さよならさよならハリウッド

  • author: driftingclouds
  • 2005年06月28日

以前何かで読んだのですが、ウディ・アレンの映画というのはアメリカ国内だけでは、製作費を回収できる事はほとんどないそうです。
なのに、どうして彼が毎年コンスタントに映画を撮れるのかといえば、日本とヨーロッパでは彼の映画が大変人気があるので、そちらでの収入が見込めるからなんだとか。

そんな私もウディ・アレンの新作と聞けば、とりあえず観に行かなくてはと思う観客のひとりだったりします。
で、いつものウディ・アレンだなぁと安心して帰ってくる、と。
もちろん多少の出来不出来はあって、がっかりする事もあるのですが、それでもある一定以上の水準をずっと保っているというのはけっこう凄い事なのではと思うのです。

で、今回もいつもの、それも水準より上の方のウディ・アレン映画でしたよ。
かつてはアカデミー賞を取ったけれども今は落ちぶれている、プライドだけは高い映画監督という役柄からはやはりウディ本人を想像してしまいます(彼は落ちぶれてはいないけど)
映画業界、それも典型的ハリウッドの映画作りに対する皮肉も(エンディングも含めて)効いてましたね。

驚いたのは最近とみにおじいちゃん化が激しいのでは、と思っていたウディがこの映画では前より若返って見える事。
ティア・レオーニと並んでてもそれほど違和感がなかったもの。
デブラ・メッシングとはさすがにつらいけど…
レストランで別れた妻のティア・レオーニとビジネスライクに話をしようと努力するものの、耐えきれず恨み言を爆発させてしまうなどといった話術の可笑しさは、他の人では絶対出来ないだろうし、珍しく身体を張ったギャグまで披露していて大いに笑かせてもらいました。
エージェントのアルを演ったマーク・ライデルも良かったし、トリート・ウィリアムズとかジョージ・ハミルトンなんて久々に見たし、アイザック・ミズラヒとか中国人の撮影監督とかそういう人達の使い方は相変わらず上手い。
ただし、ティア・レオーニはウディに対抗するにはいささか力不足かも…彼女の考えてる事があまり伝わってこないので最後の方の展開がちょっと唐突、いやそれも含めての『Hollywood Ending(原題)』なのかしらん。

ウディの映画といえばニューヨークが非常に魅力的に撮られているのというのが常なのですが、この映画ではほとんどがスタジオの中なので、あまり街が出てこないなぁと思っていたら、それもあのシーンの為の伏線だったのかと。
そういえばこれは2002年の作品。まだあんなことが起きるなんて思ってもみない頃の映画なのでした。

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この記事へのコメント

ウィリアムズが、日本で作品とか、人達などを撮影すればよかった?


1. Posted by BlogPetの「lauchin」 2005年07月01日 09:43

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