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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/02(日) 19:40:33.07 ID:oSNG8diG0

理樹「また……こんな格好しちゃった……」

頭には髪留めを付けて、口には薄いリップ。上はカーディガンに下はスカート、今の自分はどこからどう見ても女の子、と言った見た目だろう

理樹(こうやって街に出て……ナンパしてくる男の人に声をかけられてるうちに気付いちゃったんだ、僕がどれだけ女の子っぽく見えてるか)

気がつけば、休みの度にこの格好で街に出て、チャラい男に声をかけられながら過ごすのが習慣になっていた。


来週はどんな格好をしようか。どんな風に過ごそうか、と




理樹の次の行動>>2





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/02(日) 19:45:24.26 ID:1UUVuCKuo

メイド喫茶でバイト



3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/02(日) 19:58:38.94 ID:oSNG8diG0

理樹「ここがメイド喫茶かぁ……やっぱり緊張するなぁ……」


メイド喫茶での1日体験バイトの募集。これを見て、僕は即座に応募を決めた。

本来女の子しか募集してないのだろうけど、男とバレなければいい、そんな思いだった。

ガチャッ

店員「いらっしゃいませー!」


理樹「あ、あのっ!1日体験バイトの申し込みに来たんですけど……」


店員「あー、体験希望の方ですか!それじゃあ早速この服を着てください!」


理樹「えっ!?あ、あの……面接は……?」

店員「そんなの大丈夫ですよー!だってあなた可愛いもの!面接無しで一発合格!」


そう言って、店員さんは僕を更衣室に引っ張っていった。僕はというと、男とバレないかどうかが気が気じゃなかったけど



理樹「こ、こんな感じですか?」


店員「きゃー!可愛い!!うちの誰よりも可愛いわー!!」ムギュー


理樹「そ、その……///恥ずかしいですって……」


店主「おっ、その子は体験の子かな?すごく似合ってるよ、メイド服」


他の店員A「へぇー、この子が新しい子……可愛い」ボソッ


他の店員B「あんなに肌が綺麗でおまけに髪の毛もツヤツヤで……嫉妬しちゃうわ」


理樹(す、すごく見られてる……)


店員「じゃあ早速今日のシフトに入ってもらうよ!お客様は神様だの精神で頼むよ!」


理樹「は、はい!」




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/02(日) 20:09:13.41 ID:oSNG8diG0

理樹「お、おかえりなさいませ……ご、ご主人様///」 

客「おおっ、この子は今日が初めての子なのかな?」 

店員「はいっ!しかも今日最初のお仕事ですよ」 

客「よーし決めた!いつもは他の子だけど、今日は……えーと、名前は何かな?」 

店員「あっ!決めるのを忘れてました!……じゃあ新入りちゃん!自由に決めていいよ!」 

理樹「へえっ!?ど、どうすれば……じゃあ『りぃちゃん』でお願いします!」 


店員「おっけー!じゃありぃちゃん!早速その人を席に案内してね!」 




客「よし!じゃあ注文は『メイドの愛情たっぷり!ニャンニャン♡オムライス』をお願いしようか」 


理樹「は、はい!えーと、めいどの愛情たっぷり、ニャンニャンオムライスを……」 

客「あーダメダメ!もっと『ニャンニャン』の所をノリノリで言わないと」 

理樹「そ、そうなんですか……?じゃあ」 

理樹「メイドの愛情たっぷり♡ニャン♡ニャン♡オムライスを、ご主人さまにお一つ///」 


客「あぁ~^^可愛いなぁ~」 

理樹「あ、ありがとうございます……///」



5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/02(日) 20:16:42.40 ID:oSNG8diG0

その後も、僕のご奉仕タイムは続いた 

客「あ~んしてくれないかな?」 

理樹「は、はい///あ~ん」 

客「ん~、いつもの子も可愛いけどやっぱり新人の子は初々しくていいねぇ」 




客「店員さーん、ツーショットを撮りたいんでカメラお願いしまーす!」 

店員「はーい!それじゃありぃちゃん、二人で自撮りしてきてね」 

理樹「わ、分かりました!」 

客「やり方は分かるよね?ほら、もっと寄って寄って?」ピトッ 


理樹「ち、近いですよぉ……///もっと離れた方が」 

店員「か、かわいい~!そんな顔真っ赤にされたら私まで写真撮りたくなっちゃう」パシャパシャ 

理樹「と、撮らないで下さい~///」 



こうして、閉店の時間まで僕は色んなお客さんに触れ合った 







6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/02(日) 20:28:54.58 ID:oSNG8diG0

店員「いやー今日はお疲れ様!どうだった?1日体験は」 

理樹「つ、疲れました……」 

店員「そんな事言ってー、後半はノリノリだったよ?特にあ~んする時とか、スプーンと一緒に相手の顔ギリギリまで近づいて行ってたじゃん」 

他の店員「あれは気をつけた方がいいよ?今日だけならいいけど、働いてからそれをやっちゃうと常連の人が勘違いしちゃうんだよね、特にりぃちゃんみたいな可愛い子相手だと」 


理樹「そ、そうですか……今度は気をつけます」 


店員「次に来るなら……その時は正式に働いて頂戴ね?ていうか逃がさないよ!」 



どうやら、店員さんは僕の事を気に入ったようだ。正体が男だと分かったらどんな反応をするのか気になるが、とにかく、バレずに僕はメイド喫茶でバイトをする事ができた。 




理樹「よし、じゃあ次は>>7をしよう」



7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/02(日) 23:54:46.92 ID:4LL7DoAv0

隣町の女子高の文化祭に行く



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/03(月) 06:40:21.83 ID:yLyyEV990

次の週、僕は女子校の文化祭に来ていた。もちろん、女装だ 

理樹「わぁ……やっぱり女の子ばっかりだなぁ」 

女子校だけあって、校内全体の雰囲気が違う。ナンパ目的なのか、他校の男子もそこそこいる 

他校男1「よっ!君、もしかして一人?それなら一緒に回らない?」 

僕に声をかけてきたのは、金髪のいかにもアウトローといった感じのチャラ男だった。 

他校男2「おいおい、お前さっきから断られまくってるせいで他の子から避けられてんじゃねーか。わざわざ大人しそうな子を選ぶとか流石クズだな」 


他校男1「う、うるせー!余計な事言うなー!」 


もう一人の男の人は、ちょっとカッコイイ。男だけどもそう感じる。 



理樹「ご、ごめんなさい……遠慮しておきます」 

他校男2「ほら言ったろ?上手くなんていかねーって」 

他校男1「そ、そんな事言わずに!お願いします!」 


理樹「ど、土下座って……そこまでする?」 

他校男1「お、俺……このまま全員に断られたままじゃ終われないんだ……頼む!一緒に回るだけでいいから!なんならこの男もいるから!安心してもらって大丈夫だ!」 


必死にお願いする目の前の男子、こうなると、僕は断れなくなってしまう 



理樹「そ、それならいいですよ……」 

他校男1「ほ、ほんと!?よっしゃあああ!!!」 

他校男2「…………すまんな、こんな奴で」 

理樹「いえ、別に……」 




9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/03(月) 07:08:20.61 ID:yLyyEV990

他校の男子2人と一緒に回る事になった僕は、名前を聞かれた。が、まさか自分の名前を明かす訳にもいかないので、隠す事に決めた。 

理樹「名前は……えーと、秘密です!」 

他校1「えー!なんでさ!?それじゃあ連絡先が……」 

他校2「下心が見えすぎなんだよお前は」 

理樹「えへへ……一期一会ってことでどうかな、お兄さん?」ニコッ 

他校1「おっふ……」 

他校2(可愛いな今の) 

理樹「というわけで、僕は二人のこと、お兄さんって呼ぶね」 

他校2「それにしても、お前は一人称が僕なんだな。女っぽくないというか、以外だよ」 

理樹「うーん……やっぱり変かな?それなら帰るけど……」 

他校1「おいてめえ!まさかこの子に不満があるって訳じゃねえよな!?機嫌を損ねないように気をつけやがれ!せっかくの女の子なんだからよ!」 

他校2「分かった、分かったから落ち着け」 



理樹(騒がしい人たちだなぁ……僕と恭介たちもこんな感じに見えるのかな?)



12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 07:57:36.73 ID:c0HDjn870

僕たちは、最初に食べ物の店に並ぶ事にした。まだ開店したての時間だからか、対して並ぶ事もなく、買い物を済ませる事ができた。 


他校1「よっし、とりあえず3本買ったが……味はどうする?」 

理樹「味はチョコ、シナモン、キャラメルかぁ……僕はチョコにしようっと」 

他校1「じゃあ俺はシナモンだな!岡崎はキャラメルで良いだろ?」 

他校2「別に良いけどお前が勝手に決めるな」 

理樹「じゃあ早速……いただきまーす」パクッ 

理樹「んっ、美味しい!これすごくいいな!」 

他校1「じゃあ俺も……おぉ!うめぇ!」 

他校2「文化祭の出し物にしては美味いな……」 

3人揃ってチュロスを頬張っている様子は、やはり普段のリトルバスターズと通じるような所がある。なんというか、初対面のはずなのに初めて会った気がしない。 



理樹「はい、一口あげる!」 

他校1「ブホッ!!!!!」 

他校2「おいこら汚ねぇぞ!なにやってんだてめぇ!」 

他校1「い、いやちょっと待て!?ほ、本当にいいの!?そんな事してくれるなんて!」



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 08:07:53.55 ID:c0HDjn870

理樹「え、なんで……あっ」 

そ、そういえば自分が女って設定なのを忘れてた……つい、いつもの感覚でやってしまった。 


でも僕的には同性にやるだけなので問題ない、いつも通りだ。 


理樹「うん、全然気にしなくていいよ!ほら、僕も他の味のやつを食べたいと思ってたし、なるべくたくさんの種類を味わいたいからね」 


他校1「おぉ……神様っているんだなぁ……」 


……涙まで流して喜んでいるのを見ると、心が痛む。 


理樹「それじゃあ……あーん」 

パクリとチュロスを食べたこの人は、とんでもないぐらい顔が緩んでいた、横の人は勿論、流石の僕でもドン引きするぐらいには 


他校1「ああ……生きてて良かった……」 

理樹「そ、そんなに喜んでもらえたなら良かったな……はい、そっちのお兄さんにも」 

他校2「あぁ、ありがとな」 


感激している人とは裏腹に、こっちの人はなんとも慣れた様子で受け取った 

他校2「ほれ、お前にもやるよ」 


理樹「あっ、ありがとうございます」 


この髪が青っぽい人は、女の子の扱いに慣れているように見える……というよりも、スケコマシっぽいと言うのだろうか。同性の勘がそう告げている 




14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 09:11:19.22 ID:c0HDjn870

チュロスを食べた後は、ぶらぶらと敷地内を歩いていた。2人の学校生活の話を聞いていると、どうもサボり気味なようだ 

理樹「なんでサボっちゃうの?学校で嫌な事でもあったの?」 

他校1「へへっ、俺らはアウトローだからな。痺れる生き方してるだろ?」 

他校2「ただのサボり魔じゃねーか、まぁなんて言うか、日々がつまらなく感じてな……」 


理樹「つまらなく……でも、それを注意してくれる人だっているんじゃないかな?」 

他校2「あぁ、いるさ。遅れてくるたびに学級委員が飛んでくるしうえに、生徒会長まで指導してきやがる」 

他校1「後は学級委員の姉とかな!勘弁してほしいぜ全くよぉ……」 


理樹「お、多いね……」 


他校2「まぁな、見た感じ、お前はそう言うタイプじゃなさそうだな。俺たちみたいになるなよ?」 

理樹「あはは……気をつけるよ」 


自嘲気味に話しているが、周りの事を話す2人は楽しそうだった。そう、僕が周りの人たちの事を語るのと同じように。 


他校1「よーし、じゃあ次はどこに……っておい、見ろよ。いかにも喧嘩強そうな奴が居るぜ。ありゃあ腕が鳴るぜ」 



見ると、この女子校の中でも異質なガタイをした男2人と、見るからにモテそうなイケメンがいた。たしかに、喧嘩は強そうだ 


理樹(ってあれ真人と謙吾じゃないか!?しかも恭介まで!!)



15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 10:18:21.91 ID:c0HDjn870

ど、どうしよう……いくら多少のメイクはしてるとはいえ、普段から会っている3人に出会ってしまっては流石にバレてしまう。 


真人「なぁ謙吾よぉ……やっぱ理樹がいないと寂しいじゃねぇかよぉ」 

謙吾「仕方ないだろ、声をかけようと思ってたらもう出発してしまったんだからな」 

恭介「どっちかと言えば、お前が寝坊したせいで理樹を誘い忘れたって言えるよな」 


真人「あーあ、せっかくの文化祭なのになぁ……」 








理樹(こ、こっち来る!このままだと……) 


他校1「なぁ、どうやって因縁つけてやろうか考えてくれ!」 

他校2「バカか?女にも負けるお前が勝てる訳ないだろ」 

理樹(…………そうだ!!) 

理樹「た、助けて!」ムギュッ 

他校1「ほぇっ!?ど、どうした急に!?」 

理樹「あ、あのおっきぃ人がね、2人が来る前強引に僕の事を連れてこうとして……ほら!こっちに向かってきてる!」 

他校2「それは本当か?なら、行ってこい春原」 

他校1「任せとけ!俺が食い止めてやるから観といてくれよ!」 




理樹(ごめん!真人!それに2人とも!)



16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 10:25:49.87 ID:c0HDjn870

他校1「おいごらぁ!なにうちの天使にちょっかいかけてんだてめぇ!」 

真人「……へ?いきなりなんだお前」 

他校1「すっとぼけてんじゃねーぞデカブツが!この俺の最強パンチを食らいやがれ!」ポカッポカッ 

真人「…………」 

謙吾「…………弱いな」 

恭介「よく分からんが、売られた喧嘩は買っていいんじゃないか?」 

真人「全くよぉ……ほい」バシッ 


他校1「いてぇ!!」 




他校2「さて、今のうちに逃げるか」 


理樹「あ、あの人は放置で大丈夫なの?」 


他校2「気にするな、あれが日常だ」



17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 10:32:29.74 ID:c0HDjn870

他校2「さて、ここまで来ればもう見つからないだろうな」 

理樹「う、うん!ありがとう!」 

他校2「それで聞きたいんだが……お前男だろ?」 

理樹「……っ!?」ビクッ 

理樹「な、なんで、そんな事を……」 

他校2「いや、今走ってる時に思ったんだが、女子にしてはスカートに無頓着すぎると思ったのさ、今全くスカートを抑えてなかったし」 


他校2「ま、まぁ後は……その……見えたパンツが男物だったって所だな」 


理樹「男物……ってまさか!!走ってる時に僕のパンツが盛大に見られてたってこと!?」 

他校2「あーいや、安心しろ、人混みに紛れてたから、じっくり見られてない限り下は見えてないと思うぞ」 


理樹「そ、そっかぁ……」 


他校2「で、なんで女装してたんだ?まさか、そんな趣味なのか?」 



理樹「う、うん……その通りなんだ」 




最初は友達に冗談でやらされてたけど……だんだん癖になっちゃって、その結果、このかっこで街を歩くのが趣味になったんだ。今日は……たまたま、文化祭に来ようって思った。別に誰かをハメたいと思ったわけではないんだ。 




他校2「でも、結局俺らは引っかかっちまったわけだな」 


理樹「ごめんなさい……どんなに謝っても謝りきれないよ」 




18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 10:37:10.31 ID:c0HDjn870

他校2「いや……俺は別に怒ってないぞ?なんだかんだ楽しかったさ。あいつが舞い上がってるのを見る事も面白かったしな」 

理樹「な、なんで!?僕は……2人を騙してたのに」 

他校2「そうは言っても、お前は皆で楽しみたがってじゃないか。そうでなきゃ、あんないい笑顔はできないさ」 

理樹「そ、そんな……///」 



他校2「…………あと、お前やっぱ可愛いな」 

理樹「ふえっ!?」 

他校2「あーいやいや、そっちの意味も……まぁ少しはあるが、下手な女よりもよっぽど女っぽくて可愛かったと思うぞ、勿論、そんな事男に言うのはシツレイだが……」 



理樹「ふふっ、褒め言葉として受け取っておくよ」 



他校2「さて、どうする?あの馬鹿も戻ってきたらまた一緒に回るか?勿論、正体はバラさないぞ。仮にバラしたらあいつがショックで同性愛に目覚めちまう」 


理樹「それはそれで面白いなぁ……うん、じゃあ宜しくね?」ニコッ 





こうして、僕たちは一日中文化祭を楽しんだ………… 






19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 10:46:08.26 ID:c0HDjn870

文化祭終了後 


理樹「今日は楽しかったね!」 

他校1「お、俺はそこそこかな……」ボロッ 

他校2「お前はアホだっただけだろ。一発殴られただけで大げさに吹っ飛んで壁に直撃するとか」 

他校1「いや本当にあれは強かったんだって!俺が紙切れのように吹き飛ぶレベルだぞ!」 

他校2「日常じゃねーか」 


理樹「でも僕の為にありがとうね。こんなに怪我して……ほら、絆創膏貼ってあげるよ」ピトッ 


他校1「うっ……天使だ……」 

他校2(こいつナチュラルに可愛いな……本当に男か?) 



理樹「今日は楽しかったよ。また……とは言っても二度と会えないかもだけど……」 

他校1「連絡先!連絡先を教えて下さい!後生ですから!なんでもしますから!」 


理樹「ごめんね、僕はもうこの街から出て行くことになってるから……渡しても無駄なんだ」



20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 11:19:22.30 ID:igBsBL3MO

他校1「えっ、そ、そんな……」 

他校2「……まあそう気落ちするなよ。お前みたいなのでも一日、こんな良い子と遊べたんだぞ?」 

理樹「代わりと言ってはなんだけど……僕の『弟』がまだこの街に居るんだ。だから、見かけたら絶対見つけてほしいな。それなら僕も嬉しいよ」 

他校1「あぁ、分かったよ!俺、絶対見つけるから!」 

他校2「あぁ、俺も絶対見つけるさ。お前の弟をな」 

理樹「うん!2人とも本当にありがとう!」 

他校1「だ、だから……最後に一つお願いがあって……その……別れのアレを……」 


理樹「あ、アレって……」 

他校2「この雰囲気でお前は本当に空気が読めないな……」 


理樹「し、仕方ないなぁ……キスは流石に無理だけど……」 


ムギュゥゥ 


理樹「は、ハグならいいよ……///」 


他校1「」チーン 






21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 11:24:48.42 ID:igBsBL3MO

理樹「ふぅ……じゃ、じゃあ次も……」ギュッ 

他校2「うっ……」 

他校2(や、やべぇ……男と分かってても破壊力が……)ドキドキ 

理樹「は、はいっ、おしまい!あんまりやってもアレだし……」ドキドキ 

他校1「……この匂い、保存できる方法あるか?」ボソッ 

他校2「…………記憶するしかないな」ボソッ 


理樹「それじゃあさよなら!またいつか会えたら遊ぼうね!」ダッ 




そして、僕は寮に戻った。帰ったら、真人の武勇伝を夜中まで聞かされたのはまた別の話。



22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 11:38:04.74 ID:igBsBL3MO

そしてある日………… 


恭介「全く、理樹と隣町で遊ぶなんて久しぶりな気がするぜ。なぁお前ら」 

謙吾「全くだ。最近は理樹が何処かに行ってしまう事が多くてな」 

理樹「確かに最近はあんまり遊んでなかったからね、だから今日は遊ぼうと思って」 

真人「全くよぉ!このまま離れてっちまうんじゃないかと心配だったんだぞ俺は!」ガシッ 

理樹「も、もう……いきなり抱きつかないでよ真人、暑苦しいなぁ」 


恭介(とかなんとか言って振りほどかないのか) 

謙吾(前とは変わってスキンシップに寛容になったな……)ゴクリ 



理樹「……あっ、あそこに居るのは……」 


見かけたのは前の2人組だった。相変わらず、金髪の人はナンパを断られており、その横で呆れ顔をしている人が居るのも同じだった。 


理樹(でも、僕の事は忘れてるよね……微妙に雰囲気も違うし) 



そう思った瞬間、僕の方を2人は見た。 


そして、手を振っていた……ように見えた 


真人「おい、どうしたんだ?だれか居るのか?」 



理樹「……うぅん、なんでもないよ。ほら、行こう?今日はせっかく遊びに来たんだから」 


僕も、一瞬だけ、小さく手を振り返した。 


向こうは本当に覚えているのか、それは分からないけど……それでも、手を振った。 






岡崎「やっぱり手を振ってたよな、今の」 

春原「だよな!俺の方に反応したんだぜ!今の!」 

岡崎「馬鹿、両方だろ?もしくはお前よりも目立ってた俺さ」 

春原「何だと!?俺に決まってんだろ今のは!」 

岡崎「全く……それにしても、本当に可愛い奴だったな、今のは」 

春原「当たり前だろ?あんな可愛い子の妹なんだから、弟の方も美少年に決まってるじゃないか」 

岡崎「ははっ、それもそうだな……よし、おまえはナンパ再開な?」 


春原「勿論さ!必ず50人に到達する前に引っ掛けてやるから見てろよ?岡崎」 


岡崎「あぁ、期待してるぜ、春原」 




おわり



23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/05(水) 11:39:10.62 ID:igBsBL3MO

短いですけどおわりです。ちなみにリトバスのヒロインの中ではみおちんが一番推しです。それではまた







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