大学・社会人ドラフトで中日3巡目指名の日本福祉大・浅尾拓也投手(22)と、4巡目指名の東邦ガス・菊地正法投手(22)が26日、CBC「サンデードラゴンズ」に生出演した。収録後、浅尾は「40歳まで現役」、菊地は「先発ローテ入り」を目標に掲げた。来季は6巡目指名の名城大・清水昭信投手(23)と合わせ、東海地区出身トリオから目が離せない。

 岩瀬に学び、マサになる。まだ22歳の浅尾が、早くも“不惑投手”を目標に掲げた。

 「数字的な目標はまだわからないんですけど、できるだけ長くやりたい。30…。いや40まで投げていたいですね」。ドラフト指名から5日、徐々にプロの実感が出てきた。まだスタートを切っていないが、ゴールは18年後に設定した。

 「長生きのこつ? 頭を野球ばっかりにせず、いい意味で息抜きというのが必要だと思います」。ドラゴンズがリーグVを達成した翌日、中日スポーツ紙上で井端が岩瀬の素顔を紹介している記事を読んだ。「岩瀬さんは野球、食事、遊びという野球選手に必要な三角形のバランスがいい」という内容。長いシーズン、長い野球人生を生きていくには、野球以外の面も充実が必要と学んだ。

 浅尾にとっての息抜きは、「オナチュー(同じ中学)やオナコー(同じ高校)の友だちと遊ぶこと」。何がなくとも地元の友人とファミレスに集まり、しゃべり合うのがパターン。もちろんそれも自己管理の範囲内に収める。もともとビールはジョッキ一杯も飲めない下戸。大学では合コンを一度も経験していないという硬派で、プロ入り後に羽目を外す心配はなさそうだ。

 目指すは40歳まで。大学で福祉を学んでいた浅尾は、岩瀬流“生きかた上手”で、プロで長生きをする。 

 甲子園出場がなくても、先輩がいなくても大丈夫。菊地は来季、同期生となる浅尾、清水との“東海トリオ”で、プロの世界に挑む。

 「僕はエリートではない分、プレッシャーもない。これからも努力次第だと思います。先発ローテを目指したい」。菊地は見るからに負けん気の強そうな表情で、プロでの決意を語った。

 もちろん不安だってある。富士宮東高では静岡大会ベスト8が最高。三菱自動車岡崎では、本社の不祥事で活動自粛を経験。東邦ガス移籍後は3度全国大会に出場したが、登板した3試合すべて敗戦だった。アマではこれといった実績もなく、高校、社会人を通じて中日に先輩はいない。

 そんな時は同期が支えだ。浅尾と清水とは共通項が多い。ともに東海エリアの出身(菊地が静岡、浅尾が愛知、清水が三重)、現在は愛知県内でプレー、甲子園経験なし。そろいもそろって、全国実績の少ないたたき上げたちだ。

 「それぞれ努力してきただろうし、切磋琢磨(せっさたくま)していければいい」。25日のテレビ収録ではすでにトリオが初顔合わせ。来季からも、競い合い、支え合って、竜投の将来を担っていく。

 浅尾と菊地はこの日、CBCの「サンデードラゴンズ」に、緊張の生出演。共演した前中日監督の山田久志氏から、それぞれ「下半身の使い方がいい」「フォームが完成されている」とお墨付きをもらった。それでも来季の目標を聞かれ、「3勝1敗」(浅尾)と「2勝1敗」(菊地)と、謙虚に答えていた。
(東京中日スポーツ)