『暗戦』(’99)役柄チェックその12

  • author: driftingclouds
  • 2004年12月17日


暗戦 デッド・エンド


導演、監製:杜[王其]峰、編劇:游乃海, Julien Carbon, Laurent Courtiaud
香港 : 永盛?樂製作有限公司、中國星集團、銀河映像有限公司  1999年

さて、今回はラウちん迷の間では人気ダントツナンバ−1、もちろん私も愛してやまない作品なので、いつになく力入ってます。

医師から余命4週間と宣告された男(劉徳華 アンディ・ラウ)がビルの屋上からじっと地上を見下ろしている…
一方、鮮やかな手並みで銀行立てこもり事件を解決してみせた交渉人 何尚生(劉青雲 ラウ・チンワン)
そんな彼の様子を変装した男がじっと見つめていた…
男は高層ビルにある金融会社に客を装って侵入し、社員を人質にとって立てこもる。そこへ呼ばれた何尚生に男は言う「72時間、ゲームをしよう」


劉徳華はこの映画で新境地を開いたと言われ、念願の香港電影金像賞最優秀主演男優賞を獲得しました。
ですが、これはどう観たって劉青雲の映画でしょう。
あいてが青雲じゃなかったら、これだけ完成度の高い映画になったかどうか。
念願のって言うけどさ〜ラウちんは7回もノミネートされてて1回も受賞してないんだぞ〜!少なくとも同時受賞ぐらいはさせてくれても良かったじゃあないか。…つい愚痴を言ってしまいました。スマソ。

何尚生(ホー・ショウサン)という名前には「なぜまだ生きているのか?」「なぜ生を尊ぶのか」という意味があるそうです。
余命わずかな男と、男の復讐を奇妙な形で手助けすることになる何尚生。
彼はかつて華々しい活躍をしていながら、現在は閑職に追いやられている身でもあります
死にかけた男と死んだような日々を送る男、まるで鏡の裏表のような二人。
何尚生に向かって男はこう言います「あんたもこのゲームを楽しんでいるんだろ?」
二人は相手の中に生きる意味を見出すのです。

劉青雲は男臭い演技もコメデイも両方得意な人ですが、この映画では「カッコ良さとユーモアのバランスが絶妙」なんですね。
ひいき目じゃなくても、ほれぼれするぐらい男前だと思います。(反論は受け付けなくってよ)
そして、その劉青雲のキャラクターが映画全体のトーンを決定づけています「スマートでそれでいて熱く、そしてユーモアを少々」
1年3ヶ月という長い歳月をかけて撮影されていながら(それに杜[王其]峰は現場で即興で演出するので有名)これほど細部にまで目の行き届いた映画であるというのも奇跡のような傑作。

「ヒーロー・ネバー・ダイ」はもちろん傑作なのですが、香港映画を見慣れていない人にとっては多少取っ付きにくい部分があるかもしれません。
ですので、劉青雲の映画でまず最初に人にお勧めするならこの作品のほうがいいのでは、と。
なにしろ、この映画ではむやみやたらに銃を撃つシーンとか、暴力に訴えるシーンがほとんどありませんのでそういうのが苦手な人でも安心。
香港映画に馴染みのない方、とくにコン・ゲーム好きな人に特にお勧めします。
それに、この映画の方がレンタルビデオで置いてある確率は高いはず。

さて、その性質上あんまり細部を詳しく語れない映画なのですが、どうしても語りたい!ということで特設ページを作りました。それも4ページの大作です。
最近更新をさぼってたのはこれ作ってたからだったりして。
知らなくても楽しめるけど、こんなところに注目するともっと楽しめる…かもしれない(あるいは自己満足のページとも言う)小ネタ集。
ただし、完全ネタバレしてますので、出来れば映画を観てからご覧下さい。

こちらから。(ちょっと重いかも)

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「暗戦 デッド・エンド」暗戦

そっか、ジョニー・トゥなんだね、「Needing You」も「ターンレフト・ターンライト」も「マッスルモンク」も「フルタイム・キラー」もジョニー・トゥなんだね。なるほどね、けっこうしゅっとしてる香港映画ってジョニー・トゥなんだね(←おおざっぱすぎ)。なるほど、気...

  • [ 008 タコミッション ] 2006年02月12日 20:49

この記事へのコメント

大作、拝見しました。楽しい〜♪
中文字幕では見たことなかったので、爆笑。
また見たくなってきました。
何度も何度も何度も見ているのに見飽きない。
すばらしい(しつこいだけだったり)

「大丈夫日記」は舞台のが面白そうですねv

1. Posted by MAA 2004年12月18日 00:27

どもども、楽しんでいただけて何より。
ほんとに何度観ても飽きないですよね〜
いつもは画像キャプチャーするために何度も繰り返して観てると、いい加減いやになってくるんですが、これはまったくそんなことなかったです。
好評だったら『暗戦2』もやるかも…(おだてられると調子に乗る性格)

>舞台の『大丈夫日記』
ユンファに目の前でアレやられたら、笑いすぎて悶絶死しそう

2. Posted by KEI 2004年12月19日 00:06

「暗戦2」もぜひやってくだされ〜v
楽しみにしておりますわ♪

3. Posted by MAA 2004年12月19日 22:35

>楽しみにしておりますわ♪

反応少ないんですけど(寂)でも多分やります。えっと、来年には。
2の方がつっこみネタは多そうだな…

4. Posted by KEI 2004年12月21日 00:02

TBありごとうございます。
ラウチン、お茶目でよろしい。ダークトリロジーをすべて観て、なおいっそうそう思います。「非常突然」の車椅子もイイ。でも「暗戦2」は、ホイ・シウハンと共にコメディリリーフに成り下がってしまっていて残念。

5. Posted by forest-sea 2004年12月21日 22:09

forest-seaさん

ご訪問、ありがとうございます。
『暗戦2』は何Sir萌え映画なので、あれはあれでかなり迷には美味しい映画なのですよ。
あと、車椅子は『非常突然』じゃなくて、『ヒーロー・ネバー・ダイ』ですよね。(細かくてすみません)
最後にりよんがラウちんの手を取って○○を○○○るシーンは、何度見ても男泣きです(女ですが)
ジョニー・トー&ラウちんコンビでは『再見阿郎』を是非ご覧になっていただきたいです。わたくし、人にこればっかり言ってる気がしますが、本当にいい映画なんですよ。

6. Posted by KEI 2004年12月22日 00:00

いえいえ、レイモンド・ウォンが撃たれた後、病院の廊下で、爺様の車椅子を勝手に乗りまわして、ナースに怒られるお茶目さです。

7. Posted by forest-sea 2004年12月22日 20:30

『非常突然』観直して確認しました。なるほど。よくあんな短いシーン覚えてますね〜
あの映画のラウちんの演技は『俺たちの旅』の中村雅俊を参考にしているらしいです

8. Posted by KEI 2004年12月23日 23:33

あけましておめでとうございます。
読むのが遅くなり亀コメントですみません。
堪能しました。小ネタ集。実は「暗戦2」を香港のプレミア上映で青雲さまと一緒に見るという光栄に浴してしまったので、めちゃくちゃ「2」の印象が強いのですが、もう一度「暗戦」を見なければ!と強く決意したことです。
是非「暗戦2」もやってくださいませ。
今年も楽しみに読ませてくださいね。どうぞよろしくお願いいたします。

9. Posted by きたきつね 2005年01月01日 21:45

>きたきつねさん

私もいつも楽しく拝見しております。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

>「暗戦2」を香港のプレミア上映で青雲さまと一緒に見るという光栄に浴してしまったので

えええええええええええええ〜っ!?それはなんと羨ましい。
やっぱりお召し物はジャージだったんでしょうか?(こらこら)
「暗戦2」迷にはたまらない映画ですよね。2は小ネタ集というよりは萌えポイント集になりそうな予感。

10. Posted by KEI 2005年01月01日 23:38

どーも!「暗戦」観ました。
面白かったです。これ好きだわー。
続編もあるんですね。
観てみようと思います!

KEIさんの小ネタ集も面白かった!
私はじいさんメイクのアンディはロビン・ウィリアムスかと思いました。

私もこれはアンディじゃなくてラウちんの映画だと思いますよ。
アンディが賞をもらったと知って、えーっそうなの?と思ったもん。

何はともあれ、おすすめありがとうございました〜。
彼氏にはまだ観せてないですけど、たぶん気に入るんじゃないかなーという感じです。

11. Posted by パンタコス 2006年02月12日 20:55

>パンタコスさん
わ〜い、さっそく観てくださったのですね。
良かった〜気に入ってもらえて。
続編はね〜あんまり期待しないで観てもらえると嬉しい…かも…

ふふ、また布教活動の成果が。(ガッツポーズ)

12. Posted by KEI 2006年02月16日 21:49

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