失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン

  • author: driftingclouds
  • 2005年04月15日

香港のみならず世界的なスターとなったジャッキー・チェン。
そのジャッキーの母親が病に倒れたとき、父が今のうちに話しておきたい…と語り始めたのは驚くべき家族の歴史だった…
父親は本名を房道龍といい、かつて国民党のスパイとして働き、共産党の迫害を恐れて香港へ逃げてきたこと、本土にはジャッキーの兄に当たる二人の息子がいること。
母親は夫が死んで幼い娘たちを育てる為にアヘンを売っていたこと…
本土にいられなくなって二人で香港へ逃げたこと…

元々プライベートフィルムとして企画された作品らしく、やや客観性に欠ける部分が…はっきり言うとお父さんの言いっぱなしなので、どこまで信用していいものやら疑問も残るのですが、それにしても興味深い証言であることは間違いありません。

できればお母さんの話も聞いてみたかった。
聞く限りでは、お父さんの人生よりも更に波瀾万丈だったのでは?と思われるのですが。(残念ながらこの撮影のあとまもなく他界)

あと、国民党のスパイだったというお父さんを持つ息子たちが文革の中どうやって生き延びたのかという部分も語られることはありませんでした。
やはり、あの記憶はまだ生々しく触れられたくない部分だということでしょうか。

この話を聞かされたジャッキーが「二人のお兄さんに会いたいか?」と聞かれて「会いたくはない。自分にとっては一度も会ったことの無い兄より、サモハンやユンピョウのほうがずっと近しい兄弟だから。」と言っていたのが印象的でした。
何よりも血縁を大事にする中国人らしくない発言だなぁ、と。
しかし、幼い時に学校の寮に入り、両親は遠い外国にいて長い間会えなかったという環境のなかでは、一緒に苦楽をともにした友人たちのほうが近しいというのもわかる気がします。

数々の戦争や政変を経てきた中国人には、その数だけこのような歴史を持つ人々がいるのかもしれません。
それがたまたま大スターの父であったために、その一端を伺い知ることが出来た。そんな気がします。

一つ書き添えておきますと、

ジャッキー・チェン(成龍)
1954年4月7日生まれ
本名:陳港生
父、陳志平、母、陳月栄の独り息子 姉二人、現在大陸に居住。

これは家にあった「ドランクモンキー/酔拳」のパンフレットに書かれているジャッキーのプロフィール。
なんと、この時点(1979年)でお姉さんたちの存在のほうは明らかにされています。いやぁ、何でも取っておいてみるものだわ。

そうするとお姉さんたちとはかなり前から交流があったということになりますね。
この映画の中でもお母さんの世話をする姿とかが写っていますが…

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この記事へのコメント

なるほど!姉が二人いても、男の子がジャッキーだけなら「一人息子」ですわな。
こりゃ、一本取られました!

1. Posted by せんきち 2005年04月15日 21:24

私の記憶が確かならぁ〜(微妙に古いネタでスマソ)
そういえばジャッキーが、小さい頃姉たちとは年が離れていたのでよくおもちゃにされたと言っていたのを読んだような…
いつ頃からお姉さんたちの存在は秘密になったんでしょうねぇ?

2. Posted by KEI 2005年04月16日 01:46

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