2011年04月

2011年04月25日

2011年 ザ・美術骨董ショー 於 東京プリンスホテル 出展のお知らせ

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2011年 ザ・美術骨董ショー 
於 東京プリンスホテル 出展のお知らせ

新緑に花々が美しい季節がやってきました。アンティーク アーカイヴ前の並木道にもそろそろツツジとハナミズキが咲き始めています。地震に原発と重いニュースが連日報道されていますが、花や緑に誘われて外に出かけてみるのも良い気分転換になるのではないでしょうか?

今年も例年通り、東京プリンスホテルにて「ザ・美術骨董ショー」が開催されます。骨董ショーの中でもとても格式の高い催事であり、海外からも大勢の業者が参加するイベントです。西洋陶磁器、特にマイセンをご覧になるのなら、日本で一番多くのアイテムが見られると思います。ディーラーとしてもレベルの高い作品を見て頂くチャンスであり、最高のものを厳選して出品します。もちろん当店も他店に負けないよう、一般の催事には出さないような作品を持って行くつもりです。

左マイセンフィギュア「器台の回りの3人の少年少女」 
高さ約
22cm  1860年頃 
アシエ&シェーンハイトによる原型 1772年頃

右マイセン 蓋付カップ&ソーサー 「人物図」 
高さ
11cm   1870年頃

装飾 ラファエロ 「システィーナのマドンナ」より


 催事の詳細はこちらをご覧下さい。

http://www.japantique.org/top.html

 会場にて、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。


*前回の問題の答は次回に書きますね。

アンティーク西洋陶磁器専門店 
           アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                        tel 03-5717-3108
        ホームページはこちらです  http://archiv.jp/


 



dresdner220 at 18:12|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2011年04月21日

「マイセン磁器の300年」展  私的見所 part4

今回も「マイセン磁器の300年」展  私的見所 の続きです。

前回は修復品の話をしましたが、写真1)のこれも一部大きく壊れ
修復されていたのには皆様もお気付きだったと思います。

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写真1)梅鶉図黄地喫茶セルヴィス 図録より

図録の写真でもソーサーやシュガー、ティーボウルに大きなヒビが
入っているのがはっきりと分かります。しかし、このアイテムは18世
紀初期のオリジナルであり、絵付けの質はもちろん、地色の黄が
本当に美しい色でした。こうした作品を前にすると、修復とか瑕疵
とかの外見にとらわれるよりも、もっと作品の本質を見るべきだなぁ
と思ってしまいます。

ディーラーとしてアンティークマイセンを仕事としていると、どうしても
コンディション優先で作品を見がちですが、これは本質ではないと
いうことを改めて考えさせられます。日本では瑕疵については本当
に厳しく、ちょっとでもダメージや修復があると売れません。従って、
どうしてもこうしたものは端から除外して考えてしまうのですが、丁寧
に修復されたアイテムが価値ある作品として展示されているのを見
ると、作品の価値の一番の本質はコンディションではないと思いま
す。この辺は仕事であるだけに、難しいところです。


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写真2)大壺 アンピトリテの勝利  図録より

それでは、唐突にここで問題です。
マイセンの大壺、素晴らしい神話図だったので、印象に残っている
方も多いと思います。ちなみに、T字形のがっちりとしたステンレスの
支柱が壺の中に差し込まれ、相当大きな揺れでも倒れないように
なっていました。その時はさすがにちょっと大げさで鑑賞の邪魔では
ないかと思いましたが、今になってはこれは正解でしたね。

では問題。
この神話図の裏の絵付けはどんなものだったでしょう。
この絵付けが前面以上に素晴らしかったのです。
見た方はいらっしゃいますか?

解答は次回に。


アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
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dresdner220 at 14:43|PermalinkComments(2)TrackBack(0) イベント 催事 

2011年04月11日

「マイセン磁器の300年」展  私的見所 part3                    クラテル型大壺 「勝利の行進」 

今回も、「マイセン磁器の300年」展 のオタク的見方です。

写真のこれ、見ましたか?

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写真1) クラテル型大壺 勝利の行進  図録より

マイセンが1893年のシカゴ万博に出品した大壺です。
イングレーズのブルーで神話図が絵付けされた大作です。もちろん、一点ものであり、正に文化財といえる作品でしょう。

で、これのオタク的見方なのです。
これ、大きく壊れているに気がつきましたか?もちろん、専門家により修復がなされているので、一見気付かないかもしれません。特に、素晴らしい絵付けなのでそちらに注意が行きがちですが、その絵付け部分も大きくダメージを受けています。いくつかのピースが繋ぎ合わされ、その修復痕がはっきりと認識できます。
私はこの作品をマイセン美術館で見ていましたが、これが日本に来たことに驚きました。修復のあるものを、しかもこれだけ大きなものを輸送してくるのは、大きなリスクがあります。どういう基準でこの作品が選ばれたのかは分かりませんが、きっと相当気を使った事でしょう。よくぞ、持ってきて下さったという感じです。

この作品が修復品であるのに気付いた方は、りっぱなオタクです。


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dresdner220 at 17:55|PermalinkComments(3)TrackBack(0) イベント 催事 

2011年04月01日

「マイセン磁器の300年」展  私的見所 part2      ブルーオニオン

それでは、今回はブルーオニオンについての軽い薀蓄です。オタクネタにはなっていないかもしれませんが、お許しください。

マイセンは染付けの技法を、すでに1720年代初めには完成させていました。マイセンの年表には、「1720年、ケーラーとメルンホルンは染付けの問題点を解決し、ライプチヒの見本市に出展する」とあります。その後製品にマークが入る事になるので、染付けの技法はこの時点で完成されていたのでしょう。マイセンでブルーオニオンが初めて作られたのは、1730年代と言われ、本展で展示されたプレートは1730~40年のものとされています。

私たちは、ブルーオニオンは単純に中国のものの写しと考えがちですが、そもそもその手本があったかという事にさえ諸説あるのです。
私が考えるのは、ブルーオニオンは単純な写しでなく、中国の染付け文様をヒントにある目的を持って意図的にマイセンが作り出したという事です。つまり、オリジナルを正確に写そうとする芸術的な側面ではなく、東洋の手本を元に新たな製品を作り出そうとする企業的・商業的な側面が、結構露骨に見えてくるのです。

ブルーオニオンの手本になったと考えられている中国のプレートが、ドレスデン ツヴィンガー磁器蒐集館に収蔵されています。

これです。
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写真1) 染付け皿 1662~1722年製造 中国 清時代
             ドレスデン磁器蒐集館 収蔵


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