2014年08月

2014年08月31日

マイセン ユーゲントシュティール カップ&ソーサー 

今回のブログは、マイセンのユーゲントシュティールの
C&Sを紹介します。

以前に3ピースで入荷したことがあるのですが、今回は
カップ&ソーサーの単品です。

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写真1) マイセンC&S 「クローバーリーフ・パターン」

作者は器型・装飾共にテオドール・グルスト。「クローバー
リーフ・パターン」と言います。

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写真2) 同上

このフォルムは、二人用ティーセットのために作られたもので、
コーヒーサービスやディナーサービスは存在しません。このカップ
を使って実際に紅茶を飲むというよりも、ユーゲントシュティール
という当事の最新の美術様式を用いて、芸術品を作ろうとした
といったような明確な意図を感じます。

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写真3) 同上

三つ葉のクローバーがフォルムによく溶け込んでおり、それまでの
マイセンにはない独自の作品に仕上がっています。ハンドルの形状
もユニークなもので、文様によくマッチしていると思います。


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写真4) ケーキプレート 

写真4)は同じシリーズのケーキプレートです。プレートの周囲には
三つ葉のクローバーが描かれていますが、プレートの真ん中には、
一輪だけ四つ葉のクローバーが描かれています。本当に粋な構成
だと思います。テオドール・グルストという芸術家はちょっと遊び心
のある人だったのかもしれません。四葉のクローバーはソーサーに
は描かれていないので、できればケーキプレートと3ピースセットで
コレクションしたいです。


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写真5) C&Sの裏面 ボタン剣のマーク 

カッコイイと思いませんか?
HPの新入荷に載せましたので、よろしければご覧ください。


アンティーク西洋陶磁器専門店 
             アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  http://archiv.jp

dresdner220 at 19:43|PermalinkComments(1)TrackBack(0) ユーゲントシュティール | マイセン作品紹介

2014年08月27日

二子玉川のぶどう狩りとマイセンのブドウの絵

二子玉川のショップから歩いて10分もかからないところに
ぶどう園があります。知らない人は、住宅地の真ん中にぶどう園が
あるなんて、ちょっと信じられないかもしれません。多摩川の河川周
辺には昔、梨園などの果樹園が多くあったたそうなので、ここも
その名残りなのでしょう。

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写真1)二子玉川のショップからすぐ近くのぶどう園

もちろん、地元の人の知る人ぞ知るといったようなブドウ園な
ので、収穫の日は一日だけです。今年も収穫日の予告が掲示
されていましたので、早起きして並びました。9時開園の予定
でしたが、多くの人が並んだため、早めに開園しました。

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写真2)同上

ブドウ狩りを終えて、私たちが引き上げる頃にも、まだたくさんの
人たちが並んでいました。ちなみに食べごろで実りのよいぶどう
を手にいれるのには、「遅くとも午前中には来ないと・・」との事で
した。

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写真3)もぎたての新鮮なブドウたち

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写真4) 4品種の葡萄

この葡萄園では4品種のブドウが買えます。まだ、完全に熟してい
ないものもありますが、品種は以下の通りです。

写真4)左から
*多摩ゆたか-美しい果粒で独特な風味が
*天秀 - 皮離れがよく柔らかな果肉
*安芸クィーン - 高糖度で大粒 しまった果肉
*藤稔 - 人気の品種 多果汁 大粒

私はぶどうが大好きなので、嬉しくて仕方ありません。といってぶどう
の記事だけではこのブログに趣旨に反するので、磁器のぶどうの
絵付けを紹介します。

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写真5) マイセンのぶどうの絵 1890年頃

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写真6) KPMベルリンのぶどうの絵 1910年頃

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写真7) マイセンのぶどうの絵 1980年頃

マイセン磁器とぶどうやワインとの関係は深く、これらを解説した
小冊子がマイセンから出ているほどです。今回はぶどうの記事が
メインでしたが、またこうしたエピソードも紹介したいと思っています。



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2014年08月07日

マイセン 訪独 part 6   べドガー像を見る

今回のマイセン訪独 part 6 では、べドガー像を観察してみましょう。

べドガーについては、説明の必要はないと思います。ヨーロッパに
おける磁器の発明者であり、マイセン磁器の祖になった人物です。

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写真1) べドガー像

べドガー像は、マイセン工場の正門に正対して建ち、今でも磁器
工場を静かに見守っています。道路をはさんで真正面が工場の
古くからの入り口です。

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写真2) 同上 道を挟んで工場側から見る

工場を見守るにふさわしい位置に建つこの像は、マイセン好きの
観光客なら誰もが眼にするものですが、ほとんどの人は横目で見
ながら通り過ぎるだけです。

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写真3) 同上

階段を上がって、少し近寄ってみましょう。私も何度も見ていますが、
磁器に夢中で、こうしてゆっくりと写真を撮るような機会はありません
でした。私のようなマイセンオタクには聖人なので、思わず手を合わ
せてしまいました。


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写真4) 同上 胸像のアップ

この像の作者はエメリッヒ・アンドレッセン。マイセン磁器の造形部門
で1886年から1902年まで責任者を務めた芸術家です。マイセンでは
歴史主義様式の人物像を得意とし、初期ユーゲント時代までマイセ
ンのフィギュアに数々の傑作を残しました。

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写真5) 台座に付けられたレリーフ装飾

この像には、台座の大理石につけられたレリーフ装飾があるので
すが、実はこれこそが一番紹介したい傑作なのです。アンドレッセ
ンの特徴がよく出ており、彼らしい作品といえます。

中心に描かれた女神は、明らかに窯の炎を象徴するアレゴリー
です。女神の傍らには二人の天使が付き添いますが、向かって左
の天使はマイセンのお皿を持っています。赤紫の単色画で花束が
描かれたマイセンを代表する絵付けです。反対の天使はフィギュア
を持っています。よく見ると、コメディアデラルテ(イタリア仮面即興
劇)シリーズの一体のように見えますが、いかがでしょう。

マイセン窯の炎から磁器作品が出来る様子を象徴的に描き出した
傑作と思います。パテ・シュール・パテやホワイトエナメルの装飾で
マイセン磁器に描いたら、一体いくらの値段がつくでしょうか。


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写真6) 正面につけられた銘板

正面の銘板には「J F べドガー  磁器の発見者」の文字。

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写真7) 裏面の銘板

裏面には「1891年 建立」 とあります。資料によれば、この像は
べドガー生誕200年を記念して寄贈されるとありますが、実際には
これより遅れて建てられたのでしょう。べドガーは1682年の生まれ
です。

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写真8) べドガー像とマイセン本社

べドガーの銅像は風雨に晒され緑青がふき、少し手入れが悪い
ような印象を持ちました。そういえば、写真4)の表情は、ちょっと涙
を流しているようにも見えます。マイセンの改革の嵐が吹き荒れてい
る現在、べドガーは一体何を思っているのでしょうか。



このところ、マイセン訪独の記事が続きましたので、ここでいったん
この記事を打ち切ります。ご希望があれば、また、折を見て続きを
書きたいと思っています。



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