運命じゃない人

  • author: driftingclouds
  • 2005年08月22日

公式サイト

絵に描いたようなお人好しの宮田君。彼は半年前に突然彼の元を去っていったあゆみちゃんの事が今でも忘れられないでいるのだけど、ある日突然、親友の神田から「彼女の事で話がある」と呼び出されて行ってみれば「どうやら結婚するらしいよ」と聞かされが〜ん。
そんな宮田を心配した神田は、近くのテーブルに一人で居た女の子をナンパして自分はどこかへ消えてしまう。
その女の子、真紀は実はその前日、婚約者に裏切られ家を出てきたばかりで住むところも無い身の上だった。
お人好しな宮田君は彼女を家に泊めてあげる事にする。もちろんイイ人なので下心は無しね。
ところが、そんな彼の家にあゆみが突然「荷物をとりにきた」とやってくる。
おろおろする宮田君。その様子を見た真紀は家を出て行ってしまう。
なけなしの勇気を振り絞り真紀を追いかけた宮田君はついに彼女の電話番号を聞き出す事に成功、そして…

な〜んだ、珍しくも何ともない話じゃん。と思うでしょう?
ところが!
今書いたのは宮田君から見たストーリー、しかし、その影にはとんでもない嵐のような出来事が起こっていたのであった…
う〜ん、やっぱりこれは知らずに観た方がいいよなぁ〜
という事で詳細は控えますが、同じ話が3回、別の人物の視点から語られるのですよ。二人目は親友の神田、そして、もう一人はヤクザの親分、浅井…
おっと、あぶないあぶない、これ以上はやめとこうっと。
とにかく時間が巻き戻されるたびに、ああ、あれは実はこんなことだったのか!あの人物はそういう事だったのか!と発見の連続になる事は間違いないですよ。

とにかく主役の宮田君のキャラがいい!演じているのは中村靖日という人ですが、すみません、私知りませんでした。
もうね、ほんとに“お人好し”って聞いてみんなが思い浮かべる人物が寸分の狂いも無く目の前にいる感じなの。神田からは「お前は一人違う星に住んじゃってるな、早く地球に住みなさい」なんて言われてしまうくらい天然な彼、でもそのおかげでみんなが奔走している間も何も知らずのほほんとしていられたのね。
実はけっこうえぐい話なのに、なんだかいい話だったような気がする、というかいい話に落ち着いてしまうのは彼のキャラに負うとこ大です。
他のキャラも粒ぞろい。親友の神田(山中聡)は軽薄なナンパ野郎かと思った意外や友達想いのいいやつだったし、ヤクザはつらいよ、な浅井親分(山下規介)も、“山ちゃん”もいい味出しています。
会話も面白いの。「お前な、三十過ぎたら自然の出会いとか一切ないから、もう文化祭とか組替えとかないんだよ」という台詞に激しくうなずく私なのであった…(寂)
欲を言えば、真紀の視点から見た話があってもよかったかもな…

この監督&脚本の内田けんじという人これが初劇場映画だそうです、ひょえ〜驚き。

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この記事へのコメント

この映画おもしろかったですよねー。周りで観た人が全然いなくて。
宮田君、最初は舞台っぽい演技が鼻についたのですけど慣れるとツボに入ってきました。
親分役の山下さんがジェームス三木の子供だってこの映画で初めて知りました。

1. Posted by honeymilk 2005年08月22日 19:24

honeymilkさん、こんにちは。
実は「さよならcoler」観に行ったら満員で観られなくて同じ劇場でやっていたこれを観たのですが、ホント観て良かった〜と思える1本でした。
宮田君、マンガのキャラにそっくりと思ったのに、それが何のマンガだかどうしても思い出せません。
もしかするといろんなマンガに出てくるお人好しキャラの集合体なのかも。

2. Posted by KEI 2005年08月23日 00:35

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