4月から環境が変わり,久しぶりの投稿。
今年もプロ野球・メジャーリーグが開幕し,目を離せない日々を過ごしています。

昨年に引き続き,今年も注目しているのが大谷翔平選手。
徐々に登板間隔が短くなり,いよいよローテーション入りと言えそうな段階。
今シーズンは既に3回先発し,15回を投げ防御率1.20,奪三振19と圧巻の内容です。
残念ながら規定投球回数には達していませんが(現時点で21回),中6日で固定できれば達成できそう。

しかし何より驚いたのが,現時点で日ハム投手陣の中で投球回数は4番目(タイ)に多いということでした。
二刀流の選手なのに,チーム内実質4〜5番手ということ。
もう投手としても大事な戦力としてカウントされていますね。

野手としての活躍は言うまでもない内容。
3番打者として3割後半を打ち,安打数では一時期チーム内トップだったほど(現在チーム内5位)。
2塁打の数はリーグ内14位,チーム内3位を維持しています。

このままの起用であれば規定打席に到達するのは現実的ではありません。
週3日の打者起用として,出られる試合は半数程度。
70試合で4打席回ったとして,年間280打席。
年間100安打を達成するには,打率.357が必要になります。
かなり厳しい数字ですが,無理ではないかもしれないと思える数字です。

二刀流では投打とも中途半端になってしまうという声があるのは事実ですが,
どちらもかなり高いレベルまで到達することはできそうです。
投手としては規定投球回をクリアし10勝,野手としては打率3割くらいは現実的でしょう。


二兎追うものは一兎も得ず,という諺があるように,
日本では一つの物事に集中することが良いとされる傾向にあります。
でも,この二刀流が成功と認められれば,複数の物事に取り組むということがより一般的になるかもしれません。
学校の部活動で運動部を掛け持ちする,大学の専攻を2つ選ぶ,などなど。

医師は臨床と研究の両方に従事する人が多いですが,この価値観もより普遍的なものになると良いですね。