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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:07:34.92 ID:qNmPIHDn0

騎士団長「こんなところに洞窟があったとは……」

女騎士「団長、よろしければ私が調査して参りましょうか?」

騎士団長「一人で大丈夫か?」

女騎士「はい、狭そうな洞窟ですし、大人数ではかえって危険かと」

騎士団長「たしかにそうだな。分かった、調査してきてくれ」

騎士団長「ただし、くれぐれも無理はしないように」

女騎士「はっ!」





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:08:10.72 ID:qNmPIHDn0

ザッザッザッ…

女騎士(何の変哲もない洞窟のようだな……)

ゴゴゴゴゴ……

女騎士(――む!?)

女騎士(洞窟の上から音……! い、いかん! 崩落か!?)



ズズズンッ……!



3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:09:37.81 ID:qNmPIHDn0

女騎士「はぁ、はぁ、はぁ……」

女騎士(危ないところだった……)

女騎士(巨大な岩が、私が来た道を塞ぐように落ちてきた……)

女騎士(これは……私の腕力や剣技で、どうにかできるシロモノではないな……)

女騎士「くっ、洞窟に閉じ込められた!」



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:12:08.23 ID:qNmPIHDn0

女騎士(さいわい、洞窟の隙間からわずかに光は入ってくる……)

女騎士(慌てず騒がず、落ち着いて救援を待つしかなさそうだ……)

女騎士「――!」ハッ





女騎士「洞窟の奥から、気配!?」




5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:15:04.56 ID:qNmPIHDn0

―― 

―――― 

騎士団長「しまった……女騎士が閉じ込められてしまった……」 

騎士団長「私としたことが軽率だった……。早く助け出してやらねば……」 

騎士「団長、洞窟内部の状況が分かってきました!」 

騎士「あの巨大岩が塞いでしまった道以外に、やはり出られる道はなさそうです!」 

騎士団長「そうか……」 

騎士団長「あの岩を無理に壊せば、洞窟全体が崩れるおそれがある」 

騎士団長「岩石を溶解する術を持つ魔術師殿に依頼して、時間をかけて道を作るしかなさそうだ」 

騎士団長「急いで城にいる魔術師殿を呼んできてくれ!」 

騎士「はっ!」



6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:17:40.57 ID:qNmPIHDn0

騎士団長「ああ、それと――」 

騎士「はい?」 

騎士団長「洞窟に閉じ込められているのは女騎士だけか?」 

騎士「いえ……」 

騎士団長「他にも閉じ込められている人間がいるのか?」 

騎士「それが……人間以外の種族もいるようで……」 

―――― 

――



7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:19:40.94 ID:qNmPIHDn0

オーク「お前、人間か?」 

女騎士(魔物……!? それもオーク!? なんという不運!) 

オーク「お前も閉じ込められちまったのか? ぐへへへ……ま、仲良くしようや」 

女騎士「ふ、ふざけるな! 誰が魔物などと!」 

オーク「ぐへへへ……つれねえなぁ」 

オーク「いっとくが、洞窟内にいるのはオレだけじゃないんだぜ?」 

女騎士「な、なんだと!?」 

オーク「おーい、出てこいよ!」



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:21:49.13 ID:qNmPIHDn0

触手「いやいや、参ったね。いい日陰だと思って入ったら、閉じ込められるなど」グジュルグジュル 

女騎士「しょ、触手!?」 

スライム「うん、探検になんか来なきゃよかったよ」プルプル 

女騎士「スライムまで!」 

女騎士「なんということだ……! ここは魔物の巣窟だったのか!」 

オーク「いいや、お前と同じ人間もいるぜ」ニヤッ 

女騎士「な、なんだ……よかった」



9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:23:58.62 ID:qNmPIHDn0

狂戦士「洞窟で修行しようとしたラ、オレ、閉じ込められタ! どうしよウ!」 

盗賊「お宝があると思ったら、こんなザマになるとはな……ついてねえ!」 

薬師「ヒヒヒ、こういう時のためにい~いクスリがあるんだよォ~」 

女騎士「ひいっ!」 

オーク「あの岩がどかされて、出られるようになるまで少なくとも一週間はかかるだろ」 

オーク「せいぜい、楽しく暮らそうや……ぐへへへ……」 

女騎士「くっ、殺せ!」



10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:25:34.23 ID:qNmPIHDn0

一週間後―― 

ジュワァァァァァ… 

魔術師「――む」 

魔術師「……開通しました!」 

騎士団長「よくやってくれた!」 

騎士団長「さぁみんな、中にいる女騎士たちを助けるぞ!」 

騎士「はっ!」 

ザッザッザッ…



11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:29:07.11 ID:qNmPIHDn0

救出が終わり―― 



記者「洞窟内の食事はどうされてたんですか?」 

触手「スライムが分裂して、自分の肉片を食べさせてくれたんだ」グジュグジュ 



記者「水の確保などは?」 

スライム「狂戦士さんがサバイバル知識が豊富で、湧き水を掘り当ててくれたりして……」 



記者「洞窟内は退屈ではなかったですか?」 

狂戦士「盗賊が面白いハナシをたくさんしてくれて、ちっとも退屈じゃなかっタ!」



12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:30:28.41 ID:qNmPIHDn0

記者「精神的に心細くなるような場面は?」 

盗賊「正直心細かったが、薬師が心が落ち着く作用のある薬を調合してくれて、助かったぜ!」 



記者「メンバーで、リーダーシップを取られていたのは?」 

薬師「ヒヒヒ……それはオークだねえ。彼は実に頼りになったよ」 



記者「素晴らしいリーダーシップを発揮されたようですね」 

オーク「オークの集団でも、一応首領をやってるからな」 

オーク「疲れたら触手が肩や腰をマッサージしてくれたし」 

オーク「あと……女騎士がいたから、はりきっちまったよ!」 

オーク「オレは女がいると、かっこつけたくなる性格だからな! ぐへへへへっ!」



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:31:58.56 ID:qNmPIHDn0

騎士団長「よかった……何事もなかったようだな!」 

女騎士「ええ……何もありませんでした……」 

騎士団長「え?」 

女騎士「何もされなかったんです……!」 

騎士団長「うん?」 

女騎士「あれほどの面子が揃っていながら……!」 

騎士団長「そ、そうか……」 

騎士団長(女騎士はなぜ怒っているんだ……?) 







― 完 ―



15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 17:54:13.42 ID:5tsELGO8O

いい奴らで草



16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 18:03:16.18 ID:lAnAy0EUo

おつ 
閉じ込められた奴ら優秀すぎるww



17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 18:25:42.63 ID:UkzfSXWAO

これは襲われなかった女騎士さんサイドにも問題がある



19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/14(土) 19:16:25.72 ID:jpniROgA0

みんな女の子かもしれないし






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