2015年10月

2015年10月30日

マイセン市  夜の町歩き

すっかり、日が暮れるのが早くなりました。
あちこちでイルミネーションが輝き始めますが、この時期は、
窓明かりが恋しくなります。

今回のブログは、ハロウィンも間近なので、マイセンの夜の
町歩きです。

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写真1) 紅葉とアルブレヒツブルグ城

黄色く紅葉した葉、お城の赤い屋根が印象的でした。
もう夕方でそろそろ暗くなる時間です。

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写真2) マイセン市 旧市街への入り口

マイセンのアルトシュタット橋から、マイセン市の旧市街の眺め
です。真ん中の塔は、マルクト広場にある「聖母教会=フラウエン
キルヒ」ですね。マイセン旧市街のシンボルです。

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写真3) 橋のたもとからお城を望む

アルトシュタット橋から右を見上げると、アルブレヒツブルグ城が
大きくそびえています。陽が落ちると蝙蝠が飛び交って、まるで
中世に戻ったようです。お城の上を箒に乗った魔女が飛びそうな
雰囲気です。

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写真4)旧市街のメインストリートです。昼間は観光客で賑わって
いますが、さすがに夜は静かです。ただ、お店の窓には明かりが
灯って、道もなんとなく暖かく感じです。

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写真5) アンティークのお店屋さん

アンティークのお店屋さんです。マイセン磁器の逸品などはあり
ませんが、古い雑貨がウインドウに並んでいます。古い町並み
にいい感じで溶け込んでいます。

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写真6) 裏通りからの聖母教会

旧市街のちょっと奥の道から見た夜の聖母教会です。この教会は
マイセン磁器の鐘があって、夜でも可愛い音色を奏でています。

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写真7)本屋さんの窓明かり

絵葉書や地図なども扱っている本屋さんのウィンドウです。本の
他にも色々な雑貨なども扱っていて、ちょっと入ってみたくなります。
ただ、もう随分遅い時間になってしまったので、ホテルに帰ります。
明日の朝一番に訪ねてみましょう。


この頃は、観光客も多くなりましたが、そのほとんどはドレスデン
に泊まってしまって、マイセンに宿をとる人は少ないと言います。
特に夜のマイセンを訪れる人は僅かなのではないでしょうか。でも
小さなマイセンの夜は、とてもよい雰囲気です。是非、訪れてみて
ください。

少しでも、夜のマイセンの町を散歩した雰囲気をお伝えできれば
とても嬉しく思います。



アンティーク西洋陶磁器専門店 
             アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  http://archiv.jp

dresdner220 at 18:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マイセン訪独 | その他

2015年10月25日

マイセン 神話図  ブーシェの絵付け  ポプリポット

今回のブログでは、マイセンの神話図の絵付けを紹介
します。

マイセンの絵付けでも、神話図はとても人気があります。
現在のマイセンではほとんど作られていませんし、人気
の天使が描かれている事が多いからでしょうか。

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写真1) マイセン ポプリポット「神話図」  1870年頃

本作は1870年頃に作られたポプリポットです。スネーク
ハンドルに穴のあいた蓋がつき、ここからポプリが香る
ようになっています。蛇には「魔よけ」の意味があります。

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写真2) マイセン 製品カタログ 1910年頃

マイセンの公式カタログにも、このポプリポットが掲載
されています。型番G59、本作にも手彫りで、この番号が
入っています。現在のマイセンではあまり見かけない形
なので、もう作られていないのかもしれません。

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写真3) 同上 絵付けのクローズアップ

写真3)は絵付けの部分だけと拡大したものですが、人物の
肌の質感や背景の雲にいたるまで、よく描きこまれています。
この時代になると、磁器上絵付けの技法はほぼ極まり、絵画
の色彩を正確に写すことも可能でした。
まるで油絵のような濃くのある絵付けは、もはや「やきもの」と
いう事を感じさせません。

これには原画があります。
フランスの宮廷画家フランソワ・ブーシェが1751年に描いた
「矢を取り上げられたキューピッド」がそれです。19世紀には
ネオロココ様式が流行し、18世紀のロココ絵画がもてはやされ
ました。マイセンもこうした需要に応えた訳ですね。

それでは、ブーシェの原画をご覧頂きましょう。


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写真4) ブーシェの絵画  1751年 図録より

先ずお断りしておきたいのは、原画は油彩でカンバスに
描かれ、134×86.4cmという大きなサイズです。これを
のマイセン10×7cmの絵付けと比べるのは、無理がある
かもしれません。しかし、マイセンが原画をどのように
写したかを知るにはよい資料になると思います。

ブーシェの原画もマイセンの絵付けも同じ楕円形であり、
磁器に写し取ろうとする時、構図的には好都合だったで
しょう。しかし、19世紀当時にカラー写真などあろうはず
はなく、恐らく銅版画や模写を参考にして磁器に絵付け
したのでしょう。彩色や描写など、当時の絵付師がいかに
苦労したかが偲ばれます。

マイセンでは絵付師が自分のサインを入れる事は許さ
れず、この絵付けをした職人の名を知る術はありません。
しかし、きっとマイセンでも最上級の技術をもった絵付師
だったと思います。

本作が作られて150年以上、この作品を描いた絵付師
は、こうして自分の絵付けが世界中の人が見られている
事を夢想だにしなかったでしょう。
改めて、名も残さなかった絵付師に、賛辞を贈呈しようと
思います。



アンティーク西洋陶磁器専門店 
         アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
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dresdner220 at 14:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マイセン作品紹介 | 作品紹介

2015年10月17日

マイセンの絵付け 鹿 狩猟 ハンティング  カワセミ

前回のカワセミの絵付けは、多くの方から反響を頂きました。
マイセンファン以外の野鳥観察を趣味にする方にも、この絵付け
をとても褒めて頂きました。
カワセミのファンは本当に多いのですね。


今回のブログでは、動物の絵付けをご覧に入れようと思います。
動物と魚はマイセンの絵付けでも、鳥絵のランクより格上の装飾
であり、描けるペインターも限られ、とても珍しいものです。
もちろん価格も高いですね。


今回ご覧にいれるのは、狩猟クラブのために製作された記念品
で、一般に市販されたものではありません。

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写真1) 動物の絵 狩猟のモチーフ プレート 1952年頃

絵付けの下の飾り文字は、「狩猟家 バンザイ」というような
意味です。Heil=バンザイという言葉は、日常ではほとんど
使われないそうですが、登山やスキーなどではしばしば使
われ、日本語では「ヤッホー」等に近いニュアンスのようです。
きっと狩猟の挨拶や掛け声として森に響き渡るのでしょう。
もちろん、このカリグラフィーも手描きです。


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写真2) 同上 クローズアップ

やはり、記念品として力の入った作品だけに、絵付けの品質
も素晴らしいものです。鹿の表情はもちろん、毛並みの質感や
背景に木立の至るまで、絵付けとしてのスキがありません。
動物の絵付けは数多く見てきましたが、素晴らしい出来のもの
一つと思います。

マイセンというとやはり花絵付けが主流ですが、鳥、魚、獣など
の絵付けも見事です。ただ、こうした作品はあまり市場に出て
こないので、将来こうした絵付けのクォリティーが維持されて行
くのかちょっと心配になってしまいます。



この関連という訳ではないのですが、前回のカワセミの絵付け
作品の全体写真を見たいというリクエストが複数ありました。
コメント欄に書き込んで下さったK様、以下に全体の写真を掲載
しておきます。どうぞ、ご参考になさって下さい。

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写真3) マイセン プレート 「カワセミの絵」 1960年頃

是非、当店にて実物を手にとってご鑑賞下さい。本当に
上手な絵付けですよ。





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dresdner220 at 17:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マイセン作品紹介 | 作品紹介
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