2016年12月

2016年12月30日

今年も一年間、ありがとうございました マイセン市の夜景

今年も残すところ2日になりました。
一年間このブログをご覧下さり、本当に
ありがとうございました。皆さまに支えら
れながら、こうしてブログを書いている事
にとても幸せを感じます。

今回もマイセン市の街の様子を紹介して、
今年のブログを締めようと思います。

s-2C8T3922 







写真1) アルブレヒツブルグ城の夜景

夜のアルブレヒツブルグ城はライトアップ
されて 、とても神秘的です。歴史や威厳と
は別に「幽玄」といったものを感じます。



s-2C8T3955 








写真2)  フラウエンキルヒ 聖母教会

マイセンのマルクト広場にある聖母教会は、文字
通りこの地の母のように、人々を見守ってくれて
います。マイセン磁器で作られたカリヨンが、その
可愛らしい音色を町中に響かせます。



s-2C8T3967 






写真3) マイセン市  マルクト広場

聖母教会の前から見たマルクト広場の夜景です。
賑やかだった観光客も去り、マルクト広場も静寂
を取り戻しました。街もいっときの眠りにつくの
でしょう。

皆さま、今年一年 本当にお世話になりました。
皆さまにとって新しい年が素晴らしいものになり
ますよう、妻共々心より祈っております。


西洋陶磁器専門店
 アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
     TEL-03-5717-3108
 ホームページはこちらです  
http://archiv.jp/

 


dresdner220 at 22:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マイセン訪独 | その他

2016年12月28日

マイセン フィギュア 「雪投げの兄弟」  ユーゲントシュティール アルフレッド・ケーニッヒ 

今回のブログは、マイセンのユーゲントシュティール時代の、今の
季節にふさわしいフィギュアを紹介します。

0-1








写真1) マイセン フィギュア「雪投げの兄妹」 1910年頃

マイセン、ユーゲント時代のフィギュアでも、傑作と評価されている
作品です。雪投げをする子供たちがモチーフで、一対で構成され
ています。雪玉を投げようとする男の子、それを避けようと身構える
女の子、一対で鑑賞すると雪の風景が見えてくるようです。

女の子は下を向いているので、普通に鑑賞する目の位置では、顔
がよく見えません。という訳で、その表情をお見せします。


s-2C8T0475








写真2) 同上  男の子

s-2C8T0476








写真3) 同上 女の子

いかがでしょう。ちょっといたずらそうな男の子と、困ったような女の
子の表情が絶妙です。

作者はアルフレッド・ケーニッヒ。
ケーニッヒはユーゲント時代に多くのフィギュアを作っていますが、
その多くは人物像です。この時代には下絵付けの彩色技術が多く
用いられましたが、ケーニッヒのフィギュアは上絵付けがほとんど
です。スケートやそりなどの冬のモチーフも好んでいたようです。

アルフレッド・ケーニッヒは、1871年、ドイツのルドルシュタットに
生まれました。義務教育を受けた後、チューリンゲン地方の幾つか
の窯で働きました。マイセンは1896年に彼のモデルを幾つか購入
します。この時代、マイセンは外部の芸術家の作品を積極的に
取り入れており、ケーニッヒの場合もこの一例だったと考えられます。
翌1897年には、正式にマイセンのモデラーとして雇用されている
ので、彼の作品は評判がよかったのでしょう。

尚、ドイツの専門家の話では、この二人は兄と妹であるといいます。
そう言われてみると、少年の方が年上に見えますね。
但し、マイセンの資料や文献には、この事は言及されていません。



s-2C8T0478








写真4) 裏面のマーク 男の子


s-2C8T0477








写真5) 同 女の子

モデルナンバーは、W131とW132。本ペアにおいては、ペインター
ナンバーも63で揃っています。制作年代は1910年頃と考えています。

マイセンフィギュアの傑作を、どうぞ、ゆっくりご鑑賞下さい。


アンティーク西洋陶磁器専門店 
アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
     TEL-03-5717-3108
 ホームページはこちらです  
http://archiv.jp/








dresdner220 at 22:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マイセン作品紹介 | マイセンの芸術家

2016年12月16日

マイセン クリスマスプレート 1912年   ミュンヒ・ケーの黒いサンタクロース

今回はマイセンのクリスマスプレートを紹介します。

アンティークの市場でよく見かけるのは、第二次大戦後の
クリスマスプレートですが、今回紹介する作品は1912年に
マイセンの芸術家ヴィリ・ミュンヒ=ケーという人がデザイン
したものです。



x-2C8T0467









写真1)マイセン「セント・ニコラウスと子供」 1912年

資料では、「セント・ニコラウスと子供」という表題が付けられて
います。ご存知のように「セント・ニコラウス」はサンタクロースの元
になった聖者です。しかし、このプレートに描かれているサンタク
ロースは、普通とはちょっと違うと思いませんか?

私たちのイメージするサンタクロースは、赤い衣装に白いあご
ひげ、陽気で楽しい「サンタさん」です。これは、コカコーラが
キャンペーンのために創り上げたキャラクター、というのは有名
な話です。このキャンペーンに1931年からといいますから、所謂
「サンタさん」のイメージは案外新しいものです。


x-2C8T0468








写真2) 同上 クローズアップ

この作品のマイセンのサンタクロースは、何かちょっとおどろおどろ
しい感じです。向かって右には木のカラスのような鳥がとまっており、
その上にはほうき星が描かれています。クリスマスにはつきものの
「ベツレヘムの星」でしょうか。右手にはヤドリギの杖、その上には
蝋の垂れたキャンドルが不気味に灯っています。

コカコーラ以前、ドイツでのクリスマスには、セント・ニコラウス聖人と
その従者であるクネヒト・ループレヒトが子供達に家にやってきたそう
です。

ruprecht












写真3) クネヒト・ループレヒト

クネヒト・ループレヒトは「黒いサンタ」とも言われ、セント・ニコラウス
と共に村を訪れ、悪い子には嬉しくないプレゼントを置いていくとされ
ています。


nikolaus-14








写真4) ルクネヒト・ループレヒト 19世紀の銅版画

嬉しくないプレゼントとは、石炭の塊や石だそうですが、中には
子供をたたくための小枝の鞭などもあるそうです。そう見ると写真1)
のサンタは鞭のようなものをバッグに入れています。
どうやら、このクリスマスプレートのモチーフはクネヒト・ループレヒト
とみてよさそうです。


Sinterklauss










写真5) 子供を鞭打つクネヒト・ループレヒト 

クネヒト・ループレヒトはその恐ろしいイメージから、後には悪魔や魔
物のような表現をされることもあったようですが、ミュンヒ・ケーの描い
た「黒いサンタクロース」は、心の奥では優しい人だったのではない
でしょうか。


z-2C8T0467







写真6) マイセン クリスマスプレート 1912年

子供を抱いたクネヒト・ループレヒトは、とても優しい目をしているよう
に思います。芸術家ミュンヒ・ケーは、1912年のクリスマスをどのよう
に表現したかったのでしょうか。



最後に、このプレートの裏のマイセンマークをご覧にいれます。

x-2C8T0469






写真7) 同プレートの剣マーク


皆様によいクリスマスが訪れますように。


アンティーク西洋陶磁器専門店 
アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
     TEL-03-5717-3108
 ホームページはこちらです  
http://archiv.jp/



dresdner220 at 14:54|PermalinkComments(1)TrackBack(0) マイセン作品紹介 | マイセンの芸術家
プロフィール

dresdner220

月別アーカイブ
記事検索