2013年07月

2013年07月31日

ほら吹き男爵の冒険 ミュンヒハウゼン男爵 マイセン

今回のブログでは、マイセンの「ほら吹き男爵」を紹介しましょう。

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写真1) 「砲弾に乗るミュンヒハウゼン男爵」 1960年頃

マイセンの数あるフィギュアの中でも傑作と評されている作品なの
で、ご存知の方も多いでしょう。
この作品はミュンヒハウゼン男爵が、砲弾に乗って敵陣を偵察し
ているところです。ある戦の際、彼は偵察を命ぜられますが、先ず
は味方の撃った砲弾に乗り、敵陣をつぶさに偵察します。しかし、
困ったのは帰りです。そこで今度は敵の撃った砲弾にひらりと飛び
移り、見事自陣に帰ってくるのでした。
「ほら吹き男爵の冒険」では、こうした自慢話が延々と語られるの
ですが、マイセン磁器は見事に文学を造形化しています。

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写真2) アレキサンダー・シュトルク  1902~1990

これを制作した芸術家は、アレキサンダー・シュトルク。第二次大
戦を挟んで戦前戦後にマイセンで活躍した芸術家です。この時代
を代表する芸術家であり、彼の作品はマイセンでもベストセラーと
して、現在でも数多く作られています。
本作のオリジナルは1946年に作られました。戦後すぐです。当初
は戦後の原料不足で彩色することができず、白磁で多く作られたと
言います。動きのあるポーズ、木製の台に載せられた絶妙のバラ
ンス、サーベルやブーツのスパー(歯車)など、細部も綿密に作られ
ています。この作品を見ていると、手抜きやスキがまるでないように
感じます。作者のシュトルクはまるで学者のような芸術家で、作品に
ついて全く妥協しなかったそうです。上の写真からも、こうした頑固
一徹のドイツ人気質が伝わってきます。

マイセンの傑作「砲弾に乗るミュンヒハウゼン男爵」を、是非手に
とってご鑑賞下さい。きっと作者の魂やエネルギーが伝わってくるで
しょう。


アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  http://archiv.jp/

dresdner220 at 23:42|PermalinkComments(2)TrackBack(0) マイセン作品紹介 | マイセンの芸術家

2013年07月18日

マイセンの犬のフィギュア & 犬のカタログ

久しぶりのブログで、申し訳ございません。

以前のブログでマイセンの猫を紹介したことがありますが、
今回はマイセンの犬のフィギュアと、犬だけのカタログを紹介
します。

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写真1)マイセン 「お手をする犬」 1860年頃

珍しいフィギュアですが、アンティーク市場では「お手をする犬」
として有名なフィギュアです。犬好きな愛好家の中には、どうしても
入手したいマイセンのフィギュアのNo.1としてあげている人もいま
した。本作はとても出来が良いので、そんな方には垂涎の的かも
しれませんね。

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写真2) 同上 顔のアップ

いかがですか? なかなかいい表情をしていると思いませんか?

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写真3)同上 背中

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写真4) 同上 お手のポーズ

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写真5) 同上 逆サイドから

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写真6) 裏面 マイセンマーク

マイセンのマークと一緒にX10というモデルナンバーが見えます。
この番号から、原型は1840年頃にデザインされたという事が分か
ります。実際の製作年を特定するのは難しいですが、彩色や品質
から見て、1850~1880年頃でしょう。間をとって1860年頃としまし
た。では原型を制作した芸術家は誰でしょう。これがよくわかりません。


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写真7)マイセン 犬のカタログ 公式カタログ 1935年頃

ドイツは「犬の国」と言われるだけあって、本当に犬好きの国です。
国民性なのでしょうか。だからという訳ではないのでしょうが、マイ
センには犬だけを集めたカタログがあります。因みにカタログの表題
「HUNDE」は犬を意味するドイツ語です。ダックスフンドのフンドです
ね。ドイツ語のダックスはアヒルでなく、アナグマの意です。

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写真8)マイセン 犬のカタログより

しかし、このカタログには、犬のモデルが羅列されているだけで、
製作年や芸術家などの情報はありません。ですから、本作を作った
芸術家は、このカタログだけではわかりません。

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写真9) 犬のカタログより  X10のモデル

カタログにも本作X10のモデルが記載されています。原型を
作った芸術家は、宿題とさせておいてください。判明しましたら、
このブログでも発表致します。




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