2012年08月

2012年08月31日

マイセンナー・マニュスクリプト Vol.17                          陶板画と壁画

今回は久しぶりにマイセナーマニュスクリプトの紹介です。
17号は陶板画の特集です

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写真1) マイセンナー・マニュスクリプト Vol.17 表紙

表紙はドレスデンにある「君主の行進」の壁画です。有名なので、
ご存知の方も多いでしょう。マイセンのタイルで出来ています。
夜はライトアップされていて、とても美しいです。

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写真2)マイセン市 ニコライ教会の室内  1929年

壁画という事で、ニコライ教会の内部も紹介されています。第一次
大戦で亡くなった人たちを弔うために立てられた教会で、室内の
装飾はエミール・パウル・ベルナーが手がけました。もちろんマイセン
磁器製です。個人的にとても好きな場所で、マイセンへ行くと必ず
訪れるところです。

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写真3)マックス・リングナー作の壁画   1952年

ベルリンにあるマックス・ルングナーによる壁画。リングナーは東独
を代表する画家で、所謂「社会主義リアリズム」の様式の作品を手
がけました。もちろんマイセン磁器製で、ハインツ・ヴェルナーも大きく
制作に携わっています。

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写真4) マイセン 陶板画 「野生の馬」   1958年

マイセンのアトリエ部門による最初の陶板画です。この部門のリー
ダーであるフリッツ・クィエルの元で、後に現代マイセンを担うそうそう
たるメンバーが働いていました。本作「野生の馬」はクィエル自身の
作品です。

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写真5) 共和国宮殿のための壁画  1975年

東ベルリンにあった東独の象徴である「共和国宮殿」のために作
られた壁画で、もちろん、ヴェルナー、シュトラング、ツェプナーの
作品です。本作はレストランのために作られた壁画ですが、同じ
メンバーで、ミルクバーやカフェバーのために作られた壁画もあり
ました。しかし、ドイツ統合により「共和国宮殿」は取り壊され、今は
跡形もありません。

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写真6) ドレスデン新市街駅に作られた壁画  2002年

2002年に完成された「ドレスデンノイシュタット駅」のために制作さ
れた壁画です。ドレスデンを初めとするザクセンの名所旧跡をモチ
ーフにしたマイセン磁器製で、制作の指揮はハインツ・ヴェルナー
です。巨匠です。


この号の巻末にはマイセン製プラークの作品リストがあり、作者や
タイトルが掲載されているのでとても便利です。

書名   Meissener Manuskripte XⅦ
      「Wandbilder - Bildwande 」
発行      マイセン磁器制作所
編著者      Uwe Beyer
発行年    2002年    
         2500部限定 168ページ

*現在の入手は難しいようです




アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  http://archiv.jp/

dresdner220 at 14:45|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 書籍紹介 マイセナー・マニュスクリプト | 書籍紹介

2012年08月25日

マイセンのC&Sと長崎の夜景

前回のブログでも書きましたが、お盆は妻の実家の
長崎に里帰りしてまいりました。精霊流しや長崎グルメ
など堪能してきましたが、長崎といえばやはり夜景でしょう。

若い頃から夜景が大好きで、日本三大夜景や香港なども
見てまいりました。変わった処では、ドイツのラーデボイル
(ドレスデン近郊)からドレスデンの市街地を望遠鏡で鑑賞
などという夜景も見てきました。それでも、あの長崎の夜景は
ベストと言えます。

昔のフィルムカメラでは、夜景をきれいに撮影するなどと
いうのは至難の業でしたが、今のデジタルの技術では
これが可能になりました。

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写真1)長崎 稲佐山からの夜景 

写真1)は稲佐山ロープウェイの窓越しに撮影した夜景です。
もちろん三脚など立てられないので、手持ちの撮影です。
ブレていたショットもありましたが、これはまあまあでした。
ロープウェイの途中で見る夜景は本当に素晴らしいです。
まるで夜景の海に潜っていくような感じです。これは写真
では表現できないかもしれませんね。


ここは西洋陶磁器のブログなので、マイセンについても
書きましょう。こじつけですが、夜景のイメージのマイセンです。

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写真2)マイセンC&S 「プラチナ彩 エナメル彩 アラベスク文」

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写真3) ソーサーのディテール

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写真4) マイセン スワンハンドルのシェイプ

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写真5) マーク 

非常に珍しいマイセンのC&Sです。夜景をイメージさせませんか?
当店在庫作品です。実際にご覧になりたい方は、どうぞ、ご来店
ください。

アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  http://archiv.jp/



dresdner220 at 16:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マイセン作品紹介 | その他

2012年08月11日

マイセン 「蓮の花」の装飾                         非常に珍しい作品

お盆になると、本格的な夏はそろそろ終わりに近づいてくるような
気がします。今年は、妻の実家の長崎に里帰りします。お店は
しばらくお休みしますが、ご来店のお客様につきましたは、どうぞ
ご了承ください。

お盆だからという訳ではないのですが、今回はマイセンの
「蓮の花」という装飾を紹介します。
間違いなく、東洋の文様にヒントを得た装飾でしょう。
日本人が見ると、何だかお寺とかお経を連想してしまい
ます。


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写真1)マイセン 「蓮の花 ロータス」 1989年頃

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写真2)マイセン 新製品カタログ より 1989年頃

恐らく1980年代の後半に新作として発表された装飾です。
カタログに詳細な情報はないのですが、ライプチヒのメッセ
のため作られた新作に間違いないでしょう。

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写真3) 装飾のクローズアップ 蓮の花

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写真4) 装飾のクローズアップ その2

恐らく、相当なマイセンファンの間でも知られていないと思われる
珍しい作品です。日本では1990年代にモカC&S単品で見たことが
ありますが、1客で40万円代の価格が付けられていたように記憶
しています。当時の私には全く高嶺の花で、眺めているのが精一杯
でした。


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写真5) 製作過程のスケッチ 

マイセンの装飾は「西洋文様」「インド(東洋)文様」「現代
文様」の部門に分かれていますが、インド文様の部門でも
意欲的な新作が作られることがあります。インド文様は花絵
などに比べてあまり注目されませんが、東独当時は面白い
ものがありました。

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写真6)正式な名称

カタログの正式名は、相変わらずドイツらしい長い名前がつけら
れています。ちなみに訳してみると、こんな感じです。
「蓮の花と虫  赤紫彩色の線描画法 酸化銅彩色 海緑の地色
によるボーダー 金彩」 
カタログでは、モカサービスのみの制作のようです。

今回、縁あって当店に来てくれました。モカC&Sとケーキプレート
の3ピースセットです。近いうちにHPにて紹介するつもりおります。


アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
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