(例によって長い夢の断片。ここだけ取り出してもわけがわからないが、ちゃんとストーリーのある夢だったんだが、ここしか思い出せない)

 友達(女性)がトイレの前で、ひどくおびえた様子でいる。場所もわからないが、トイレは個人の家のではなく、私たちは学校のトイレのように大きなトイレの入り口のドアの前に立っている。
「ここから何かが見えることがあるの。何か見えない?」

見ると、ドアが細く開いていて中が見える。言われるままに目をこらしてドアの隙間から中を覗いてみたが、何も見えない。見えるのは普通のトイレのドアの一部と洗面所の一部だけだ。
「何も見えないけど‥‥」と言いかけたときに、視界を何かが横切ったような気がした。
「待って! 見えた」と言って、よりいっそう目をこらした。すると、何か真っ黒い影が右から左へ横切った。最初はなんだかわからなかったが、次に見えたときは、乳母車かカートのようなものを押している女性のシルエットのように見えた。
 だけどあれが人間のはずはない。トイレの中はこうこうと明るいのにまったく光を反射しないで全身真っ黒だったし、もちろん中に入っても誰もいない。

 友達はおびえきって、「どうしたらいい?」と悩んでいる。私はこれは除霊とかそういうのが必要なのかなあと思って、幽霊のことは幽霊に聞いたほうが早いと思いつく。
 ここらへんが唐突なんだが、私はそばにいた幽霊学生に聞いてみる。たぶん話の前のほうで出てきたんだろうが、何者なんだか、なんでいっしょにいるのかもわからない。とりあえず、ここで言う幽霊学生とは籍のない学生のことではなく、文字通りの幽霊である。
 ちょうど今やっているSkyrim(ゲーム)に出てくる幽霊そっくりで、青く光るシルエットだけが透けて見える。それが2、3人いた。でもこの学生たちは幽霊だけど、すごくいい子たちで、なんとかこちらの役に立とうとしているようだが、彼らにもこれがなんなのかわからないという。