2010年08月

2010年08月31日

マイセン 訪独 その2 ドレスデン


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写真1)ドレスデン市街の眺望

飛行機がドレスデン空港に着陸する前に大きく旋回すると、ドレス
デン市を鳥瞰することが出来ました。慌ててカメラを向けたのです
が、狭い窓からの撮影なのでこの1カットしかシャッターを切ることが
できませんでした。それでも、この風景を見られたのはとてもラッキ
ーだったと思います。

是非、写真をクリックして拡大してみてください。ドレスデンという土地
を具体的に把握できます。

蛇行しながら悠々と流れるのがエルベ河です。この時は上流で
大雨が降ったそうで、いつもより川幅も広く、水も茶色く濁って
います。画面中心に橋が何本が見えますが、一番目立つアーチ
形の橋が、ドレスデン旧市街と新市街をつなぐ「アウグストス橋」
です。橋の右手はツヴィンガー城やレジデンツ、聖母教会など
があるドレスデン一番の観光地です。ただ拡大写真でも、詳細
は見えませんね。カトリック教会の尖塔はご覧になれるでしょうか?
写真上方がエルベ河の上流で、ザクセンスイスの山岳地帯を
経てチェコに至ります。写真下方が下流で、やがてはハンブルグ
に出て海へ注ぎます。マイセン市は下流方向ですね。

こうしてみると、マイセンに磁器工場が作られたのは単なる偶然
では無いことが分かります。べドガーはドレスデンで磁器の実験
を続けており、1710年これに成功します。(よくマイセンのお城で
磁器が発明さらたと誤解されますが、これは間違い)
アウグスト王は磁器を量産すべく、今までほとんど使われていな
かったマイセンのアルブレヒト城に磁器工場を作ります。
マイセンは、近くで磁土を採掘でき、燃料となる大量の薪をエルベ
河を使って運ぶことができました。また城は独立した丘の上にあり、
隔離することが容易でした。これは磁器製法の秘密を厳守する
のにとても都合がよかったのです。城は正に磁器を製造するため
に存在したと言っても過言ではありません。

これまで、私は何度もマイセンを訪れていますが、窯のイメージ
がよく把握できず、なんとなく城の一部を工房に使っていた位に
考えていました。しかし、今度の訪独でそれが大きな誤解である事
が分かりました。アルブレヒト城はその全体が、磁器工場だった
のです。とても工房というようなレベルでなく、大きな設備を備えた
一大工場そのものでした。

「賢者の石、白い宝石 Der Stein derWeis(s)en」 
マイセン開窯300年を記念してアルブレヒト城で催された展覧会
ですが、磁器工場をテーマにした本格的なものでした。
また折を見てこの展覧会の要点(とても全部は不可能です)だけ
でもブログにご紹介しようと思います。

今回はちょっと先走りして、文字が多くなってしまいました。
お許し下さい。

アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  
http://archiv.jp/

dresdner220 at 15:42|PermalinkComments(2)TrackBack(0) マイセン訪独 

2010年08月28日

ルードヴィッヒスブルグ窯の鳥の絵



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写真1)古典画法で描かれた鳥の絵 デミタスC&S
    ルードヴィッヒスブルグ窯 1980年頃 ドイツ


今回のブログはメールにてK様より頂いたご質問に
お答えしようと思います。
写真1)のデミタスC&Sはどこの窯の作品ですかという
ご質問でした。

タイトルにもありますようにルードヴィッヒスブルグという
窯の製品です。ドイツにおいて現在でも手描きで高品質の作品
を作っている数少ない窯のひとつです。
1758年の開窯ですが、1824年に一度途絶えています。
その後の変遷は色々あるようですが、1965年に再興
され、以後現在に至るまで本当に少数の生産でありながら
も存続しています。今でもシュトゥットゥガルト近くのルード
ヴィッヒスブルグ城の中に窯があります。

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写真2)カップの絵付け

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写真3)ソーサーの絵付け

ルードヴィッヒスブルグ窯の絵付けの水準は高く、ドイツで
行われる絵付けのコンペでは常に上位にくるそうです。
写真は所謂「マイセン様式の古典的な鳥絵」ですが、非常に
精密に描いてあるのがお分かりと思います。ヘレンドの
「ロスチャイルドバード」に似ていますが、本作はもちろん
全てフリーハンドによる手描きです。(ヘレンドでは、輪郭線
には転写を用いています)

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写真4)マーク

もう20年位前でしょうか、高島屋が少し扱っていましたが
もちろん今では全く見ることが出来ません。食器専門店など
でも扱いはないのではないでしょうか?
当時は非常に高価でした。本作のデミタスC&Sで15万円位
でしたでしょうか。マイセンの鳥絵より高く、驚いた記憶があり
ます。ただ、絵付けの質は本当に高かったですね。

懐かしい作品に出会いましたので、思わず買い付けてしまい
ました。もちろん販売しております。

   ルードヴィッヒスブルグ デミタスC&S
「古典画法で描かれた鳥の絵」 1980年頃 ドイツ
                   価格  63,000円
 *下記HPよりお問い合わせ下さい。売り切れの際はどうぞご容赦下さい

アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  
http://archiv.jp/
    

dresdner220 at 14:58|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 作品紹介 

2010年08月27日

マイセン 訪独 その1


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写真1) 月夜のマイセン アルブレヒツブルグの城

マイセンから帰ってまいりました。
今回も色々な収穫がありました。折を見て、そのさわりだけでも
このブログで紹介してゆこうと思っています。今回の訪独には
色々な目的がありました。仕事はもちろんですが、開窯300年
を迎えたマイセンがどのようになっているか、つぶさに見ておき
たかったのです。また、この他に写真を撮りたいという目的が
ありました。

アンティーク アーカイヴのお客様でしたらすでにご存知でしょうが、
毎年、クリスマスカードにマイセン城の夜景の写真をお送りしてい
ます。実はこの写真がネタ切れになってしまったので、このための
写真を撮ってくるというのが今回の目的のひとつでした。

この夜景の写真というのが、結構難しいのですね。
天候や時間などの撮影条件に大きく左右されますし、何よりも
ドイツまで大きな三脚や機材を持ってゆかねばなりませんでした。
しかし、技術の発達はすごい!フィルム時代には考えられない
ような写真が取れてしまいます。上の写真が今回撮影した写真
の中の一枚です。厚い雲の切れ間に月が輝いたほんの数分の間
の光景でした。(ちなみに三脚なしで撮影しています)

という訳で、このブログをご覧の皆様にだけ、クリスマスカード
のネタばらしをしてしまいましょう。実はクリスマスといえど、真夏
の写真だったのですね。当店のクリスマスカードを、開店以来
とっておいて下さっているというお客様もいらっしゃいますので、内緒
にしておいて下さい。(クリスマスというイメージが大切ですから)

今回の訪独についてはまた折を見て書いていきますが、どこに
でもある旅行記にはしたくないので、いつものようにマイセン磁器
にこだわったコアな記事にするつもりです。

アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
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dresdner220 at 16:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マイセン訪独 

2010年08月12日

暑中見舞い&訪独

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写真1)マイセン 飾り皿 「マイセン市の風景」 1870年頃

骨董ジャンボリー、デパート催事とイベントが続き、ブログまで
手が回りませんでした。久しぶりの更新です。

といってもまたすぐに訪独なので、今回はぎりぎりの暑中見舞い
(もう残暑見舞いでしょうか)ということで、ちょっと涼しげな飾り皿
の絵付けを載せておきます。(川面にお城の影が映っているのが
画像からお分かりでしょうか?素晴らしい絵付けでしょう!)
簡単ですみません。

マイセン最近の様子を色々見てこようと思うので、帰ってきまし
たら、またご報告しますね。


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