2015年12月

2015年12月29日

今年も一年お世話になりました

今年最後のブログになると思います。

アンティーク アーカイヴにとって、また個人的にも、とても
よい一年だったと思います。
こうして無事に年を終えようとしているのも、直接間接的に
応援してくださった皆様のおかげと、感謝感謝です。

このブログはマイセンを中心に書いていますが、今年の
締めくくりにも、マイセンの街を紹介しようと思います。
磁器はもちろんですが、マイセンは本当に素敵な所です。

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写真2) マイセンの街に入り口

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写真2)小さな路地

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写真3)マイセンの夕暮れ

やきものと土地は切っても切れない関係にあります。近代化
された今でも、やきものはその土地を色濃く反映すると信じて
いますし、またそうでなければならないと思います。

来年もまたたくさんの素晴らしいマイセン磁器を紹介するつもり
です。どうぞご期待下さい。

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写真4)ドレスデン ツヴィンガー宮殿

最後の写真は、ドレスデン ツヴィンガー宮殿の時計とカリヨン
です。ドイツでは「グロッケンシュピール」といいます。マイセン
磁器製の鐘が可愛らしい音を奏でます。

いよいよ2015年が終わろうとしています。
2016年が皆様にとってよい年になりますよう、心から願って
おります。

一年間、本当にお世話になりました。
誠に有難うございました。


アンティーク西洋陶磁器専門店 
             アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  http://archiv.jp

dresdner220 at 03:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0) その他 | マイセン訪独

2015年12月26日

素晴らしい図録が出来ました 「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」 展

前回紹介しました展覧会 「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」 
展の図録が出来ました。素晴らしい仕上がりなので、ここで
取り上げたく思います。

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写真1)「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」展 図録表紙

本当に品格のあるよい装丁です。なんとハードカバーです。
美術館スタッフの展覧会に対する熱い意気込みが感じられます。


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写真2) 図録目次 

内容もすごい!
これまでにままあったような、個人コレクターの蒐集品を自慢げ
に並べただけものとは全く異なるものです。
陶磁器のアールヌーヴォーというテーマを核に、1900年当時
のヨーロッパ工芸の真髄を捉えようとする、正に日本で初めて
の展覧会といってよいでしょう。この展覧会の前哨戦とも云える
コペンとビングの展覧会と同じプロデューサー塩川さんによる
監修です。

論説も、今までの日本ではお目にかかれなかったものばかりで、
興味は尽きません。拙筆ながら、私もマイセンに関する文章を
掲載させて頂いております。


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写真3) 図録より

データには、窯、年代、サイズ、デザイナーなどと共に、裏のマーク
が掲載されています。これは愛好家には嬉しい事です。展覧会で
ガラス越しに鑑賞していても、裏を返してマークを確認したくなるの
がマニアやコレクターの習性ですから。


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写真4) 同上

印刷も紙質にも満足です。色彩や質感もうまく表現できていると
思います。巻末に作品リストと解説が掲載されていますが、もっと
詳細な解説がお望みであれば、どうぞ当店までおいで下さい。
もっと深いマニアックな解説と、たくさんの関係資料を参考に、心
ゆくまでお話しましょう。

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写真5) 同上

さらに素晴らしいのは、参考として、芸術家のリトグラフやドローイ
ングを扱っていることです。実はこの頃の磁器芸術家は、単なる
磁器絵付師ではありません。多くは自分のスタイルや作風をもった
「芸術家」なのです。ここが絵付け職人と決定的に異なるところで、
個人的には、磁器絵付けは彼らの表現方法の一部に過ぎなかった
と考えています。(実はここは非常に重要なところなのです!!)

この意味で言えば、これら芸術家の銅版画やドローイングは、参考
資料では全くなく、磁器と同等の「作品」として扱うべきだったでしょ
う。これは、次回の同様な企画への宿題といったところでしょうか。


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写真6) 図録 最終ページ

最後のページにスタッフの名があります。美術館の学芸員やスタッフ
はいわば「縁の下の力持ち」です。企画や展示は云うに及ばず、作品
の選定から輸送、管理事務までたくさんの努力があったはずです。
そして一番重要でありかつ大変なのが、人と人との関係でしょう。
これら多彩な仕事にあたって下さった代表として立花様、山口様には
感謝を申し上げたいと思います。

展覧会は始まったばかりですが、是非たくさんの方々においで頂き、
各方面から大成功と評価される展覧会になればと思っています。



アンティーク西洋陶磁器専門店 
             アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
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dresdner220 at 16:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 書籍紹介 | イベント 催事

2015年12月21日

展覧会 「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」 展 開催

今回は注目の展覧会の紹介です。


ヨーロッパ名窯 美麗革命!

アール・ヌーヴォーの装飾磁器

2015年12月19日(土)~2016年5月8日(日)
岐阜県現代陶磁美術館 ギャラリーⅠ
お問い合わせ TEL 0572-28-3100

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写真1) パンフレット 表

西洋陶磁器のジャンルにおいて、画期的な展覧会だと思います。
ヨーロッパ大陸における所謂名窯のアール・ヌーヴォー時代
の名品を集めた展覧会です。

現在、世界でも最も注目を集めている分野において、本格的な
展覧会がいち早く日本で開催される事は、誠に嬉しく名誉な事
だと考えています。ベルリンには専門の美術館があり、ドイツで
も同様な趣旨の展覧会が過去に開かれていますが、質・量と共
それらに勝るとも劣らない充実した内容です。

実際、アンティーク市場では、ユーゲントシュティール(アール・
ヌーヴォーと同義語 独)の磁器は非常に注目されており、価格
もうなぎ登りと言っていいと思います。いえ、正確に言えば、価格
というよりも、良いものはすぐに市場から消えてしまうといった状
態でしょうか。個人的にも、「うわ、高い!」と思って見ていると、
それがいつの間にか無くなっているというような感覚です。

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写真2) 同上 裏

今回の展覧会は日本に在るコレクションが中心ですが、改め
て日本の愛好家の審美眼と熱意に敬意を表したく思います。
よくぞ、これだけ質の高いものを日本に持って来てくれたと感謝
したい思いです。きっと本場ドイツのコレクターも驚くと思います。

ささやかながら、当店からも何点かの作品を貸し出し、展示に
協力しております。また、図録に関係論文なども書いております
ので、関心のある方は読んでみて下さい。

場所が岐阜県なので、東京からはちょっと遠いですが、是非足を
伸ばしてみて下さい。今後各地を巡回予定ですが、この美術館
では広い場所でゆっくりと鑑賞できます。

必見です!


アンティーク西洋陶磁器専門店 
             アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
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dresdner220 at 16:50|PermalinkComments(1)TrackBack(0) イベント 催事 | ユーゲントシュティール

2015年12月10日

ミュンヒ=ケーの銅版画 「家々に向かって」 1910年頃

前回から、銅版画つながりのブログです。

あるお客様から、ミュンヒ=ケーの銅版画を見てみたいという
リクエストを頂きました。ドイツのディーラーに頼んでいたので
すが、それが昨日入荷しました。

この作品があまりにも素晴らしいので、是非このブログで紹介
したいと思いました。

ヴィリ・ミュンヒ=ケーは、20世紀初頭のマイセンに大きな功績
を残した芸術家ですが、実はマイセンでの仕事以上にグラフィ
ックアートや絵画の分野で有名な人物です。またカールスルーエ
のマジョリカ工房にも傑作を残しており、非常に多彩な才能を
持った人物です。

彼の作品は、マイセン磁器においても、ちょっと不思議な感覚を
持ったものが多く、愛好家の間でも好き嫌いが大きく分かれる
芸術家といえるでしょう。私個人的には、非常に惹かれるもの
があり、大好きな芸術家です。


それでは、「家々に向かって」と題された彼の銅版画作品をご覧
ください。

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写真1) 銅版画「家々に向かって」 ミュンヒ=ケー 1910年頃

中央の人物は旅人でしょうか?本か地図のようなものを眺めな
がら、ステッキを腰に佇んでいます。羽のついた帽子から、ムー
ミンに出てくる「スナフキン」を思ってしまいましたが、さすらい人の
ような雰囲気もありますね。

で、一番注目してしまったのが、空の表現です。

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写真2) 同上 空のクローズアップ

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写真3) 同上

牧歌的な風景に似つかわしくないこの空の表現はどうでしょう。
何か不安を感じさせませんか?この違和感こそ、ミュンヒ=ケー
の特徴でもあると思います。

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写真4) 同上 

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写真5) 同上

小高い丘の上にある家々は、この人物とどのような関連を
持つのでしょう。これ以上は鑑賞者の想像に任せるしかあ
りませんが、色々な事を感じさせる作品と思います。


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写真6) 題名

作品向かって左下には題名に鉛筆書きされています。

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写真7) サイン

同じく右下にはサインがあります。

20世紀初頭のマイセンには本当に多くの才能溢れる芸術家が
在籍し、優れた作品を作っていましたが、磁器以外にも絵画や
グラフィック等で優れた作品がたくさんあります。
今後もこうした作品を紹介できれば嬉しく思います。




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                 TEL-03-5717-3108
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dresdner220 at 17:02|PermalinkComments(1)TrackBack(0) マイセンの芸術家 | その他
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