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1 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:49:54.29 ID:0FDuavgv0

ラブライブ!サンシャイン!!SS
突然、ダイちかの日常が書きたくなったので


過去作とか

千歌「――私はある日、恋をした。」
 
ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」





2 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:50:54.89 ID:0FDuavgvo

千歌さんの柔らかい手が髪を漉くように撫でている。


千歌「ダイヤさんの髪って綺麗だよね」

ダイヤ「……あ、あの」

千歌「ん?なにかな?」


たぶん、今千歌さんはニコニコしながら言ってるだろう

顔が見えないけど、手に取るようにわかる。

――え?何故、千歌さんの顔が見えないのかって?

それは……千歌さんに背を向けた状態で横になっているからですわ。

まあ、その……随分密着している……というかわたくしの左頬が千歌さんの柔らかい部分を堪能しているのですが……


ダイヤ「……ど、どうしてこのような状況になってますの……?」


――気付いたらわたくしは千歌さんに膝枕をされていましたわ。


千歌「えー?聞きたいー?」

ダイヤ「……」


千歌さんの朗らかな声が耳を撫でる。

正直、気にはなりますが理由はともかく、このまま愛しい彼女のお膝を堪能していたい気持ちもある。……というか、堪能していたい。

――ああ……だんだん思い出してきましたわ……

久しぶりに千歌さんのお家へお邪魔した今日。

千歌さんがお茶を取りに行っている間に……うつらうつらと船を漕ぎ出し――


ダイヤ「――わたくし……眠ってしまってたんですのね」

千歌「うん。ダイヤさんお疲れだったみたいだから」

ダイヤ「……そう」


ふぅ……と一息ついて、肩の力を抜く



3 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:51:21.27 ID:0FDuavgvo

千歌「あれ?あんま恥ずかしがらないな……」

ダイヤ「ふふ……恥ずかしい気持ちより、幸せな気持ちで胸がいっぱいですから……」

千歌「そっかそっか。ダイヤさんもやっと素直にチカを頼ってくれるようになったんだねっ」

ダイヤ「あら……これでも結構、頼っているつもりなのですが……」

千歌「えーまだまだチカのパワーは有り余ってるんだけどなぁ……まあ、いいけど」


千歌さんは絶えずわたくしの頭を優しく撫でながら言葉を続ける。


千歌「……でも、恥ずかしがってるダイヤさんも可愛いから見たいんだけどなぁ」

ダイヤ「……そんなこと言われましても……」

千歌「うーん……あ、そうだ!」

ダイヤ「……?」


またなにやら突飛なことを言い出すのかしら――


千歌「初々しさを取り戻そう!」

ダイヤ「……はぁ」


――予想通り。……まあ、お陰で退屈しないですけれど。






4 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:51:47.08 ID:0FDuavgvo

    *    *    *





ダイヤ「――それで……具体的には何を致しますの?」


名残惜しいですが、膝枕は終わりとのことだったので、二人して床に座って向かい合う。


千歌「うーん、そうだなぁ……」


所謂、女の子座りをした千歌さんが可愛らしく小首を傾げる。

しばらく悩んだ素振りを見せたあと、何か思いついたらしく


千歌「じゃあね、ダイヤさん!」

ダイヤ「はい」


近付いてきて、彼女は自らの顔をわたくしの顔に近付けてきました。


千歌「……んー」


近付けて来ました。


千歌「……ダイヤさん」

ダイヤ「……はい?」


千歌さんが少し困っていた。――困り顔も可愛い。


千歌「えっと……脚崩してくれないと、届かないんだけど」

ダイヤ「……あぁ」


わたくしは正座をしていたため、千歌さんより頭の位置が高すぎたようで

言われたとおり、スカートを気にしながら、脚を崩して女の子座りをする。


千歌「よしっ じゃあ、いくよ!」

ダイヤ「は、はい……」


……いったい何が始まるのでしょうか。考えていると

――コツン。……と、千歌さんの方からおでことおでこをくっつけてきました。



5 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:52:12.77 ID:0FDuavgvo

千歌「えへへ……ダイヤさん……」

ダイヤ「……」


潤んだ瞳で、至近距離でわたくしを見つめている。――いくらなんでも可愛すぎなのではないでしょうか?

まあ、ここまで近付いたら何をするかなんて……ねぇ?


ダイヤ「……んっ」

千歌「……んっ」


至近距離を更に詰めて、桜色の可愛らしい唇を塞ぐ。


千歌「――――」


顔を離すと千歌さんはぽーっとしていましたが、すぐにハッとなって


千歌「――違う」

ダイヤ「え?」


なにか言い出しました。


千歌「違う、そうじゃないでしょダイヤさん!?」

ダイヤ「ええ……?」


何故か叱られましたわ。――でも、これはこれで可愛いですわね。


千歌「私たちはなんのために今向かい合ってるの?」

ダイヤ「ええと……」


何故か諭されるわたくし。




6 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:52:39.11 ID:0FDuavgvo

ダイヤ「初々しさを取り戻す……でしたっけ」

千歌「そう!そうだよ!」

ダイヤ「……はぁ」

千歌「今の初々しかった?初々しくないでしょ!?」

ダイヤ「……えぇ……」


何故、わたくし叱られているのでしょうか。


千歌「あのときのキスを思い出してよ!秋風そよぐ浜辺で――夕陽を見つめながら――手を握り合って、二人は自然に口付けを……///」


千歌さん自身が言ってて恥ずかしくなっている。――可愛い。


千歌「と、とにかくっ 今のキスはもう熟練のカップルのソレじゃんっ それじゃ初々しさ取り戻せないよっ」

ダイヤ「……熟練のカップルってなんですか。……それにそんなこと言われてもまだお昼過ぎですし。」


まだまだ日は高い。


千歌「情景の問題じゃなくて――あぁ……わからないですか!?」

ダイヤ「……まあ、言わんとしてることはなんとなくわかりますけど……」


要は恥ずかしがれってことですわよね……。


千歌「じゃあ、リテイクっ」

ダイヤ「ストップ」

千歌「はぇ?」


思わず、シーンの再現を始めようとする千歌さんを制止する。


ダイヤ「わたくし、これでも千歌さんと一緒にいるときは今でも胸の鼓動を抑えられないのですわ。」

千歌「ええ、ほんとぉ?」

ダイヤ「論より証拠――」



7 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:53:04.58 ID:0FDuavgvo


千歌さんの手を取り。


千歌「――わっ!?///」


そのまま握った手をわたくしの胸に当てる。


千歌「――だだだダイヤさん!?///」

ダイヤ「……どう?」

千歌「ど、どうって……///……あ、ドキドキしてる……ちょっと速い……」


たぶんですが、脈拍100くらいはあるので、実際少し速いでしょう。


ダイヤ「初々しさを忘れてなどいませんわ。……千歌さんの傍にいるときはいつもこのようにドキドキしていますのよ」

千歌「あ……うん……」


千歌さんも納得してくれたようですわ――


千歌「……待って、でも私はダイヤさんの照れ顔が見たいんだよっ」


――納得してもらえてなかったようですわ。


千歌「だから、照れてっ!」

ダイヤ「えぇ……」


そのようなことを言われても困りますわね……


千歌「やっぱり、ダイヤさんもうチカにはときめいてくれないの……?」

ダイヤ「そんなわけないでしょう……」

千歌「……わっ///」


千歌さんを抱きしめる。



8 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:53:30.87 ID:0FDuavgvo

ダイヤ「そのようなこと言われると……少し寂しくなってしまいますわ」

千歌「ぅ……っ ご、ごめんなさい……っ……///」


抱きしめて、髪を撫でると千歌さんはわたくしの胸の中でおとなしくなりました。


千歌「それ……///……ずるい……///」

ダイヤ「賢いと言って欲しいですわ」

千歌「うー……///……今日はチカが照れてばっかりだよぉ……///」

ダイヤ「千歌さんの照れ顔……可愛らしくて好きですわよ?」

千歌「……///」


顔を真っ赤にして千歌さんは黙り込んでしまいました。――可愛い。


ダイヤ「まあその……わたくしの方が年上ですので……。多少余裕があるのは仕様がないことではないですか?」

千歌「それは……そうかもだけど……」


むー……と可愛らしく口を尖らせて。


千歌「チカを……置いてかないでね……?」

ダイヤ「置いていきませんよ……」

千歌「うん……」


――全く、いちいち言うことが可愛い。その度に赤面していたら、わたくしがもたないでしょう。

というのことは心にしまって、千歌さんをぎゅっと抱きしめた。


千歌「……えへへ」


わたくしの胸の中で、はにかむ千歌さんはとても幸せそうでした。




9 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:53:56.88 ID:0FDuavgvo


    *    *    *





夕暮れの帰り道。

どんなに断っても、千歌さんが送っていくと聞かないので海沿いの帰り道を二人でのんびりと歩いていました。


千歌「ねーダイヤさん」

ダイヤ「なぁに?」

千歌「もっとゆっくり歩こう?」

ダイヤ「もっと……ですか」


正直、結構ゆっくり歩いているつもりだったのですが……


千歌「このスピードじゃダイヤさんのおうちにすぐ着いちゃうよ……」


……まあ、十千万旅館からだと徒歩10分圏内ですしね。


ダイヤ「帰ったら電話しますわ」

千歌「やっ 今一緒にいたいのっ」


――可愛い。


ダイヤ「でも、日も沈んでしまいますし……」


わたくしはいいですけれど……この後、千歌さんは一人で戻るわけですし……。夜道に彼女一人は心配ですわ。




10 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:54:22.61 ID:0FDuavgvo

千歌「チカも高校生だよっ 別に平気だよっ」

ダイヤ「……」

千歌「……だめ……?」

ダイヤ「……だめよ。……貴女に何かあったら、わたくし生きていけませんもの。……だから、言うことを聞いて?」

千歌「……///……はい……///」


我ながら、この殺し文句はすこしずるかったでしょうか。などと思いましたが――


千歌「…………」

ダイヤ「…………」


なんとなく会話が途切れてしまった。

――そのとき突然、千歌さんが腕を組んできた。


千歌「……」


でも、行動とは裏腹に千歌さんは何も言わなかった。


ダイヤ「……不安ですか?」

千歌「……」

ダイヤ「……。……大丈夫、置いていったりしませんから。」

千歌「……うん」

ダイヤ「……むしろ、後で嫌と言っても離してあげませんから。」

千歌「……うん」


千歌さんからしたら、いろんな想いが渦巻いているだろうなと……

あっという間に移り変わる景色が――季節が――時間の経過をありありと示す。

歩くわたくしたちの背中に向かって吹き付ける冷たい風がその実感をより強くする。

凩――もう、晩秋ですわね。




11 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:54:48.72 ID:0FDuavgvo

千歌「……へくち」


千歌さんが可愛らしいくしゃみをする。


ダイヤ「ほら……風邪を引いてしまいますわ。」

千歌「……きっと、すぐもっと寒くなるよ」

ダイヤ「……クリスマスは二人で過ごせるようにしないといけませんわね。」

千歌「えへへ……楽しみ……。」

ダイヤ「お正月もありますわ。」

千歌「誕生日……何欲しい?」

ダイヤ「ふふ……お任せしますわ。」

千歌「わかったっ。期待しててねっ。」


千歌さんの声が少しだけ明るくなって……。また、すぐにトーンダウンする。


千歌「……でも……寒くなったと思ったら、きっとすぐ春になっちゃうよ……」

ダイヤ「……そうね」


――内浦の冬は短いですからね。


ダイヤ「……大丈夫。ずっと一緒ですから」

千歌「……えへへ、知ってる。」


言葉と裏腹に千歌さんの腕を組む力が強くなった気がした。


千歌「知ってるよ。」

ダイヤ「ええ」


これ以上はお互い、何も言わなかった。




12 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:55:14.76 ID:0FDuavgvo


    *    *    *





程なくして、黒澤家が見えてくる。


ダイヤ「それじゃ、ここで」

千歌「うん……」


組まれた腕が離れる。


ダイヤ「もう……そんな顔しないでくださいまし。」

千歌「……うん」


わたくしは千歌さんの頭を撫でる。

今日は随分寂しがっていますわね……と思っていたら。


千歌「ダイヤさんは私より大人なんだねって」


千歌さんはそう言った。


ダイヤ「……たった1年ですわ」

千歌「……でも、私より先に歩いていくんだなって」

ダイヤ「……そう……ですわね。……でも、それはこれからもずっとですわよ。」

千歌「……うん」


なんとなく――千歌さんがどうして、あそこまでわたくしが恥ずかしがる顔を見たかったのか、見たがったのか……

――わかった気がした。




13 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:55:52.93 ID:0FDuavgvo

ダイヤ「……わたくしは先を行きます。」

千歌「……?」

ダイヤ「貴女が迷っていたら、その手を引きます。」

千歌「……」

ダイヤ「――だから、着いてきてくださいませね」

千歌「……えへへ、はい。ダイヤさんとなら……どこまででも……」


千歌さんが微笑みながらそう返してくれた。

やっと笑ってくれた。

――そのとき突然、さっきまでややおとなしめだった凩が気まぐれを起こしたかのように強く吹き付けて。

わたくしたちの身体を包み込むように


ダイヤ「――」


――というか、わたくしのスカートを持ち上げるように吹いていた。





14 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:56:19.81 ID:0FDuavgvo

ダイヤ「……///」


すかさず両の手でスカートを抑える。


千歌「……」

ダイヤ「……み、見ました……?///」

千歌「――ダイヤさんの照れ顔ならっ!!」

ダイヤ「――――っ//////」


いい話っぽくなっていたのに……っ////


ダイヤ「台無しですわ……っ///」

千歌「えへへ、そうだねっ」


千歌さんはコロコロと笑っていた。

うぅ……今日は少し千歌さんにいじわるしてしまった分、罰でも当たったのかしら……

――でも……

千歌さんは今日一番の笑顔を見れたから、気まぐれな風のいたずらも今日限りは許してあげてもいいかなと……そう思いました。




<終>



15 : ◆tdNJrUZxQg 2017/04/17(月) 23:58:43.51 ID:0FDuavgvo

終わりです。お目汚し失礼しました。

またダイちか書きたくなったら来ます。


最後に――この話には出番なかったけど、曜ちゃん誕生日おめでとうっ!
曜ちゃんの話はこっちでねっ
過去作まとめ

曜「――憂鬱な誕生日……」

千歌「――私はある日、恋をした。」

ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」



16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 01:27:46.31 ID:UGz+Q9FkO

おつおつ






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