2018年04月09日

セーブル プレート 「ル・アーヴル港の風景」

今回のブログは、セーブルのプレートを紹介します。

現在「セーヴル、創造の300年」展が巡回中ですが、4月7日から
は大阪市立東洋陶磁美術館で開催されています。東京での開催
は終了しましたが、現在セーブル陶磁器への関心は強く、たくさん
のお問い合わせを頂きます。

今回紹介する作品は、1983年に作られたものですが、オリジナル
は19世紀前半に製作されました。



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写真1) セーブル「ル・アーブル港の風景」 1983年

アガサブルーの地色に金彩の装飾はセーブルお家芸ですが、風
景が描かれているものは珍しいですね。個人的に風景の絵付けが
大好きなので、すぐに購入を決めました。


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写真2) 同作 裏面

本作の裏面から、フランスのル・アーヴルの港である事が分かり
ます。セーブルの作品は、制作年代や作品のモチーフなど、色々
な情報が付随されている事が多いです。表題の下に描かれている
Bのような文字は、絵付け師のイニシャルです。

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写真3) 同作 絵付けのクローズアップ

陶磁器絵付けのモチーフでは、元になる原画や銅版画が存在する
事が多いのですが、本作にはイギリス人芸術家による絵画がそれ
にあたります。


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写真4) 絵画 T.フィールディングによる 1825年頃

この絵画の作者はT.フィーディング、1793年生まれの画家です。
弟とともに王立協会の出品者であり、王立軍事アカデミーで絵を
描く教師でした。
風景画と得意とし1820年前後に活躍しましたが1837年に44歳で亡くなっています。
写真3)は「ル・アーヴル港」を描いた作品ですが、セーブルの絵付け
の原画になっている事は明らかです。


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写真5) 原画と磁器絵付けの比較

写真4)はフィールディングの原価とセーブルの磁器絵付けを比較
したものです。セーブルの絵付けが原画に忠実で描かれている事
がお分かりと思います。お皿の円形の窓の中に、原画を切り取って
上手く収めています。原画の右に位地する釣り人が、絵付けでは
中央に配されているのが面白いですね。


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写真6)現在のル・アーヴル港


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写真7) ル・アーヴルの地図

現在では大きく姿が変わってしまったル・アーヴル港ですが、セーヌ
川河口のこの町は、工業都市であると同時にリゾートでもあるそう
です。

多くの芸術家がこの港に魅せられ、作品のモチーフに選んでいます。
あのモネの「印象 日の出」もこの港を描いたものです。この作品は
あまりにも有名なので、モネの別の作品を紹介します。

モネ ルアーブル港







写真8) モネ 「ル・アーヴル港」 1874年


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写真9) セーブル プレート 裏面のマーク

最後にプレートのマークをお見せします。
マークから,白磁が出来上がったのが1983年,最終的に装飾
され、作品として完成されたのが1984年と分かります。

是非、店頭にてご覧ください。



アンティーク西洋陶磁器専門店 
        アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
            TEL-03-5717-3108
      ホームページはこちらです  
http://archiv.jp/



dresdner220 at 18:59│Comments(0) セーブル | 作品紹介

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