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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:16:11.44 ID:7tqA9xdZ0


 奉仕部

八幡「……うす」ガラガラ

結衣「あーっ、ヒッキーのバカ!」

八幡「お、おう……(まさかこいつに馬鹿と呼ばれる日が来るとは……)」

結衣「一緒に奉仕部行こうって約束したじゃん!」

八幡「そ、そうだったか?」

結衣「昼休みに“今日奉仕部に行こうね”って言ったじゃん!」

八幡「そ、そうだったな……(分かる訳ねぇだろ……)」

雪乃「比企谷君……」スッ

八幡「えっ……?」ドキッ

結衣「ゆきのん?」

雪乃「………」スタスタ

八幡「ちょ、え、ゆきのんさん?」

八幡(何で無言で近づいてくるのこの人!? 怖さ倍増じゃないかしらん!?)

結衣「ちょ……ちょっと…」アセアセ





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:18:28.88 ID:7tqA9xdZ0



雪乃「襟が曲がってるのだけれど」スッスッ


八幡「」

結衣「」

雪乃「ネクタイも……」クイッ

八幡「お、おう……」

結衣(ど、どういう事……)ボウゼン

雪乃「………」スタスタスタ

八幡「戻っていった……」

結衣「ゆきのん……」


雪乃「ブレザーは襟を正している方がカッコ良く見えるのよ」ファサッ


八幡「」

結衣「」



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:20:06.76 ID:7tqA9xdZ0

廊下

結衣「た、耐えられなくなって廊下に出て来ちゃった」ハァハァ

八幡「……おい、逃げんなよ」ガラガラ

結衣「だ、だってひっきぃ……」グスッ

八幡「いやまぁ、俺も驚いたんだが……」

結衣「でしょ!? だって――」ムグッ

八幡「中に聞こえる。ジュース買いに行ってくると言ったから、離れるぞ」

結衣「……(ヒッキーの手が口に……)」コクコク///





5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:24:21.57 ID:7tqA9xdZ0

中庭 

結衣「絶対おかしいよ!! ヒッキー!」ゴクゴクプハーッ 

八幡(お前の酒飲むような飲み方も変わってるが……袖で口を拭うな。親父か)ハァ… 

結衣「だってゆきのんだよ!? ヒッキーの事を触るどころか視界に入れるのも嫌がるようなゆきのんだよ!?」 

八幡「お、おう……、そこまでは思ってなかったけど、まぁいいけど」 

結衣「しかも後の言葉って、あれヒッキーに言ってるのかな!?」 

八幡「カッコ良く見えるってとこか? あれ一般論だろ、たぶん……」 

結衣「絶対違うよ! だってあたし少女マンガで見たことあるもん!」 

八幡「ソースは少女マンガかよ」 

結衣「きっと熱が――「あなた達」 


二人「「………」」ギギギ 


雪乃「何故早く戻ってきてくれないのかしら。1人は寂しいのだけれど」 

結衣「」 

八幡「」



7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:28:31.20 ID:7tqA9xdZ0

保健室 

雪乃「熱なんてないわ」つ【35.7】 

結衣「ほんとだ……」 

八幡「いや、漫画じゃねぇんだから、熱で人格が変わる訳ねぇだろ」 

雪乃「それじゃあ、奉仕部に戻りましょう。ここは落ちつかないわ」スッ 

結衣「え、なんで? 保健室って居心地良くない?」 

八幡「そうだな。リア充共の雑音が耳に入る事もないしな」ヘッ 

結衣「ヒッキー発想が卑屈すぎ……」 

雪乃「保健室の問題じゃないわ」ファサッ 

結衣「え?」 



雪乃「奉仕部で三人一緒にいる事が心地よすぎて問題なのよ」ニコッ 



結衣「ゆきのん……///」キュン… 

八幡「………///」



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:31:02.02 ID:7tqA9xdZ0

階段 

雪乃「………」ピタッ 

八幡「……?」 

結衣「どうしたのゆきのん?」 

雪乃「……比企谷君先に行ってもらって良いかしら」ジッ/// 

八幡「お、おう?」 

結衣「何かあったのゆきのん!?」ガシッ 

雪乃「い、痛いわ由比ヶ浜さん」 

結衣「だって心配だよ! ゆきのん!」ユサユサ 

八幡(心配してるなら揺さぶるなよ……) 

雪乃「だって……」 

二人「「……?」」



9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:35:02.84 ID:7tqA9xdZ0



雪乃「男の人に階段を登る姿を後ろから見られるのは……少し恥ずかしいもの…///」モジモジ 


結衣「ゆきのん可愛い……」キュン/// 

八幡(何があったんだこいつ……キャトルミューティレーションやられた奴ぐらい変だぞ!?) 

雪乃「ダメかしら?」ジッ 

八幡「い、いや、いくらでも昇るけどよ」タッタッタッ 

雪乃「二段飛ばしで昇るなんて男らしい所あるのね」ニコッ 

八幡「」 

結衣「違う……絶対おかしいよ……」アワワ… 




10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:39:01.25 ID:7tqA9xdZ0

翌日 食堂 

戸部「やべぇ、それナニタニ君だよー」アハハ 

雪乃「戸部君」 

戸部「ふぁっ!?」 

戸部(ゆ、雪ノ下さんが俺に話しかけてきた!?) 

戸部「い、今のは悪口じゃなくて」アワワワッ 

戸部(修学旅行の件を話に言った時、ヒキタニ君をないがしろにしたらめっさ怒ってったっしょ!) 


雪乃「そんな硬いカチューシャしてたら頭皮に傷がつくわ。今日は下ろして、もう少し柔らかいの買ったらどう?」スッ 


戸部「」 

葉山「ゆ、雪ノ下…さん?」 

雪乃「あら隼人君、昔みたいに雪乃ちゃんと呼んでくれないかしら?」ジッ/// 

葉山「」 



八幡(戸部と葉山が骨抜きにされてる……)



11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:42:47.88 ID:7tqA9xdZ0

エントランス 

戸部「ヒキタニ君おかしーっしょ!?」 

葉山「一体君は何をしたんだ!!」ガンッ 

八幡(こんな理不尽な壁ドンは嫌だ……)ドンッ 

葉山「雪乃ちゃ……雪ノ下さんが俺にあんな事を言うなんて絶対に何かあったんだ!」 

八幡「しらねぇよ、お前とあいつの過去なんて」 

戸部「……でもまぁ、考えようによっちゃ、以前より可愛いし良いっしょ」 

二人「「!!」」 

戸部「俺なんか惚れそうだったし」ハハハ 

葉山「……隼人君か…」ワルクナイ… 

八幡(おいおい、人がそんな簡単に変わって良いと思ってんのかこいつら……)



12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:46:35.65 ID:7tqA9xdZ0

放課後 エントランス 

平塚「雪ノ下が変わった?」 

八幡「はい、何か知ってるかと思って」 

平塚「後頭部が伸びたか?」 

八幡「戦闘力53万じゃねぇよ。それはどちらかと言ったらあんっ!?」ゴフッ 

平塚「ナメック星ごと消し飛ばすぞ?」メリメリ 

八幡「お、俺のドラゴンボールが消し飛びそう……」 

平塚「まぁ変わるというのは、本当にそれくらいを持って変わるというんだ。若いうちは性格の一つや二つすぐに曲がるものさ」 

八幡「曲がる……」 

平塚「かくいう私だって本当の姿は可愛い猫ちゃんだしなっ」ハハハっ 

八幡「ハハ「笑えよ」グイッ 

八幡(この教師絶対にいつか訴える……)



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:52:04.86 ID:7tqA9xdZ0

廊下 

八幡(人の性格が一つや二つすぐに曲がる?)テクテク 

八幡(可愛いから良い?)テクテク 

八幡(ふざけんな。あいつはそんな奴じゃねぇだろ……)テクテク 

八幡(あいつはいつだって芯があって、誰よりも強くて、俺の……) 

八幡「……あ…」ピタッ 



八幡「そう……か…」 



八幡(俺は……あいつが変わってしまったのを認めたくないんだ) 

八幡(本当は分かっている。言動は変わったとしても――) 


雪乃『襟が――』 

雪乃『カチューシャが――』 


八幡「あいつは今だって、正しい事の為に自身の力を使おうとしてるじゃねぇか……」 

八幡(変わったのは俺だ……) 

八幡(いつの間にか、“あの”雪ノ下以外は雪ノ下だと認めなくなってたんだ……)プルプル 


雪乃「比企谷君?」 


八幡「! ゆ、ゆきの……」 

八幡(やべ、泣きそうな顔を見られ――)



14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 16:58:32.95 ID:7tqA9xdZ0



雪乃「雪乃? あなたもそう呼んでくれるのかしら?」ニコッ 


八幡「……っ!」カァ/// 

雪乃「どうしたの? 顔が赤いのだけれど」アセアセ 

八幡「い、いや、何でもねーっての」アセアセ 

雪乃「……もしかして照れたのかしら?」ツンツンッ 


八幡(なんっ……だとっ…)/// 


雪乃「私も八幡と呼ぶなら、恥ずかしくないかしら?」クスクス 

八幡(こ、この感じは……姉のんっ!!)ゾクッ 

雪乃「さ、奉仕部に行きましょ」テクテク 

八幡「おう……」テクテク



15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:03:30.25 ID:7tqA9xdZ0

奉仕部 

結衣「やっはろー」ガラッ 

雪乃「はい、クッキーよ。口を開けなさい比企谷君」グイグイ 

八幡「やめろって///」 

結衣「」 

雪乃「早くしないと零れちゃうわ」グイグイ 

八幡「良いって」 

結衣(ゆきのんがヒッキーの隣に座ってヒッキーにクッキーを突っ込もうとしてる)アゼン 

雪乃「由比ヶ浜さん、遅かったのね」ニコッ 

結衣「う、うん、ちょっと優美子と話してて……」 

雪乃「そう、良かったらクッキー食べるかしら?」ニコッ 

結衣「あ、ありがと……」パク 

結衣(おいひぃ……)モグモグ 

雪乃「比企谷君、この通り食べても大丈夫だから」グイグイ 

八幡「そういう問題じゃ……ねぇ…」 

結衣(もうなんか……どうでもいいや…)アハハ 



16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:09:03.89 ID:7tqA9xdZ0

翌日 

八幡「……校門の前に人だかりが?」 

雪乃(ポニーテール)「………」 

<カワイー 
<アイドルミタイ 
<シャシントッテイイデスカ 

八幡(ポニテの雪ノ下がアイドルみたいな扱い受けてる!?) 

雪乃「あ、八幡君」 

八幡「っ!?」 

<ダレダ!? 
<モシカシテカレシ!? 
<ウソッアイツヒキタニジャンッ 

雪乃「おはよう」ニコッ 

八幡「お、おう……てか今、八幡って……」 

雪乃「昨日は勇気出なかったけど、今日は言えたわ」フフッ 

八幡(やばい鼻血でそう)/// 

雪乃「さ、途中まで一緒に行きましょう?」テクテク 

八幡「途中って、すぐそこまでじゃねぇか……」 

八幡「……はぁ」テクテク



17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:13:35.95 ID:7tqA9xdZ0

教室 

戸部「今日雪乃ちゃんにカチューシャ誉められっちったー♪」ヘヘッ 

大岡「俺なんて野球頑張ってねって言われたぜ」 

大和「俺は筋肉誉められた」 

八幡「………」 

葉山「……ヒキタニ君、ちょっと良いかな」 

八幡「……ああ」 


エントランス 


葉山「雪乃ちゃんが皆の雪乃ちゃんになっていくのが辛いんだが」 

八幡「」



18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:18:06.52 ID:7tqA9xdZ0

葉山「昔みたいに、誰も受け付けず、孤高で、至高で、唯一無二の存在に戻って欲しいんだ」 

八幡「お前の中でよほどだったみたいだな」 

葉山「君はそう思わないのか!?」 

八幡「……雪ノ下が選択したんだ。間違いじゃねぇだろ」 

葉山「……君はそうやって…」プルプル 

八幡「なんだよ……」 

葉山「後悔しても……知らないからな」テクテク 

八幡「……誰が…」 



 葉山隼人の背中を見送りながら、窓ガラス越しに中庭を覗く。 

 そこでは知らない笑顔を振りまく雪ノ下の姿があった。 

 外の世界が冬なのか春なのか、ここからは分からなかった。 





19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:24:31.91 ID:7tqA9xdZ0


 奉仕部から逃げるように帰宅すると、リビングには小町がいた。 

大志「あ、お兄さん」 

 ……知らない奴もいた。 

八幡「誰だお前」 

大志「相変わらずひでーっすね。別に良いっすけど」 

八幡「二人は何だ、その……あれか?」 

小町「何そのお父さんみたいな反応、キモいんですけど」 

八幡「……付き合ってるのか?」 

大志「お兄さんって、ほんと……」ハァ… 

小町「バカ兄を許してあげて」ジトーッ 

八幡「ど、どういうことだ?」 

小町「仮に付き合ってたとしたら無粋な質問だし、付き合ってなかったとしても無粋だよ」 

八幡(そんなブスブス言うなって、お前は天使だよ……とか言えねぇ) 





20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:27:12.83 ID:7tqA9xdZ0

小町「あーもう、せっかく気分乗ってたのにやる気なくなっちゃったよぉ」 

大志「まぁ仕方ないって」 

八幡(あ、あれ……俺って家の中でもお邪魔虫? 俺のベストプレイスは?)アセアセ 

小町「お兄ちゃん、一つだけ言っておくけど」ゴゴゴ 

八幡(あ、これ不機嫌な小町さんだ……) 



小町「小町がお嫁に行ったら、お兄ちゃん完全にボッチだからね?」 



八幡「」 

大志(目が死んでる……。あ、いつもの事だった……)



21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:29:40.47 ID:7tqA9xdZ0

八幡の自室 

八幡「……はは、この頃の小町も可愛いな…」ペラッ 

八幡「………は、はは……」ペラッ 

八幡「………」ペラッ 

八幡(いや何で俺、自分の部屋で泣きながら小町とのアルバム見てるの!? 悲劇の主人公!?) 


『小町がお嫁に行ったら、お兄ちゃん完全にボッチだからね?』 


八幡「い、いや違う……俺には…」 

八幡(俺には……何が…) 


 prrrrrr! 


八幡「ひぃ!?」ビクッ



22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:33:44.19 ID:7tqA9xdZ0


【着信:由比ヶ浜結衣】 

八幡「はい、比企谷ですけど」 

<ザッしもしザザッタニクンザザッ 

八幡(何だこれ? ゲームセンターか? 雑音すごいぞ) 

戸部『あー、ヒキタニ君!? ごめんごめん、カラオケ来ててさぁ!』 

八幡「えっと……誰?」 

戸部『酷くない!? 戸部だよぉ!』 

八幡「あ、ああ……そう」 

戸部『今、結衣と雪乃ちゃんとカラオケ来てんだけどさぁ、ヒキタニ君もどうよ!?』 

八幡「!!」 

八幡(雪ノ下が……カラオケに…?)ドクンドクン 

戸部『あ、雪乃ちゃん! ヒキタニ君! ちょっと雪乃ちゃんに代わ――』ブツッ 


八幡「……はぁ、はぁ、はぁ……」 


prrrrrr! 


八幡「ひぃっ!?」ビクッ



23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:37:00.68 ID:7tqA9xdZ0

翌日 校門前 

八幡「………」 

雪乃(ツインテール)「八幡君、おはよう」ニコッ 

八幡「………」テクテクテク 

雪乃「今日の髪形はどうかしら?」テクテク 

八幡「………」テクテクテク 

雪乃「はち…「おっはよー雪乃ちゃん!」 

八幡「……っ」チラッ 

雪乃「あら、翔君、おはよう。もう部活は終わったの?」 

戸部「もちのろんっしょ! 今日も汗かきまくり!」ウェーイ 

雪乃「そうかしら、一生懸命頑張った証拠しか残ってないけれど?」スンスン 

戸部「っ///」カァ/// 

八幡「!!」テクテクテク 

雪乃「あ……」 

戸部「ヒキタニ君?」



24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:41:04.23 ID:7tqA9xdZ0

男子トイレ 個室 

八幡「はぁっ、はぁっ、はぁっ」ドクンドクンドクン 

八幡(なんっ、だよ……あれっ) 

『汗かきまくりうぇーい♪』 
『そうかしら?』スンスン 

八幡(雪ノ下が……戸部の服の臭いをかぐ? ありえねぇだろ!)クソッ 

八幡(違う……雪ノ下だって、誰かと仲良くなる。それがたまたま戸部だっただけだ……) 

<デサー 
<ウソマジデ 

八幡(誰かきた?) 

男子「最近雪ノ下さん超可愛くね?」 

男子「それなw めっちゃ優しいし、明るいし、ちょっとエッチだし、天使すぎるだろ」 

八幡(ちょっとエッチ!?)グッ 

男子「お前っ、雪乃ちゃんをそんな風に!?」グイッ 

男子「お、お前だって雪乃ちゃんとか言っちゃってんじゃん!」 

八幡「………」バタンッ!! 

男子「!?」 

八幡「………」テクテクテク 

男子「……?」



25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:44:38.88 ID:7tqA9xdZ0

エントランス 


八幡「くそ……」ガンッ 

八幡(なんなんだよ……これ…)ハァハァ 

八幡「俺は……」 


葉山「苦しいのかい?」 


八幡「葉山……」 

葉山「分かるよ。君の気持ち」 

八幡「……分かってたまるか」 

葉山「いいや、分かる」 

八幡「……どうでもいいよ、クソが」 

葉山「で、どうするんだい?」 

八幡「どうする?」 

葉山「“そのまま鬼のような形相で我慢するのか”どうかってことさ」 

八幡「……俺は…」 

葉山「まぁ俺としては君のそんな顔が見れて嬉しいよ」テクテク 

八幡「……………くそっ」ガンッ 

八幡(俺は一体……どうしたってんだ…)



26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:48:34.37 ID:7tqA9xdZ0

放課後 教室 

八幡「………」スクッ 

結衣「あ、ヒッキー!」タタタッ 

八幡「……何だよ」 

結衣「……行くよね。奉仕部」 

八幡「………」 

結衣「行こう?」ジッ 

八幡「………………分かった」コクリ 

結衣「良かった!」ニコッ 

八幡(そうだ。奉仕部へ行けば、いつものあの空気が――) 



結衣「ゆきのんは別の組の男子達と遊びに行ったから今日来ないんだー」 



八幡「っ!!?」キュゥッ 


 心臓が締め付けられる音と言うのは、存外はっきりと聞こえるモノで。 

 由比ヶ浜の声が耳に届く前に、俺はその場に倒れこんだ。



27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:52:37.45 ID:7tqA9xdZ0

八幡「……ここは?」スッ 

結衣「あ、ダメだよ。すぐに起きたら立ちくらみするから」グイッ 

八幡(ひ、膝枕!?)カァ/// 

結衣「えへへ、ヒッキー倒れちゃったからびっくりしちゃった!」ナデナデ 

八幡「俺が……倒れた?」 

結衣「うん、本当なら救急車呼ばなきゃいけないんだろうけど、たまたま平塚先生が来てくれて、様子が変わらなければ寝てるだけで良いって」 

八幡「そうか……悪かったな」 

結衣「ううん、大丈夫だよ」エヘヘ 

八幡「………」 

結衣「……ゆきのんの事?」 

八幡「……ああ」 

結衣「ゆきのん変わったよね。何でだろ?」 

八幡「違う。あいつは変わってない」 

結衣「えっ?」 

八幡「あいつは方法を変えただけだ。本質は変わらない」 

結衣「よくわから……」 



雪乃「八幡君!!」ガラッ 



結衣「ゆきのん!!」 

八幡(ああ、そうだ。やっぱりな)



28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:54:39.31 ID:7tqA9xdZ0

雪乃「大丈夫!?」ギュッ 

八幡「ちょっ///」 

結衣「ちょっとゆきのん!?」カァ/// 

雪乃「心配……したんだからっ」ギューッ 

八幡「……わりぃ」 

雪乃「良いのよ。あなたが無事なら……」ニコッ 

結衣「……ゆき………カ…」 

二人「「え?」」 


結衣「ゆきのんのバカ!」 


八幡「由比ヶ浜……?」 

雪乃「………」



29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 17:57:38.42 ID:7tqA9xdZ0

結衣「何でこうなっちゃったか分かんないの!?」 

雪乃「……それは…」 

八幡「由比ヶ浜、俺は「ヒッキーは黙ってて!」 

結衣「前に言ったじゃん! 奉仕部で三人いることが心地いいって!」 

雪乃「ええ、言ったわ」 

結衣「私達だって同じだよ! それなのにゆきのんだけ変わっちゃって、あたし嫌だよ!」 

八幡「……由比ヶ浜…」 

雪乃「………」 

結衣「ゆきのんの方が頭良いし、色んな事経験してるのかもしんないけどさぁ!」 



結衣「ちょっとは人の気持ち考えてよ!!」ポロポロ 



八幡「……っ」 

雪乃「………」 

結衣「………」ハァハァ 





30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 18:00:23.64 ID:7tqA9xdZ0

雪乃「……ごめんなさい…」ギュッ 

結衣「ゆきのん?」 

八幡「?」 

雪乃「……ごめん…なさ…いっ」ポロポロ 


 雪ノ下は何も言えず、何も言わず、ただ泣き続けた。 

 教室にいても仕方ないので、俺達は奉仕部へと移動する。 

 窓を開け放った廊下では、少しだけ温かい風が、俺達の頬を乾かした。 


奉仕部 

雪乃「………」 

結衣「………」 

八幡「………」



31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 18:04:03.36 ID:7tqA9xdZ0

結衣「うらや……」 

八幡(……ましかった?) 

雪乃「………」コクリ/// 

結衣「誰が?」 

雪乃「あなたも、姉さんも……一色さんも」カァ/// 

八幡(え、どどど、どういうことだ!?) 

結衣「ゆきのんは明るく振る舞いたかったって事?」 

雪乃「………」フルフル/// 

結衣「友達が欲しかった?」 

雪乃「………」フルフル/// 

結衣「……その三人…………あ」 

八幡「?」 




結衣「ヒッキーと……仲良く…?」 




雪乃「……っ」カァ//////



32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 18:04:57.90 ID:7tqA9xdZ0

八幡「こ、こんなの雪ノ下じゃ……ない…」カァ/// 

雪乃「……ばか///」プイッ 



おわり。



33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 18:11:04.10 ID:kIHTkoQJo




37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/03(日) 20:55:38.41 ID:uSjQIQl80

姉のんがゆきのんに化けてる 
オチかと思った



50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/11(月) 23:37:45.73 ID:aiXc1tJZO

オチがすごいあっさりしてた






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