2010年07月01日

マイセナー・マニュスクリプト Vol.13 「世紀末コレクション」

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写真1)Vol.13 の表紙「ハーレクイン」1999限定版

しばらく間をおいていた「マイセナー・マニュスクリプト」の紹介
です。今回は見応えのある号です。
1999年の世紀末を向かえ、マイセン磁器の時代を代表する
よ作品を復刻し、世界中にマイセン磁器製作所の実力を
を認知させようとする大きなプロジェクトでした。

ここで復刻するアイテムは99種類、また製作数も19個限定という
1999にこだわったものでした。今までにもこうした企画はあったも
のの東独の経済状態では限られた規模のものでした。
この企画はいわばこうした大プロジェクトの走りであり、マイセンも
非常に力をいれて素晴らしい作品を作りました。

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写真2) 1999を図案化したマーク

これらの限定品には1999の数字を図案化したマークが、
マイセンの剣マークと一緒に付けられています。また00/19
という限定番号も入れられています。写真2)のタンカードに
描かれているマークがそれです。

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写真3)レーヴェンフィンクの動物の装飾

写真3)は限定復刻作品の例です。
左のチュリーンと黄色のベースはともに「レーヴェンフィンクの伝説
の動物」という装飾をモチーフをとしています。
レーヴェンフィンクはヘロルトの弟子で、シノワズリーを描かせる
と師以上の腕前であったといわれる人物です。彼は後年マイセン
を脱出し、ヨーロッパに磁器の秘法を伝えるキーマンの一人です
が、東洋と西洋をミックスしたような動物は、成る程ヘロルトには
ない独特なものです。

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写真4)「金の竹と青い鳥」の装飾

この装飾のオリジナルは1730年代に作られた蓋付ベースから
とられたものといいます。マイセンはツヴィンガー城やマイセンの
美術館にある資料を調査し、それを元に新しい装飾を復刻する
ということが東独時代にも行われていました。この装飾は輪郭線
をペンではなく筆で描くため、熟練ペインター以外に絵付けする事
は許されません。マイセンでもとても格の高い装飾で価格も非常に
高く、一般にはほとんど作られない作品でした。1999年の世紀末
を期にこの作品が復刻されたのは、とても大きな意義のあることと
思います。

次回のブログでもまた、この「世紀末コレクション」を紹介しましょう。

書名   Meissener Manuskripte XⅢ
      「Die Jahrhundertkollektion」 
      Einzigartige Werte von Meissen

発行   マイセン磁器製作所
編著者      Uwe Beyer
発行年 1999年     8000部限定 120ページ

*現在の入手は難しいようです

アンティーク西洋陶磁器専門店 
               アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
                 TEL-03-5717-3108
           ホームページはこちらです  http://archiv.jp/




dresdner220 at 18:33│Comments(0)TrackBack(0) 書籍紹介 マイセナー・マニュスクリプト 

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