかったのでしょうか……」
イリヤ「あ、セイバー!!」テテテッ
セイバー「イリヤスフィール!!!」テテテッ
イリヤ「どうしたのー?こんなところで」ギュゥ
セイバー「イリヤスフィールこそ!!これは神の啓示ですね!!」ギュゥゥ
イリヤ「セイバー、お手洗いの場所わかるかしら?」
セイバー「私の自室はどこかしっていますか?!」
セイバー・イリヤ「……」
この人たちってば……
セイバー「そうですか……探検をしていたら現在地がわからなくなったのですね」
イリヤ「そうなの」
セイバー「お手洗いなら客間にあるのでは?」
イリヤ「そっか。ちょっと用を済ませてくるわ」
セイバー「はい。お気をつけて」
セイバー「……」
イリヤ「セイバー!!どうしよう!!お風呂しかない!!」
セイバー「え!?」
イリヤ「うぅ……」モジモジ
セイバー「では、隣の客間は……!!」ガチャ
イリヤ「はやくー」モジモジ
セイバー「なんの嫌がらせか、こちらも浴室しかありませんね……」
イリヤ「せいばぁ」ウルウル
セイバー「えっと……もう浴槽で済ませるというのは……?」
イリヤ「それ、お母様に怒られるからだめぇ!!」
ほう…やったことがあるんですね
セイバー「しかし、これは緊急事態ですし!!」
イリヤ「だめだめー」モジモジ
セイバー「このままでは貴女の矜持に関わりますよ!?」
イリヤ「だけどぉ……」モジモジ
セイバー「ほら、いきましょう!!」
イリヤ「う、うん……」
セイバー「あの綺麗な衣服を汚すよりは何倍もいいはずです」
イリヤ「そ、そうね……」モジモジ
セイバー「他言はしませんから」
イリヤ「や、やくそくよ……?」
セイバー「勿論です」
イリヤ「ゆびきり……」モジモジ
セイバー「その前に済ませてきましょう」
イリヤ「ゆびきり!!」
セイバー「分かりました……。ゆびきりげんまん……」
イリヤ「ゆびきった!!いってくる!!」ダダッ
セイバー「お気をつけて」
セイバー「イリヤスフィールが戻ってきたらなんとか自室に戻るための策を講じなければ」
セイバー「エントランスに戻れば光が見えるのですが……」
セイバー「……」
ガチャ……
セイバー「早かったです―――え?」
イリヤ「間に合わなかったわ」
セイバー「な、なぜ……!?」
イリヤ「服を脱ぐのに時間がかかったの」
セイバー「……」
イリヤ「……」
セイバー「服は?」
イリヤ「部屋にあるわ」
セイバー「では、まいりましょう」
セイバー「イリヤスフィールの部屋はどちらですか?」トテトテ
イリヤ「それがわかればこんなことになってないから」トコトコ
セイバー「それもそうですね」
イリヤ「……」
セイバー「エントランスに行きましょう。そこからなら簡単に……」
イリヤ「だめよ」
セイバー「どうしてですか?」
イリヤ「お母様と鉢合わせるかもしれないでしょ?」
セイバー「瑣末な問題では?」
イリヤ「こんな無様な格好じゃあ、お母様に嫌われるじゃない!!」ウルウル
セイバー「イリヤスフィール……」
イリヤ「……」ポロポロ
セイバー「分かりました。エントランスは通らずになんとかイリヤスフィールの自室へ向かいましょう」
イリヤ「……ありがとう」
セイバー「いえ」
セイバー「キリツグは幸いにも外出中ですし、気をつけるのはアイリスフィールだけですね」
イリヤ「うん」
セイバー「……」キョロキョロ
イリヤ「どう?」
セイバー「よし、誰もいません。行きましょう」
イリヤ「うん」
セイバー「この辺りに見覚えはありますか?」
イリヤ「どこも似た景色だから」
セイバー「それもそうですね」
イリヤ「こっちにいってみましょう」トコトコ
セイバー「待ってください!!」ガシッ
イリヤ「え?なに?」
セイバー「その先は危険です」
イリヤ「どうして……?」
セイバー「勘です」
園児レベル
切嗣『―――そういうわけだから、まだセイバーが迷子になっている可能性がある』
アイリ「もう意地悪したらだめじゃない」
切嗣『セイバーはしつこかったんだよ』
アイリ「わかりました。私が探しておきます」
切嗣『頼む』
ピッ
アイリ「もう……キリツグったら」
アイリ「さてと……」スタスタ
アイリ「ん?」
セイバー「向こうからアイリが来る予感がします」
イリヤ「そうなの?じゃあ、どうしたらいいの?」
セイバー「そうですね……」
アイリ(何をしているのかしら……?)
セイバー「というわけで、こちらに」
イリヤ「う、うん」
セイバー「扉の形や色などは覚えていますか?」
イリヤ「えっと……」
アイリ(二人で遊んでいるのかしら……?)
イリヤ「赤ね」
セイバー「赤ですか……」
イリヤ「あと角部屋だったわ」
セイバー「それはすごいヒントですね!角部屋を虱潰しに探しましょう」
イリヤ「うん!!」
アイリ「……」
アイリ(楽しそうだし……しばらくセイバーに任せようかな)
アイリ「さてと……私は……」
アイリ「……」キョロキョロ
アイリ「……エントランスにいこっと」
アインツベルンの森
ランサー「……」ガサガサ
ケイネス「深い森だな」
ランサー「ええ。方位磁石も役に立ちません」
ケイネス「ふん。結界でも張っているのだろう。無駄なことを」ガサガサ
ランサー「……」
ケイネス「……どうした?」
ランサー「先ほどから同じところを回っているような」
ケイネス「そんなわけがないだろう」
ランサー「既にアインツベルンの術中に嵌っている可能性は……?」
ケイネス「それならこの私が違和感に気がつかないはずがない」
ランサー「といことは……」
ケイネス「……」
ランサー「……マスターここにいてください。周辺を探索してきます」
ケイネス「任せた」
ランサー「……」ガサガサ
ランサー「あった。城だ」
ランサー「よし……」
ランサー「……」ギィィ
ランサー「……」キョロキョロ
ランサー(随分と広いな)
ランサー「見取り図もあるのか……」
ランサー「……」
アイリ「ふんふーん」
アイリ「……?!」
ランサー「記号ばかりで敵マスターの自室はわからないか」
アイリ(敵サーヴァントが城内に……!!)
アイリ(大変……セイバーを呼ばなきゃ!!)
ランサー「……適当に歩いてみるか」
森
ケイネス「……」
ガサガサ!!
ケイネス「……!?」ビクッ
カラス「アー!!アー!!」
ケイネス「……ランサーめ……なにをしている……!!」ブルブル
ケイネス「令呪でも使うか……?」
ふははははははは!!!!!!
ケイネス「……!?」ビクッ
アーチャー「あははははは!!!!セイバー!!!!迎えにきてやったぞぉ!!!」
ケイネス「あれは……アーチャーか……?」
アーチャー「よし、挨拶はこれでいいだろう。いくぞぉ!!セイバァァァ!!!」ザッ!!
ケイネス「……」
ケイネス「よ、よし。アーチャーを追っていけば城に辿り付けるかもしれない」
ケイネス「いくぞ」ガサガサ
アインツベルン城内 廊下
イリヤ「へっくち!」
セイバー「大丈夫ですか?」
イリヤ「うん……」ズズッ
セイバー「早く着替えないと風邪を引いてしまいますね」
イリヤ「でも、ここどこ?」
セイバー「わかりません」
イリヤ「はぁ……お家で迷子なんて……」
セイバー「気にすることはありません。私も自身の城でよく迷子になり兄によく叱責を受けたものです」
イリヤ「そうなんだ」
セイバー「……ん?」
イリヤ「どうかした?」
セイバー「サーヴァントの気配がします……!!」
イリヤ「え、やだ、こわい」
セイバー「そこだ!!」キリッ
アイリ「きゃ!?」ビクッ
セイバー「アイリスフィール!?」
イリヤ「……!?」ササッ
アイリ「よかった!!セイバー!!こっちにきて!!」
セイバー「え?何かあったのですか?」
アイリ「サーヴァントが侵入してきたの!!」
セイバー「なに……!!」
アイリ「行きましょう!!」
セイバー「分かりました!!」ダダッ
イリヤ「あ……行っちゃった……」
イリヤ「……」
イリヤ「どうしよう……」ウルウル
イリヤ「……」トボトボ
アーチャー「おい、人形」
イリヤ「え……?」
エントランス
アイリ「ここにランサーが!!」
セイバー「……こいっ!!」
アイリ「……」
セイバー「いませんね」
アイリ「さっきはいたの」
セイバー「帰ったのでは?」
アイリ「偵察ってことかしら……?」
セイバー「どうでしょうか……」
アイリ「この見取り図を凝視してたから、もしかしたらキリツグのことを狙っていたのかもしれないわ」
セイバー「なるほど。では、キリツグの部屋に行ってましょう」
アイリ「ええ」
セイバー「直接乗り込んでくるとは……面白い……」
アイリ「急ぎましょう」
セイバー「はい」
廊下
ランサー「……部屋を見ただけで誰の部屋か分からないか」
ランサー「城内に数人の気配はあるが……さて……」
ランサー「……ん?」
アーチャー「きさまぁ!!いいかげんにしろぉ!!」
イリヤ「だ、だからぁ!!セイバーの部屋なんてわからないの!!」
アーチャー「おのれ、木偶人形がぁ!!シラを切るのもいいかげんにしろぉ!!」
イリヤ「本当だってば!!」
アーチャー「ションベンくさいガキがぁ!!」
イリヤ「……っ」
アーチャー「家人が部屋を把握していないわけがないであろうがぁ!!」
イリヤ「うぅ……おしっこくさくない……もん……」ウルウル
アーチャー「なっ……!?」
イリヤ「……」ポロポロ
アーチャー「お、おい……」
あーあ
ランサー「おい」
アーチャー「なんだ貴様?誰の許可を得て我に声をかけた?」
ランサー「女児が泣いているではないか。サーヴァントとして恥ずかしくないのか?」
アーチャー「しらん!!勝手に泣いただけだ!!」
ランサー「……大丈夫か?」
イリヤ「……」ポロポロ
ランサー「酷い男に出会っただけのこと。すぐに忘れることができるだろう」ナデナデ
アーチャー「おい、雑兵。我を愚弄するとは死ぬ覚悟ができているのか、それともただの白痴か?」
ランサー「そのどちらでもない。貴殿の行いは到底騎士として見過ごすことはできない」
アーチャー「言わせておけばぁ……!!!」
ランサー「それに……この子は早く着替えさせるべきだ」
イリヤ「……え」
ランサー「このままでは気持ちも悪いはず。さ、行こう」
イリヤ「う、うん……」
アーチャー「おのれぇ……いい気になるなよぉ……!!」
ランサーってばいいヤツだなあ
ランサー「部屋はどこにある?」
イリヤ「えっと……分からなくて」
ランサー「そうか。では、エントランスに行こう。そこに見取り図がある」
イリヤ「それはだめ!!お母様に見つかったら……」
ランサー「なるほど。淑女としては今の姿は誰にも見られたくはないか」
イリヤ「うん……」
ランサー「よし……では……」
アーチャー「おい小娘!!」
イリヤ「なに?」
アーチャー「服がほしいのならば我がいくらでもくれてやろう!!あはははは!!!
イリヤ「……」
アーチャー「さぁ!!セイバーの部屋を教えろ!!」
ランサー「無視しておけばいい」
イリヤ「うん」
アーチャー「ぐっ……!!」
セイバー「結局、キリツグの部屋にはいませんでしたね」
アイリ「うん……」
セイバー「もう少し探索をしますか?」
アイリ「でも、下手に動いたら迷子になるわ」
セイバー「では、1フロアを見終わったらエントラスに戻りましょう。それなら私はともかく、貴女は迷わないはずです」
アイリ「そうね。その作戦でいきましょう!」
セイバー「そうと決まればエントランスへ向かいましょう」
アイリ「ええ」
セイバー「あ」
アイリ「どうかした?」
セイバー「いえ……」
セイバー(そういえばイリヤスフィールを置き去りにしてしまっている)
セイバー(まずはイリヤスフィールの安全を確認したほうがいいかもしれませんね……)
セイバー「アイリスフィール、イリヤスフィールの所在を確認しておきませんか?」
アイリ「私も同じことを思っていたわ。だからこそエントランスに急ぎましょう」
エントランス
ランサー「ここか?」
イリヤ「そうそう」
アーチャー「おい。セイバーの部屋はどこになる?」
イリヤ「……ここ」
アーチャー「なるほど……」
ランサー「行こうか」
イリヤ「うん」
アーチャー「よし!!褒美を与えてやろう!!どのような服飾が望みだ、雑種ぅ!!」
ランサー「……」スタスタ
イリヤ「……」トコトコ
アーチャー「おのれぇ……おのれぇ……!!!」
セイバー「イリヤスフィールの部屋はここなのですね」
アイリ「そうそう」
セイバー「部屋に戻っていればいいのですが……」
アイリ「そういえばセイバーはイリヤと一緒に遊んでいたわよね?あのあと、どうしたの?」
セイバー「知っていたのですか?!」
アイリ「たまたま見かけて」
セイバー「そ、そうですか……」
アイリ「何かまずかった?」
セイバー「……あまり、イリヤスフィールを責めるようなことはしないでください」
アイリ「責めるって……イリヤ、何かしたの?」
セイバー「え……」
セイバー(しまった……そこまでは知らなかったのか……!!)
アイリ「ねえ、セイバー。イリヤ……何か悪いことでも……?」
セイバー「今はとにかく部屋に行きましょう。イリヤスフィールの無事が確認できれば、お話します」
アイリ「イリヤ……」
イリヤの部屋
イリヤ「やったー!!ついたー!!」ピョンピョン
ランサー「よかったですね、姫様」
イリヤ「そ、そんな……ありがとう。貴方のおかげよ、騎士様」
ランサー「もったいないお言葉です」
イリヤ「ふふ」
アーチャー「ふん。どれも粗製乱造されたような衣服ばかりではないか!!」
イリヤ「……」
アーチャー「お前に世に現存する最高級の服を提供することもできるぞぉ!!あはははは!!!」
ランサー「とりあえず着替えたほうがいい」
イリヤ「うん」
ランサー「外にでていよう」
イリヤ「まって、一人じゃ脱ぐのも着るのも難しいの」
ランサー「しかし……」
アーチャー「娘ぇ!!我の贈与を拒否するというかぁ!!いい加減にしろ!!」
イリヤ「とりあえず脱がせて」
ランサー「いいのか?」
イリヤ「光栄に思いなさい」
ランサー「では……」
アーチャー「ふんっ!!」シャキン
ランサー「……!!」ギィィン
アーチャー「手癖が悪いな、雑兵?」
ランサー「なんの真似だ?」
アーチャー「アインツベルンの娘?本当にそのような着まわした服で満足なのか?」
イリヤ「着まわしたって。まだ2回しか着てないけど」
アーチャー「あはははははははは!!!!!我を笑い死にさせる気かぁ!!!」
イリヤ「……」
アーチャー「いいか?身にまとう衣など、一度着衣してしまえば外界の汚物が紛れた空気が付着する!!」
アーチャー「それをまた身につけるなど、正気か貴様ぁ!!?」
イリヤ「……」イラッ
アーチャー「身を清めよ!!その間に我が最高級のドレスを見繕ってきてやる!!」
イリヤ「いらない」
アーチャー「ふははははは!!!!まっておけ!!!」バッ!!
ランサー「……英雄王の考えはよくわからないな」
イリヤ「本当ね。さてと、脱がせてくれる?」
ランサー「わかった」
イリヤ「……」
ランサー「では……」スッ
ガチャ
セイバー「イリヤスフィール!!ご無事で―――」
ランサー「……」
イリヤ「あ、セイバー」
アイリ「イ、イリヤ……!!!」
ランサー「これは……」
セイバー「ランサー……まさか、貴方にそのような趣味があったとは……残念です。そして死ね」
上げて落とす
ランサーの幸運:Eは伊達じゃない
ランサー「まて、誤解だ」
セイバー「誤解も何も今脱がせようとしていただろう?」
ランサー「これにはわけが……」
アイリ「イリヤ!!大丈夫?!」
イリヤ「お母様……」
アイリ「……!!イリヤ、この服のシミ……もしかして……」
イリヤ「あ、これは……あの……」
アイリ「……セイバー?」
セイバー「なんでしょうか?」
アイリ「その槍兵をここから生きて出さないで」
セイバー「承知しました」
ランサー「まて。これは何かの間違いだ」
セイバー「騎士らしく覚悟を決めてはどうだ?」ゴォォォ
ランサー「くっ!!おのれ……!!!」
アイリ「私の娘に乱暴を働くなんて……絶対に許しません……!!」
ランサー「このような形で雌雄を決することになるとは、非情に残念だ。セイバー」
セイバー「私もです、ランサー。騎士と呼ぶにはあまりにも下劣な行いに走りましたね」
ランサー「……」
イリヤ「あの……これは……」
アイリ「大丈夫よ、イリヤ。もう大丈夫」
イリヤ「……」
ランサー「いいだろう……。こうなっては弁明する気もない」
セイバー「エクス―――」
ランサー「え」
セイバー「―――カリバァァァァ」ピカッ
ランサー「な―――!!!」
ドォォォォン!!!!
セイバー「……」
アイリ「……勝ったの?」
セイバー「あの位置では回避など不可能でしょう」キリッ
新都
切嗣「ここも戦いには不向きか」
舞弥「……」
舞弥(あの服、かわいい……)
切嗣「舞弥?」
舞弥「あ、はい」
切嗣「なにか気になるものでもあったのか?」
舞弥「いえ……あの……」
切嗣「……あれか?」
舞弥「その!!たまにはスーツ以外も着てみたいとか、そんなことは全く考えてません!!」アセアセ
切嗣「しっ」
舞弥「え……?」
アーチャー「おい!!ここの店主をだせ!!言い値でこの店を買い取ってくれるわぁ!!服を全てよこせぇ!!!」
切嗣「アーチャーか……一体、なにを……?」
舞弥「……」
アーチャー「ようし!!これだけあれば十分だろう!!」
切嗣「……子供服ばかりだな」
舞弥「どうします?」
切嗣「舞弥はあとを追ってくれ。僕は周囲にマスターがいないかさがしてみる」
舞弥「分かりました」
アーチャー「ふははははは!!!!」
舞弥「……」コソコソ
アーチャー「次はここだ!!おい店主をだせぇ!!!」
舞弥(一体なにを……)
舞弥(私も店の中に入ってみるか)
アーチャー「ここに置いてある服、全てをよこせぇ!!!」
舞弥(あ、このチュニックかわいい……♪)
舞弥(こっちのスカートも……)
舞弥「……♪」
アーチャー「よぉし!!」
舞弥「あの」
アーチャー「なんだ?雑種?」
舞弥「子供服以外は破棄するのですか?」
アーチャー「ふん!!このような愚物などいらん!!ほしければくれてやる!!!」
舞弥「……!!!」
アーチャー「次だぁ!!!」
舞弥「……」
舞弥「……」ガバッ!!
舞弥「あとを追わないと……!!」ダダッ
アーチャー「ふははははは!!!!衣服は全て王の財宝の中に入れておいてっと」
アーチャー「この街の服を全て手にいれてやるわぁ!!!」
舞弥「……」ダダダッ
キャスター「りゅうのすけぇ!!みてください!!」
龍之介「どうしたんだ、旦那?」
キャスター「このドクロのTシャツ、500円ですよぉー?!」
龍之介「すっげぇ!!COOLだぁ!!かっちまおうぜ、だんなぁ!!」
キャスター「ええ、ええ。バーゲンには鮮度というものがあります。ここで買い逃すと二度と手には入らないでしょう」
龍之介「そっかぁ!!」
アーチャー「次はここだな」
キャスター「おや?」
龍之介「旦那の知り合い?」
キャスター「そういうわけではありませんが」
アーチャー「おい、店主をだせ」
舞弥「……」
龍之介「なんか変な奴がきちゃったなぁ、旦那」
キャスター「全く、無粋な人たちです」
やだ、アホの子しかいない
アーチャー「よし、この店も制覇してやったぞ」
舞弥「……」ガバッ!!
龍之介「なんだよ、あいつら。服をかっぱらっていってたぞ」
キャスター「しかも子供服ばかりですよ。お付きの女性は相応の服を持っていきましたけど」
龍之介「子供服ばかりって……もしかしてぇ……」ニヤニヤ」
キャスター「なるほど。あの御仁は龍之介好みのものを溜め込んでいる可能性もありますね」
龍之介「あとを追おうぜ旦那ぁ!!オレ、すっげえ興奮してきたぁ!!」
キャスター「ええ、ええ。そうしましょう、龍之介」
アーチャー「これぐらいでよいだろう。よし、そろそろ戻るか」
舞弥「……」コクッ
アーチャー「いくぞぉ!!!」シュバッ
舞弥「……」ダダダッ
龍之介「行こうぜ、旦那ぁ!!」
キャスター「わかりました」
森
ケイネス「ここはどこだ……」ガサガサ
ケイネス「くそぅ……ランサー!!ランサー!!!」ガサガサ
ケイネス「……」
ケイネス「……お腹すいた」
ふはははははは!!!!!
ケイネス「!!」
アーチャー「まっていろぉ!!雑種ぅ!!!」
ケイネス「……今度こそ見失わないようにしなければ!!!」
舞弥「……」ダダダッ
ケイネス「!?」
龍之介「むこうだ!!旦那!!走れ走れー!!」
キャスター「ふふふ……青髭タクシーの乗り心地はどうですか?」ダダダッ
龍之介「勿論COOLだ。旦那悪いな、おんぶなんて」
キャスター「龍之介の一人や二人、お安い御用ですよ」ニッコリ
アインツベルン城内 イリヤの部屋
アイリ「よし。これでイリヤの部屋は元に戻ったわ」
セイバー「アイリスフィール、イリヤスフィールの体を洗ってきました」
アイリ「ありがとう、セイバー」
イリヤ「……」ホカホカ
アイリ「気持ちよかった?」
イリヤ「セイバー、乱暴」
セイバー「ええ?!」
アイリ「セイバー?」
セイバー「申し訳ありません!!他人の体など洗いなれていなくて!!」
アイリ「まぁいいわ。それより服を―――」
ふははははは!!!!アインツベルンの娘ぇ!!!戻ってきてやったぞぉ!!!
セイバー「この声は……!?」
アイリ「エントランスからよ!!」
イリヤ「……」
エントランス
アーチャー「さて、挨拶は済ませた。行くとするか」
舞弥「……♪」ルンルン
龍之介「ここかぁ」
キャスター「ここは聖処女の根城……!!」
龍之介「さ、どこにいるのかなぁ……」
キャスター「龍之介、ここに見取り図がありますよ」
龍之介「どれどれ?ふんふん……この広い部屋があやしいな」
キャスター「それは現在地ですよ、龍之介」
龍之介「あ、そうなの?」
キャスター「ふふ、ちゃんと見ればわかるでしょうに」
龍之介「ごめんごめん」
キャスター「さて、聖処女の寝屋は……」
セイバー「―――貴方たち、何をしているのですか?」
アイリ「キャスター……!!」
キャスター「おぉぉ!!ジャンヌ!!!」
セイバー「まさか敵陣に堂々と乗り込んでくるとは、気が違ってしまいましたか?」
キャスター「いえいえ、そういうわけではありません」
龍之介「なぁ!!あんたたちさぁ、ここにいっぱい子供をためこんでるんじゃねえの!?」
セイバー「子供?」
アイリ「そんなことしていません」
龍之介「そんなばかなぁ!!だって、さっき大量に服を持ってきてたぜ!?」
アイリ「誰がそんなことを……」
舞弥「……♪」ルンルン
セイバー「アイリスフィール、あそこを」
アイリ「え?」
セイバー「舞弥が見慣れない服を着ています」
アイリ「なっ……!?」
龍之介「そうそう、あの人もいたいた」
アイリ「どういうこと……?」
イリヤの部屋
イリヤ「どれ着ようかな……?」
ガチャ
イリヤ「!!」
アーチャー「……」
イリヤ「……」
アーチャー「ゲートオブ……バビロン!!!」パチン
ドンドンドンドン!!!!!
イリヤ「ひっ……!!!!」
バサバサバサバサ……!!!
イリヤ「うわっぷ!?」
アーチャー「ふははははは!!!どうだ!!これだけあれば貴様が生きているうちに同じ服を着ることは二度とあるまい!!!」
イリヤ「んー!!!!んー!!!!!」ジタバタ
アーチャー「ふはははは!!!!なんだ、嬉しすぎて声も出ないか!!!あはははは!!!!」
イリヤ「(苦しい!!苦しい!!!)」ジタバタ
エントランス
アイリ「ちょっといい?」
舞弥「あ、マダム。見てください、このスカート。いいと思いませんか?」クルッ
アイリ「素敵だけど、それはどうしたの?」
舞弥「え?」
アイリ「ちゃんと買ったもの?」
舞弥「も、もちろんです……」
龍之介「うそだぁ。すっごい勢いでかっぱらってたぜ」
舞弥「それは……!!」
アイリ「……」
舞弥「違います!!英雄王が全てを……!!」
セイバー「アーチャーが?」
舞弥「はい。一緒に帰ってきましたけど」
アイリ「それって……!!」
セイバー「この城内にアーチャーがいるということですか!?」
龍之介「なに?やばい感じ?」
アイリ「まずい……!!セイバー!!」
セイバー「分かりました!!すぐに探します!!」ダダッ
アイリ「貴方たちも一緒に探して!!」
舞弥「はい!!」
龍之介「オレも?!」
キャスター「(龍之介、この隙に子供を捜せば)」
龍之介「(なるほど!)」
キャスター「わかりました。一緒に探しましょう」
アイリ「ありがとう」
龍之介「旦那ぁ!!ライドオン!!」
キャスター「どうぞ、龍之介!!このときばかりは、私もライダーとなりましょう!!」
龍之介「いっけー!!だんなぁー!!」
キャスター「やぁー」ダダダッ
アイリ「イリヤが心配だわ。イリヤのところへ急がないと」
イリヤの部屋
イリヤ「……」ピクッピクッ
アーチャー「……どうした?我の施しに感涙しすぎて果ててしまったか?」
アーチャー「まぁ、王の財に埋もれていては当然か。ふははははは!!!」
イリヤ「……」ピクッ
アーチャー「さてと……次はセイバーの部屋にいくとするか」
アーチャー「ふふふ……セイバー用の服も用意しておいた。これで……ふはははは!!!」
イリヤ「……」
アイリ「―――イリヤ!!!」
アイリ「いない!!どこに……!!!」ダダッ
イリヤ「……」ピクッ
龍之介「旦那ぁ!!ストップ!!」
キャスター「キキー」
龍之介「みろよ。すっげー、子供服の山だ」
キャスター「ここが子供部屋であることは間違いないようですね」
キャスター「ん?龍之介、子供服に埋もれている者がいますよ?」
龍之介「どれどれ?」ゴソゴソ
龍之介「よっと」ズボッ
イリヤ「……」
キャスター「おぉ!!」
龍之介「いい……すっげー、いい!!」
キャスター「しかし、息をしていません」
龍之介「マジかよ!!それはだめだなぁ。オレは悲鳴が聞きたい!!泣き叫ぶ声がすきなのによぉ!!」
キャスター「……人工呼吸を試みましょう。このまま解剖しても確かに面白くありません」
龍之介「オレ、そういうのやったことないんだけど」
キャスター「簡単です。口と口を合わせて、龍之介の息吹で幼女の体内を穢し、犯せばいいのです」
龍之介「そうなの?」
キャスター「私が心臓マッサージを行いますから」
龍之介「わかった」
キャスター「では」
旦那の言い方wwww
廊下
セイバー「はぁ……気配はするのに、正確な位置がわからない……!!」
セイバー「アーチャー!!!でてこい!!私と戦え!!!」
セイバー「……」
セイバー「アイリスフィール!!!どこですかー!!!」
セイバー「……」ウルッ
アーチャー「たしか……」キョロキョロ
セイバー「アーチャー?!」
アーチャー「おぉ!!セイバーではないか!!」
セイバー「よかった!!」テテテッ
アーチャー「この辺りに、お前の部屋があるようだな」
セイバー「そうなのですか!?」
アーチャー「ここだな」ガチャ
セイバー「本当だ!!」
アーチャー「なんだここは?物置小屋みたいな部屋ではないか」
セイバー「アーチャー!!いくら私が聖杯を奪い合う敵同士とはいえ、最低限の敬意は払ってほしい!!」
アーチャー「なに?」
セイバー「確かに見てくれは悪いですが、ここはマスターが私のために用意してくれた部屋なのです」
アーチャー「……」
セイバー「その場所を侮蔑するようなことは私が許しません」
アーチャー「セイバー……お前、いつもどうやって寝ている?」
セイバー「ここでこの厚紙を下にして、無数の新聞紙をかぶっています」
アーチャー「……」
セイバー「時代が進み、紙の性能が上がっているのでしょう。私の時代にあった寝具とは比べ物にならないぐらい保温効果があります」
アーチャー「お前……」
セイバー「隙間風は気になりますが、大した問題ではありません」
アーチャー「……」
ヒュー……
セイバー「へっくしゅん」
アーチャー「……ゆるさん……ゆるさんぞ……雑種ども……」
イリヤの部屋
龍之介「んー……」プルプル
キャスター「さぁ!龍之介ぇ!!最高の息吹をぉ!!!」
イリヤ「……」
龍之介「んー……」
舞弥「そこまで」
龍之介「おぉ!?」
舞弥「年端も行かぬ女児に対してなんてことを」
龍之介「これは人命救助だぁ!!」
キャスター「そうです!!一刻をあらそうのですよぉ!!」
舞弥「どいてください。私がします」
龍之介「ちぇ」
舞弥「んっ」ブチュ
イリヤ「ん!??!」ビクッ
キャスター「それにしてもどうしてこのように大量の子供服が」
龍之介「金持ちの考えることはよくわかんねーな」
舞弥「んっ……じゅる……んっ」
イリヤ「んー?!?!?」
龍之介「旦那、この城には子供はいないかも」
キャスター「どうしてですか?」
龍之介「この部屋にある衣類は全部、高級品。しかも寝室もかねてる」
キャスター「なるほど。ここは一人の子供に宛がわれた部屋であり、その他大勢のためにある部屋ではないと」
龍之介「衣裳部屋ならまた違ったけど、ここは完璧に子供部屋だからなぁ」
キャスター「見込み違いでしたか」
龍之介「旦那、引き上げだ」
キャスター「では、どうぞ」
龍之介「ライドオーン!!」
キャスター「ぶるるん」
アーチャー「まて、雑兵」
龍之介「なに?」
アーチャー「貴様は雑種の分際で、恥も感じずにセイバーを崇拝しているらしいな?」
キャスター「ジャンヌは私にとって全てですから」
セイバー「あの……アーチャー?何を怒っているのですか?」
アーチャー「だまっていろぉ!!!」
セイバー「……?!」ビクッ
アーチャー「見せたいものがある。こい」
キャスター「わかりました」
龍之介「なんかあったの?」
セイバー「わかりません。私の部屋を見た途端、様子が変わってしまって」
舞弥「ふぅ……」
イリヤ「おぉ……」ピクッピクッ
セイバー「それより、早く帰ってもらえませんか?戦うのなら、容赦しませんが」
龍之介「もう帰るつもりだったんだよ」
セイバー「全く。今日はどうしてこんなにも招かれざる客が多いのか……」
おぉぉぉぉおぉぉおおおおおお!!!!!!!
龍之介「旦那のシャウトだ!!くぅー!!COOLだぁ!!」
セイバー「……?」
キャスター「じゃんぬぅぅぅ!!!!!」ダダダッ
セイバー「な、なんですか!?」
キャスター「ああぁ!!なんてことだ!!まさか!!まさか!!この時代でも貴女は虐げられるというのですかぁ!!!」ギュゥゥ
セイバー「わけが分かりませんし、抱きつかないでください」
アーチャー「セイバー」
セイバー「はい?」
アーチャー「今から買い物にいくぞ、準備しろ」
セイバー「は?」
舞弥「買い物……」ピクッ
キャスター「いきましょう!!行きましょう!!ジャンヌ!!!」
セイバー「……わ、わかりました」
龍之介「じゃオレもいくー」
新都
切嗣「結局、アーチャーのマスターらしき影は確認できなかったか」
切嗣「アーチャーの単独行動である可能性が高いか」スタスタ
切嗣「……ん?」
セイバー「何を買いに行くのですか?」
アーチャー「寝具に照明器具、あとはソファーも必要だろう」
セイバー「特にそのようなものは」
キャスター「遠慮なんてしなくてもいいのですよ、聖処女よ!!」
セイバー「その処女処女というのはやめてください」
舞弥「ここは人が多いですから手を握っていてください」
イリヤ「うん。お母様は呼ばなくてよかったの?」
舞弥「見つからなかったので、仕方ありません」
龍之介「なにかおっかなー」
切嗣「……」
切嗣「アイリが危ない……!!城に戻る……!!」ダダッ
アーチャー「やはりキングサイズのベッドがいいだろう!!ふははははは!!!!」
セイバー「すごいフカフカですね」ボヨンボヨン
アーチャー「どうだ?これにするか?」
セイバー「確かに魅力的ではありますが」
キャスター「ジャンヌー!!」テテテッ
セイバー「なんですか?」
キャスター「マイナスイオンが出る枕がありましたよー!!」
セイバー「すごいですね」
龍之介「この抱き枕最高だなぁ。これに腸つめたら良い感じになりそう……」
舞弥「このパジャマが可愛いですね」
イリヤ「うーん……このぬいぐるみいいなぁ。魂の器にできそう」
アーチャー「セイバー!!店ごと買ってやってもいいぞぉ!!」
セイバー「あの、どうしてそこまで……私は敵ですよ?」
アーチャー「ふん!!我に消される者があのような下民以下の生活をしていることなど許せん!!それだけだぁ!!」
セイバー「はぁ……」
森
ケイネス「ランサー……ランサー……」ガサガサ
ケイネス「私が悪かった……もう嫉妬なんてしない……」ウルウル
ケイネス「ランサー……ランサー……」ガサガサ
ガサガサ
ケイネス「……!!」
ケイネス「ランサーか?!」
切嗣「……」
ケイネス「……」
切嗣「……先を急ぐ」
ケイネス「あ、ちょ―――」
切嗣「……」ガサガサ
ケイネス「……」
ケイネス「今日はここで寝るか……」
アインツベルン城内 エントランス
切嗣「アイリ!!」
アイリ「キリツグ!!」
切嗣「なにがあったんだい?」
アイリ「それが気がついたらお城に誰もいなくて」
切嗣「ともかく無事でよかった」
アイリ「イリヤも……イリヤもいないの!!」
切嗣「イリヤなら無事を確認しているから大丈夫だ」
アイリ「そうなの」
切嗣「だが、少し厄介なことになっている」
アイリ「どういうこと?」
切嗣「セイバーが寝返ったようだ」
アイリ「え……!?」
切嗣「舞弥とイリヤが人質にされている。セイバーはアーチャー、キャスターと手を組んで、何かをするつもりだかもしれない」
アイリ「そ、そんな……!!」
セイバー「本当によかったのですか?」
アーチャー「くどいぞ!」
舞弥「寝間着をありがとうございます」
イリヤ「このぬいぐるみもー」
アーチャー「ふんっ!!」
キャスター「さあ、あとは私の力でジャンヌの寝屋を相応の場所へと―――」
切嗣「……」
セイバー「キリツグ……?」
アイリ「セイバー……どういうこと?」
セイバー「え?」
切嗣「こちらにはそれなりの準備ができている。要求はなんだ?」
セイバー「あ、あのなんのことですか……?」
切嗣「舞弥とイリヤを返してもらう」
セイバー「え?!」
アーチャー「雑種風情がいきがるなよぉぉ!!!!」
我様マジギレwww
切嗣「……!?」ビクッ
セイバー「アーチャー……!?」
アーチャー「貴様がセイバーの正式なマスターか?」
切嗣「ああ」
アーチャー「では、我自らが問う!!光栄に思え!!」
切嗣「……」
アーチャー「貴様、何故これだけの部屋がありならがセイバーにまとな一室を与えんのだ!?」
切嗣「お前には関係がない」
アーチャー「あぁる!!!」
切嗣「な……!?」
龍之介「すっげぇ……マジCOOLだ……」
キャスター「……」
セイバー「アーチャー……あの……」オロオロ
切嗣「お前は敵だ。何故、そこまでいう?」
アーチャー「惚れた女が下らぬ男に蔑まされていて、だまっていられるかぁ!!!」
言ったー
さすが金ぴか
がんばれアーチャー
怒りのスーパーモードになってもおかしくないな
セイバー「……?!!??」
アイリ「まぁ……」
龍之介「かっこいい……!!COOLじゃない……もうかっこいい!!」
キャスター「ふふ……流石は英雄王、格が違う」
セイバー「あの……アーチャー……なんてことをいうのですか……」オロオロ
アーチャー「だまっていろぉ!!!」
セイバー「は、はい……」
切嗣「お前……何を言っているのか、分かっているのか?」
アーチャー「ふん!我は王ぞ?自身の言葉が世の摂理に変わるほどの力をもっている!!」
舞弥「意味が分かりませんが、迫力はありますね」
アーチャー「セイバーは我の嫁となる者だぁ!!!」グイッ
セイバー「やめてください!!」
アーチャー「雑種め、答えろ。何故、セイバーに対してこのような仕打ちをした?殺す前に聞いておいてやろう」
切嗣「……!!」
セイバー「アーチャー……まさか!!」
切嗣「やはり、それが目的か……」チャカ
アーチャー「そのような豆鉄砲で貫けると思ってはいないよなぁ?」
アイリ「キリツグ……!」
切嗣「舞弥とイリヤを解放しろ」
アーチャー「解放だと……?」
切嗣「セイバーをどのようにして手篭めにしたかは知らないが―――」
アーチャー「ほれ」トンッ
イリヤ「わわ」
舞弥「あ……」
切嗣「?!」
アーチャー「我が人質など取るか。これは純粋な怒りを貴様にぶつけているだけだ、たわけがぁ!!」
セイバー「……!!」ザッ
アーチャー「どけ。セイバー。新しいマスターならすぐに用意してやる。心配するな」
セイバー「アーチャー……貴方の気持ちは分かりました。ですが、マスターを傷つけるというなら……私は……!!」
アーチャー「答えろ!!雑種ぅ!!ここまで忠義を尽くす女を何故虐げた!!!どのような理由があろうとも我は許さん!!!」
セイバー「アーチャー……!!!」
切嗣「……」
アーチャー「答えないか……。つくづく、見下げ果てたぞ!!!」
アイリ「キリツグ……」
キャスター「聖処女を棺桶にも等しい場所で寝起きをさせるなど、狂気!!!まさに狂気ですよぉぉ!!!」
龍之介「オレでもちゃんとした手作りのベッドで寝てもらうなぁ」
切嗣「セイバー、アーチャーを殺せ」
セイバー「……!!」
アーチャー「それが答えか……」
セイバー「くっ……!!」
アーチャー「起きろ、エア」
セイバー「……!!」
切嗣「なに……」
アーチャー「愛した女が顔を苦痛に歪めるこの場所を、天地創造の乖離剣で消してくれよう」
セイバー「アーチャー……」
セイバー「エクス……」ゴォォォ
アーチャー「セイバー……」
セイバー「私のマスターはキリツグです。それを守るのが私の……使命です」
アーチャー「……」
龍之介「旦那!!にげよう!!巻き添えくらっちゃうぜ!!」
キャスター「もうすこしだけ」
切嗣「くっ……」
アーチャー「……いくぞぉ!!!」
セイバー「……はぁぁぁ!!!」
アーチャー「ゲートオブ……バビロン!!!」パチン
ドンドンドン!!!!
セイバー「くっ!!―――カリバァァァ!!!!」ピカッ
アーチャー「ふっ―――」
キャスター「りゅうのすけぇ!!!にげますよぉ!!!」
龍之介「わぁぁぁぁ―――!!!!!」
セイバー「……」
切嗣「舞弥、あとを追うぞ」
舞弥「分かりました」
アイリ「セイバー……」
セイバー「アイリ……」
アイリ「英雄王……いっぱい、置いていったわよ」
セイバー「え……」
イリヤ「おっきーベッドだー!!これ、セイバーのでしょー?」ボヨンボヨン
セイバー「……」
アイリ「部屋まで運べる?」
セイバー「なんとか」
アイリ「部屋……かえる?」
セイバー「いえ。あの部屋で十分です」
アイリ「そう……」
セイバー「さ、このベッドを運びます。小物をお願いできますか、アイリスフィール?」
セイバーの部屋
アイリ「ソファーとか置くと、一気に華やかになったわね」
セイバー「ええ」
アイリ「あの……セイバー?貴女にこの部屋を充てたのは」
セイバー「……わかっています」
アイリ「え……」
セイバー「これだけ広い城を守護するためには、その中心に守護者を置いておくほうがいいでしょう」
アイリ「セイバー……」
セイバー「この部屋はどの場所にも迅速にたどり着ける場所。だから、キリツグはこの部屋を私に与えてくれた」
アイリ「……」
セイバー「……そう思うようにしています」
アイリ「ありがとう……」
アイリ(本当はキリツグの部屋から一番遠い部屋ってだけ……なんだけど)
セイバー「今日から隙間風を気にせず眠ることができそうです」
アイリ「うん……」
セイバー「……」モゾモゾ
ヒュー……
セイバー(やはり紙よりも羽毛のほうが遥かに暖かい……)
セイバー(アーチャー……ありがとうございます……)
セイバー「……」ウトウト
セイバー(アーチャー……)
ヒュー……
セイバー(このままでいいはずがない……)
セイバー「……」ガバッ
セイバー「……」
セイバー「……」トテトテ
セイバー「……」キョロキョロ
セイバー「よし、誰もいない……」
セイバー「……」コソコソ
また迷子になるぞwww
橋
アーチャー「……夜風を浴びるのも、悪くないな」
キャスター「では、そろそろ」
アーチャー「……礼は言わんぞ。貴様が勝手について来ただけだ」
キャスター「とんでもありません。では、次にあったときは」
アーチャー「ふん。我を拝むことなど許さず、その四肢を分断してくれよう」
キャスター「ふふ……」
龍之介「旦那ぁ!!いいオルガンの素材をみつけたー!!」
キャスター「わかりましたー」
龍之介「ライドおーん!!!」
キャスター「ぶるるるん」
アーチャー「……」
アーチャー「我も戻るか……」
アーチャー「最近、時臣も口うるさいからな……」スタスタ
森
セイバー「くっ……!!!ここは一体、どこだ……!!」ガサガサ
セイバー「夜にでるべきじゃなかった……!!」
セイバー「……」
シーン……
セイバー「……」ウルッ
セイバー「うおぉぉぉ!!!」ガサガサガサ!!
ケイネス「だ、だれだ!!!」
セイバー「なっ?!」ビクッ
ケイネス「お……おぉ……!!!」ウルウル
セイバー「貴方は……?」
ケイネス「セイバーか……!!!ここからだしてくれ!!!」ギュゥゥ
セイバー「それはこちらの台詞です!!!」
ケイネス「たのむ!!もう令呪をわたしても―――」
ランサー「マスター、何を口走っているのですか?」ガサガサ
ランサーが死んでない!?
流石敏捷A+生きてたのか
ケイネス「らんさぁぁ!!!!」
ランサー「探しましたよ」
ケイネス「らんさぁぁ!!らんさぁぁ!!!」
セイバー「ランサー……」
ランサー「セイバーか」
セイバー「よかった」テテテッ
ランサー「魔力の出力を絞ってくれて助かった」
セイバー「全力だとイリヤスフィールの部屋が修復不能になりますから」
ランサー「それで、君はなにを?」
セイバー「道に迷いました。助けてください」
ランサー「……森を抜けるだけになるが?」
セイバー「構いません。明るくなったら城にも戻れるでしょうし」
ランサー「わかった。ついてこい」
ケイネス「らんさぁ……わるかったぁ……もう命令もしない……ソラウも半分こしよう……」
ランサー「何を言っているのですか。しっかりしてください」
新都
ランサー「では、失礼する」
セイバー「はい」
ケイネス「ランサー……」ギュゥゥ
ランサー「あの、歩きにくいですから」
セイバー「さてと……朝までどうするべきか」キョロキョロ
セイバー「……」
セイバー「……とりあえず座れる場所を」トテトテ
アーチャー「また、迷子になるぞ」
セイバー「……!?」
アーチャー「何をしている?死にたいのか、セイバー?」
セイバー「既に強襲の好機を逃した貴方がいう台詞ではありませんね」
アーチャー「ついてこい」
セイバー「……はい」
アーチャー「……」トントン
セイバー「ここは……?」
グレン「おや?ウェイバーの知り合いですか?」
アーチャー「呼べ。二人だ」
グレン「はい。少しまってください」
ウェイバー「―――うわぁぁ!!!」
ライダー「英雄王か。どうした?」
アーチャー「こいつを任せる」
セイバー「え……?」
ライダー「ん?どういうことだ?」
アーチャー「貴様の駄馬で根城に送ってやれといっている」
ライダー「……それはかまわんが」
ウェイバー「ほほほ、ほんとうにそれだけかぁ!?」
セイバー「アーチャー、待ってください」
アーチャー「……なんだ?」
アインツベルン城 上空
ライダー「この部屋か」
セイバー「はい。ありがとうございました」
ライダー「気にするな。杯を交わした仲だ。戦争以外に交錯させる視線もある」
セイバー「その心遣い感謝します」
ガチャ
セイバー「さ、いきましょう」
アーチャー「セイバー、殺されても文句はあるまいな?」
セイバー「そのつもりなら私も剣を抜くまでです」
アーチャー「……」
セイバー「今宵は王として……いえ、人として貴方を寝屋へと招待したいと思いました」
アーチャー「ふん。このような場所に呼ぶこと自体が、我に対する侮辱なるぞ」
セイバー「それは重々承知しています。この窓から先へ足を踏み入れるかどうかは、貴方が決めてください」
アーチャー「……」
ライダー「王の願いを無碍にする王は珍しくないが、騎士王は王を捨ててまでも言っておる。それに応えずして英雄王は名乗れんぞ?」
セイバーの部屋
セイバー「どうぞこちらへ」
アーチャー「ふん。ちゃちいベッドだな。雑種には相応しい」
セイバー「貴方が購入したものでしょう」
アーチャー「ふん。一度手に入れたものはすぐに興味をなくす」
セイバー「なるほど。貴方の傍らで泣いた女性は多いのでしょう」
アーチャー「お前も泣くか?」
セイバー「私を妃にするのならば、そのような不埒な行為は一切許しませんが」
アーチャー「愛でるだけの花では収まらんか」
セイバー「当たり前でしょう」
アーチャー「……もういい。さらばだ」
セイバー「アーチャー……」
アーチャー「このような形で貴様を手に入れてもなんの感慨も沸かん。死に物狂いで抵抗されてこそ、我は燃える性質だ」
セイバー「わかりました。では、今後は貴方に対して全力をもって抵抗しましょう」
アーチャー「ふんっ……すぐに音をあげぬことを期待する」
翌日
切嗣「結局、取り逃がしたよ」
アイリ「そう……」
セイバー「……」
切嗣「今日から本格的に動こうと思う。アイリも覚悟してほしい」
アイリ「はい」
セイバー「……」
アイリ「セイバー?」
セイバー「はい」
アイリ「大丈夫?」
セイバー「勿論です」
アイリ「じゃあ、行きましょう」
セイバー「はい……」
数日後 某所
アーチャー「ふははははは!!!!ついにこのときがきたかぁ!!セイバー!!!」
セイバー「アーチャー……!!」
切嗣「言峰……綺礼……」
綺礼「さぁ、答えをみせてくれ」
アーチャー「いくぞ!!セイバー!!!我のものになれぇぇ!!!!」
セイバー「お断りします!!!」
ギィィィン!!!!
アーチャー「ぬぅぅぅ!!!!」
セイバー「はっ!!!」
アーチャー「あははははは!!!!いいぞ!!そうだ!!抵抗しろ!!セイバー!!全力でなぁ!!!」
セイバー「アーチャー……」
アーチャー「我の嫁はお前だけだぁぁぁ!!!!!」
セイバー「……!!」
ドォォォン!!!
十年後 衛宮邸
キャスター「ふふふ……」
士郎「あれは……!!」
セイバー「シロウ!!下がって!!」
雑種が……消えろ!!!
キャスター「え……!?」
ドンドンドンドン!!!!
キャスター「きゃぁぁぁあ―――!!!」
士郎「!?」
セイバー「この攻撃は……!!!」
ギルガメッシュ「セイバー!!迎えに来たぞぉ!!!」
セイバー「アーチャー!!アーチャー!!!」トコトコ
ギルガメッシュ「さぁ!!抵抗しろぉ!!」
セイバー「はいっ!!早く、私を倒してください!!!」キャッキャッ
士郎「……」
これはひどい
ギルガメッシュ「いくぞー!!!」
セイバー「やぁー!!」
士郎「……あの、セイバー?」
ギルガメッシュ「今度のマスターはどうなんだ、セイバー!?」
セイバー「いい人です!!割りと!!」
ギルガメッシュ「それはよかったなぁ!!!」
セイバー「はいっ!!」
士郎「……」
ギルガメッシュ「そのマスターのことは好きなのかぁ!!!」
セイバー「好きです!!!」
士郎「セイバー……♪」
セイバー「でも、私の心は……いつでも貴方の下に―――」
ギルガメッシュ「いうなぁ!!それは、我が貴様を負かしたときにきいてくれるわ!!!」
セイバー「うおぉぉぉ!!!アーチャー!!!!」
士郎「……」
バカップル誕生の瞬間である
セイバー「でぁ!!!」ギィィン
ギルガメッシュ「ふん。今日は顔見せ程度だ。―――それではな」
セイバー「アーチャー!!またきてください!!」キャッキャッ
士郎「……」
セイバー「シロウ、脅威は去りました。ごはんにしましょう」
士郎「……」
セイバー「シロウ?」
士郎「先に行っててくれ」
セイバー「わかりました」スタスタ
士郎「……」
士郎「……」ウルウル
士郎「正義の味方とか……どうでもよくなってきたな……」ウルウル
士郎「……」ポロポロ
士郎「……っ」ゴシゴシ
士郎「……さ、ごはんにしなきゃな」
シロウ、他にもいっぱいいるからいいだろうが
藤村先生とか
士郎はライオンなんか見捨てて虎の魅力に気づくべき
数日後 公園
士郎「セイバー……どこにもいくな」
セイバー「はい……シロウ……」
ギルガメッシュ「ふはははははは!!!!!!」
セイバー「アーチャー!!!アーチャーですね!!!」キャッキャッ
士郎「……」
ギルガメッシュ「今日こそは必ず嫁にしてやるぞ!!セイバー!!!!」
セイバー「はやくしてください!!!」
ギィィィン!!!
ギルガメッシュ「これで最後だ!!エア!!!」
セイバー「全力で応えましょう!!エクス―――!!」
ギルガメッシュ「エヌマエリシュ!!!!愛してるぞぉぉぉ!!!!」ゴォォォォ!!!
セイバー「―――カリバァァァ!!!!私もです!!!!」ピカッ
ドォォォン!!!!
士郎「……なんでさ……なんでさぁぁぁ!!!!!」
END
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士郎「あだ名をつけよう」
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