ターミナル

  • author: driftingclouds
  • 2005年01月07日

今年の1本目は『カンフー・ハッスル』
で、去年最後に観た映画はというと『ターミナル』でした。

う〜ん一言で言うと、「どっちの料理ショーのやたらと贅沢な材料で作られた牛丼」みたいな映画でした。

空港のトランジットの中という「どこの国にも属さない空間」に迷い込んで出られなくなってしまった善良な男を演じるトム・ハンクスはさすがに上手いなとは思うけど、もうこういう役をやるには彼は立派になりすぎちゃったんじゃないのかしら。
ゼタはこういういい人の役より、ビッチな女の方が似合うと思うのよねぇ。

一番素晴らしかったのは、インド人の掃除夫グプタを演じたクマール・パラナですね。
彼は『ロイヤル・テネンバウムス』でもロイヤルの執事パゴダ役で印象に残っていたんだけど、今回も大いに笑わせられ、そして思わぬ侠気には泣かされましたよ。

みんなの言うようにアメリカに来た理由ががっかりとは思わないし、一度帰ってからまたくればいいというのも、ああいいう小国でアメリカへの旅費をためるのがどんなに大変なことかということを考えれば(それにベニー・ゴルソンは高齢だし)無理な相談というものでしょう。
実はみんなが納得いかないと思っているのは、その理由の扱いがあまりにぞんざいで、唐突に出て来たように見えるからなんじゃないのかな。
たとえば空港内のどこかから流れて来たジャズをヴィクターがじっと聞いていて、涙の一つでも流すシーンなんてものがあったなら(まあちょっと陳腐ですが)よかったのかも。

幕切れのタイミングの悪さもあって、コメディというにはウェットすぎ、感動作というには中途半端な作品であります。

同じ題材を扱った映画だったら『パリ空港の人々』の方が好き。(ストーリは全然違います)

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