肥土山離宮八幡神社 春季例大祭奉納歌舞伎

今年も５月３日（木）、肥土山離宮八幡神社の例大祭で農村歌舞伎が奉納されます。
プログラムが届きましたので、ご紹介しますね。
【第一幕】寿式三番叟（ことぶししきさんばそう）　　15時〜
肥土山の三番叟は２人で行います。足腰にものすっごくコタえる三番叟は、体力がなければなかなか踊り切れないハードなもの。息の合った２人の三番叟に要注目です。ちなみに、こまめ食堂の翔くんも三味線で出演します。


【剣舞】　白虎隊（びゃっこたい）　　15時30分頃〜
子ども２人による剣舞。かわいらしい舞をご覧ください。


【第二幕】仮名手本忠臣蔵　三段目　松の間の場　裏門の場
（かなてほんちゅうしんぐら　さんだんめ　まつのまのば　うらもんのば）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　16時頃〜

元禄15年12月14日、赤穂浪士47人が吉良邸に討ち入り、亡君の仇を討った元禄快挙を取材したものです。松の間は、刃傷場とも言われます。
高家筆頭の高野師直は、鶴岡八幡宮において伯州城主塩谷判官高定の奥方顔世御前に横恋慕、恋文を渡し、色よい返事を待っています。登城に遅参した判官を、師直がたしなめているところへ顔世からの返書が来ます。
「さなきだに重きが上の小夜衣　わが夫ならで　つきな重ねそ」
わが恋の叶わぬことを知った師直は、腹立ちまぎれに悪口雑言、判官を鱗（うろくず）とののしります。堪忍袋の緒が切れた判官は、刀を抜いて斬り付けます。


【第三幕】仮名手本忠臣蔵七段目 祇園一力茶屋の場
（かなでほんちゅうしんぐらななだんめ　ぎおんいちりきぢゃやのば）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 17時30分頃〜
身請けされたお軽は、祇園町一力茶屋で働いています。一方、由良之助は、仇討ちの本心を悟られないよう、わざと茶屋で芸者遊びにふけっています。
そこへ、倅の力弥が、顔世御前からの密書を届けにきました。お軽は、鏡越しに密書を覗き見してしまいます。それに気づいた由良之助は、突然、お軽を身請けしたいと言い出します。
そんなところへ、平右衛門が妹のお軽を訪ねてきます。お軽からその様子を聞きだした平右衛門は、思案の末、由良之助の本心を知ることになります。仇討ちの仔細が書かれた密書を見てしまったお軽を、由良之助に代わり、兄である平右衛門が手にかけようとしますが、それを見ていた由良之助は、兄妹の心底を読み取り、平右衛門に仇討ちの連判を許します。

　　
【第四幕】絵本太閤記　十段目　尼崎閑居の場　　　19時頃〜
　（えほんたいこうき　じゅうだんめ　あまがさきかんきょのば）

俗に「田十」と呼ばれ、主君織田信長を討ち取った光秀の反逆を題材にしたものです。
光秀の母皐月は、主君を討ったわが子を恥じて尼崎の閑居にこもっています。そこへ光秀の妻操と息子の十次郎の許嫁初菊が見舞いにやってきます。また、皐月は一夜の宿を求めてきた旅僧を招き入れます。
十次郎が初陣の許しを請いに訪れ、初菊と祝言の盃をあげた後、緋縅の鎧に身を固め、戦場へ向かいます。皐月は旅僧に風呂をすすめて奥へ入ります。そこへ竹藪から黒糸縅の鎧に蓑をまとった光秀が登場。旅僧を久吉（秀吉）と見破り、障子越しに竹槍で突きますが、それは久吉ではなくわが母皐月だったのです。
やがて瀕死の手傷を負った十次郎が戦場から戻り、初菊に看取られながら息絶えます。相次ぐ肉親の死に、さすがの光秀も大泣きします。
陣羽織に着替えた久吉と光秀は、天王山で勝負を決しようと別れていきます。


　＜日　時＞　５月３日（木）１５時〜２０時（小雨決行）
　＜場　所＞　肥土山離宮八幡神社境内　肥土山の舞台
　＜駐車場＞　アクティブ大鐸、甚助駐車場

※夜は冷えますので、暖かくしてお越しください。