川上正人の販路開拓支援記録

これまで販路開拓の支援を通して、様々な経験を重ねてきました。現在取引のある既存顧客の「量」と「質」を把握することが、販路開拓に成功するために、最も近道となることが感覚的にわかってきました。また、成功者は自分の経験をひとに伝えたいと思っていること、これからの挑戦者は、成功したひとのセオリーを知ることが、有効であると感じるようになりました。私の役割は、このような情報伝達の場を設けることと、その場を通して得た情報をもとにして「事業計画策定手法の標準化」と「計画策定後実施支援手法の確立」を、と認識しています。経営発達支援に取組む、より多くの方にお伝えしたいと考えています。

私が関わってきた方が、ここ最近、花を咲かせています。出会った当初は、どう対応すればよいか暗中模索の状態でしたが、果敢に取り組まれた結果、現状を打開するだけでなく、大きく飛躍されたといっても過言ではない成果をあげられています。販路開拓に特化した支援に取り組み始めてほぼ平成19年以来、約13年になりますが、さらに磨きをかけて必要とされる方にお届けしたいと思います。

昨春から、とある食品製造業の経営改善を支援しています。
取り組んでいるテーマは営業力強化と営業面での人材育成です。

ひとくちに経営改善といっても、色々な分野がありますが、このテーマであったからこそお引受け致しました。まもなく1年が経過しようとしていますが、ひとりのスタッフの心境の変化によって、大きくひとの動きが変わりました。またひとつよい経験を させて頂きました。

よくみられる例ですが、会議はやらされ感でみちあふれていました。
メンバーは社長さんを入れて6名、全員、製造畑の方です。なんで自分が営業を?という雰囲気もありましたが、社長がうまく動機付けされ、かろうじて会議は進行していきました。

会議は4月からスタートし、1月で6回行ってきました。1回約3時間で次回までにやるべきことを決め、実行し、次の会議で検証して、また次にやるべきことを決める、この繰り返しです。

目標は、ルールとツールをつくることにあります。
目前に求められる作業を、できるだけ可視化することからはじめました。
具体的にいうと、取組みを文章でまとめます。そうすることで、取組みに工夫が加わってきます。工夫を書き加えることで、だんだんとルールのように手順がまとまってきます。

それまでは、バイヤーに提案したが、高いといわれたとあきらめていましたが、そいう場合、こう切り返すとよい、という話を何度も繰り返しました。

では、このタイミング(期限)まで、この取引先にこの商品を、このような方法で提案しようと、スケジュールや方法を決めます。そうすることで、行動が起こせるようになります。

10月くらいでしょうか、リーダーのTさんに自信が芽生えてきました。
新たな売り込みができるようになってきたのです。

取引先の担当者が決まっていない先への提案にも、私がやります!と率先して引き受けて頂けるようになりました。商談ツールも見本をひとつつくると、次に訪問した際にはたくさんつくってありました。

最初、社長さんには、標準化して可視化することを提案しました。
ルールとスケジュールとツールをつくり、使いこなせるように繰り返すこと、このことに合意頂きました。それを求めておられました。

約半年を振り返ってみると見違えるように商談が進み始めました。
この1月の会議では、もはや苦痛や悲壮感はなく、希望に満ち溢れているようにみえました。半年前までは、営業未経験の製造スタッフの方々です。
注文をとることが、楽しいと感じられている様子でした。

まもなくこの支援も終了しますが、どのようにして動機付けされたのか社長さんに秘訣を教えてもらいたいと思っています。かつTさんが、どの時点で、どのような理由でスイッチが入ったのかもです。

かねてから人材育成とは、やるべきことができるようになること、と考えてきましたが、その理想が実現したような思いです。

支援がすべてうまくいく訳ではありませんが、この進め方に賛同頂いた社長さんと、果敢に取り組んで頂いたTさん他スタッフの方々に感謝致します。

この経験をもとにして、支援の進め方を再整理したいと思います。
ありがとうございました。

年末に心温まるメールをちょうだいしました。
私が感じてきた顧客管理の効用を、同じ様に感じていただける方が増え、とても心強く感じます。
私もうまく表現できない顧客管理の効用を、許可がいただけましたので転載させていただきます。
私の知る中で、最も顧客管理に理解ある経営指導員さんからです。


川上先生 
いつも大変お世話になります。
 少し早いですが、今年も我々の取り組みにアドバイスいただきありがとうございました。
来年も変わらずご支援のほどよろしくお願い致します。
(中間省略)

さて、以下長文で申し訳ないのですが、実は昨日お会いした方のお話を聞き、いつも先生にアドバイスいただいている顧客管理の手法をいつも研究しており、その方が究極の顧客管理をされておられて感動しまして、先生にどうしてもお伝えしたいと思いました。
 
その方は紳士服のイージーオーダー専門で販売をされておられる方で、元は先代が開業したお店の後継者として(田舎の地元)市を起点にフルオーダー、イージーオーダーの営業されておられました。
主顧客が地元信用金庫の職員ということもあり、今回お会いした方(その時は後継者)だけが本店のある県南部の(移住した都会)市に移住(H7年頃)されました。
 
その時点でお店は構えず、常に訪問営業だけでオーダーをとっていくというスタイルでしたので、お店で細かい採寸をするフルオーダーでなく簡単な採寸で服を作っていくイージーオーダー専門に切り替えられました。
そこから田舎のお店はお父様がお亡くなりになったとき(H17年)に閉められ、移住後のご自宅で事業承継されてご商売を続けられています。

そして昨日久しぶりにお会いしたのですが、現在で顧客が100名おられそのうち、しっかり管理して動いているのが50名とのことでした。その管理方法が、先生に教えて頂いた顧客管理の仕組みを20年続けておられました。
 
その手法はお買い上げいただいたお客様のカルテを作成し、体形情報はもちろん、どんな生地、ボタン、裏地、服のデザインや仕事内容まで控えられます。そのカルテをもとに面会時に会話をする中で顧客の昇進、異動のタイミング、体形の変化を把握され、次回訪問のタイミングをはかり、電話を入れられるそうです。
また、信金さんは6月11月に賞与があるので、その直前にアポをとって採寸と生地内覧会を信金さんの会議室で開かせてもらい一気に受注するそうです。
 
そして我々のように少し給与事情が厳しい世代は信金さんで売れ残った良い生地を在庫処分価格で手に入れるので7月12月に電話がかかってきます。
そのタイミングで、今回作るのか作らないのかを電話で意思表示していくシステムとなっています。
そうすることで在庫のリスクを減らしておられます。また製造はすべてアウトソーシングで2,3社縫製スキルの違う契約工場をお持ちで、お客様の条件で変えておられます。
価格帯は今はスタンダードな定額性45,000円、55,000円、65,000円とそれ以上の高価格帯商品。
 
そんな事業ですが、高額品は利益率が高いですが、定額ものは原価が3割、販管費3割で利益が4割残りますので、無理に看板を掲げて不特定のお客様を待つ必要がなく、営業ルートも全て自分で決め、売り上げ管理まできるので、趣味の時間も取れたりするそうです。
 ただ、自分がサボれば全く売り上げは上がらないので、完全に自分の責任で動くシステムだとおっしゃっておられました。

その方が昨日言われたのは店舗のある経営者がよく景気のせい、イトーヨーカ堂のせいとはたまた商工会のせいと言われるが自分で一体何努力してきたのか振り返る商売人がいなくて、話が合わず商店組合もやめたといわれていました。

まさに川上先生が言われる顧客管理の仕組みを20年前から続けてこられて感動しました。


そして、会員支援に関しても全く同じで、支援先を分類しても待ってるだけでは案件は来ない。
こちらから巡回で情報を仕入れて、その旬にあった情報をもっていかないと案件は出てこないことと全く同じだと思いました。(後略)

まもなく新しい年を迎えます。

毎年、大みそかには創業以来、事業計画を策定しています。
午前11時くらいから約2時間程度、時間をかけています。

過去5年前からの事業計画を見直し、その年の目論見とその結果を見比べて、自分に欠けていたこと、怠っていたことなどを回想し、思いも新たに、新しい年度の目論見を構想します。

もちろん、これまで目論見通りになった年はありません。できなかったことが多く、やったけれどもその目論み通りにならなかったなど、挫折の繰り返しです。しかし、懲りることなく理想を持ってきたからこそ今があるとも感じています。

まもなく令和2年になりますが、たくさんの目論見を持ちつつも、令和2年を迎えることがかなわなかった盟友もあります。たくさんの目論見を伺ってきたことから、その方の思いをも努力しなければいけないと自分を戒めています。

今年は、何年かぶりに紅白歌合戦をみています。
来年も、無事平穏なお正月が迎えられるように、初心に戻って新たな一年間全力投球致します。



今年も押し詰まって参りました。

私は、恐らく明日まで仕事をしてお休みとなると思います。

ブログにお越し下さった方、ありがとうございました。
今年は、プログを書く回数も少なく、新しい情報を提供する機会をもてなかったのですが、来年は心を入れ替えて、たくさんアップしたいと思っています。

あわただしい1年でしたが、今年を振り返ってみれば「顧客管理支援」と[経営発達支援]がメインとであったと思えます。


顧客管理支援は、販路開拓支援にとって代わるものでなく、両輪という位置付けです。販路開拓支援の先に顧客管理支援があり、顧客管理支援の中の一部に販路開拓支援があるといった感じでしょうか。

このことに気づき、この一年、たくさん顧客管理を支援してきました。
顧客管理支援とは、顧客の「量」と「質」をつかみ、適切に対応するルールを設けること、と定義できます。意味がなければ私も続けませんが、この支援が今年、多くの成功事例につながりました。

この方法を支持してくださる金融機関の方も増えてきて、おかげさまで月1回の広島での相談会は、予約が取りにくい盛況です。顧客管理を実践することで、何を最優先して行うべきか、明確に自覚できることを体感された方が支持して下さっています。融資先で即効性ある売上向上策を欲しているところにご案内頂けるようになりました。


経営発達支援と伴走型支援は、ほぼ同じことだと考えています。もちろん、正式には異なりますが、結果的に小規模事業者の売上、利益を向上させる支援を継続的に行うことにおいては、同じ様な意味となります。

私は平成26年度の制度発足後から、わずかですがこの支援体制構築を支援して参りました。
すごく成果があがったという訳ではありませんが、成功といってよい事例もそろそろ現れました。

特にうれしいのは、若手が活躍されはじめたことです。担当してまだ日が浅いにも関わらず、よい相談者を発掘して、事業計画策定に導かれています。これは、手順と手法をマスターされた結果と考えています。

伴走型支援は、にわとりとたまごの関係によく似てします。相手がいなければうまくならない、うまくないと相手が見つからないという堂々巡りの関係です。しかし、標準化することで、この難局が打開できることを複数のところが立証されています。


研修では、私の目標は「支援の標準化を進め、全国に自動車学校をつくること」と申し上げています。

学校は異なれど、どこを選んでもほぼ同じような進め方で教えてくれることが理想と考えています。

我流でなく、多角的な観点から容易、かつ明瞭な支援方法を見出すことが、よりたくさんのひとが支援に携われるようになる必須要件と思っています。

こうした思いが、さらに広まるように、来年も地道に取り組んで参ります。

12月に旭川で行われる経営発達支援研修のテキスト作成に取組みました。

平成26年に法改正が行われて間もなく、経営発達をテーマとした第一回目の研修を行ったことから、かれこれ5年が経過しますが、なかなか完成には至りません。
作成した時点では、これで完璧!と思うのですが、講義を進めていくと、あれもいれよう、これもいれようと考えて、結局かなり変更になります。もちろん、そのほうが精度が高まりますので、作業は大変ですが、そのぶん気持ちに余裕をもって講義することができるようになります。

旭川は、何をはじめるにも一番最初に採用して頂けるところで、今回もはじめての試みです。
これまで、ばらばらであった「伴走型支援」「経営状況分析」「販路開拓支援」「顧客管理支援」「フォローアップ」という5つのテーマを、延べ5日間で行う、とてもハードな研修です。

北海道という広大な広さの土地で、しかもかなりの距離の離れたところから、さらに人手不足でご多忙の中、おこしいただくため、こういう日程はよいのかもしれません。いわば、私のもつコンテンツがすべて紹介できることになります。

これからの経営発達支援は、支援の成果が求められます。あたり前のことではありますが、成果が得られなければ支援したとはいえません。これは、支援機関だけでなく、われわれ中小企業診断士にも同じことが求められています。まだまたテキストの更改は、当分の間、続きそうです。

明日から、顧客管理研修がはじまります。

最初に行ったのが2015年度からなので、今年で5年目となります。

毎年少しずつ改良を重ねてきて、違和感をなくしてきていますが、それでも完全にはなくなりません。この春も今日まで改良してきましたが、まだ違和感が残っています。それは、改良することで、新に気づくからだと感じます。

こうして顧客管理の目的や進め方について改めて整理してみました。

顧客管理の目的

・次の購入が予測できること
・次に売れる商材がわかること
・新たな見込み客が見えること
に、まとまりました。

これまでもやもやしていましたが、購入の予測には二種類あって、反復と定期に分けられます。
反復とは、一定間隔で繰り返されることであって、定期とは、同じタイミングにあることです。
これらは似てはいますが、やや対応方法が異なります。

売れる商材ももやもやしていました。
そのひとが好きという意味の嗜好と、同じ場面で必要とされる用途に分かれます。
嗜好は、程度がありますが、コレクションに近いものです。嗜好は、好き嫌いがはっきりしますのでもひとを選ぶ必要があります。

新たな見込み客は、いま利用しているひとに似たひとを探すことで見つかります。
いま利用頂いているひとは、意味なく購入しておらず、何か理由があります。必然性ともいえる理由をつかむことができれば、同じ必然性をもった未利用客へのアプローチができるようになります。


顧客管理の進め方

特に区分は、これまでと同様ですが、分類と識別でわけます。
識別は、さらに期待値と関係性で分けますが、それぞれもう少し踏み込んで定義することができました。

期待値
・過去の実績と未来の見込みで測る
・購入が期待できる確率と、ボリュームがつかめる

関係性
・購入選択肢の多寡と親近感で測る
・効率的で効果的な対応手段と頻度が決まる

というものです。

昨年までは、まだこうした区分けができていなかったことから、特に基準もなくあいまいとなっていましたが、幾度となく反復して取り組んでみると、規則性、共通性がつかめるようになります。

こうして定義して、標準化することで、よりアドバイスが容易となります。

明日は、3連休をつぶして考えた定義に基づいて、よりわかりやすい講義を行ってきたいと思います。

先日、経営発達支援を効果的に進めるための職員研修を、とある商工会議所にて行って参りました。

この商工会議所では、3年前から同テーマでの研修に取組まれ、着実に支援力を向上させているだけでなく、伴走型支援体制も形が見えつつあります。いわば、私の理論の正当性を証明して頂いているともいえ、私も一員と考えて、諸事業に協力させて頂いております。

今年度、取組むテーマは「顧客管理」「販路開拓」「経営革新」です。これは伴走型支援に取組む上で、欠かすことのできない3種の神器ともいえるテーマです。この3種のテーマで研修依頼を受けた場合、「顧客管理」を最初にされることをお勧めしています。

顧客管理とは、既存顧客を可視化して、量と質を把握して、的確に対応することを目的としています。その効果は、見込み客をつかみ、見込み客を作り出すことにあります。

企業から要望の多いテーマですが、この手法は、そのまま支援機関にも応用できます。
これからの支援機関は、見込み客発掘は通り越して、着実なフォローアップが求められます。その良否は、売上、利益の向上で図られます。まさに継続的な関係を継続し続けられなければなりません。

私は、企業に助言することを、そのまま自己も体験すればよいと考えました。
支援機関に置き換えると、誰を対象にするのか、基本的にどのように対応するのか、基準を決めることが起点です。この基準が決まるとデータベースと称する名簿のようなものがつくれます。何か、ことを起こすときに、このデータベースで見込み客がつかめます。

最終的には「売上」「利益」の向上を目指すことになりますが、中間目標が、経営革新計画の承認です。
承認される計画書もつくれないようでは、その取組みはうまくいかないと考えております。単に数枚の計画書の作成や申請手続きを面倒だと感じるひとは、それよりももっと大変な営業活動に耐えられないと思っています。

賛否両論あるかと思いますが、経営革新計画の承認の制度はとてもよくできていると思います。

何のメリットもないことに、ひとは時間を使いたがりません。それでも、勧めに応じて申請手続きをされる方は、メリットの有無に関係なく、勧めに応じるひとかどうかのバロメーターともなります。

今回作成したデータベースには、その候補がちりばめられています。
その候補が、何人いるのか(量)、誰を優先すべきか(質)が、わからなければ、支援の効率はかなり低下します。

今回の顧客管理支援研修は、習うというよりも、体験するという目的で行われました。これで一定のルールがつくれましたので、その運用を継続していくことで、かなりやり方が理解されることになります。

その経験を活かして、企業に対する見込み客をつかみ、見込み客をつくり、そして売れる商品開発につながるアドバイスを行えば、売上、利益は、向上しないはずはありません。
付け焼刃でなく、自らが取り組んでいることこそが、説得力ある支援につながります。

次に訪問する際には、データベースが完成していることを、密かに期待しています。

経営状況分析は、とても役立つものであることを実感しました。

とある商工会にて個別相談に取組みましたが、それぞれ新規事業に取組みたい若手経営者です。
自分の温めてきた構想をお伺いし、事業計画を策定する支援を目的としています。温めてきているだけで、まだ形はありません。どこかに問題はないか、どのように進めればうまくいくか、アドバイスをして、無理矛盾がなれば、試案として書面にまとめることを支援します。

午前中は,宿泊業の方です。
この民宿は、冬はスキー、夏は合宿とにぎわいますが、春と秋に閑散期があるそうです。また、暖冬で雪が降らない年もあり、やや客足も落ちています。それを補うべく、体験サービスを提供したいとの考えでした。

ひとからみると、突飛もないようにみえるアイデアも、その地域の特異性を考えれば、決して突飛なものでなく、むしろ日本全国を見回しても適地であるともいえます。
また、このサービスをはじめるにあたり、一定の施設や設備を必要としますが、それもほぼ整っています。

聞き取りしながら、何をするのか、なぜするのか、その結果、どうなりたいのかをまとめます。
その結果、少し迷いはあったが、進めてみることにしました、と腹が固まったようです。

この相談者は「おもしろかった」と相談の感想を述べられました。
約2時間でしたが、もやもやの払拭に役立ったようです。

午後は、酒販店の方でした。
このエリアは最近観光客が増加しています。日本人だけでなく、外国人も多く、シーズンを問わずにぎわっています。そうした背景から、この方も敷地の一部を改修して、宿泊業を開業されようとしていました。

聞き取りをすると、午前中とうってかわり、あちこちがつまづきます。お聞きしているときは、なるほどなるほどとうなづきながら、半ば、それはいいアイデアだなと感じていました。ところが、深く考えてみるとたくさんの無理、矛盾が浮かんできます。

本当にその対象者が利用するのだろうか、近隣にある同種施設との競合に勝てるのだろうか、利用されたとしてその金額が見合っているのか、そもそも集客はどうするのかなどです。

ワークシートに記載されたアイデアを眺めつつ沸いた疑問をたずねたところ、アイデアの矛盾に自ら気づかれたようでした。と同時に宿泊業に代わる、この場所でなければできない、競合のない事業のアイデアが浮かんだのです。

この方は帰り際「きてよかった」と相談の感想を述べられました。
親しいひとに自分のアイデアを話すと、それはいい、と何人ものひとにいわれたそうです。そのため自分の考えは正しいと思い込んでいたが、失敗を避けることができたと感じられたようです。

午前のひとは、自分の考えが正しいことを認識できて、午後のひとは、誤りに気づき、方向転換されました。
経営状況の分析は、ひとの考えを決めることに役立ちます。

前に進むひとにとっても、方向転換されるひとにとっても、役立つものであることを、改めて感じた次第です。

先日、関西地区にて専門家対象の研修を行ってきました。

最初からいえば、年3回、かれこれ10回程度行ってきましたが、着実に支援力が向上していることを実感します。
参加者は、税理士さんとその事務所の職員さんですが、この間、ものづくり補助金の申請支援に取組み、何度も採択された職員さんがおられます。
今回は、会場に到着するなり、経営革新、承認されました!とうれしそうに報告を頂きました。

前回は11月に行いました。そのテーマが経営革新です。
以前から、経営革新に取組みたいが、とても難しそう、というリクエストに応え、2日間にて経営革新計画を策定するにあたっての考え方、申請書のつくり方を、ワークシートを使用して体験して頂きました。
それを、すぐに実行に移され、申請支援に取組まれたそうです。

改めてワークシートの持つ威力を感じることができました。
わずか2日間の研修でしたが、昨年11月に行った研修が、着実に経営革新支援に役立ったと感じることができました。

さて、今回のテーマは販路開拓支援です。
今年度研修のためにリニューアルしたテキストを用いて、昨年とは異なる角度から支援方法を紹介しました。
「販路開拓の4つの壁」「販路開拓に必要な5つの力」「販路開拓の原理原則」を柱に、販路開拓に取組む課題、それがが生じる原因を、本質的に理解してもらい、的を得た対策を立てるという内容です。
販路開拓がうまく進まない原因は、共通して「足りないことがあるため」です。

今回の研修では、足りないものを見つけ、それを補うことを目的として、ワークシートに向き合って頂きました。
過去にも同じテーマで研修していることから、今回は、かなり理解が深まったものと思います。

翌日は、todoリストを作成しました。
とある食品メーカーを題材に、経営改善のミーティングで、社員が社長から指示を受けたという前提で、todo=やるべきことを書面で整理する内容です。これは、はじめて行うため、受講生はとても苦労されていました。

せっかく、事業計画を策定してもうまく進まないケースが多くみられます。
その理由の多くが、理解不足です。理解されていなければ、行動に移されることはありません。
計画策定の実行性を高めるために、todoリストの作成が不可欠と考えてきました。

私のコンテンツは「経営状況の分析」「事業計画の策定」、実施後の支援として「顧客管理」「販路開拓」ですが、一昨年、「todoリスト」が加わりました。
コンテンツはたくさんありますが、このtodoリストで今のところ完結しています。

受講生には、どんどんと力をつけて、達成感を味わってもらいたいものです。

今月に入り、経営発達支援事業に関連する依頼が増えてまいりました。

ひとくちに、経営発達支援事業関連といいましても、大きく分けてふたつあります。ひとつは「計画策定支援」であり、もうひとつは「伴走型支援体制の構築支援」です。

・計画策定支援
国から示されている申請ガイドラインの趣旨に沿った計画書の作成を目的とします。

先月、小規模事業者支援法改正を受けて、ガイドラインがかなり見直しされました。
その内容は、かなり高度なもので、認定を受けるには、かなりの業務改革が必要と思われるレベルです。
しかし、前回H26改正の趣旨を汲み取って、次に説明する、伴走型支援体制の構築に取り組んでこられたところにとっては、高いハードルながらも、クリアできるイメージがあります。

今回の改正は、これまであいまいとなっていたことを定義したような感じで、やるべきことをより明瞭に示すことができなければ、認定が受けられない感じがします。

・伴走型支援体制の構築支援
支援先を募り、効果的に支援して、フォローアップを継続することで、最終的に成功事例輩出に導くプロセスを整備することを目的とします。

これだけ多くの企業が困っているにもかかわらず、セミナーをしてもひとが集まらない、支援を要望するひとが少ないという現状があります。せっかく支援の体制を整えても、支援を希望するひとを募ることができなければ、発達支援もできません。

発達支援とは、売上、利益を向上させる目的で、経営状況の分析、事業計画の策定、フォローアップに取組むことを内容としています。しかし、これらの支援は、支援を要望される方を募り、効果的な支援を行い、信頼が得られることをもって遂行できます。

おかげさまで、偶然にも複数の支援機関に関わらせて頂けたことから、よいところ、悪いところがよく見えます。
できること、できないことの判別がつかないことによって、できないことをたくさん並べてしまう可能性があります。

最初は、できていなかったが、努力してできるようになったところもあります。
5年前の前回改正以来、「支援の標準化」を目指してきましたが、その経験が、これから多くの支援機関に役立つような予感がしています。

新しい時代を迎えるにあたり、昨年末から平成のうちにやるべきことは平成のうちに終えようと考えて、たまりにたまったもろもろのことを片付けている間に、はや半年が経過してしまいました。

このブログもしばらく更新を怠ってきたことから、みるひともいなくなってしまいましたが、楽しみにしてくださる方も過去おられたことから、今後は、定期的に更新を継続したいと考えております。

これまで
・NPO活動の見直し 販路開拓支援は、どうあるべきか
・見直しの結果を踏まえ、やるべき事業の絞込み
・その結果、集約された取組みをまとめたパンフレットの作成
・その考えを発信するべく、新たなホームページへのリニューアル
に取り組んできました。

書くことが浮かばなければ、続けにくいことから、このページを使って、書くべきことを記録しておきたいと思います。
・優れた販路開拓の取組み
・販路開拓、顧客管理原理原則
・NPO活動の様子
・優れた伴走型支援の取り組み
これで、かなり書くことが湧いてきます。

興味ある方の期待にお応えしたいと思います。

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