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1: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:34:42.56 ID:VOYq7fK/.net

ことり「私たちのさんかく関係」の続きになります。




2: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:35:27.14 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「ことりちゃん!!」ダキッ

ことり「ちゅん!?」ドキ



穂乃果「大丈夫!?無事!?変なことされてない!?」ギュウ


ことり「ほ、ほのかちゃん……///」クラリ


海未「ほ、ほのか……ことりが目を回してますよ……///」


ことり「……///」グルグル


穂乃果「ほ、本当だ!!やっぱり何かされたの!?ことりちゃーん!!」ギュウー!


ことり「あうぅぅぅ……///」グルグル





多分これが幸せの絶頂なんだろうなって。




この時私は確信しました。






ぐるぐるぐるぐる。



3: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:35:43.86 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「な、なーんだ……無事だったんだね……良かったよぉ」ホッ


ことり「う、うん……///」ドキドキ


穂乃果「海未ちゃんが急に「昨日は男の人に絡まれて大変でした」なんていうから焦っちゃった……」


海未「話を最後まで聞かないほのかが悪いんです!」


穂乃果「だってー!心配だったんだもん!」


ことり「あ、あはは……ことりは大丈夫だよ……♪」





ことり「……海未ちゃんが……助けてくれたから」





キュン



5: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:36:17.11 ID:VOYq7fK/.net

え……。




何、今の気持ちは……。





海未ちゃん……?






キュン





……まただ。






よくわからないけど……。






胸が痛む……。




6: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:36:53.37 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「……おー、さすがうみちゃんだねー!」 


海未「い、いえ……そんな……///」 


穂乃果「男の人をバッタバタって感じだったのかなー!?」 


海未「そんなことはしていません!!///」 


穂乃果「今のうみちゃんだったらやりかねない気もするけど……」 


海未「ご、誤解を招く言い方はやめてください!」 


穂乃果「あはは♪冗談だよ~!」 


海未「も、もう……!」



7: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:37:25.23 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「……それにしても、うみちゃん変わったよねぇ」 


海未「そ、そうですか……?」 


穂乃果「そうだよー!家のこととか部活やりだしてからだよね?」 


穂乃果「昔はあんなに泣き虫さんだったのに……」ニシシ 


海未「む、昔のことはあまり言わないでください……恥ずかしい……///」 


穂乃果「別に恥ずかしがることはないよ、それもこれもぜーんぶうみちゃんだし!」 


海未「……///」 



穂乃果「ね、ことりちゃん!?」 



ことり「……」



8: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:37:48.09 ID:VOYq7fK/.net

海未「……?」 


穂乃果「ことりちゃん……?」 



ことり「え!?」ハッ 


ことり「あ……な、なに……ほのかちゃん……?」アセアセ 



穂乃果「もー!話聞いてなかったのー!?」 


ことり「ご、ごめんなさい……」 


海未「ことり……」 


ことり「え、えっと……何の話かな……?」 


穂乃果「うみちゃんはいつだって、うみちゃんだねっていう話だよ!」 


ことり「うみちゃん……?」 


海未「それでは意味がわかりませんよ……」 


穂乃果「えー?そうかなー?」 


ことり「あはは……」



9: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:38:13.69 ID:VOYq7fK/.net

海未「……でも、ほのかの言う通りかもしれません」 


穂乃果「え?」 


海未「私の想いは……いつだって変わりませんから」 


海未「私はいつだって、二人のことを信頼していますよ」 





ことり「……っ」 




海未「だから……私に二人を守れる力があるのなら……全力で守りたい」 

海未「ただ、それだけです」ニコ 





チクリ 





また……。 




でも、さっきとは違う……痛み。



10: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:38:53.52 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「うみちゃん、カッコイイー!」 


海未「……自分で言っておいて、恥ずかしいです……///」 


穂乃果「確かに恥ずかしいよねぇ……」 


穂乃果「あはは、でもそんなうみちゃんもうみちゃんらしいよ!」バシバシ 


海未「どういうことですかっ!?」 





ことり「……」 





どうして……。 




どうして……。 







そんな笑顔でいられるの……?



11: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:39:23.40 ID:VOYq7fK/.net

何、信頼してるって。 






穂乃果ちゃんは分かるよ。 





穂乃果ちゃんは”絶対”だもん。 





私も、穂乃果ちゃんは信頼する。 





穂乃果ちゃんは”絶対”だから。 






でも、私は……?



13: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:39:53.87 ID:VOYq7fK/.net

なんで私のことも、信頼できるの……? 





あんなに……冷たくしたのに。 




あんなに……意地悪したのに。 




あんなに……虐めたのに。 





なんで……こんな私のことを信頼……できるの……? 






チクリ 






胸が……。 





胸が……痛いよ……。



14: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:40:34.67 ID:VOYq7fK/.net

―――。 





ことり「……」 




ことり「……」 




穂乃果「ことりちゃーん!」ダッ 


ことり「……」 




穂乃果「ことり……ちゃん?」 


ことり「……」ボー 


穂乃果「うーん……ことりちゃんがボーッとしてるなんて珍しい」 


穂乃果「ほのかみたい……」 


海未「ことりに失礼ですよ」 


穂乃果「ひどくないっ!?」ゴーン



15: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:41:09.60 ID:VOYq7fK/.net

海未「……」 


ことり「……」 


海未「ことりにもそういう時はありますよ」 


穂乃果「……うん、そうだねー」 


海未「話しかけるのも悪い気がしますし、そっとしておきましょう」 


穂乃果「うん」 




ことり「……」ボー



16: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:41:44.03 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果ちゃんと喋る海未ちゃんを遠目に見ながら。 



ぼーっと、色々な想いを巡らせていました。 




ぐるぐるぐるぐる。 




穂乃果「……」ウミチャーン! 





穂乃果ちゃん。 




私の、大好きで、大好きで、とっても大切な、”絶対”的存在。 




穂乃果ちゃんが傍にいなければ。 




穂乃果ちゃんという太陽が傍にいなければ、凍えてしまうから。 




私は穂乃果ちゃんの隣から離れることはできない。 




離れたいとも思わない。



17: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:42:18.98 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果ちゃんが全て。 




私は穂乃果ちゃんが大好き。 




穂乃果ちゃんは”絶対” 





穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん。 




……。 





……大丈夫だ。 





私は穂乃果ちゃんのことが大好き。 





それは間違えようもない。 





大丈夫……。 




だって、”絶対”だから……。



18: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:42:55.40 ID:VOYq7fK/.net

それじゃあ……。 





海未「……」ホノカ!マタアナタトイウヒトハ…!! 





海未ちゃん。 




キュン 





ことり「……っ」ギュ… 





何……。 



何なのこの胸の痛みは……。



19: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:43:59.44 ID:VOYq7fK/.net

私は穂乃果ちゃんのことが好き。 




海未ちゃんは嫌い。 




チクリ 





私は穂乃果ちゃんのことが好き。 




海未ちゃんはいらない。 



チクリ 





私は穂乃果ちゃんのことが好き。 




海未ちゃんは消えて……! 



チクリ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)



20: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:44:32.31 ID:VOYq7fK/.net

……やめてよ!! 



どうして海未ちゃんのことを想うと……。 




胸が痛むの……!! 




穂乃果ちゃんのことを想う時は……。 




こんな胸の痛みなかった筈なのに!! 





私は穂乃果ちゃんが好き私は穂乃果ちゃんが好き私は穂乃果ちゃんが好き私は穂乃果ちゃんが好き。 
ほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃん。



21: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:45:34.39 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「……」オセッキョウハヤメテヨー! 

海未「……」イイエ!キョウトイウキョウハ……! 




海未ちゃんは嫌い……! 


穂乃果ちゃんに馴れ馴れしくしないで。 



…チクリ 



海未ちゃんは嫌い……! 


穂乃果ちゃんを呼び捨てにしないで! 



……チクリ 




海未ちゃんは嫌い……! 


穂乃果ちゃんを取らないで!! 



………チクリ 




海未ちゃん嫌い海未ちゃん嫌いちくり海未ちゃん嫌いちくり海未ちゃんキライちくり海未ちゃんキライ。 
やめてやめてやめてやめてやめてキライキライキライキライキライキライ!! 


チクリ…



22: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:46:09.18 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……うう……」 





……。 




私は……。 




海未ちゃんのことを……。 




どう想ってるの……? 




ぐるぐるぐるぐる。



23: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:46:38.51 ID:VOYq7fK/.net

海未「……」ハァ…ツカレマシタ 

穂乃果「……」オコルトカラダニワルイヨ? 





海未ちゃんは変わった。 



家のこととか、部活をやりだしてから……明確に変わった。 



それまでの海未ちゃんとは最早別人だと思う。 




臆病で、泣き虫で、意気地なしの頃があったなんて、信じられない程に。 



今は……綺麗で、繊細で、それでいて、逞しい。 




海未『……私の大切な友人に、指一本でも触れることは許しません……!』 





ことり「……///」 




キュン



24: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:47:09.71 ID:VOYq7fK/.net

どれだけ誤魔化していても。 





忘れることはできない。 





男の人に囲まれ、困惑している私の前に佇んでいたのは―――。 






海未『ことり……?大丈夫ですか……?』 






キュン 



















うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!! 


違う違う!ダメ!そうじゃない!違うの!ダメ!ダメなんだってば!



25: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:47:41.24 ID:VOYq7fK/.net

私は穂乃果ちゃんが好き!チクリ 
わたしは穂乃果ちゃんが好き!チクリ 

海未ちゃんはキライ!チクリ 
うみちゃんは嫌!チクリ 

穂乃果ちゃんは絶対!チクリ 
ほのかちゃんは絶対!チクリ 
海未ちゃん嫌いチクリうみちゃんいやチクリ海未ちゃん消えてチクリ海未ちゃんいらないチクリ海未ちゃんやだチクリ 






ことり「だから嫌いなんだってば!!!!」バン 







海未「……ことり……?」 


ことり「っ!?」ビク



26: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:48:17.64 ID:VOYq7fK/.net

―――気がつけば。 



教室には誰もいなくなり。 



窓から差し込む夕陽に照らされているのは。 




私と海未ちゃんだけ。 





カチコチ……カチコチ…… 





時計の秒針が刻む音だけが、嫌に響いていました。



28: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:48:58.15 ID:VOYq7fK/.net

海未「……今日は様子がおかしかったので、心配になって戻ってきてみましたが……」トコトコ 


ことり「……」 


海未「大丈夫……ですか?」 


ことり「……っ」ギュ 




色んな感情が混ぜこぜになって。 



海未ちゃんの顔をまともに見ることができませんでした。 



私は穂乃果ちゃんが好き海未ちゃんは嫌い……。 



ぐるぐるぐるぐる。



29: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:50:07.69 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……だ、大丈夫……だよ」 


海未「そう……ですか?」 


ことり「……うん」 


海未「とてもそうは思えませんが……」 



ほっといてよ……。 


優しくしないでよ……。 



チクリ 



ダメ……。 




ケンカだけは……。 




穂乃果ちゃんに嫌われちゃう……。



30: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:50:38.87 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……あはは……ことりは、大丈夫だから……」 


海未「……」 


ことり「それより……ことり、さっき一人でなにか言ってなかった……?」 


海未「何か……?」 




もしかしたら……思い切り外へ、感情を爆発させてしまったかもしれない。 



今のこの感情を……海未ちゃんに知られたくはない……。 




海未「いえ、特別は何も……」 



ことり「……そう」 



ことり「それならいいの……」 



海未「……」



31: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:51:21.67 ID:VOYq7fK/.net

顔ははっきりと見えないけど。 




多分、私のことを心配そうに見つめているんだと思う。 




そして、どう接していいものか、悩んでいる筈。 



海未ちゃんは、優しい人だから。 




……。 



……何、優しい人って。 




私が海未ちゃんの何を知っているというの……? 




海未ちゃんなんか嫌……海未ちゃんなんか嫌い……。



32: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:53:01.34 ID:VOYq7fK/.net

海未「……やはり、心配です」 





放っておいてくれればいいのに。 





海未「ことり……」トコトコ 





そうやって海未ちゃんは、優しくするから。



33: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:54:17.63 ID:VOYq7fK/.net

海未「とりあえず、保健室に行きましょう……」ギュッ 



ことり「……っ!!」 






パシン 





―――想いが、弾ける。 























ことり「触らないでよっっっっ!!!!」 





海未「っ!!!」 





それは、私の二度目の過ち―――。 





カチコチ……カチコチ……



34: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:57:06.76 ID:VOYq7fK/.net

海未「……こ、ことり」 


ことり「気安く名前を呼び捨てにしないでっ!!」 

ことり「なんなの……なんなの!!」 

ことり「なんで私の中に勝手に土足で踏み込んでくるの!?海未ちゃんは邪魔なんだよ!!ことりには穂乃果ちゃんだけいればいいの! 
海未ちゃんはいらないんだよ!こないでよ!どうして私に優しくするの!!私は海未ちゃんにひどいことばっかりしてるんだよ! 
嫌ってよ!蔑んでよ!罵ってよ!!!ことりなんか嫌いって言ってよ!!海未ちゃんなんか嫌い!海未ちゃんなんか嫌い!海未ちゃんなんか嫌い!!大っ嫌い!!!!」 




海未「……」 




ことり「はぁ……ッ!はぁ……ッ!!」



35: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:57:51.02 ID:VOYq7fK/.net

海未「……っ」ポロ 





ことり「はぁ……っ、はぁ……っ」 




海未「ことり……っ」 





ことり「お願い……消えて……っ」 



海未「……っ!!」ダッ 





ガラ! 




バタン! 





タッタッタッタ… 







ことり「……はぁ……はぁ……」



36: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:58:22.66 ID:VOYq7fK/.net

―――やってしまった。 




海未ちゃんに触れられた瞬間。 




全ての想いが混ぜこぜになって。 




一瞬で弾け飛んでしまった。 





感情の赴くまま……。 




海未ちゃんを。 




傷つけてしまった。 





あの時のように。 





そしてそれは、穂乃果ちゃんの嫌う。 




ケンカ。 





ことり「うう……」ジワ 




ことり「うわぁぁぁぁぁぁ……っ!!!!」ボロボロ



37: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:58:59.68 ID:VOYq7fK/.net

私は……。 





一体自分が何故泣いているのか。 




海未ちゃんを傷つけたことが悲しいのか、穂乃果ちゃんに嫌われうことが悲しいのか。 




……よく分からなくなっていました。 




私の想いは、もう、めちゃくちゃ。 




ぐるぐるぐるぐる。



38: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 17:59:47.17 ID:VOYq7fK/.net

ガラ 









そんな情緒不安定な状態だったからなのかわかりません。 




トコトコ… 




私はその人が誰なのか、全く認識できませんでした。 






私の前に立ち、 






「ねぇ」 




無機質な表情と、どこまでも冷たく、暗い目で。 





「うみちゃん、泣いてた」 





私のことを見下ろしていました。 





「何か、知ってる?」



39: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:00:17.40 ID:VOYq7fK/.net

私は……。 




息も絶え絶えに、一言返すのがやっとでした。 




ことり「し、知らな 
「嘘だよね」 








「ことりちゃん、今、目を見てないもん」 







「ねぇ、なんで仲良くできないの」



40: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:00:57.63 ID:VOYq7fK/.net

私の目の前にいる人……。 




それは……。 






「ことりちゃん」 








「うみちゃんを泣かせたら」 






























「ほのか、ゆるさないよ」



41: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:01:39.13 ID:VOYq7fK/.net

ことり「っ」 






















―――知らない人が、そこにいました。 







カチコチ……カチコチ……



42: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:02:13.92 ID:VOYq7fK/.net

誰。 



今の、誰。 



知らない。 


知らない知らない! 




私はあんな人、知らない……! 






ことり「ぁ……ぐ……ぁ……」



43: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:02:42.00 ID:VOYq7fK/.net

息が、できない。 




足も、震えたまま動かない。 




かなしばりにあったように。 




振り向くことすら出来ず。 




私は……。 





静かに遠ざかっていく足音に、耳を傾けることしかできませんでした。 






カチコチ……カチコチ……。



44: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:03:59.71 ID:VOYq7fK/.net

―――。 






ボフ 






ことり「……」 





……。 




海未ちゃんとケンカしちゃった。 




ケンカ……。 




ううん。 




違う。 





あれは、一方的な拒絶だ。



45: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:04:44.75 ID:VOYq7fK/.net

……ありったけの罵声を浴びせてしまった 





私が海未ちゃんを、激しく嫌うあまりに。 





思わず弾けてしまった、醜い感情……。 






『海未ちゃんなんか嫌い!海未ちゃんなんか嫌い!海未ちゃんなんか嫌い!!大っ嫌い!!!!』 




ズキン 



ことり「……っ」ギュッ



46: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:05:52.00 ID:VOYq7fK/.net

胸が……苦しい……。 



なんで……こんなに苦しいの……? 





海未ちゃんなんか嫌いな筈なのに……! 




ズキン 




ことり「……もう嫌……っ」 




ことり「穂乃果ちゃん……っ」 













『ほのか、ゆるさないよ』 









ことり「っ!!!」ゾク



47: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:06:58.39 ID:VOYq7fK/.net

ドッドッドッ 




ことり「―――っ」 






タッタッタッ 




ガチャ 





ビチャ……ビチャ…… 





ジャー 





ことり「……うぅ……げほっ……げほっ……!!」 






思い出すだけで、身体中の全てが逆流しそうな感覚に襲われた。 






あの、無機質な目……。 




温度のない淡々とした声……。 



震えが止まらない。



48: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:07:34.51 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……はぁ……はぁ……」 







……ねぇ。 




あれは一体誰だったの? 




私、知らないよ……! 






ほのかなんて、私……知らない……!! 





あれは……穂乃果ちゃんなんかじゃない……!



49: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:08:24.15 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果ちゃんが……。 




私の大好きな穂乃果ちゃんが……! 




あんな冷たい目をするもんか……! 



あんな表情をするもんか……!! 





穂乃果ちゃん……穂乃果ちゃん……! 




穂乃果ちゃん嫌わないで穂乃果ちゃん嫌わないで穂乃果ちゃん嫌わないで穂乃果ちゃん嫌わないで……!! 





ことり「……はぁ……はぁ……っ、んく…‥っ」



50: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:08:50.56 ID:VOYq7fK/.net

……。 





明日……。 




海未ちゃんにどう接すればいいのかな。 





今日のこと、謝れば許してくれるかな。 





穂乃果ちゃんに嫌われないように、しっかり仲良くしないとね。 






……大丈夫。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)



51: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:09:31.77 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果ちゃんは許してくれるよ。 





穂乃果ちゃんはどんな時だって。 




私のことを導いてくれてきたから。 





今回も、大丈夫。 






ズキン 






ことり「……っ」グス 




……胸が、苦しいよ……。 




なんで。 



なんで……。



52: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:10:06.75 ID:VOYq7fK/.net

―――。 




穂乃果「ことりちゃん、おっはよーう♪」 


ことり「っ……!?」 


海未「ことり、おはようございます」 





え……? 




あれ……? 




おかしいな。 




いつもと、おんなじだ。



53: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:10:45.02 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……あ、う、うん……おはよう……」 


穂乃果「ことりちゃん……?どうしたの?」 


ことり「へ!?あ、ううん!な、なんでも!」 


穂乃果「そうー?」 


海未「少し遅れていたようですが……大丈夫ですか?」 


ことり「あ、だ、大丈夫だよ!ちょっと寝坊しちゃって……」エヘヘ 


穂乃果「あーわかるわかるー、ほのかもたまーに寝坊しちゃうんだよねぇ」 


海未「たまにじゃありません!いつも寝坊しているじゃありませんか!」 


穂乃果「そ、そんことないよーっ!」 


ことり「あ、あはは……」



54: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:11:11.74 ID:VOYq7fK/.net

いつもの朝の風景。 



中学生からはいつもお馴染みの、二人のケンカ。 



全て、昨日までと変わらない。 






……夢、だったのかな? 





海未「大体ほのかは…‥!!」 





ズキン



55: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:11:52.16 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……っ」 





夢じゃない……よね。 




この胸の痛みは……。 






でも、それならなんで……? 





なんでこの二人はいつも通りなの?



56: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:12:33.86 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「わ、わかったよー……明日からはちゃんと早く寝るよぉ……」 


海未「今日からですっ!!」 




ことり「……」 




何も変化が起きていないのなら。 




それでもいい。 




穂乃果ちゃんに嫌われてさえいなければ。 





……でも。 








『ほのか、ゆる 






ことり「―――っ」



57: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:13:16.08 ID:VOYq7fK/.net

全部。 





逆流する。 




ダメ。 







海未「大丈夫ですか!?」ユサユサ 




ことり「――」ハッ 





気が付くと、海未ちゃんに抱かれていた。 




あの時目の前にあった。 



細く、美しい。 



そして強く、逞しい両の腕。 





その中に、私はいた。



58: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:13:55.77 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……///」ボン 


海未「ことり、大丈夫ですか!?急に倒れそうになるかと思えば、今度は顔が真っ赤に……!!」 


ことり「……だ、大丈夫だよ……平気……」 


海未「本当ですか……?」 


ことり「うん……。むしろ、このままの方が……///」 


海未「あっ……///」 



パツ 




海未「す、すみません……つい勢いで……///」 


ことり「う、ううん……こっちこそ、ごめんね……///」



59: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:15:11.67 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「ことりちゃん、今日は帰る……?」 


ことり「え……?」 


穂乃果「無理しない方が良いよ?」 


海未「そうですね……無理をして、学校で倒れられでもしたら心配です……」 



ことり「……」 





休めるものなら、休みたいよ……。 





けど。 





今の不安な気持ちを抱えたまま、一人でじっとはできない。 





一人は……嫌……。



60: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:15:51.08 ID:VOYq7fK/.net

ことり「ううん、ことりは平気だよ……?」 


ことり「今倒れそうになったのも、軽い貧血だから……」 


ことり「学校に着けば大丈夫……♪」 



海未「……本当に、大丈夫ですか……?」 



ことり「……うん」 


海未「……」 




海未「わかりました……。ですが、体調が悪くなったら、必ず言ってくださいね」 


ことり「わかったよ」 


海未「……それじゃ、行きましょうか」



61: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:16:36.41 ID:VOYq7fK/.net

……。 




夢じゃない……んだよね。 




夢じゃないなら……。 




何故あなたは、そんなに優しくできるの……?



62: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:17:09.66 ID:VOYq7fK/.net

―――。 





海未「昨日のこと……ですか?」 


ことり「うん」 



休み時間。 



私は海未ちゃんと二人きりの時に、問いただしてみました。 



昨日の、私とのやりとりを。



63: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:17:35.98 ID:VOYq7fK/.net

海未「……特別、これといってなかった筈ですが」 


ことり「……嘘」 


海未「嘘ではありません。昨日は普通にそのまま、三人で帰宅したじゃないですか」 




嘘だよ。 





なんでそんな嘘をつくの……? 




あんなに。 




あんなに酷い言葉を浴びせられたのに。 






どうして普通でいられるの……? 




ズキン 




ズキン



64: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:18:28.42 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……っ」 


海未「……ことり、無理をしているんじゃありませんか?」 




してるよ。 



海未ちゃんのせいで……。 




ことり「大丈夫だよ……」 




海未「……」 





私はもう。 



海未ちゃんがわからない。 




海未ちゃんが嫌いなのかどうかもわからない。 




海未ちゃんのことを考えると胸が苦しい。 




だったら。 





海未ちゃんなんかもうどうだっていい―――。 





ズキン



65: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:19:56.71 ID:VOYq7fK/.net

考えれば考える程に毒になるならば。 



いっそ。 




考えなければいい。 



ズキン 




やめよう。 


考えるのをやめよう。 








穂乃果ちゃん―――。 




そうだ、穂乃果ちゃんのところへ行こう。 



穂乃果ちゃんさえいれば。 



穂乃果ちゃんさえ笑ってくれれば。 



私は平気だから。



66: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:20:48.75 ID:VOYq7fK/.net

海未「ことり……っ!」 


ことり「じゃあね……ウミチャン」 




ズキン 





穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん 



穂乃果ちゃんで想いを浸そう。 




穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん 
ほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃんほのかちゃん 
ホノカチャンホノカチャンホノカチャンホノカチャンホノカチャンホノカチャン



67: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:21:29.88 ID:VOYq7fK/.net

―――。 



海未「……それでは、私は部活へ行ってきますね」 


穂乃果「うん!頑張ってね、うみちゃん!」 


海未「はい」 



海未「……ことり、気をつけて帰ってくださいね」 


ことり「ウン……アリガトウミチャン」 


海未「……それでは失礼します」 



トコトコ…… 



バタン



68: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:22:03.59 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……穂乃果ちゃん、いこ?」 



穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん……。 





やっと……。 




やっと二人きりになれたよ。 



ウミチャンはいらない。 



穂乃果ちゃんがいいの 





ことりの。 



ことりの胸の苦しみを癒やしてよ。 




ほのかちゃん……。



69: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:24:09.53 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「……」 


ことり「……穂乃果ちゃん?」 








―――その瞬間。 




教室の温度が一気に冷え込んだような気がしました。 




振り返る穂乃果ちゃんの目。 




それは……。 











穂乃果「何……?」



70: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:24:37.42 ID:VOYq7fK/.net

ことり「―――っ」 






夢じゃない。 



昨日見た、 



私の、 



知らない、 




誰かの目。



71: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:25:21.06 ID:VOYq7fK/.net

ことり「―――っく……はぁっ……」 




言葉が、うまく、出てこない。 




それなのに、 



身体中の全てが逆流しそうになる。 





……でも。 



喋らなきゃ……。 





穂乃果「……」 



ことり「ほの……か……ちゃ 

穂乃果「気安く名前を呼ばないでよ」 



ことり「っ!!」



72: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:26:43.42 ID:VOYq7fK/.net

どこかで聞き覚えるのある言葉。 






それはまるで。 






海未ちゃんに対する私の言葉。 





ことり『気安く名前を呼び捨てにしないでっ!!』 







……こんなにも。 







こんなにも辛いことなんだね。 





拒絶されるのは……。 




海未ちゃん……。



73: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:27:51.92 ID:VOYq7fK/.net

……そして爆発する想いは。 




それだけに留まらない。 





どこまでも果てしなく。 




暗く冷たい。 





憎悪と嫉妬―――。



74: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:30:22.43 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「ねぇ、よく学校こられたよね」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせたのに」 

穂乃果「よく平気な顔でお話できたよね」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせたのに…」 

穂乃果「ことりちゃんって昔からそうだよね」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせてばかり」 

穂乃果「ねぇ、なんで仲良くできないの」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせないで」 

穂乃果「ねぇ、なんでケンカばかりするの」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせないでよ」 

穂乃果「ことりちゃん、消えてよ」 

穂乃果「うみちゃん泣かせるならさ」 

穂乃果「ことりちゃんはいらないよ」 

穂乃果「うみちゃんに酷いことするなら」 

穂乃果「ことりちゃんなんて嫌い」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせないで」 

穂乃果「ことりちゃんなんて嫌い…」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせないで…」 

穂乃果「ことりちゃんなんて嫌い…っ」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせないで…っ」 

穂乃果「ことりちゃんなんて嫌い…っ!」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせないで…っ!」 


穂乃果「ことりちゃんなんて嫌いっ!」 

穂乃果「うみちゃんを泣かせないでよっ!!!」



75: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:31:21.99 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果ちゃんからの罵声を浴びせられながら。 





理解が追いつかない頭の片隅で。 




本当に小さく。 





こんなことを思っていました。 













穂乃果ちゃんは、私と同じなんだ―――。



76: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:32:09.36 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果『ことりちゃん、消えてよ』 






―――ダメ。 



頭が。 




穂乃果ちゃんの言葉を受け入れたら。 




私は。 







壊れてしまう。



77: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:32:56.94 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「はぁ……っ!はぁ……っ!」 



穂乃果「はぁ……はぁ……っ」 



穂乃果「はぁ……」 



穂乃果「っ……く……」 



穂乃果「……」 




穂乃果ちゃんは息を整え直すと。 


さっきまであれほど激昂していたのが嘘のように。 



冷たい無機質な表情に戻っていました。 




穂乃果「……忘れないでよね」 



穂乃果「ほのか、ことりちゃんをゆるさいから」



78: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:33:58.59 ID:VOYq7fK/.net

ガラ 





バタン 





……。 




ああ……。 




あれはやっぱり、穂乃果ちゃんなんだ。 



穂乃果ちゃんだったよ。 




昨日は理解が追いつかなかったけど。 



確かに穂乃果ちゃんだ。 



間違えるはずがない。 



あれは、私の大好きな穂乃果ちゃん。



79: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:34:54.01 ID:VOYq7fK/.net

おかしいな。 




私の大好きな穂乃果ちゃんが。 




私のことを、嫌いって。 




許さないって。 




あはは。 



あれ、おかしいな。 



許さない。 



穂乃果ちゃんがことりを許さないって。 




それって。 





嫌われたってことだよね? 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)



81: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:36:22.06 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果ちゃん。 




穂乃果ちゃん……。 




穂乃果ちゃんに……捨てられちゃう。 




もういらないって。 




ことりはもういらない。 



ことりはもういらない……! 





―――またひとりぼっち。 





穂乃果ちゃんと出会う前の。 




誰もいない。 




穂乃果ちゃんもいない。 




海未ちゃんもいない。



82: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:37:45.67 ID:VOYq7fK/.net

やだ。 




やだやだやだ。 




やだやだやだやだやだ。 



穂乃果ちゃん嫌 

嫌わないで穂乃果ちゃん 


穂乃果ちゃんいや嫌わないで穂乃果ちゃん 

穂乃果ちゃんいやだよほのかちゃんいやいや穂乃果ちゃん 


いやだいやだいやだいやだやだやだやだやだやだやだよやだよ!!!



83: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:38:22.19 ID:VOYq7fK/.net

ガラ! 




いやだ!!いやだよほのかぢゃん!!! 
まってまって!行かないで!ほのかちゃん!! 

ことりを捨てないで! 
ことりをおいてかないで!! 

まって!いやだ!ほのかちゃん!! 



ことりは一人になったら……!! 


一人になったら……もう……!! 



ほのかちゃんほのかちゃん……!! 






ことり「ほのかちゃんっっっ!!!」 














パシーン!! 








穂乃果ちゃんを追う私の耳に飛び込んできた、乾いた音。



84: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:38:50.52 ID:VOYq7fK/.net

海未「……」 





穂乃果「……」 






そこには。 





大きく手を振りかざしている海未ちゃんと。 






うずくまる穂乃果ちゃんがいました。



85: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:39:20.55 ID:VOYq7fK/.net

え……? 


え……? 




どうしたの……? 


何があったの。 



なんで穂乃果ちゃんがうずくまってるの……? 




それに、なんで海未ちゃんは穂乃果ちゃんを叩いてるの? 




穂乃果ちゃんに嫌われちゃうよ……。 



なんで穂乃果ちゃんが、頬を押さえて泣いてるの……。 



穂乃果ちゃんに嫌われちゃ……。 





海未「……ほのか」 


穂乃果「っ……」 





海未「ことりに謝ってください!!」



86: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:39:55.00 ID:VOYq7fK/.net

あやま……る……? 




何したの、穂乃果ちゃん……? 



穂乃果ちゃんは”絶対”なんだよ? 



何をことりに謝るの……? 





あれ……? 





あれあれ? 





おかしい。 





なにかおかしい。



87: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:40:49.61 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……うみ……ちゃん……?」 



海未「ことり……っ!」ダッ 






海未ちゃんは、私の顔を見るやいなや。 




脇目も振らず私のもとに駆けつけ。 






ギュ… 




ことり「っ!?///」 





……そっと、私の身体を抱きしめてくれました。



88: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:41:18.90 ID:VOYq7fK/.net

海未「……こんなに顔を泣き腫らして……っ!」 


穂乃果「……ことりちゃん……」 



ことり「……///」 






ドクンドクン… 





海未ちゃんの心臓の鼓動が、聞こえる……。 







ああ……。 




暖かい……。 




凄く、暖かいよ。



89: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:42:09.69 ID:VOYq7fK/.net

海未「ほのか、ことりに……謝ってください」 


穂乃果「……」 





海未ちゃんは私のことを抱きしめながら。 




厳しい視線を穂乃果ちゃんに送っていました。 




……私側からは見えないけど。 




穂乃果ちゃんはきっと。 




悔しそうな顔をしているに違いないと思いました。 





だって。 




歯を食いしばる音が、響いていたから……。



90: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:42:41.19 ID:VOYq7fK/.net

今の穂乃果ちゃんの顔を。 





見たくはない。 




見たら私は……壊れてしまうから。 






だから私は。 




海未ちゃんの腕の中で、微睡んでいた。 




顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていたけれど。 




海未ちゃんは気にしないでいてくれた。 







私はそれまでにあった出来事を、ほんのすこしの間全て忘れ。 




静かに、微睡んでいた。



91: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:43:39.02 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「……だって」 




かなりの時間を空けてから、穂乃果ちゃんが駄々っ子のように口を開きました。 





海未「ほのかっ!!」キッ 



穂乃果「う……っ!」グス 





子供の駄々を許さない親の如く。 


海未ちゃんが更に視線を鋭くして、穂乃果ちゃんを睨んでいました。 




その視線に耐え切れなくなった穂乃果ちゃんは。 




やがて。 




静かな嗚咽とともに。 




泣き出してしまいました。



92: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:44:14.75 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」 




何に憚れることもなく。 



ただただ、本能のままに泣き声をあげる穂乃果ちゃん。 




それは本当に。 




ただの子供のようでした。 




私たちの知っている、太陽ではなく。 




どこにでもいる、駄々をこねる、子供の姿でした。



93: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:45:16.85 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「だって……!だっで……!!!うう……!こどりちゃんが……っ!うみちゃんにっ!!ひどいことを……っ!!しだと思った……っ!から……っ!!」ボロボロ 



穂乃果「えぐっ……!昨日……っ!!うみちゃんが……っ!えぐ……っ!うみぢゃんが泣いて……教室からでできたから……っ!!」ボロボロ 



穂乃果「また……っ!ことりちゃんが……っ!うみちゃんを虐めてるんだと思って……っ!!」 






あ……。 




……。 




そっか……。 




穂乃果ちゃん、気付いてたんだ……。 




子供の頃……。 






私が……海未ちゃんに対して、酷いことしてたの……。



94: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:45:55.21 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「だから……っ!だがらぁ……っ!!ことりちゃんが……っ!ゆるせなくって……っ!!」ボロボロ 






ことり「……うっ……」ジワ 




それを見てたら、私も自然と涙が溢れ出してきました。 




自然と……涙がぽろぽろと、零れていきました。



95: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:46:38.88 ID:VOYq7fK/.net

海未「……」 




ギュ… 




穂乃果「っ!?///」 







海未ちゃんが、私と一緒に、穂乃果ちゃんも。 




力強く、優しい両の腕で抱きしめてくれました。



96: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:47:04.03 ID:VOYq7fK/.net

海未「……私は、何もされていませんよ」 


海未「ことりとは、ただ昔話をしていただけのことです」 


海未「それで、昔を懐かしんで……涙を流した。それだけですよ」 



穂乃果「ホント……?」 



海未「ええ……」 



穂乃果「……うわぁぁぁぁーーーーーん!!」 


穂乃果「こどりちゃんっ!ことりちゃんごめんなさいーーーー!!!」 



海未「……」ギュ… 









ことり「嘘だよ」



97: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:47:33.98 ID:VOYq7fK/.net

海未「ことり……!」 





私は……。 



どうしたらいいのか、全然わからなかったけど。 



海未ちゃんに抱かれながら、安心していたからなのか。 




自分でも驚くほど、その言葉が自然と出ていました。 






多分私は。 





ズルイ、卑怯者の私は……。 





海未ちゃんの温もりがなければ……逃げていたと思います。



98: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:48:13.40 ID:VOYq7fK/.net

ことり「何もしてないなんて、嘘だよ」 



穂乃果「嘘……?」 



海未「ことり……今は黙っていて 

ことり「嫌だよ!」 



海未「ことり……」 




ことり「ことり……海未ちゃんに……嘘はつきたくない……」



99: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:48:41.22 ID:VOYq7fK/.net

今までさんざん嘘をついていたのに。 



海未ちゃんには、酷いことしかしてないのに。 



なのに。 



私はそう思いました。 




私は……溢れてくる涙を止めることもせず。 




ただただ零れゆく涙と共に、言葉を紡ぎだしました。



100: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:49:13.66 ID:VOYq7fK/.net

ことり「海未ちゃん……穂乃果ちゃん……ごめんなさい……!!」ボロボロ 



ことり「ことりは……!ことりはぁ……!臆病で……卑怯者だからぁ……!」ボロボロ 



ことり「穂乃果ちゃんに嫌われたくないと思って……!捨てられたくなくって……!」ボロボロ 



ことり「嘘をついてましたぁ……!!」ボロボロ 



ことり「本当は……海未ちゃんにたくさん……!!」 


ことり「子供の頃からたくさん……意地悪なこともぉ……!!」 



ことり「許してもらえないくらい酷いことも……してましたぁ……!!」 




ことり「ほのかちゃんを……ほのかちゃんを……取られたくなかったからぁ……!!」 



海未「ことり……」 



穂乃果「ことりちゃん……」



101: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:49:40.12 ID:VOYq7fK/.net

ことり「ことりは……ほのかちゃんがいなかったら……!一人ぼっちになっちゃうからぁ……!!」 





ことり「だから……!ことりは……そんな最低なことを……!!」 




ギュウ 




ことり「っ!?///」 







海未「……もう、いいんです」 





海未「……私は、何も知りませんよ」 



海未「何も、聞いてません……」 



ことり「嘘っ!!」 

海未「嘘じゃありません」 





海未「……だって」 



海未「私は、何も嫌な思いなんてしてないんですから」 




海未「ね、ことり?」



102: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:51:38.22 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……うう……」 





海未ちゃん……。 



海未ちゃんは、優しすぎるよ……っ! 





ことり「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーん!!!!」ギュウ 






海未「……」ナデナデ 





いつまでも。 



いつまでも。 





三人で抱き合って、涙を流し続けました。 





今までの罪を洗い流すかの如く。 




涙はとめどなく溢れて、零れていきました。 



犯した罪は、決して洗い流すことはできないのだけれど……。 




それでも今は―――。



103: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:52:26.01 ID:VOYq7fK/.net

―――。 







それから、ひとしきり三人で泣いたあと。 




穂乃果ちゃんが静かに口を開きました。 






穂乃果「ことりちゃん……」 





穂乃果「ごめんなさい」 







穂乃果ちゃんが私に対して謝る。 






それは今までだったら、ありえないこと。 





だって、穂乃果ちゃんは”絶対”だったから。



104: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:52:55.30 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「……ことりちゃんがそんな辛い思いをしてるなんて……気づけなかった」 



穂乃果「……ことりちゃんがそんな風にほのかのことを見てるなんて、考えもしなかった」 





穂乃果「ほのかはバカだから……何も考えず、みんなと仲良くしてた……」 






穂乃果「……ほのか……みんなみんな……勝手に仲がいいと……仲が良くなると思ってたけど……」 



穂乃果「そうじゃなかったんだね……」 




穂乃果「ほのかが何も考えず……うみちゃんと遊んだりしてたから……ことりちゃんはうみちゃんに、嫉妬……しちゃったんだよね」 



穂乃果「だから……ごめんなさい」



105: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:53:27.52 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……ううん……」 




ことり「ことりも……ごめんなさい……」 





ことり「だって、ことりが嫉妬したのは……ことりの心が弱かっただけだから」 



ことり「海未ちゃんは何も悪くないし……ほのかちゃんだって、ぜんぜん悪く無い」 




ことり「悪いのは……全部ことりなの……」 



ことり「ことりが……ことりが……!」 






海未「ことり」 



ことり「っ……」



106: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:54:12.14 ID:VOYq7fK/.net

海未「……ことりは何も悪くありませんよ」 



海未「そしてほのかも……」 




海未「 
私は……子供の頃は、本当にどうしようもない弱虫でした」 



海未「泣き虫で、臆病で……別に今も、全てを克服なんてしたなんて自惚れるつもりは全くありませんが……」 



海未「あの頃は酷いものでした。自分の汚点です」 



海未「……そのせいで、ことりに嫉妬させてしまった」 


海未「ほのかに、無用な心配をさせてしまった」 




穂乃果「そんな……!うみちゃんだって悪くは……!」 


ことり「そうだよ…‥!海未ちゃんのせいなんかじゃ……!」



107: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:54:49.69 ID:VOYq7fK/.net

海未「……」クス 


海未「だから私は……そんな自分が嫌で、家の道場で練習をするようになり、部活にも入った」 


海未「弱い心を鍛え直したかったから」 



海未「私は……ほのかに頼りきりになるのは嫌でした」 


海未「ほのかのことが……どうしようもなく好きだったから」 



穂乃果「う、海未ちゃん……///」 



海未「そしてそれは、ことりも同じです」 



ことり「え……?」



108: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:55:24.14 ID:VOYq7fK/.net

海未「私が強くなれば……ことりの心も受け止められる」 


海未「そう思ったんです」 




ことり「なんで……?」 



ことり「なんで……あんなに意地悪してたことりのことなんて……」 




海未「……ことり、あなたは勘違いしています」 



ことり「勘違い……?」 





海未「……私は、ことりのことも大好きなんですよ」 



ことり「え……っ///」



109: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:56:05.25 ID:VOYq7fK/.net

海未「私にとっては……」 



海未「ほのかもことりも……」 




海未「一緒に友だちになれた……大切な友人なんです」 





ことり「海未ちゃん……」 





海未「あの時、声をかけてくれたのは確かに穂乃果でした」 




海未「けれど、一緒に輪にいれてくれたのはことりも同じです」 





海未「私にとっては、どちらかだけが特別なんてことはありません」 



海未「どっちも特別で、大切なんです」



110: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:56:49.23 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果「海未ちゃん……///」 



ことり「……///」 





海未「……///」ゴホン 




穂乃果「……?」 

ことり「……?」 




海未「……ケ、ケンカはダメですよ?」 

海未「仲が悪いと、二人のことを嫌ってしまいますからね……?」 





穂乃果「……」 



ことり「……」



111: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:57:13.32 ID:VOYq7fK/.net

思わず、穂乃果ちゃんと顔を見合わせてしまいました。 




そしてそれから、二人で吹き出してしまい。 




大きな声で笑ってしまいました。 




お互いに泣き腫らした目と、ぐちゃぐちゃな顔で、大きく笑いました。 





海未ちゃんは恥ずかしそうに俯いていたけど。 





でも、嬉しそうでした。



112: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:57:40.99 ID:VOYq7fK/.net

ことり「……ほのかちゃん」 



穂乃果「……なぁに、ことりちゃん」 



ことり「あのね……」 





私は……。 



私も、今のままじゃダメだと思いました。 



穂乃果ちゃんとは……。 




穂乃果ちゃんとは、友だちになりたかったから。 





改めて、こう言いました。 





ことり「ことりと、お友達になってください!!」



113: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:58:19.22 ID:VOYq7fK/.net

穂乃果ちゃんからじゃない。 



私から。 




私が自ら、手を差し出すの。 







穂乃果「……」 



穂乃果「……あはは♪」 



ことり「……///」 



穂乃果「……うん!」ギュッ 





穂乃果「……一緒に遊ぼう♪」 




ことり「……ありがとう♪」



114: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:59:01.71 ID:VOYq7fK/.net

この日、私と穂乃果ちゃんは、本当の意味での友達になれた気がしました。 





私がただ依存しているだけの、一方通行じゃない。 




対等にお互いを求める関係。 





穂乃果ちゃんに”絶対”はもうなくなりました。 





……それでも、穂乃果ちゃんのことは変わらずに好きだから。 




やっぱり、ことりにとって特別かもしれないけど。 





……もう一人、友達ができたから。 




とってもとっても大切な友達。 





だから、穂乃果ちゃんが取られたなんて嫉妬する必要はないんだ。 







海未ちゃんだって、友達なんだから。



115: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 18:59:42.91 ID:VOYq7fK/.net

でもね。 






海未ちゃんはそれだけじゃないみたい。 





だって。 




胸の痛みがどんどん増してるんだもん。 






キュン



116: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 19:00:44.87 ID:VOYq7fK/.net

ああ……。 





もう誤魔化しようがない。 







私は……海未ちゃんに恋をしてしまいました。 






想いはめぐります。 





ぐるぐるぐるぐる。 




万華鏡のように。 




ぐるぐるぐるぐる。



128: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 20:28:37.82 ID:ocbY0+Oz.net

ことりが病んでくの期待してたけどこれはこれでいいね



129: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2016/04/22(金) 20:30:05.18 ID:j5HCO64a.net

こういうのもいいなあ



143: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2016/04/23(土) 04:28:54.31 ID:8ikhQt8/.net

ことほのうみトライアングルってほんと難しいよな 
面白い



164: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/26(火) 01:51:03.63 ID:IokoToFI.net

あー… 
海未ちゃんカッコよすぎて好きになってしまうわ



186: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 20:09:28.25 ID:Dd9sRrLB.net

あとちょっとだけど……終わらない……。 
なので、区切りのいいとこまであげます。 

続きはこちらのスレで。 


海未「私達の三角関係」 







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