ユーゲントシュティール

2019年04月07日

マイセン イースター プレート  復活祭  W・バーリング

今年のイースターは4月21日になるそうです。
イースターはキリスト教の復活祭の意で、春分の日の次
の満月の日から数えて最初の日曜日がこの日に当たり
ます。ハロウィンほどではありませんが、春が来た事を喜
ぶ一日として、日本でもだんだん馴染んできたように思い
ます。

マイセンでもこの日を祝うプレートが1910年に作られま
した。

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写真1)マイセン イースター プレート 1910年頃

教会の鐘を鳴らす男女の背景に、渡り鳥が飛んでいる詩情
ある風景が描かれています。



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写真2) 同作 クローズアップ

鳥はツルのように見えます。。ドイツは寒いので、温かい
地域で越冬した鶴が、ザクセンの地に戻ってきたのでしょ
うか。


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写真3) 同上

鐘を引く男女の表情は、後姿ですが、春の訪れを喜んでいる
ようです。


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写真4) 同上

キリストの復活を告げる教会の鐘の音が、町中に響き渡り
ます。筆者にはキリスト教のバックグラウンドがないので、
復活祭への思いには疎いですが、春への喜びはとても素直
に感ずることができます。



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写真5) 同上

作品には作者のサインが入っています。 W.BARING とい
う文字が読み取れますでしょうか?


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写真6)マイセン200周年記念出版 より

マイセンの開窯200周年を記念して出版された書籍にも、本
作が最新作として紹介されています。


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写真7)バーリング 自画像 

写真7)はヴィリアム・バーリングの自画像です。
バーリングは1888年生まれ。マイセンの養成学校を経て、
1900年に絵付け師として採用されました。当初から人物画
の絵付けを担当し、後に釉下彩の部門を受け持ちました。
本作はバーリングの22才の時の作品です。ユーゲントシュ
ティール様式の中にあったマイセン磁器では、非常に前衛
的な作品であったと思います。


最後に裏面のマークをご覧にいれます。

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写真8) 同作 剣マーク

1910年の作品ですので、所謂ボタン剣のマークです。



アンティーク西洋陶磁器専門店 
   アンティーク アーカイヴ  東京 二子玉川
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2018年11月22日

KPM ベルリン 風景のプレート テオ・シュムツ‐バウディス 釉下彩 ユーゲントシュティール

先日、妻と多摩川の川原を散歩していると、雨上
がりの雲の下に僅かに夕日がのぞいている風景
に出会いました。日常よく出会う風景だったので
すが、このような当たり前の風景をモチーフとした
作品があります。


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写真1)KPMベルリン 風景のプレート 1911年頃

何という平凡な風景でしょう。釉下彩で描かれた雲
と林と小道です。もちろん、このプレートが作られた
ドイツの風景なのでしょうが、日本でも普通に見られ
る一瞬であり、朝でも夕とも、曇りとも晴れとも特定
できず、人もいません。この意味では時間も空間も
超えた普遍的なモチーフの作品といえます。


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写真2) 同上 クローズアップ

作者はテオ・シュムツ‐バウディス。以前にもこの
ブログで紹介したユーゲントシュティール時代の
大芸術家です。日本趣味ジャポニズムを嗜好した
人物で、浮世絵などから大きな影響を受けていま
す。本作はバウディスの49歳の時の作品ですが、
既に単なる日本趣味を脱し、独自の境地に達して
いるように感じます。



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写真3) 同上

釉下彩=アンダーグレーズの技法で描かれた雲の
表現です。釉下彩は磁器の彩色技法としては、非常
に制約が多く、極限られた色しか使えませんが、そ
れが返って磁器というやきものでしか成しえない芸術
表現になっていると思います。
こうしたモチーフを描くと、自由に彩色できる上絵付の
技法よりもリアルに見えるような気がします。個人的
にはこの釉下彩は、磁器芸術の究極と考えています。

この雲の表現、一体[どのような筆使いで描いたので
しょうか。


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写真4) 同上

構図の下側は、十字方向に小道が描かれています
が、草原の部分に彫ったような模様があるのを、写真
でお分かり頂けるでしょうか。これは、極薄い「パテ・
シュール・パテ」か、絵の具を引っかいて描く「リッツ・
テクニック」という技法が使われていると考えています。

繰り返しますが、本当に何気ない風景に、実は非常
に高度なテクニックを用いているのです。
さすがバウディス!



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写真5) 同上 裏面 マーク

裏面のマークをご覧に入れます。KPMの杓杖のマー
ク、第一次大戦中の帝国ドイツのマーク、釉下彩を表
す青の宝珠のマークが入れられています。
青の宝珠のマークは1911年から用いられるので、本
作はこの時期に作られたものと推察しています。



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写真6) KPMベルリンの資料

作品番号は8927、最初にこの作品が作られたのは、
1908年です。100年以上前にこのような前衛的な作
品は作られていたとは、本当に信じがたい事です。

釉下彩の微妙なニュアンスが写真で表現できている
かどうか分かりませんが、詳細は是非実物を見て頂
きたいと思います。




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2018年10月29日

銅版画「ハーレクインとコロンビーヌ」1919年パウル・ショイリヒ ショイリッヒ

今回のブログは、一枚の銅版画を紹介しましょう。


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写真1)銅版画「ハーレクインとコロンビーヌ」1919年

銅版画に描かれているのは、マイセンのフィギュア「ハ
ーレクインとコロンビーヌ」です。マイセン磁器ファンの
方ならご存知の有名な作品ですね。作者はパウル・
ショイリヒ、1919年頃に発表された作品です。

1919年は、後にマイセンの総裁になるマックス・アドル
フ・プファイファーが営業職として会社にやってきた年
です。プファイファーはその優れた手腕でマイセンの
改革を始めますが、その一つに「ウア・シュトック」という
手段を用いました。これは、新作の最初の11個に番号
と芸術家のサインをいれ、これに当該作品の銅版画を
つけて販売するという計画でした。

この計画は、ごく短期間しか実現しなかったのですが、
本銅版画は、この「ウア・シュトック」に付けられるはず
であった銅版画です。銅版画は当時マイセンに在籍
したそうそうたる芸術家が創作し、手彩色で描かれた
芸術性の高いものです。


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写真2)マイセン フィギュア 1919年頃

写真2)は実際の作品です。銅版画が作られた当時と
同じ頃の製作されたものです。本作は「ウア・シュトック」
の11個の限定品ではありませんが、時代的にはほぼ
同等にものです。



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写真3)作品の品番

この作品のマイセンにおける品番は、最初 D287 と
いうものでした。しかし、すぐにA1005という新品番に
変更されます。現在は73306という品番になっています
が、これは1974年から用いられているものです。
従ってD287という品番は非常に希少であり、まさに
ショイリヒ現役時代のオリジナル作品といえるでしょう。



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写真4)バレエ「カーニバル」の絵葉書


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写真5)「カーニバル」の 舞台イラスト

ショイリヒのこの一連の作品は、バレエの演目である
「カーニバル」に発想を得て製作されたものです。
当時、バレエは非常に人気のある娯楽であり、ショイ
リヒもその影響を大きく受けていた事が伺われます。

マイセンにおけるショイリヒの「カーニバル」は、全部
で5体のシリーズからなり、アールヌーボー、アール
デコ期のマイセンの傑作と評価されています。


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写真6)本作 ペインター番号

本作のペインター番号は12、これは当時職人として
働いていたパウル・ベルナーの可能性を示唆していま
す。

ショイリヒは自身の作品に強いこだわりを持っていたよ
うで、自分の作品を作る成型師や絵付け師を指定して
います。マイセンの公式見解によれば、絵付け師12は
後にマイセン芸術を担う事になるパウル・ベルナーの
職人時代の番号かもしれないと論じています。


ショイリヒの貴重なオリジナル作品、どうぞ実際にご覧
ください。



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2018年08月25日

KPMベルリン  ケレスとテオ・シュムツ=バウディス

今回のブログでは、KPMベルリンの芸術家 テオ・シュムツ
=バウディスとその代表作である「ケレス」を紹介しましょう。


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写真1)KPMベルリン「ケレス」ティーC&S 1975年頃

写真1)は「ケレス #16 ゴールド」のティーC&Sです。オリジ
ナルが作られたのは1910~14年頃ですが、KPMベルリンの
傑作シリーズとして現在でも非常に有名です。


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写真2)テオ・シュムツ=バウディス 

写真2)は1908年頃にKPMベルリンの工房で撮影されたバウ
ディスです。彼は1859年生まれ、ミュンヘンで絵画を学び、デン
マークで陶芸の技術を学びました。バウディスは1900年のパリ
万博でその個性的な作品が認められ、大きな成功を収めます。
この功績により、プロイセンの商工省はKPMベルリンに彼を招
聘し、1908年にはアートディレクターの地位につきます。


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写真3)日本趣味の衣装のバウディス

ユーゲントシュティール時代の多くの芸術家がそうであった
ように、バウディスもまた日本の文化芸術に多くの影響を
受けた一人でした。写真3)は1890年頃に撮られたものです
が、この時代ドイツにも所謂「ジャポニズム」が大流行してい
ました。


バウディスはKPMベルリンで多くの作品を作りますが、その
最高傑作が「ケレス」です。

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写真4)「ケレス」 #17多彩色

「ケレス」はギリシャ・ローマ神話に登場する女神で、大地の
収穫や豊饒の擬人像です。サービスのレリーフは果物や穀物
をかたどっており、周囲の金彩は麦の穂をデザイン化していま
す。白磁の余白を充分に残し、ユーゲントシュティールらしい
まろやかな曲線は、それまでの歴史主義的様式とは、一線を
画す画期的なものでした。

特にティーC&Sにおける機能性は独特で、右にカップのハンドル
を位置すると、ソーサーの余白には小菓子を置けるようになって
います。


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写真5)「ケレス」 #16金彩

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写真6)「ケレス」#15グリーン 釉下彩


「ケレス」には、バウディスのオリジナルデザインとして3種類
が存在します。写真4)の多色と写真5)金彩、そして写真6)
の釉下彩のグリーンです。

当時、KPMベルリンでは、白磁も販売していたため、非常に
多くの外絵(KPM以外で絵付けされたもの)が存在します。
私も「ケレス」のオレンジ色や赤色のものを見たことがありま
すが、これらはKPMのオリジナルではないと考えています。

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写真7)バウディスのイニシャルとマーク

写真7)は1910年前後のバックスタンプですが、釉下彩のグ
リーンでTSBとあるのがテオ・シュムツ=バウディスのイニシ
ャルです。1910年前後のオリジナルの彼の作品には、この
TSBが入ることが多いです。1902年から使われていましたが、
現在では使われていません。

左の宝珠の朱色のマークは、絵付けがKPMベルリンで行わ
れたという証であり、外絵付けの作品には、このマークを使う
事ができません。

染付けの錫杖のマークは、白磁がKPMで作られて事を意味
しています。外絵付けの作品にもこのマークは入っています。

鉄十字(ナチスの鍵十字とは別のもの)はドイツを象徴する
マークで、KPMでは1914年から18年まで、第一次世界大戦
にかけて使われたマークです。


個人的に、バウディスはユーゲントシュティール時代の磁器
芸術家として最も好きな人物です。彼が釉下彩で作った風景
画などは、雲と大地をだけ描いた非常にシンプルな作品で、
ジャポニズムやユーゲントなどの様式など超越して、すでに
わび・さびや無の境地に達しているとさえ感じます。
こうした作品はまたご紹介するつもりです。



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2018年07月29日

暑中お見舞い申し上げます    マイセン フィギュア 「波」 パテ・シュール・パテ

暑中お見舞い申し上げます。

東京では台風一過の晴天で、入道雲がもくもくと湧いた夏らしい
お天気です。酷暑、猛暑といわれていますが、体調管理が大変
ですね。

さて、今回は涼しげなフィギュアを紹介しましょう。

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写真1)マイセン フィギュア 「波」 1898年頃

マイセンのユーゲントシュティール初期のフィギュアです。作者
はコンラッド・ヘンチェルです。マイセン、ユーゲントシュティール
研究の第一人者であるヨハネス・ユーストは、パウル・ヘルミッヒ
の作であるとしていますが、近年の研究ではコンラッド・ヘンチェ
ルの作であると確定されているようです。

青い水に白い波、ここに「水の精」が表現されていますが、本作
はアンダーグレーズ(釉下彩)の技法で作られています。波の白
い部分はパテ・シュール・パテのテクニックですね。


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写真2) 同上 波の部分のクローズアップ

青い地色の上に波の白さが繊細に描かれていますが、この部分
がパテ・シュール・パテです。よく観察すると、ブルーの海の色が
白い泡の下に透けて、非常にリアルです。波頭が崩れかかって
いる表現などは、当時ヨーロッパで人気のあった北斎の「神奈川
沖浪裏」を彷彿させませんか。もちろん、コンラッド・ヘンチェルが
北斎を見ていたかどうかは分かりませんが、日本の浮世絵の視点
をとても上手く消化していると思います。


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写真3) 同上 人物のクローズアップ

波の中の少女は、水の精=フェアリーであるとされます。あるいは
人魚=マーメイドであるという人もいます。コンラッド・ヘンチェルと
いえば子供のフィギュアのシリーズで有名ですが、本作はこれを
作る前の作品です。ヘンチェルとしては初期の作品ですが、本作に
おける人物は、どこか子供のシリーズと共通している部分があると
思います。 指の表現も見事です。


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写真4) マイセン 1914年の公式カタログより

マイセンの1914年の公式カタログにも掲載されています。モデル
ナンバーはQ169です。ユーゲントシュティール時代のフィギュア
には、同じ作品の幾つかのバージョンが存在し、本モデルにもより
デコラティブに蓮の花が描かれたものなどがあります。この時代は、
芸術家が試行錯誤しながら実験的に作品を作っていました。当然
のように、これらの作品は多くの利益を生まず、ユーゲントシュティ
ールの衰退とともに忘れられていきます。


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写真5) 同作品 裏面のマーク

最後にマークをお見せします。ボタン剣のマークの下には、モデル
ナンバーが刻印されています。その下の4は成型師に番号です。


少し涼しい感じになりましたでしょうか。
どうぞ、健康に留意し、元気で猛暑を乗り切って下さい。



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2017年10月23日

「ユーゲントシュティール時代のマイセン磁器」 書籍紹介 

今回は、私にとって非常に大切な書籍を紹介します。
1983年に出版された本ですが、現在でもその重要度は全く
変わりません。

「ユーゲントシュティール時代のマイセン磁器」
ヨハネス・ユースト著  1983年  エディションライピチヒ刊

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写真1)「ユーゲントシュティール時代のマイセン磁器」 表紙

私が本格的にマイセンを調べ始めたのは1980年頃からですが、
1984年にこの本を手に入れた時には小躍りしました。今まで
全く資料のなかったユーゲント時代のマイセン磁器が、詳細に
語られていたからです。
20世紀の始まり、若い芸術家の熱いエネルギーが、この時期
のマイセン工場には溢れていました。私も、それらに触発され
るように、この本をむさぼり読んだものです。


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写真2) 同書 目次

マイセンの歴史から始まり、当時の芸術家の動きや磁器装飾の
技術、ユーゲントの様式などについて、詳しく調べています。
世界的にみてもこうした調査は初めてで、まさしくマイセンの失わ
れた時代について書かれたものです。


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写真3) ヴァンデヴェルデのサービス紹介のページ

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写真4)リーマーシュミットのサービス紹介のページ

この本の中には、デザイン界では著名なヴァン・デ・ヴェルデの
サービスやリヒャルド・リーマーシュミットのサービスが紹介され
ています。


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写真5)クリスタルグレーズのベース紹介のページ

マイセンのユーゲント時代に極少数だけ作られた「クリスタル
グレーズ=結晶釉」の作例なども紹介されています。


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写真6)マイセンの動物のフィギュア紹介のページ

ユーゲント時代のフィギュアも独特のものです。写実的な動物像
は、それまでのマイセンにはないモチーフです。


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写真7)K・グロス チューリップベース紹介のページ

カール・グロスのデザインしたチューリップ用の花器です。マイセン
の初期ユーゲント作品として傑作と評価されています。


こんなマイセンがあるのか!
当時の私は、いつかこれらの作品を目の前で見てみたいと祈るよ
うな気持ちでした。


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写真8) 同書 裏表紙

著者のヨハネス・ユーストは1939年の生まれ、東独の美術畑を歩
んできた人です。ライプチヒのカール・マルクス大学で美術を学び
美術教師を経た後、ドレスデンの工芸美術館の責任者として働き
ます。この後、VEBマイセン磁器製作所付属美術館の館長になり
ます。この時にユーゲント時代のマイセン磁器を精緻に調べ上げ
論文を書きます。この功績によりユーストは博士号を取得します。

実は、この論文の実物も当店にありますので、紹介します。


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写真9)ユーストの論文  1972年

同書の源泉になったのがこの論文です。
130ページにも及ぶ、びっしりと文字の並んだ熱の入った論文
です。

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写真10) 同書 内表紙 ユーストのサイン

わら半紙のような紙にタイプ印刷された質素な論文ですが、これが
東独らしいですね。


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写真11) 同書 人名索引

ドイツ語の専門論文ですから、自力ではほとんど読めませんが、
芸術家の人名などは書籍よりも多く、内容も詳細です。

この論文が発表されたのは、1972年。日本ではサッポロ冬季
オリンピックの年です。未だ日本と国交のない時、遠く東独で
このような研究がなされ、ユースト氏がこの論文によって博士号
を受けたと考えると、感無量です。



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写真12) マイセンの絵付け展 図録

因みに、2011年の秋に開催した「マイセンの絵付け展 印象主義
からユーゲントシュティールへ」の図録は、このユーストの書籍に
補完するつもりで書いた本です。限定50部だけの印刷だったため
高価だったにもかかわらず、即日売り切れてしまいました。
その後、多くの方から購入のご希望を頂いたのですが、ご要望に
沿う事ができませんでした。いずれ、さらに充実させた形で再版し
たいと思っていますので、ご期待下さい。


図録の方は入手不可ですが、ユーストの本は非常に有名な本です
ので、古本では入手可能かと思います。ユーゲント時代のファンで
したら必携の本です!



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