2013年08月

2013年08月31日

マイセンの鳥の絵付け  クイズの解答付き

鳥の絵付けについてのクイズにお答え下さり、有難うございました。
今回のブログは、マイセンの古い鳥の絵を紹介して、最後にクイズ
の答えを書いておきます。


マイセンに於ける鳥の絵付けは伝統ある古いものですが、18世紀
の古マイセンの古い鳥絵はあまり目にしません。
今回は当店の在庫の中から紹介いたします。

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写真1) マイセンの鳥の絵付け  18世紀半ば 

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写真2) 同上  

いかがでしょう。マイセンの18世紀の絵付けは、現代マイセンとは
全く異なります。渋い絵の具の発色は、現代の鮮やかな色彩より
味があるのではないでしょうか。また構図などの違いも明らかです。
こうした絵付けは、18世紀当時に流行していた博物図鑑から採られ
たものと言われます。

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写真3) ビュフォンの鳥類図鑑

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写真4) 同上

構図や色彩など、こうした彩色銅版画を装飾の参考にしたので
しょう。写真3)4)はフランスのビュフォンの博物図鑑ですが、これ
をそのままマイセンの絵付師達が写したとは考えていません。
18世紀当時の絵付師がどんなものを参考にしていたのか、興味を
そそられます。


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写真5) 現代マイセンの鳥の絵付け

改めて現代マイセンの絵付けを鑑賞すると、大きな違いに気づか
れると思います。どちらが良い悪いではなく、こうした違いを知って
おくことは磁器芸術を鑑賞する上で大事な事と思います。
因みに、マイセンにはこの他に自然主義様式の鳥の絵付けがあり、
市場ではこれが一般的です。リクエストがあれば、19世紀末に描
かれた自然主義様式の鳥絵も機会を見て紹介します。
これも素晴らしいですよ。

さて、8月26日のクイズの解答です。
上から
ヘキスト
マイセン
ヘレンド
ルードヴィッヒスブルグ
です。
鳥絵の出典が限られていたので、あまり良い絵付け例ではなかった
かもしれません。難しかったですか?



アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  http://archiv.jp/

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2013年08月30日

KPMベルリン ユーゲントシュティールのC&S  part 2

今回のブログは、8月13日に書きましたKPMベルリンのデミタス
C&Sについてです。この作品については、お問い合わせがとても
多く、購入希望のオファーも頂きました。

この際ご要望もありましたので、この種の作品についてもう少し
詳しく考察してみようと思います。

KPMベルリンがユーゲントシュティールの製品を作り始めたのは、
19世紀の後半からです。当初はアートグレイズなどの釉薬を中心
とした製品群でしたが、1900年のパリ万博を経た頃から、食器
セット等も作られるようになります。特に当時から大きな名声を得て
いたユーゲントの芸術家テオ・シュムツ‐バウディスがKPMに来ると、
その傾向は顕著になります。

1900年代の初めには、KPMでは多くの芸術家がユーゲント様式
の作品をつくりました。その多くがフィギュアやベースなどでしたが、
今回はサービスについての例を見てみましょう。いずれもデミタス
C&Sの作例です。


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写真1) KPMユーゲントのデミタスC&S
装飾 器型 とも作者不明

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写真2)KPMユーゲントのデミタスC&S
上 装飾アドルフ・フラッド 器型 不明
下 装飾 不明  器型 不明

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写真3)KPM ユーゲントデミタスC&S

上 装飾 アドルフ・フラッド or マックス・フォーペル
  器型 マックス・シュレーダー
下 装飾 マックス・フォーペル or パウル・ポップケ
   器型 不明

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写真4) ユーゲントシュティール文様のスケッチ 資料

芸術家パウル・ポップケによるユーゲントシュティール文様の
スケッチ。

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写真5)ユーゲントシュティール文様のスケッチ 資料

芸術家マルチン・クラーナーによるユーゲントシュティール文様の
スケッチ。



上の写真は、ベルリンのブレーハン美術館等に収蔵されている資料
です。これらが全て製品化されているかは疑問ですが、KPMユーゲ
ントを知る上で欠かせないものです。
KPMのユーゲント時代は第1次世界大戦まで続きますが、上述の
例は企画的初期のものです。さらにテオ・シュムツ‐バウディスや
フランツ・トゥールケ等による釉下彩の作品群の完成でKPMのユー
ゲント様式はピークに達します。
しかし、製作期間は短く、また数も非常に少なかった事から、現在
この種の作品を入手するのはとても難しい事です。
正に世界のコレクター垂涎のという表現がぴったりでしょう。



最後に当店に新入荷したデミタスを、再度ご覧頂きたいと思います。
KPMユーゲントのデミタスC&Sの実例として、とても貴重な作品です。
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写真6) KPMデミタスC&S  8月13日のブログに既出

ハンドルまでの高さ 約7cm ソーサーの直径 約10cm
とても小さなサイズのデミタスC&Sです。
コンディションはとても良く、修復やダメージはありません。
製作年は資料などから1905年頃と推測しています。
自信を持って「ミュージアムピース」と言う事ができます。



アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
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2013年08月26日

マイセン ヘキスト ルードヴィッヒスブルグ ヘレンド        鳥の絵

今回のブログは、簡単(?)なクイズです。

西洋陶磁器には、鳥のモチーフの絵付けが定番です。
しかし、現在でもこれを手描きしている窯は少数で、花絵と違って
数も少ないものです。

今回紹介するのは、鳥の絵でも古典的な描法、構図のものです。
全て手描きの作品で、四つ窯の絵付けです。

では、賞品の無いクイズです。
どの絵付けが、どの窯のものでしょう?愛好家の感性と知識で
是非当ててみて下さい。


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1) コーヒーポットの絵付け

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2)デミタスカップの絵付け


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3) カタログの写真より


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4)デミタスカップの絵付け


窯はマイセン、ルードヴィッヒスブルグ、ヘキスト、ヘレンドの
現代ものです。

全問正解を期待しております。

ヒント 1つは輪郭線のみ銅版プリントです。他の3つはフリーハンド
の手描きです。

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2013年08月13日

KPM ベルリン ユーゲントシュティールのデミタスC&S

今回も作品の紹介です。
HPにアップするつもりでしたが、一足早くこのブログで紹介します。

今回は、アンティーク陶磁器コレクターや愛好家垂涎のアイテム
である、KPMベルリンのユーゲントのデミタスC&Sです。
たった今、入荷して、今梱包を解いたところです。

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写真1) KPM ユーゲントシュティール デミタスC&S

世界のコアなコレクターが熱望してやまないアイテムです。
KPMがユーゲント期にごくわずかだけ制作したものです。色々な
種類がありますが、本作のような器型は、今まで見たことがありま
せん。

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写真2) 同上

ユーゲントシュティール特有の流れるような曲線が優雅です。

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写真3) 同上

ハンドルの形状が特徴的ですね。

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写真4) 同上

陶磁器の装飾としては最も豪華なレイズゴールド(盛金)とエナ
メル装飾が、ふんだん使われています。花をイメージした植物
文です。典型的なアールヌーボー装飾ですね。

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真5) 同上 マーク

KPMのブルーの杓杖と赤の宝珠のマークです。
作者や時代背景など、時間があるときにでも詳細を調べてみよう
と思います。



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