『喜馬拉亞星』(役柄チェックその13)

  • author: driftingclouds
  • 2005年02月08日

HK010


導演、編劇、監製:韋家輝、編劇:歐健兒
香港:一百年電影有限公司、中國星集團、銀都機構有限公司 2005年

ヒマラヤ山の奥地で生まれ育った亞星(鄭中基 ロナルド・チェン)、世間知らずで困るわぁ…と両親が心配するところへヨガの大先生であるインドのおじさんから、わしの娘の印度西施(西施とは美人の事)の婿を決めるヨガ大会を開くからお前の息子も参加させい!じゃあな!とムービーメールがやって来た。
そこで両親は、亞星に世間を見ていい事も悪い事も学んで、そして印度西施をお嫁さんにするんだよ、と送り出す。
下界に着いた亞星が転がり込んだ(文字通り)のは大家姐(應采兒 チェリー・イン)と三大悪人(成奎安、李兆基、黄光亮)のインチキ興行師のところ。
印度西施を嫁にしたら、財産を半分よこしな!ということで、大家姐のもとで世間を知るための修行?に励む事に。

香港からのツアーで印度へやって来た、Mrビーンみたいな動きをする驚青舅父(劉青雲 ラウ・チンワン)とその甥っ子たち(Shine)。香港で事業に失敗した舅父は医者から何でも積極的に挑戦するようにと言われているが、臆病で手を出せない。
甥たちとはぐれた舅父は泥棒に会い、催眠術をかけられ全財産を盗られてしまう。やっとの事でホテルにたどり着いた舅父は、美しい女性(張柏芝 セシリア・チャン)の写真に誘われるように夢幻の旅へ。
夢の中で女性と結ばれた舅父、あっという間に(文字通り)子供も出来、成長、しかし、ふとしたことで夢から覚めてしまい、もう一度催眠術をかけてもらうべくさっきの泥棒を探し求める…

同じツアー客の大胆叔叔(呉鎭宇 ン・ジャンユー)ステテコに腹巻きの寅さんルックの彼は、驚青舅父とは反対になんにでも手を出す男。
一滴飲めば一日分、二滴飲めば二日分、全部飲めば全ての記憶を忘れるという魔法の印度オイルを驚青舅父の甥っ子たちと飲んでしまった三人は、記憶を失い、ここはどこ?わたしは誰?状態に。

この三人が巡り巡って「印度西施争奪ヨガ大会」に出場、さあ、勝つのは誰だ!

と、いうここまでが前フリ(約90分、映画は98分)この後映画は驚天動地の展開を迎える…

て、長々書いてもこれがどんな映画なんだかさっぱり解らないと思いますが、わたしにもまったく解りません!
監督以下インドで何かを一発キメていたのか、はたまたゲ○(伏せ字になってない)吐きすぎて涅槃の境地に達したのか、香港meetsインドはまさしくマジカルミステリーツアー。

そして、そこへな〜ぜか加味される日本風味。
喧嘩のやり方を学べと、間違って日本のAV(『古惑仔』のケースに入ってる)を見せられた亞星はやたら正確な発音の日本語を発しながら相手を押し倒し、自分たちが日本のヤクザだと思い込んだ大胆叔叔は、顔を引きつらせながら(タケシ、激似)凄みを利かせ、元重慶マンションのカレー屋で殺人を犯して刑務所に入っていた男の実家にはたくさんの黄色いリボンが飾られ…って、これ香港人にわかるんですか!?(爆)

他に俎上にあげられたものは、『ある日どこかで』『キル・ビル』『インディ・ジョーンズ』『メメント』『タイタニック』『エターナル・サンシャイン』『アテネ五輪の体操競技』『火の鳥』『2001年宇宙の旅』……

そういや、監督の韋家輝は「香港映画らしさからの脱却を目指した」とかいってたような気がしますが、こんな香港映画らしい映画はないと思いますよ、監督!
正月映画らしいおめでたい終わりかたじゃない…というかビックリを通り越してイっちゃってるラストは、らしくない…かも。(あのためにマイナス20度の中、あんなカッコに耐えたラウちんは偉いわ)
そういえば『鬼馬狂想曲』のラストもヘンでした。これが韋家輝の持ち味ってことなのか。

と、いうことでこの後この作品を観ようという人には一言だけ

考えるな!感じるんだ!

さ〜て、DVD出たらもう一回観ようっと。

付記:役名を大陸のサイトで確認してたので、改めて香港のサイトで確認し直して訂正しました。
   ただし、ジャンユーの役名は漢字が出ないのでそのままです。

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【喜馬拉亞星】ヨーガの境地

観てまいりました、2005年香港旧正月映画 【喜馬拉亞星】! 注目度は1月26日に【香港旧正月映画と金紫荊奨】を書いたときにちょっとポスターをネタにしただけでこの賑わいだ!が証明済み。 それにしてもこの映画。。。もうとにかく「間違っている」だらけを 映画にし

  • [ Blog版香港中国熱烈歓迎唯我独尊 ] 2005年02月08日 02:30

見たいぞ!「喜馬拉亞星」!!

 香港映画が好きだ。シリアスなの(「無間道」とか)も好きだが、大馬鹿映画(「大英

  • [ きたきつねの穴 ] 2005年02月08日 20:05

喜馬拉亞星 / Himalaya Singh

今日は疲れ抜きに待ちに待っていたこの映画を見ました。やほー。(山なだけに…?) 前作の「鬼馬狂想曲」(Fantasia)を見逃し、いまだに見ずじまいなので韋家輝監督作品はこれが初めてとなりました。 ちなみにロナルド・チェン(鄭中基)の主演作品もこれが初めてかも

  • [ Thinkin' Snake ] 2005年04月24日 16:52

喜馬拉亞星

監督:韋家輝(ワイ・カーファイ) 英題:Himalaya Singh キャスト:

  • [ 見なきゃ死ねるか!聴かなきゃ死ねるか! ] 2005年04月25日 14:25

観たぞ!「喜馬拉亞星」!!

 待望の「喜馬拉亞星」をついに観た。  まさに、涅 槃 の 境 地。  内容に関

  • [ きたきつねの穴 ] 2005年09月22日 00:30

この記事へのコメント

すごい!
この「まとめ不可能」な映画がキチンとまとまってます(笑)!
そして何よりの感動は、この映画を香港公開直後のリアルタイムで
こうしてTBしていただく方がいるということです。
感動した!こちらからもTBさせていただきますねー。
>これ香港人にわかるんですか!?(爆)
爆笑!わたしもそう思いました!
>監督の韋家輝は「香港映画らしさからの脱却を目指した」とかいってた
監督、正月早々まちがってます!

1. Posted by りえ@香港 2005年02月08日 02:29

トラバ&コメントありがとうございます〜
恭喜發財!…は明日でしたっけ。

私もこの映画の話題でこんなに盛り上がれるとは、感激です。
日本公開は300%無理!と思ってましたが、もしかしていけるかも…いや、買ってほしい!
古くは「黒薔薇VS黒薔薇」最近(でもないか)では「大英雄」路線のバカ映画として、どうですか、キネカ大森さん!?(限定かよ!)
あ、その前に「鬼馬狂想曲」もよろしく!

2. Posted by KEI 2005年02月08日 12:48

おおお〜!見た〜い!!
なんとすばらしいまとめでしょうか。
香港で広告を見て、とてもとても見たかったのですが、
今、激烈に見たいです。
トラックバックさせてくださいね。

3. Posted by きたきつね 2005年02月08日 19:41

>きたきつねさん

ありがとうございます。
こちらからもトラバさせてもらいますね。

DVD出たあかつきにはぜひぜひご覧になってください。
そして一緒に涅槃の境地へ…(違)
それにしても、こんなに日本で観たがっている人がいるんだから、買って〜買って〜、だれか〜!

4. Posted by KEI 2005年02月08日 23:39

KEIさん、こんにちは。やっとのことで、この映画観ました!
涅槃の境地…行ってきました。それでラストはすんなりと納得できたのかも。
>やたら正確な発音
確かにとても正確でした。ところで、日本語の部分、なぜか字幕なかったんですけど…それは、みんな分かっているという前提なんでしょうか。(笑)
最後になりましたが、トラックバックさせていただきました!次はぜひとも「鬼馬狂想曲」を…でもその前に、元ネタをきちんと観なければ。

5. Posted by Snake 2005年04月24日 17:12

おお、ごらんになったのですね〜
確かにテンション高くないとつらいかもしれないですね。私が見たときはむちゃくちゃテンション高かったです。
DVD買って見直しましたが、ますます涅槃の境地へトリップ…
>日本語の部分、なぜか字幕なかったんですけど
あれ、そうでしたっけ?字幕無くても無問題なくらい見てるのか?ホンコンヤン。
やはり語学習得への道は不純な動機からなのでしょうか。
こちらからもトラックバックさせてもらいますね。
「鬼馬狂想曲」も是非ご覧になってください。。

6. Posted by KEI 2005年04月24日 22:49

ついに観ました〜!
ああ、涅槃の境地…うっとり(違?)…
続けて2度も観てしまいましたよ。
ということで、またまたTBさせてくださいませ。

7. Posted by きたきつね 2005年09月22日 00:10

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