2013年05月18日

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dragon_step at 12:23|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2010年09月17日

【第2話】 キュウリの一本漬けが求めたもの

田んぼの中にも、ラブホ健在!
大宮駅の繁華街しか知らなかった私には、新鮮であった。ショックも忘れてちょっと小躍り。

しかし、中身はフツーの(もしかするとそれ以下の)ラブホテル。ロビーにも廊下にも、フィルムの自販機すらあるはずもなく…。部屋は、ちょっと広いだけましか。(土地代安いし)。しかし、テーブルのピーナッツじゃ腹も膨れないんですけど。

そうこうしているうちに、班長が「風呂に入る」という。「匂いは写りませんので」という私のナイス助言も無視され、腰に白いタオル一丁で上がってくる男。

筋金入りの鈍感オンナも、さすがに悟った。
―「写真」じゃない、「射精」だ。

次の瞬間、ソファに押し倒される。ゴフッ! 頭の中で、ハチャトゥリアンの「剣の舞」が流れ出す(フルオーケストラ)。あ、ブラがない。信号はすでに黄色だ。戻りますか?進みますか?
これってイケナイことだよね。今までも悪いことしてきたけど、このジャンルはノーマークだった。なんだろう、ちょっと哀しい。もう、どうでもいいですわ。ワタクシの想像力が欠如してました。

最後の砦、パンツ城が敵の手に落ちた。信号は赤である。もう戻れない。

「もう分かりましたから、ベッドに移動しませんか?」。
とりあえず楽な姿勢を確保。その後は「男のアレの堅さは、キュウリの一本漬けだ。旨い、わたし」とか思いながら、適当にそれっぽい声を提供してやった。おらおら、胸とかもんでないで、早く出しちゃえよ。サービスをしているつもりなのだろうか。どうせなら、別のところで遣ってほしかった。

「あのぉ、もう飽きちゃったんだけど。」
たまりかねて申告。こんなときにも笑顔だなんて、あは、私って素直ないい子。そりゃ一回り近く年下のオンナにそんなこと言われたら、焦りますよね。ヤツはそそくさと最後まで至った。以上。


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翌日は、何ごともなく仕事をした。というか、ヤツを見ても正直何も感じなかった。話すのも敬語、挨拶もいつも通りの笑顔付き。裸と防護服じゃ、ギャップありすぎだしな。

夕方。パッケージのシールを補充しに、倉庫に入る直前。計ったかのように、ヤツが寄ってくる。
「お前、なんで普通なんだよ? さみしいじゃねえか。」

はあん? マスクの下で口を尖らせる。
何で棒が穴に1回入ったくらいで、お前と仲良くしなきゃならんのだ。それもキュウリの一本漬けで。どうせならピザを喰わせろってんだ。(まだ根に持っている)。セックスなんて、握手と一緒でしょ。ハーイ、ハロー、ハウアーユー? ずぶっ…てなもんだろ?

“棒が穴に”の1文だけ、敬語で伝えてさしあげた。
 
「お前って、本当に面白いな。」
ヤツが目を丸くした。意に反して、ますます熱くさせてしまったようだ。
当然、その日も待っていたよ。ヤツは。

―次回に続く

dragon_step at 20:57|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

【第1話】 爽やか青姦派の悲劇

「俺のヌードも撮ってくれよぉ〜。」

帰り支度をしながら、那須班長が繰り返す。三十路にもなると、笑い皺ってもんができるのか。いたずらっぽい二重に、父親の温かさが添えられる。悪くない。

(それにしても、ベタな反応やね。)
大学で写真を勉強していて、裸体を撮ってますと言うと、だいたいオジサンはこう出る。で、タイで一人放浪の旅とくりゃ、「あの娘は奔放」ってね。まったく平凡な発想。
しかし切り返しは愛想よく。「笑顔と挨拶はタダ」が当店のモットーでございます、減るもんじゃねぇ。

「え〜、本当ですか? 班長って腕の筋肉が素敵なので、そのうちモノクロとかで♪」

少々年増だが、肉体のストックは多いほうがいいからな。ついでに付け加えておくと、「班長」と言っても登下校のリーダーじゃない。工場の現場責任者だ。



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埼玉県某町。農地とブタクサに囲まれた漬物工場。
私は、ここでアルバイトをしていた。

どでかい豆腐を重ねたような2階建て。上は事務所と休憩室、下が現場。だだっぴろいコンクリートの空間に、ベルトコンベアが4基。手馴れたパートのオバちゃんたちが、黙々と包丁で浅漬けを切ってはザルに放り込む。私たちはその量産型浅漬けを85グラム計って、プラスチックのカップに詰める。ベルトに乗せる。これを1日中。この平坦さが一番ツライ。

その上、目と眉毛だけが出る防護服のような作業着。ファッショナブルとは程遠いいでたちである。せいぜいまつ毛にラメをあしらってみたが、「そのキラキラが白菜の山に落ちたらどうするのか」という理由で、即、禁止された。(ツクシンボウみたいな髪型の衛生担当社員、絶対お前理数系だな)。

でもいいんです。そこまでして守るのは…、そう、漬物を食べるお客様でございます!(キリッ)。補足/そして、クレームが来たらひとたまりもないこの会社を。

商品は、キュウリの浅漬け、カクテキ、カブの盛り合わせ so on。量産型の安物だったが、電車の広告やコンビニで見かければ、それなりに誇らしい気持ちだった。
私を含む若手も、そりゃ可愛がられましたわ。オバさんたちは、小さな派閥などを作っていたようだが、政治家のそれよりいやらしくなくてよろしい。個人個人は、温かくて優しい人たちだった。昼時には、定番のミカンとか、家で採れた柿とかくれたし。


「THE平和ファクトリー」。油断と隙だらけの私。(遠い目)


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「そうか。じゃぁ、今から行くか!」

一瞬耳を疑った。こんな夕方から、どこで男の裸を撮れと言うのだ。そもそも、愛機ペンタックスのMZ―Mが本日不在である。
「はぁ、でもどこで…? 一眼(レフ)もないし。」
「大丈夫、大丈夫! 屋内でカメラもあるとこ知ってるから。」

気がつけば、車の助手席に座っていた。…それにしても、このド田舎でスポーツカー(しかもコバルトブルー)。彼は何を目指しているのだろう。我々はどこへ向かおうとしているのか。

脳をフル回転させること15分。そろそろ腹が減ってきた。体に染み込んだ漬物液のにおいを感じながら、思考の輪郭がぼやける。その屋内とやらがどこだか知らんが、どうせなら邪念なく撮影に集中したい。よそ様のカメラを使うというハードルも、やや気がかりである。

「班長、先に何か食べたいです。」
「大丈夫! それもあるから。」

車は大きく左折。
って、ラブホの暖簾くぐってどうする〜っ!?


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え、えーとぉ。美人の奥さんと3歳の凝った名前の娘がいて、日曜には公園で一緒に遊ぶんだと。そんなお方が、ホテルで変なことするわけないよね。

いつも爽やか青姦派。ラブホ経験値は限りなくゼロに近かった。(金がなかっただけ)。

きっと、そんな大人が利用するようなホテルでは、パーティとかもできちゃうんだ。で、記念撮影用に「写ルンです(使い捨てカメラ)」が自動販売機で売っていて、彼はそのことを言っているのに違いない。まぁ、このワタクシなら使い捨てカメラでも、臨場感で勝負のナイス作品が撮れるわけだし。ルームサービスでピザとかフルーツとか食べて、車で送ってくれるんだよね〜。

はい、救いようがなく鈍い、そこのお前。
オメデトウゴザイマス。全部ハズレです!(車で送ってくれた、以外は)

―次回に続く続きを読む

dragon_step at 19:01|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)