2013年06月

2013年06月27日

マイセンの白いバラの絵 ホワイトローズ 白薔薇

久々のブログです。
このところ、イベント続きで、すっかりご無沙汰してしまい
ました。どうぞ、お許し下さい。

さて、今日はマイセンの「白いバラ」の花の紹介です。
とても素敵な絵付けでしたので、額装して飾れるよしました。

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写真1)マイセン 「白いバラの絵」 額装  1890年頃

額装屋さんと相談して、葉の色のイメージでマットをモス
グリーンにしました。額はオーソドックスな金色ですが、
あまり派手にならないよう、渋い仕上げにしてもらいました。
額の装飾もできるだけシンプルに、それでいて格調ある
仕上げにとオーダーしました。写真ではよく分からないと
思いますが、空間の取り方も含めて、とてもよく仕上げて
くれたと思います。


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写真2) 同上 クローズアップ


こうした絵付けはもはやファインアートとして位置づけてもいい
ように思います。自然主義様式の花絵ですが、柔らかなタッチ
で、一見するとラフにも見える描法こそが、バラの立体感や
生命感を表現できるのです。

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写真3)19世紀のボタン剣のマーク

こうした絵付けは19世紀の終わり
から20世紀初めの限られた時期だけのもので、現在の同種
の花絵とはレベルが違います。

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写真4) 同 部分

このブログは磁器絵付けのプロの方や愛好家もたくさん見て頂
いているようなので、ご参考に、絵付けの思い切りアップした写真
を掲載します。

白バラの白色は、磁胎そのもの色です。つまり純白の部分に色
は塗られておらず、グレーやイエローで陰影をつけながらバラの
色彩や立体感を表現していきます。これは本当にすごい技術だと
思います。また、この時期の自然主義や印象主義様式の絵には、
ホワイトエナメルの絵の具でハイライトを差しているのも特徴の一つ
と言えるでしょう。

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写真5) 同 部分

本作にはバラの蕾や枯れた花びらなども描かれています。つまり、
これらは蕾から満開に、そして立ち枯れに至る時間の経過を表現
している訳で、これは印象主義様式の絵付けの特徴でもあります。
このように見てくると、本作は自然主義様式と印象主義様式の端境
的な作品であると考えています。

関心のある方は、どうぞ当店にてじっくりと実物をご鑑賞下さい。



アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
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dresdner220 at 16:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 自然主義様式の花絵 | マイセン作品紹介
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