こんばんは、しめじです。
写真は思いで横丁マッハの図です。
さて、今日は文体練習ではなく、昨日見た夢についてです。
これまた、あまりたいしたものではないのですが、数字をはっきり覚えているという点で面白いかったので、かいてみようかなと思います。
2月28日の夢
なぜか知らないが、高校時代の同級生の松本君とエレベーターに乗っている。古いエレベーターは動くたびに音を立てる。以前行ったパリのマンションのエレベーターであることがなんとなく分った。誇り臭い箱の中、二人ともSWATのような真っ黒い服を着ていて、壁には大きなマシンガンが立てかけてある。足元には目隠しをした昔いたバイト先の店長が膝を折って地面に頭をこすり付けている。はげた後頭部を松本君が足蹴にする。店長は何一つ声を上げない。
マシンガンで店長を殺すことになっていた。しめじが手を下す係りだ。重い銃身を抱えて、ゆっくりと店長の後頭部に狙いを定める。マンションにはまだ住民が住んでいる。早くしなければ人目についてしまう。しかし、あいにくそのマシンガンは単発式で、しかも扱いが難しい。どう難しいかというと、引き金がナンバリングされていて、決った番号順に引き金を引かなくては弾が発射されない。松本君が番号を読み上げる「3番、5番、1番、6番……」
順番どおりに引き金を引く。そのたびに銃筒は轟音を立てる。いずれも空砲だ。最後の6番の引き金を引こうとした瞬間。エレベーターが1階で止まり、ドアが開く。運悪く管理人に鉢合わせる。管理人はにこやかに笑っている。が、エレベーター内の私刑の様子を目の当たりにしてぎょっとする。「なにしてるんだ!」との呼びかけを無視して、しめじは閉扉ボタンを連打する。「早く打て!」松本君の声にあわせて、6番の引き金を引く。後頭部に載せた銃口が火を噴き、脳漿とともに赤い血液がだらだらと床に流れ出す。思ったよりも出血が少ない。しかし、半開きのドアから、階下へと血は流れ続けていた。急いで、2階のボタンを押す。ようやくドアが閉まり、その隙間から管理人が警察へ通報しているのがかすかに見えた。
2階じゃ拙いと思い11回のボタンを押しなおす。「なんで、上に上がったんだ、普通は地下にいくもんだ」松本君はいらだたしげにB3のボタンを殴っていた。手の中のマシンガンを眺める。弾倉には弾が入っていなかった。
警察の手が回っているはずなのに、あたりは不気味なまでに静かだった。誰もいない11階。観葉植物が倒れ、壁はところどころ崩れている。扉のない、バーのカウンターに腰を掛けて、話し合った。「エレベーターで降りれば蜂の巣だ」ということで、結局階段で降りることになる。階段はなぜか小学校の校舎にあったもので、なんとなく懐かしかった。
2階ほど降りると、スコットランドヤードが3人、いかにも屈強そうな様子で上ってくる。急いで11階まで引き返すと、女の警官が立っていた。彼女は丸腰でこちらを睨んでいる。よく見ると木村カエラにそっくりだ。いきなり松本君が自首すると言い出す。早すぎるだろうと思いながら、松本君に手錠をかけている隙に脇を抜けて、エレベーターに戻る。武器があれば、脅しになるからだ。
何とかエレベーターにもぐりこみ、呼吸を落ち着けていると、二人の談笑が聞こえてくる。塗装のはげたモルタルが風で崩れている。その中に響く笑い声。
エレベーターの中には店長の死体とマシンガン。黒い銃器にしがみつくと、必死で構えを取る。しかし、弾は入っていない。おびえながら彼女が来るのを待っている。銃身が徐々に熱くなる。
いきなり、視界に彼女の姿が飛び込んでくる。うれしそうに笑う彼女はお盆にコーヒーを3つ乗せている。その笑顔の前に、自首せざるを得ないなと思い、両手を差し出した。3人はコーヒーを飲みながら、エレベーターで降りていく……
こんな夢でした。階数と引き金の番号がなぜか鮮明に記憶に残っていて、なんだか不思議な感じでした。フランスが舞台なのですが、なんとなく『羊たちの沈黙』のイメージもちらほら。まあ、夢なんてそんなもんですからね。
ではまた次回に。