2007年01月12日

「トレンドの方向の違い」

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トラ画像3

偉大なファンド・マネージャーであるピーター・リンチ氏の言葉に「下落相場の底(最安値)をつかもうとするのは、落ちてくるナイフを受け止めようとするのに似ている」というものがある。マーケットが確かな下落トレンドにあるときに新規に「買い」注文を入れるのはほぼ自殺行為に等しい。しかし、逆に、確かな上昇トレンドにあっても「買われすぎ」のシグナルが出ている場合、新規の「売り」注文を入れることは、むしろ積極的なトレードにつながる場合もある。相場の「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」は根本的に違うということを肝に銘じておかれたい。




貴金属  円安で堅調地合

東京市場は4品とも堅調地合。円相場が120円台に軟化、05年12月の121円台を割り込むと下が深くなりそうなチャートとなっている。ユーロ圏は政策金利を3.50%で据え置いたものの、英国は5.25%に引き上げるなど、欧州は利上げ期にある。米国は一時の利下げ観測が後退するにつれてドルが買われる展開になっている。米国への資金流入もまずまずだし、景気も順調。それが株価に反映されている。日銀は17〜18日に金融政策決定会合を開くが、そこでどうなるか。金と原油の比価(ニューヨーク金÷原油)が11.80(11日)に拡大、原油の弱さが目立つが、これは金の上値を抑制する。

<目標値>(期先)
金2,440円、銀485円、白金4,370円




石油  NY原油急落でガソリン、灯油が続落

ニューヨーク原油期近が51.80ドルと1年7ヵ月ぶり安値をつけた。米国内ガソリン、中間留分在庫の予想を上回る増加と、米北東部気温上昇、ロシアからベラルーシへの原油輸送パイプライン稼動開始、OPECの減産体制が順守されていないとの見解が増加…といった弱材料が相次いで手仕舞売りが先行、ファンドの売りが増えたことが原因である。原油安となれば東京ガソリン、灯油も連動して大幅な下げを演じる可能性が高くなる。当面は原油の下値探りの展開で、戻りを売られる弱い基調が続くと思われる。ただ、弱材料が一巡して下値を固める動きとなれば買い玉を仕込むチャンスが到来するので、そのタイミングを外さないことが大切だ。しかも原油時間外取引が急反発している。

<目標値>
東京ガソリン52,500〜55,000円 東京灯油47,500〜50,000円

20070112


穀物  週明けの東京市場に注目

シカゴトウモロコシが急騰したのを受けて、東京先限は上場来の高値となる2万5,530円で寄付いた。米農務省の主任アナリストが上院農業委員会で、『2007年度のエタノール向けトウモロコシ需要量が、2006年の21億5,000万busを10億bus上回る』と述べたことがキッカケで買われたものだが、米農務省の各種報告が強気な内容になるとの見方も相場を後押ししている。トウモロコシは需給ひっ迫を見直し、大豆はファンダメンタルズの悪さを改めて確認することになりそうだが、トウモロコシが大幅高を演じれば大豆も追随しよう。米農務省報告を受けた週明けの東京市場の動きに注目したい。

<目標値>(期先)
Non-GMO大豆 44,000円 トウモロコシ 26,500円




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