転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1515168319/

1: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:05:19.66 ID:51D6oLpW

初めてμ'sやスクールアイドルを見たとき…。

もしかしたら私も「彼女たちみたいに輝けるかも…」そう思ってた。

でも…そんな夢や憧れはどんどん消えていく…。


どうせ私は…普通怪獣なんだから…。

――――
――



2: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:08:23.74 ID:51D6oLpW

とある日、2年生の教室…

先生「ではこないだの中間試験を返しまーす」

生徒たち「えー!やだー!」ブーブー

先生「はいブーブー言わないの。じゃあ相川さん、井上さん…」

千歌「…」

先生「高海さーん」

千歌「あっ、はい!」

先生「はい、もう少しで平均点を超えられるから頑張りましょうね」

千歌「はい…」



3: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:09:43.84 ID:51D6oLpW

休み時間…

曜「千歌ちゃーん!数学の点数どうだった?」

千歌「えっと、72点。平均点ピッタシだってさ」アハハ

千歌「曜ちゃんは?」

曜「85点!今回はいつもより良かったかな」ヨーソロー

生徒A「えー!桜内さん98点!」

生徒B「すごーい!頭いいんだね!」

梨子「たまたまよ。テスト勉強のヤマが当たったのかも」

ワイワイ…

曜「桜内さんすごいなぁ。聞いた?ピアノもかなり上手いらしいよ」

千歌「そうなんだ…」

曜「おまけに美人…。はぁ、神様は不公平でありまーす…」ガックシ

千歌「…」



4: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:10:29.45 ID:51D6oLpW

体育…

先生「はーい!あと一周!がんばれー!」

千歌「はぁ…はぁ…!」タッタッタ

曜「ヨーソロー!1着でありまーす!」

千歌(曜ちゃん…もうゴールに…!)ハァハァ

先生「高海よそ見しない!もう少しだからラストスパートだよー!」

千歌「は、はいっ!」ダッ

先生「よしゴール!お疲れさま!」

千歌「先生、順位はどれくらい?」ハァハァ

先生「んーと…ちょうど半分くらいだね。でも前回よりタイムは良いよ」

千歌「そう、ですか…」




5: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:11:56.59 ID:51D6oLpW

梨子「高海さん、お疲れさま」 

千歌「あ、桜内さん…」 

梨子「私、昔から長距離走って苦手で…それに比べて渡辺さんは凄いのね」 

千歌「曜ちゃんは運動神経抜群なんだ。昔から水泳もやってるの」 

梨子「そうなんだ。なんだか憧れちゃう」クス 

千歌「…」 

千歌「桜内さんも凄いよ。私よりタイム良かったし…」 

千歌「それに頭もいいし、すっごく美人だもん」 

梨子「そ、そんな!私なんか地味なだけ!美人なんて言われたことないよ」 

先生「はーい、みんな集合してー!」 

桜内「あ…じゃあ行きましょ、高海さん」 

千歌「うん…」



6: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:13:04.76 ID:51D6oLpW

放課後… 

千歌「曜ちゃんおまたせ!先生の手伝い終わったから帰ろー…」ガラッ 

千歌「あ…」 

曜「ね、梨子ちゃんいいでしょ!やってみよーよ!」 

梨子「う、うーん…地味な私がスクールアイドルなんてそんな…」 

千歌(曜ちゃんと桜内さん…もう仲良くなったんだ…) 

梨子「あ、高海さん」 

曜「千歌ちゃん!おつかれでありまーす!」ヨーソロー 

千歌「いま何の話してたの?スクールアイドルがどうとか聞こえたけど…」 

曜「前にスクールアイドルやろう!って私のこと誘ってくれたよね?」 

千歌「う、うん」



7: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:13:50.46 ID:51D6oLpW

曜「でもあれ以来、とんと話が無くなったから気になっちゃって!」 

曜「だからさ、音ノ木坂から来た梨子ちゃんをスカウトしてたんだ!」 

千歌「そう…だったんだ」 

梨子「高海さんからも言ってよ!曜ちゃんったらしつこくて!」 

梨子「μ'sもよく知らないし、地味な私がアイドルなんて無理だってばー!」ワーン 

曜「大丈夫だってー!梨子ちゃん可愛いんだからさ!」 

曜「ほら!千歌ちゃんもお願いしてよー!」 

千歌「…」



8: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:14:34.60 ID:51D6oLpW

千歌「…あっ、その事なんだけどさ!」 

千歌「やっぱり私にはスクールアイドルは無理かな~って!」 

曜「えっ…?」 

千歌「考え直したの!だって今はたっくさんスクールアイドルいるんだよ?」 

千歌「そんな中で私たちみたいな普通の学校が上に行けるはずないもん!」アハハ 

曜「…」 

曜「それ本気で言ってるの…?」 

曜「そんな簡単に…諦めちゃうの!?」 

曜「本気で言ってるなら…千歌ちゃんのこと軽蔑するよ!」 

梨子「よ、曜ちゃん…!」オロオロ 

千歌「…」 

千歌「…本気だよ。軽蔑させてごめん…」 

千歌「私…先に帰るね…」ガラッ 

曜「あっ、千歌ちゃん!」 

梨子「…」



9: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:15:12.56 ID:51D6oLpW

帰り道… 

千歌(ひどいこと言っちゃった…。後で曜ちゃんに謝らなきゃ…) 

千歌(でも…やっぱり私にはスクールアイドル無理だよ) 

千歌(周りを見てもすごい人ばかりだし…) 

千歌(果南ちゃんはダイビング、生徒会長はお琴や日本舞踊で有名…) 

千歌(こないだ来た小原先輩は高校生なのに理事長…) 

千歌(それに、きっと全国にはもっともっとすごい人がたくさんいるはず…) 

千歌(私だけだ…) 

千歌(私だけが…何もないんだ…)



10: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:16:50.99 ID:51D6oLpW

高海家… 

千歌「ただいまー」ガラッ 

美渡「うわー!懐かしいよコレー!」 

志満「小学生の時にお母さんと見に行ったわよね」 

千歌ママ「そうそう、美渡がどうしても見たいって」 

千歌「みんなでなに見てるのー?」 

志満「千歌ちゃんおかえり。今ね、昔やってた怪獣映画のテレビ放送やってて」 

美渡「千歌がまだ小さい時に見に行ったんだ。つい懐かしくなっちゃってさ」 

千歌「ふーん…」 

テレビ『ガォオオオオオ!』ガシャーン 

千歌「…怪獣かぁ」 

千歌「このイヤな世界を壊してくれたらいいんだけどな」ハァ 

3人「えっ…」



12: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:17:38.87 ID:51D6oLpW

千歌「…はぁ」 

志満(ち、千歌ちゃんらしくない台詞が…。急にどうしたのかしら…?)ヒソヒソ 

美渡(分からないけど何か病んでる!お母さん、チャンネル変えて!ヒソヒソ 

千歌ママ(そ、そうね)ピッ 

テレビ『…では次の特集です。“スクールアイドルの人気の秘密”に迫ります!』 

テレビ『まずは伝説のスクールアイドル、μ'sの映像から見てみましょう!」 

~♪ 

志満「やっぱり何年経ってもμ'sの人気は凄いわね~」 

千歌ママ「そういえば…千歌も『スクールアイドルやる!』って張り切ってたわよね?」 

千歌ママ「どう?あれから少し進展したかしら?」 

千歌「…」



13: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:18:34.99 ID:51D6oLpW

千歌「…もうやめたよ。私みたいな普通の子には…普通の学校生活が一番だから」 

美渡「だから私が最初に言ったでしょ。こーんな田舎じゃムリだってー!」 

志満「…美渡」ギュッ 

美渡「あだたたっ!?」 

千歌ママ「…」 

千歌ママ「…千歌は昔からそう。上手くいかないことがあると」 

千歌ママ「本当は悔しいのに誤魔化して、諦めたフリをして…」 

千歌ママ「…今もそうなんじゃないの?」 

千歌「…」 

千歌「違うもん!本当にやめたの!」バンッ 

千歌「それよりお母さん!お腹すいたからなんかオヤツちょーだい!」 

千歌ママ「…はいはい」スッ 

志満・美渡「…」



14: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:19:24.37 ID:51D6oLpW

千歌の部屋… 

千歌「はぁ…」ゴロン 

ピロリン♪ 

千歌「あ…曜ちゃんからLINEだ…」ポチ 

曜『さっきはゴメン!理由も聞かないでひどいこと言っちゃって!』 

曜『何か悩んでるなら聞くからさ!』 

千歌「…」 

千歌「私なんて普通だからー…なんて返信したら怒られそう」ハァ 

千歌「どうすればいいんだろ…」ゴロゴロ 

千歌「私…本当にこれで…」 

千歌「いいの…かな…」 

千歌「…」 

―――― 
―― 



15: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:20:17.72 ID:51D6oLpW

― 
―― 
―――― 

千歌「…ん?」 

千歌「あれ…私、寝ちゃったんだ…」 

千歌「って!えっ!?ええっ!?」ガバッ 

千歌「こ、こ、こ…」 

千歌「ここどこーーーーー!?」 

ヒュオオオ…



16: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:21:20.05 ID:51D6oLpW

千歌「な、何もない…辺り一面砂漠だよ…」 

千歌「きっと夢だよね!だって沼津に砂漠はないもん!」ウンウン 

鳥?「キェー!キェー!」 

千歌「それになんか見たことない鳥がいる…」 

千歌「いや…鳥なのかな?すごく大きいけど…」 

鳥?「!」キッ 

千歌(あ、目が合った…) 

鳥?「キェーーーー!」ゴォオオオ 

千歌「わ、わーーーーっ!?」 

千歌「こ、来ないでー!チカは食べても美味しくないよーーー!」



17: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:22:10.27 ID:51D6oLpW

???「危ないっ!」ガシッ 

鳥?「グェッ!?」ギュッ 

千歌「だ、誰…?」 

千歌「え…えーーーーー!?」 

???「危ないところだったね!」ヌゥゥン… 

鳥「キェー!キェー!」ジタバタ 

千歌「あわわわわ…!か、か、か…!」 

???「ん?どうしたの?」 

千歌「か…怪獣だーーーーー!?」 

千歌「あ、あははは…」クラッ 

バタン! 

怪獣「あらら、気絶しちゃった…」



18: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:23:04.81 ID:51D6oLpW

― 
―― 
―――― 

怪獣「…おーい、大丈夫ー?」 

千歌「う、うぅん…」 

怪獣「あ、起きたね!急に倒れるんだもん、ビックリしたよ」 

千歌「わ、わー!たた、食べないでー!」 

怪獣「食べないよ!?」 

千歌「そ、そうなの?」 

千歌(や、優しい怪獣さんだ。テレビとは違うみたい…)ホッ 

千歌(しかも人の言葉を話してる…) 

怪獣「この辺じゃ見ないね。どこから来たの?」 

千歌「えと…静岡の内浦から…」 

怪獣「シズオカ?ウチウラ?聞いたことないなあ」 

怪獣「ここらは凶暴な生き物がいて危ないんだ。とりあえず一緒に行かない?」 

千歌「う、うん…。どこに行くの?」 

怪獣「海だよ」 

千歌「海?」



19: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:24:25.39 ID:51D6oLpW

怪獣「ボクね、海を見るのが夢なんだ」 

怪獣「あの真っ赤な太陽を目指したら、いつか海に着くって聞いたから」 

千歌「私の家の近くならいつでも海が見れるのになー」 

怪獣「そうなの!?う~、羨ましいなあ!」 

千歌「ケータイに写真があるよ…ってケータイ無いか…」 

怪獣「…ううん、ちゃんと自分の目で見たいから大丈夫だよ」 

千歌「そっか…じゃあ私も一緒に行く!」 

怪獣「わかった、じゃあ肩に乗りなよ!」 

千歌「うん!」



20: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:25:22.23 ID:51D6oLpW

ノッシノッシ… 

怪獣「ところでさ、キミの名前はなんて言うの?」 

千歌「千歌、高海千歌だよ」 

怪獣「チカかぁ、変わった名前だね」 

千歌「怪獣さんの名前は?」 

怪獣「分かんない」 

千歌「…え?」 

怪獣「昔っから1人だったし…名前が分からないんだ」アハハ 

千歌「そうなんだ…」 

怪獣「そのカイジュー、ってのは?」 

千歌(あ…この世界では怪獣って呼ばれてないのかな…) 

怪獣「カイジューか…」 

怪獣「…じゃあ僕のことはカイジューって呼んでいいよ!」 

千歌「うん、わかった!」 

ノッシノッシ…



21: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:27:12.63 ID:51D6oLpW

怪獣「へぇ~、じゃあ知らないうちにココに来たんだ」 

千歌「うん、寝てたらいつの間にかね」 

千歌(夢なんだけどね…) 

怪獣「気休めしか言えないけど…大丈夫!きっと元の世界に戻れるよ!」 

千歌「そうだね…ありがとう怪獣さん!」 

ゴォオオオオオ… 

千歌「風が強くなってきたね…」 

怪獣「この辺りは竜巻も凄いんだ。いつもここらで諦めちゃって」 

千歌「じゃあ今日こそは突破しないとね」



22: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:27:52.68 ID:51D6oLpW

ゴォオオオオオ… 

千歌「うわあっ!竜巻が来た!」 

怪獣「き、今日のは特にデカい…千歌ちゃん!引き返そう!」 

千歌「ダメだよ!いま諦めたら…明日も明後日も同じだよ!」 

千歌「私が竜巻の場所を教えるから!怪獣さんは走り抜けて!」 

怪獣「千歌ちゃん…!」



23: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:28:36.56 ID:51D6oLpW

怪獣「…わかった!千歌ちゃんお願い!」 

ゴォオオオオオ… 

千歌「右から大きいのがくるよ!このまま真っ直ぐに走って!」 

怪獣「うん!」ダッ 

千歌「次は左から…あっ!前からも来る!」 

千歌「右に走り抜けて!」 

怪獣「よし!わかった!」ダッ 

怪獣「このままダッシュで砂嵐を走り抜けるから!」 

怪獣「しっかり捕まってて!」ダダダダッ 

千歌「うん!」



24: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:29:18.24 ID:51D6oLpW

怪獣「ハァ、ハァ…」 

千歌「あ、怪獣さん見て!砂嵐を抜けたよ!」 

怪獣「ほ、本当だ…初めてだ…!」 

千歌「やったね怪獣さん!」 

怪獣「うん…!千歌ちゃんのおかげだよ!」 

千歌「諦めなくて良かったでしょ?」 


曜『そんな簡単に…諦めちゃうの!?』 


千歌「…!」 

怪獣「…千歌ちゃん?どうかした?」 

千歌「えっ…う、ううん!何でもない!」 

千歌「ほら、早く海を目指そう?」 

怪獣「…」



25: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:30:17.18 ID:51D6oLpW

数時間後… 

怪獣「今日はこのオアシスで休もうか。明日の朝に出発しようね」 

千歌「うん」 

千歌「はぁ、お腹空いたなあ…」グー 

怪獣「じゃあヤシの実を取ってあげるね」スッ 

千歌「わあ、ありがとう!」 

怪獣「どういたしまして!」 

怪獣「海はこの泉よりずーっと広いんだろうなあ…」 

千歌「…」



26: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:30:58.99 ID:51D6oLpW

千歌「…怪獣さんは、どうしてそんなに海が見たいの?」 

怪獣「う~ん、何でかな?」 

怪獣「分からないけど…毎日おんなじ場所で一人ぼっちだったから」 

怪獣「遠くにある場所に行けば…何か自分を変えることが出来るかな、って」 

千歌「そうだったんだ…」 

怪獣「ほら千歌ちゃん、夜の砂漠は寒いから近くにおいで」 

千歌「うん、ありがとう…」 

怪獣「じゃあ、おやすみ!」 

千歌「おやすみなさーい!」 

―――― 
―― 



27: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:32:00.11 ID:51D6oLpW

次の日… 

千歌「はぁ…はぁ…」フラフラ 

怪獣「ぜぇ…ぜぇ…」フラフラ 

千歌「砂漠って…夜は寒いのに…昼は暑いんだね…」 

怪獣「そう…だね…」 

怪獣「ボク…暑いの苦手で…」 

千歌「が、がんばって…怪獣さん…」 

怪獣「も、もうダメ…」フラッ 

千歌「わ、私も…」フラッ 

ドサッ… 

千歌・怪獣「…」



28: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:33:15.39 ID:51D6oLpW

怪獣「…ここまでにしようよ。千歌ちゃん…ボクの夢に付き合わせてごめん…」 

怪獣「本当に海があるかも分からないし…もう諦めようよ…」 

千歌「…」 

千歌「諦めない…!」グッ… 

千歌「怪獣さん…!夢はね、絶対に諦めたりしたらダメなんだよ…!」 


千歌ママ『本当は悔しいのに誤魔化して、諦めたフリをして…』 


千歌「…」 

千歌「…うっ、ううっ…!」ガクッ 

怪獣「千歌…ちゃん…?」



29: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:34:18.96 ID:51D6oLpW

千歌「私…怪獣さんに諦めちゃダメなんて言えないよ…」 

怪獣「…え?」 

千歌「私も…諦めたんだよ…」 

千歌「本当は…スクールアイドルをやりたかった…」ジワ… 

千歌「でも何もない私には無理なの!怪獣さんみたいに大きな夢もない!」 

千歌「勉強も運動もできない!可愛くだってない!」 

千歌「みんなが羨ましいよ…!だって私には…本当に何もないんだから…!」ポロポロ 

怪獣「…」



30: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:35:36.83 ID:51D6oLpW

怪獣「ガオー!」 

千歌「わあっ!?」ビクッ 

怪獣「ボクは普通カイジューだぞー!」 

怪獣「こんなにデカイのに力も無い!空も飛べない!」 

怪獣「それにホラ!足だって遅いんだぞー!」ドスドス 

千歌「か、怪獣さん!そんなこと言わないでよ!」 

怪獣「でも…」 

怪獣「そんなボクを勇気づけてくれた…」 

怪獣「千歌ちゃんのことが羨ましいぞー!」ガオー 

千歌「えっ…」 

千歌「わ、私が羨ましい…?」



31: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:37:46.55 ID:51D6oLpW

怪獣「…千歌ちゃん、キミと一緒に旅をしてて分かったよ」 

怪獣「キミは何もなくなんかない。誰かを輝かせることが出来るんだって」 

千歌「えっ?」 

怪獣「だって、こんなボクにも諦めないっていう勇気をくれたんだから」 

千歌「怪獣さん…」 

怪獣「それにさ!“何もない”が“ある”ってすっごくステキだと思わない?」 

怪獣「何もないってことは…これから無限の可能性があるってことなんだからさ!」 

千歌「…!」 

千歌「怪獣さん…ありがとう…!」 

千歌「私ももう一度…夢に向かって頑張ってみる!」ゴシゴシ 

千歌「行こう!きっとこの先に…必ず海があるはずだから!」 

怪獣「うん!」



32: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:38:57.54 ID:51D6oLpW

数時間後… 

千歌「はぁ…はぁ…」 

千歌「…聞こえる!」ハッ 

ザァアアア… 

千歌「怪獣さん!波の音が聞こえるよ!」 

怪獣「波…?」 

千歌「行こう!あっちの方だよ!」 

怪獣「う、うん!」



33: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:39:38.44 ID:51D6oLpW

ザァアアア… 

千歌・怪獣「わぁ…!」 

怪獣「これが…海…!」 

怪獣「すごい…こんなに綺麗な場所があったなんて…」 

千歌「やったね!怪獣さん!」 

怪獣「うん…!ありがとう千歌ちゃん!」 

???「おーい!」 

千歌「あれ?誰か浜辺にいるよ?」



34: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:40:23.38 ID:51D6oLpW

曜「おーい!千歌ちゃーん!」 

梨子「ずっと待ってたんだよー!」 

千歌「曜ちゃんに梨子ちゃん!?」 

千歌「ど、どうしてこんな所に…?」 

怪獣「そうか…」 

怪獣「この場所を目指していたのはボクだけじゃなかったんだ」 

怪獣「千歌ちゃんも…大切な人たちのところへ行こうとしてたんじゃないのかな?」 

千歌「私の大切な人…」 

怪獣「ボクは夢を叶えた。ここからは千歌ちゃんの番だ」 

怪獣「さあ!早く行ってあげて!」 

千歌「…うん!」 

千歌「ありがとう…!怪獣さん…!」ダッ 

―――― 
―― 



35: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:41:20.79 ID:51D6oLpW

千歌「…ん?」パチ 

千歌「夢…か。そうだよね…」ムクッ 


???「おーい!千歌ちゃーん!」 


千歌「窓の外から…声が聞こえる…?」 

ガラッ 

曜「あっ、千歌ちゃん!」 

千歌「曜ちゃん…梨子ちゃん…!」 

梨子「ついさっき隣が千歌ちゃんの家って知ったの!」



36: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:42:23.12 ID:51D6oLpW

曜「ごめん千歌ちゃん…きっと家に行っても入れてくれないと思って…」 

曜「だから…隣の梨子ちゃんの部屋から声かけたんだ…」 

曜「さっきは…ひどいこと言ってごめん…」ジワ… 

千歌「曜ちゃん…」 

千歌「私バカだ…バカチカだよ…!」 

千歌「謝るのは私の方だよ…勝手なことばかり言っちゃって…」 

千歌「ごめんなさい!曜ちゃん!」 

曜「千歌ちゃん…!」 

梨子(仲直り、できたみたいね)クス



37: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:43:01.75 ID:51D6oLpW

千歌「あのね、曜ちゃん。もう一つ勝手なこと言ってもいいかな…」 

曜「どうしたの?」 

千歌「私やっぱり…スクールアイドルやりたい!」 

千歌「曜ちゃんと…梨子ちゃんと…!」 

千歌「3人で一緒に…スクールアイドルがやりたいの!」 

曜・梨子「…」 

千歌「ダメ…かな…?」 

梨子「…」クス 

梨子「だって、曜ちゃん」 

曜「奇遇だね、梨子ちゃん」 

千歌「?」



38: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:44:29.22 ID:51D6oLpW

曜「だってホラ!衣装のデザインはほとんど出来てるでありまーす!」ジャーン 

梨子「“千歌ちゃんなら絶対に諦めないから”って。一生懸命、考えていたのよ」 

千歌「曜ちゃん…!」 

曜「梨子ちゃんの部屋においでよ!やることがまだまだ山積みなんだから!」 

梨子「待ってるから!準備できたらこっちに来てね!」 

千歌「…ううん!今すぐ行くよ!」 

ダッ! 

曜・梨子「へ?」 

千歌「高海千歌!ジャンプでそっちに行きまーす!」バッ 

曜・梨子「え…えーーーーーっ!?」



39: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:45:46.04 ID:51D6oLpW

スタッ! 

千歌「わ、わ、とっとっと…!」グラッ 

曜・梨子「「あぶなーい!」」バッ 

ガシッ 

千歌「ふぅ…ありがとう2人とも!」 

曜「もー!無茶しないでよ千歌ちゃん!」 

梨子「落ちたら大ケガよ!スクールアイドルどころじゃないわよ!」 

千歌「あはは…ゴメンゴメン」 

千歌「でも2人なら必ず掴んでくれる!って信じてたから!」ニコッ 

曜・梨子「うっ…///」



40: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:46:47.62 ID:51D6oLpW

千歌「じゃあまず…何から始めようか!」 

梨子「まずは曲作りね、これが無いと始まらないでしょ」 

曜「じゃあ梨子ちゃんが作曲で…」 

千歌「私が作詞やる!」 

梨子「千歌ちゃん張り切ってるね。学校の時とは別人みたいよ?」 

千歌「えへへ…怪獣さんのおかげかな!」 

曜・梨子「「怪獣さん???」」 

千歌「そっ!」 

千歌「がおー!普通怪獣ちかちーだぞー!」ガオー 

曜・梨子「」ポカーン 

曜「だ、大丈夫かな…?」 

梨子「ジャンプしたとき頭でもぶつけたのかしら…?」 

千歌(ありがとう…怪獣さん…!) 

―――― 
―― 



41: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:47:26.57 ID:51D6oLpW

そして私は、もう一度スクールアイドルをやることに決めた。 

たとえ辛いことがあっても…きっと輝きや希望は消えないだろう。 

だって今の私には仲間がいる…夢がある…! 


“普通怪獣”のバラードが今、始まるんだ――――! 




おわり



42: 名無しで叶える物語(笑) 2018/01/06(土) 01:47:56.25 ID:51D6oLpW

|c||´.-`| おわり。読んでくれた方ありがとうございます。



44: 名無しで叶える物語(茸) 2018/01/06(土) 01:51:26.53 ID:Bexi8mgH

児童書みたいな雰囲気で和んだわ 
おつ



49: 名無しで叶える物語(プーアル茶) 2018/01/06(土) 03:17:21.29 ID:WTyCfRxR

なんか小4くらいの子に見せたい短編



51: 名無しで叶える物語(茸) 2018/01/06(土) 04:59:43.46 ID:zLi1WRMu

心が温まった 



60: 名無しで叶える物語(庭) 2018/01/06(土) 09:56:59.57 ID:x/7AcukL

BD特典のサンシャイン絵本シリーズにできそうな話だね






他のおすすめSS
千歌「曜ちゃん、もうやめて……やっぱり良くないよ……」曜「」 
梨子「犬に慣れたい」曜「へ?」 
SS 善子「おもらしリリー」 
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