2025年08月31日

巨匠 ハインツ・ヴェルナーの描いた物語  始まりました!

巨匠 ハインツ・ヴェルナーの描いた物語 展
がいよいよ始まりました。

私は、プレビュー(開催前日の下見会)から
参加しました。午前中2回のメディア対応と
午後の招待客対応の計3回、軽いスピーチを
しました。この場もほぼ満席で、本展に対す
る関心の高さがうかがえます。

初日には開場待ちの列もでき、ご来場の皆様
一人一人の感謝の言葉を伝えたいような気持
でした。


さて、今回のブログでは、鑑賞についてのアド
バイスを一つ。
是非、ミュージアムスコープをご持参ください。
ミュージアムスコープというのは、いわゆる
単眼鏡で、近接までピントの合うものです。
作品がガラス越しに展示されているので、これ
があるととても便利です。


因みに、私が愛用しているのは、以下の写真
のようなものです。

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写真1)ミュージアムスコープの一例

もう25年以上前から愛用していますが、結構出番が
多く、とても活躍してくれています。


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写真2)猟師のホラ話 ケーキ皿

ガラス越しでは近寄ってもこんな感じですが、
ミュージアムスコープを使うと・・・



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写真3)クローズアップ

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写真4)同上

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写真5)同上

クローズアップの写真はあくまでイメージです
が、手描きの筆運びや人物の表情まで細部を
観察することができます。


美術館では使用している方もよく見かけますが、
もし持っていない方はこれを機会に一本購入し
ても価値があると思います。観劇などにも使え
ます。

楽しく鑑賞くだされば、とてもうれしく思います。
ご来場をお待ちしております。


アンティーク西洋陶磁器専門店 
   アンティーク アーカイヴ 
        東京 二子玉川
         TEL-03-5717-3108
   ホームページはこちらです 
     
http://archiv.jp/

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dresdner220 at 17:39|PermalinkComments(0) ハインツ・ヴェルナー | イベント 催事

2025年08月03日

巨匠 ハインツ・ヴェルナーの描いた物語 現代マイセンの磁器芸術

今回のブログは、ハインツ・ヴェルナー展
のイベントについてのお知らせです。

今回のイベントのハイライトは、9月13日
土曜日と10月11日土曜日に開催される、
サロントーク「ハインツ・ヴェルナーのコー
ヒーカップの魅力」と題されたイベントです。

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写真1)イメージ 

実はこれ、画期的なイベントです。
マイセンの器で、しかもヴェルナーさんのデザ
インの作品で、実際にコーヒーを味わって頂こ
うという企画です。是非実現したいイベントで
した。

美術館において、紅茶やコーヒーのイベントは
過去にも例がありますが、今回は展示してある
作品と同等な器を使います。こんなことはまず
ありえません。

また、ご賞味いただくコーヒーも、マイセンの
正規代理店が扱っているこだわりの「マイセン
コーヒー」です。

このコーヒーを淹れるのは、あの「HARIO」。
ドリッパーで有名な国産耐熱ガラスメーカー
です。美術館にカフェを併設していることから
協力をお願いしました。
このカフェがまた素晴らしい!大きなウィン
ドウからの風景はたくさんの緑で、まるでどこ
かの避暑地のいるようです。イベントの時間は、
このHARIOカフェを借り切ってしまいます。

私のトークもおまけについていますが、これは
別としても、極上の一時間に鳴るはずです。


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写真2)装飾「森の木の葉」 手描き

今回のイベントで使用される「森の木の葉」
の装飾です。1973年のデザインされた作品
ですが、当時から珍しいアイテムで、現在の
マイセンでは作られていないと思います。


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写真3)「スタイリッシュなバラ」手描き

この装飾はヴェルナーさんの初期の作品です。
このグラフィック的なバラから、のちの「アラ
ビアンナイト」や「サマーナイト」を想像する
のは難しいですが、これこそヴェルナー芸術の
源泉なのです。この作品は展覧会には出品され
ませんが、本イベントでは使っていただこう
と思っています。

参加費は2,000円(要予約・要鑑賞券・要参加
費)ですが、「来てよかった」と思って頂ける
イベントにしようと張り切っております。

尚、諸事情を考慮した結果、定員は20名とさせ
て頂きました。予約は8月20日正午より、「泉屋
博古館東京」のウェブサイトで、先着順にて
受け付けるそうです。詳細は「泉屋博古館東京」
のHPをご参照ください。
泉屋博古館東京 <六本木> | SEN-OKU HAKUKOKAN MUSEUM TOKYO

イベントでお会いできるのを楽しみにしており
ます。


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2025年07月23日

訃報 フォルクマール ブレッチュナイダー氏 ご逝去

2024年 8月5日 に、マイセンの芸術家
フォルクマール ブレッチュナイダーさんが
亡くなられました。

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写真1)在りし日のブレッチュナイダーさん

去年の出来事でしたが、うかつにも今まで知り
ませんでした。ハインツ・ヴェルナーさんの御
逝去は新聞などにも大きく取り上げられました
が、今回の訃報は小さな死亡記事だけでした。

生前の希望により、ご家族だけの簡素な葬儀が
とり行われたそうです。
これで、マイセンの芸術家グループの全員が
亡くなってしまいました。


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写真2)ウニカートに描かれた花

マイセンの花・果物絵付の分野で、その技量は
間違いなく絵付師のトップであり、他にも風景
や抽象画など全てのカテゴリーにおいて秀でて
いました。花絵付けに関して、あのハインツ・
ヴェルナーさんも「私など、彼の足元にも及び
ません」とその力量を称賛されていました。




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写真2)1995年に頂いたサイン色紙

芸術家らしい繊細な心の持ち主で、一見とっつ
きにくそうな方でしたが、ひとたび心を開けば
ご自分の芸術観を惜しげもなく語ってくれる、
そんなお人柄でした。



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写真4)「ブーケ」コーヒーC&S

写真はブレッチュナイダーさんのデザインした
食器装飾です。器全体を花に見立てた、私の大
好きな「ブーケ」と名付けられたデザインです。
因みにうちは一家でブレッチュナイダーさんの
大ファンです。

謹んで、ご冥福をお祈りいたします。



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dresdner220 at 23:16|PermalinkComments(0) マイセンの芸術家 | マイセン作品紹介

2025年04月29日

ローゼンタール ワイングラス 魔笛 ビヨルン・ヴィンブラッド デザイン

今回は美しいワイングラスを紹介致します

ローゼンタールが1970年頃に発表した
「魔笛」のサービスに付属するグラス
です。

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写真1)ワイングラス 魔笛サービスより

「魔笛」はモーツァルトの歌劇ですが、
このサービスのテーマになっています。
作者はデンマークの芸術家ビヨルン・
ヴィンブラッド。
ローゼンタール  スタジオラインの
最高峰のサービスでした。


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写真2)魔笛 サービス 陶磁器

陶磁器は24金で彩られ、魔笛の色々な場面
がホワイトのレリーフで装飾されています。
シンプルでありながら華やか。
スタジオラインの傑作として評価の高い
サービスですが、今では作られていません。


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写真3)魔笛 グラスの底部

魔笛のグラスはあっと息をのむようなデザイン
でした。
グラスが上下逆さまに重なったような斬新な
もので、ここにも魔笛のシーンがレリーフ
されており、オペラの有名な文言まで彫り込
まれています。
第一幕でパパゲーノが歌うアリアから
「私は鳥刺し」という歌詞です。


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写真4)グラスの上部

さらには、陶磁器の金彩に呼応してレリーフが
24金で装飾されています。
しかもすべて手彩によるものでした。


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写真5)ビヨルン・ヴィンブラッド

デザイナーのビヨルン・ヴィンブラッドは1918
年生まれのデンマークの芸術家です。この作品が
発表された1970年は52歳ですね。芸術家として
絶頂期のころと思います。
当時ローゼンタールは世界中から優れた芸術家を
スタジオに呼び寄せ、「生活に芸術を」を
モットーに先鋭的な作品を作っていました。


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写真6)全体像

1980年頃からは高島屋がローゼンタールを大々的
に扱うようになり、照明を落としたインショップ
でこうした作品を展示していました。
当時このワイングラスは確か1客5~60,000円の
価格がつけられていたように思います。
まさに器好きの憧れであり、私はインショップの
ガラスケースを溜息まじりに眺めているだけでした。

そして今、改めて手元で鑑賞していても、当時の
感激はそのままであり、作者の魂が伝わってくる
ような感覚さえ覚えます。

東京プリンスホテルの催事に持って行きますので、
どうぞ手に取ってご覧ください。


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2025年04月28日

マイセン フィギュア オランウータン P・ヴァルター

今回はマイセンのフィギュア「オランウータン」
を紹介致します。

マイセンの作家パウル・ヴァルターの作品です。


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写真1)マイセン フィギュア 「オランウータン」 

この作品には思い出があります。

2019年に開催された「マイセン動物園」展でのこと
です。当店もこの展覧会にかかわっていましたが、
担当の学芸員さんから「ヴァルターのオランウータ
ンを是非展示したいのですが、持っていませんか?」
と問い合わせがありました。
当時、当店では在庫しておらず、ずいぶん探しまし
たが、日本で見つけることはできませんでした。
結果この「マイセン動物園」展には出品できずに、
とても悔しい思いをしました。

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写真2)マイセン公式カタログより

パウル・ヴァルターは動物専門の作家です。
他の作家は人物像もつくりましたが、
ヴァルターは動物や鳥だけを作り、人物は
全く手掛けませんでした。
その中でも「オランウータン」は彼の代表作で
あり、当時の公式カタログにも大きく取り上げ
られています。


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写真3)公式カタログ 表紙

しかし、その緻密なつくりや大きさかからか、
当時も多くの数は作られなかったのでしょう。
現在のアンティーク市場にもほとんど出てこず、
珍品と言えます。


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写真4)オランウータン 実際の姿

写真4)でご覧頂ける通り、オランウータンは
体毛に覆われています。
これを陶磁器のフィギュアにすることはとても
難しかったに違いありません。
そしてこの特徴ある表情、これらを見事に作品に
してしまったのは、ヴァルターの天賦の才と動物
に対する限りない愛情の故だったのでしょう。



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写真5)同作 クローズアップ

この質感と表情、いかがでしょう。
間違いなく動物作家パウル・ヴァルターの代表作
であり、マイセンフィギュアの傑作でしょう。

プリンスホテルの催事に持っていきますので、
どうぞ実物をご覧ください。


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